JPH1011619A - 自動改集札システム - Google Patents

自動改集札システム

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JPH1011619A
JPH1011619A JP16303696A JP16303696A JPH1011619A JP H1011619 A JPH1011619 A JP H1011619A JP 16303696 A JP16303696 A JP 16303696A JP 16303696 A JP16303696 A JP 16303696A JP H1011619 A JPH1011619 A JP H1011619A
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JP
Japan
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ticket
traffic
processing mode
received
medium
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Application number
JP16303696A
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English (en)
Inventor
Susumu Hashimoto
進 橋本
Akira Shogase
明 勝賀瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH1011619A publication Critical patent/JPH1011619A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用に対応
し、かつ改集札処理効率に優れた自動改集札システムを
提供すること。 【解決手段】乗車券媒体を受け取る受取手段(12)
と、乗車券媒体のデータを読み取る読取手段(36a、
36b)と、乗車券媒体を保留する保留手段(42)
と、1枚の乗車券媒体による通行可否判定処理および複
数枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行可否判定処理
が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
行手段(100)と、特定の乗車券媒体による通行可否
判定処理を専用に行う第2の通行判定処理モードを実行
する第2の実行手段(100)と、前記第1または第2
の通行判定処理モードによる通行判定結果に従い通行を
阻止する通行阻止手段(20)と、乗車券媒体を排出す
る排出手段(14)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗降客の所持す
る乗車券媒体を基にして自動的に改札処理および集札処
理を行う自動改集札システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道などの交通機関の駅には、自
動改札処理を行う自動改札装置および自動集札処理を行
う自動集札装置が設置され始めている。このような自動
改札装置および自動集札装置(以下、自動改集札装置と
称する)では、投入された乗車券に記録されている磁気
情報を読み取り、通行の可否を判定するともに必要に応
じて投入された乗車券に磁気情報の記録またはパンチな
どの処理を施す。
【0003】さらに、このような自動改集札装置の中に
は、複数枚の乗車券の組み合わせ利用に対応できるもの
が提案されている。乗車券の組み合わせ利用とは、例え
ば、定期乗車券と定期乗車券、または定期乗車券と普通
乗車券などの二枚以上の乗車券の乗車区間を組み合わせ
て利用することである。また、プリペイドカードなどと
組み合わせて利用することもできる。このような複数枚
対応の自動改集札装置は、特に乗換駅における改集札処
理または入出場チェックが施行された改集札処理などで
利用される。
【0004】まず、前者、即ち乗換駅における改集札処
理について説明する。例えば、新幹線と在来線との乗換
では、新幹線から在来線または在来線から新幹線の乗換
の際に改集札を受ける必要がある。このとき、乗客は、
乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、乗換
駅を終点または起点とした新幹線の乗車券を所持してい
ることが前提とされる。前記した複数枚対応の自動改集
札装置では、このような在来線および新幹線の両方の乗
車券を受け取り、この両方の乗車券のデータを基にして
乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし改集札
処理が行われる。
【0005】また、A社の路線とB社の路線との乗換駅
などのケースにも適用される。即ち、前記した複数枚対
応の自動改集札装置で、乗換駅を起点または終点とした
A社の乗車券と、乗換駅を終点または起点としたB社の
乗車券とを受け取り、この両方の乗車券のデータを基に
して乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし改
集札処理が行われる。
【0006】次に、後者、即ち入出場チェックが施行さ
れた改集札処理について説明する。近年、乗車区間の不
正を防止するために入出場チェックによる改集札処理が
提案されている。この入出場チェックによる改集札処理
では、原則として入鋏処理が施された乗車券のみ出場を
許可するというものである。例えば、A駅→B駅→C駅
の順に駅が存在するとする。このとき、B駅→C駅間乗
車可能な定期券を所持した乗客が、A駅→B駅間乗車可
能な普通乗車券を購入し、A駅から乗車しC駅で降車す
るとする。このとき、C駅での降車には、A駅で入鋏処
理されたA駅→B駅乗車可能な普通乗車券およびB駅→
C駅間乗車可能な定期券とが必要となる。つまり、C駅
に設置された前記した複数枚対応の自動改集札装置で
は、A駅で入鋏処理されたA駅→B駅乗車可能な普通乗
車券およびB駅→C駅間乗車可能な定期券を受け取り、
これら普通乗車券および定期券のデータを基にして乗車
区間の不正をチェックするとともに、入鋏処理が施され
ていることをチェックして改札処理が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな複数枚対応の自動改集札装置は、複数枚の乗車券の
組み合わせ利用に対応できるように設計されているた
め、1枚の乗車券による改集札の処理時間が、通常の自
動改集札装置に比して長くなるという問題点があった。
通常の自動改集札装置とは、1枚だけの乗車券による通
行の可否判定処理しかできない自動改集札装置のことで
ある。
【0008】改集札処理時間が長くなる原因としては、
複数枚の乗車券媒体の分離処理および乗車券媒体の一時
保留などがある。複数枚の乗車券媒体の分離処理とは、
複数枚対応の自動改集札装置の中には複数枚の乗車券を
一括して受け取る受取機構を備えたものがあり、この受
取機構から一括して受け取られた複数枚の乗車券媒体を
1枚ずつ分離するための処理である。乗車券媒体の一時
保留とは、複数枚対応の自動改集札装置には複数枚の乗
車券の組み合わせによる通行可否判定を行うための時間
確保の手段として、受け取られた乗車券を1枚ずつ保留
する保留機構が設けられており、この保留機構に受け取
られた乗車券を一時保留する処理のことである。
【0009】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、複数枚の乗車券媒体の組み
合わせ利用に対応し、かつ改集札処理効率に優れた自動
改集札システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、この発明の自動改集札システ
ムは、乗車券媒体を受け取る受取手段と、乗車券媒体に
記録されているデータを読み取る読取手段と、乗車券媒
体を必要に応じて保留する保留手段と、1枚の乗車券媒
体による通行の可否判定処理および複数枚の乗車券媒体
の組み合わせによる通行の可否判定処理が可能な第1の
通行判定処理モードを実行する第1の実行手段と、特定
の種類の乗車券媒体による通行の可否判定処理を専用に
行う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手
段と、前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の
通行判定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に
応じて通行を阻止する通行阻止手段と、乗車券媒体を排
出する排出手段とを備えている。
【0011】この発明の自動改集札システムは、乗車券
媒体を受け取る受取手段と、前記受取手段により受け取
られた乗車券媒体に記録されているデータを読み取る読
取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体
を必要に応じて保留する保留手段と、前記受取手段によ
り1枚の乗車券媒体が受け取られたときには、この受け
取られた1枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留し、こ
