JPH10124866A - 磁気記録媒体の製造装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造装置

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JPH10124866A
JPH10124866A JP27033896A JP27033896A JPH10124866A JP H10124866 A JPH10124866 A JP H10124866A JP 27033896 A JP27033896 A JP 27033896A JP 27033896 A JP27033896 A JP 27033896A JP H10124866 A JPH10124866 A JP H10124866A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
paint
hot air
drying
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JP27033896A
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Kazuhiro Okamoto
和広 岡本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層の表面性を高精度に保ちながら磁性塗
料中の磁性粉の配向性を向上させ、高密度大容量記録に
好適な磁気記録媒体の製造方法及び製造装置を提供す
る。 【解決手段】 磁場を発生させるマグネット1と磁性塗
料5を乾燥させるドライヤー2とを備えた配向装置M
1,M2,‥‥Mnが複数台設置され、この複数台の配
向装置M1,M2,‥‥Mnから送風される温風の風量
及び/または風速がそれぞれ独立に調整されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布型磁気記録媒
体の製造装置に関し、特に高密度磁気記録媒体を製造す
るに好適な磁気記録媒体の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオテープやビデオテー
プとしては、ポリエステルフィルム等の非磁性の支持体
上に、金属微粒子等からなる磁性材料や結合剤,分散
剤,潤滑剤等を有機溶剤に混練分散してなる磁性塗料を
塗布することにより磁性層が形成されてなる、いわゆる
塗布型の磁気記録媒体が使用されている。
【0003】この塗布型の磁気記録媒体は、高密度記録
化を図るために、表面を超平滑化することにより、出力
ロス(スペーシングロス)を最小限に抑えるようになさ
れている。
【0004】また、この塗布型の磁気記録媒体は、高密
度記録化を図るために、磁気特性の向上が検討されてお
り、例えば、金属微粒子において保磁力160kA/m
を越える材料が開発される等、磁性材料の保磁力の強化
が図られ、また、磁性材料の粒子の微粒子化が図られて
いる。
【0005】ところで、塗布型の磁気記録媒体を製造す
る際には、磁性塗料中の磁性粉の長軸を一定方向に向け
る、いわゆる配向が行われるが、上述した磁気記録媒体
の高密度記録化に伴って、この配向性の向上が検討され
ている。即ち、高密度記録に対応した磁気記録媒体を製
造するために、高保磁力化した磁性塗料中の磁性粉を一
定方向に向けるのに必要な外部磁場を確保すること及
び、微粒子化した磁性粉を一定方向に向けるためにトル
クをかけやすくすること等の検討が行われている。
【0006】具体的には、外部磁場を発生させるマグネ
ットの大型化が検討されたが、マグネットの大型化は、
製造コストの上昇を招き、また、広い設置スペースを必
要とする等の問題があることから限界がある。超電導マ
グネットを使用することも検討されたが、これには液体
ヘリウムの使用が不可欠となり、ランニングコストが著
しく上昇するとの問題点がある。
【0007】そこで、磁性塗料中の磁性粉の配向と、こ
の磁性塗料の乾燥とを同時に行う、いわゆる磁場中乾燥
法を採用することによって、磁性塗料中の磁性粉の配向
が効率よく行われるようにする技術が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁場中
乾燥法においては、限られたマグネット長では磁性塗料
の表層しか乾燥できず、優れた磁気特性が得られない。
限られた磁場内で磁性塗料を完全に乾燥させるために、
乾燥用の温風の風力を上げると、磁性層の表面の波立ち
や面粗れの発生等により表面精度が劣化して、スペーシ
ングロスが大きくなってしまい、配向性の向上と表面の
平滑化が両立できないとの問題点を有していた。
【0009】そこで本発明は、磁性層の表面性を高精度
に保ちながら磁性塗料中の磁性粉の配向性を向上させ、
高密度大容量記録に好適な磁気記録媒体の製造方法及び
製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の実情に鑑みて本発
明者らが鋭意検討を重ねた結果、磁性塗料中の磁性粉の
