JPH10124865A - 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法及び製造装置

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JPH10124865A
JPH10124865A JP27033996A JP27033996A JPH10124865A JP H10124865 A JPH10124865 A JP H10124865A JP 27033996 A JP27033996 A JP 27033996A JP 27033996 A JP27033996 A JP 27033996A JP H10124865 A JPH10124865 A JP H10124865A
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magnetic
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magnetic recording
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JP27033996A
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Kazuhiro Okamoto
和広 岡本
Koitsu Ishioka
孝逸 石岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層の表面性を高精度に保ちながら磁性塗
料中の磁性粉の配向性を向上させ、高密度大容量記録に
好適な磁気記録媒体の製造方法及び製造装置を提供す
る。 【解決手段】 磁性塗料5を乾燥するための温風を非磁
性支持体6の進行方向に沿って直列に配置した複数の開
口部3a,3b,‥‥3nから吹き出されるようにする
とともに、各開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出さ
れる温風の風量及び/または風速を非磁性支持体6の進
行方向に従って順次増加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布型磁気記録媒
体の製造方法および製造装置に関し、特に高密度磁気記
録媒体を製造するに好適な磁気記録媒体の製造方法およ
び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオテープやビデオテー
プとしては、ポリエステルフィルム等の非磁性の支持体
上に、金属微粒子等からなる磁性材料や結合剤,分散
剤,潤滑剤等を有機溶剤に混練分散してなる磁性塗料を
塗布することにより磁性層が形成されてなる、いわゆる
塗布型の磁気記録媒体が使用されている。
【0003】この塗布型の磁気記録媒体は、高密度記録
化を図るために、表面を超平滑化することにより、記録
再生時における出力ロス(スペーシングロス)を最小限
に抑えるようになされている。
【0004】また、この塗布型の磁気記録媒体は、高密
度記録化を図るために、磁気特性の向上が検討されてお
り、例えば、金属微粒子において保磁力160kA/m
を越える材料が開発される等、磁性材料の保磁力の強化
が図られ、また、磁性材料の粒子の微粒子化が図られて
いる。
【0005】ところで、塗布型の磁気記録媒体を製造す
る際には、磁性塗料中の磁性粉の長軸を一定方向に向け
る、いわゆる配向が行われるが、上述した磁気記録媒体
の高密度記録化に伴って、この配向性の向上が検討され
ている。即ち、高密度記録に対応した磁気記録媒体を製
造するために、高保磁力化した磁性塗料中の磁性粉を一
定方向に向けるのに必要な外部磁場を確保すること及
び、微粒子化した磁性粉を一定方向に向けるためにトル
クをかけやすくすること等の検討が行われている。
【0006】具体的には、外部磁場を発生させるマグネ
ットの大型化が検討されたが、マグネットの大型化は、
製造コストの上昇を招き、また、広い設置スペースを必
要とする等の問題があることから限界がある。超電導マ
グネットを使用することも検討されたが、これには液体
ヘリウムの使用が不可欠となり、ランニングコストが著
しく上昇するとの問題点がある。
【0007】そこで、磁性塗料中の磁性粉の配向と、こ
の磁性塗料の乾燥とを同時に行う、いわゆる磁場中乾燥
法を採用することによって、磁性塗料中の磁性粉の配向
が効率よく行われるようにする技術が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁場中
乾燥法においては、限られたマグネット長では磁性塗料
の表層しか乾燥できず、優れた磁気特性が得られない。
限られた磁場内で磁性塗料を完全に乾燥させるために、
乾燥用の温風の風力を上げると、磁性層の表面の波立ち
や面粗れの発生等により表面精度が劣化して、スペーシ
ングロスが大きくなってしまい、配向性の向上と表面の
平滑化が両立できないとの問題点を有していた。
【0009】そこで本発明は、磁性層の表面性を高精度
に保ちながら磁性塗料中の磁性粉の配向性を向上させ、
高密度大容量記録に好適な磁気記録媒体の製造方法及び
製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の実情に鑑みて本発
明者らが鋭意検討を重ねた結果、磁性塗料中の磁性粉の
配向と、磁性塗料の乾燥とを同時に行う磁場中乾燥法に
おいて、乾燥のための温風を吹き出す開口部を複数形成
し、これら開口部から吹き出される温風の風量及び/ま
たは風速を磁性塗料の乾燥状態に応じて調節することに
より、配向性と表面平滑性の両方を合わせ持つ磁気記録
媒体が製造できるという知見を見いだすに至った。
【0011】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、この
ような知見に基づいて完成されたものであって、磁場中
を進行する非磁性支持体上に塗布された磁性塗料に温風
を吹き付けて磁性塗料中の磁性粉を一定方向に配向しな
がら当該磁性塗料の乾燥を行うに際し、磁性塗料乾燥用
の温風を非磁性支持体の進行方向に沿って直列に配置し
た複数の開口部から吹き出されるようにするとともに、
各開口部から吹き出される温風の風量及び/または風速
を非磁性支持体の進行方向に従って順次増加するように
している。
【0012】即ち、この磁気記録媒体の製造方法は、そ
れぞれの開口部から吹き出される乾燥用の温風の風量及
び/または風速を、塗料粘度が比較的低く風圧により波
立つおそれのある乾燥開始時には弱く設定し、乾燥の進
行にともない塗料粘度が増加するに従って強めるように
している。
【0013】この磁気記録媒体の製造方法によれば、上
述したように、磁性塗料の塗料粘度に応じて乾燥用温風
の風量及び/または風速が設定されることから、磁性塗
料が風圧による波立ちを生ずることなく十分に乾燥さ
れ、磁性塗料の配向性の向上と表面の平滑化の両立が図
られる。
【0014】また、本発明の磁気記録媒体の製造装置
