JP3579620B2 - 軸固定型小型モータ - Google Patents
軸固定型小型モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3579620B2 JP3579620B2 JP25108599A JP25108599A JP3579620B2 JP 3579620 B2 JP3579620 B2 JP 3579620B2 JP 25108599 A JP25108599 A JP 25108599A JP 25108599 A JP25108599 A JP 25108599A JP 3579620 B2 JP3579620 B2 JP 3579620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- fixed
- housing
- small motor
- bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、ハウジングに確実に固定された軸を有する軸固定型小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータの厚さが3mm程度のコイン型扁平モータにおいては、ロックやロータの傾きを防ぐために、ケース、ブラケットの嵌合部とそれぞれの軸受の同軸度を10μm以下に追いこむ必要が出てくるなど、各部品の高精度が要求される。このため、軸受をいずれか一方のみにしたいわゆる片持ち型軸受が提案された。しかし、片持ち型軸受では通常ブラケット側のみで軸を保持し、ケース側を浮かせているため、嵌合代が非常に短く軸を中心に精度良く保持するのが難しいため、軸の固定には熟練が要求されていた。
さらに携帯機器の小型化に伴い搭載されるモータもますます小型で低消費電流なものが要求されており、軸も直径0.6ミリ程度のものを採用せざるを得なくなって来ている。すると、やはり片支持方式で軸を保持するのが難しく、耐衝撃性を十分に確保出来ない。やむを得ず、軸の固定部分を大にするとこんどは、薄型化に支障を来す。このため、軸の固定に時間がかかり、コスト高となる等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明はこのような厚さが3mm程度のコイン型扁平モータにおいても軸を確実に保持し、かつ軸受間の同軸度も問題とならない軸固定型小型モータを提供しようと言うものである。
【0004】
この発明の目的は、上述のように厚さが3mm程度のコイン型扁平モータにおいて細手の軸を使用しながらも耐衝撃性を十分確保し、しかも組立が簡単にでき、したがってコスト的にも安価な出力軸のない、扁平振動モータのような軸固定型小型モータを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の基本的な解決は、請求項1に示すように、ハウジングに固定された軸でロータをハウジング内に回転支持する小型モータにおいて、ハウジングはキャップ状ケースとそのケースの開口縁に外周が溶接又はカシメによって固定されたブラケットで形成され、軸は一端がブラケットまたはケースに固定され他端がケースまたはブラケットに設けられた位置決め穴に装着され、その軸が決定された位置で溶接によりハウジングに固定されていることにより達成出来る。特に、軸の他端を位置決め穴に装着することで、軸の他端の位置が決定するため溶接が容易に可能となる。
また、請求項2に示すように、前記溶接はハウジングの外方からのレーザーによる溶接 でおこなうと強固な固定が可能である。
さらに、請求項3に示すように位置決め穴がテーパ状周壁を有すると、軸の位置が容易に決まる。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記課題の解決のための具体的な実施の形態を図面を用いて説明する。
【0007】
図1はこの発明の第一の実施の形態として扁平コアレス振動モータに応用したものである。Hはハウジングである。1はハウジングHの一部を構成するブラケットで、その中央に、一体に立ち上げた軸ホルダ1aを有する。2はこの軸ホルダ1aに圧入支持された軸である。軸2は細手のステンレス製のものが望ましい。Rはロータで軸2に軸支されており空心電機子コイル3および平板コミュテータ4と共に樹脂5によって一体に形成されている。樹脂5は摺動性のある低摩擦係数の耐熱性樹脂が良い。また、空心電機子コイル3は例えば、3個の空心電機子コイルをコンミテータ4の上面に略60゜ピッチで片側に偏心させて配置したものか、2個の空心電機子コイルを同様に略90°ピッチで配置してある。5aは回転抵抗を減ずる為の接触部であるが、必須要件ではない。6はコミュテータ4に通電すると共にコミュテータ4に適切な押接力で摺接してロータRを上方に押し上げている一対のブラシである。このブラシ6は摺接開角略90゜で配置されている。
【0008】
このように、ロータRは軸2に軸支されると共に、常時一対のブラシ6によって上側に付勢され、接触部5aが接触することにより、回転自在に押さえられるので、空隙を常に一定にして回転位置がばらつくこともなく安定して回転支承させることができる。7はブラケット1に前記ロータRに空隙を介して臨むように載置されたマグネットで、例えば、ネオジム製のリング状マグネットで構成されている。8は前記ブラケット1に対向し、このブラケット1とハウジングHを構成する略浅カップ状のケースである。ケース8の中央には前記細手のステンレス製の軸2の他端が装着されるテーパ状の周壁を有するテーパ穴8aが設けられている。
【0009】
次に、組立について説明すると、予め準備完成しておいたロータRを前記ブラケット1の中央に植設固定された軸2の他端(この段階では自由端)からはめ込み、次にケース8を被せて該、ケース8の開口縁側で該、ケース8の開口縁端部とブラケット1の外周とをカシメまたは溶接するが、軸2の他端は組立段階でこのテーパ状の周壁に押接され、テーパ面によって自動的に中心位置に導かれる。このように自動的に軸2の位置決めが出来た後、テーパ穴8aと軸2の他端とをレーザ等でスポット溶接すれば簡単に組み付けができる。
なお、前述の実施の形態では内周がテーパ状の周壁を有するテーパ穴8aとして説明したが徐々に狭まるすり鉢条のテーパ面を備えていれば透孔でも良いことは勿論である。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、ブラケット1の中央に植設固定された軸の自由端は自動的に中心位置に導かれる。このように自動的に軸2の位置決めが出来た後、ケースと軸2の他端とをレーザー溶接すれば簡単に組み付けができる。
これによって、厚さが3mm程度のコイン型扁平モータにおいて細手の軸を使用しながらも耐衝撃性を十分確保し、しかも組立が簡単なためコスト的にも安価な出力軸のない扁平振動モータのような軸固定型小型モータを提供出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
