JP2002065122A - 中通し竿 - Google Patents

中通し竿

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JP2002065122A
JP2002065122A JP2000262802A JP2000262802A JP2002065122A JP 2002065122 A JP2002065122 A JP 2002065122A JP 2000262802 A JP2000262802 A JP 2000262802A JP 2000262802 A JP2000262802 A JP 2000262802A JP 2002065122 A JP2002065122 A JP 2002065122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振出式の中通し竿において、仕掛けを付けた
まま竿体を収納した場合でも、釣糸及び竿体の破損を防
止することにある。 【解決手段】 釣糸Lを釣糸経路100に導入した状態
で竿体を収納する場合、第1中竿2のガイドホルダー2
0が元竿1の尻栓10に接触する。このとき、ガイドホ
ルダー20から出た釣糸Lは、ガイドホルダー20の竿
元側端面において小突起の間で滑動し、ガイドホルダー
20に設けられた複数の小突起の間に配置される。この
結果、釣糸Lがガイドホルダー20と尻栓10とに挟ま
れるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣竿、特に、リール
からの釣糸を内部に挿通可能な釣糸経路を有する中通し
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】中通し竿は、内部に釣糸を挿通可能な釣
糸経路を有する竿体と、竿体に脱着自在に固定されたリ
ールと、前記リールの穂先側の竿体外周面に形成された
釣糸導入孔と、竿体の穂先側先端部に形成されたトップ
ガイドとを有している。このような中通し竿では、リー
ルからの釣糸を釣糸導入孔より釣糸経路に導入し、穂先
側のトップガイドより外部に釣糸を導出する。
【0003】中通し竿には、複数の竿体が振出形式で連
結されたものがある。このような振出式の中通し竿は、
リールが固定され、リールの穂先側の竿体外周面に釣糸
導入孔を備える第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形
式で連結される第2竿体とを備えている。このような振
出式の中通し竿では、第2竿体を第1竿体から引き出し
た状態で、リールからの釣糸を第1竿体の竿体導入孔か
ら第2竿体の釣糸経路に導入し、トップガイドより釣糸
を外部に導出して使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】振出式の中通し竿で
は、使用後、釣糸を釣糸経路に導入した状態で第2竿体
を第1竿体に収納する場合がある。この場合、第2竿体
竿元側端部が第1竿体の竿元側端部に位置することにな
る。このとき、第2竿体竿元側端部のガイドホルダーか
ら第1竿体の釣糸導入孔へ向かう釣糸が、ガイドホルダ
ーと第1竿体竿元側の尻栓に挟まれて、釣糸を破損する
とともに竿体をも破損する、いわゆる「糸絡み」現象が
生じるおそれがある。
【0005】本発明の課題は、釣糸を釣糸経路に導入し
た状態で竿体を収納した場合に、釣糸及び竿体の破損を
防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る中通し竿
は、外周面にリールを装着可能であり、リールからの釣
糸が通過可能な釣糸経路を内部に有する中通し竿であっ
て、釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外
周面に有する第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形式
で連結される第2竿体と、第2竿体の竿元側端部に配置
されたガイドホルダーとを備えている。ガイドホルダー
は、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能な貫通孔を有し、竿
元側端面に周方向に間隔を隔てて形成され周方向に突出
するとともに竿元側にも突出する複数の小突起を有す
る。
【0007】このような中通し竿では、収納時は、第2
竿体が第1竿体の内部に収納されコンパクトな状態とな
り、使用時には第2竿体を第1竿体の穂先側に引き延ば
して1本の竿体として用いられる。釣糸挿通操作時に
は、この中通し竿は第2竿体を第1竿体の穂先側に引き
延ばして用いられる。具体的には、第2竿体の竿元側端
部が釣糸導入孔の穂先側に位置するような状態で、リー
ルからの釣糸を釣糸導入孔からガイドホルダーの貫通孔
を介して第2竿体の釣糸経路に導入する。
【0008】釣糸を釣糸経路に導入した状態で竿体を収
納する場合、第2竿体が第1竿体の内部に収納され、第
2竿体の竿元側のガイドホルダーが第1竿体竿元側の尻
栓に接触する。このとき、第2竿体のガイドホルダーか
ら第1竿体の釣糸導入孔へと向かう釣糸は、ガイドホル
ダーの竿元側端面において小突起の間で滑動し、ガイド
ホルダーに設けられた複数の小突起の間に配置される。
この結果、釣糸がガイドホルダーと第1竿体竿元側の尻
栓とに挟まれるのを防止することができ、釣糸及び竿体
の破損を防止することができる。
【0009】第2発明に係る中通し竿は、第1発明の中
通し竿において、第2竿体は竿元側内周面に雌ネジ部を
有し、ガイドホルダーは穂先側に前記雌ネジ部に螺合可
能な雄ネジ部を有する。振出式の中通し竿では、一般
に、第2竿体の穂先側に振出可能に複数の竿体を備えて
いる。この第2発明によれば、ガイドホルダーを取り外
すことにより、第2竿体に収納される複数の竿体のメン
テナンスが容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明実施形態について図
面を参照しつつ説明する。本発明の第1実施形態を採用
した中通し竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1
の穂先側に連結された第1中竿2及び第2中竿3と、第
2中竿3の穂先側に連結された穂先竿4とを有してい
る。これら元竿1〜穂先竿4は炭素繊維またはガラス繊
維等に合成樹脂を含侵させたプリプレグから形成される
先細り筒状部材であって、内部に釣糸通路100を有す
る(図2等参照)。そして、第1中竿2〜穂先竿4は穂
先側から順次竿元側の竿体内部に挿入され出し入れ自在
