JPH1012883A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1012883A
JPH1012883A JP15999696A JP15999696A JPH1012883A JP H1012883 A JPH1012883 A JP H1012883A JP 15999696 A JP15999696 A JP 15999696A JP 15999696 A JP15999696 A JP 15999696A JP H1012883 A JPH1012883 A JP H1012883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板浮遊効果が問題となるような、pチャン
ネル絶縁ゲート型半導体デバイスにおいて、リーク電流
の発生を伴うことなく、チャンネル領域に蓄積した電子
を有効に吸い出すことのできる半導体装置を実現する。 【解決手段】 基板浮遊効果を抑制し、ドレイン耐圧を
向上させるための新規な構造であり、具体的にはp+
ース領域又はp+ ドレイン領域の少なくとも一部もしく
は全部、又はその上部もしくは下部にSix Ge1-x
Six Sn1-x 等のチャンネル部を構成している第1の
半導体領域(シリコン)よりも禁制帯幅の小さい第2の
半導体の領域(狭バンドギャップ半導体領域)を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単体の絶縁ゲート型
半導体装置およびこれを含む集積回路(LSI)等の半
導体装置に係り、特に絶縁膜上に形成される絶縁ゲート
型半導体装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】近年の256Mbダイナミックランダム
アクセスメモリ(DRAM)技術等に見られる半導体集
積回路(LSI)の高集積化への進歩には著しいものが
ある。しかし、DRAMを例に説明すると、集積度の進
展にともない、メモリセル面積は益々減少する傾向にあ
り、アルファ線により引き起こされるいわゆるソフトエ
ラーを防ぐためのセル容量の確保が難しくなっている。
DRAMのソフトエラー防止のためには図11に示すよ
うな絶縁膜(SOI絶縁膜)202上の単結晶シリコン
膜165上に半導体素子を作る、いわゆるSOI(Si
licon−On−Insulator)構造が採用さ
れている。SOI素子は、微細かつ高速動作が可能であ
り、高性能素子として有望である。SOI構造を用いれ
ば、アルファ線により発生する電子・正孔対を、SOI
絶縁膜上の単結晶シリコン膜(以下、「SOI膜」とい
う)165内に制限することができるためソフトエラー
耐性は飛躍的に向上する。図11はnチャンネルSOI
素子であるが、このnチャンネルSOI素子は、図12
に示すように、チャンネル領域に蓄積された正孔(ホー
ル)による、いわゆる基板浮遊効果が生じるためドレイ
ン破壊電圧がバルクMOSFETに比して低いという欠
点がある。また従来のnチャンネルSOI素子は図13
に示すようにスイッチング動作における電流オーバーシ
ュートなどの不安定性の問題もあり、実用上の大きな問
題になっている。
【0003】このような、nチャンネルSOI・素子に
おける基板浮遊効果対策として、MOSFETのチャン
ネル領域に対してバンドギャップ(禁制帯幅)Eの狭
い材料をソース領域に用いた構造が提案されている(特
開平1−255252号公報)。特開平1−25525
2号公報に開示されたMOSFETにおいてはソース領
域を構成する半導体材料のバンドギャップEを狭める
ことにより、基板浮遊効果の主原因となる、正孔のチャ
ンネル内の蓄積が効果的に防止可能である。
【0004】Siをチャンネル領域とするMOSFET
に対してバンドギャップの狭い材料として、最も代表的
なものはSix Ge1-x (0<x<1)であり、これを
用いたSOI・MOSFETの一つを図14(a)に示
す。図14(a)のnチャンネルSOI・MOSFET
は台基板となるSi基板201の上に酸化膜等のSOI
絶縁膜202が形成されその上に活性層となるp型のS
OI膜203が形成され、このSOI膜の一部にn+
ース/ドレイン領域206が形成されている。図14
(a)の特徴は、このn+ ソース/ドレイン領域206
の内部にSix Ge1-x 層207が形成されている点で
ある。n+ ソース領域206とn+ ドレイン領域206
とに挾まれたp型SOI膜からなるチャンネル領域20
3の上部にはゲート酸化膜25が形成され、その上にた
とえばポリシリコン等のゲート電極26が形成されてい
る点は通常のnチャンネルMOSFETと同様である。
【0005】図14(a)のnチャンネルSOI・MO
SFETのポテンシャルプロファイルを図14(b)に
示す。このようなMOSFETでは、図14(b)に示
すように、ソース領域のバンドギャップを破線の位置ま
で狭くすることができ、n+ソース領域内部へ流れる正
孔電流は、指数関数的に増大することが実験的に、ある
いはシミュレーションにより明らかである。たとえばチ
ャンネル長0.5μmのnチャンネルSOI・MOSF
ETの電流電圧特性を図15に示す。図15に示す電流
電圧特性のうち実線はGeイオンを加速電圧Vac=50
kVにおいて、ドーズ量Φ=3×1016cm-2でイオン
注入したSOI・MOSFETについて測定したもので
ある。図15において破線で示すSiのみをソース/ド
レイン領域とする(SiGe領域無しの)nチャンネル
MOSFETに対し、実線で示すSiGe層をソース/
ドレイン領域内部に有するnチャンネルMOSFETは
ドレイン破壊電圧が1V以上改善していることがわか
る。
【0006】図14(a)に断面構造を示したようなn
チャンネルSOI・MOSFETは以下のような製造工
程で製造される。まず、SIMOX(Separati