の保留された1枚の乗車券媒体のデータを基にした通行
の可否判定処理を行い、前記受取手段により所定条件を
満たす複数枚の乗車券媒体が受け取られたときには、こ
れら受け取られた所定条件を満たす複数枚の乗車券媒体
を前記保留手段に保留し、これら保留された所定条件を
満たす複数枚の乗車券媒体のデータの組み合わせを基に
した通行の可否判定処理を行う第1の通行判定処理モー
ドを実行する第1の実行手段と、前記受取手段により受
け取られる1枚の定期乗車券のデータを基にした通行の
可否判定処理を専用に行う第2の通行判定処理モードを
実行する第2の実行手段と、通行判定処理を前記第1の
通行判定処理モードまたは前記第2の通行判定処理モー
ドに切り替えるモード切替手段と、前記第1の通行判定
処理モードまたは前記第2の通行判定処理モードによる
通行判定結果に従い、必要に応じて通行を阻止する通行
阻止手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒
体を排出する排出手段とを備えている。
【0012】この発明の自動改集札システムは、1枚ず
つの乗車券媒体の受け取り、または複数枚の乗車券媒体
を一括して受け取る受取手段と、前記受取手段により受
け取られた乗車券媒体に記録されているデータを読み取
る読取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券
媒体を必要に応じて保留する保留手段と、前記受取手段
により1枚の乗車券媒体が受け取られたときには、この
受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留
し、この保留された1枚の乗車券媒体のデータを基にし
た通行の可否判定処理を行い、前記受取手段により一括
して複数枚の乗車券媒体が受け取られたときには、これ
ら一括して受け取られた複数枚の乗車券媒体を前記保留
手段に保留し、これら一括して受け取られた複数枚の乗
車券媒体のデータの組み合わせを基にした通行の可否判
定処理を行う第1の通行判定処理モードを実行する第1
の実行手段と、前記受取手段により受け取られる1枚の
定期乗車券を前記保留手段に保留することなく、この1
枚の定期乗車券のデータを基にした通行の可否判定処理
を専用に行う第2の通行判定処理モードを実行する第2
の実行手段と、通行判定処理を前記第1の通行判定処理
モードまたは前記第2の通行判定処理モードに切り替え
るモード切替手段と、前記第1の通行判定処理モードま
たは前記第2の通行判定処理モードによる通行判定結果
に従い、必要に応じて通行を阻止する通行阻止手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に対して、
必要に応じて所定の処理を施す乗車券媒体処理手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
排出手段とを備えている。
【0013】この発明は、複数の自動改札装置および自
動集札装置と、これら複数の自動改札装置および自動集
札装置を監視する監視装置とで構成される自動改集札シ
ステムにおいて、乗車券媒体を受け取る受取手段と、前
記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録されて
いるデータを読み取る読取手段と、前記受取手段により
受け取られた乗車券媒体を必要に応じて保留する保留手
段と、1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理およ
び複数枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判
定処理が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第
1の実行手段と、1枚の定期乗車券による通行の可否判
定処理を専用に行う第2の通行判定処理モードを実行す
る第2の実行手段と、前記第1の通行判定処理モードま
たは前記第2の通行判定処理モードによる通行判定結果
に従い、必要に応じて通行を阻止する通行阻止手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
排出手段とを備え、前記監視装置による前記第1の通行
判定処理モードと前記第2の通行判定処理モードとの切
り替えを可能とする。
【0014】この発明の自動改集札システムは、1枚ず
つの乗車券媒体の受け取り、または複数枚の乗車券媒体
を一括して受け取る受取手段と、前記受取手段により受
け取られた乗車券媒体に記録されているデータを読み取
る読取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券
媒体を必要に応じて保留する保留手段と、前記受取手段
により1枚の乗車券媒体が受け取られたときには、この
受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留
し、この保留された1枚の乗車券媒体のデータを基にし
た通行の可否判定処理を行い、前記受取手段により一括
して複数枚の乗車券媒体が受け取られたときには、これ
ら一括して受け取られた複数枚の乗車券媒体を前記保留
手段に保留し、これら一括して受け取られた複数枚の乗
車券媒体のデータの組み合わせを基にした通行の可否判
定処理を行う第1の通行判定処理モードを実行する第1
の実行手段と、前記受取手段により受け取られる1枚の
定期乗車券を前記保留手段に保留することなく、この1
枚の定期乗車券のデータを基にした通行の可否判定処理
を専用に行う第2の通行判定処理モードを実行する第2
の実行手段と、通行判定処理を前記第1の通行判定処理
モードまたは前記第2の通行判定処理モードに切り替え
るモード切替手段と、前記第1の通行判定処理モードま
たは前記第2の通行判定処理モードによる通行判定結果
に従い、必要に応じて通行を阻止する通行阻止手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
排出手段と、前記第2の通行判定処理モードにおいて、
前記受取手段により複数枚の乗車券媒体が一括して受け
取られると通行判定処理を中断する中断手段とを備えて
いる。
【0015】この発明の自動改集札システムは、乗車券
媒体を受け取る受取手段と、前記受取手段により受け取
られた乗車券媒体に記録されているデータを読み取る読
取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体
を必要に応じて保留する保留手段と、1枚の乗車券媒体
による通行の可否判定処理および複数枚の乗車券媒体の
組み合わせによる通行の可否判定処理が可能な第1の通
行判定処理モードを実行する第1の実行手段と、1枚の
定期乗車券による通行の可否判定処理を専用に行う第2
の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段と、通
行判定処理モードを案内する案内手段と、前記第1の通
行判定処理モードまたは前記第2の通行判定処理モード
による通行判定結果に従い、必要に応じて通行を阻止す
る通行阻止手段と、前記受取手段により受け取られた乗
車券媒体を排出する排出手段とを備えている。
【0016】この発明は、複数の自動改札装置および自
動集札装置と、これら複数の自動改札装置および自動集
札装置を監視する監視装置とで構成される自動改集札シ
ステムにおいて、乗車券媒体を受け取る受取手段と、前
記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録されて
いるデータを読み取る読取手段と、前記受取手段により
受け取られた乗車券媒体を必要に応じて保留する保留手
段と、1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理およ
び複数枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判
定処理が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第
1の実行手段と、1枚の定期乗車券による通行の可否判
定処理を専用に行う第2の通行判定処理モードを実行す
る第2の実行手段と、通行判定処理モードを案内する案
内手段と、前記第1の通行判定処理モードまたは前記第
2の通行判定処理モードによる通行判定結果に従い、必
要に応じて通行を阻止する通行阻止手段と、前記受取手
段により受け取られた乗車券媒体を排出する排出手段と
を備え、前記監視装置による通行判定処理モードの案内
の切り替えを可能とする。
【0017】この発明は、複数の自動改札装置および自
動集札装置と、これら複数の自動改札装置および自動集
札装置を監視する監視装置とで構成される自動改集札シ
ステムにおいて、1枚ずつの乗車券媒体の受け取り、ま
たは複数枚の乗車券媒体を一括して受け取る受取手段
と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録
されているデータを読み取る読取手段と、前記受取手段
により受け取られた乗車券媒体を必要に応じて保留する
保留手段と、前記受取手段により1枚の乗車券媒体が受
け取られたときには、この受け取られた1枚の乗車券媒
体を前記保留手段に保留し、この保留された1枚の乗車
