JP4828734B2 - 自動改札機と自動改札方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚の券を一括して受け入れて改札処理を行う自動改札機と自動改札方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、自動改札機を利用する旅客が増加し、複数枚対応の自動改札機も実用化されている。自動改札機を利用する旅客は多種多様の人々である。例えば、通勤に使用していたり、旅行で使用したり、あるいは初めて自動改札機を使用する旅客もいる。さらには、自動改札機を知らない旅客までいる。
【0003】
このような人々が利用しているので、複数枚対応の自動改札機には様々なものが投入される場合がある。たとえば、定期券、エドモンソン券、カードなどを重ねて投入する事もあって、重ねた間にテレフォンカード、クレジットカード、レシート、ガム、コイン等が入っている場合がある。
【0004】
現在の複数枚対応の自動改札機は、投入口に入るものはすべて分離動作を行い、分離したことの結果はフィードバックされず、分離できても、できていなくても後方の搬送部に券が搬送される。分離機構を通過したものはすべて後方の搬送部に搬送される。
【0005】
また、分離されたかどうかも解らないので、複数枚が重なって(重送)後方の搬送部に搬送されてしまう。そのため、ベルト切れ、部品の変形等が発生し、通常の使用できる券までもが券詰まりになってしまう。また、故障率が上がり品質が低下してしまう。
【0006】
したがって、分離機構で確実に分離させ、定期券サイズ、普通券サイズの判定を行い、整列部で円滑に処理ができる様に、分離部にて券種の判定を行う必要がある。分離性能の向上と整列性能の向上を目的とするためには厚さ検知器の使用が考えられる。
【0007】
このような複数枚対応の自動改札機では、分離機構にある厚さ検知器を点でしか検知していない。このため、ノイズ等の影響で誤判定をすることが多々有った。また、枚数を誤判定することにより、後方処理での券詰まりや、カード等の金額券に対してエンコードを書き壊すような不具合が誘発されてしまう。また、分離後の券種判定を整列部にて行っていたため、券種判定後すぐに券を整列させる必要があるため、かなり無理な制御及びメカ的な苦労があった。
【0008】
すなわち、券種判定後すぐに券を整列させる必要があるため、短いストロークの間に、その制御を行わなければならず、搬送される券に対して無理な移動制御が行われていたり、あるいは、短いストロークの間に、整列機構を収めなければならず、工夫が必要であった。
【0009】
このように、制御や機構に余裕がないため、現地にて運用中に整列部の不良による読み取りエラーや、券のエンコードの書き壊し、整列不良による券詰まり等様々な不具合が発生してしまうという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記したように、一括して投入される複数枚の券を1枚ずつに分離して処理する自動改札機において、一括して投入される複数枚の券に対して、分離される券種と枚数を分離部にて予測することができ、整列部に券が搬送される前から、あらかじめ整列動作を行うことができ、整列制御、機構に余裕ができ、確実な整列を行えるようにできるものが要望されているものであり、一括して投入される複数枚の券に対して、分離される券種と枚数を分離部にて予測することができ、整列部に券が搬送される前から、あらかじめ整列動作を行うことができ、整列制御、機構に余裕ができ、確実な整列を行えるようにできる自動改札機と自動改札方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の自動改札機は、複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さに応じた検知信号を出力する出力手段と、この出力手段からの検知信号のレベルとこのレベルの継続時間とにより、上記搬送される券が1枚か、2枚以上の券が重なっている際の券のサイズを判断する判断手段と、この判断手段により券の2枚以上の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつの券に分離が行われた後に、上記判断された券のサイズに基づいて、券のサイズに応じた整位を行う制御手段とを具備している。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の機を説明する。
【0013】