配向と、磁性塗料の乾燥とを同時に行う磁場中乾燥法に
おいて、乾燥のための温風を吹き出す開口部を複数形成
し、これら開口部から吹き出される温風の風量及び/ま
たは風速を磁性塗料の乾燥状態に応じて調節することに
より、配向性と表面平滑性の両方を合わせ持つ磁気記録
媒体が製造できるという知見を見いだすに至った。
【0011】本発明の磁気記録媒体の製造装置は、この
ような知見に基づいて完成されたものであって、非磁性
支持体上に塗布された磁性塗料中の磁性粉を一定方向に
配向しながら当該磁性塗料の乾燥を行う磁気記録媒体の
製造装置において、磁場を発生させるマグネットと磁性
塗料を乾燥させるドライヤーとを備えた配向装置が複数
台設置され、この複数台の配向装置から送風される温風
の風量及び/または風速がそれぞれ独立に調整されるよ
うになされたことを特徴としている。
【0012】この磁気記録媒体の製造装置によれば、温
風の風量及び/または風速をそれぞれ独立に調整するよ
うになされた各配向装置が、塗料粘度が比較的低く風圧
により波立つおそれのある乾燥開始時には、温風の風量
及び/または風速を弱く設定し、乾燥の進行にともない
塗料粘度が増加するに従って強めるようにして、非磁性
支持体上の磁性塗料の塗料粘度に応じて乾燥が行える。
これにより、磁性塗料中の磁性粉が効率よく配向される
とともに、磁性塗料が高度な表面性を保ちながら十分に
乾燥され、配向性と表面の平滑化の両立した、高密度大
容量記録に耐え得る磁気記録媒体が製造される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】この磁気記録媒体の製造装置は、図1に示
すように、直列に配置された複数台の配向装置M1,M
2‥‥Mnを有し、各配向装置M1,M2‥‥Mnにお
いて吹き出される温風の風量及び/または風速を、それ
ぞれ独立に調整できるようにしている。
【0015】配向装置M1,M2‥‥Mnは、図2に示
すように、磁場を発生させるマグネット1と、磁性塗料
5を乾燥させるためのドライヤー2とを備えている。
【0016】マグネット1は、磁性塗料5中の磁性粉の
配向を行う磁場を形成するためのものであり、例えば、
磁性塗料5が塗布された非磁性支持体6の進行方向(図
1中矢印Aで示す方向)にコイルが延在するように複数
巻回したソレノイドコイルから構成される。このソレノ
イドコイルは、磁性塗料5が塗布された非磁性支持体6
をその内部に走行させ得る大きさに形成されるととも
に、非磁性支持体6がソレノイドコイル内を走行する間
に、磁性塗料5中の磁性粉の配向が完了し得る長さに形
成される。また、マグネット1が形成する磁場の強度は
磁性粉の保磁力の2倍以上が好ましい。より好ましくは
2.5倍以上である。
【0017】ドライヤー2は、非磁性支持体6上に塗布
された磁性塗料5を乾燥させるための温風を送風するも
のであり、開口部3を有するノズル7と、このノズル7
の開口部3から吹き出される温風の風量及び/または風
速を調節する調節機構4とを有してなる。そして、この
ドライヤー2は、ノズル7の開口部3が、図2中矢印A
で示す非磁性支持体6の進行方向の始端側に向けて開口
するように、マグネット1の出口側に設置される。そし
て、このドライヤー2は、ノズル7の開口部3から、非
磁性支持体3の進行方向とは逆向きに、即ち、図2中矢
印Bで示す方向に温風を吹き出し、磁性塗料5の乾燥を
行う。また、このドライヤー2は、調節機構4により、
送風する温風の風量及び/または風速を独立に制御でき
るようになされている。
【0018】更にこの配向装置M1,M2‥‥Mnに
は、図示は省略するが、マグネット1の両端に、直流電
流を供給するための直流電源とマグネット1で発生する
熱を冷却する冷却水供給口が設置されている。
【0019】以上のように構成される配向装置M1,M
2‥‥Mnは、図1に示すように、非磁性支持体6の進
行方向(図1中矢印A)に沿って直列に配置される。
【0020】このとき、各配向装置M1,M2‥‥Mn
のマグネット1は、磁場の一様性を考慮して、同じ強度
の磁場を印加するように同形状とされることが好ましい
が、磁性塗料5中の磁性粉が配向する強度の磁場を形成
できれば、異なる形状のものを用いてもよい。
【0021】また、各配向装置M1,M2‥‥Mnのマ
グネット1の直流電源及び冷却系統は、共通のものを共
有するようにしてもよいし、各配向装置M1,M2‥‥
Mnに別個に設けるようにしてもよい。
【0022】温風の風量及び/または風速の制御は、上
述したように、各配向装置M1,M2‥‥Mnの調節機
構4により行われ、各配向装置M1,M2‥‥Mnごと
に、それぞれ独立で行われるようにする。そして、各配
向装置M1,M2‥‥Mnにおける温風の風速は、毎秒
1〜60mの範囲内に設定されることが好ましい。より
好ましくは、毎秒5〜40mの範囲内である。風速がこ
れより遅いと乾燥が十分に行われず、これより高速であ
ると塗料の波立ちが著しくなり、表面性が急激に悪化す
る。
【0023】また温風の風量及び/または風速は、磁気
記録媒体の進行方向の基端側に設置された配向装置M1