onby IMplanted OXygen)法を用
いてSOI基板を作成する。すなわち、シリコン基板2
01に酸素イオンをイオン注入し、熱処理することによ
り、上層のシリコン膜(SOI膜)203と下層のシリ
コン基板201を分離するように、埋め込み酸化膜(S
OI絶縁膜)202を形成する。そして、上層のSOI
膜203に対して隣接する素子間を電気的に分解するた
めの、素子間分離領域となるフィールド酸化膜領域をS
3 4 膜等を用いたLOCOS(Local Oxi
dation of Silicon)法等により形成
する(ただし、図14(a)においては、素子間分離領
域の図示を省略しているが、図示部分からはずれた両側
の位置にあることは容易に理解されるであろう)。続い
て、LOCOS法に用いたSi3 4 膜等を除去し、フ
ィールド酸化膜領域に囲まれた素子形成領域(活性領
域)203の表面を露出させ、その露出した活性領域
(SOI膜)203の表面に熱酸化法等によりゲート酸
化膜25を形成する。そしてこの後、この上にLPCV
D(Low Pressure Chemical V
apour Deposition)法等によるポリシ
リコン膜26の形成を行う。そして、フォト・リソグラ
フィー工程により、レジストパターンをポリシリコン膜
26のゲート電極予定領域部分の上部のみに形成し、こ
のレジストパターンをマスクとしてRIE(React
ive Ion Etchin)法等により、ポリシリ
コンゲート電極26、及びゲート酸化膜25を形成す
る。そして、n+ ソース/ドレイン領域206形成のた
めのAs等のn型不純物イオンをポリシリコンゲート電
極26を用いて自己整合的にイオン注入し、熱処理す
る。続いて、このソース/ドレイン領域206にGeを
イオン注入し、熱処理を施し、ソース/ドレイン領域2
06の内部にSiGe層207を形成すれば、図14
(a)に示すような、nチャンネルSOI・MOSFE
Tが完成する。実際にはこの後、さらに酸化膜、PSG
膜、BPSG膜等の層間絶縁膜を表面に堆積し、この層
間絶縁膜中に電極コンタクト用の開口(コンタクトホー
ル)を形成し、ソース/ドレイン金属電極配線等のメタ
ライゼーション工程を行うのであるが、ここでは図示を
省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、pチャンネルS
OI・MOSFETについては最近までドレイン破壊電
圧が高いなどの事のため基板浮遊効果は大きな注目を集
めていなかった。ドレイン破壊電圧が高いのはpチャン
ネルSOI・MOSFETの電流駆動力がnチャンネル
SOI・MOSFETのそれに比べ小さく、かつドレイ
ン近傍の電界による正孔の電子に対するインパクトイオ
ン化率が小さいことのためである。しかしながら本発明
の発明者による詳細な実験により、ゲート長0.5μm
以下の素子等を用いたLSIパターンの微細化に伴い、
pチャンネルSOI・MOSFETにおいてもその電流
駆動力が高まり、ドレイン近傍の電界の上昇が起こり、
もはや基板浮遊効果は無視できなくなってきている事が
次第に明らかになってきた。例えば図16(a)に示す
ようにpチャンネルSOI・MOSFETでもId−V
d靜特性中のキンクが見られること、あるいは、図16
(b)に示すような5極管領域でのしきい値係数の異常
な減少が現れることが明らかになってきた。これらの異
常な特性はnチャンネルSOI・MOSFETの場合と
同様、たとえばアナログ回路での出力波の“ひずみ”を
形成する原因となるし、5極管領域でのしきい値の低下
を引き起こす。さらに図17(a)に示す様な、バルク
MOSFET(破線)に比してドレイン耐圧の低下した
pチャンネルSOI・MOSFET(実線)を例えば図
17(b)に示すようなCMOSインバータ回路に用い
た場合においては入力を高レベル(High)にしても
出力が低レベル(Low)にならず出力がフルスイング
しないという問題を起こす。
【0008】以上述べた問題点を鑑み本発明の目的は、
ゲート長0.5μm以下の微細化された構造において無
視できなくなってきているpチャンネルSOI・MOS
FETを含むpMOSLSIやCMOSLSI等の半導
体装置の基板浮遊効果を抑制することが可能な新規な構
造、を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は第1の絶縁膜上に形成されたn型の第1の
半導体領域と、ソース領域と、ドレイン領域と、該第1
の半導体領域の上部に形成されたゲート絶縁膜としての
第2の絶縁膜を介して該第1の半導体領域を流れる電流
を制御するゲート電極とを有するトランジスタを少なく
とも含む半導体装置であって、該ソースおよびドレイン
領域にはp型不純物元素が含まれ、該ソースおよびドレ
イン領域の少なくとも一方の領域の少なくとも一部又は
全部あるいは一部チャンネル領域に至るまでが前記第1
の半導体領域よりも禁制帯幅(バンドギャップ)E
小さい第2の半導体領域から成ることを第1の特徴とす
る。
【0010】さらに上記目的を達成するために、本発明
は第1の絶縁膜上に形成されたn型の第1の半導体領域
と、ソース領域と、ドレイン領域と、該第1の半導体領
域の上部に形成されたゲート絶縁膜を介して該第1の半
導体領域を流れる電流を制御するゲート電極とを有する
トランジスタを少なくとも含む半導体装置であって、該
ソースおよびドレイン領域にはp型不純物元素が含ま
れ、該ソースおよびドレイン領域の少なくとも一方の領
域の上部もしくは下部又は上部および下部の両方に前記
第1の半導体領域よりも禁制帯幅Eの小さい第2の半
導体領域が形成されたことを第2の特徴とする。
【0011】このバンドギャップEの小さな第2の半
導体領域としては第1の半導体領域をSiとした場合に
はSi系の材料が好ましく、具体的にはSix