は、上述した知見に基づいて完成されたものであって、
磁場を発生させるマグネットと、非磁性支持体の進行方
向に沿って直列して並ぶように配設される複数の温風吹
き出し用の開口部と、この開口部から吹き出される温風
の風量及び/または風速を調節する調節機構とを有する
ドライヤーとを備えることを特徴としている。
【0015】この配向装置によれば、調節機構によって
風量等が調節された温風が、非磁性支持体上の磁性塗料
の塗料粘度に応じて磁性塗料に吹き付けられることか
ら、磁性塗料は温風の風圧により波立つことなく配向と
乾燥が適切に行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】この磁気記録媒体の製造方法は、非磁性支
持体が磁場中を通過するときに、この支持体上に塗布さ
れた磁性塗料に温風を吹き付けて、磁性塗料の配向と乾
燥とを同時に行って磁気記録媒体を製造するものであ
る。そして、この磁気記録媒体の製造方法は、磁性塗料
乾燥用の温風を、非磁性支持体の進行方向に沿って直列
に配置された複数の開口部から吹き出すようにしてい
る。またこの磁気記録媒体の製造方法は、各開口部から
吹き出される温風の風量及び/または風速を非磁性支持
体の進行方向に従って順次強めるようにし、磁性塗料に
その乾燥状態に応じた風量及び/または風速の温風を吹
き付けることにより、波立ち等の表面性の劣化を生じる
ことなく磁性塗料を十分に乾燥させるとともに、磁性塗
料中の磁性粉にトルクをかけやすくし、磁性粉の配向を
効率よく行って、高密度大容量記録に耐え得る磁気記録
媒体を製造するものである。
【0018】この磁気記録媒体の製造方法は、例えば図
1に示すような磁気記録媒体の製造装置を使用して実施
される。
【0019】この磁気記録媒体の製造装置は、磁場を発
生させるマグネット1と、磁性塗料を乾燥させるための
ドライヤー2とを備えている。そして、このドライヤー
2は、複数の温風吹き出し用開口部(以下、単に開口部
と称する。)3a,3b,‥‥3nと、この開口部3
a,3b,‥‥3nから吹き出される温風の風量及び/
または風速を調節する温風調節機構4とを有している。
【0020】マグネット1は、磁性塗料5中の磁性粉の
配向を行う磁場を形成するためのものであり、例えば、
磁性塗料5が塗布された非磁性支持体6の進行方向(図
1中矢印Aで示す方向)にコイルが延在するように複数
巻回したソレノイドコイルから構成される。このソレノ
イドコイルは、磁性塗料5が塗布された非磁性支持体6
をその内部に走行させ得る大きさに形成されるととも
に、非磁性支持体6がソレノイドコイル内を走行する間
に、磁性塗料5中の磁性粉の配向が完了し得る長さに形
成される。また、マグネット1が形成する磁場の強度は
磁性粉の保磁力の2倍以上が好ましい。より好ましくは
2.5倍以上である。
【0021】ドライヤー2は、非磁性支持体6上に塗布
された磁性塗料5を乾燥させるための温風を送風するも
のであり、複数の開口部3a,3b,‥‥3nと、この
開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出される温風の風
量及び/または風速を調節する調節機構4とを有してな
る。
【0022】このドライヤー2には、各開口部3a,3
b,‥‥3nが、磁性塗料5を塗布した非磁性支持体6
の進行方向に沿って直列に並ぶように形成される。
【0023】即ち、このドライヤー2は、例えば複数本
のノズル7a,7b,‥‥7nを有し、この複数本のノ
ズル7a,7b,‥‥7nの先端にそれぞれ開口部3
a,3b,‥‥3nが形成される構成とする。そして、
開口部3a,3b,‥‥3nが形成された各ノズル7
a,7b,‥‥7nの先端は、マグネット1の中途部及
び出口側にて所定の間隔をおいてマグネット1内に突出
するように配置される。かくして、複数の開口部3a,
3b,‥‥3nは、磁性塗料5を塗布した非磁性支持体
6の進行方向に沿って直列に並ぶように配置される。そ
して、各ノズル7a,7b,‥‥7nは、先端に形成さ
れた開口部3a,3b,‥‥3nから図1中矢印Bで示
す方向に温風が吹き出され、磁性塗料5の乾燥が行われ
る。
【0024】各ノズル7a,7b,‥‥7nは、上述し
たようにその先端がマグネット1内に突出するように設
けられるので、マグネット1を構成するソレノイドコイ
ルの巻き線は、各ノズル7a,7b,‥‥7nを避ける
ように巻回される。このためマグネット1は、ノズル7
a,7b,‥‥7nの先端が突出する位置においては、
それ以外の位置に比べて巻き線密度が小さくなり、発生
する磁場も弱いものとなる。したがって、ノズル7a,
7b,‥‥7nの本数を徒に増やすとマグネット1の磁
場強度を弱めてしまう。そこでノズル7a,7b,‥‥
7nの本数は、磁場強度と乾燥に必要な温風の風量との
関係から相対的に設定するようにし、例えばマグネット
1の全長が1m程度の配向装置であるならば、ノズル7
a,7b,‥‥7nの本数は2〜5本程度が望ましい。
【0025】そしてこのドライヤー2には、各開口部3
a,3b,‥‥3nに対応して温風の風量及び/または
風速を調節する調節機構4が各ノズル7a,7b,‥‥
7nごとに設けられている。そしてこの調節機構4によ
り、ドライヤー2は、各開口部3a,3b,‥‥3nか
ら吹き出される温風の風量及び/または風速を独立に調
節できるようになされている。
【0026】各開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出
される温風の風量及び/または風速は、非磁性支持体6
の進行方向に従って順次増加するように設定される。即
ち各開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出される温風
の風量及び/または風速は、開口部3aから吹き出され
る温風<開口部3bから吹き出される温風<‥‥<開口
部3nから吹き出される温風との関係を有するように設
定される。これによって非磁性支持体6上に塗布された
磁性塗料5は、温風の風圧による波立ちが防止でき、平
滑な表面を維持しながら十分に乾燥される。
【0027】上述したように、これら各開口部3a,3
b,‥‥3nから吹き出される温風の風量及び/または
風速の設定は、上記調節機構4によって行われる。そし
て、各開口部3a,3b,‥‥3nから送風される温風
の風速は、毎秒1〜60mの範囲内に設定されることが
好ましい。より好ましくは、毎秒5〜40mの範囲内で
ある。風速がこれより遅いと乾燥が十分に行われず、こ
れより高速であると磁性塗料5の波立ちが著しくなり、
表面性が急激に悪化する。
【0028】各開口部3a,3b,‥‥3nから送風さ
れる温風の温度は、同一の温度としてもよいし、異なる
温度に設定してもよい。そしてこの温風の温度は、開口
部3a,3b,‥‥3nで測って30〜110℃の範囲
内となるように設定されることが好ましい。より好まし
くは開口部3a,3b,‥‥3nで測って60〜100
℃の範囲内である。温度が低すぎると、乾燥が十分に行
われず、また温度が高すぎると溶剤の突沸が起こり、危