券媒体のデータを基にした通行の可否判定処理を行い、
前記受取手段により所定条件を満たす複数枚の乗車券媒
体が受け取られたときには、これら受け取られた所定条
件を満たす複数枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留
し、これら保留された所定条件を満たす複数枚の乗車券
媒体のデータの組み合わせを基にした通行の可否判定処
理を行う第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
行手段と、前記受取手段により受け取られる1枚の定期
乗車券を前記保留手段に保留することなく、この1枚の
定期乗車券のデータを基にした通行の可否判定処理を専
用に行う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実
行手段と、通行判定処理を前記第1の通行判定処理モー
ドまたは前記第2の通行判定処理モードに切り替えるモ
ード切替手段と、この自動改札装置およびこの自動集札
装置を利用する利用者を的確に誘導するため、通行判定
処理モードが前記第1の通行判定処理モードなのか、ま
たは前記第2の通行判定処理モードなのかを床面に案内
する案内手段と、前記第1の通行判定処理モードまたは
前記第2の通行判定処理モードによる通行判定結果に従
い、必要に応じて通行を阻止する通行阻止手段と、前記
受取手段により受け取られた乗車券媒体に対して、必要
に応じて所定の処理を施す乗車券媒体処理手段と、前記
受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する排出
手段とを備え、前記監視装置による前記第1の通行判定
処理モードと前記第2の通行判定処理モードとの切り替
えを可能とし、この監視装置による通行判定処理モード
の切り替えに連動して前記案内手段による通行判定処理
モードの案内内容を切り替えられる。
【0018】上記手段を講じた結果、下記のような作用
が生じる。 (1)この発明の自動改集札装置は、1枚の乗車券媒体
による通行の可否判定処理および複数枚の乗車券媒体の
組み合わせによる通行の可否判定処理が可能な第1の通
行判定処理モードを実行する第1の実行手段と、特定の
種類の乗車券媒体(1枚の定期乗車券)による通行の可
否判定処理を専用に行う第2の通行判定処理モードを実
行する第2の実行手段と、通行判定処理を前記第1の通
行判定処理モードまたは前記第2の通行判定処理モード
に切り替えるモード切替手段とを備えているので、状況
に応じて改集札処理モードを切り替えることができる。
よって、複数の自動改集札装置が設置された改集札口に
おいて、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用が多いと
きには、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用に対応し
た第1の通行判定処理モードを大部分の自動改集札装置
に設定する。逆に、特定の種類の乗車券媒体の利用が多
いときには、特定の種類の乗車券媒体1枚の乗車券媒体
の高速処理が可能な第2の通行判定処理モードを大部分
の自動改集札装置に設定する。これにより、状況に応じ
て改集札処理効率を向上させることができる。
【0019】(2)この発明の自動改集札システムは、
監視装置により前記第1の通行判定処理モードと前記第
2の通行判定処理モードとの切り替えを可能としたの
で、この自動改集札システムにおける複数の自動改集札
装置の通行判定処理モードを容易に制御することができ
る。
【0020】(3)この発明の自動改集札システムは、
自動改集札装置を利用する利用者を的確に誘導するた
め、通行判定処理モードが前記第1の通行判定処理モー
ドなのか、または前記第2の通行判定処理モードなのか
を案内する案内手段とを備えているので、自動改集札装
置ごとに設定される通行判定処理モードによる改集札処
理をよりスムーズにすることができる。
【0021】(4)この発明の自動改集札システムは、
監視装置により前記第1の通行判定処理モードと前記第
2の通行判定処理モードとの切り替えを可能とし、この
監視装置による通行判定処理モードの切り替えにともな
って通行判定処理モードの案内が連動して切り替わるの
で、この自動改集札システムに設置された複数の自動改
集札装置の通行判定処理モードおよび通行判定処理モー
ドの案内を容易に制御することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施の形態に係る自動改集札装置の外観を概略的に示す図
である。
【0023】この自動改集札装置は、複数枚の乗車券媒
体の組み合わせ利用に対応できるものである。例えば、
新幹線と在来線との乗換駅において、この乗換駅に設置
されたこの発明の自動改集札装置は、この乗換駅を起点
または終点とした在来線の乗車券と、この乗換駅を終点
または起点とした新幹線の乗車券および特急券とを受け
付け、これらのデータを基にして乗車区間に不正がない
かどうかなどをチェックし改集札処理を行うことができ
る。以下、このような改集札処理について詳細に説明す
る。なお、上記した乗車区間の連続したような乗車券媒
体を関連乗車券と称する。
【0024】自動改集札装置の本体10には、駅構内へ
の入場時または駅構外への出場時に乗車券媒体が投入さ
れる投入口12と、この投入口12で受入れられた乗車
券媒体を排出する排出口14とがそれぞれ設けられてい
る。乗車券媒体には、普通乗車券、定期乗車券、特急乗
車券、回数乗車券、プリペイドカードなどの種類があ
り、このような乗車券媒体には所定の情報、例えば、有
効期限情報および乗車可能区間情報が所定の形式で磁気
記録されている。
【0025】この実施の形態では、投入口12が複数枚
の乗車券媒体の一括投入を受け付ける複数枚一括投入対
応型の場合と、1枚ずつの乗車券媒体の投入だけを受け
付ける単数枚投入対応型の場合とを想定する。投入口1
2が複数枚一括投入対応型の場合には、勿論、1枚ずつ
の乗車券媒体の投入も受け付ける。複数枚の乗車券媒体
の組み合わせとしては、定期乗車券と定期乗車券、定期
乗車券と特急乗車券、および定期乗車券と普通乗車券な
どが考えられる。さらに、この実施の形態では、排出口
14が複数枚の乗車券媒体の一括排出を可能とした場合
と、1枚ずつの排出だけを可能とした場合とを想定す
る。複数枚一括排出が可能な場合、複数枚の乗車券媒体
は重ね揃えられて排出される。この一括排出については
後に詳しく説明する。
【0026】投入口12の近傍には、乗車券媒体の投入
を阻止するためのシャッタが設けられている。このシャ
ッタは、乗車券媒体が投入されてから所定時間後に他の
乗車券媒体投入を所定期間禁止する。このシャッタの働
きにより、他人の乗車券媒体が連続して投入されるのを
防ぐ。
【0027】また、投入口12の前方には、利用者に対
して種々の案内を表示する投入口近傍表示部16が設け
られている。この投入口近傍表示部16は、例えば、プ
リペイドカードなどの残額を表示する。さらに、投入口
12の下部には、この自動改集札装置の通路の案内を表
示する通路案内表示部13が設けられている。この通路
案内表示部13により後述する通行判定処理モードが案
内表示される。排出口14の前方には、利用者に対して
種々の案内を表示する排出口近傍表示部18が設けられ
ている。
【0028】自動改集札装置の本体10の側面部には、
閉じることにより乗車券媒体の投入者の通行を阻止する
ためのドア部20が設けられている。また、自動改集札
装置の本体10の上部には、自動改集札装置の本体10
に対応する通路を区別させるための仕切となるフレーム
22が設けられている。このフレーム22には小児券の
投入、無効券または異常券の投入や機器の異常を知らせ
るための表示器26が設けられている。さらに、本体1
0の側面部とフレーム22には、利用者の通過を検知す
る人間検知センサ24が複数設けられている。人間検知
センサ24は、利用者の通過を検知するものであり、透
過型、反射型などが用いられる。
【0029】なお、無効券とは、他の乗車券媒体と組み
合わせても使用できない券のことである。例えば、有効
期限切れの乗車券媒体がこれに該当する。異常券とは、
この自動改集札装置で読み取ることができない券であ
る。例えば、記録形式の異なるクレジットカード、磁気
記録が施されていない乗車券がこれに該当する。
【0030】図2は、図1に示す自動改集札装置の内部
機構を概略的に示す図である。投入口12と排出口14
との間には、投入口12から投入された乗車券媒体を排
出口14に搬送する主搬送路32が形成されている。こ
の主搬送路32上には、この搬送路32上を搬送される
乗車券媒体を検知するセンサ、例えば、投入口12から
投入された乗車券媒体を検知する投入口センサ90、排
出口に排出された乗車券媒体を検知する排出口センサ9
2などが複数設けられている。
【0031】投入口12から主搬送路32への入口に
は、乗車券媒体の投入を所定期間禁止するシャッタ28
が設けられている。所定期間とは、投入された乗車券媒
体が排出口14から受け取られるまでの期間のことであ
る。このシャッタ28は、投入口12が複数枚一括投入
対応型の場合でも、単数枚投入対応型の場合でも、乗車
券媒体が投入された瞬間に閉じるようになっている。こ
れにより、最初に投入された乗車券媒体と、次に投入さ