1-x ,Six Sn1-x が好ましい。
【0012】また、第2の半導体領域としては、格子定
数が大きくなる方向に歪を内含するSiでもよい。これ
らの材料の形成方法としてはGeあるいはSnのSi中
へのイオン注入、SiGe層(SiGeのかわりにSi
Sn層等でもよい)のSi上への選択CVD、歪を受け
ない(格子定数の変化のない)SiGe層(あるいはS
iSn層)の形成とその上へのSiの結晶成長、CaF
2 層とCaSrF2 層上へのSiの結晶成長等を行えば
よい。
【0013】図5に示すSiGe層238,239のC
VDによる場合はSi等からなる第1の半導体領域のp
+ ソース/ドレイン領域312,313の上部に禁制帯
幅Eの小さい第2の半導体領域238,239が形成
されたことになる。また、図7に示すSiGe層44の
上にSi層45aを成長した場合にはp+ ソース領域4
09の下部に第2の半導体領域が形成され、さらにp+
ソース領域自身も歪を受けてバンドギャップEgが小さ
くなっている。
【0014】図1(a)は最も基本的な例として、p+
ソース領域の全部をSiGe層で形成し、p+ ソース領
域のみのバンドギャップEを一様に狭めた場合のバン
ド図を示すものである。Siに対しSix Ge1-x はΔ
Evだけバンドギャップが狭いために価電子帯側にΔE
vのバンドの不連続性を持つことになる。この不連続性
によりチャンネル部に溜った電子のソース方向への流入
に対するエネルギー障壁φ1 が図1(a)に示す様に減
少する。このことによりチャンネル部に蓄積された電子
のp+ ソース領域への流入は促進され、基板浮遊効果は
抑制される。理論上は図1(a)のようにヘテロ接合界
面とp+ ソース領域端が一致することが望ましいのであ
るが製造技術上からは、図1(b)のようになることも
考えられる。つまり、図1(b)はp+ ソース領域の一
部がSiGe層の場合、すなわち、SiGe/Siヘテ
ロ接合界面がp+ ソース領域中にある場合のバンド図を
示すものである。この場合p+ ソース領域中にSiが存
在する分だけチャンネルに溜った電子に対する障壁が高
くなるが、このSi部は10nm以下の極めて薄い層と
しておけばトンネル電流が流れることによりチャンネル
に蓄積された電子はp+ ソース領域に吸い出される。S
i部の厚みを10nm以下の精度で製造することは熱処
理条件等の選定で比較的容易に制御できる。さらにSi
x Ge1-x 中でのキャリヤの再結合速度の増加によるチ
ャンネル部からの電子の吸い出しの促進も起こるため、
図1(b)に示すSi部分がp+ ソース領域に存在する
構造でもpチャンネルSOI・MOSFETの基板浮遊
効果抑制が可能であるのである。ただし、この際図1
(b)に示したA部はトランジスタ電流である正孔の流
れを抑制する方向に働くためにp+ ソース領域p型の不
純物密度(nSiGeおよびnSi)はできるだけ高くしてこ
こでの正孔の流れが滞らないようにするのがよい。
【0015】一方チャンネルに溜った電子のソースへの
引き抜きという観点からいうとSiGe部の不純物密度
SiGeに対し、p+ ソース領域のSi部の不純物密度n
siを低くすれば、図1(c)に示す様なバンド図とな
り電子に対する障壁はΔEvよりも小さな値ΔE(<Δ
Ev)とすることができるので、図1(b)の場合より
も効果的である。また図1(a)よりもSix Ge1-x
がチャンネル側に入った構造でもよく、この場合も、上
述のような電子のソース中への引き抜き効果が生じる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2(a)は本発明の第1の実施
の形態に係るpチャンネルSOI・MOSFETの断面
構造を示す。図2(a)において台基板となるn型(1
00)シリコン基板21の上部に第1の絶縁膜(SOI
絶縁膜)となる埋め込み酸化膜202を介してn型の第
1の半導体領域となるn型SOI膜23が形成されてい
る。そしてn型SOI膜23はSOI膜23の表面から
埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成された熱酸
化膜24により素子分離がなされている。そしてこの素
子分離されたn型SOI膜23の領域を活性領域とし
て、この活性領域の内部にp+ ソース領域216および
+ ドレイン領域226が、その底部を埋め込み酸化膜
202に接するように形成されている。p+ ソース領域
216およびp+ ドレイン領域226の内部には、ボロ
ン(B)を含むシリコンゲルマ(SiGe)領域21
7,227が形成され、このSiGe領域217,22
7の上部には、酸化膜(SiO2 膜)、PSG膜、BP
SG膜等の層間絶縁膜211が形成され、この層間絶縁
膜211中に形成されたコンタクトホールを介してソー
ス金属電極218およびドレイン金属電極228が形成
されている。図2(a)は便宜上、誇張した模式断面図
であり、実際はSiGe領域217,227からはみ出
したp+ ソース/ドレイン領域216,226は10n
m以下の薄い領域である。またp+ ソース領域216お
よびp+ ドレイン領域226に挾まれたチャンネル領域
23の上部には第2の絶縁膜となるゲート酸化膜25を
介して、ポリシリコン等のゲート電極26が形成されて
いる。ポリシリコンゲート電極26の表面には後酸化膜
と称せられる薄い酸化膜27が形成されている。p+
ース領域216、p+ ドレイン領域226は、たとえば
ボロン(B)等のp型不純物元素を6×1018〜6×1
20cm-3程度の高不純物密度にドープした領域であ
る。
【0017】図2(b)は本発明の第1の実施例に係る
単体のpチャンネルSOI・MOSFETのドレイン電
流(Id)−ドレイン電圧(Vd)特性を参考例と比較
して示す図である。図2(b)に示すId−Vd特性は
ゲート長L=0.4μm、ゲート幅W=100μmのp
