JP3954148B2 - 自動改札方法および自動改札装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗車券や定期券やプリペイドカードなど複数枚の改札情報記録媒体を一括して処理する自動改札方法および自動改札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道などの交通機関の駅には、乗車券や定期券やプリペイドカードなどの改札情報記録媒体についての自動改札処理を行うとともに自動集札処埋も行う自動改札装置が設置され始めている。
【0003】
このような自動改札装置では、投入された乗車券に記録されている磁気情報を読み取り、改札口通行の可否を判定するとともに必要に応じて投入されたプリペイドカードに磁気情報の記録またはパンチなどの処埋を施す。
【0004】
さらに、このような自動改札装置の中には、複数枚の乗車券の組み合わせ利用に対応できるものが提案されている。乗車券の組み合わせ利用とは、例えば、定期乗車券と定期乗車券、または定期乗車券と普通乗車券などの二枚以上の乗車券の乗車区間を組み合わせて利用することである。また、プリペイドカードなどと組み合わせて利用することもできる。このような複数枚対応の自動改札装置は、特に新幹線と在来線との乗換駅における改札処埋または入出場チェックが施行された改札処理などで利用される。
【0005】
まず、前者、即ち乗換駅における改集札処埋について説明する。例えば、新幹線と在来線との乗換では、新幹線から在来線へ、または在来線から新幹線への乗換の際に改集札を受ける必要がある。このとき、乗客は、乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券とを所持していることが前提とされる。前記した複数枚対応の自動改集札のための自動改札装置では、このような在来線および新幹線の両方の乗車券を受け取り、この両方の乗車券のデータを基にして乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし改集札処埋が行われる。
【0006】
また、A社の路線とB社の路線との乗換駅などのケースにも適用される。即ち、前記した複数枚対応の自動改集札処理を行う改札装置では、乗換駅を起点または終点としたA社の乗車券と、乗換駅を終点または起点としたB社の乗車券とを受け取り、この両方の乗車券のデータを基にしで乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし改集札処埋が行われる。
【0007】
また、入出場チェックが施行される改集札処埋について説明する。近年、乗車区間の不正を防止するために入出場チェックによる改集札処埋が提案されている。この入出場チェックによる改集札処理では、原則として入鋏処埋が施された乗車券のみ出場を許可するというものである。例えば、A駅→B駅→C駅の順に駅が存在するとする。このとき、B駅→C駅間乗車可能な定期券を所持した乗客が、A駅→B駅間乗車可能な普通乗車券を購入し、A駅から乗車しC駅で降車するとする。このとき、C駅での降車には、A駅で入鋏処埋されたA駅→B駅乗車可能な普通乗車券およびB駅→C駅間乗車可能な定期券とが必要となる。
【0008】
つまり、C駅に設置された前記した複数枚対応の自動改集札のための自動改札装置では、A駅で入鋏処理されたA駅−B駅乗車可能な普通乗車券およびB駅→C駅間乗車可能な定期券を受け取り、これら普通乗車券および定期券のデータを基にして乗車区間の不正をチェックするとともに、入鋏処埋が施されていることをチェックして改札処埋が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように従来の複数枚対応の自動改札装置では、乗車券などを複数枚処理するため、取り出し口に券紙を放出するときに複数の券紙を重ね合わせ一括放出する必要があり、また、放出した券紙を乗客が取り忘れたときも放出した全ての券紙を一括して取り込み回収する必要がある。一方、通常の1枚の乗車券についても正常に搬送しなければならない。
【0010】
つまり、一枚の券紙を正しく搬送するとともに、一括放出部の保留部で券紙を重ね合わせた後の取り出し口までの搬送と取り忘れ回収の搬送は複数枚の券紙が重なり合ったまま行われる必要がある。この時、一枚または重なり合った券紙の枚数により厚みが異なってくるが、従来の搬送系ではこの厚みの変化に対応できず用紙が詰まってしまう不都合が生じている。
【0011】
また、取り込み回収時は、従来のフラッパーにより放出パスから集札パスに導入する集札部導入ローラ部のローラが固定式であるので、複数枚重なり合う券紙の厚みの変化に対応できず同様に詰まってしまう不都合が生じている。
【0012】
そこで、この発明は、一枚は勿論複数枚の乗車券を正常に搬送するとともに、この両者の搬送を同一の搬送路で行うことができ、しかも乗客が取り忘れた一枚または複数枚の券を集積部にそのまま送る導入路を券の排出路としても使用できるように構成し、紙詰まりも防止できるようにした自動改札方法および自動改札装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の自動改札装置は、投入された改札情報記録媒体を受け入れる受入れ口と、受け入れられた改札情報記録媒体を取り込んで集積する集積手段と、受け入れられた改札情報記録媒体を排出する排出口と、前記受入れ口に受け入れられた改札情報記録媒体上の改札情報を読み取る手段と、読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送する第1の搬送手段と、読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を前記排出口に搬送する第2の搬送手段と、前記排出口に排出された前記改札情報記録媒体を所定のタイミングで前記第2の搬送手段を介して前記集積手段に取り込む手段とを具備し、前記第2の搬送手段は前記改札情報記録媒体を複数枚一括積層して前記排出口に排出する排出手段を有し、前記取り込む手段は前記一括排出された複数枚の改札情報記録媒体を一括積層して前記排出手段中を逆進させて前記集積手段に導く導入転送手段を有し、前記導入転送手段は、一括積層された複数枚の改札情報記録媒体の片面を保持する一括放出ローラアセンブリと、この一括放出ローラアセンブリとの間に一括積層された複数枚の改札情報記録媒体を挟持するように張設される搬送ベルトと、この搬送ベルトの張力を調節するための圧力を与えるテンションローラと、前記一括放出ローラアセンブリと前記集積手段との間に設けられ前記一括放出ローラアセンブリ上の前記複数枚の改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送する可動式導入ローラアセンブリとを有し、前記可動式導入ローラアセンブリは、グリップローラとこのグリップローラにスプリングにより押し付けられる可動ローラとを有し、このスプリングによる可動ローラの押し付けはソレノイドにより制御されることを特徴として構成される。