れる乗車券媒体との区別がなされる。
【0032】投入口12が単数枚投入対応型の場合に
は、最初に投入された1枚の乗車券媒体だけで改集札が
許可されないときに、この投入された乗車券媒体が無効
券または異常券でないことを条件として、シャッタが開
き次の乗車券媒体の投入が所定時間認められる。このと
き、次の乗車券媒体が投入されると、この投入された乗
車券媒体と最初に投入された乗車券媒体の組み合わせに
より改集札が行われる。
【0033】主搬送路32の搬送経路上には投入口12
から排出口14に沿い順に、一括または1枚ずつ投入さ
れた乗車券媒体を1枚ずつ取り込む取込ローラ33、取
り込まれた乗車券媒体を整列する整列部34、乗車券媒
体の磁気記録層に磁気記録された情報を読み取る読取ヘ
ッド36aおよび36b、乗車券媒体の表裏を常に統一
して送り出す反転部38、情報の書込前に乗車券媒体を
プールする書込前プール部42、乗車券媒体に所定の磁
気情報を記録する書込ヘッド46、書込ヘッド46で記
録された情報を確認するための読取ヘッド48、乗車券
媒体にパンチ処理を施すパンチ処理部50および52、
乗車券媒体の通過を検知する第1券検知センサ54、乗
車券媒体の上面に印刷記録を施すサーマルヘッド56、
乗車券媒体の下面に印刷記録を施すサーマルヘッド5
8、複数枚の乗車券媒体をサイズ順に揃える一括プール
部60などが設けられている。
【0034】整列部34では、投入口12に投入された
乗車券媒体の所定方向が搬送方向とされ、かつ片側基準
となるような整列が施される。反転部38には振分ゲー
ト39が設けられており、乗車券媒体の表裏を常に統一
するため、必要に応じて乗車券媒体がこの振分ゲート3
9により主搬送路32から反転部38に引き込まれる。
反転部38に引き込まれた乗車券媒体は、反転されて主
搬送路32に戻される。乗車券媒体の反転部38への引
き込みの必要性は、読取ヘッド36aまたは36bのど
ちらで乗車券媒体の情報が読み取られたかで判断され
る。
【0035】書込前プール部42は、複数枚の組み合わ
せによる乗車券媒体の有効性、例えば、乗車可能区間が
連続しているか否かをチェックするために、乗車券媒体
をプールするものである。この書込前プール部42への
乗車券媒体のプールは、後述する第1の通行判定処理モ
ードのときのみ行われる。
【0036】この書込前プール部42には、振分ゲート
43、プール搬送路44、ストッパ45などが設けられ
ており、振分ゲート43により乗車券媒体が主搬送路か
らプール搬送路44に引き込まれ、引き込まれた乗車券
媒体がストッパ45により停止されプールされる。この
とき、プール搬送路44には乗車券媒体が複数毎重なら
ないように、つまり1枚ずつ別のプール搬送路44にプ
ールされるようになっている。プールされた乗車券媒体
は、乗車券媒体のサイズ順に主搬送路32に戻される。
つまり、この書込前プール部により、乗車券媒体がサイ
ズ順に並び変えられることになる。
【0037】乗車券媒体の表面に印字記録が必要な場
合、例えば投入された乗車券媒体が普通乗車券のときに
は、振分ゲート51によりサーマルヘッド56に搬送さ
れる。乗車券媒体の裏面に印刷記録が必要な場合には、
振分ゲート51によりサーマルヘッド58に搬送され
る。
【0038】一括プール部60には、一括プールローラ
61、振分ゲート62、第2券検知センサ63などが設
けられており、排出サイズの異なる複数の乗車券媒体の
一括排出時に特定の乗車券媒体が取り損なわれないよう
に、つまり見落とされないようにこれらサイズの異なる
複数の乗車券媒体をサイズ順に並び換えて重ねて揃える
機構である。
【0039】ここで、乗車券媒体の種類とサイズについ
て説明する。各乗車券媒体のサイズ(mm単位)は、普通
乗車券:30×57.5、定期乗車券券およびプリペイ
ドカード:57.5×85、大型乗車券:57.5×8
5などである。このようなサイズの異なる複数枚の関連
乗車券を処理した場合、排出時にこれら関連乗車券を1
枚ずつ排出していると、スムーズな改札処理の妨げとな
る。ところが、一括してまとめて排出しようとすると、
サイズの大きい券の影に隠れてサイズの小さい券が見落
とされ、取り損なわれてしまうことがある。
【0040】そこで、この一括プール部60により、次
のようにして乗車券媒体が揃えられ排出される。例え
ば、普通乗車券、定期券、および大型券が一括または1
枚ずつ投入され書込前プール部42にプールされている
とする(この実施の形態では書込前プール部42には二
枚までしかプールできないように図示されているが、二
枚以上プールできるものとする)。このとき、サイズの
大きい乗車券媒体から順に、即ち大型券、定期券、普通
乗車券の順に書込前プール部42から排出され主搬送路
32上を搬送される。
【0041】まず最初に、大型券が搬送されこの大型券
が第1券検知センサ54により検知されると、一括プー
ルローラ61の回転が開始されるとともに、振分ゲート
64による一括プールローラ61への大型券の取り込み
が所定時間行われる。これにより大型券が一括プールロ
ーラ61に取り込まれる。取り込まれた大型券が第2券
検知センサ63により検知されると、一括プールローラ
61の回転が停止される。つまり、一括プールローラ6
1の所定位置に大型券が一時プールされることになる。
【0042】次に、第1券検知センサ54により定期券
が検知されると、先にプールされた大型券の先端とこの
定期券の先端が一致するように、一括プールローラ61
の回転が開始され、振分ゲート64による一括プールロ
ーラ61への定期券の取り込みが所定時間行われる。こ
れにより定期券の先端と大型券の先端とが一致した状態
で、かつ大型券の上に定期券が重ねられた状態で一括プ
ールローラ61に取り込まれる。取り込まれた大型券お
よび定期券が第2券検知センサ63により検知される
と、一括プールローラ61の回転が停止される。つま
り、一括プールローラ61の所定位置に大型券と定期券
とが重ねられ、かつ先端が一致された状態で一時プール
されたことになる。
【0043】最後に、第1券検知センサ54により普通
乗車券が検知されると、先にプールされた大型券および
定期券の先端とこの普通乗車券との先端が一致するよう
に、一括プールローラ61の回転が開始されるととも
に、振分ゲート64による一括プールローラ61への普
通乗車券の取り込みが所定時間行われる。これにより大
型券、定期券、および普通乗車券の先端が一致した状態
で、かつ大型券、定期券、普通乗車券の順に重ねられた
状態で一括プールローラ61に取り込まれる。このと
き、書込前プール部42に乗車券媒体がプールされてい
なければ、一括プールローラ61の回転が停止されず
に、一括プールローラ61に取り込まれた乗車券媒体が
排出される。
【0044】このようにして重なられた複数の関連乗車
券が排出されると、これら関連乗車券を受け取る者の側
から見て全ての乗車券が確認できる。よって、サイズの
異なる乗車券媒体をサイズ順に揃え一括排出することに
より、スムーズな改札処理が実現できるとともに、乗車
券媒体の取り損ないも防止できる。
【0045】振分ゲート66は、乗車券媒体の種類によ
って排出と回収とに振り分けるゲートである。例えば、
定期券は排出され、駅構内から出場するときの普通乗車
券は回収される。振分ゲート66により回収された乗車
券媒体は、乗車券媒体の種類に応じて振分ゲート68に
より第1集札箱70と第2集札箱72とに振り分けられ
回収される。
【0046】また、この自動改集札装置の本体10に
は、各部を駆動するためのモータが複数取り付けられて
おいる。例えば、乗車券媒体を搬送する搬送ローラを駆
動するメインモータ(ステッピングモータ、サーボモー
タなど)74、一括プールローラを駆動するステッピン
グモータ76、乗車券媒体を排出口14に搬送するイン
ダクションモータ78が設けられている。
【0047】図3は、図1および図2で説明した自動改
集札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。自
動改集札装置は、CPU100により全体が制御され
る。このCPU100には、CPU100の制御プログ
ラムを記憶しているROM102と、乗車券媒体から読
み取った情報の記憶および制御プログラムのバッファと
して情報を記憶するRAM104と、入場駅からこの自
動改集札装置の設置駅までの運賃情報を記憶している運
賃メモリ106と、読取ヘッド36aおよび36bを制
御する読取回路108と、書込ヘッド46を制御する書
込回路110と、読取ヘッド48を制御する読取回路1
12などが接続されている。このCPU100は、読取
ヘッド36aまたは36bで読み取られた情報を基にし
て通行の可否判定処理を行う。
【0048】さらに、このCPU100には、振分けゲ
ート39、43、51、59、62、64、66、およ
び68などを制御する振分け制御回路114と、サーマ
ルヘッド56および58を制御するサーマルヘッド制御
回路116と、第1券検知センサ54および第2券検知
センサ63、投入口センサ90、排出口センサ92など
の各センサからの信号を基に乗車券媒体の搬送状況を検
知する検知回路118、乗車券媒体を搬送するメインモ
ータ74を制御する搬送制御回路120と、人間検知セ
ンサ24からの出力により乗車券媒体の投入者の通過を
検知する通過検知回路122と、ドア部20を駆動する
ドア開閉機構124を制御するドア制御回路126など