チャンネルSOI・MOSFETについてのものであ
り、実線はGe+ イオンを25KeVでドーズ量3×1
16cm-2で打ち込みp+ −SiGe領域217,22
7を形成した単体素子の特性であり、破線は対応するp
+ −SiGe領域を有しない単体素子(参考例)の特性
である。p+ −SiGe領域217,227を有するこ
とにより、チャンネル部に蓄積された電子のp+ ソース
領域への流入が促進され、ドレイン破壊電圧が1V以上
改善していることがわかる。
【0018】図2(a)に示したpチャンネルSOI・
MOSFETは図3(a)〜図3(d)に示す方法によ
って製造できる。
【0019】(イ)まず、n型(100)のSi基板2
1に酸素を加速電圧180KeV、ドーズ量2×1218
cm-2で注入し、1300℃で5時間熱処理するいわゆ
るSIMOX法により、シリコン表面から深さ200n
mの所に厚さ100nmの埋め込み酸化膜(SOI酸化
膜)202を形成する。このときSOI酸化膜202の
上部には単結晶シリコン膜(SOI膜)23が約200
nm形成される。次にSOI膜23の表面を熱酸化し、
この酸化膜をNH4 F溶液等でエッチング除去すること
により、SOI膜23を100nm厚さまで薄くする。
【0020】(ロ)次にLOCOS法等の選択酸化技術
により、素子分離膜24を形成し、隣接する素子間を電
気的に分離する。次にゲート酸化膜25を5nmの厚さ
に形成し、ボロン(B)を1020cm-3ドープした多結
晶Si(ポリシリコン)26を200nm程度の厚さに
CVD法により堆積し、フォトリソグラフィ工程を用い
て図3(a)に示す形状にゲート電極26として加工す
る。たとえばゲート長L=0.4μm、ゲート幅W=1
0μmの寸法にゲート電極を加工する。次に全面を酸化
し、厚さ5nmの後酸化膜27を多結晶Si表面(上面
および側面)に形成する。
【0021】(ハ)次に図3(b)に示すように、Ge
を加速電圧30KeV、ドーズ量1−3×1016cm-2
でイオン注入し、Geをピーク濃度で約10〜30%含
有するSi層(Si0.9 Ge0.1 〜Si0.7 Ge
0.3 層)28を形成する。
【0022】(ニ)次に全面にSiN膜を20nm堆積
し、その後全面エッチングする事により図3(c)に示
すように多結晶シリコンゲート電極の側壁に側壁SiN
膜29を形成する。さらにBF2 + を加速電圧20Ke
V、ドーズ量3×1015cm-2でイオン注入し、その後
850℃で窒素雰囲気中30分のアニールをする事によ
り、SiGeのp+ 層217,227およびSiのp+
層216,226を形成する。
【0023】(ホ)さらに全面にCVD法等によりSi
2 膜、PSG膜、BPSG膜等の層間絶縁膜211を
300nm堆積し、この層間絶縁膜211中の所定の部
分にコンタクト用孔を開け、配線材、例えばSi,Cu
含有のAl(Al−Si,Al−Cu−Si)等を全面
に400nm堆積、加工する事により図3(d)に示す
ようにソース金属電極218およびドレイン金属電極2
28を形成すれば、本発明の第1の実施の形態のpチャ
ンネルSOI・MOSFETが完成する。
【0024】図2に示した構造例では、ソース領域が全
てSiGeになっておらず、ヘテロ接合界面がp+ ソー
ス領域の内部にあるが、図1(a)〜(c)を用いて前
述の通りp+ ソース領域端とヘテロ接合界面は一致する
ことが好ましい。しかし、必ずしもソース領域全てがS
iGeである必要はなく、図1(b),(c)のように
チャンネル領域に接しているソース部は高々10nm程
度のp+ −Si領域216が残る構造であってもかまわ
ない。p+ −Si部分の厚みはp+ ソース/ドレイン領
域用のBF2 + イオン注入の後における850〜900
℃程度でのアニール時間の調整で制御することができ
る。何となればこの温度程度の拡散条件ではGeのSi
中の拡散は無視できる程度に小さいからである。また、
さらにアニール時間を調整すればp+ ソース領域端とヘ
テロ接合界面とを一致させ図1(a)に示すようなポテ
ンシャルプロファイルを得ることもできる。この様なB
の拡散を促進するアニールによって図1(c)の様なソ
ースSi部の不純物密度n がソースSiGe部の不
純物密度nSiGeよりも低くなる形を実現することも容易
にできる。また本実施の形態ではGeイオンをSi基板
に対し、垂直に入射(イオン注入)させたが、Ge+
オンのチャネリングを防止するため僅かな傾斜角(例え
ば7°)を持たせてヘテロ界面の位置を制御してもよ
い。またGe+ イオンをよりチャンネルに近い所へ入射
させるため、いわゆる回転イオン注入(斜めイオン注
入)による40°程度傾けた注入を行ってもよい。
【0025】また、本発明の第1の実施の形態ではSi
Geをバンドギャップの狭い材料として用いているが、
SiGeに限られず、Si系のSiよりもバンドギャッ
プの狭い他の材料を用いてもよい。例えばSnとSiの
合金でもよい。
【0026】p+ 層形成のための不純物を上記述ではボ
ロン(B)としているが、インジウム(In)あるいは
ガリウム(Ga)等の他のIII 族の不純物を用いてもよ
い。上記の説明においてはSALICIDE(Self
Aligned Silicide)構造にしていな
いが、寄生抵抗の低減化が必要な場合には当然SALI
CIDE構造も適用可能である。また図2(a)に示し
た構造ではp+ ソース/ドレイン領域の両方がSiGe
になっているが、本発明の効果はソース部のみをSiG
eにしても失われない。またチャンネル中にSiGeが
入り込んでしまっても本発明の効果は失われない。この
際のバンド図は図1(a)に近いものであり価電子帯中
ΔEvのバンド不連続点が少しチャンネル側に移動する
だけである。
【0027】ゲートの多結晶Siはボロン(B)ドープ
のp型ドープド・ポリシリコンのものについて記述して