から終端側に配置された配向装置Mnに向け順次大きく
なるように設定される。これによって、塗料の波立ちを
防ぎ、平滑な平面を作ることができる。
【0024】各配向装置M1,M2‥‥Mnの温風の温
度は、同一の温度としてもよいし、異なる温度に設定し
てもよい。そしてこの温風の温度は、ノズル7の開口部
3で測って、30〜110℃の範囲内となるように設定
されることが好ましい。より好ましくは60〜100℃
の範囲内である。温度が低すぎると、乾燥が十分に行わ
れず、温度が高すぎると溶剤の突沸が起こり、危険であ
ると同時に、表面性が悪化するので好ましくない。
【0025】配向装置M1,M2‥‥Mnが乾燥するの
に十分な長さが無い場合や、塗布速度が速いため、配向
装置M1,M2‥‥Mnのドライヤー2だけでは乾燥し
きれない場合は、配向装置M1,M2‥‥Mnの直後に
温風乾燥を専門に行うドライヤーが設置されるようにし
てもよい。このドライヤーの温風の風速も配向装置M
1,M2‥‥Mnのドライヤー2の温風の風速と同様な
範囲が好ましい。また、このドライヤーの温風の温度
は、完全に残留溶剤量が1重量%以下になるまで乾燥で
きる温度であれば、配向装置M1,M2‥‥Mnのドラ
イヤー2の温風の温度と同じに設定しても良いし、異な
る設定にしても良い。
【0026】以上のように構成される磁気記録媒体の製
造装置に、磁性塗料5を塗布した非磁性支持体6を通過
させることにより、磁気記録媒体が製造される。
【0027】磁気記録媒体は、図3に示すように、ポリ
エステルフィルム等の可撓性を有する非磁性支持体6上
に、磁性材料や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶剤に
混練分散してなる磁性塗料5を塗布することにより磁性
層が形成されている。
【0028】磁性塗料5に使用される磁性材料は、マグ
ヘマイト粉末、コバルト被着マグヘマイト、コバルトド
ープマグヘマイト、マグネタイト、コバルト被着マクネ
タイト、コバルトドープマグネタイトなど旧来の材料
や、Fe、Co、Ni等の金属、Fe―Co、Fe―N
i、Fe―Al、Fe―Ni―Al、Fe―Al―P、
Fe―Ni―Si―Al、Fe―Ni―Si―Al―M
n、Fe―Mn―Zn、Fe―Ni―Zn、Co―N
i、Co―P、Fe―Co―Ni、Fe―Co―Ni―
Cr、Fe―Co―Ni―P、Fe―Co―B 、Fe
―Co―Cr―B、Mn―Bi、Mn―Al、Fe―C
o―V等の合金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げられる。
【0029】最も一般的には、Fe単独あるいは、Fe
―Co、Fe―Ni、Fe―Co―Niの合金にAl及
び/又はSiを燒結防止の目的で添加したものが用いら
れる。これらの金属粉末の比表面積は、20から90m
2 /g好ましくは、25から70m2 /gであることが
望ましい。さらに、六方晶系板状フェライトも使用可能
であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェライ
ト、鉛フェライト、及びこれらに、保磁力を制御する目
的で、Co―Ti、Co―Ti―Zn、Co―Ti―N
b、Co―Ti―Zn―Nb、Cu―Zr、Ni―Ti
等を添加したものも使用可能である。
【0030】磁性塗料5に使用される結合剤は、従来よ
り磁気記録媒体用の結合剤として使用される公知の熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂等が使用可能であ
り、数平均分子量が5000〜100000のものが好
ましい。
【0031】熱可塑性樹脂の例としては塩化ビニル、酢
酸ビニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルーアクリロニ
トリル共重合体、アクリル酸エステルーアクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステルー塩化ビニルー塩化ビ
ニリデン共重合体、塩化ビニルーアクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステルーアクリロニトリル共重合
体、アクリル酸エステルー塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステルー塩化ビニリデン共重合体、メタク
リル酸エステルー塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エ
ステルーエチレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニ
リデンーアルリロニトリル共重合体、アクリロニトリル
ーブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブ
チラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブ
チレート、セルロースダイアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロ
ース)、スチレンブタジエン共重合体、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、合成ゴム等が挙げ
られる。
【0032】また熱硬化性樹脂の例としてはフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が挙げら
れる。
【0033】また上記の全ての結合剤には、顔料の分散
性を向上させる目的でーSO3 M、ーOSO3 M、ーC
OOM、P=O(OM)2 等の極性官能基が導入されて
いても良い。ここで、式中Mは、水素原子あるいは、リ
チウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属であ
る。
【0034】更に、上記極性官能基としては、ーNR1
2 、ーNR1 2 3 + の末端基を有する側鎖型
のもの、>NR1 2 + の主鎖型のものがある。こ
こで、式中R1 、R2 、R3 は、水素原子あるいは炭化
水素基であり、Xは弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンである。ま
た、ーOH、ーSH、ーCN、エポキシ基等の極性官能
基もある。これら極性官能基の量は、10ー1〜10ー8
ル/gであり、好ましくは10ー2〜10ー6モル/gであ
る。
【0035】磁性塗料5には、必要に応じて潤滑剤、非
磁性補強粒子等を含有させることが可能である。
【0036】この潤滑剤としては、黒鉛、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数
10から22までの脂肪酸、ならびに、これと炭素数2
から26までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テ
ルペン系化合物、ならびにこれらのオリゴマー、フッ素
系滑剤等ある。
【0037】また、非磁性補強粒子としては、酸化アル
ミニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイ
ヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタン
カーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等がある。この粒子は、強磁性粉末1
00重量部に対して、20重量部以下、好ましくは、1
0重量部以下、さらに好ましくは、5重量部以下とされ
ることが望ましい。又、モース硬度は、4以上、好まし
くは5以上、さらに好ましくは6以上、比重は、2〜
6、好ましくは3〜5の範囲、平均一次粒径は、1.0
μm以下、好ましくは、0.5μm以下、さらに好まし
くは0.3μm以下とされることが望ましい。
【0038】磁性塗料5の塗料化に用いられる溶剤は、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、
エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸
エチル、エチレングリコールアセテート等のエステル系
溶媒、ジエチレングリコールジメチルエーテル、2―エ
トキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素系溶媒、メチレンクロライド、エチレン
クロライド、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ、これら
を適宜混合して使用する。
【0039】これらの磁性材料や結合剤,分散剤,潤滑
剤等が混合装置により有機溶剤に混練分散されて、磁性
塗料5となる。
【0040】混合装置としては、混練の工程で用いられ
る混練装置として、連続二軸混練機、多段階で希釈可能
な連続二軸混練機、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニ
ーダー等、従来から公知の混練機の使用が可能で何ら限
定されるものではない。また、その後の塗料作製工程に
おいても、分散工程において、ロールミル、ボールミ
ル、横型サンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、
ピンミル、タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイ
ザー、超音波分散機等いずれも使用可能である。
【0041】磁性塗料5は、塗布装置によりポリエステ
ルフィルム等の可撓性を有する非磁性支持体6上に塗布
され、磁性塗膜を形成する。
【0042】磁気記録媒体の塗膜構成は、図3に示す様
に、非磁性支持体6上に、下層9a、上層9bの順に塗
布する重層塗布型媒体でも良いし、単層のみでも良い。
下層9aは磁性層の場合もあるが、上層の薄層の効果を
期待するならば、非磁性層の方が好ましい。また必要に
応じてバックコート層10も塗布する。更に必要なら
ば、3層以上の塗布も可能であるし、走行耐久性を増進
する目的で上層上に耐磨耗性膜をオーバーコートしても
よいが、スペーシングロスは最小限にしなければならな
い。
【0043】重層塗布時の非磁性下層用顔料として用い
られるものは、例えば、α―Fe23 等の非磁性酸化
鉄、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸
化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化珪素、酸化
亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカーバイト、
BN、α-アルミナ、β-アルミナ、γ-アルミナ、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸スト
ロンチウム、チタン酸バリウム等があり、これらの顔料
は、単独で用いることも可能であるし、複数を混合して
用いることも可能である。
【0044】また、上記非磁性顔料は、目的に応じて適
当量の不純物をドープすることも可能であるし、分散性
の改良、導電性の付与、色調の改善等の目的で、Al、
Si、Ti、Sn、Sb、Zr等の化合物で表面処理す
ることも可能である。非磁性顔料の比表面積は、5〜1
00m2 /g好ましくは、20〜70m2 /gであるこ
とが望ましい。比表面積が、上記範囲にあると、非磁性
顔料の形状の微粒子化を伴い、下層が平滑化し、結果的
に上層の平滑化が可能となる為、変調ノイズ特性に優
れ、スペーシングロスの影響の少ない磁気記録媒体を得
ることが可能である。
【0045】比表面積がこれより大きいと、塗料中の分
散が困難となり、比表面積が小さすぎると、高密度記録
に耐えられる表面平滑性が確保できない。また、非磁性
下層で使用される結合剤、溶剤は、磁性層で用いるもの
に準じる。
【0046】塗布方法に特に限定はないが、上述した各
塗料を非磁性支持体6上に同時に重層塗布するのが好ま
しく、これには主にダイコーターが用いられる。ダイコ
ーターのリップ構成は、2リップ方式、3リップ方式、
4リップ方式等が用いられる。非磁性支持体6上に下層
9a及び磁性層(上層)9bを形成する場合、一層ずつ
塗布乾燥を行う方式(いわゆるウエット・オン・ドライ
塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある下層の
上に磁性層を重ねて塗布する方式(いわゆるウエット・
オン・ウエット塗布方式=湿潤重層塗布方式)とがある
が、塗膜の均質性、上下界面の接着性、生産性の観点か
らウエット・オン・ウエット重層塗布方式による同時湿
潤重層塗布を行うのが好ましい。
【0047】このウエット・オン・ウエット重層塗布方
式は、図4に示すように、供給ロールから繰り出された
フィルム状支持体6を、図4中矢印Aで示す方向へ連続
的に走行させながら、エクストルージョン方式の押し出
しコーター11により下層9a及び磁性層9b用の各塗
料5a及び5bを同時に支持体6上へ重層塗布する。
【0048】押し出しコーター11には、上述した各塗
料を収容する塗料溜まり部12a、12bが設けられ、
この塗料溜まり部12a、12bから押し出した各塗料
5a、5bをウエット・オン・ウエット方式で同時に支
持体6上に重ねる。こうしたウエット・オン・ウエット
方式における同時湿潤塗布方式においては、下層9aが
湿潤状態のまま上層の磁性層9b用の磁性塗料5bを塗
布するので、下層9aの表面(即ち、上層9bとの境界
面)が滑らかになると共に上層9bの表面性が良好とな
り、かつ上下層9a、9b間の接着性も向上する。この
結果、特に高密度記録のために高出力、低ノイズの要求
される磁気記録媒体としての要求性能を満たしたものと
なり、かつ膜剥離がなくなり、膜強度が向上する。また
ドロップアウトも低減することが可能であり、信頼性も
向上する。
【0049】尚、このウエット・オン・ウエット重層塗
布方式によって形成される上下層9a、9b間には、明
確な境界が実質的に存在する場合以外に、一定の厚みを
以て両層の成分が混在してなる境界領域が存在する場合
があるが、こうした境界領域を除いた上層または下層を
それぞれ上層磁性層、下層磁性層または下層非磁性層と
すればよい。
【0050】以上のようにして非磁性支持体6上に磁性
塗料5が塗布された磁気記録媒体は、直列に設置された
複数台の配向装置M1,M2‥‥Mnを通過する。磁気
記録媒体は、この通過の過程において、支持体6上の磁
性塗料5が乾燥されるとともに、磁性塗料5中の磁性粉
が効率よく一定方向に配向される。このとき、それぞれ
の配向装置M1,M2‥‥Mnは、通過する磁気記録媒
体の乾燥度に応じてその風量及び/または風速を設定す
るようにする。したがって、これら複数台の配向装置M
1,M2‥‥Mnを順次通過した磁気記録媒体は、磁性
層表面に波立ちや面粗れを生じさせずに磁性塗料5の乾
燥が行える。
【0051】尚、この磁気記録媒体は、例えば、乾燥後
にカレンダー処理して巻き取りロールに巻き取られる。
更にこの磁気記録媒体には、バックコート層が重層塗布
層の反対面に塗布される。その後、この磁気記録媒体
は、例えば8mm幅に裁断されてテープ状にされ、カセ
ット内に収容されてテープカセットとなる。または、こ
の磁気記録媒体は、カレンダー処理後、所定の寸法に打
ち抜かれ、ディスケットに収容されて磁気ディスク媒体
となる。
【0052】
【実施例】本発明の効果を確認すべく以下のような実験
を行った。即ち、図5に示すように、3台の配向装置M
1,M2‥‥Mnを、図5中矢印Aで示す非磁性支持体
の進行方向に沿って直列に並べた磁気記録媒体の製造装
置に、磁性塗料を塗布した非磁性支持体を通過させて配
向と乾燥を行うにあたり、これら配向装置の印加磁場の
大きさ、温風の温度、温風の風速をそれぞれ変更し、こ
れらと製造される磁気記録媒体との関係について調べ
た。
【0053】〈実験1〉 (磁性塗料の作製)上層塗料及び下層塗料を以下に示す
組成にて作製した。塗料化は、常法に従い、顔料、結合
剤、添加剤、溶剤を混合し、連続式ニーダーにより混練
した後、上層塗料はサンドミルで5時間、下層塗料は、
サンドミルで3時間それぞれ分散した。
【0054】 上層塗料組成 ・Fe系メタル強磁性粉末(平均長軸長=0.2μm、針状比=9、飽和磁化 量=130Am2 /kg、保磁力=135kA/m) 100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてスルホン酸ナトリウ ム塩を5×10ー5mol/g含む) 14重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩 を1×10ー4mol/gを含む) 6重量部 ・Al2 3 (一次粒径0.09μ、溶剤中に分散させてスラリーとし、スラリー の状態で他の組成物と混合した) 5重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・ヘプチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 150重量部 ・シクロヘキサノン 150重量部 下層塗料組成 ・α―Fe2 3 (比表面積=40m2 /g、針状比=8) 100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてスルホン酸ナトリウ ム塩を5×10ー5mol/g含む) 9重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩 を1×10ー4mol/g含む) 9重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・ヘプチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 105重量部 ・シクロヘキサノン 105重量部 (磁性塗料の塗布)得られた上層塗料にポリイソシアネ
ート4重量部を、下層塗料にポリイソシアネート2重量
部をそれぞれ加えて、これら上層及び下層塗料を4リッ
プ方式ダイコーターを用いて、支持体である3本のアラ
ミドフィルム(厚さ4.5μm、表面粗度;良粗度面=
5.5nm、悪粗度面=7.0nm)上に重層塗布し
た。ここで上層及び下層の塗布厚は、乾燥後に上層が
0.15μmとなるように、下層が2.0μmとなるよ
うに設定した。また、塗布速度は毎分200mとした。
【0055】(磁性塗料の乾燥及び配向)磁性塗料が塗
布された3本の支持体は、それぞれ直列して設置された
3台の配向装置M1,M2,M3を順次通過するように
送り出され、磁性塗料の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配
向が行われた。この際、各配向装置M1,M2,M3の
温風の温度は60℃に、M1の温風の風速は毎秒10m
に、M2の温風の風速は毎秒20mに、M3の温風の風
速は毎秒30mにそれぞれ設定した。
【0056】そして、各配向装置M1,M2,M3の印
加磁場の大きさを、1本目の支持体を通過させるときは
0.64MA/m(実施例1)とし、2本目の支持体を
通過させるときは0.8MA/m(実施例2)とし、3
本目の支持体を通過させるときは0.32MA/m(比
較例1)とした。
【0057】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体には、上層塗料及び下層塗料が塗布された塗布
面の反対面にバック塗料が塗布される。そしてこの磁気
記録媒体は、カレンダー処理及び硬化処理が施され、8
mm幅に裁断されてテープ化する。
【0058】こうして完成された3本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力(電磁変換特性)をそれぞれ
測定し、これらと印加磁場の大きさとの関係を調べた。
結果を表1に示す。尚、表面粗度は、非接触光学式表面
粗度計(ZYGO社製)で測定し、磁気特性は振動試料
型磁力計(東英工業製)を用いて外部磁場は0.8MA