が接続されている。
【0049】さらに、このCPU100には、通路案内
表示部13、投入口近傍表示部16、および排出口近傍
表示部18などの各表示部を制御する表示制御回路12
8と、表示器26を制御する表示器制御回路130と、
パンチ処理部50および52を制御するパンチ処理制御
回路132と、シャッタ28の駆動を制御するシャッタ
制御回路134と、一括プール部60の駆動を制御する
一括プール制御回路136と、複数の自動改集札装置を
一括して監視する監視盤140と接続するための監視盤
インターフェース138などが接続されている。
【0050】次に、通行判定処理モードについて説明す
る。この発明の自動改集札装置は、第1の通行判定処理
モードおよび第2の通行判定処理モードを備えており、
必要に応じてモードを切り替えて改集札処理を実行する
ことができる。第1の通行判定処理モードは、複数枚の
関連乗車券による改集札処理が可能な通行判定処理であ
る。勿論、この第1の通行判定処理モードにより1枚の
乗車券媒体だけの改集札処理も可能である。この第1の
通行判定処理モードでは、投入される乗車券媒体が1枚
であろうと、複数枚であろうと必ず書込前プール部42
にプールされる。第2の通行判定処理モードは、特定の
乗車券媒体の改集札処理だけが可能な通行判定処理モー
ドである。特定の乗車券媒体として、この実施の形態で
は1枚の定期乗車券を想定して説明する。なお、これら
通行判定処理モードによる改集札処理は、CPU100
により制御される。
【0051】以下、図4〜図8のフローチャートを参照
して、第1の通行判定処理モードおよび第2の通行判定
処理モードによる改集札処理について説明する。最初
に、図4〜図6のフローチャートを参照して第1の通行
判定処理モードによる改集札処理について説明する。こ
こでは、投入口12が複数枚一括投入対応型の場合を想
定して説明する。
【0052】改集札処理は、乗車券媒体の投入により開
始される。排出口センサ92により排出された乗車券媒
体が検知されなくなると(ST10、YES)、シャッ
タ28が開き(ST12)、投入口12への乗車券媒体
の投入が許可される。つまり、排出口14に排出された
乗車券媒体が受け取られると、次の乗車券媒体の投入が
許可されることになる。排出口センサ92により排出さ
れた乗車券媒体が検知されているときには(ST10、
NO)、シャッタ28が閉じ(ST14)、投入口12
への次の乗車券媒体の投入が禁止される。これは、排出
口に乗車券媒体が保留されている段階で他の乗車券媒体
が投入されることによる、機器の故障または乗車券媒体
の受取時の混乱などを防ぐためである。
【0053】投入口12に対して乗車券媒体が投入され
ると(ST16、YES)、投入口センサ90により乗
車券媒体が検知され(ST18)、シャッタ28が閉じ
(ST20)次の乗車券媒体の投入が禁止される。ST
14で投入された乗車券媒体が1枚だけの場合には、こ
の1枚の乗車券媒体が取込ローラ33により主搬送路に
32取り込まれる(ST22)。ST14で投入された
乗車券媒体が複数枚の場合には、これら複数枚の乗車券
媒体を分離するようにして、1枚ずつ取込ローラ33に
より主搬送路32に取り込まれる(ST22)。この取
込ローラ32による取込処理は、複数枚の乗車券媒体を
分離して取り込むことを前提としているため、単に1枚
の乗車券媒体を取り込むときの取込処理に比べて時間の
かかる取込処理となる。
【0054】取込ローラ33により取り込まれた乗車券
媒体は整列部34によって整列される(ステップST2
4)。この整列された乗車券媒体は主搬送路32を搬送
され、この乗車券媒体に記録されているデータが読取ヘ
ッド36aおよび36bによって読み取られる(ステッ
プST26)。このとき、データの読取が不能な場合に
は投入された券が異常券であると判断され(ST28、
YES)、この異常券と判断された券は即座に排出され
る(ST31)。また、この異常券と判断された券と同
時に一括して投入された券が存在する場合には、この券
も即座に排出される。このように投入された券が異常券
であると判断された場合には、当然、自動改集札装置の
通過は許可されない。
【0055】投入された券が異常券でない場合には(S
T28、NO)、読取ヘッド36aおよび36bのうち
のどちらの読取ヘッドによりデータの読み取りが行われ
たかにより、乗車券媒体の表裏が認識され(ST30)
必要に応じて反転部38による反転処理が行われる(S
T32)。そして、一括投入された乗車券媒体は1枚ず
つ全て書込前プール部42にプールされる(ST3
2)。つまり、投入口センサ90により乗車券媒体が検
知されなくなるまで、投入口12に保留された乗車券媒
体の取り込み〜書込前プール部42へのプール処理が繰
り返される(ST36)。なお、この第1の通行判定処
理モードでは複数枚の関連乗車券媒体による改集札処理
を可能としているため、一括投入された乗車券媒体が1
枚だけの場合でもこの1枚の乗車券媒体が書込前プール
部42にプールされる。これは、乗車券媒体の搬送過程
において瞬時に乗車券媒体のデータを解析できないた
め、とりあえず一旦書込前プール部42にプールしてか
ら通行判定がなされるからである。
【0056】一括投入された乗車券媒体が全て書込前プ
ール部42にプールされたとき、即ち、一括投入された
乗車券媒体媒体のデータが全て読み取られると、一括投
入された乗車券媒体による通行判定処理が行われる(S
T38)。通行判定処理の内容は乗車区間および乗車期
限などである。通行判定処理の結果、通行が許可される
ときには(ST40、YES)、ドア部20による通行
阻止は行われない(ST42)。通行が許可されないと
きには(ST40、NO)、ドア部20により通行が阻
止される(ST44)。
【0057】上記した通行判定処理とともに、書込前プ
ール部42にプールされた乗車券媒体の排出処理が開始
される(ST46)。書込前プール部42にプールされ
ている乗車券媒体は、例えばサイズの大きい順に主搬送
路32に送り出される。このとき、データの書込が必要
な乗車券媒体には(ST48、YES)、所定の情報が
書込ヘッド46により書き込まれる(ST50)。書き
込まれた情報は読取ヘッド48により読み取られ、書き
込まれた内容が確認される(ST52)。さらに、パン
チ処理が必要な乗車券媒体には(ST54、YES)、
パンチ処理が施される(ST56)。
【0058】必要に応じた処理がなされた乗車券媒体
は、主搬送路32を搬送され第1の券検知センサ54に
より検知されることになる(ST58、YES)。する
と、所定のタイミングで一括プールローラ61の回転が
開始され(ST60)、乗車券媒体がこの一括プールロ
ーラ61に取り込まれる(ST62)。書込前プール部
42から搬送されてくる乗車券媒体がまだ存在するとき
に(ST64、YES)、第2の券検知センサにより乗
車券媒体が検知されると(ST66、YES)、乗車券
媒体を保留した状態で一括プールローラ61が停止され
る(ステップST68)。これは、次に搬送される乗車
券媒体と先端を揃えて排出する処理のためである。
【0059】さらに搬送されてくる乗車券媒体が第1の
券検知センサ54により検知されると(ST58)、所
定のタイミングで一括プールローラ61の回転が開始さ
れ(ST60)、乗車券媒体が一括プールローラ61に
取り込まれる(ST62)。この所定のタイミングと
は、最初に一括プールローラに保留されている乗車券媒
体の先端と、次に一括プールローラに取り込まれる乗車
券媒体の先端とが一致するようなタイミングのことであ
る。つまり、所定のタイミングで一括プールローラ61
が回転することにより、複数枚の乗車券媒体の先端を揃
えることができる。
【0060】書込前プール部42から搬送されてくる乗
車券媒体が存在しないときには(ST64、NO)、一
括プールローラ61により揃えられた乗車券媒体が排出
される(ST70)。このとき、乗車券媒体は取り損な
われないように、即ちサイズの小さい乗車券媒体がサイ
ズの大きい乗車券媒体の影に隠れないような状態に揃え
られて排出されることになる。また、排出された乗車券
媒体が排出口センサ92により検知されている期間は
(ST72)、シャッタ28により次の乗車券媒体の投
入が禁止される。
【0061】上記第1の通行判定処理モードの説明で
は、投入口12が複数枚一括投入対応型の場合について
説明したが、ここで、投入口12が単数枚投入対応型の
場合について説明する。第1の通行判定処理モードでは
複数枚の関連乗車券の処理を前提としているため、投入
口12が単数枚投入対応型の場合には、複数枚の関連乗
車券媒体は1枚ずつ投入されることになる。ここで問題
となるのが、複数枚の関連乗車券による改集札処理と、
1枚だけの乗車券媒体による改集札処理との見極めであ
る。複数枚の関連乗車券による改集札処理の場合、関連
乗車券を全て受け取ってから通行可否判定を行う必要が
ある。一方、1枚だけの乗車券媒体媒体による改集札処
理の場合、1枚乗車券媒体を受け取るごとに通行可否判
定を行えばよい。
【0062】受け取られた乗車券媒体が関連乗車券のう
ちの1枚なのか、または1枚だけの乗車券媒体なのかの
見極めは、乗車券媒体に書き込まれているデータにより
判断されるものとする。この判断を行うため、受け取ら
れた乗車券媒体は、全て一旦書込前プール部42にプー
ルされる。最初に受け取られた乗車券媒体が所定の条件
を満たし、かつこの1枚の乗車券媒体だけで通行が許可
できないときには、さらに乗車券媒体を投入するよう表
示または音声などにより案内する。この案内に従って投
入される乗車券媒体を含めて通行可否判定が行われる。
上記した所定条件とは、有効期限などの条件である。有
効期限が切れた乗車券媒体は見極めの対象外である。1
枚の乗車券媒体だけで通行が許可される場合には、勿
論、乗車券媒体の追加投入の案内は行われない。
【0063】上記説明したように第1の通行判定処理モ
ードでは、複数枚の関連乗車券の処理を前提としている
ため、ST22の乗車券媒体の分離処理およびST34
の乗車券媒体の一時保留などが必要となる。このため、
第1の通行判定処理モードでは、1枚の乗車券媒体だけ
の改集札処理に余計な処理時間が費やされてしまうこと
になる。
【0064】次に、図7〜図8のフローチャートを参照
して第2の通行判定処理モードによる改集札処理につい
て説明する。ここでは、投入口12が複数枚一括投入対
応型の場合を想定して説明する。
【0065】改集札処理は、乗車券媒体の投入により開
始される。排出口センサ92により排出された乗車券媒
体が検知されなくなると(ST100、YES)、シャ
ッタ28が開き(ST102)、投入口12への乗車券
媒体の投入が許可される。つまり、排出口14に排出さ
れた乗車券媒体が受け取られると、次の乗車券媒体の投
入が許可されることになる。排出口センサ92により排
出された乗車券媒体が検知されているときには(ST1
00、NO)、シャッタ28が閉じ(ST104)、投
入口12への次の乗車券媒体の投入が禁止される。これ
は、排出口に乗車券媒体が保留されている段階で他の乗
車券媒体が投入されることによる、機器の故障または乗
車券媒体の受取時の混乱などを防ぐためである。
【0066】投入口12に対して乗車券媒体が投入され
ると(ST106、YES)、投入口センサ90により
乗車券媒体が検知され(ST108)、シャッタ28が
閉じ(ST110)次の乗車券媒体の投入が禁止され
る。次に投入された乗車券媒体が取込ローラ33により
主搬送路32に取り込まれる(ST112)。このとき
の投入口センサ28の検知状態により、投入された乗車
券媒体が1枚なのか複数枚なのかを認識することができ
る。つまり、取込ローラ33により乗車券媒体が1枚取
り込まれたにもかかわらず、継続して投入口センサ28
により乗車券媒体が検知されているときは、複数枚の乗
車券媒体媒体が一括投入されていることになる。投入さ
れた乗車券媒体が複数枚のときには(ST114、N
O)、この投入された乗車券媒体は全て排出されること
になる(ST122)。これは、第2の通行判定処理モ
ードが複数枚の乗車券媒体の処理に対応していないため
である。さらに、この第2の通行判定処理モードは、定
期乗車券だけの専用処理モードなので、投入された乗車
券媒体が定期乗車券でないときにも(ST114、N
O)、この投入された乗車券媒体は排出されることにな
る(ST122)。投入された乗車券媒体が定期乗車券
か否かの判断は、例えば、投入された乗車券媒体の券サ
イズにより判断される。券サイズは、主搬送路上に設け
られた図示しないセンサによる券の検知時間から判断さ
れる。
【0067】投入された乗車券媒体が1枚かつ定期乗車
券のときには(ST114、YES)、取込ローラ33
により取り込まれた乗車券媒体は整列部34によって整
列される(ステップST116)。この整列された乗車
券媒体は主搬送路32を搬送され、この乗車券媒体に記
録されているデータが読取ヘッド36aおよび36bに
よって読み取られる(ステップST118)。このと
き、データの読取が不能な場合には投入された券が異常
券であると判断され(ST120、YES)、この異常
券と判断された券は即座に排出される(ST122)。
このように投入された券が異常券であると判断された場
合には、当然、自動改集札装置の通過は許可されない。
【0068】投入された券が異常券でない場合には(S
T120、NO)、読取ヘッド36aおよび36bのう
ちのどちらの読取ヘッドによりデータの読み取りが行わ
れたかにより、乗車券媒体の表裏が認識され(ST12
4)必要に応じて反転部38による反転処理が行われる
(ST126)。このような乗車券媒体に対する処理に
並行して、1枚の定期乗車券による通行判定処理が行わ
れる(ST128)。通行判定処理の内容は乗車区間お
よび乗車期限などである。通行判定処理の結果、通行が
許可されるときには(ST130、YES)、ドア部2
0による通行阻止は行われない(ST132)。通行が
許可されないときには(ST130、NO)、ドア部2
0により通行が阻止される(ST134)。そして、排
出口14から定期乗車券が排出される。また、排出され
た定期乗車券が排出口センサ92により検知されている
期間は(ST148)、シャッタ28により次の乗車券
媒体の投入が禁止される。上記説明した第2の通行判定
処理モードの説明では、投入口12が複数枚一括投入対
応型の場合について説明したが、投入口12は単数枚投
入対応型でもよい。
【0069】ここで、上記説明した第1の通行判定処理
モードおよび第2の通行判定処理モード両者の共通事項
について説明する。第1に、乗車券媒体の排出方法に関
して補足する。上記説明したような複数枚の乗車券媒体
を一括して取り扱う自動改集札装置では、乗車券媒体の
排出時に投入された乗車券媒体を投入した人に確実に返
却する必要がある。そのために、例えば、次のような排
出方法が採用される。
【0070】一括して投入された乗車券媒体に対して通
行判定処理が行われた場合には、投入された乗車券媒体
は一括して排出される。これは、一括して投入された乗
車券媒体は同一人により投入されているはずなので一括
して排出する。
【0071】数回に分けて投入された乗車券媒体に対し
て通行判定処理が行われ通行が許可された場合には、数
回に分けて投入された乗車券媒体は一括して排出され
る。これは、数回に分けて投入された乗車券媒体であっ
ても、通行判定処理で通行が許可されたときには、乗車
可能区間が連続しているということになり、同一人によ
り投入された可能性が極めて高いとして一括して排出す
る。
【0072】数回に分けて投入された乗車券媒体に対し
て通行判定処理が行われ通行が許可されない場合には、
数回に分けて投入された乗車券媒体が1枚ずつ排出され
る。これは、数回に分けて投入された乗車券媒体で、通
行判定処理で通行が許可されないときには、同一人によ
り投入された可能性が低いので取り間違えられないよう
に1枚ずつ排出する。
【0073】上記のように投入された状態および乗車券
媒体の判定結果に応じて、乗車券媒体の排出方法を変え
ることにより、乗車券媒体の取り間違えを防止するとと
もにスムーズな改札処理が可能となる。
【0074】第2に、投入された乗車券媒体が自動改集
札装置の処理許容枚数を越えたときの処理について説明
する。一括または1枚ずつ投入された乗車券媒体が書込
前プール部42または一括プール部60のプール許容枚
数を越えた場合には、通行の可否判定を行わずに投入さ
れた乗車券媒体を排出する。また、次券投入の要求に従
って投入された乗車券媒体により書込前プール部42お
よび一括プール部60の許容枚数を越えた場合も同様に
排出される。
【0075】第3に、投入された乗車券媒体の中に通行
が許可される乗車券媒体以外に別の乗車券媒体が含まれ
ている場合について説明する。例えば、乗車券媒体Aと
乗車券媒体Bの組み合わせにより乗車可能な区間を乗車
する場合に、乗車券媒体Aと乗車券媒体B以外に乗車券
媒体Cが投入された場合、仮に乗車券媒体が無効券また
は異常券でなくとも、これら乗車券媒体による通行は禁
止される。これにより、改札処理をスムーズにできる。
【0076】ここで、第1の通行判定処理モードおよび
第2の通行判定処理モードの利点と欠点について簡単に
まとめる。第1の通行判定処理モードの利点は、複数枚
の関連乗車券媒体を取り扱うことができる点である。逆
に、第1の通行判定処理モードの欠点は、1枚だけの乗
車券媒体による改集札処理時間が遅いという点である。
改集札処理時間が遅くなる原因は、常に複数枚の関連乗
車券媒体の処理を前提とした処理を行うためである。具
体的には、受け入れられた乗車券媒体の枚数にかからわ
ず一旦保留するためである。一方、第2の通行判定処理
モードの利点は、1枚だけ定期乗車券による改集札処理
時間が早いという点である。改集札処理が早くなる原因
は、受け入れられた乗車券媒体の保留、データ書込処
理、およびパンチ処理が不要なためである。逆に、第2
の通行判定処理モードの欠点は、複数枚の関連乗車券媒
体を取り扱うことができないという点である。
【0077】第1の通行判定処理モードおよび第2の通
行判定処理モードのそれぞれの利点が引き出せるよう
に、駅構内に設置される自動改集札装置のモードを設定
することにより、改集札処理効率を向上させることがで
きる。
【0078】ここで、自動改集札装置のモード設定の一
例について説明する。例えば、朝夕のラッシュ時におけ
る在来線から新幹線への乗換改札処理では、1枚の定期
乗車券による改札処理が主となる。このとき使用される
定期乗車券の大部分は、乗車券および特急券を含んだも
のであり、改札処理にはこのような1枚の定期乗車券だ
けの使用が増加する。一方、帰省ラッシュ時における在
来線から新幹線への乗換改札処理では、乗車券と特急券
