JP4420366B2 - 中通し竿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は釣竿、特に、リールからの釣糸を内部に挿通可能な釣糸経路を有する中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
中通し竿は、内部に釣糸を挿通可能な釣糸経路を有する竿体と、竿体に脱着自在に固定されたリールと、前記リールの穂先側の竿体外周面に形成された釣糸導入孔と、竿体の穂先側先端部に形成されたトップガイドとを有している。このような中通し竿では、リールからの釣糸を釣糸導入孔より釣糸経路に導入し、穂先側のトップガイドより外部に釣糸を導出する。
【0003】
中通し竿には、複数の竿体が振出形式で連結されたものがある。このような振出式の中通し竿は、リールが固定され、リールの穂先側の竿体外周面に釣糸導入孔を備える第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形式で連結される第2竿体とを備えている。このような振出式の中通し竿では、第2竿体を第1竿体から引き出した状態で、リールからの釣糸を第1竿体の竿体導入孔から第2竿体の釣糸経路に導入し、トップガイドより釣糸を外部に導出して使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
振出式の中通し竿では、使用後、釣糸を釣糸経路に導入した状態で第2竿体を第1竿体に収納する場合がある。この場合、第2竿体竿元側端部が第1竿体の竿元側端部に位置することになる。このとき、第2竿体竿元側端部のガイドホルダーから第1竿体の釣糸導入孔へ向かう釣糸が、ガイドホルダーと第1竿体竿元側の尻栓に挟まれて、釣糸を破損するとともに竿体をも破損する、いわゆる「糸絡み」現象が生じるおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、釣糸を釣糸経路に導入した状態で竿体を収納した場合に、釣糸及び竿体の破損を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る中通し竿は、外周面にリールを装着可能であり、リールからの釣糸が通過可能な釣糸経路を内部に有する中通し竿であって、釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外周面に有する第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形式で連結される第2竿体と、第2竿体の竿元側端部に配置されたガイドホルダーとを備えている。ガイドホルダーは、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能な貫通孔を有し、竿元側端面に周方向に間隔を隔てて形成され径外方向ほどなめらかに細くなるように周方向に突出するとともに竿元側ほどなめらかに細くなるように竿元側にも突出する複数の小突起を有し、貫通孔の内周にはセラミック製のセラミックリングがはめ込まれて固定されていることを特徴とする。
【0007】
このような中通し竿では、収納時は、第2竿体が第1竿体の内部に収納されコンパクトな状態となり、使用時には第2竿体を第1竿体の穂先側に引き延ばして1本の竿体として用いられる。釣糸挿通操作時には、この中通し竿は第2竿体を第1竿体の穂先側に引き延ばして用いられる。具体的には、第2竿体の竿元側端部が釣糸導入孔の穂先側に位置するような状態で、リールからの釣糸を釣糸導入孔からガイドホルダーの貫通孔を介して第2竿体の釣糸経路に導入する。
【0008】
釣糸を釣糸経路に導入した状態で竿体を収納する場合、第2竿体が第1竿体の内部に収納され、第2竿体の竿元側のガイドホルダーが第1竿体竿元側の尻栓に接触する。このとき、第2竿体のガイドホルダーから第1竿体の釣糸導入孔へと向かう釣糸は、ガイドホルダーの竿元側端面において小突起の間で滑動し、ガイドホルダーに設けられた複数の小突起の間に配置される。この結果、釣糸がガイドホルダーと第1竿体竿元側の尻栓とに挟まれるのを防止することができ、釣糸及び竿体の破損を防止することができる。
【0009】
第2発明に係る中通し竿は、第1発明の中通し竿において、第2竿体は竿元側内周面に雌ネジ部を有し、ガイドホルダーは穂先側に前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有する。振出式の中通し竿では、一般に、第2竿体の穂先側に振出可能に複数の竿体を備えている。この第2発明によれば、ガイドホルダーを取り外すことにより、第2竿体に収納される複数の竿体のメンテナンスが容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を採用した中通し竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に連結された第1中竿2及び第2中竿3と、第2中竿3の穂先側に連結された穂先竿4とを有している。これら元竿1〜穂先竿4は炭素繊維またはガラス繊維等に合成樹脂を含侵させたプリプレグから形成される先細り筒状部材であって、内部に釣糸通路100を有する(図2等参照)。そして、第1中竿2〜穂先竿4は穂先側から順次竿元側の竿体内部に挿入され出し入れ自在になっており、いわゆる振出形式で連結されている。
【0011】
元竿1は、外周面に形成されリール5を脱着自在に装着可能なリールシート6と、穂先側外周面に形成されリール5からの釣糸Lを竿体内部に導入する釣糸導入孔7が形成されている。この釣糸導入孔7には釣糸との接触から周縁部を保護するための保護リングPが周縁部に埋め込まれている。また、元竿1には釣糸導入孔7を覆うように配置された釣糸ガイド8が固定されている。さらに、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド9が取り付けられており、リールからの釣糸Lは釣糸ガイド8及び釣糸導入孔7を通り釣糸通路100に導かれて、穂先側のトップガイド9より外部へ導かれる。また、元竿1の竿元側端部には尻栓10が備えられている。