/m(10kOe)で測定した。配向の程度は角型比
(残留磁束密度/飽和磁束密度)で判断した。出力は、
ソニー製Hi―8デッキを改造して、波長λ=0.5μ
で測定した。出力は、市販のHi―8MPテープを0d
Bとして規格化した。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果から、印加磁場の大きさは製造
される磁気記録媒体の表面性と配向性に影響を与え、比
較例1の場合のように印加磁場が低すぎると、十分な角
型比及び十分な出力が得られないことが判った。
【0061】〈実験2〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された4本の支持体が、実験1で使用した
配向装置M1,M2,M3を順次通過するように送り出
され、磁性塗料の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配向が行
われた。この際、各配向装置M1,M2,M3の印加磁
場の大きさは0.64MA/mとし、M1の温風の風速
は毎秒10mに、M2の温風の風速は毎秒20mに、M
3の温風の風速は毎秒30mにそれぞれ設定した。
【0062】そして、各配向装置M1,M2,M3の温
風温度を、1本目の支持体を通過させるときは40℃
(実施例3)とし、2本目の支持体を通過させるときは
80℃(実施例4)とし、3本目の支持体を通過させる
ときは100℃(実施例5)とし、4本目の支持体を通
過させるときはM1を60℃、M2を80℃、M3を1
00℃(実施例5)に設定した。
【0063】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0064】こうして完成された4本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらと温風温度との関係を調べ
た。結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】表2の結果から、温風温度を上げるに従っ
て角型比は向上するが、同時に溶剤揮発速度の増加に伴
い表面粗度が悪化するため、出力の改善には至らないこ
とが判った。
【0067】〈実験3〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された5本の支持体が、実験1で使用した
配向装置M1,M2,M3を順次通過するように送り出
され、磁性塗料の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配向が行
われた。この際、各配向装置M1,M2,M3の印加磁
場の大きさは0.64MA/mとし、M1の温風温度は
60℃に設定した。
【0068】そして、各配向装置M1,M2,M3の温
風の風速を、1本目の支持体を通過させるときは、M1
が5m/秒,M2が10m/秒,M3が20m/秒(実
施例7)とし、2本目の支持体を通過させるときは、M
1が30m/秒,M2が40m/秒,M3が50m/秒
(実施例8)とし、3本目の支持体を通過させるとき
は、M1が50m/秒,M2が40m/秒,M3が30
m/秒(比較例2)とし、4本目の支持体を通過させる
ときは、M1が30m/秒,M2が20m/秒,M3が
10m/秒(比較例3)とし、5本目の支持体を通過さ
せるときは、M1,M2,M3をともに10m/秒(比
較例4)に設定した。
【0069】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0070】こうして完成された5本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらと温風温度との関係を調べ
た。結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】表3の結果から、温風の風速を上げすぎる
と表面粗度が悪化し、出力も低下することが判った。ま
た、比較例2,比較例3のように、配向初期段階での風
速を強くすると、表面性の劣化が顕著となることが判っ
た。
【0073】〈実験4〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された3本の支持体が、実験1で使用した
配向装置M1,M2,M3を順次通過するように送り出
され、磁性塗料の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配向が行
われた。この際、印加磁場の大きさは0.64MA/m
とし、温風温度は60℃に設定した。
【0074】そして、1本目の支持体が通過するとき
は、支持体の送り終端側の配向装置M3の機能を停止さ
せるとともに、M1の温風の風速を10m/秒に、M2
の温風の風速を20m/秒に設定した(実施例9)。
【0075】そして、2本目の支持体が通過するとき
は、支持体の送り終端側の配向装置M3の機能を停止さ
せるとともに、M1の温風の風速を20m/秒に、M2
の温風の風速を30m/秒に設定した(実施例10)。