を別々に所持した利用者が増加する。このような状況下
では、朝夕のラッシュ時には自動改集札装置の通行判定
処理モードを第2の通行判定処理モードに設定し、帰省
ラッシュ時には自動改集札装置の通行判定処理モードを
第1の通行判定処理モードに設定することにより、改集
札処理効率を向上させることができる。
【0079】また、異なる鉄道会社間の乗換駅における
乗換改札では、複数枚の定期券による改札処理が多く行
われる。そのため、このような乗換駅の乗換改札のため
に設置される自動改集札装置の通行判定処理モードを第
1の通行判定処理モードに設定することにより、改集札
処理効率を向上させることができる。
【0080】次に、通行判定処理モードの案内について
説明する。上記説明したように自動改集札装置ごとに通
行判定処理モードが設定されるため、スムーズな改集札
処理を実現するため利用者に対して自動改集札装置ごと
の通行判定処理モードの案内が必要となる。
【0081】図9に示すように自動改集札装置10が複
数台設置されているとする。この図9では、改札専用の
自動改札装置と集札専用の自動改札装置とがそれぞれ複
数台設置されている場合を想定する。このとき、各自動
改集札装置の通行判定処理モードの切り替えは監視盤1
40により行われる。また、この監視盤140による通
行判定処理モードの切り替えに伴って、通行判定処理モ
ードの案内がなされる。案内には、床面表示装置142
による表示案内と、スピーカ144による音声案内など
がある。
【0082】まず、床面表示装置142による表示案内
について説明する。床面表示装置142は、進行方向を
三角形の形状により案内するものであり、改札時には利
用者を改札専用の自動改集札装置に導き、集札時には利
用者を集札専用の自動改集札装置に導く。
【0083】図10に示すように、床面表示装置142
は、導く自動改集札装置の改集札処理形態を案内表示す
る。例えば、第1の通行判定処理モードに設定されてい
る自動改集札装置に導く場合は、図10(a)に示すよ
うに「乗車券を複数枚取り扱えます」などと案内表示す
る。第2の通行判定処理モードに設定されている自動改
集札装置に導く場合は、図10(b)に示すように「1
枚の定期券の取扱専用機です」などと案内表示する。こ
のような自動改集札装置の処理形態の案内は、各自動改
集札装置の通路案内表示部13に表示するようにしても
よい。また、床面表示装置142および通路案内表示部
13の表示内容は、監視盤140により制御される。
【0084】次に、スピーカ144による音声案内につ
いて説明する。各自動改集札装置には号機番号が振り当
てられており、どの号機番号がどのような処理形態なの
かを音声案内する。例えば、「1〜3号機は乗車券を複
数枚取り扱える集札専用機です」、「4号機は1枚の定
期券だけを取り扱える集札専用機です」「5〜6号機は
乗車券を複数枚取り扱える改札専用機です」などと案内
する。また、このスピーカ144の音声案内は、監視盤
140により制御される。
【0085】このような表示案内および音声案内を行う
ことで、自動改集札装置ごとに設定される通行判定処理
モードによる改集札処理をよりスムーズにすることがで
きる。
【0086】
【発明の効果】この発明の自動改集札装置は、1枚の乗
車券媒体による通行の可否判定処理および複数枚の乗車
券媒体の組み合わせによる通行の可否判定処理が可能な
第1の通行判定処理モードを実行する第1の実行手段
と、1枚の定期乗車券による通行の可否判定処理を専用
に行う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実行
手段と、通行判定処理を前記第1の通行判定処理モード
または前記第2の通行判定処理モードに切り替えるモー
ド切替手段とを備えているので、状況に応じて改集札処
理モードを切り替えることができる。
【0087】よって、複数の自動改集札装置が設置され
た改集札口において、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ
利用が多いときには、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ
利用に対応した第1の通行判定処理モードを大部分の自
動改集札装置に設定する。逆に、1枚の定期乗車券の利
用が多いときには、1枚の定期乗車券の高速処理が可能
な第2の通行判定処理モードを大部分の自動改集札装置
に設定する。即ち、この発明によれば、状況に応じて改
集札処理効率を向上させることができる自動改集札シス
テムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る自動改集札装置
の外観を概略的に示す図。
【図2】自動改集札装置の内部機構を概略的に示す図。
【図3】自動改集札装置の制御系を概略的に示すブロッ
ク図。
【図4】第1の通行判定処理モードによる改集札処理を
説明するフローチャート。
【図5】第1の通行判定処理モードによる改集札処理を
説明するフローチャート。
【図6】第1の通行判定処理モードによる改集札処理を
説明するフローチャート。
【図7】第2の通行判定処理モードによる改集札処理を
説明するフローチャート。
【図8】第2の通行判定処理モードによる改集札処理を
説明するフローチャート。
【図9】自動改集札システムを示す概略図。
【図10】床面表示装置の案内表示例を示す図。
【符号の説明】
10…自動改札装置本体 12…投入口(受取手段) 14…排出口(排出手段) 13…通路案内表示部(案内手段) 16…投入口近傍表示部 18…排出口近傍表示部 20…ドア部(通行阻止手段) 28…シャッタ 36a、36b、48…読取ヘッド(読取手段) 42…書込前プール部(保留手段) 46…書込ヘッド(乗車券媒体処理手段) 50、52…パンチ処理部(乗車券媒体処理手段) 56、58…サーマルヘッド(乗車券媒体処理手段) 60…一括プール部(排出手段) 61…一括プールローラ(排出手段) 100…CPU(第1の実行手段、第2の実行手段、中
断手段) 140…監視盤(モード切替手段) 142…床面表示装置(案内手段) 144…スピーカ(案内手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗車券媒体を受け取る受取手段と、 乗車券媒体に記録されているデータを読み取る読取手段
    と、 乗車券媒体を必要に応じて保留する保留手段と、 1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理および複数
    枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判定処理
    が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
    行手段と、 特定の種類の乗車券媒体による通行の可否判定処理を専
    用に行う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実
    行手段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 乗車券媒体を排出する排出手段と、 を備えたことを特徴とする自動改集札システム。
  2. 【請求項2】乗車券媒体を受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 前記受取手段により1枚の乗車券媒体が受け取られたと
    きには、この受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留
    手段に保留し、この保留された1枚の乗車券媒体のデー
    タを基にした通行の可否判定処理を行い、前記受取手段
    により所定条件を満たす複数枚の乗車券媒体が受け取ら
    れたときには、これら受け取られた所定条件を満たす複
    数枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留し、これら保留
    された所定条件を満たす複数枚の乗車券媒体のデータの
    組み合わせを基にした通行の可否判定処理を行う第1の
    通行判定処理モードを実行する第1の実行手段と、 前記受取手段により受け取られる1枚の定期乗車券のデ
    ータを基にした通行の可否判定処理を専用に行う第2の
    通行判定処理モードを実行する第2の実行手段と、 通行判定処理を前記第1の通行判定処理モードまたは前
    記第2の通行判定処理モードに切り替えるモード切替手
    段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段と、 を備えたことを特徴とする自動改集札システム。
  3. 【請求項3】1枚ずつの乗車券媒体の受け取り、または
    複数枚の乗車券媒体を一括して受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 前記受取手段により1枚の乗車券媒体が受け取られたと
    きには、この受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留
    手段に保留し、この保留された1枚の乗車券媒体のデー
    タを基にした通行の可否判定処理を行い、前記受取手段