図1は、この実施の形態に係る鉄道関係の駅に設置される入場業務を行う自動改札機1や出場業務を行う自動改札機2の外観構成を概略的に示すものである。自動改札機1(2)は、通常、2台1組として駅の改札口などに設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。
【0014】
すなわち、入場業務や出場業務を行う自動改札機1(2)によって構成されている。この自動改札機1(2)の本体1aには、駅の改札口内つまり構内への入場時、あるいは駅の改札口内つまり構内からの出場時に、普通券P、定期券Q、ストアードフェアカード(SFカード)C、回数券K、入場券N、指定券S、特急券等が投入される投入口3、この投入口3で受入れた普通券P等を排出する取出口4がそれぞれ設けられている。投入口3の近傍には、普通券P等の投入を阻止するためのシャッタ3a、取出口4の近傍には、普通券P等の投入を阻止するためのシャッタ4aが設けられている。
【0015】
また、本体1a上の投入口3の前方、および取出口4の前方には、それぞれ通行者や駅員などに対して案内を行うための案内表示部5a、5bが設けられている。
【0016】
本体1aの通路側の側面の両端部には、それぞれ通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア6、6が設けられており、通行可否の判定結果に基づき、このドア6、6が開閉制御されるようになっている。
【0017】
本体1aの上部には、通行者の通路を定義するための枠状のポール部(枠体)7が立設されている。そして、ポール部7および本体1aの各通路側の側面には、通行者の通過を検知する複数の光学的なセンサとしての人間検知器10、…がそれぞれ設けられている。図1の場合、受光器で、反対側に発光器がある。
【0018】
また、ポール部7上には、この機の動作状態(小児券の投入、無効券の投入、不用件の投入や機器の異常など)を表示する状態表示部8が設けられている。
【0019】
次に、図2を用いて自動改札機1(2)の内部機構の概略構成を説明する。すなわち、投入口3と取出口4との間には、投入口3により受入れた普通券P等を取出口4(矢印a方向)に搬送する主搬送路11が形成されている。
【0020】
主搬送路11の搬送経路上には投入口3から取出口4に沿い、分離部12、整列部13、磁気情報読取部(磁気ヘッド;読取ヘッド)14、15、反転部16、磁気情報記録部(磁気ヘッド;書込ヘッド)17、磁気情報読取部(磁気ヘッド;読取ヘッド)18、振分部(振分ゲート)19、小形券処理部20、合流部(振分ゲート)21、振分部(振分ゲート)22、放出券保留部51、排出部23が順に設けられている。
【0021】
また、振分部19によって主搬送路11から分岐される分岐搬送路24が設けられている。この分岐搬送路24は、合流部21にて主搬送路11に合流される。
分岐搬送路24の搬送経路上には、振分部(振分ゲート)25、大形券処理部26が順に設けられている。
【0022】
また、振分部25によって分岐搬送路24から分岐される保留搬送路27が設けられている。この保留搬送路27は、反転搬送路31を介して反転部16にて主搬送路11に合流される。
保留搬送路27の搬送経路上には、一時保留部28が設けられている。
また、振分部22によって主搬送路11から分岐される集札用搬送路29は、回収する普通券P等を集札する集札部30の方向へ振分けるようになっている。この振分部22により集札部30側へ振分けられた普通券P等はシュータ(図示しない)を介して集札部30に集札されるようになっている。
【0023】
上記分離部12は、投入口3に投入された普通券P等の券を(最大4枚まで)を一括して受入れ、1枚ずつに分離して整列部13に送出するものである。
【0024】
この分離部12は、図2、図3に示すように、分離ローラ対12aと、ピックアップローラ対12bにより構成されている。
分離ローラ対12aは、下ローラR1と上ローラR2とからなる。
搬送される券が1枚の際には下ローラR1と上ローラR2とも同じ方向(は搬送方向に対する順方向(正転):a方向)へ回転される。搬送される券が複数枚の際には下ローラR1が正方向に回転され、上ローラR2が搬送方向に対する逆方向(b方向、逆転)へ回転され、重ねられた券に対して、下に存在する券が先に繰出されるようになっている。
【0025】
ピックアップローラ対12bは、分離ローラ対12aで分離された券を後方へ送り出すものであり、上下ローラR3、R4がともに正方向に回転(正転)している。