H ハウジング
R ロータ
1 ブラケット
2 軸
3 空心電機子コイル
4 平板コミュテータ
5 樹脂
6 ブラシ
7 マグネット
8 ケース
Claims (3)
- ハウジングに固定された軸でロータをハウジング内に回転支持する小型モータにおいて、ハウジングはキャップ状ケースとそのケースの開口縁に外周が溶接又はカシメによって固定されたブラケットで形成され、軸は一端がブラケットまたはケースに固定され他端がケースまたはブラケットに設けられた位置決め穴に装着され、その軸が決定された位置で溶接によりハウジングに固定されていることを特徴とする軸固定型小型モータ。
- 前記溶接はハウジングの外方からのレーザーによる溶接であることを特徴とする請求項1記載の軸固定型小型モータ。
- 前記位置決め穴はテーパ状周壁を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の軸固定型小型モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25108599A JP3579620B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 軸固定型小型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25108599A JP3579620B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 軸固定型小型モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001078407A JP2001078407A (ja) | 2001-03-23 |
JP3579620B2 true JP3579620B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=17217426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25108599A Expired - Fee Related JP3579620B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 軸固定型小型モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3579620B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100384549C (zh) | 2002-10-28 | 2008-04-30 | 东京零件工业股份有限公司 | 内置驱动电路的轴向空隙型无刷振动电机 |
US7088022B2 (en) | 2003-11-10 | 2006-08-08 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Axial air-gap vibration motor |
JP5179048B2 (ja) * | 2006-11-27 | 2013-04-10 | ミネベアモータ株式会社 | ポリゴンミラースキャナモータとその製造方法 |
JP2008170846A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 接合構造物、回転体支持装置、駆動伝達装置及び画像形成装置 |
KR100910375B1 (ko) | 2007-08-24 | 2009-08-04 | 삼성전기주식회사 | 모터제조방법 |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP25108599A patent/JP3579620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001078407A (ja) | 2001-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3579620B2 (ja) | 軸固定型小型モータ | |
JP3261329B2 (ja) | 出力軸のない軸固定型モータ | |
JP4861023B2 (ja) | モータ | |
JP2004104915A (ja) | アウターロータ型ブラシレスモータ | |
JP4631068B2 (ja) | 小型扁平ブラシレス振動モータ | |
JP3827135B2 (ja) | 小型モータの製造方法 | |
JP2001054249A (ja) | スピンドルモータの構造 | |
JP2007053852A (ja) | ブラシレスモータ | |
JPH1138346A (ja) | 動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ | |
JPH11215764A (ja) | 樹脂軸受を備えた扁平型ブラシレスモータ | |
JPH09247886A (ja) | モータのロータ抜け防止構造 | |
JPH10322966A (ja) | モータの軸受装置およびこれを用いたモータ | |
JP2002325413A (ja) | 扁平な回転ヨーク型ブラシレスモータとその製法 | |
JP3004537U (ja) | 給電端子付振動モ−タ | |
JP3421886B2 (ja) | モータ | |
JPH08214487A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2005229759A (ja) | 軸受を備えた偏心ロータと同偏心ロータの製法及び同ロータを備えた軸方向空隙型ブラシレス振動モータ | |
JP3877435B2 (ja) | 軸受装置 | |
JP3481137B2 (ja) | ターンテーブル部を備えたブラシレスモータ | |
JP3745896B2 (ja) | 樹脂軸受を備えたブラシレスモータ | |
JPH04271259A (ja) | 偏平型モータ | |
JPH0744940A (ja) | キャプスタンモータ及びその軸受けハウジング | |
JPH034144Y2 (ja) | ||
JPH11355984A (ja) | 小型電動機 | |
JPH11346452A (ja) | スピンドルモータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040716 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120723 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |