JP3682521B2 - 2段主桁合成床版橋の構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板とコンクリートの合成構造でなる合成床版橋に於いて、該合成床版に上側主桁及び下側主桁で構成された2段主桁を備えた合成床版の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種合成床版の構造としては一例として図7に示すものがあった。これについて説明すれば、当該合成床版1、1は、鋼板2、2上にコンクリート3、3を打設して構成している。そして該鋼板2、2はコンクリート打設部2a、2aと継手部2b、2bとを有しており、所定の大きさを形成している。該コンクリート打設部2a、2a上面には、所定の間隔でスタッドジベル又はパイプジベル等のジベル4を溶接により固定し、コンクリート3を打設する。また、前記合成床版1、1の相互間は、前記鋼板2、2の継手部2b、2bを互いに突き合わせて、その下面に添接板5を溶接する。これにより、前記鋼板2、2が連続して面一となり一体化する。図中6、7はそれぞれコンクリート3内に互いに交差して配置された上主鉄筋である。そして、当該合成床版1、1は、一段形式の主桁(図示せず)を介して所定の橋台に架設している。
【0003】
従来の合成床版の構造に於ける他の例としては、図8に示すものがあった。これについて説明すれば、当該合成床版1、1、1、1は、鋼板2、2、2、2上にコンクリート3、3、3、3を打設して構成している。そして、該鋼板2、2、2、2はそれぞれコンクリート打設部2a、2a、2a、2aと継手部2b、2b、2b、2bを有しており、所定の大きさを形成している。該コンクリート打設部2a、2a、2a、2aには、所定の間隔で貫通孔2c、2c…を配設し、高力ボルト8を固定し、上記鋼板2、2、2、2のずれ止めを行っている。また、前記合成床版1、1、1、1の相互間は、鋼板2、2、2、2の継手部2b、2bの下面より添接板5を当接し、該継手部2b、2b及び添接板5にそれぞれ貫通孔2c、2c…を備え、この貫通孔2c、2c…内に前記高力ボルト8を所望数個を挿入し配置しかつ緊締し、当該合成床版1、1、1、1同志を摩擦接合として結合する。図8に於いて、合成床版1、1、1、1は例示として4つのブロックで構成され、これらのブロックの組立により形成された空間A、B、C、D内は現場打ちコンクリートとして、現地にてコンクリート3を打設する。そして、上記合成床版1、1、1、1は図示するように、一段形式の主桁9を介して所定の橋台(図示せず)に架設している。
尚、図中、6、7は前記図7に示す例示と同様に上主鉄筋である。
【0004】
また、従来の技術に於ける更に他の例としてコンクリート床版のいわゆるRC床版の構造がある。これは、現場で型枠を作製し、この型枠に鉄筋を配置して、コンクリートを打設して構成する現場打ちコンクリート床版と、予め工場で型枠を作製し、この型枠に鉄筋を配置しコンクリートを打設して床版を製造し、現場に持ち込み、主桁上面又は橋台に直接に架設する構造のもとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に於ける合成床版やRC床版等の構造は、叙上した構成であるので、次のような課題が存在した。
すなわち、一般的に既設道路の横断橋等に於いては、桁下空間を所定範囲に確保する必要があると共に、路面レベルを既設道路レベルに合致させて接合設置することが要請される。そのため、主桁下面から当該既設道路の横断橋の道路面までの高さが規定され、望ましくは低く設定する必要がある。これは、既設道路の横断橋に限らず、流積断面の確保が要請される河川横断橋等に於いても同様である。
【0006】
前記した従来の技術に於いて、特に、コンクリート床版、いわゆるRC床版を使用する場合は、比較的短いスパンであっても、本来的に剛性が低くコンクリートや鉄筋等の自重(死荷重)及び車両等の通行による活荷重による弛みが大きくなるにつれ、所定の剛性が確保できず、RC床版に毀損を惹起することもあった。これを防止するためには、特に、剛性の極めて高い鉄筋を配置し、更には多量のコンクリートの打設を行うなど、施工費又は材料費が大幅に嵩むという問題点があった。
そして、上記したように例えば、15m程度の比較的短いスパンの場合は、前述した従来の技術の如く主桁9上に鋼板2、2、2、2を配置して対応できるが、当該スパンが15m以上のように長くなると、前記死荷重や前記活荷重による弛みが更に大きくなり、これに対処すべく上記鋼板2、2、2、2の厚さを厚くし剛性を高める必要がある。そして当該合成床版1、1、1、1等の断面を更に厚くすることによる該鋼板の材料費を不経済とした上に、更に、死荷重を増加させるという悪循環を伴う弊害が誘起される問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、既設道路の横断橋や河川横断橋等の主桁下面から合成床版上面までの高さ、すなわち鋼板橋の主桁高さを可能な限り低く設定すべく主桁を上側主桁と下側主桁を備えた2段主桁で構成してなり、橋梁架設後は、鋼板自重やコンクリート重量、すなわち合成床版のコンクリートを硬化するまでの死荷重に対しては前記2段主桁及び鋼板の剛性で耐荷し、併せて該合成床版に係る当該死荷重の応力及び弛みを小さく設定すると共に、該合成床版のコンクリートを硬化した後は、該合成床版と該2段主桁が一体となった合成断面により当該死荷重及び車両等の通行に伴い発生する活荷重を吸収できることを特徴とした2段主桁合成床版橋の構造を提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主 桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造である。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び箱桁閉断面を形成する下側鋼板に高力ボルトで固定する下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造である。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記第1H型鋼の上側フランジの下面及び/又は前記合成床版の下面に配置した鋼板の上面にスタッドボルトジベルを立設したことを特徴とする請求項1又は2記載の2段主桁合成床版橋の構造である。
【発明の実施の形態】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態1】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態1について、図1に基づき説明する。
【0012】
図1は2段主桁合成床版橋に備えた2段主桁合成床版橋の下側を開放にしたいわゆる開断面を示すものであって、本発明に係る2段主桁合成床版橋に於ける実施の形態1の垂直断面である。
【0013】
10は合成床版であって、コンクリートすなわち床版コンクリート11を打設し固化する。該合成床版10は底部すなわち、床版コンクリート11を打設したときは、そのコンクリート11の底面11aに位置する鋼板12を配置している。また、合成床版10の上部、すなわち上面かぶり付近に網鉄筋13を配設している。このように、合成床版10はコンクリート床版、いわゆるRC床版と相違しており、前記床版コンクリート11の他に、鋼板12、網鉄筋13、その他の配筋(図示せず)等で構成されている。
【0014】
14は2段主桁であって、上側主桁15と下側主桁16とで構成されている。該上側主桁15は、上側フランジ15a及び下側フランジ15bを備えてなり、例えば、ロールH鋼又は溶接ビルトH鋼等のH型鋼で構成している。該下側主桁16は上側フランジ16a及び下側フランジ16bを備えており、例えば、前記上側主桁15と同様にH型鋼で構成している。而して、前記上側及び下側主桁15、16は第1及び第2H型鋼であり、その他T型鋼、I型鋼等を適用しても差支えない。そして、上側主桁15及び下側主桁16はロールH鋼等を使用したので、製作に於いて、特殊な溶接装置や歪み取り作業を不要とする特徴がある。
前記上側主桁15と前記下側主桁16は前記鋼板12を介在させて、該上側主桁15の下側フランジ15bと該下側主桁16の上側フランジ16aを高力ボルト17等で接合している。この接合形態はいわゆる摩擦接合である。
【0015】
前記上側主桁15と前記下側主桁16の接合方法について、図2に基づき説明する。
上側主桁15の下側フランジ15b及び下側主桁16の上側フランジ16aは上側主桁15及び下側主桁16の略中心垂直方向に設けたウエブ15c、16cを基点として左右方向に板厚状に張出し形成している。当該下側フランジ15b及び下側主桁16の上側フランジ16aの左右位置には、ボルト貫通孔15d、16dを穿設している。そして、前記ボルト貫通孔15d、16dに対応した位置に、前記鋼板12のボルト孔12a、12aを配設している。図中17a、17bはワッシャ、17cはナットである。而して、前記高力ボルト17の軸部17dは、例えば外周部にねじを刻設してあり、前記下側フランジ15bのボルト貫通孔15d、鋼板12のボルト孔12a及び上側フランジ16aのボルト貫通孔16dを挿通し、ナット7cで緊締する。そしてこの高力ボルト17の接合作業は現場にて行うものとする。
尚、上記した上側主桁15と下側主桁16の接合方法は一つの実施例であり、本発明はこれに限定されず、例えば下側フランジ15bを又は上側フランジ16aを省略し、鋼板12に直接接合する形態でもよい。
【0016】
次に、前記合成床版10の底部に設けた鋼板12の上面、すなわち、該合成床版10の内部側方向面には長ボルト、スタッドボルトジベルやボルト式ジベル等のジベル18を所望間隔毎に一連にかつ多数個立設している。該スタッドボルトジベル18等はその基端部を周囲を前記鋼板12の上面に溶接手段等を使用して接合する。
尚、当該スタッドボルトジベル18等に代えて、高力ボルトを使用し鋼板12に貫通孔を穿設しこれに該高力ボルトを挿入する構成とする。
また、前記合成床版10の底部に設けた鋼板12の上面と同様に、上側主桁15の上側フランジ15aの下面にも長ボルトやスタッドジベル又はボルト式ジベル等ジベル18を図1に示すように所望数個を立設した構成とする。また、前記上側主桁15及び前記下側主桁16の上、下側フランジ15a、15b及び16a、16bの幅長寸法や板厚寸法は当該合成床版10に係る曲げモーメントや剪断力又は弛みの程度に応じて適宜設定するものとする。
【0017】
尚、上記説明では、高力ボルト17を前記上側主桁15の下側フランジ15bの上面から挿入して固定したが、逆の場合、すなわち該下側主桁16の上側フランジ16a側から挿入固定する構成でもよい。
【0018】
上記合成床版10の構成に於いて、該床版10内に床版コンクリート11を打設し、固化する。該床版コンクリート11の合成床版10内へ打設し固化する方法は、架設現場で行う場合と、工場製作する場合がある。そして合成床版10内にコンクリートを打設し固化されると、図1に示すように一連に長いスパン例えば30m程度であっても鋼板の12の上面に積載することもある。このとき、前記上側主桁15が床版コンクリート11内に埋め込まれ、該床版コンクリート11と一体合成される。而して、本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態1が完成する。
【0019】
次に、発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態1の組み立てや作用等を説明する。
本発明の実施の形態1の合成床版橋は叙上の構成であるので、橋梁架設後に於いては、床版コンクリート11の硬化までのコンクリート重量や鋼板の自重等のいわゆる死荷重に対しては、上下に配置した2段主桁14の剛性と鋼板12の剛性、更には前記鋼板12及び上側主桁15の上側フランジ15aの下面上に立設したスタッドボルトやボルト式ジベル等のジベル18の鋼性等により抵抗しかつ吸収する。そしてかかる死荷重の応力や弛みを小さく設定することができる。そして、床版コンクリート11の硬化後は、合成床版10及び鋼板12と2段主桁14が一体となり、前記活荷重に抵抗し、かつ吸収する。
その結果、30m以上の比較的大きいスパンであっても、下側主桁16の高さをスパンの1/40〜1/50程度に抑え、桁下空間の確保を容易にし、低桁橋の構造を実現できる。
また、上記鋼板12は、各種のジベル18を介して床版コンクリート11と一体となって合成構造を形成したので、当該合成床版10に発生する引張応力に抵抗する機能も保持した2段主桁合成床版橋を提供できる。
【0020】
また、本発明の実施の形態1によれば、当該2段主桁合成床版橋に於ける構造ユニットの幅長を例えば、略2.5m以下に設定し、これを工場製作して現場まで輸送した後、架設現場で長さ方向に該構造ユニットを地組して架設すれば、型枠を要として床版コンクリート11を打設することができる。更に、該構造ユニットの幅長を10m以下に設定すれば、トレーラー等特殊車両を使用することなく、輸送を可能とするので、橋梁施工が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態2】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態2について、図3に基づき説明する。
【0022】
図3は2段主桁合成床版に備えた2段主桁の下側を閉塞したいわゆる閉断面を示すものであって、本発明に係る2段主桁合成床版橋に於ける実施の形態2の垂直断面である。
【0023】
19は下側鋼板であって、前記2段主桁14の下側主桁16の下側フランジ16bの下面に接合している。この接合形態としては前記図2に示すような接合方法と略同一であり、高力ボルト17、17により、該下側フランジ16bの左右部を該下側鋼板19に緊締固定する。この接合方法はいわゆる摩擦接合であって、架設現場にて手作業を行う。
【0024】
前記本発明に係る実施の形態2は下側主桁16の下側フランジ16bを隣接する他の下側フランジ16bと連結した箱桁閉断面の構造であって、前記実施の形態1に示す開断面に於いて、下側主桁16のウエブ16c又は下側フランジ16b等の断面不足あるいは、該下側フランジ16bが厚く設定し過ぎた場合に構成する。
このように、本発明に係る実施の形態2は高力ボルト7により、前記2段主桁14及び下側鋼板19を一体化固定したので、当該合成床版橋に加わる死荷重や活荷重が実施の形態1の場合よりも増大しても合成床版橋が高い鋼性を発揮し、曲げモーメントや剪断力に対しても耐力を強化し、発生する弛みを小さく抑制する作用を奏する。そして、前記実施の形態1に比較し、更に、桁高を低く設定することができる作用がある。
【0025】
尚、前記本発明に係る実施の形態2の他の構成部分は、前記実施の形態1の構成と略同一であり、同一番号及び同一符号を付し、その説明を省略する。
また、発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態2の組み立てや作用等は前記実施の形態と略同一であるので説明を省略する。
【0026】
【発明の実施の形態3】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3について図4に基づき説明する。
【0027】
図4は、例えば溶接ビルトH鋼等でなる上下主桁を溶接手段又は高力ボルトで接合した2段主桁合成床版橋に於いて、2段主桁の下側を開放した断面図を示すものである。該図4は、本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3の垂直断面図である。
【0028】
20は、2段主桁であって、上側主桁21と下側主桁22とで構成されている。該上側主桁21は上側フランジ21aを備えており、該上側フランジ21aの略中心垂直方向にウエブ21bを垂下し、形成している。
そして、該上主桁21は例えば、溶接ビルトH鋼等のH型鋼で構成している。前記下側主桁22は上側フランジ22a、下側フランジ22b及び上、下側フランジ22a、22b間に介在させたウエブ22cを備えており、例えば、前記上側主桁21と同様に溶接ビルト鋼等で構成している。
尚、前記上、下側主桁21及び22は溶接ビルト鋼以外のT型鋼やI型鋼等各種の鋼材で代替させてもよい。
【0029】
次に、前記上側主桁21と前記下側主桁22の接合方法について説明する。
上側主桁21のウエブ21bの下端は、前記下側主桁22の上側フランジ22aの上面22a4に溶接手段で溶接され、該上側フランジ22aの上面22a4に固定する。また、下側主桁22の該上側フランジ22aの左、右側面22a1、22a2は前記鋼板12の縁部12dに溶接される。従って、当該下側主桁22の上側フランジ22aは前記鋼板に固定された状態となる。このように、上側主桁21と下側主桁22は溶接によって接合することを特徴としている。
尚、前記下側主桁22の上側のフランジ22aに代えて、前記上側主桁21に下側フランジを設置し、これを代用することで本発明に係る実施の形態3を実施することもできる。すなわち、前記上側主桁21又は下側主桁22の下側フランジ又は上側フランジ22aのいずれか一方を省略し2段主桁20を簡単な構成とすることができる。
【0030】
また、前述によれば、前記鋼板12の縁部12dを前記上側フランジ22aの左右側面22a1、22a2に溶接接合する方法を示したが、本発明に係る実施の形態3に於いて、その変形例として、図5に示すように、高力ボルト17を使用して前記鋼板12と前記上側フランジ22aをいわゆる摩擦接合する方法もある。これについて説明すれば、前記鋼板12には所望位置又は所望数のウエブ貫通孔12bを配設している。該ウエブ貫通孔12b内に上側主桁21のウエブ21bを挿入配置し、そして、鋼板12のウエブ貫通孔12bに隣接した部位に設けた左右のボルト孔12a、12a及び上側フランジ22aの左右部位にボルト貫通孔22a3、22a3をそれぞれ穿設している。
【0031】
而して、前記下側主桁22の上側フランジ22aの上面22a4が前記鋼板12の縁部12dに隣接する部位に於ける下面12cに当接する。そこで、前記鋼板12のボルト孔12a、12aと上側フランジ22aのボルト貫通孔22a3、22a3を合致させる。そして、高力ボルト17、17の軸部17d、17dを挿入して、ナット17c、17cをワッシャ17a、17bを介して締め付ける。このようにして、前記2段主桁20及び下側主桁22が前記鋼板12に接合する。この接合形態は摩擦接合であって、前述した溶接接合と略同一の機能を備えるものである。
【0032】
尚、本発明はによる2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3の組立や床版コンクリート11の打設等の作用は上述した実施の形態1と略同一でありその説明を省略する。
また、発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3の組み立てや作用等は実施の形態1と略同一であるのでその説明を省略する。
【0033】
【発明の実施の形態4】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態4について図6に基づき説明する。
【0034】
図6は2段主桁合成床版に備えた2段主桁の下側を閉塞したいわゆる閉断図を示すものであって、本発明に係る2段主桁合成床版橋に於ける実施の形態4の垂直断面である。
【0035】
前記本発明に係る実施の形態4は、下側主桁22の下側フランジ22bを省略し、該下側主桁22のウエブ22cの下端22c1を直接的に下側鋼板19の上面19aに溶接した構成であって、いわゆる箱桁閉断面の構造である。
本実施の形態4は、前記実施の形態3に示す閉断面に於いて、下側主桁22のウエブ22c又は下側フランジ22b等の断面不足や該下側フランジ22bが厚く設定し過ぎた場合に構成する。このように、本発明に係る実施の形態4は溶接手段により、前記下側主桁22及び下側鋼板19を一体化固定したもので、当該合成床版橋に加わる死荷重や活荷重が実施の形態3の場合よりも増大したときに於いて、該合成床版橋が高い鋼性を発揮し、床版橋に加わる曲げモーメントや剪断力に対しても耐力を強化し、発生する弛みを小さく抑制する作用を有する。そして前記実施の形態3に比較し、更に桁高を低く設定することができる作用がある。
また、発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態4の組み立てや作用等は実施の形態1と略同一であるのでその説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造は、叙上の構成及び作用を有するので次の効果がある。
請求項1記載の発明によれば、床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造を提供する。
このような構成としたので、主桁が2段主桁で構成され、床版橋の架設時に於いては、該2段主桁や床版コンクリート又は鋼板の荷重等自重による死荷重に対して、当該2段主桁及び鋼板による剛性で抵抗し、これを吸収することができること及び当該床版橋の桁高を例えば、スパンの1/40〜1/50に可能な限り低く設定でき、桁下空間の確保を容易にすると共に床版コンクリートの押抜き剪断力に耐える各種の横断橋に適用できると共に、構造ユニットの幅を2.5m以下にして工場製作を行い、これを輸送し、架設現場で長さ方向に地組して架設を行い、型枠を不要とした上で、コンクリートの打設を行い得ること、及び下側主桁の上部すなわち上側フランジに鋼板を容易かつ確実に溶接手段を使用することなく取付けができると共に、コンクリートを打設後は、合成床版として、特に、網鉄筋を配設し、該コンクリートの補強と耐荷力を補強し、車両の通行等に伴い発生する活荷重に抵抗し得る床版橋とし、さらに、前記上、下側主桁の境界部分に鋼板を配置したので、該鋼板が引張応力に抵抗する上記合成床版の鉄筋として及び床版コンクリートの打設時に於いては、型枠としての機能させる効果がある。また、当該2段主桁合成床版橋に於いて、上側主桁と下側主桁を容易に組立可能にすると共に高力ボルトが合成床版のずれ止めの機能を果し、実施化及び工期の促進を図れる効果がある。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び箱桁閉断面を形成する下側鋼板に高力ボルトで固定する下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造を提供する。
このような構成にしたので、請求項1記載の効果に加えて当該合成床版橋を箱桁断面とし、該合成床版橋の剛性を向上させ、更に桁高を低く設定すると共に、組立を容易にし、工期を短縮できる効果がある。
【0038】
請求項3記載の発明によれば、前記第1H型鋼の上側フランジの下面及び/又は前記合成床版の下面に配置した鋼板の上面にスタッドボルトジベルを立設したことを特徴とする請求項1又は2記載の2段主桁合成床版橋の構造を提供する。
このような構成としたので、床版コンクリートを該合成床版内に打設後に、当該コンクリートと上側主桁を適切に合成した合成構造を形成し、当該合成床版橋の剛性を高め、それに加わる死荷重又は活荷重や曲げモーメント等、外力に耐える構造とする効果がある。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態1を示す垂直断面図である。
【図2】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態1について、鋼板と2段主桁の接合構造を示す要部を断面した拡大側面図である。
【図3】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態2を示す垂直断面図である。
【図4】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3を示す垂直断面図である。
【図5】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態3について、鋼板と2段主桁の接合構造を示す要部を断面した拡大側面図である。
【図6】本発明に係る2段主桁合成床版橋の構造に於ける実施の形態4を示す垂直断面図である。
【図7】従来の技術に於ける合成床版の構造の一例を示す断面図である。
【図8】従来の技術に於ける合成床版の構造の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 合成床版
2 鋼板
2a コンクリート打設部
2b 継手部
2c 貫通孔
3 コンクリート
4 ジベル
5 添接板
7 上主鉄筋
8 高力ボルト
9 一段形式の主桁
10 合成床版
11 床版コンクリート
11a 床版コンクリートの底面
12 鋼板
12a 鋼板のボルト孔
12b ウエブ貫通孔
12c 鋼板の縁部の下面
12d 鋼板の縁部
13 網鉄筋
14 2段主桁
15 上側主桁
15a 上側主桁の上側フランジ
15b 上側主桁の下側フランジ
15c 上側主桁のウエブ
15d ボルト貫通孔
16 下側主桁
16a 下側主桁の上側フランジ
16b 下側主桁の下側フランジ
16c 下側主桁のウエブ
16d 下側主桁のウエブ
17 ボルト貫通孔
17a、17b ワッシャ
17c ナット
17d 高力ボルトの軸部
18 ジベル
19 下側鋼板
19a 下側鋼板の上面
20 2段主桁
21 上側主桁
21a 上側主桁の上側フランジ
21b 上側主桁のウエブ
22 下側主桁
22a 下側主桁の上側フランジ
22a1 下側主桁の上側フランジの左側面
22a2 下側主桁の上側フランジの右側面
22a3 下側主桁のボルト貫通孔
22a4 下側主桁の上側フランジの上面
22b 下側主桁の下側フランジ
22c 下側主桁のウエブ

Claims (3)

  1. 床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造。
  2. 床版コンクリートを打設した合成床版を有しかつ上側主桁と下側主桁とでなる2段主桁を備えた合成床版橋において、前記合成床版の上面かぶり付近に網鉄筋を配設し、合成床版の底面には鋼板を設置し、前記上側主桁が前記合成床版内に設置すると共に上側フランジ及び下側フランジを備えた第1H型鋼でなり、前記下側主桁が該第1H型鋼の下側フランジに前記合成床版の底面の鋼板を介して高力ボルトで固定する上側フランジ及び箱桁閉断面を形成する下側鋼板に高力ボルトで固定する下側フランジを備えた第2H型鋼でなることを特徴とする2段主桁合成床版橋の構造。
  3. 前記第1H型鋼の上側フランジの下面及び/又は前記合成床版の下面に配置した鋼板の上面にスタッドボルトジベルを立設したことを特徴とする請求項1又は2記載の2段主桁合成床版橋の構造。
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