整列部13は、搬送ベルトBa、Bbにより、上記分離部12から送出されてきた1枚ずつの普通券P等を整列して読取ヘッド14、15へ送出するものである。
【0026】
上記読取ヘッド14、15は、普通券P等の裏面の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読取るものである。上記読取ヘッド14は、磁気記録層が上側で搬送された際に読取るものであり、上記読取ヘッド15は、磁気記録層が下側で搬送された際に読取るものである。
【0027】
上記反転部16は、上記読取ヘッド14、15を介して供給される普通券P等の表裏が正しい場合(磁気記録層が下側の場合)、そのまま振分ゲート16aを介して上記書込ヘッド17へ搬送し、上記読取ヘッド14、15を介して供給される券の表裏が反転している場合(磁気記録層が上側の場合)、振分ゲート16aを用いて反転搬送路31に普通券P等を搬送した後、反転搬送路31から振分ゲート16aを介して主搬送路11へ導くことにより、普通券P等の表裏を反転してから上記書込ヘッド17へ搬送するものである。
【0028】
上記書込ヘッド17は、普通券P等の裏面の磁気記録層に対してエンコード磁気情報を記録するものである。
読取ヘッド18は、ベリファイ用のヘッドであり、上記書込ヘッド17で記録されたエンコード磁気情報を読取るものである。
小形券処理部20は、入鋏部20aと印字部20bとから構成されている。入鋏部20aは、主搬送路11によって搬送されてきた普通券Pに入鋏としての穿孔を開け、印字部20bは、主搬送路11によって搬送されてきた普通券Pに日付等を印字する。
【0029】
大形券処理部26は、入鋏部26aと印字部26bとから構成されている。穿孔部26aは、分岐搬送路24によって搬送されてきた券に対して必要に応じて穿孔を開け、印字部20bは、分岐搬送路24によって搬送されてきた券に対して必要に応じて駅名や日時を印字する。
【0030】
一時保留部28は、3つのストッパ28a、28b、28cによって構成されている。これらのストッパ28a、28b、28cが回動して保留搬送路27を塞ぐことにより、保留搬送路27を搬送される普通券P等を保留(保持)するものである。
【0031】
上記分岐搬送路24は、搬送ベルト、搬送ローラを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記保留搬送路27は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記集札用搬送路29は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記反転搬送路31は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記放出券保留部51は、搬送ベルトを用いて普通券P等の券を一時保留する者であり、この保留された複数枚の券を一括して取出口4に放出するようになっている。
【0032】
上記分離部12、整列部13には、図3に示すように、投入口3から順にかつ主搬送路11にそって、投入口3からの券の投入を検知する2対の投入検知器101、搬送される券の厚さを検知する3つの厚さ検知器102、搬送される券の有無を検知する2対ずつ4つの券有り検知器103、分離ローラ対12aの直前への搬送を検知する2対の第1の分離前検知器104、ピックアップローラ対12bの直前への搬送を検知する2対の第2の分離前検知器105、搬送される券の分離の完了を検知する2対ずつ4つの分離完了検知器106、120mm券を検知するための1対の120mm券検知器107が設けられている。
【0033】
厚さ検知器102、…は、搬送方向に交差する方向に並んで設けられている。
上記厚さ検知器102、…は、少なくとも1つあれば良く、主搬送路11の中心の5mm分の状態が検知できれば良い。
また、上記読取ヘッド14の手前の主搬送路11上には、搬送される券の読取ヘッド14の直前への搬送を検知する2対の読取前検知器108が設けられている。
【0034】
さらに、他の主搬送路11、分岐搬送路24、保留搬送路27、集札用搬送路29、反転搬送路31の搬送経路上には、搬送される券の通過を検知する検知器(図示しない)が設けられている。
この厚さ検知器102は、搬送される券の厚さが1枚分であるか2枚分以上であるかを検知するものである。
【0035】
例えば、図4〜図6に示すように、軸132を支点に回動するアーム133と、このアーム133の一端に設けられかつ主搬送路11を構成する搬送ガイド134に対向して設けられる検知ローラ135と、上記アーム33を反時計方向に引っ張ることにより、上記検知ローラ135を搬送ガイド32に押さえつけるばね136と、上記アーム133の他端部133aにより遮光されるか否かを検知する検知器137とにより構成されている。検知器137は発光部(図示しない)と光電変換素子としての受光部(出力手段)137aとからなる。
【0036】
すなわち、検知ローラ135と搬送ガイド134との間になにも介在していない場合、図4に示すように、上記アーム133の他端部133aにより検知器137の受光部137aへの光が遮光されず、検知ローラ135と搬送ガイド134との間に1枚の普通券Pが介在している場合、図5に示すように、上記アーム133の他端部133aにより検知器137の受光部137aへの光が半分遮光されるようになっており、検知ローラ135と搬送ガイド134との間に2枚以上の普通券Pが重なって介在している場合、図6に示すように、上記アーム133の他端部133aにより検知器137の受光部137aへの光が全て遮光されるようになっている。
【0037】
上記例では、上記検知ローラ135の対向位置に搬送ガイド134が設けられている場合について説明したが、これに限らず、搬送ローラ(図示しない)が設けられている構成としてもよい。
【0038】
図7は、図2のように構成された自動改札機の制御系統を概略的に示すものである。自動改札機の制御系統は、自動改札機全体を制御するセントラル・プロセッシング・ユニット(以下、CPUと略記する)70、CPU70の制御プログラムを記憶しているリード・オンリー・メモリ71(以下、ROMと略記する)、普通券P等から読取った情報の記憶および制御プログラムのバッファとして情報を記憶するランダム・アクセス・メモリ72(以下、RAMと略記する)、入場駅(から設置駅まで)に対応した運賃情報を記憶している運賃メモリ73、読取ヘッド14、15を制御する読取回路74、書込ヘッド17を制御する書込回路75、読取ヘッド18を制御する読取回路76、振分ゲート16a、19、21、22、25を制御する振分け制御回路77、上記検知器101、103、104、105、106、107、108…の出力により券の投入あるいは搬送状態を検知する検知回路79、3つの厚さ検知器102、…からの検知出力により券の重なりやこれらの券の重なり状態を検知(判断)する検知回路80、券を搬送する主搬送路11、分離部12、整列部13、分岐搬送路24、保留搬送路27、集札用搬送路29、反転搬送路31を形成する搬送ベルトや搬送ローラをそれぞれ正回転あるいは逆回転する搬送用モータ82a、…を制御する搬送制御回路83、上記人間検知器10、…の出力により券の投入者の通過(移動位置)を検知する通過検知回路84、ドア6を駆動するドア開閉機構85を制御するドア制御回路86、印字部20b、26bを駆動する駆動回路87、入鋏部20a、穿孔部26aを制御する制御回路88、自動改札機1を制御する図示しない制御盤あるいはホストコンピュータ等との間で情報の伝達を行う伝達制御回路89、シャッタ3a、4aを駆動するシャッタ開閉機構90を制御するシャッタ制御回路91、ストッパ28a、28b、28cを駆動するストッパ駆動機構92を制御するストッパ制御回路93、操作案内を行うスピーカ94を駆動する駆動回路95、上記案内表示部5a、5b、状態表示器8等から構成されている。
【0039】
上記検知回路80は、3つの厚さ検知器102、…のいずれかからの検知出力(オア)により券の重なりやこれらの券の重なり状態を検知(判断)する。また、上記検知回路80は、3つの厚さ検知器102、…からの検知出力(アンド)により券の重なりやこれらの券の重なり状態を検知(判断)する。ようにしても良い。
【0040】
上記搬送制御回路83は、検知回路80により券の重なりが検知されていない際、分離ローラ対12aの下ローラR1、上ローラR2、ピックアップローラ対12bの上下ローラR3、R4を全て正方向に回転(正転)している。
【0041】
また、上記搬送制御回路83は、検知回路80により券の重なりが検知されている際、分離ローラ対12aの下ローラR1、ピックアップローラ対12bの上下ローラR3、R4を正方向に回転(正転)し、分離ローラ対12aの上ローラR2を搬送方向に対する逆方向へ回転している。これにより、搬送路11を搬送される重なった券に対して、上側の券が下ローラR1のb方向への回転により搬送路11を逆方向に搬送され、下側の券が上ローラR2のa方向への回転により搬送路11を順方向に搬送され、下側の券から順に取り出されるようになっている。
【0042】
次に、検知回路80による厚さ検知器102からの検知出力のノイズ除去について説明する。
すなわち、厚さ検知器102からの検知出力が、図8の(a)に示すように、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、第2のレベルの経過時間が所定の時間(25msec)Tnよりも短い際に、ノイズと判断し、図8の(b)に示すように、その第2のレベルへの変化がなかったもの(1枚判定)と変更するようになっている。
【0043】
また、厚さ検知器102からの検知出力が、図8の(a)に示すように、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、第2のレベルの経過時間が所定の時間Tnよりも長い際に、2枚の券の重なりと判断し、図8の(c)に示すように、その第2のレベルへの変化があったもの(2枚判定)とするようになっている。
【0044】
すなわち、検知回路80は、第2のレベルの部分の時間を測定し、一定時間Tn(ms)以内であればノイズ部分をカットし、一定時間Tn(ms)以上であれば、ノイズではなく券による変化であると判断する(カットしない)。
【0045】
ここで、一定時間Tnの値は券による厚さ検知器102の変化した時間の最小値となり、その最小値は普通券Pの横方向で(30mm)、搬送速度は1200(mm/s)であるので、「Tn=30÷1200=0.025(s)=25(ms)」となる。
【0046】
したがって、「一定時間Tn」以下のノイズに対し対策が行えたので、ノイズによる影響がほぼクリアできる。
たとえば、図9の(a)(b)に示すように、普通券Pでの二つ折りした後に折り戻した状態にした券に現れる縞がノイズとして、厚さ検知器102の検知信号に乗ってしまう。
【0047】
これにより、上記券の場合にも実際の投入は1枚であるが、ノイズが発生するために検知回路80は、2枚判定となってしまうのを、上述したように、ノイズが除去されるため、誤検知を防止することができる。厚さ検知器102のノイズ的出力をカットすることができる。
【0048】
次に、検知回路80による厚さ検知器102からの検知出力の出力パターンを解析することによる、枚数判定と券種判定について説明する。
厚さ検知器102からの検知出力を時系列にサンプリングし、この結果を元にパターン認識を行うことで、枚数判定と券種判定を行う。
【0049】
この場合、分離部12での券種判定を行い、後方にある整列部13での負担を無くすことができる。これにより、従来のように、整列部13にて券種判定を行い、券種判定後すぐさま券を整列させる必要があり、かなり無理な制御及びメカ的な苦労があり、さらに整列不良による不具合は多々多様にある点を改善できる。例えば、券がななめに搬送されることによる券詰まり、あるいはエンコードの書き壊し等を防止することができる。
【0050】
すなわち、図10(a)(b)に示すように、厚さ検知器102を通過する普通券Pの時間をTe、定期券(カード)Qの通過する時間をTbとした場合、このパターンを基本パターンとし、パターン認識する方法を行う。
【0051】
普通券Pのサイズは縦方向57.5mm、横方向30mmであり、搬送速度は1200(mm/s)であるため、
Te max=57.5÷1200=48(ms)
Te min=30÷1200=25(ms)
つまり、
25≦Te≦48
となる。
また、定期券Qも同様に縦方向が85mmであるため、
Tb=85÷1200=71(ms)
となる。
【0052】
この数値を利用して2枚投入での組み合わせを考えると、4パターンとなる。
普通券Pと普通券Pの組み合わせが1通りと普通券Pと定期券Qの組み合わせが2通り、定期券Qと定期券Qの組み合わせが1通りの4通りとなる。
【0053】
厚さ検知器102の出力は図11の(a)〜(d)のようになる。
図11の(a)の場合、
普通券P+定期券Q(その1)であり、
|T1−T4|=Tb
|T2−T3|=Te
という式が成り立つ。
【0054】
この場合、厚さ検知器102からの検知出力が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券Qによる搬送時間の範囲Tb内であり、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券Pによる搬送時間の範囲Te内であることにより、定期券Qの中途部に普通券Pが重なって(はみ出ずに)搬送されているものと判断される。
【0055】
図11の(b)の場合、
普通券P+定期券Q(その2)であり、
Tb≦|T1−T4|≦Tb+Te
|T2−T3|≦Te
という式が成り立つ。
【0056】
この場合、厚さ検知器102からの検知出力が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券Qによる搬送時間の範囲Tbと同じか範囲Tbよりも長く、かつ定期券Qによる搬送時間の範囲Tbと普通券Pによる搬送時間の範囲Teとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券Pによる搬送時間の範囲Te内か範囲Teより短いものであることにより、定期券Qの後端に普通券Pが重なって搬送されているものと判断される。
【0057】
図11の(c)の場合、
普通券P+普通券Pであり、
Te≦|T1−T4|≦Te+Te
|T2−T3|≦Te
という式が成り立つ。
【0058】
この場合、厚さ検知器102からの検知出力が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、普通券Pによる搬送時間の範囲Teと同じか範囲Teよりも長く、かつ普通券Pによる搬送時間の範囲Teと普通券Pによる搬送時間の範囲Teとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券Pによる搬送時間の範囲Te内か範囲Teより短いものであることにより、普通券Pの後端に別の普通券Pが重なって搬送されているものと判断される。
【0059】
図11の(d)の場合、
定期券Q+定期券Qであり、
Tb≦|T1−T4|≦Tb+Tb
|T2−T3|≦Tb
という式が成り立つ。
【0060】
この場合、厚さ検知器102からの検知出力が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券Qによる搬送時間の範囲Tbと同じか範囲Tbよりも長く、かつ定期券Qによる搬送時間の範囲Tbと定期券Qによる搬送時間の範囲Tbとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、定期券Qによる搬送時間の範囲Tb内か範囲Tbより短いものであることにより、定期券Qの後端に別の定期券Qが重なって搬送されているものと判断される。
【0061】
重複する個所があるが、その場合が特に認識できない部分があるが、その場合は整列部13での機構を考慮した上で、普通券Pがあるパターンを優先的に認識を行う。
【0062】
この結果、整列部13の前段での券種判定を行うことにより、整列制御に余裕ができ確実な整列を行いことができる。
上記式の内容としての比較パターンは、検知回路80の内部メモリ80aにあらかじめ登録されていても良いし、あるいはROM71、RAM72等にあらかじめ登録されていても良い。
【0063】
次に、検知回路80による厚さ検知器102からの検知出力の出力パターンを解析することによる、分離繰り出し順の予測について説明する。
厚さ検知器102からの検知出力を時系列にサンプリングし、この結果を元にパターン認識を行うことで、複数枚でのずれ量を測定して分離繰り出し順の予測を行う。
【0064】
この場合、分離される券種と枚数を分離部12にて予測し、整列部13に券が搬送される前から、あらかじめ整列動作を行うことができる。これにより、従来のように、整列部13にて券種判定を行い、券種判定後すぐさま券を整列させる必要があり、かなり無理な制御及びメカ的な苦労があり、さらに整列不良による不具合は多々多様にある点を改善できる。例えば、券がななめに搬送されることによる券詰まり、あるいはエンコードの書き壊し等を防止することができる。
【0065】
図12に分離部12の1部分を表示してある。分離ローラ対12aの上ローラR2は分離を行うローラであり、上ローラR2は複数枚を検出すると逆転動作を行う。逆に下ローラR1は常に正転している。上ローラR2と下ローラR1が異なる方向で回転しているので分離動作が可能となっている。上ローラR2と下ローラR1とは、上記主搬送路11を挟んでかつ隙間を持って設けられている。
【0066】
また、ピックアップローラ対12bは分離ローラ対12aで分離された券を後方へ送り出す役割があるので、上ローラR3と下ローラR4ともに正転している。上ローラR3と下ローラR4とは、上記主搬送路11を挟んでかつ隙間なく設けられている。
【0067】
上記のような機構となっているため、通常の分離動作は、重ねられた券に対しては、下に存在する券が先に繰り出されることになる。