険であると同時に、表面性が悪化するので好ましくな
い。
【0029】更にこの磁気記録媒体の製造装置には、図
示は省略するが、マグネット1の両端に、直流電流を供
給するための直流電源とマグネット1で発生する熱を冷
却する冷却水供給口が設置されている。
【0030】マグネット1の全長が磁性塗料5を乾燥す
るのに十分な長さが無い場合や、塗布速度が速いため、
ドライヤー2だけでは磁性塗料5を乾燥しきれない場合
は、マグネット1の後方に温風乾燥を専門に行うドライ
ヤーが設置されるようにしてもよい。このドライヤーの
風速も、上述したドライヤー2の温風の風速と同様な範
囲が好ましい。また、このドライヤーの温風の温度は、
完全に残留溶剤量が1重量%以下になるまで乾燥できる
温度であれば、上述したドライヤー2の温風の温度と同
じに設定しても良いし、異なる設定にしても良い。
【0031】以上は複数本のノズル7a,7b,‥‥7
nを有し、各ノズル7a,7b,‥‥7nの先端にそれ
ぞれ開口部3a,3b,‥‥3nを形成した磁気記録媒
体の製造装置について説明したが、本発明の磁気記録媒
体の製造装置は、図2に示すように、一本のノズル7に
複数の開口部3a,3b,‥‥3nが形成され、これら
開口部3a,3b,‥‥3nから、図2中矢印Bで示す
方向に温風が吹き出されるような構成としてもよい。
【0032】この磁気記録媒体の製造装置は、基本構成
は図1に示す磁気記録媒体の製造装置と同じであるが、
一本のノズル7に複数の開口部3a,3b,‥‥3nが
形成され、この複数の開口部3a,3b,‥‥3nの開
口面積または、開口部3a,3b,‥‥3n間の間隔の
設定により、各開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出
される温風の風量及び/または風速を非磁性支持体6の
進行方向に従って強めるようにする点に特徴を有してい
る。
【0033】以下、図1に示す磁気記録媒体の製造装置
と同様の構成については、詳細を省略して説明する。
【0034】この磁気記録媒体の製造装置は、図1に示
す磁気記録媒体の製造装置と同様に磁場を発生させるマ
グネット1と、磁性塗料5を乾燥させるためのドライヤ
ー2とを備えている。
【0035】マグネット1は、図1に示す磁気記録媒体
の製造装置と同様に、ソレノイドコイル等から構成さ
れ、磁性塗料5が塗布された非磁性支持体6をその内部
に走行させ得る大きさに形成されると共に、非磁性支持
体6がソレノイドコイル内を走行する間に、磁性塗料5
の配向が完了し得る長さに形成される。
【0036】ドライヤー2は、磁性塗料5を乾燥させる
ための温風を送風するものであり、複数の開口部3a,
3b,‥‥3nと、この開口部から吹き出される温風の
風量及び/または風速を一律に調節する調節機構4とを
有してなる。
【0037】このドライヤー2は、各開口部3a,3
b,‥‥3nが支持体3の進行方向(図2中矢印Aで示
す方向)に沿って直列に並ぶように設置される。
【0038】即ち、このドライヤー2は、図2に示すよ
うに、一本のノズル7を有し、この一本のノズル7の先
端側に複数の開口部3a,3b‥‥3nが直列に形成さ
れている。そしてこのノズル7は、開口部3a,3b‥
‥3nが形成された先端側が磁性塗料が塗布された非磁
性支持体6の進行方向と平行にマグネット1内に延在す
るように設置され、かくして各開口部3a,3b‥‥3
nが非磁性支持体6の進行方向に沿って直列に並ぶよう
になされている。
【0039】またドライヤー2には、温風調節機構4が
設けられ、各開口部3a,3b‥‥3nから吹き出され
る温風の風量及び/または風速を一律に調節するように
している。
【0040】そしてこのドライヤー2は、各開口部3
a,3b,‥‥3nから吹き出される温風の風量及び/
または風速を個別に調節するために、例えば、各開口部
3a,3b,‥‥3nごとに開口面積を変更したり、ま
たは、各開口部3a,3b,‥‥3n間の間隔を変更し
たり、または、各開口部3a,3b,‥‥3nを目開き
の異なるフィルターで閉塞したりしている。
【0041】詳述すると、このドライヤー2には、例え
ば図3に示すように、ノズル7の先端側に、図3中矢印
Aで示す非磁性支持体6の進行方向に沿って複数の開口
部3a,3b,‥‥3nが形成される。そして、これら
複数の開口部3a,3b,‥‥3nの開口面積が、非磁
性支持体6の進行方向の基端側から終端側に向け、順次
大となるように設定される。
【0042】また、このドライヤー2には、例えば図4
に示すように、ノズル7の先端側に、図4中矢印Aで示
す非磁性支持体6の進行方向に沿って、開口面積の等し
い複数の開口部3a,3b,‥‥3nが形成され、これ
ら複数の開口部3a,3b,‥‥3n間の間隔が、非磁
性支持体6の進行方向の基端側から終端側に向け、順次
狭くなるように設定されるようにしてもよい。
【0043】更にまた、このドライヤー2には、例えば
図5に示すように、ノズル7の先端側に、図5中矢印A
で示す非磁性支持体6の進行方向に沿って、開口面積の
等しい複数の開口部3a,3b,‥‥3nが形成され、
非磁性支持体6の進行方向の基端側の開口部3aから終
端側の開口部3nに向け、順次目開きの粗いフィルター
8a,8b,‥‥8nが装着されるようにしてもよい。
【0044】このドライヤー2は、複数の開口部3a,
3b,‥‥3nの開口面積を上述したように非磁性支持
体6の進行方向の基端側から終端側に向けて順次大とな
るように設定し、または、複数の開口部3a,3b,‥
‥3n間の間隔を非磁性支持体6の進行方向の基端側か
ら終端側に向けて順次狭くなるように設定し、または、
複数の開口部3a,3b,‥‥3nにフィルター8a,
8b,‥‥8nを装着し、これらフィルターの目開きの
粗さを、非磁性支持体6の進行方向の基端側から終端側
に向けて順次粗くなるように設定していることから、各
開口部3a,3b,‥‥3nから吹き出される温風の風
量及び/または風速を、非磁性支持体6上に塗布された
磁性塗料5の塗料粘度が比較的低く風圧により波立つお
それのある乾燥開始時には弱く設定し、乾燥の進行にと
もない塗料粘度が増加するに従って強めることができ
る。
【0045】また本例の磁気記録媒体の製造装置は、図
示は省略するが、図1に示す磁気記録媒体の製造装置と
同様に、マグネット1の両端に、直流電流を供給するた
めの直流電源とマグネット1で発生する熱を冷却する冷
却水供給口が設置されている。
【0046】更にまた本例の磁気記録媒体の製造装置
は、図1に示す磁気記録媒体の製造装置と同様に、マグ
ネット1の全長が磁性塗料を乾燥するのに十分な長さが
無い場合や、塗布速度が速いため、ドライヤー2だけで
は磁性塗料を乾燥しきれない場合は、マグネット1の後
方に温風乾燥を専門に行うドライヤーが設置されるよう
にしてもよい。
【0047】以上のように構成される磁気記録媒体の製
造装置に、磁性塗料5を塗布した非磁性支持体6を通過
させることにより、磁気記録媒体が製造される。
【0048】磁気記録媒体は、図6に示すように、ポリ
エステルフィルム等の可撓性を有する非磁性支持体6上