いるが、リン(P)ドープ等のn型ドープド・ポリシリ
コンでもよく、またポリサイド(多結晶Siとシリサイ
ドの2層構造)でもよい。また、W、Ti、Mo等の高
融点金属、その他の金属をゲート材料に用いてもよい。
【0028】図4は本発明の第2の実施の形態に係るp
チャンネルSOI・MOSFETの断面構造を示す。図
4においてn型(100)シリコン基板21の上部に第
1の絶縁膜となる埋め込み酸化膜202を介してn型の
第1の半導体領域となるn型SOI膜23が形成されて
いる。そしてn型SOI膜23はSOI膜203の表面
から埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成された
熱酸化膜24により素子分離がなされている。そしてこ
の素子分離されたSOI膜23の領域を活性領域とし
て、この活性領域の内部にp+ ソース領域312および
+ ドレイン領域313が、その底部を埋め込み酸化膜
202に接するように形成されている。p+ ソース領域
312およびp+ ドレイン領域313の上部には、第2
の半導体領域となるボロン(B)を含むp+ −SiGe
領域238,239が形成されている。SiGe領域2
38,239の上部には層間絶縁膜211が形成され、
SiGe領域238,239に対し、層間絶縁膜211
中に形成されたコンタクトホールを介してソース金属電
極218およびドレイン金属電極228が形成されてい
る。また、p+ ソース領域312およびp+ ドレイン領
域313に挾まれた第1の半導体領域から成るチャンネ
ル領域23の上部にはゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)2
5を介して、ポリシリコン等のゲート電極26が形成さ
れている。ポリシリコンゲート電極26の表面には後酸
化膜と称せられる薄い酸化膜27が形成されている。p
+ ソース領域312、p+ ドレイン領域313は、たと
えばボロン(B)等のp型不純物を6×1018〜1×1
20cm-3程度の高不純物密度にドープした領域であ
る。
【0029】本発明の第2の実施の形態に係るpチャン
ネルSOI・MOSFETは図5(a)〜(c)に示す
ような製造方法により製造することができる。
【0030】(イ)SIMOX法等によるSOI基板
(SIMOX−SOI基板)を用いること、およびこの
SIMOX−SOI基板に対し、LOCOS法を用いた
素子分離後、ゲート酸化し、Bドープの多結晶Si膜2
6をゲート電極として加工し、全面を酸化雰囲気中で熱
処理し後酸化膜27を形成するところまでは本発明の第
1の実施の形態と同様である。
【0031】次に全面にSiN膜を20nmの厚さに堆
積し、全面エッチバックをかけるとゲート電極の側壁に
図5(a)に示すように側壁SiN膜29が形成され
る。
【0032】(ロ)次にSiH4 ガスとGeH4 ガスの
反応を用いたCVD法によりn型SOI膜の露出した部
分のSi表面に図5(b)に示すように選択的にSiG
e層238,239を100nmの厚さで堆積する。次
にB+ を30KeVで3×1015cm-2イオン注入す
る。
【0033】(ハ)続いて基板温度850℃、窒素雰囲
気中で、30分のアニールをする事により、SiGe層
239を含めその下のSiもp+ 層にしp+ −SiGe
領域238,239p+ ソース領域312、p+ ドレイ
ン領域313を形成する。さらに図5(c)に示すよう
に全面にCVD法等によりSiO2 膜等の層間絶縁膜2
11を300nmの厚さに堆積し、この層間絶縁膜21
1中にコンタクト孔を開け、配線材、例えばSi,Cu
含有のAlを全面に400nm堆積,加工しソース金属
電極218、ドレイン金属電極228を形成すれば本発
明の第2の実施の形態のpチャンネルSOI・MOSF
ETが完成する。
【0034】本発明の第2の実施の形態ではn型SOI
膜23の上に、CVDによりSiGe層238,239
を形成しているためp+ ソース/ドレイン領域のうちチ
ャンネルに近い部分はSiになっておりバンド図として
は図1(b)や(c)と同じものとなる。このSiGe
端とチャンネル領域の間のSi領域の寸法(距離)は本
発明の第2の実施の形態の場合には主にゲート側壁29
の厚みおよびSOI膜23の厚みにより調整される。
【0035】本発明の第2の実施の形態の変形例として
は図6に示すようにゲート電極26の側壁部に側壁Si
N膜がない構造である。図6の構造は後酸化膜27の形
成後に全面エッチバックを行い、n型SOI膜23上の
それのみを除去した後、選択CVDによりSiGe層2
38,239を100nmの厚さで形成し、その後B+
のイオン注入を行い、SiGe層238,239とその
下のn型SOI膜23をp+ 層にし、p+ −SiGeソ
ース領域238,p+ −SiGeドレイン領域239,
+ −Siソース領域312、p+ −Siドレイン領域
313を形成する。その後の工程は上記と同じである。
【0036】上記本発明の第2の実施の形態の製造方法
の説明ではB+ のイオン注入を用いた場合について説明
したが、BF2 + のような化合物分子のイオンによるイ
オン注入を用いてもよいし、In+ やGa+ をその代り
にイオン注入しp+ 層を形成してもよい。また、SAL
ICIDE構造を適用することも可能である。さらに上
記ではB等のp型不純物の導入はSiGe層238,2
39の堆積後に行っているが、あらかじめn型SOI膜
23中にイオン注入等によりp型不純物を導入しておい
てからSiGe層238,239を堆積し、その後さら
にSiGe層238,239中にp型の不純物の導入を
行ってもよいし、CVDガス中にBH3,B2 6 など
のガスを導入してSiGe堆積と同時にp+ 化を行って
もよい。バンドギャップの狭い半導体はSix Ge1-x
でなくともよく、Six Sn1-x,Ge等を用いてもよ
い。
【0037】図7は本発明の第3の実施の形態に係るp
チャンネルSOI・MOSFETの断面構造を示す。図
7においてn型(100)シリコン基板21の上部に第
1の絶縁膜となる埋め込み酸化膜202を介してn型S
OI膜231が形成されている。そしてn型SOI膜2
31の一部の上部には第2の半導体領域となるシリコン
ゲルマ(SiGe)膜44が形成され、SiGe膜44
の上、およびSiGe膜44が形成されていないn型S
OI膜231の上部には第1の半導体領域となるn型シ
リコン(Si)膜45が形成されている。n型Si膜4
5の表面から、n型SOI膜231に達するまでSiO
2 膜等の素子分離絶縁膜24が形成されている。素子分
離絶縁膜24はn型SOI膜231の表面からさらに埋
め込み酸化膜202に達するまで深く形成してもよい。
そしてこの素子分離されたn型Si膜45の領域を活性
領域として、この活性領域の内部にp+ ソース領域40
9およびp+ ドレイン領域226が形成されp+ ソース
領域409はその底部をSiGe膜44に、p+ ドレイ
ン領域410はその底部を埋め込み酸化膜202に接す
るように形成されている。このp+ ソース領域409、
+ ドレイン領域410に対し、層間絶縁膜211中に
形成されたコンタクトホールを介してソース金属電極2
18およびドレイン金属電極228が形成されている。
またp+ ソース領域409およびp+ ドレイン領域41
0の間のチャンネル領域となるn型Si膜45の上部に
はゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)25を介して、ポリシ
リコン等のゲート電極26が形成されている。p+ ソー
ス領域409、p+ ドレイン領域410は、たとえばボ
ロン(B)等のp型不純物元素を6×1018〜1×10
20cm-3程度の高不純物密度にドープした領域である。
【0038】本発明の第3の実施の形態によれば、p+
ソース領域409となるSi層がSiよりも格子定数が
大きいSiGe層44の上に形成され、歪みシリコン膜
となっている。p+ ソース領域409が歪みシリコンに
より形成されていることにより、通常のシリコン系のM
OSFETの場合に比べて、やはりソースのバンドギャ
ップEgが狭化し(たとえばΔEg=0.2eV程度狭
化する)、その結果、チャンネルからソース方向への電
子の流れを大幅に促進できる。
【0039】本発明の第3の実施の形態のpチャンネル
SOI・MOSFETは図8(a)〜(f)に示す方法
によって製造できる。すなわち、 (イ)n型(100)シリコン基板21に酸素イオンを
加速電圧180KeV、ドーズ量2×1018cm-2の条
件で注入した後、1300℃、5時間の熱処理を行うこ
とにより、図8(a)に示すように、表面から深さ20
0nmの部分に厚さ100nmの埋め込み酸化膜(SO
I酸化膜)202を形成するとともに、基板表面にn型
のSOI膜231を形成する。なお、ここでは、SOI
基板の形成方法としてSIMOX法を例にあげたが、貼
り合わせ法(Silicon Direct Bond
ing:SDB法)を用いても良い(他の実施形態の場
合についても同様である)。次に、n型のSOI膜23
1の表面を熱酸化した後、NH4 F溶液によりこの酸化
膜部分をエッチング除去するという工程を繰り返して、
n型SOI膜231を10nmまで薄くする。
【0040】(ロ)次に図8(b)に示すように、n型
SOI膜231上に例えばGe濃度50%の厚さ30n
mのSiGe膜44をCVD法により形成する。このと
き、Ge濃度が高いため、SiGe膜44はその臨界膜
厚を越えて成長する。したがって、Six Ge1-x (0
<x<1)膜44は、下地のn型SOI膜231のSi
の格子定数と整合することはなく、Six Ge1-x 本来
の格子定数をもって成長する。次に図8(c)に示すよ
うに、フォトリソグラフィおよびRIEを用いて、Si
Ge膜44をp+ ソース領域となる領域のSOI膜23
1上のみに残置させる。
【0041】(ニ)次に図8(d)に示すように、原料
としてSiH4 を用いた成膜温度550℃でのCVD法
により、全面に厚さ80nmのn型シリコン(Si)膜
45,45aを形成する。このとき、n型Si膜45,
45aのうちSiGe膜44上の部分45aは広がり歪
みを受け、Six Ge1-x の格子定数をもって成長し、
歪みn型Si膜となる。他の部分はその下地がn型SO
I膜231なので歪みを受けず、Si本来の格子定数を
もって成長し、無歪みのn型Si膜45となる。
【0042】(ホ)次に図8(e)に示すように、CM
P(chemical Mechamical Pol
ishing:化学的機械的研磨)法等の手法によりn
型Si膜45,45aの表面を平坦化し、平担化後、活
性層となる部分の周辺に素子分離絶縁膜24を形成す
る。そして、n型Si膜45上にゲート酸化膜25とな
る厚さ5nmのシリコン酸化膜、ゲート電極26となる
厚さ300nmのボロン・ドープド・ポリシリコン膜を
順次形成する。なお、n型Si膜45と45aとの断差
は30nm程度であるので、CMP法等による平坦化を
行なわず、断差を残しておき、フォトリソグラフィーに
おけるマスク合わせ用の基準等として用いてもよい。次
に図8(e)に示すように、上記ドープド・ポリシリコ
ン膜26、上記シリコン酸化膜25をパターンニングし
て、ゲート電極26、ゲート酸化膜25を形成する。こ
のとき、歪みn型Si膜45aと無歪み部分のn型Si
膜45との界面が図8(e)に示すようにゲート電極2
6端の直下にくるようにすることが最も好ましい。ただ
し、上記界面はチャンネルに入り込んでも良いし、また
上記界面はゲート電極26端よりもチャンネルから離れ
たところにあっても良い。次に図8(e)に示すよう
に、ゲート電極26をマスクとして、BF2 イオンを加
