JPH10131131A - リベット接合桁の補強方法 - Google Patents

リベット接合桁の補強方法

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JPH10131131A
JPH10131131A JP30085896A JP30085896A JPH10131131A JP H10131131 A JPH10131131 A JP H10131131A JP 30085896 A JP30085896 A JP 30085896A JP 30085896 A JP30085896 A JP 30085896A JP H10131131 A JPH10131131 A JP H10131131A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リベット接合桁への補強材の溶接による取付
けは、桁の材質によっては溶接が不可能であり、また、
長年の時間経過による表面劣化により、溶接の確実性が
低下することがある。また、溶接作業そのものも作業環
境条件の悪い現場で行わなければならない。 【解決手段】 フランジとカバープレートとを万力を用
いて、摩擦接合することにより合成一体化した後、リベ
ットを取り外し、リベットを取り外した後に、フランジ
とカバープレートを摩擦接合する万力位置相当箇所を切
り欠くとともにリベット孔位置相当箇所にボルト挿通孔
を穿孔した当接片を有する補強材の当接片をカバープレ
ートの下面に当接し、ボルト挿通孔とリベット孔にボル
トを挿通して締結することにより桁と補強材を合成一体
化し、その後に万力を撤去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設橋梁のリベッ
ト接合桁の補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の重量規制の緩和にともない、自
動車の設計荷重が増大した。そこで、既設橋梁において
は、耐荷力向上のために桁の補強の必要が生じた。補強
に際して、交通量が多い橋梁の場合には、補強工事期間
中の交通規制が不可能なため、一般的には交通を開放し
たままで工事を行わなければならない。この場合、工事
中に耐荷力を現状より低くすることは絶対に許されな
い。
【0003】そのため、リベット桁の補強に当っては、
通常つぎのような施工方法が考えられる。
【0004】まず、基本的には、図8及び図9に示す床
版A、桁B、橋脚Cからなる橋梁の既存構造において、
図10及び図11に示すように既存の桁Bの下に補強材
Dを合成一体化する方法である。
【0005】具体的には、一つは、図5に示すようにウ
エブプレート2とL字形鋼からなるフランジ3をカバー
プレート4で連接し、リベット5を打ち込むことにより
合成されている既設の桁1のカバープレート4下面に補
強材6としてC形鋼を溶接7で一体化する方法である。
【0006】もう一つは、図6及び図7に示すように、
既設の桁1のフランジ3とカバープレート4の接合面端
部を溶接7し、一時的に合成一体化した後、フランジ3
とカバープレート4を合成しているリベット5を撤去
し、カバープレート4の下面にフランジ3、カバープレ
ート4のリベット孔位置にボルト挿通孔を穿孔した補強
材6としての平板又はH形鋼の当接片8を当接し、ボル
ト挿通孔及びリベット挿通孔にボルト9を挿通して締結
することにより桁1と補強材6を合成一体化する方法で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな補強方法は幾つかの課題を有する。
【0008】まず、建設年度の古い時代の材質の規格に
よっては溶接が不適格であり、また、長年の時間経過に
よる錆等からの表面劣化により溶接の確実性が低下する
という危惧がある。それに加えて、作業環境条件の悪い
現場での溶接作業であることから、特に上述した例示の
うち前者の場合は溶接作業を上向きで行わなければなら
ず、施工精度が悪くなり、溶接部の強度に問題が生じる
ことがあることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、フランジとカバープレートとを万力を用い
て、摩擦接合することにより合成一体化した後、リベッ
トを取り外し、リベットを取り外した後に、フランジと
カバープレートを摩擦接合する万力位置相当箇所を切り
欠くとともにリベット孔位置相当箇所にボルト挿通孔を
穿孔した当接片を有する補強材の当接片をカバープレー
トの下面に当接し、ボルト挿通孔とリベット孔にボルト
を挿通して締結して摩擦接合することにより桁と補強材
を合成一体化し、その後に万力を撤去することを特徴と
するリベット接合桁の補強方法を提供する。
【0010】つぎに、本発明の実施の形態を図面に基づ
き詳細に説明する。
【0011】まず、図1に示すように、ウエブプレート
2とフランジ3をカバープレート4で連接して、リベッ
ト5で合成一体化されている既設の桁1のフランジ3と
カバープレート4を高張力万力11を用いて摩擦接合す
る。
【0012】フランジ3とカバープレート4の高張力万
力11による摩擦接合後は、図2に示すように、フラン
ジ3とカバープレート4を合成一体化しているリベット
5を撤去する。リベット5の撤去後はリベット孔10が
開孔されたまま残っている。
【0013】リベット5の撤去後は、図3に示すよう
に、カバープレート4の下面に補強材6が取り付けら
れ、桁1と補強材6とを合成一体化する。
【0014】補強材6は、図4に示すように、H形鋼か
らなり、既設桁1のカバープレート4に当接するフラン
ジである当接片8に、フランジ3とカバープレート4を
摩擦接合する高張力万力11の位置相当箇所に切り欠き
部12を形成するとともにリベット孔10の位置相当箇
所にボルト挿通孔13を開孔してなっている。
【0015】カバープレート4の下面への補強材6の取
り付けは、カバープレート4の下面に補強材6の当接片
8を当接し、当接片8に開孔したボルト挿通孔13とリ
ベット孔10を合わせ高力ボルト14を挿通し締め付け
ることにより行う。補強材6の当接片8には、予め切り
欠き部12が形成されているので、カバープレート4と
当接片8とを接合するに当って、先に取り付けられてい
る高張力万力11は邪魔にならない。カバープレート4
と当接片8を高力ボルト14で締結し、合成一体化した
後は、高張力万力11を取り外す。
【0016】このようにしてリベット接合桁の補強方法
が完成する。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるので、
つぎの効果を有する。
【0018】フランジとカバープレートを万力を用いて
摩擦接合することにより、フランジとカバープレートは
合成一体化するので、リベットを取り外しても既設桁の
強度の低下を来たすことがない。
【0019】既設桁の強度を低下させることがないの
で、補強工事期間中の交通規制が不要である。
【0020】リベットを取り外した後に桁に合成一体化
する補強材の当接片には、フランジとカバープレートを
摩擦接合する万力位置相当箇所を切り欠いてあるので、
カバープレートに当接片を当接するに当り、フランジと
カバープレートを摩擦接合する万力は邪魔にならず、リ
ベット孔相当位置にボルト挿通孔を穿孔してあるので、
ボルトにより締結が容易である。
【0021】工事施工手順中、現場溶接を使用しないた
め、悪条件下での高度な作業精度を要求されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】既存のリベット桁のフランジとカバープレート
を万力を用いて摩擦接合した状態を示す説明図で、
(a)は橋軸方向を見た概略図、(b)は(a)のA−
A矢視図である。
【図2】既存のリベット桁のフランジとカバープレート
を万力を用いて摩擦接合した後、リベットを撤去した状
態を示す説明図で、(a)は橋軸方向を見た概略図、
(b)は(a)のB−B矢視図である。
【図3】既存のリベット桁に補強材を合成一体化した状
態を示す説明図で、(a)は橋軸方向を見た概略図、
(b)は(a)のC−C矢視図である。
【図4】補強材の当接片概略図である。
【図5】リベット接合桁の補強工法の従来例を示す説明
図である。
【図6】リベット接合桁の補強工法の従来例を示す説明
図である。
【図7】リベット接合桁の補強工法の従来例を示す説明
図である。
【図8】既存のリベット接合桁を橋軸方向から見た概略
図である。
【図9】既存のリベット接合桁を橋脚間から見た概略図
である。
【図10】リベット接合桁の補強構造を橋軸方向から見
た概略図である。
【図11】リベット接合桁の補強構造を橋脚間から見た
概略図である。
【符号の説明】
1 桁 3 フランジ 4 カバープレート 5 リベット 6 補強材 8 当接片 10 リベット孔 11 高張力万力 12 切り欠き部 13 ボルト挿通孔 14 高力ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジとカバープレートとを万力を用
    いて、摩擦接合することにより合成一体化した後、リベ
    ットを取り外し、リベットを取り外した後に、フランジ
    とカバープレートを摩擦接合する万力位置相当箇所を切
    り欠くとともにリベット孔位置相当箇所にボルト挿通孔
    を穿孔した当接片を有する補強材の当接片をカバープレ
    ートの下面に当接し、ボルト挿通孔とリベット孔にボル
    トを挿通して締結して摩擦接合することにより桁と補強
    材を合成一体化し、その後に万力を撤去することを特徴
    とするリベット接合桁の補強方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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