【0012】
図2に示すように、釣糸ガイド8は、金属製のリング状部材であるリング部11と、リング部11からその周方向外周に連続して形成されリング部11を支持するように元竿1の軸方向軸方向に延びて形成された脚部12と、脚部12の両先端を元竿1の周面に沿うようにそれぞれ折り曲げて形成された固定部13とを有している。リング部11は、例えば、Ti合金やTi−Ni合金等の金属からなる部材であって、リング部11のリング状内周には硬質セラミック製のセラミックリング14がはめ込まれて固定されている。また、脚部12はリング部11と一体で形成され、釣糸導入孔7を覆うアーチを形成している。この脚部12の先端部分が竿体1の周面に配置され固定されており、固定部13となっている。そして、この固定部13は巻糸(図示せず)及び接着剤等によって元竿1に固定されている。
【0013】
図2に示すように、第1中竿2は内部に釣糸経路100を有する筒状部材であって、元竿1の穂先側に振出形式で連結されている。そして、第1中竿2の竿元側端部には雌ネジ部20bが形成されている。
【0014】
図3(a)はガイドホルダー20の側面図であり、図3(b)はガイドホルダー20の正面図である。ガイドホルダー20は、図2及び図3に示すように、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能な貫通孔21を有しており、貫通孔21の内周には硬質セラミック製のセラミックリング24がはめ込まれて固定されている。竿元側端面には、図2及び図3に示すように、周方向に間隔を隔てて形成され、周方向に突出するとともに竿元側にも突出する8個の小突起22を有している。これらの小突起22は、径外方向ほどなめらかに細くなっており、またかつ竿元側ほどなめらかに細くなるように形成されている。また、ガイドホルダー20の穂先側には、前記雌ネジ20bに螺合する雄ネジ部20aが形成されており、ガイドホルダー20と第1中竿2とが螺合可能である。これにより、第1中竿2とガイドホルダー20とは脱着自在となっている。
【0015】
このような中通し竿を使用する場合、金属製ワイヤ等からなる糸通し具により釣糸Lが装着される。例えば、図2のように元竿1から第1中竿2を振り出した状態で、釣糸Lを係止した糸通し具をリング部11に通し、釣糸導入孔7から貫通孔21を介して釣糸経路100内に挿通させ、トップガイド9より糸通し具を引き出す。このトップガイド9から引き出された釣糸Lに仕掛けを装着して釣りを行う。
【0016】
釣りを終えて、釣糸Lを釣糸経路100に残したまま竿体を収納する場合には、図4に示すように、穂先竿4から第1竿体2が順次元竿1の内部に収納され、第1竿体2端部のガイドホルダー20が元竿1竿元側の尻栓10に接触する。釣糸経路100を通ってガイドホルダー20の貫通孔21から出た釣糸Lは、逆に穂先側に位置する釣糸導入孔7へ向かうことになる。このとき、8個の小突起22が滑らかに形成されているため、ガイドホルダー20から出た釣糸Lは、小突起22の表面上を滑動し、8個の小突起22のいずれかの間に配置されることになる。この結果、釣糸Lがガイドホルダー20と尻栓10に挟まれるのを防止することができる。
【0017】
〔他の実施形態〕
上記実施形態では、ガイドホルダー20に設けられる小突起22が8個の場合を示したが、小突起22の数はこれに限られるものではなく、任意に設けることが可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明の中通し竿によれば、釣糸を釣糸経路に導入した状態で竿体を収納した場合でも、釣糸及び竿体の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振出式中通し竿の全体図。
【図2】図1の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【図3】ガイドホルダーの側面図及び正面図。
【図4】竿体収納時の元竿端部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 元竿
2 第1中竿
5 リール
7 釣糸導入孔
20 ガイドホルダー
20a雄ネジ部
20b雌ネジ部
21 貫通孔
22 小突起
100釣糸経路
Claims (2)
- 外周面にリールを装着可能であり前記リールからの釣糸が通過可能な釣糸経路を内部に有する中通し竿であって、
前記釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外周面に有する第1竿体と、
前記第1竿体の穂先側に振出形式で連結される第2竿体と、
前記第2竿体の竿元側端部に配置されたガイドホルダーとを備え、
前記ガイドホルダーは、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能な貫通孔を有し、竿元側端面に周方向に間隔を隔てて形成され径外方向ほどなめらかに細くなるように周方向に突出するとともに竿元側ほどなめらかに細くなるように竿元側にも突出する複数の小突起を有し、
前記貫通孔の内周にはセラミック製のセラミックリングがはめ込まれて固定されている
ことを特徴とする中通し竿。 - 前記第2竿体は竿元側内周面に雌ネジ部を有し、前記ガイドホルダーは穂先側に前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有する、請求項1に記載の中通し竿。
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