に、磁性材料や結合剤,分散剤,潤滑剤等を有機溶剤に
混練分散してなる磁性塗料5を塗布することにより磁性
層が形成されている。
【0049】磁気記録媒体の磁性塗料5に使用される磁
性材料は、マグヘマイト粉末、コバルト被着マグヘマイ
ト、コバルトドープマグヘマイト、マグネタイト、コバ
ルト被着マクネタイト、コバルトドープマグネタイトな
ど旧来の材料や、Fe、Co、Ni等の金属、Fe―C
o、Fe―Ni、Fe―Al、Fe―Ni―Al、Fe
―Al―P、Fe―Ni―Si―Al、Fe―Ni―S
i―Al―Mn、Fe―Mn―Zn、Fe―Ni―Z
n、Co―Ni、Co―P、Fe―Co―Ni、Fe―
Co―Ni―Cr、Fe―Co―Ni―P、Fe―Co
―B 、Fe―Co―Cr―B、Mn―Bi、Mn―A
l、Fe―Co―V等の合金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げ
られる。
【0050】最も一般的には、Fe単独あるいは、Fe
―Co、Fe―Ni、Fe―Co―Niの合金にAl及
び/又はSiを燒結防止の目的で添加したものが用いら
れる。これらの金属粉末の比表面積は、20から90m
2 /g好ましくは、25から70m2 /gであることが
望ましい。さらに、六方晶系板状フェライトも使用可能
であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェライ
ト、鉛フェライト、及びこれらに、保磁力を制御する目
的で、Co―Ti、Co―Ti―Zn、Co―Ti―N
b、Co―Ti―Zn―Nb、Cu―Zr、Ni―Ti
等を添加したものも使用可能である。
【0051】磁気記録媒体の磁性塗料5に使用される結
合剤は、従来より磁気記録媒体用の結合剤として使用さ
れる公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂等
が使用可能であり、数平均分子量が5000〜1000
00のものが好ましい。
【0052】熱可塑性樹脂の例としては塩化ビニル、酢
酸ビニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルーアクリロニ
トリル共重合体、アクリル酸エステルーアクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステルー塩化ビニルー塩化ビ
ニリデン共重合体、塩化ビニルーアクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステルーアクリロニトリル共重合
体、アクリル酸エステルー塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステルー塩化ビニリデン共重合体、メタク
リル酸エステルー塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エ
ステルーエチレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニ
リデンーアルリロニトリル共重合体、アクリロニトリル
ーブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブ
チラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブ
チレート、セルロースダイアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロ
ース)、スチレンブタジエン共重合体、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、合成ゴム等が挙げ
られる。
【0053】また熱硬化性樹脂の例としてはフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が挙げら
れる。
【0054】また上記の全ての結合剤には、顔料の分散
性を向上させる目的でーSO3 M、ーOSO3 M、ーC
OOM、P=O(OM)2 等の極性官能基が導入されて
いても良い。ここで、式中Mは、水素原子あるいは、リ
チウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属であ
る。
【0055】更に、上記極性官能基としては、ーNR1
2 、ーNR1 2 3 + の末端基を有する側鎖型
のもの、>NR1 2 + の主鎖型のものがある。こ
こで、式中R1 、R2 、R3 は、水素原子あるいは炭化
水素基であり、Xは弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンである。ま
た、ーOH、ーSH、ーCN、エポキシ基等の極性官能
基もある。これら極性官能基の量は、10ー1〜10ー8
ル/gであり、好ましくは10ー2〜10ー6モル/gであ
る。
【0056】磁気記録媒体の磁性塗料5には、必要に応
じて潤滑剤、非磁性補強粒子等を含有させることが可能
である。
【0057】この潤滑剤としては、黒鉛、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数
10から22までの脂肪酸、ならびに、これと炭素数2
から26までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テ
ルペン系化合物、ならびにこれらのオリゴマー、フッ素
系滑剤等ある。
【0058】また、非磁性補強粒子としては、酸化アル
ミニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイ
ヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタン
カーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等がある。この粒子は、強磁性粉末1
00重量部に対して、20重量部以下、好ましくは、1
0重量部以下、さらに好ましくは、5重量部以下とされ
ることが望ましい。又、モース硬度は、4以上、好まし
くは5以上、さらに好ましくは6以上、比重は、2〜
6、好ましくは3〜5の範囲、平均一次粒径は、1.0
μm以下、好ましくは、0.5μm以下、さらに好まし
くは0.3μm以下とされることが望ましい。
【0059】磁気記録媒体の磁性塗料5の塗料化に用い
られる溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶
媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリコールアセテー
ト等のエステル系溶媒、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、2―エトキシエタノール、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、メチレンクロ
ライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が
挙げられ、これらを適宜混合して使用する。
【0060】これらの磁性材料や結合剤,分散剤,潤滑
剤等が混合装置により有機溶剤に混練分散されて、磁性
塗料5となる。
【0061】混合装置としては、混練の工程で用いられ
る混練装置として、連続二軸混練機、多段階で希釈可能
な連続二軸混練機、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニ
ーダー等、従来から公知の混練機の使用が可能で何ら限
定されるものではない。また、その後の塗料作製工程に
おいても、分散工程において、ロールミル、ボールミ
ル、横型サンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、
ピンミル、タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイ
ザー、超音波分散機等いずれも使用可能である。
【0062】磁気記録媒体の塗膜構成は、図6に示すよ
うに、非磁性支持体6上に、下層9a、上層9bの順に
塗布する重層塗布型媒体でも良いし、単層のみでも良
い。下層9aは磁性層の場合もあるが、上層9bの薄層
の効果を期待するならば、非磁性層の方が好ましい。ま
た必要に応じてバックコート層10も塗布する。更に必
要ならば、3層以上の塗布も可能であるし、走行耐久性
を増進する目的で上層上に耐磨耗性膜をオーバーコート
してもよいが、スペーシングロスは最小限にしなければ
ならない。
【0063】重層塗布時の非磁性下層用顔料として用い
られるものは、例えば、α―Fe23 等の非磁性酸化
鉄、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸
化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化珪素、酸化
亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカーバイト、
BN、α-アルミナ、β-アルミナ、γ-アルミナ、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸スト
ロンチウム、チタン酸バリウム等があり、これらの顔料
は、単独で用いることも可能であるし、複数を混合して
用いることも可能である。
【0064】また、上記非磁性顔料は、目的に応じて適
当量の不純物をドープすることも可能であるし、分散性
の改良、導電性の付与、色調の改善等の目的で、Al、
Si、Ti、Sn、Sb、Zr等の化合物で表面処理す
ることも可能である。非磁性顔料の比表面積は、5〜1
00m2 /g好ましくは、20〜70m2 /gであるこ
とが望ましい。比表面積が、上記範囲にあると、非磁性
顔料の形状の微粒子化を伴い、下層が平滑化し、結果的
に上層の平滑化が可能となる為、変調ノイズ特性に優
れ、スペーシングロスの影響の少ない磁気記録媒体を得
ることが可能である。
【0065】比表面積がこれより大きいと、塗料中の分
散が困難となり、比表面積が小さすぎると、高密度記録
に耐えられる表面平滑性が確保できない。また、非磁性
下層で使用される結合剤、溶剤は、磁性層で用いるもの
に準じる。
【0066】塗布方法に特に限定はないが、上述した各
塗料を非磁性支持体上に同時に重層塗布するのが好まし
く、これには主にダイコーターが用いられる。ダイコー
ターのリップ構成は、2リップ方式、3リップ方式、4
リップ方式等が用いられる。非磁性支持体6上に下層9
a及び磁性層(上層)9bを形成する場合、一層ずつ塗
布乾燥を行う方式(いわゆるウエット・オン・ドライ塗
布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある下層の上
に磁性層を重ねて塗布する方式(いわゆるウエット・オ
ン・ウエット塗布方式=湿潤重層塗布方式)とがある
が、塗膜の均質性、上下界面の接着性、生産性の観点か
らウエット・オン・ウエット重層塗布方式による同時湿
潤重層塗布を行うのが好ましい。
【0067】このウエット・オン・ウエット重層塗布方
式は、図7に示すように、供給ロールから繰り出された
フィルム状支持体6を、図7中矢印Aで示す方向へ連続
的に走行させながら、エクストルージョン方式の押し出
しコーター11により下層9a及び磁性層9b用の各塗
料5a及び5bを同時に非磁性支持体6上へ重層塗布す
る。
【0068】押し出しコーター11には、上述した各塗
料5a,5bを収容する塗料溜まり部12a、12bが
設けられ、この塗料溜まり部12a、12bから押し出
した各塗料5a、5bをウエット・オン・ウエット方式
で同時に非磁性支持体6上に重ねる。こうしたウエット
・オン・ウエット方式における同時湿潤塗布方式におい
ては、下層9aが湿潤状態のまま上層の磁性層9b用の
磁性塗料5bを塗布するので、下層9aの表面(即ち、
上層9bとの境界面)が滑らかになると共に上層9bの
表面性が良好となり、かつ上下層9a、9b間の接着性
も向上する。この結果、特に高密度記録のために高出
力、低ノイズの要求される磁気記録媒体としての要求性
能を満たしたものとなり、かつ膜剥離がなくなり、膜強
度が向上する。またドロップアウトも低減することが可
能であり、信頼性も向上する。
【0069】尚、このウエット・オン・ウエット重層塗
布方式によって形成される上下層9a、9b間には、明
確な境界が実質的に存在する場合以外に、一定の厚みを
以て両層の成分が混在してなる境界領域が存在する場合
があるが、こうした境界領域を除いた上層または下層を
それぞれ上層磁性層、下層磁性層または下層非磁性層と
すればよい。
【0070】以上のようにして磁性塗料5が塗布された
非磁性支持体6を、上述した磁気記録媒体の製造装置に
通過させることにより、磁気記録媒体が製造される。非
磁性支持体6上の磁性塗料5は、この通過の過程におい
て、マグネット1により効率よく一定方向に配向される
とともに、ドライヤー2の温風により十分に乾燥され
る。そしてこの磁気記録媒体の製造装置は、磁性塗料5
の乾燥状態に応じてドライヤー2から吹き出される温風
の風量及び/または風速を設定するようにしていること
から、磁性塗料5は、温風の風圧による波立ち等を生ぜ
ずに平滑な表面を維持しながら乾燥され、配向性と表面
平滑性の両方を合わせ持つ磁気記録媒体が製造される。
【0071】尚、この磁気記録媒体は、乾燥後にカレン
ダー処理して巻き取りロールに巻き取られ、更にバック
コート層が重層塗布層の反対面に塗布される。その後、
この磁気記録媒体は、例えば8mm幅に裁断されてテー
プ状にされ、カセット内に収容されてテープカセットと
なる。または、この磁気記録媒体は、カレンダー処理
後、所定の寸法に打ち抜かれ、ディスケットに収容され
て磁気ディスク媒体となる。
【0072】
【実施例】本発明の効果を確認すべく以下のような実験
を行った。即ち、実験1乃至実験3は、図8に示すよう
に、先端に開口部が形成された3本のノズル7a,7