    により一括して複数枚の乗車券媒体が受け取られたとき
    には、これら一括して受け取られた複数枚の乗車券媒体
    を前記保留手段に保留し、これら一括して受け取られた
    複数枚の乗車券媒体のデータの組み合わせを基にした通
    行の可否判定処理を行う第1の通行判定処理モードを実
    行する第1の実行手段と、 前記受取手段により受け取られる1枚の定期乗車券を前
    記保留手段に保留することなく、この1枚の定期乗車券
    のデータを基にした通行の可否判定処理を専用に行う第
    2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段と、 通行判定処理を前記第1の通行判定処理モードまたは前
    記第2の通行判定処理モードに切り替えるモード切替手
    段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に対して、
    必要に応じて所定の処理を施す乗車券媒体処理手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段と、 を備えたことを特徴とする自動改集札システム。
  4. 【請求項4】複数の自動改札装置および自動集札装置
    と、これら複数の自動改札装置および自動集札装置を監
    視する監視装置とで構成される自動改集札システムにお
    いて、 乗車券媒体を受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理および複数
    枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判定処理
    が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
    行手段と、 1枚の定期乗車券による通行の可否判定処理を専用に行
    う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段
    と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段とを備え、 前記監視装置による前記第1の通行判定処理モードと前
    記第2の通行判定処理モードとの切り替えを可能とした
    ことを特徴とする自動改集札システム。
  5. 【請求項5】1枚ずつの乗車券媒体の受け取り、または
    複数枚の乗車券媒体を一括して受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 前記受取手段により1枚の乗車券媒体が受け取られたと
    きには、この受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留
    手段に保留し、この保留された1枚の乗車券媒体のデー
    タを基にした通行の可否判定処理を行い、前記受取手段
    により一括して複数枚の乗車券媒体が受け取られたとき
    には、これら一括して受け取られた複数枚の乗車券媒体
    を前記保留手段に保留し、これら一括して受け取られた
    複数枚の乗車券媒体のデータの組み合わせを基にした通
    行の可否判定処理を行う第1の通行判定処理モードを実
    行する第1の実行手段と、 前記受取手段により受け取られる1枚の定期乗車券を前
    記保留手段に保留することなく、この1枚の定期乗車券
    のデータを基にした通行の可否判定処理を専用に行う第
    2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段と、 通行判定処理を前記第1の通行判定処理モードまたは前
    記第2の通行判定処理モードに切り替えるモード切替手
    段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段と、 前記第2の通行判定処理モードにおいて、前記受取手段
    により複数枚の乗車券媒体が一括して受け取られると通
    行判定処理を中断する中断手段と、 を備えたことを特徴とする自動改集札システム。
  6. 【請求項6】乗車券媒体を受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理および複数
    枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判定処理
    が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
    行手段と、 1枚の定期乗車券による通行の可否判定処理を専用に行
    う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段
    と、 通行判定処理モードを案内する案内手段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段と、 を備えたことを特徴とする自動改集札システム。
  7. 【請求項7】複数の自動改札装置および自動集札装置
    と、これら複数の自動改札装置および自動集札装置を監
    視する監視装置とで構成される自動改集札システムにお
    いて、 乗車券媒体を受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 1枚の乗車券媒体による通行の可否判定処理および複数
    枚の乗車券媒体の組み合わせによる通行の可否判定処理
    が可能な第1の通行判定処理モードを実行する第1の実
    行手段と、 1枚の定期乗車券による通行の可否判定処理を専用に行
    う第2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段
    と、 通行判定処理モードを案内する案内手段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段とを備え、 前記監視装置による通行判定処理モードの案内の切り替
    えを可能としたことを特徴とする自動改集札システム。
  8. 【請求項8】複数の自動改札装置および自動集札装置
    と、これら複数の自動改札装置および自動集札装置を監
    視する監視装置とで構成される自動改集札システムにお
    いて、 1枚ずつの乗車券媒体の受け取り、または複数枚の乗車
    券媒体を一括して受け取る受取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に記録され
    ているデータを読み取る読取手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を必要に応
    じて保留する保留手段と、 前記受取手段により1枚の乗車券媒体が受け取られたと
    きには、この受け取られた1枚の乗車券媒体を前記保留
    手段に保留し、この保留された1枚の乗車券媒体のデー
    タを基にした通行の可否判定処理を行い、前記受取手段
    により所定条件を満たす複数枚の乗車券媒体が受け取ら
    れたときには、これら受け取られた所定条件を満たす複
    数枚の乗車券媒体を前記保留手段に保留し、これら保留
    された所定条件を満たす複数枚の乗車券媒体のデータの
    組み合わせを基にした通行の可否判定処理を行う第1の
    通行判定処理モードを実行する第1の実行手段と、 前記受取手段により受け取られる1枚の定期乗車券を前
    記保留手段に保留することなく、この1枚の定期乗車券
    のデータを基にした通行の可否判定処理を専用に行う第
    2の通行判定処理モードを実行する第2の実行手段と、 通行判定処理を前記第1の通行判定処理モードまたは前
    記第2の通行判定処理モードに切り替えるモード切替手
    段と、 この自動改札装置およびこの自動集札装置を利用する利
    用者を的確に誘導するため、通行判定処理モードが前記
    第1の通行判定処理モードなのか、または前記第2の通
    行判定処理モードなのかを床面に案内する案内手段と、 前記第1の通行判定処理モードまたは前記第2の通行判
    定処理モードによる通行判定結果に従い、必要に応じて
    通行を阻止する通行阻止手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体に対して、
    必要に応じて所定の処理を施す乗車券媒体処理手段と、 前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を排出する
    排出手段とを備え、 前記監視装置による前記第1の通行判定処理モードと前
    記第2の通行判定処理モードとの切り替えを可能とし、
    この監視装置による通行判定処理モードの切り替えに連
    動して前記案内手段による通行判定処理モードの案内内
    容が切り替わることを特徴とする自動改集札システム。
JP16303696A 1996-06-24 1996-06-24 自動改集札システム Pending JPH1011619A (ja)

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