JPH10155252A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH10155252A
JPH10155252A JP31219396A JP31219396A JPH10155252A JP H10155252 A JPH10155252 A JP H10155252A JP 31219396 A JP31219396 A JP 31219396A JP 31219396 A JP31219396 A JP 31219396A JP H10155252 A JPH10155252 A JP H10155252A
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lead wire
bracket
terminal
lead
motor
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JP31219396A
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Noboru Ubukawa
昇 生川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、機器への組付け作業性が良く、リ
ード線の断線が起こり難いモータを提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明によるモータ1において、モータ
ケース2の後端に固定されたブラケット12は、端子1
0を外部に導出させる端子収容凹部13と、端子収容凹
部13に連通して延びると共に端子10に固定されたリ
ード線15の端部分を収容するリード線収容凹部17
と、リード線収容凹部17の終端に設けられると共にリ
ード線15を挟み込み固定するリード線引出し口18と
を備えたことにより、ブラケット12におけるリード線
15の這い回し性が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに係り、特
に、携帯用小型無線呼出器や携帯電話等に利用される小
型のモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から存在するモータの一例として、
特開平8−149744号公報や特開平8−27542
7号公報がある。この公報に開示されたモータは、回転
子等のモータ駆動機構を内部に収容するモータケースを
有し、このモータケースの後端にはブラケットが固定さ
れている。ブラケットには、ブラシに電気的に接続され
た2本端子が固定されていると共に、端子に半田付けさ
れたリード線を係止させるための2本の係止部が設けら
れている。そして、各係止部に各リード線を引掛けるよ
うにして固定することで、モータの組立て作業中に、リ
ード線に無理な引張り力が加わっても、リード線が断線
し難くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モータは、上述したように構成されているため、次のよ
うな課題が存在していた。すなわち、ブラケットの外端
面から端子が突出し、半田部分が露出する構成になって
いるので、組付け作業時に工具等が触れ、半田剥がれの
トラブルが発生する場合があり、しかも、端子や係止部
がブラケットから出っ張ることで、機器(例えば携帯電
話等)にモータを組付ける際にスペース的に不利な場合
もある。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、機器への組付け作業性が良く、リ
ード線の断線が起こり難いモータを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
モータは、ブラシに電気的に接続された端子を固定する
ブラケットを、モータケースの後端に配設したモータに
おいて、ブラケットは、ブラケットの外端面に形成さ
れ、ブラシに接続された端子を外部に導出させる端子収
容凹部と、ブラケットの外端面に形成され、端子収容凹
部に連通して延びると共に端子に固定されたリード線の
端部分を収容するリード線収容凹部と、ブラケットの外
端面に形成され、リード線収容凹部の終端に設けられる
と共にリード線を挟み込み固定するリード線引出し口と
を備えたことを特徴とする。
【0006】このモータにおいては、端子収容凹部内に
端子の先端を臨ませることで、端子をモータの外に露出
させることができる。また、端子の先端や半田部分は、
ブラケットの外端面から飛び出さないように、端子収容
凹部内に収容することができる。しかも、端子に接続さ
れたリード線の端部分を、リード線収容凹部内で這い回
すことができる。従って、ブラケットの外端面をすっき
りさせることができ、機器にモータを組付ける際のスペ
ース確保が容易となる。更に、リード線収容凹部の終端
に、リード線を挟み込み固定するリード線引出し口を設
けることで、リード線収容凹部内で這い回されたリード
線をリード線引出し口から外部に引き出すことができる
と同時に、このリード線引出し口でリード線のかしめ固
定が達成される。従って、組立て作業中に、リード線に
無理な引張り力が加わったとしても、この力は、リード
線引出し口で受け止められ、リード線収容凹部内のリー
ド線に伝わることがなく、その結果、半田部分に加わる
力の影響を無くすことができ、モータの取扱い性が良く
なる。
【0007】この場合、リード線収容凹部における終端
の近傍で、ブラケットの一部をなすと共にリード線収容
凹部の開放部分に臨む位置に張り出した突出部により、
リード線引出し口を略C字形状にすると好ましい。この
ような構成を採用した場合、突出部で略C字形状のリー
ド線引出し口を形成することができるので、リード線収
容凹部内に這い回されたリード線を、リード線引出し口