b,7cが、図8中矢印Aで示す非磁性支持体の進行方
向に沿って直列して並べられた磁気記録媒体の製造装置
に、磁性塗料を塗布した非磁性支持体を通過させて配向
と乾燥を行うにあたり、これら開口部から吹き出される
温風の温度、温風の風速をそれぞれ変更し、温風の温
度、温風の風速と製造される磁気記録媒体との関係につ
いて調査した。
【0073】また、実験4は、先端側に複数または1つ
の開口部を形成した1本のノズルを有する磁気記録媒体
の製造装置に、磁性塗料を塗布した非磁性支持体を通過
させて配向と乾燥を行うにあたり、これら開口部の開口
形状を図3乃至図5に示す開口形状等にそれぞれ変更
し、開口部の開口形状と製造される磁気記録媒体との関
係について調査した。
【0074】〈実験1〉 (磁性塗料の作製)上層塗料及び下層塗料を以下に示す
組成にて作製した。塗料化は、常法に従い、顔料、結合
剤、添加剤、溶剤を混合し、連続式ニーダーにより混練
した後、上層塗料はサンドミルで5時間、下層塗料は、
サンドミルで3時間それぞれ分散した。
【0075】 上層塗料組成 ・Fe系メタル強磁性粉末(平均長軸長=0.2μm、針状比=9、飽和磁化 量=130Am2 /kg、保磁力=135kA/m) 100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてスルホン酸ナトリウ ム塩を5×10ー5mol/g含む) 14重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩 を1×10ー4mol/gを含む) 6重量部 ・Al2 3 (一次粒径0.09μ、溶剤中に分散させてスラリーとし、スラリー の状態で他の組成物と混合した) 5重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・ヘプチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 150重量部 ・シクロヘキサノン 150重量部 下層塗料組成 ・α―Fe2 3 (比表面積=40m2 /g、針状比=8) 100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてスルホン酸ナトリウ ム塩を5×10ー5mol/g含む) 9重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩 を1×10ー4mol/g含む) 9重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・ヘプチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 105重量部 ・シクロヘキサノン 105重量部 (磁性塗料の塗布)得られた上層塗料にポリイソシアネ
ート4重量部を、下層塗料にポリイソシアネート2重量
部をそれぞれ加えて、これら上層及び下層塗料を4リッ
プ方式ダイコーターを用いて、非磁性支持体である5本
のアラミドフィルム(厚さ4.5μm、表面粗度;良粗
度面=5.5nm、悪粗度面=7.0nm)上に重層塗
布した。ここで上層及び下層の塗布厚は、乾燥後に上層
が0.15μmとなるように、下層が2.0μmとなる
ように設定した。また、塗布速度は毎分200mとし
た。
【0076】(磁性塗料の乾燥及び配向)磁性塗料が塗
布された5本の非磁性支持体は、上述した磁気記録媒体
の製造装置を通過するように送り出され、磁性塗料の乾
燥と配向が行われた。この際、支持体の送り始端側に配
設されるノズル7aから吹き出される温風の風速を10
m/秒に、支持体の送り中間部に配設されるノズル7b
から吹き出される温風の風速を20m/秒に、支持体の
送り終端側に配設されるノズル7cから吹き出される温
風の風速を30m/秒にそれぞれ設定した。
【0077】そして、各ノズル7a,7b,7cから吹
き出される温風の温度を、1本目の支持体を通過させる
ときには一律に40℃に設定し(実施例1)、2本目の
支持体を通過させるときには一律に60℃に設定し(実
施例2)、3本目の支持体を通過させるときには一律に
80℃に設定し(実施例3)、4本目の支持体を通過さ
せるときには一律に100℃に設定した(実施例4)。
そして5本目の支持体を通過させるときには、ノズル7
aから吹き出される温風の温度を40℃に、ノズル7b
から吹き出される温風の温度を60℃に、ノズル7cか
ら吹き出される温風の温度を80℃にそれぞれ設定し
た。
【0078】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体には、上層塗料及び下層塗料が塗布された塗布
面の反対面にバック塗料が塗布される。そしてこの磁気
記録媒体は、カレンダー処理及び硬化処理が施され、8
mm幅に裁断されてテープ化する。
【0079】こうして完成された3本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力(電磁変換特性)をそれぞれ
測定し、これらと印加磁場の大きさとの関係を調べた。
結果を表1に示す。尚、表面粗度は、非接触光学式表面
粗度計(ZYGO社製)で測定し、磁気特性は振動試料
型磁力計(東英工業製)を用いて外部磁場は0.8MA
/m(10kOe)で測定した。配向の程度は角型比
(残留磁束密度/飽和磁束密度)で判断した。出力は、
ソニー製Hi―8デッキを改造して、波長λ=0.5μ
で出力を測定した。出力は、市販のHi―8MPテープ
を0dBとして規格化した。
【0080】
【表1】
【0081】表1の結果から、温風温度は製造される磁
気記録媒体の表面性と配向性に影響を与え、実施例1の
場合のように温風温度が低いと、十分な配向が行われ
ず、角型比が低くなってしまい、逆に実施例3,実施例
4のように温風温度が高いと、角型比は高くなるが表面
性が悪化するため十分な出力が得られないことが判っ
た。そして、温風の温度は、実施例2に示すように60
℃程度とするか、実施例5に示すように、40〜60℃
の範囲内で支持体の送り方向に従って順次上げていくよ
うにすることが好ましいことが判った。
【0082】〈実験2〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された4本の非磁性支持体が、実験1で使
用した磁気記録媒体の製造装置を通過するように送り出
され、磁性塗料の乾燥と配向が行われた。この際、各ノ
ズル7a,7b,7cから吹き出される温風の温度は一
律に60℃に設定した。
【0083】そして、1本目の支持体を通過させるとき
には、ノズル7aから吹き出される温風の風速を5m/
秒に、ノズル7bから吹き出される温風の風速を10m
/秒に、ノズル7cから吹き出される温風の風速を15
m/秒にそれぞれ設定した(実施例6)。
【0084】また、2本目の支持体を通過させるときに
は、ノズル7aから吹き出される温風の風速を20m/
秒に、7bノズルから吹き出される温風の風速を30m
/秒に、ノズル7cから吹き出される温風の風速を40
m/秒にそれぞれ設定した(実施例7)。