【0076】また、3本目の支持体を通過させるとき
は、支持体の送り基端側の配向装置M1だけが稼働さ
れ、M1の温風の風速を20m/秒に設定した(比較例
5)。
【0077】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0078】こうして完成された3本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらと配向装置との関係を調べ
た。結果を表4に示す。
【0079】
【表4】
【0080】表4の結果から、磁気記録媒体は、実施例
9,実施例10のように、通過する配向装置を2台とす
ると、3台の配向装置を通過して配向、乾燥が行われた
磁気記録媒体に比し、角型比が低下し、出力も低下して
いるが、低下量はさほど大きくないことが判った。ま
た、比較例5のように、通過する配向装置を1台とした
のでは、十分な配向が得られないことが判った。
【0081】以上の実験の結果から明らかなように、配
向装置を複数台設置して、配向に必要とされる磁場を確
保するとともに、これら配向装置の温風の風速等を磁気
記録媒体の磁性塗料の乾燥度に応じて調整することによ
り、高密度記録に対応した磁気記録媒体が製造できる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る磁気記録媒体の製造装置は、それぞれ独立に温
風の風量及び/または風速を調整するようになされた複
数台の配向装置が、通過する非磁性支持体上の磁性塗料
の乾燥度に応じて温風の風量及び/又は風速を調整して
磁性塗料の乾燥及び配向を行う。これにより、製造され
る磁気記録媒体は、高度な表面性を保ちながら乾燥さ
れ、配向性の向上と表面の平滑化の両立が図られ、高密
度記録に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置を説明す
る模式図であり、複数台の配向装置を直列に並べた状態
を示す。
【図2】配向装置を説明する模式図である。
【図3】磁気記録媒体の塗膜構成を説明する磁気記録媒
体の要部断面図である。
【図4】磁性塗料を塗布する塗布装置の模式図である。
【図5】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置の一例で
あり、3台の配向装置を直列に並べた状態を示す模式図
である。
【符号の説明】 1 マグネット、2 ドライヤー、3 開口部、4 調
節機構、5 磁性塗料、6 非磁性支持体、M1,M2
‥‥Mn 配向装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に塗布された磁性塗料中
    の磁性粉を一定方向に配向しながら当該磁性塗料の乾燥
    を行う磁気記録媒体の製造装置において、 磁場を発生させるマグネットと磁性塗料を乾燥させるド
    ライヤーとを備えた配向装置が複数台設置され、 上記複数台の配向装置から送風される温風の風量及び/
    または風速がそれぞれ独立に調整されるようになされた
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記複数台の配向装置のドライヤーの風
    速が、非磁性支持体の進行方向に従って順次増加するよ
    うに設定されたことを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体の製造装置。
JP27033896A 1996-10-11 1996-10-11 磁気記録媒体の製造装置 Withdrawn JPH10124866A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077815A (ja) * 2007-06-25 2008-04-03 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2009032364A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2009093765A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法
US8613977B2 (en) 2006-09-19 2013-12-24 Hitachi Maxell, Ltd. Magnetic recording medium and method for manufacturing the same
US11224890B2 (en) * 2015-04-28 2022-01-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for producing rare-earth magnets, and rare-earth-compound application device

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Effective date: 20040106