内に容易に挿入することができる。
【0008】また、モータケースの後端に設けられて内
方への折曲げが可能な複数の耳片と、端子収容凹部に連
通してブラケットの外方に延びる第1の耳片収容凹部
と、リード線収容凹部の終端に連通してブラケットの外
方に延びる第2の耳片収容凹部との協働により、モータ
ケースに対してブラケットをかしめ固定すると好まし
い。このような構成を採用した場合、モータケースにブ
ラケットを組付け固定する際、各耳片を内方へ折り曲げ
るようにして、第1及び第2の耳片収容凹部に入れ込む
ことで、モータケースにブラケットをしっかりと固定す
ることができる。更に、ブラケットの直径が10mm以
下、特には6mm〜8mmといった極めて小さいモータ
の場合、端子収容凹部やリード線引出し口は極めて小さ
いものになり、半田付けやリード線の引出回し作業性が
悪くなる。そこで、第1の耳片収容凹部で端子収容凹部
を拡張し、第2の耳片収容凹部でリード線収容凹部の終
端を拡張することで、端子の半田付けや、リード線引出
し口にリード線を挿入する作業性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるモ
ータの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0010】図1は、本実施形態に係るモータの要部を
示す斜視図であり、図2は、図1のII−II線に沿う
断面図であり、図3は、図1のIII−III線に沿う断面図
である。これら図面に示すように、モータ1は、コアー
ドモータからなると共に、金属製のモータケース2を有
し、このモータケース2は、直径約6mmで長さ約1c
mの円筒形状を有し、モータ1の小型化を図っている。
モータケース2の内壁面2aには、N,S極をもった永
久磁石からなる固定子3が固定され、モータケース2の
内部には、鉄芯にコイルが巻かれた回転子4が収容され
ている。この回転子4の中心にはシャフト5が固定さ
れ、このシャフト5は、モータケース2の前端を貫通す
るように延在すると共に、前後一対の軸受6,7で軸支
されている。
【0011】更に、シャフト5の後端には環状の整流子
8が固定され、この整流子8には、ブラシ9が摺動接触
している。このブラシ9には板状の端子10が固設さ
れ、この端子10によりブラシ9に所定の電流を供給し
ている。そして、シャフト5の先端には、略半円柱状の
分銅部材11が圧入され、シャフト5の回転力で分銅部
材11を振り回すことで、モータケース2自体を振動さ
せている。このような構成は、携帯用小型無線呼出器や
携帯電話等でその筺体を振動させる場合に採用される。
【0012】ここで、図1、図2及び図4に示すよう
に、モータケース2の後端には、樹脂製のブラケット1
2が固定され、このブラケット12の外端面12aに
は、所定の深さを有する端子収容凹部13が形成されて
いる。この端子収容凹部13の底面位置において、ブラ
ケット12にはシャフト5の軸線方向に延びるスリット
状の開口部14が形成されている。そこで、この開口部
14に端子10を差し込むことで、端子10が開口部1
4の壁面にクサビ係合し、ブラケット12に対する端子
10の抜け止め固定が達成される。このとき、端子収容
凹部13内には、端子10の先端が露出するが、ブラケ
ット12の外端面12aから端子10の先端が飛び出な
いようにしている。また、端子10の先端には、ビニー
ル被覆されたリード線15の先端が半田付けされるが、
この半田付けを考慮して、端子収容凹部13は、端子1
0の内側で半田部16を収容できる程度の大きさをもっ
ている。
【0013】図1、図3及び図4に示すように、ブラケ
ット12の外端面12aには、端子収容凹部13に連通
して延びて、端子10に固定されたリード線15の端部
分を収容するリード線収容凹部17が形成されている。
このリード線収容凹部17は、ブラケット12の周方向
に所定長さ分だけ延在すると共に、リード線15を完全
に埋没させることができる程度の幅と深さを有してい
る。従って、リード線15の端部分をリード線収容凹部
17内で周方向に這い回すことができ、端子10から後
述のリード線引出し口18まで延在するリード線15の
端部分を確実に収容し、ブラケット12の外端面12a
をすっきりさせることができる。また、フラットな外端
面12aを作り出すことで、携帯電話等の機器にモータ
1を組付ける際のスペース確保が容易になる。
【0014】更に、ブラケット12の外端面12aに
は、リード線15を挟み込み固定するリード線引出し口
18が形成され、このリード線引出し口18は、リード
線収容凹部17の終端に設けられ、略C字形状になって
いる。このような形状のリード線引出し口18は、リー
ド線収容凹部17における開口17aの終端近傍を塞ぐ
ように張り出した突出部19により形成されている。す
なわち、この突出部19は、ブラケット12に設けられ
たリード線収容凹部17の周壁面から開口17aに臨む
ようにして、径方向に張り出すことで作り出されてい
る。また、リード線引出し口18はその一部が切り欠か
れて、略C字形状になるが、切欠き部Aの間隔を、リー
ド線15の直径より小さくすることで、リード線引出し
口18からリード線15が抜け出ることがなく、しか
も、この切欠き部Aを利用することで、リード線15を
リード線引出し口18内に外から容易に押し込むことが
できる。
【0015】そして、リード線収容凹部17内で這い回
されたリード線15をリード線引出し口18から外部に
引き出した場合、リード線引出し口18は、リード線1
5を挟み込む程度の大きさに形成されているので、リー
ド線引出し口18によるリード線15のかしめ固定が達
成される。従って、組立て作業中に、リード線15に無
理な引張り力が加わったとしても、この力は、リード線
引出し口18で受け止められ、リード線収容凹部17内
のリード線15に伝わることがない。その結果、半田部