【0085】また、3本目の支持体を通過させるときに
は、ノズル7aから吹き出される温風の風速を15m/
秒に、ノズル7bから吹き出される温風の風速を10m
/秒に、ノズル7cから吹き出される温風の風速を5m
/秒にそれぞれ設定した(比較例1)。
【0086】さらにまた、4本目の支持体を通過させる
ときには、ノズル7aから吹き出される温風の風速を4
0m/秒に、ノズル7bから吹き出される温風の風速を
30m/秒に、ノズル7cから吹き出される温風の風速
を20m/秒にそれぞれ設定した(比較例2)。
【0087】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0088】こうして完成された4本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらと温風の風速との関係を調
べた。結果を表2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】表2の結果から、温風の風速は製造される
磁気記録媒体の表面性と配向性に影響を与え、実施例6
及び実施例7のように、温風の風速を、支持体の送り始
端側から送り終端側に向け順次強めていくようにすれ
ば、良好な表面性と高い角型比の両立が図られるが、比
較例1及び比較例2のように、温風の風速を、支持体の
送り始端側から送り終端側に向け順次弱めるようにする
と、波立ちによる表面性の劣化が顕著に現れて、低い出
力しか得られないことが判った。
【0091】〈実験3〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された5本の非磁性支持体が、実験1で使
用した磁気記録媒体の製造装置を通過するように送り出
され、磁性塗料の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配向が行
われた。この際、温風温度は60℃に設定した。
【0092】そして、1本目の支持体が通過するとき
は、ノズル7cからの温風を停止させるとともに、ノズ
ル7aからの温風の風速を20m/秒に、ノズル7bか
らの温風の風速を30m/秒に設定した(実施例8)。
【0093】そして、2本目の支持体が通過するとき
は、ノズル7aからの温風を停止させるとともに、ノズ
ル7bからの温風の風速を20m/秒に、ノズル7cか
らの温風の風速を30m/秒に設定した(実施例9)。
【0094】また、3本目の支持体が通過するときは、
ノズル7bからの温風及びノズル7cからの温風を停止
させるとともに、ノズル7aからの温風の風速を20m
/秒に設定した(比較例3)。
【0095】また、4本目の支持体が通過するときは、
ノズル7aからの温風及びノズル7bからの温風を停止
させるとともに、ノズル7cからの温風の風速を20m
/秒に設定した(比較例4)。
【0096】さらにまた、5本目の支持体が通過すると
きは、全てのノズル7a,7b,7cからの温風を停止
し、磁性塗料の配向だけを行い、配向後に乾燥を行うよ
うにした(比較例5)。
【0097】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0098】こうして完成された5本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらとノズルの本数との関係を
調べた。結果を表3に示す。
【0099】
【表3】
【0100】表3の結果から、温風が吹き出されるノズ
ルの本数は得られる磁気記録媒体の配向性に影響を与
え、実施例8及び実施例9のように、2本のノズルから
温風が吹き出されるようにすると、得られる磁気記録媒
体は、3本のノズルを使用した実施例1乃至実施例7に
比べ、角型比が低下するが、低下量はさほど大きくない
ことが判った。一方、比較例3や比較例4のように、ノ
ズルの本数を1本としたり、比較例5のように、全ての
ノズルからの温風の吹き出しを停止しすると、角型比の
低下が著しく、それにともなって出力もかなり低い値し
か得られないことが判った。
【0101】〈実験4〉実験1で使用したものと同じ磁
性塗料が塗布された8本の非磁性支持体が、先端側に複
数の開口部が形成された1本のノズルを有する磁気記録
媒体の製造装置を通過するように送り出され、磁性塗料
の乾燥と磁性塗料中の磁性粉の配向が行われた。この
際、温風の風速はノズルの基端側で10m/秒とした。
【0102】そして、1本目の支持体が通過するとき
は、図3に示すように、ノズルの先端側に形成される開
口部の開口面積を異なるようにし、支持体の送り始端側
に形成される開口部の支持体送り方向の長さを5mmと
し、支持体の送り中間部に形成される開口部の支持体送
り方向の長さを10mmとし、支持体の送り終端側に形
成される開口部の支持体送り方向の長さを20mmとす
る。なお、いずれの開口部も幅方向には十分な長さを確
保するようにしている(実施例10)。
【0103】2本目の非磁性支持体が通過するときは、
図5に示すように、略同じ開口面積を有する複数の開口
部間の間隔を、支持体の送り始端側に形成される開口部
間が50mm、支持体の送り中間部に形成される開口部
間が30mm、支持体の送り終端側に形成される開口部
間が15mmとなるようにする(実施例11)。
【0104】3本目の非磁性支持体が通過するときは、
図4に示すように、略同じ開口面積を有する複数の開口
部にそれぞれフィルターを取り付けるようにする。そし
てこのフィルターの目開きを、支持体の送り始端側に形
成される開口部のフィルターが150μ、支持体の送り
中間部に形成される開口部のフィルターが300μ、支
持体の送り終端側に形成される開口部のフィルターが5
00μとなるようにする(実施例12)。
【0105】4本目の非磁性支持体が通過するときは、
ノズルの先端側に形成される開口部の開口面積を異なる
ようにし、支持体の送り始端側に形成される開口部の支
持体送り方向の長さを20mmとし、支持体の送り中間
部に形成される開口部の支持体送り方向の長さを10m
mとし、支持体の送り終端側に形成される開口部の支持
体送り方向の長さを5mmとする(比較例6)。
【0106】5本目の非磁性支持体が通過するときは、
略同じ開口面積を有する複数の開口部間の間隔を、支持
体の送り始端側に形成される開口部間が15mm、支持
体の送り中間部に形成される開口部間が30mm、支持
体の送り終端側に形成される開口部間が50mmとなる
ようにする(比較例7)。
【0107】6本目の非磁性支持体が通過するときは、
略同じ開口面積を有する複数の開口部にそれぞれフィル
ターを取り付けるようにする。そしてこのフィルターの
目開きを、支持体の送り始端側に形成される開口部のフ
ィルターが500μ、支持体の送り中間部に形成される
開口部のフィルターが300μ、支持体の送り終端側に
形成される開口部のフィルターが150μとなるように
する(比較例8)。
【0108】7本目の非磁性支持体が通過するときは、
温風の送風を行わなかった(比較例9)。
【0109】8本目の非磁性支持体が通過するときは、