速電圧30KeV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で
イオン注入した後、850℃、30分の熱処理を行っ
て、p+ ソース領域409、p+ ドレイン領域410を
形成する。このとき、p+ ソース領域と無歪み部分のn
型Si膜45とのpn接合は、歪みp型シリコン膜45
aと無歪み部分のp型シリコン膜45との界面に一致す
ることが最も好ましいが、上記pn接合は上記界面と一
致していなくても良い。
【0043】(ヘ)最後に、図8(f)に示すように、
全面に厚さ400nmの層間絶縁膜としてのSiO2
211を形成した後、このSiO2 膜211にコンタク
トホールを開孔して、ソース金属電極218、ドレイン
金属電極228を形成し、さらにゲート配線(不図示)
を形成して完成する。
【0044】本発明の第3の実施の形態の場合にはSi
Ge層44とp+ 歪シリコン層409という2つの狭バ
ンドギャップ材料を同時にp+ ソース領域として形成し
ているため上述の電子の流れはさらに促進されpチャン
ネルSOI・MOSFETの基板浮遊効果抑制に非常に
有効である。
【0045】SiGe層44の代りにSiSn層等他の
Siより格子定数が大きく、Siより禁制帯幅の小さな
狭バンドギャップ材料を用いてもよい。
【0046】図9は本発明の第4の実施の形態に係るp
チャンネルSOI・MOSFETの断面構造を示す。図
9においてn型(100)シリコン基板21の上部に第
1の絶縁膜となる埋め込み絶縁膜251を介してn型S
OI膜255が形成されている。埋め込み絶縁膜251
としてはSiとほぼ格子定数の等しいCaF2 膜が用い
られ、その一部がCa1-x Srx 2 (0<x<1)膜
252になっている。したがってCa1-x Srx 2
252の上部のn型の第1の半導体領域(n型SOI
膜)255は歪Si膜となりバンドギャップが狭化して
いる。そしてこのバンドギャップが狭化したSOI膜2
55の部分をp+ ソース領域259、p+ドレイン領域
260とし、無歪み部分のn型SOI膜255をチャン
ネル領域としている。そして歪Si膜部分を含んだSO
I膜255はSOI膜255の表面から埋め込み絶縁膜
252に達するまで深く形成された熱酸化膜24により
素子分離がなされている。そしてこの素子分離された歪
みおよび無歪みのSOI膜255の領域を活性領域とし
て、この活性領域の内部に歪Si膜のみからなるp+
ース領域259およびp+ ドレイン領域260が、その
底部を埋め込み絶縁膜252に接するように形成されて
いることになる。p+ ソース領域259およびp+ ドレ
イン領域260に対し、層間絶縁膜211中に形成され
たコンタクトホールを介してソース金属電極218およ
びドレイン金属電極228が形成されている。またp+
ソース領域259およびp+ ドレイン領域260の間の
無歪Si膜であるチャンネル領域255の上部にはゲー
ト酸化膜25を介して、ポリシリコン等のゲート電極2
6が形成されている。
【0047】本発明の第4の実施の形態に係るpチャン
ネルSOI・MOSFETは図10(a)〜(c)に示
す方法により製造することができる。
【0048】(イ)まず、図10(a)に示すように、
シリコン基板21上にCaF2 膜251、n型SOI膜
255を気相エピタキシャル成長法やMBE(Mole
cular Bean Epitaxy)法等により順
次形成する。次に図10(a)に示すように、素子分離
絶縁膜24を形成した後、n型SOI膜255上にゲー
ト酸化膜25、ゲート電極26を形成する。n型SOI
膜255の厚さは、たとえば30nmとする。
【0049】(ロ)次に図10(b)に示すように、ゲ
ート電極26をマスクとしてSr+イオンをCaF2
251にn型SOI膜255を貫通するように加速電圧
80KeV,ドーズ量1×1017cm-2でイオン注入す
る。その後、熱処理を行うことにより、CaF2 膜52
の一部をCa1-x Srx 2 (0<x<1)膜252に
変化させ、同時に歪みn型SOI膜255aを自己整合
的に形成する。これにより、最も好ましい形態である歪
みn型SOI膜255aと無歪み部分のn型SOI膜2
55との界面がゲート端に一致した構造を容易に形成で
きるようになる。
【0050】(ハ)次に図10(c)に示すように、ゲ
ート電極26をマスクとしてB+ 49BF2 + 等のp
型不純物イオンを歪みn型SOI膜255aに注入した
後、熱処理を行うことにより、p+ ソース領域259、
+ ドレイン領域260を形成する。この後の工程は第
1〜第3の実施の形態と同様であり、全面にCVD法等
によりSiO2 膜やPSG膜等の層間絶縁膜211を形
成し、この層間絶縁膜中のコンタクトホールを介してソ
ース金属電極218、ドレイン金属電極228を形成す
れば、図9に示す本発明の第4の実施の形態のpチャン
ネルSOI・MOSFETが完成する。
【0051】以上の本発明の第1〜第4の実施の形態に
おいては、pチャンネルMOSFETについてのみ述べ
たが、本発明は以上のpチャンネルMOSFETのみを
用いる半導体装置に限られるものではない。本発明の実
施に当ってはpチャンネルMOSFETのみ用いるLS
Iだけでなく、nチャンネルMOSFETも混在するC
MOS・LSI等の回路についても本発明を用いること
ができる。
【0052】なお、本発明によればソース部あるいはソ
ース/ドレイン部のバンドギャップが狭い事により配線
材とのコンタクト部において配線材のフェルミ準位から
+半導体の価電子帯間のエネルギー差(いわゆるショ
ットキー障壁)が減少し、コンタクト抵抗が低くなる。
その結果、本発明の半導体装置の、変換コンダクタンス
gmが増大し、高速動作が可能となる。
【0053】またソース・ドレイン領域の上部及び下部
にバンドギャップの狭い材料層を形成してもよい。その