になっており、いわゆる振出形式で連結されている。
【0011】元竿1は、外周面に形成されリール5を脱
着自在に装着可能なリールシート6と、穂先側外周面に
形成されリール5からの釣糸Lを竿体内部に導入する釣
糸導入孔7が形成されている。この釣糸導入孔7には釣
糸との接触から周縁部を保護するための保護リングPが
周縁部に埋め込まれている。また、元竿1には釣糸導入
孔7を覆うように配置された釣糸ガイド8が固定されて
いる。さらに、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド
9が取り付けられており、リールからの釣糸Lは釣糸ガ
イド8及び釣糸導入孔7を通り釣糸通路100に導かれ
て、穂先側のトップガイド9より外部へ導かれる。ま
た、元竿1の竿元側端部には尻栓10が備えられてい
る。
【0012】図2に示すように、釣糸ガイド8は、金属
製のリング状部材であるリング部11と、リング部11
からその周方向外周に連続して形成されリング部11を
支持するように元竿1の軸方向軸方向に延びて形成され
た脚部12と、脚部12の両先端を元竿1の周面に沿う
ようにそれぞれ折り曲げて形成された固定部13とを有
している。リング部11は、例えば、Ti合金やTi−
Ni合金等の金属からなる部材であって、リング部11
のリング状内周には硬質セラミック製のセラミックリン
グ14がはめ込まれて固定されている。また、脚部12
はリング部11と一体で形成され、釣糸導入孔7を覆う
アーチを形成している。この脚部12の先端部分が竿体
1の周面に配置され固定されており、固定部13となっ
ている。そして、この固定部13は巻糸(図示せず)及
び接着剤等によって元竿1に固定されている。
【0013】図2に示すように、第1中竿2は内部に釣
糸経路100を有する筒状部材であって、元竿1の穂先
側に振出形式で連結されている。そして、第1中竿2の
竿元側端部には雌ネジ部20bが形成されている。
【0014】図3(a)はガイドホルダー20の側面図
であり、図3(b)はガイドホルダー20の正面図であ
る。ガイドホルダー20は、図2及び図3に示すよう
に、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能な貫通孔21を有し
ており、貫通孔21の内周には硬質セラミック製のセラ
ミックリング24がはめ込まれて固定されている。竿元
側端面には、図2及び図3に示すように、周方向に間隔
を隔てて形成され、周方向に突出するとともに竿元側に
も突出する8個の小突起22を有している。これらの小
突起22は、径外方向ほどなめらかに細くなっており、
またかつ竿元側ほどなめらかに細くなるように形成され
ている。また、ガイドホルダー20の穂先側には、前記
雌ネジ20bに螺合する雄ネジ部20aが形成されてお
り、ガイドホルダー20と第1中竿2とが螺合可能であ
る。これにより、第1中竿2とガイドホルダー20とは
脱着自在となっている。
【0015】このような中通し竿を使用する場合、金属
製ワイヤ等からなる糸通し具により釣糸Lが装着され
る。例えば、図2のように元竿1から第1中竿2を振り
出した状態で、釣糸Lを係止した糸通し具をリング部1
1に通し、釣糸導入孔7から貫通孔21を介して釣糸経
路100内に挿通させ、トップガイド9より糸通し具を
引き出す。このトップガイド9から引き出された釣糸L
に仕掛けを装着して釣りを行う。
【0016】釣りを終えて、釣糸Lを釣糸経路100に
残したまま竿体を収納する場合には、図4に示すよう
に、穂先竿4から第1竿体2が順次元竿1の内部に収納
され、第1竿体2端部のガイドホルダー20が元竿1竿
元側の尻栓10に接触する。釣糸経路100を通ってガ
イドホルダー20の貫通孔21から出た釣糸Lは、逆に
穂先側に位置する釣糸導入孔7へ向かうことになる。こ
のとき、8個の小突起22が滑らかに形成されているた
め、ガイドホルダー20から出た釣糸Lは、小突起22
の表面上を滑動し、8個の小突起22のいずれかの間に
配置されることになる。この結果、釣糸Lがガイドホル
ダー20と尻栓10に挟まれるのを防止することができ
る。
【0017】〔他の実施形態〕上記実施形態では、ガイ
ドホルダー20に設けられる小突起22が8個の場合を
示したが、小突起22の数はこれに限られるものではな
く、任意に設けることが可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の中通し竿によれば、釣糸を釣糸
経路に導入した状態で竿体を収納した場合でも、釣糸及
び竿体の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振出式中通し竿の全体図。
【図2】図1の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【図3】ガイドホルダーの側面図及び正面図。
【図4】竿体収納時の元竿端部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 元竿 2 第1中竿 5 リール 7 釣糸導入孔 20 ガイドホルダー 20a雄ネジ部 20b雌ネジ部 21 貫通孔 22 小突起 100釣糸経路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にリールを装着可能であり前記リー
    ルからの釣糸が通過可能な釣糸経路を内部に有する中通
    し竿であって、 前記釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外
    周面に有する第1竿体と、 前記第1竿体の穂先側に振出形式で連結される第2竿体
    と、 前記第2竿体の竿元側端部に配置されたガイドホルダー
    とを備え、 前記ガイドホルダーは、軸方向に貫通し釣糸が挿通可能
    な貫通孔を有し、竿元側端面に周方向に間隔を隔てて形
    成され周方向に突出するとともに竿元側にも突出する複
    数の小突起を有する、中通し竿。
  2. 【請求項2】前記第2竿体は竿元側内周面に雌ネジ部を
    有し、前記ガイドホルダーは穂先側に前記雌ネジ部に螺
    合可能な雄ネジ部を有する、請求項1に記載の中通し
    竿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131205A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Daiwa Seiko Inc 継式中通し釣竿

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