ノズルの先端側に一つの開口部を形成し、この開口部か
ら、支持体の進行方向と逆向きに温風を吹き出すように
する(比較例10)。
【0110】(測定)以上のようにして製造された磁気
記録媒体は、実験1と同様に、バック塗料が塗布され、
カレンダー処理及び硬化処理が施され、8mm幅に裁断
されてテープ化される。
【0111】こうして完成された8本の磁気テープの表
面粗度、配向の程度、出力の大きさをそれぞれ実験1と
同様の手法で測定し、これらとノズルの形状との関係を
調べた。結果を表4に示す。
【0112】
【表4】
【0113】表4の結果から、各開口部から吹き出され
る温風の風量は、得られる磁気記録媒体の表面性と配向
性に影響を与え、実施例10、実施例11、実施例12
のように支持体の送り方向に従って風量が増加するよう
にすれば、高い角型比と平滑な表面性の両立が図られ、
高い出力が得られることが判った。一方、比較例6乃至
比較例8のように、支持体の送り始端側で強い風量が吹
き出されると表面性の劣化を招き、高い出力が得られな
いことが判った。また、比較例9のように温風の送風を
行わないと、平滑な表面性が得られるが、角型比が低く
なってしまい、比較例10のように、1つの開口部から
送風される温風で乾燥を行おうとすると、角型非は高く
なるが、表面性が劣化してしまい、ともに十分な出力が
得られないことが判った。
【0114】以上の実験の結果から明らかなように、磁
性塗料を乾燥させる温風を、支持体に沿って直列に配置
した複数の開口部から吹き出すようにするとともに、各
開口部から吹き出される温風の風量及び/または風速を
支持体の送り方向始端側から終端側に向け、順次増加す
るように設定することにより、表面平滑性と良好な配向
性の両立が図られ、高密度記録に対応した磁気記録媒体
が製造できる。
【0115】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る磁気記録媒体の製造方法及び製造装置によれ
ば、非磁性支持体上の磁性塗料の乾燥状態に応じて、温
風の風量及び/又は風速を調節して磁性塗料の乾燥及び
配向を行う。これにより、製造される磁気記録媒体は、
高度な表面性を保ちながら乾燥され、配向性の向上と表
面の平滑化の両立が図られ、高密度記録に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置の一例を
示す模式図である。
【図2】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置の他例を
示す模式図である。
【図3】図2に示す磁気記録媒体の製造装置における開
口部の開口形状の一例を説明するノズルの底面図であ
る。
【図4】図2に示す磁気記録媒体の製造装置における開
口部の開口形状の他例を説明するノズルの底面図であ
る。
【図5】図2に示す磁気記録媒体の製造装置における開
口部の開口形状のさらに他例を説明するノズルの底面図
である。
【図6】磁気記録媒体の塗膜構成を説明する磁気記録媒
体の要部断面図である。
【図7】磁性塗料を塗布する塗布装置の模式図である。
【図8】本発明に係る磁気記録媒体の製造装置の一例で
あり、3本のノズルを先端部が直列に並ぶように配置し
た状態を示す磁気記録媒体の製造装置の模式図である。
【符号の説明】
1 マグネット、2 ドライヤー、3a,3b,‥‥3
n 開口部、4 温風調節機構、5 磁性塗料、6 非
磁性支持体、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場中を進行する非磁性支持体上に塗布
    された磁性塗料に温風を吹き付けて、磁性塗料中の磁性
    粉を一定方向に配向しながら当該磁性塗料の乾燥を行う
    に際し、 上記温風が上記非磁性支持体の進行方向に沿って直列に
    配置した複数の開口部から吹き出されるとともに、各開
    口部から吹き出される温風の風量及び/または風速が非
    磁性支持体の進行方向に従って順次増加するように設定
    されることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 磁場中を進行する非磁性支持体上に塗布
    された磁性塗料に温風を吹き付けて、磁性塗料中の磁性
    粉を一定方向に配向しながら当該磁性塗料の乾燥を行う
    磁気記録媒体の製造装置において、 磁場を発生させるマグネットと、 上記非磁性支持体の進行方向に沿って直列して並ぶよう
    に配設される複数の温風吹き出し用の開口部と、この開
    口部から吹き出される温風の風量及び/または風速を調
    節する調節機構とを有するドライヤーとを備えることを
    特徴とする磁気記録媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 上記開口部は、上記マグネット内におい
    て上記非磁性支持体の進行方向に沿って直列して並ぶよ
    うに配設される複数本のノズルの先端部に設けられるこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 上記調節機構が上記開口部から吹き出さ
    れる温風の風両及び/または風速を、上記非磁性支持体
    の進行方向に従って順次増加するように調節することを
    特徴とする請求項3記載の磁気記録媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記開口部は、上記マグネット内にて上
    記非磁性支持体の進行方向と平行となるように配設され
    るノズルの先端側において、上記非磁性支持体の進行方
    向に沿って直列して並ぶように設けられることを特徴と
    する請求項2記載の磁気記録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の開口部の開口面積が上記非磁
    性支持体の進行方向に従って大となるように設定される
    ことを特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 上記複数の開口部間の間隔が上記非磁性
    支持体の進行方向に従って小となるように設定されるこ
    とを特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体の製造装
    置。
  8. 【請求項8】 上記複数の開口部が上記支持体の進行方
    向に従って目開きの粗いフィルターにて閉塞されること
    を特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体の製造装置。
JP27033996A 1996-10-11 1996-10-11 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 Withdrawn JPH10124865A (ja)

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