16に無理な力が加わらず、半田部16で断線が起き難
く、モータ1の取扱い性が良くなる。
【0016】図1〜図4に示すように、ブラケット12
には、モータケース2と略同径のフランジ部20が設け
られ、このフランジ部20によって作り出される段部2
0aにモータケース2の後端面2bを当接させること
で、モータケース2に対するブラケット12の嵌め込み
が達成される。また、モータケース2の後端には折曲げ
可能な複数の耳片21が一体形成されている。そして、
この耳片21に対応して、ブラケット12のフランジ部
20には、端子収容凹部13に連通してブラケット12
の外方に延びる第1の耳片収容凹部22と、リード線収
容凹部17の終端に連通してブラケット12の外方に延
びる第2の耳片収容凹部23とが設けられている。な
お、第2の耳片収容凹部23は、突出部19が臨む位置
に設けられると共に、リード線引出し口18に連通する
ようになっている。従って、リード線15を突出部19
の下に潜らせる際、リード線15の引き回しが容易にな
り、リード線引出し口18からリード線15を簡単に引
き出すことができる。
【0017】ブラケット12とモータケース2とを組付
ける前の状態において、各耳片21は、シャフト5の軸
線方向に真っすぐ延びるようにして突き出している。そ
こで、各耳片21と第1及び第2の耳片収容凹部22,
23とをそれぞれ位置合わせした後、耳片21を内側に
折り曲げることで、フランジ部20はモータケース2の
後端面2bに押し付けられ、モータケース2に対するブ
ラケット12のかしめ固定が達成される。このような構
成を採用することで、モータケース2に対するブラケッ
ト12の組付けが容易になり、モータケース2にブラケ
ット12をしっかりと固定することができる。
【0018】更に、ブラケット12の直径が10mm以
下、特には4mm〜8mmといった極めて小さいモータ
1の場合、端子収容凹部13やリード線引出し口18は
極めて小さいものになり、半田付けやリード線15の引
出回し作業性が悪くなる。そこで、端子収容凹部13を
第1の耳片収容凹部22で拡張し、リード線収容凹部1
7の終端(突出部19が設けられている部位)を第2の
耳片収容凹部23で拡張することにより、端子10の半
田付けや、リード線引出し口18にリード線15を挿入
する作業が容易になる。
【0019】前述した実施形態においては、2本の端子
10と2本のリード線15を想定しているので、ブラケ
ット12には、リード線収容凹部17、端子収容凹部1
3及びリード線引出し口18は2個ずつ形成され、更
に、第1及び第2の耳片収容凹部22,23が2個ずつ
設けられることにより、4本の耳片が必要になる。ま
た、各耳片21は、90°の位相角度をもって均等に配
置されている。
【0020】
【発明の効果】本発明によるモータは、以上のように構
成されているため、次のような効果を得る。すなわち、
モータケースの後端に固定されたブラケットは、端子を
外部に導出させる端子収容凹部と、端子収容凹部に連通
して延びると共に端子に固定されたリード線の端部分を
収容するリード線収容凹部と、リード線収容凹部の終端
に設けられると共にリード線を挟み込み固定するリード
線引出し口とを備えたことにより、機器への組付け作業
性が良く、リード線の断線が起こり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータの要部をなすブラケットの
外観を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】ブラケットにリード線を這い回した状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1…モータ、2…モータケース、9…ブラシ、10…端
子、12…ブラケット、12a…ブラケットの外端面、
13…端面収容凹部、15…リード線、17…リード線
収容凹部、18…リード線引出し口、19…突出部、2
1…耳片、22…第1の耳片収容凹部、23…第2の耳
片収容凹部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシに電気的に接続された端子を固定
    するブラケットを、モータケースの後端に配設したモー
    タにおいて、 前記ブラケットは、 前記ブラケットの外端面に形成され、前記ブラシに接続
    された前記端子を外部に導出させる端子収容凹部と、 前記ブラケットの前記外端面に形成され、前記端子収容
    凹部に連通して延びると共に前記端子に固定されたリー
    ド線の端部分を収容するリード線収容凹部と、 前記ブラケットの前記外端面に形成され、前記リード線
    収容凹部の終端に設けられると共に前記リード線を挟み
    込み固定するリード線引出し口とを備えたことを特徴と
    するモータ。
  2. 【請求項2】 前記リード線収容凹部における前記終端
    の近傍で、前記ブラケットの一部をなすと共に前記リー
    ド線収容凹部の開放部分に臨む位置に張り出した突出部
    により、前記リード線引出し口を略C字形状にしたこと
    を特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記モータケースの前記後端に設けられ
    て内方への折曲げが可能な複数の耳片と、前記端子収容
    凹部に連通して前記ブラケットの外方に延びる第1の耳
    片収容凹部と、前記リード線収容凹部の前記終端に連通
    して前記ブラケットの外方に延びる第2の耳片収容凹部
    との協働により、前記モータケースに対して前記ブラケ
    ットをかしめ固定したことを特徴とする請求項1記載の
    モータ。
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