【0014】
上記の構成により一枚は勿論複数枚の乗車券を正常に搬送するとともに、この両者の搬送を同一の搬送路で行うことができ、しかも乗客が取り忘れた一枚または複数枚の券を集積部にそのまま送る導入路を券の排出路としても使用でき、紙つまりも防止できるようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る自動改札装置1の外観を概略的に示す斜視図である。
【0016】
この自動改札装置1は、複数枚の改札情報記録媒体即ち乗車券の組み合わせ利用に対応できるものである。例えば、新幹線と在来線との乗換駅において、この乗換駅にこの実施形態の自動改札装置1は設置される。この自動改札装置1は、この乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、この乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券および特急券とを受け付け、これらから得られたデータを基にして乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし改集札処埋を行うことができる。
【0017】
以下、このような改集札処埋について詳細に説明する。なお、以下の説明では上記した乗車区間の連続したような乗車券媒体を関連乗車券と称する。
図1の自動改札装置1の本体10には、駅構内への入場時または駅構外への出場時に複数枚の乗車券が一括して投入される投入口12と、この投入口12で受入れられた乗車券を排出する排出口14とがそれぞれ設けられている。乗車券には、普通乗車券、定期乗車券、特急乗車券、回数乗車券、プリペイドカードなどの種類があり、このような乗車券には所定の情報、例えば、有効期限情報および乗車可能区間情報が所定の形式で磁気記録され、必要に応じて文字などの印刷により可視表示されている。
【0018】
投入口12の開口部内には、乗車券媒体の投入を阻止するためのシャッタ28(図2参照)が設けられている。このシャッタ28は一枚の乗車券または複数の券が一括投入された直後に閉まり、所定時間の間だけ次の乗車券の投入を禁止する。このシャッタ28の働きにより、投入された乗車券の処理が行われている期間に他人の乗車券が投入されるのを防ぐことができる。
【0019】
投入口12の前方には通行者に対して進入可能か否かなどを表示する通路案内表示部13が設けられ、投入口12の後方近接位置には通行者に対してその乗車券の投入を促す案内などが表示される投入口近傍表示部16が設けられる。
【0020】
投入口12の下方側面には入り口側の通行ゲート20aが形成される。図示の状態は通行ゲート20aが開いている状態を示している。
排出口14の後方にはたとえば排出券の取り上げを通行者に促す表示を行うための排出口近傍表示部18が設けられ、その下方側面には出口側の通行ゲート20bが設けられる。
【0021】
入り口側の通行ゲート20aと出口側の通行ゲート20bが設けられている側面と反対側の本体10の側面にはその全長に亘って台形に上に突出した仕切り枠22が取り付けられる。この仕切り枠22は隣接された他の自動改札装置を通る乗客が誤って図示の投入口12にその乗車券を投入しないようにする目的の他に、通行人の上半身をこの自動改札装置1を通過する際に検出する人間検知センサ24aを複数個取り付けるための支持枠も兼ねる。
【0022】
通行人の下半身の検知は本体10の通行ゲート20a,20bとほぼ同じ高さに沿って所定間隔で取り付けられている人間検知センサ24bにより行われる。例えば、上半身検知センサ24aには検知されないが下半身検知センサ24bのみにより検知されたときは子供が通行したことを示し、このときは子供表示器26が点灯し,或いはブザーにより駅員に知らせることになる。
【0023】
図2は、図1に示す自動改札装置1の内部機構を概略的に示す図である。図2において、投入口12と排出口14との間には、投入口12から投入された乗車券を排出口14に搬送する主搬送路32が形成されている。
【0024】
この主搬送路32上には、この搬送路32上を搬送される乗車券を検知する種々のセンサが設けられる。例えば、投入口12から投入された乗車券を検知する投入口センサ90、排出口14に排出された乗車券を検知する排出口センサ92が設けられている。
【0025】
投入口12から主搬送路32への入り口には、乗車券の投入を所定期間禁止する前記シャッタ28が設けられている。所定期間とは、投入された乗車券が排出口14から乗客により受け取られるまでの期間のことである。このシャッタ28は、乗車券が投入された瞬間に閉じるようになっている。これにより、最初に投入された一枚または一括投入の複数乗車券と、次に投入される乗車券との処理上の区別がなされる。
【0026】
主搬送路32の搬送経路上には投入口12から排出口14に沿い、順に、一括または1枚ずつ投入された乗車券を1枚ずつ取り込む取込ローラ33、取り込まれた乗車券を整列する整列部34、乗車券の磁気記録層に磁気記録された情報を読み取る読取ヘッド36aおよび36b、乗車券の表裏を常に統一して送り出す反転部38、情報の書込前に乗車券をプールする書込前プール部42、乗車券に所定の磁気情報を記録する書込ヘッド46、書込ヘッド46で記録された情報を確認するための読取へッド48、乗車券にパンチ処理を施すパンチ処理部50および52、乗車券の通過を検知する第1券検知センサ54、乗車券の上面に印刷記録を施すサーマルヘッド56、乗車券の下面に印刷記録を施すサーマルヘッド58、複数枚の乗車券を揃えて一括して排出口14に排出する一括排出部60などが設けられている。
【0027】
整列部34では、投入口12に投入された乗車券の所定方向、例えば長手方向が搬送方向とされ、かつその長手方向に沿った片側が基準となるような整列が施される。
【0028】
この整列部34では乗車券は表裏まちまちで搬送されているので、改札情報の読取りのために表用読取ヘッド36aおよび裏用読取ヘッド36bが設けられている。
【0029】
反転部38には振分ゲート39が設けられており、乗車券の表裏を常に統一するため、表用読取ヘッド36aおよび裏用読取ヘッド36bの読取り結果に応じて乗車券がこの振分ゲート39により主搬送路32から反転部38に引き込まれる。例えば乗車券が裏返しの状態で搬送されてきたときに、乗車券は振り分けゲート39により反転部38に引き込まれ、反転されて主搬送路32に戻される。乗車券の反転部38への引き込みの必要性は、例えば読取ヘッド36aまたは36bのどちらで乗車券の磁気情報が読み取られたかで判断される。
【0030】
書込前プール部42は、複数枚の組み合わせによる乗車券の有効性、例えば、乗車可能区間が連続しているか否かをチェックするために、乗車券を一時的にプールするものである。
【0031】
この書込前プール部42には、複数の振分ゲート43、これらの振分ゲート43に続くプール搬送路44、プール搬送路44の途中に夫々設けられたストッパ45などが設けられており、振分ゲート43により乗車券が例えばその搬送されてきた順番に主搬送路32からプール搬送路44に選択されて引き込まれ、引き込まれた乗車券がストッパ45により停止されプールされる。このとき、プール搬送路44には乗車券が複数枚重ならないように、つまり1枚ずつ別のプール搬送路44にプールされるようになっている。図面では2本のプール搬送路44のみ示しているが、実際は3本またはそれ以上の本数設けられている。
【0032】
また、プールされた乗車券は、乗車券の長手方向のサイズが大きい順に主搬送路32に戻される。つまり、この書込前プール部42により、乗車券がサイズ順に並び替えられることになる。
【0033】
読取ヘッド36a、36bで乗車券の磁気情報が読み取られた結果の改札情報は乗車券の磁気記録面に書き込みヘッド46で書き込まれ、確認ヘッド48で確認されるが、この乗車券の表面に印字記録が必要な場合、例えば投入された乗車券が普通乗車券のときには、パンチ処理部50を出た乗車券は振分ゲート51によりセンサ54を介してサーマルッド56に搬送される。なお、乗車券の裏面に印刷記録が必要な場合には、振分ゲート51によりパンチ処理部52を介してサーマルヘッド58に搬送され、裏面に印刷が行われる。
【0034】
再び主搬送路32に戻った乗車券は一括排出部60に送られる。この一括排出部60はこのじっしの形態の主要部をなし、先ず第1の振り分けゲート61で乗車券は一括放出券と取り込み集積券とに分けられる。取り込み集積券とは改札情報処理の結果、乗客に返す必要のなくなった券であり、可動式導入ローラ62を介して集札路63に送られ、その種類に応じて振り分けゲート68で振り分けられて集札箱70または72に集積される。
【0035】
振り分けゲート61により一括放出路64に導かれた乗車券はそのサイズにより振り分けゲート65で振り分けられて、サイズの大きい順に一括放出ローラ67に導かれてストッパ66で一時的に保持される。これは、排出サイズの異なる複数の乗車券の一括排出時に特定の乗車券が取り損なわれないように、つまり見落とされないようにこれらサイズの異なる複数の乗車券媒をサイズ順に並び換えて重ねて揃えるためである。
【0036】
一括投入された乗車券のうち集積された分を除きすべての券がストッパ66に集められた状態で一括放出ローラ67が駆動され、乗車券は一括して排出口14に排出される。ここで図示しないタイマが始動され、所定時間以内に排出された乗車券がすべて乗客により取り上げられれば良いが、そうでない場合は取り忘れとして、放出された乗車券をすべて再び取り込んで、再取込路69を介して直接可動式導入ローラ62に導き、集札路63、振り分けゲート68を介して集札箱70または72に集積される。
【0037】
ここで、乗車券の種類とサイズについて説明する。各乗車券のサイズ(mm単位)は、普通乗車券:30×57.5、定期乗車券およびプリペイドカード:57.5×85、大型乗車券:57.5×85などである。一括投入されたこのようなサイズの異なる複数枚の関連乗車券を処埋した場合、排出時にこれら関連乗車券を1枚ずつ排出していると、スムーズな改札処埋の妨げとなる。ところが、一括してまとめて排出しようとすると、サイズの大きい券の影に隠れてサイズの小さい券が見落とされ、取り損なわれてしまうことがある。
【0038】
そこで、この一括放出部60により、次のようにして乗車券が揃えられ排出される。例えば、普通乗車券、定期券、および大型券が一括投入され書込前プール部42にプールされているとする。このとき、サイズの大きい乗車券から順に、即ち大型券、定期券、普通乗車券の順に書込前プール部42から排出され主搬送路32上を搬送される。
【0039】
まず最初に、大型券が搬送され、この大型券が第1券検知センサ54により検知されると、振分ゲート61により一括放出路64へ導かれた大型券は更に振り分けゲート65で一括放出ローラ67の下端に取り込まれる。これにより大型券がストッパ66に保持される。
【0040】
次に、券検知センサ54により定期券が検知されると、この定期券は先にプールされた大型券と同等のサイズを持つから同じパスを通ってストッパ66に導かれ、大型券の先端とこの定期券の先端が一致するようにストッパ66に保持される。これにより定期券の先端と大型券の先端とが一致した状態で、かつ大型券の上に定期券が重ねられた状態で一括放出ローラ67に取り込まれる。
【0041】
次に、検知センサ54により普通乗車券が検知されると、この普通乗車券のサイズが57.5mm長であるので、振り分けゲート65により一括放出ローラ67の途中からこの一括放出ローラ67に導かれ、先にプールされた大型券および定期券の先端とこの普通乗車券との先端が一致するように、ストッパ66に一時保持される。
【0042】
これにより大型券、定期券、および普通乗車券の先端が一致した状態で、かつ大型券、定期券、普通乗車券の順に重ねられた状態で一括放出ローラ67に取り込まれる。このときに、書込前プール部42に乗車券がプールされていなければ、一括処理が終了したとしてストッパ66が開き、一括放出ローラ67に取り込まれた乗車券が排出口14に一括排出される。
【0043】
このようにして重ねられた複数の関連乗車券が排出されると、これら関連乗車券を受け取る者の側から見て全ての乗車券が確認できる。よって、サイズの異なる乗車券媒体を下から上に大きいものから小さいものへサイズ順に揃え一括排出することにより、スムーズな改札処埋が実現できるとともに、乗車券の取り損ないも防止できる。
【0044】
振分ゲート64は、乗車券媒体の種類によって排出と回収とに振り分けるゲートである。例えば、定期券は排出され、駅構内から出場するときの普通乗車券は回収される。振分ゲート64により回収された乗車券は、乗車券の種類に応じて振分ゲート68により第1集札箱70と第2集札箱72とに振り分けられ回収される。
【0045】
また、この自動改札装置の本体10には、前記搬送路を含む各部を駆動するためのモータが複数取り付けられている。例えば、乗車券を搬送する搬送ローラを駆動するメインモータ(ステッピングモータ、サーボモータなど)74、一括放出ローラ67を駆動するステッピングモータ、乗車券を排出口14に搬送するインダクションモータ78が設けられている。
【0046】
図3は、図1および図2で説明した自動改集札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
自動改札装置1はCPU100により全体が制御される。このCPU100には、CPU100の制御プログラムを記憶しているROM102と、乗車券から読み取った情報の記憶および制御プログラムのバッファとして情報を記憶するRAM104と、入場駅からこの自動改札装置1の設置駅までの運賃情報を記憶している運賃メモリ106と、読取ヘッド36aおよび36bを制御する読取回路108と、書込ヘッド46を制御する書込回路110と、読取ヘッド48を制御する読取回路112などが接続されている。
【0047】
このCPU100は、読取ヘッド36aまたは36bで読み取られた情報を基にして通行の可否判定処理を行う。
さらに、このCPU100には、振分けゲート39、43、51、59、64、65、68などを制御する振分け制卸回路114と、サーマルヘッド56および58を制御するサーマルヘッド制御回路116と、券検知センサ54、投入口センサ90、排出口センサ92などの各センサからの信号を基に乗車券媒体の搬送状況を検知する検知回路118、乗車券を搬送するメインモータ74を制御する搬送制御回路120と、人間検知センサ24a,24bからの出力により乗車券の投入者の通過を検知する通過検知回路122と、ドア部20a,20bを駆動するドア開閉機構124を制御するドア制御回路126などが接続されている。
【0048】
さらに、このCPU100には、通路案内表示部13、投入口近傍表示部16、および排出口近傍表示部18などの各表示部を制御する表示制御回路128と、表示器26を制御する表示器制御回路130と、パンチ処理部50および52を制御するパンチ処埋制御回路132と、シャッタ28の駆動を制御するシャッタ制御回路134と、一括放出部60の駆動を制御する一括放出制御回路136と、複数の自動改札装置1を一括して監視する監視盤140と接続するための監視盤インターフェース138などが接続されている。
【0049】
ここで、図4ないし図7を参照して図2に示した一括放出部60の構成、動作を詳細に説明する。
まず、一括放出部60とこの一括放出部60に含まれる集札部60Aについて説明する。
【0050】
一括放出部60は、前述したように、主搬送路32を一枚づつ搬送されてきた乗車券を券紙の大きい順に先端をそろえて下から上に重ねあわせ、一括して放出する部分である。
【0051】
図4において、主搬送路32は一括放出部60の一対の取込ローラ150に導入される。この取込ローラ150には前述の振替えゲート61が位置され、主搬送路32はここで一括放出路64と集積路152とに分岐される。
【0052】
集積路152は可動式導入ローラ62を介して集積路63に連続する。
可動式導入ローラ62は遊動アーム62aの両端に一対のローラ62b,62cを取り付けた構成で、遊動アーム62aと本体10のフレームとの間に取り付けられた復帰スプリング62dにより一対のローラ62b,62cが集積部固定ローラ154、156、158に張設された集積路63に向けて弾性的に押し付けるように構成されている。
【0053】
なお、可動式導入ローラ62と集積路63との間には、ここを搬送される乗車券を検知するための光学センサ160が設けられている。
ここで、図5、図6を参照して可動式導入ローラ62の構成を更に詳細に説明する。遊動アーム62aに取り付けられた一方のローラ62bは可動ローラであり、他方のローラ62cはグリップローラとして機能する。遊動アーム62aは復帰スプリング62dにより集積路63に押し付けられているが、その押し付け圧力はソレノイド153により解除できるようになっている。
【0054】
振替えゲート61はソレノイド155により駆動されるプランジャ157にその一端が連結されており、ソレノイド155の駆動によりその位置が実線と破線の位置で切り替えられる。実線の位置にあるときは主搬送路32を搬送されてきた乗車券は集積路63に向かって振り替えられることになる。
【0055】
図6は図5に示した可動式導入ローラ62の構成を正面から見て示したものである。
図4に戻って、振替えゲート61から一括放出路64に振り分けられた乗車券は一対の搬送ローラ162、164を介して振り分けゲート65に導かれ、ここでその乗車券のサイズに応じて2つのルートを通って一括放出ローラ67に送り込まれる。
【0056】
新幹線の乗車券や特急券のような大きいサイズの乗車券は実線の位置に切り替えられた振り替えゲート65の下端に沿って一括放出ローラアセンブリ67の先端のローラ170の位置に搬送される。
【0057】
この一括放出ローラアセンブリ67はローラ170、171、172、173の4個のローラと、これらのローラ上に張設された搬送ベルト174とより構成される。このローラ172に近接してストッパ66がベルト174に形成されたスリット中に差し込まれる形でベルト174と交錯し、あるいは解放されるようにソレノイド176で駆動される。
【0058】
主搬送路32を搬送されてきた乗車券が小さいサイズの普通乗車券の場合には、振替えゲート65が切り替えられてこの普通乗車券はローラ162に張設された搬送ベルト180によって第2の一括放出路を一括放出ローラアセンブリ67の中間ローラ171に向かって搬送される。
【0059】
搬送ベルト180はローラ162、182、171、184の回りに張設されており、普通乗車券は搬送ベルト180上を搬送されてグリップローラ172の位置で一括放出ローラアセンブリ67に移送される。
【0060】
一括放出ローラアセンブリ67に対抗する位置には、排出口14から可動式導入ローラアセンブリ62に至るほぼ直線に沿ってローラ190、192に跨がって搬送ベルト194が張設される。この搬送ベルト194は更にローラ196、198、200の回りに張設されるとともに、その張力を調節するためにテンションローラ202が、ローラ190の回転軸と同軸で回動自在に取り付けられたアーム204の先端近傍に軸支される。このアーム204はコイルバネ206によりテンションが与えられ、ローラ202を搬送ベルト194に押し付けて所定の張力が与えられる。
【0061】
搬送ベルト174と194との間に形成される搬送路はローラ190と192との間に張られた搬送ベルト194の張力によりその間隙が搬送される乗車券の枚数に応じて自由に変化できることになる。
【0062】
また、集積路63に設けられた可動式導入ローラアセンブリ62に対向した搬送ベルト208も一対のローラ154と156との間に張設されているから、同様に間隙が搬送される乗車券の枚数に応じて自由に変化できることになる。
【0063】
図4に示した構成は複雑でありその動作説明には適さないので、これを単純化して示した図7を参照して乗車券の重ね合わせ方法を説明する。
前処理部から券紙の大きい順に一枚ずつ搬送されてきた乗車券は、集札フラッパー、即ち振替えゲート61で一括放出部導入パス210に導入され、次に、一括放出フラッパー、即ち振替えゲート65で大きい券(85mm券)はパス212、小さい券(57.5mm券)はパス214に振り分けられ搬送され、一括放出ストッパー66で保留し重ね合わす。
【0064】
放出する全ての乗車券の先端が揃った状態で券の大きい順に下から重なったら、一括放出ストッパー66を解除し排出口14に一括して放出する。
また、放出した券を乗客を取り忘れたときは、所定時間後にモーター200を逆転し放出パス216を逆送して振替えゲート61から集積路の可動式導入ローラアセンブリ62と搬送ベルト208との間に送り込み、一括して集積部70、72に取り込むことができる。
【0065】
集積部は、集札フラッパー即ち振替えゲート61、可動式導入ローラ62、集札センサ−160を装備している。
なお、可動式の導入ローラ部62は、ここでは1例としてソレノイド153にて移動するものとしたが、他のいかなる方法でも良いことは勿論である。
【0066】
この集積部では、前処理部から一枚づつ搬送されてきた乗車券のうち集札する券紙を集札フラッパー61で集札パス218に導入し集札する。
また、取り込み回収は一括放出部67の放出パス216を通り、集札フラッパー61にて集札パス218に導入し集札する。
【0067】
次に、取り込み回収時の動作と可動式導入ローラ部62の動作について更に説明する。
排出口14に一括放出された複数枚の乗車券は、排出動作の完了後に図4の排出口センサー92にて券紙が一定時間T1(s)存在していることをタイマで確認したら取り忘れと判定し、モーター200を駆動し一括して取り込み回収する。この時、集札フラッパー61を駆動し放出パス216〜集札パス218への搬送を可能にする。また同時に、可動ローラ62bをソレノイド153にて駆動させ、導入口を十分確保し積層された乗車券がスムースに集札パス218に導入できるようにする。
【0068】
その後、乗車券が集札パス218に導入されたことを集札センサー160で検知したら、可動ローラ62bを再度駆動し乗車券をグリップし搬送する。
この集札フラッパー61は、前処理部から搬送されてきた乗車券を一括放出導入パス210と集札パス218に分岐させる役目と、乗車券取り込み回収のときに放出パス216から集札パス218へ導入する2つの役割を持っているため、前処理部〜集札パス218、放出パス216〜集札パス218への乗車券を確実に導く事ができない。一般に、取り込み回収は複数枚の乗車券が重なって搬送されてくるため券紙厚が不規則であるため、集札導入ローラ62が固定だと乗車券の厚みの変化に対応できずジャムってしまう。
【0069】
例えば、重なり合っていない1枚の券を搬送するために必要なグリップ力を確保するようにローラを配置すると重なり合った乗車券(券紙が厚い時)が搬送されてきた時、グリップ部に券紙が導入されず搬送できなくなる。また、重なり合った乗車券(券紙が厚い時)を確実に搬送することが出来るようにローラを配置するとローラー間の隙間が大きすぎ、重なり合っていない1枚の乗車券はグリップされないため搬送されずジャムが生じてしまう。
【0070】
そこで、集札導入ローラ62を可動式とし、乗車券の枚数(厚み)に係わらずスムースに集札パスに導入し搬送できるようにした。
前述のように、複数枚の乗車券が搬送される集札パス218と一括放出パス216のベルト194に可動式のテンションローラ202を設け、乗車券枚数により券紙厚の異なる積層体を確実に搬送できるようにした。ここでは、1例としてコイルスプリング206によって可動することとしたが、他の方法で張力を与えても良いことは勿論である。
【0071】
複数枚かさなり合った乗車券がグリップローラ171、172でグリップされるとき、テンションローラ202が逃げ、ベルト174と194の隙間が開くことにより乗車券の枚数(厚み)にかかわらず、グリップ力を確保し確実に搬送される。
【0072】
次に、図8〜図11のフローチャートを参照して改集札処埋について図1ないし図7も参照して詳細に説明する。
改集札処埋は乗車券の投入により開始される。排出口センサ92により排出された乗車券が乗客により持ち去られて検知されなくなると(ST10、YES)、シャッタ28が開き(ST12)、投入口12への次の乗車券の投入が許可される。つまり、排出口14に排出された乗車券が受け取られると、次の乗車券の投入が許可されることになる。
【0073】
排出口センサ92により排出された乗車券が検知されているときには(ST10、NO)、シャッタ28が閉じ(ST14)、投入口12への次の乗車券の投入が禁止される。これは、排出口14に乗車券が保留されている段階で他の乗車券が投入されることによる、機器の故障または乗車券の受取時の混乱などを防ぐためである。
【0074】
投入口12に対して乗軍券が投入されると(ST16、YES)、投入口センサ90により乗車券が検知され(ST18)、シャッタ28が閉じ(ST20)次の乗車券の投入が禁止される。ST14で投入された乗車券が1枚だけの場合には、この1枚の乗車券が取込ローラ33により主搬送路32に取り込まれる (ST22)。
【0075】
ST14で投入された乗車券が複数枚の場合には、これら複数枚の乗車券を分離するようにして、1枚ずつ取込ローラ33により主搬送路32に取り込まれる(ST22)。この取込ローラ33による取込処理は、複数枚の乗車券を分離して取り込むことを前提としているため、単に1枚の乗車券を取り込むときの取込処埋に比べて時間のかかる取込処埋となる。
【0076】
取込ローラ33により取り込まれた乗車券は整列部34によつて整列される (ステップST24)。この整列された乗車券は主搬送路32を搬送され、この乗車券に記録されているデータが読取ヘッド36aおよび36bによって読み取られる(ステップST26)。このとき、データの読取が不能な場合には投入された券が異常券であると判断され(ST28、YES)、この異常券と判断された券は即座に排出口14に排出される(ST31)。また、この異常券と判断された券と同時に一括して投入された券が存在する場合には、この券も即座に排出される。このように投入された券が異常券であると判断された場合には、当然、自動改札装置1の通過は許可されず、ゲート20bは開かない。
【0077】
投入された券が異常でない場合には(ST28、NO)、読取ヘッド36aおよび36bのうちのどちらの読取ヘッドによりデータの読み取りが行われたかにより、乗車券の表裏が認識され(ST30)、必要に応じて反転部38による反転処埋が行われる(ST32)。
【0078】
そして、一括投入された乗車券は1枚ずつ全て書込前プール部42にプールされる(ST34)。つまり、投入口センサ90により乗車券が検知されなくなるまで、投入口12に保留された乗車券の取り込み〜書込前プール部42へのプール処埋が繰り返される(ST36)。なお、この処理では複数枚の関連乗車券による改集札処埋を可能としているため、一括投入された乗車券が1枚だけの場合でもこの1枚の乗車券が書込前プール部42にプールされる。これは、乗車券の搬送過程において瞬時に乗車券のデータを解析できないため、とりあえず一旦書込前プール部42にプールしてから通行判定がなされるからである
一括投入された乗車券が全て書込前プール部42にプ−ルされたとき(ST36)、即ち、一括投入された乗車券のデータが全て読み取られると、一括投入された乗車券による通行判定処埋が行われる(ST38)。通行判定処埋の内容は乗車区間および乗車期限などである。通行判定処埋の結果、通行が許可されるときには(ST40、YES)、ドア部20bによる通行阻止は行われない(ST42)。通行が許可されないときには(ST40、NO)、ドア部20bにより通行が阻止される(ST44)。
【0079】
上記した通行判定処理とともに、書込前プール部42にプールされた乗車券の排出処埋が開始される(ST46)。書込前プール部42にプールされている乗車券は、例えばサイズの大きい順に主搬送路32に送り出される。このとき、データの書込が必要な乗車券には(ST48、YES)、所定の情報が書込ヘッド46により書き込まれる(ST50)。書き込まれた情報は読取ヘッド48により読み取られ、書き込まれた内容が確認される(ST52)。さらに、パンチ処埋が必要な乗車券には(ST54、YES)、パンチ処埋が施される(ST56)。
【0080】
必要に応じた処埋がなされた乗車券は、主搬送路32を搬送され,券検知センサ54により検知されることになる(ST58、YES)。すると、所定のタイミングで一括排出部60の振替えゲート61が駆動され(ST60)、乗車券がこの一括排出部60に取り込まれる(ST62)。書込前プール部42から搬送されてくる乗車券がまだ存在するときに(ST64、YES)、券検知センサ54により乗車券が検知されると(ST66、YES)、乗車券を保留した状態で一括排出部60のストッパ66が駆動される(ステップST68)。これは、次に搬送される乗車券と先端を揃えて排出する処埋のためである。
【0081】
さらに搬送されてくる乗車券が券検知センサ54により検知されると(ST58)、所定のタイミングで振替えゲート61が駆動され(ST60)、乗車券が一括排出部60に取り込まれる(ST62)。
【0082】
この所定のタイミングとは、最初に一括排出部60のストッパ66に保留されている乗車券の先端と、次に一括ストッパ66に取り込まれる乗車券の先端とが一致するようなタイミングのことである。つまり、所定のタイミングで振替えゲート61が駆動することにより、複数枚の乗車券の先端をストッパ66に短時間で揃えることができる。
【0083】
書込前プ−ル部42から搬送されてくる乗車券が存在しないときには(ST64、NO)、ストッパ66により揃えられた乗車券が排出される(ST70)。このとき、乗車券は取り損なわれないように、即ちサイズの小さい乗車券がサイズの大きい乗車券の影に隠れないような状態に下から上に大きい順番に揃えられて排出されることになる。また、排出された乗車券が排出口センサ92により検知されている期間は(ST72)、シャッタ28により次の乗車券の投入が禁止される。
【0084】
次に、可動式導入ローラー部62でのジャムリトライについて図11を参照して説明する。前の説明の様に、この部分は詰まる可能性が他個所に比べて大きいのでジャムリトライを行い、実質的にジャムが生じる可能性を低減せしめる。
【0085】
排出口14から取り込み回収された乗車券が、可動式ローラー62b部で詰まったかどうかの判定は、ここでは、排出口センサー92と集札センサー160で行うこととする。
【0086】
図11において、排出口14に乗車券があるか否かをST80にて排出口センサ92で検知し、その受光部が暗いこと、即ち乗車券があることでST81に進み、一括排出部60の駆動モータを停止させる。
【0087】
つぎに、この乗車券が所定時間以内に乗客により持ち去られたか否かをST82でタイマ1をT1(S)にセットしてST83で排出口センサ92により検知し、券がなければST84に進んで前記モータを停止させて処理を終了する。
【0088】
T1時間後にまだ排出口センサ92の受光部が暗いことがST85で検知されると、ST86に移行して一括排出部60の駆動モータを逆転始動させ、ST87で集札フラッパ61を集札側に切り替え、ST88でソレノイド153を駆動して受入れ側のローラ62bをローラ154から離す方向に移動せしめる。
【0089】
駆動モータの逆転により排出口14の乗車券が取り込まれると、この乗車券は図7の排出ルート216を逆進行して集札ルート218に至る。即ち、ST89で排出口センサ92の受光部が明るくなると、ST90でタイマ1をT2(S)にセットしてST91で集札センサ160を取り込まれた乗車券が通過したか否かを検知する。
【0090】
排出口センサ92の受光部が明るい状態のままタイマT2がオーバとなったことがST92で検知されると、受入れ側のローラ62bの部分でジャムが発生したと判定し、可動式導入ローラー部62におけるジャム除去のためのリトライ動作をST93で行う。
【0091】
このリトライ動作の回数をST94でカウントし、このリトライ動作がN回以下のときはST95からST96に移行してタイマ3をT3にセットし、この状態で集札センサ160が明るいか否かをST97で検知する。
【0092】
明るい状態でタイマ3がオーバしたことがST98で検知されると、ST93によるリトライ動作が継続される。
ST97およびST91で集札センサ160が暗い場合には、ST99に移行して集札センサ160が明るくなったことを検知し、リトライによりジャムが除去されたことを意味するので、ST100でソレノイド153を駆動して受入れ側のローラ62bをローラ154に付ける方向に移動せしめる。
【0093】
ついで、ST101で集札フラッパ61を主搬送路32側に切り替え、ST84で可動式導入ローラー部62のモータを停止させて処理を終了する。
ST95でリトライ動作がN回以上になったことが検知されると、ジャム状態がリトライでは解消できないものと判定してST100に移行し、ソレノイド153を駆動して受入れ側のローラ62bをローラ154に付ける方向に移動せしめ、ST101で集札フラッパ61を主搬送路32側に切り替え、ST84で可動式導入ローラー部62のモータを停止させて処理を終了する。
このようにしてジャムリトライにて可動式ローラー62b部でのジャムの発生率を実質的に低減させることができる。
【0094】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、集札導入ローラを可動式としたことにより、厚みにかかわらずグリップ力を確保できるので、重なり合っていない1枚の券を搬送を搬送する集札パスと放出パスを用いて、重なり合った複数枚の乗車券の積層体(券枚数により厚みが異なる)の排出、取込をスムースにかつ確実に行うことができ、可動式ローラー部でのジャムリトライにてジャムの発生率が実質的に低減できるようになり、更に、複数枚の乗車券が搬送される集札パスと一括放出パスの搬送ベルトに可動式のテンションローラを設け、券枚数により券積層厚の異なる積層体を確実に搬送できる自動改札装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る自動改札装置の外観を概略的に示す斜視図。
【図2】図1の自動改札装置の内部機構を概略的に示す図。
【図3】図1の自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック図。
【図4】図2の一括排出部の詳細構成図。
【図5】図4中の集札部の詳細構成図。
【図6】図5の集札部の正面図。
【図7】一括排出部の動作説明のために図4の構成を簡略化して示す構成図。
【図8】この実施の形態の自動改札装置の改集札処理を説明するフローチャート。
【図9】この実施の形態の自動改札装置の改集札処埋を説明するフローチャート。
【図10】この実施の形態の自動改札装置の改集札処埋を説明するフローチャート。
【図11】図4の可動式導入ローラ部のジャムリトライの動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
10…自動改札装置本体
12…投入口
14…排出口
32…主搬送部
36a,36b…読取り部
60…一括排出部
61…振替えゲート
62…可動式導入ローラ部
66…ストッパ
67…一括排出ローラ部
70、72…集積部

Claims (9)

  1. 投入された改札情報記録媒体を受け入れる受入れ口と、
    受け入れられた改札情報記録媒体を取り込んで集積する集積手段と、
    受け入れられた改札情報記録媒体を排出する排出口と、
    前記受入れ口に受け入れられた改札情報記録媒体上の改札情報を読み取る手段と、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送する第1の搬送手段と、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を前記排出口に搬送する第2の搬送手段と、
    前記排出口に排出された前記改札情報記録媒体を所定のタイミングで前記第2の搬送手段を介して前記集積手段に取り込む手段とを具備し、
    前記第2の搬送手段は前記改札情報記録媒体を複数枚一括積層して前記排出口に排出する排出手段を有し、
    前記取り込む手段は前記一括排出された複数枚の改札情報記録媒体を一括積層して前記排出手段中を逆進させて前記集積手段に導く導入転送手段を有し、
    前記導入転送手段は、一括積層された複数枚の改札情報記録媒体の片面を保持する一括放出ローラアセンブリと、この一括放出ローラアセンブリとの間に一括積層された複数枚の改札情報記録媒体を挟持するように張設される搬送ベルトと、この搬送ベルトの張力を調節するための圧力を与えるテンションローラと、前記一括放出ローラアセンブリと前記集積手段との間に設けられ前記一括放出ローラアセンブリ上の前記複数枚の改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送する可動式導入ローラアセンブリとを有し、
    前記可動式導入ローラアセンブリは、グリップローラとこのグリップローラにスプリングにより押し付けられる可動ローラとを有し、このスプリングによる可動ローラの押し付けはソレノイドにより制御されることを特徴とする自動改札装置。
  2. 前記可動式導入ローラアセンブリにより一括搬送される前記複数枚の改札情報記録媒体にジャムが発生したことを検知する検知手段と、この検知手段の出力に応じて前記可動式導入ローラアセンブリを1度停止させた後に少なくとも1回再起動する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の自動改札装置。
  3. 前記取り込む手段は、前記第2の搬送手段の前記排出口に近接した位置に設けられ、一括集積された複数枚の改札情報記録媒体の先頭部を揃える改札情報記録媒体ストッパを有することを特徴とする請求項1または2に記載の自動改札装置。
  4. 複数枚一括して投入された改札情報記録媒体を受け入れる受入れ口と、
    受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体を選択的に取り込んで集積する集積手段と、
    受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体を一括して排出する排出口と、
    前記受入れ口に受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体上の改札情報を順次読み取る手段と、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を順次前記集積手段に搬送する第1の搬送手段と、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を前記排出口に順次搬送する第2の搬送手段と、
    前記排出口に排出された前記改札情報記録媒体を一括して所定時間保持し、その後所定のタイミングで前記第2の搬送手段を介して一括して前記集積手段に取り込む手段とを具備し、
    前記第2の搬送手段は前記一括して排出された複数枚の改札情報記録媒体を複数枚一括積層して前記排出口に排出する排出手段を有し、
    前記取り込む手段は前記一括排出された複数枚の改札情報記録媒体を一括積層のまま前記排出手段中を逆進させて前記集積手段に導く導入転送手段を有し、
    前記導入転送手段は、一括積層された複数枚の改札情報記録媒体の片面を保持する一括放出ローラアセンブリと、この一括放出ローラアセンブリとの間に一括積層された複数枚の改札情報記録媒体を挟持するように張設される搬送ベルトと、この搬送ベルトの張力を調節するための圧力を与えるテンションローラと、前記一括放出ローラアセンブリと前記集積手段との間に設けられ前記一括放出ローラアセンブリ上の前記複数枚の改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送する可動式導入ローラアセンブリとを有し、
    前記可動式導入ローラアセンブリは、グリップローラとこのグリップローラにスプリングにより押し付けられる可動ローラとを有し、このスプリングによる可動ローラの押し付けはソレノイドにより制御されることを特徴とする自動改札装置。
  5. 前記可動式導入ローラアセンブリにより一括搬送される前記複数枚の改札情報記録媒体にジャムが発生したことを検知する検知手段と、
    この検知手段の出力に応じて前記可動式導入ローラアセンブリを1度停止させた後に少なくとも1回再起動する手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の自動改札装置。
  6. 前記取り込む手段は、前記第2の搬送手段の前記排出口に近接した位置に設けられ、一括集積された複数枚の改札情報記録媒体の先頭部を揃える改札情報記録媒体ストッパを有することを特徴とする請求項4または5に記載の自動改札装置。
  7. 前記取り込む手段は、複数枚一括投入された改札情報記録媒体のサイズの大きい順に順次処理し、処理済の改札情報記録媒体をサイズの大きい順に下から上に順次積み重ねた状態で一括保持する手段を有することを特徴とする請求項4に記載の自動改札装置。
  8. 投入された改札情報記録媒体を受入れ口に受け入れ、
    受け入れられた改札情報記録媒体を取り込んで集積手段に集積し、
    受け入れられた改札情報記録媒体を排出口に排出し、
    前記受入れ口に受け入れられた改札情報記録媒体上の改札情報を読み取り、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を第1の搬送手段により前記集積手段に搬送し、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を第2の搬送手段により前記排出口に搬送し、
    前記排出口に排出された前記改札情報記録媒体を所定のタイミングで前記第2の搬送手段を介して前記集積手段に取り込む自動改札方法において、
    前記改札情報記録媒体を複数枚一括積層して前記第2の搬送手段により前記排出口に排出し、
    前記集積手段への取り込みは、導入転送手段により前記一括排出された複数枚の改札情報記録媒体を一括積層して前記排出手段中を逆進させて前記集積手段に導き、
    この導入転送手段による導入転送は、前記一括積層された複数枚の改札情報記録媒体の片面を一括放出ローラアセンブリにより保持し、この一括放出ローラアセンブリとの間に一括積層された複数枚の改札情報記録媒体を挟持するように搬送ベルトを張設し、この搬送ベルトの張力を調節するための圧力をテンションローラにより与え、前記一括放出ローラアセンブリと前記集積手段との間に設けられた可動式導入ローラアセンブリにより前記一括放出ローラアセンブリ上の前記複数枚の改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送し、
    前記複数枚の改札情報記録媒体の搬送は、前記可動式導入ローラアセンブリに設けられたグリップローラとこのグリップローラにスプリングにより押し付けられる可動ローラとの間に挟んで行い、このスプリングによる可動ローラの押し付けはソレノイドにより制御することを特徴とする自動改札方法。
  9. 複数枚一括して投入された改札情報記録媒体を受け入れ口に受入れ、
    受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体を選択的に取り込んで集積手段に集積し、
    受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体を一括して排出口に排出し、
    前記受入れ口に受け入れられた複数枚の改札情報記録媒体上の改札情報を順次読み取り、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を第1の搬送手段により順次前記集積手段に搬送し、
    読み取られた改札情報に従って前記改札情報記録媒体を第2の搬送手段により前記排出口に順次搬送し、
    前記排出口に排出された前記改札情報記録媒体を一括して所定時間保持し、その後所定のタイミングで前記第2の搬送手段を介して一括して前記集積手段に取り込む自動改札方法において、
    前記一括して排出された複数枚の改札情報記録媒体を複数枚一括積層して前記第2の搬送手段に設けられた排出手段を介して前記は移出口に排出し、
    前記集積手段への取り込みは、前記一括排出された複数枚の改札情報記録媒体を一括積層のまま前記排出手段中を逆進させて前記集積手段に導く導入転送手段により行い、
    前記導入転送手段による導入転送は、一括積層された複数枚の改札情報記録媒体の片面を一括放出ローラアセンブリにより保持し、この一括放出ローラアセンブリと張設された搬送ベルトとの間に一括積層された複数枚の改札情報記録媒体を挟持し、この搬送ベルトの張力をテンションローラによる圧力により調節し、前記一括放出ローラアセンブリと前記集積手段との間に可動式導入ローラアセンブリを設けて前記一括放出ローラアセンブリ上の前記複数枚の改札情報記録媒体を前記集積手段に搬送し、
    前記複数枚の改札情報記録媒体の搬送は、前記可動式導入ローラアセンブリに設けられたグリップローラとこのグリップローラにスプリングにより押し付けられる可動ローラとの間に挟んで行い、このスプリングによる可動ローラの押し付けはソレノイドにより制御することを特徴とする自動改札方法。
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