他、本発明は上記実施の形態に限らず、種々変形して実
施することが可能である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、微細
化に伴うSOI構造を有したpチャンネルMOSFET
の基板浮遊効果を抑制する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するためのバンド図であ
る。
【図2】図2(a)は発明の第1の実施の形態に係るp
チャンネルSOI・MOSFETの断面図で、図2
(b)はその静特性を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの製造工程を説明するための断面
図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの製造工程を説明するための断面
図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の変形例に係るpチ
ャンネルSOI・MOSFETの断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの製造工程を説明するための断面
図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るpチャンネル
SOI・MOSFETの断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るpチャンネ
ルSOI・MOSFETの製造工程を説明するための断
面図である。
【図11】従来のnチャンネルSOI・MOSFETの
構造の一例である。
【図12】nチャンネルSOI・MOSFETとnチャ
ンネルバルクMOSFETのドレイン耐圧を比較するた
めの図である。
【図13】nチャンネルSOI・MOSFETのスイッ
チング時の出力電流のオーバーシュートを説明する図で
ある。
【図14】図14(a)はSix Ge1-x 領域をn+
ース/ドレイン領域に有するnチャンネルSOI・MO
SFETの断面図で、図14(b)はそのポテンシャル
プロファイル(バンドダイアグラム)である。
【図15】Six Ge1-x 領域を有するnチャンネルF
ETと、有しないnチャンネルFETのId−Vd特性
を比較する図である。
【図16】L=0.2μmのpチャンネルSOI・MO
SFETの基板浮遊効果を示す図である。
【図17】従来のpチャンネルバルクMOSFETと従
来のpチャンネルSOI・MOSFETのI−V特性を
比較する図(図17(a))およびCMOSインバータ
を説明するための図(図17(b))である。
【符号の説明】
21 Si基板23,45,165,231,255
第1の半導体領域:SOI層単結晶シリコン層 24 素子分離膜 25 第2の絶縁膜:ゲート絶縁膜(ゲート酸化膜) 26 ゲート多結晶Si 27 後酸化膜 28,44 第2の半導体領域:SiGe層 29 SiN側壁 202 第1の絶縁膜:埋め込み酸化膜(SOI絶縁
膜) 211 CVD SiO2 216,312, p+ ソース領域 217,238 p+ −SiGeソース領域(第2の半
導体領域) 218, ソース金属電極 226,313,410 p+ ドレイン領域 227,239 p+ −SiGeソース領域(第2の半
導体領域) 228 ドレイン金属電極 251 第1の絶縁膜:CaF2 膜 252 Ca1-x Srx 2 膜 255a 歪Si層 259,409 p+ 歪Siソース領域 260 p+ 歪Siドレイン領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁膜上に形成されたn型の第1
    の半導体領域と、ソース領域と、ドレイン領域と、該第
    1の半導体領域の上部に形成されたゲート絶縁膜として
    の第2の絶縁膜を介して該第1の半導体領域を流れる電
    流を制御するゲート電極とを有するトランジスタを少な
    くとも含む半導体装置であって、 該ソースおよびドレイン領域にはp型不純物元素が含ま
    れ、該ソースおよびドレイン領域の少なくとも一方の領
    域の少なくとも一部又は全部あるいは一部チャンネル領
    域に至るまでが前記第1の半導体領域よりも禁制帯幅の
    小さい第2の半導体領域から成ることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 第1の絶縁膜上に形成されたn型の第1
    の半導体領域と、ソース領域と、ドレイン領域と、該第
    1の半導体領域の上部に形成されたゲート絶縁膜を介し
    て該第1の半導体領域を流れる電流を制御するゲート電
    極とを有するトランジスタを少なくとも含む半導体装置
    であって、 該ソースおよびドレイン領域にはp型不純物元素が含ま
    れ、該ソースおよびドレイン領域の少なくとも一方の領
    域の上部もしくは下部又は上部および下部の両方に前記
    第1の半導体領域よりも禁制帯幅の小さい第2の半導体
    領域が形成されたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体領域はシリコン(S
    i)であり、前記第2の半導体領域は、格子定数が拡が
    る方向に歪を受けたSiであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体領域はシリコン(S
    i)であり、前記第2の半導体領域はSix Ge1-x
    はSix Sn1-x であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の半導体装置。
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