ところが、分離ローラ対12aとピックアップローラ対12bの間隔がLz(mm)とすると、投入された2枚の券が距離Lz分あらかじめずれていた場合は上記現象にはならず、ピックアップローラ対12bに先に到達できた券が先に繰り出される。
【0068】
つまり、図13のように(図8の(a)参照)、厚さ検知器102からの検知出力が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、最初の第1のレベルの経過時間Tzが一定時間よりも大きい場合は、定期券Qに続いて普通券Pの順に繰り出されることになり、最初の第1のレベルの経過時間Tzが一定時間よりも小さい場合は、従来の券種判定処理に移行する。
【0069】
また、一定時間の算出方法は
一定時間=距離Lz÷搬送速度(sec)
となる。
【0070】
したがって、上述した方法を用いて分離の繰り出し順を予測することができ、整列部13に搬送される前に券種判定を行うことにより、整列制御に余裕ができ確実な整列ができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、一括して投入される複数枚の券に対して、分離される券種と枚数を分離部にて予測することができ、整列部に券が搬送される前から、あらかじめ整列動作を行うことができ、整列制御、機構に余裕ができ、確実な整列を行えるようにできる自動改札機と自動改札方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するための自動改札機の外観構成を示す斜視図。
【図2】自動改札機の内部構成を示す図。
【図3】分離部と整列部の要部の構成を示す図。
【図4】厚さ検知器の構成例を示す図。
【図5】厚さ検知器の構成例を示す図。
【図6】厚さ検知器の構成例を示す図。
【図7】自動改札機の制御系統を概略的に示すブロック構成図。
【図8】厚さ検知器からの検知出力のノイズ除去を説明するための図。
【図9】普通券におけるノイズの発生原因例について説明する図。
【図10】普通券と定期券とが厚さ検知器を通過する時間を説明する図。
【図11】厚さ検知器からの検知出力例を説明するための図。
【図12】分離部の要部の構成を示す図。
【図13】厚さ検知器からの検知出力例を説明するための図。
【符号の説明】
Tn…一定時間、1…自動改札機、3…投入口、11…主搬送路、12…分離部、12a…分離ローラ対、12b…ピックアップローラ対、13…整列部、80…検知回路、80a…内部メモリ、101…投入検知器、101.103…検知器、102…厚さ検知器、103…券有り検知器、104…第1の分離前検知器、105…第2の分離前検知器、106…分離完了検知器、107…券検知器、108…読取前検知器、137a…受光部。
Claims (9)
- 複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さに応じた検知信号を出力する出力手段と、
この出力手段からの検知信号のレベルとこのレベルの継続時間とにより、上記搬送される券が1枚か、2枚以上の券が重なっている際の券のサイズを判断する判断手段と、
この判断手段により券の2枚以上の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつの券に分離が行われた後に、上記判断された券のサイズに基づいて、券のサイズに応じた整位を行う制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - サイズの異なる複数枚の券、あるいは同じサイズの複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さに応じた検知信号を出力する出力手段と、
この出力手段からの検知信号のレベルとこのレベルの継続時間とにより、上記搬送される券が、1枚か、2枚以上の券が重なっている際の券の種類と順番を判断する判断手段と、
この判断手段により券の2枚以上の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記判断手段により2枚以上の券が重なっている際の券の種類と順番が判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、券の種類に応じた整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 第1のサイズの第1の券と第2のサイズの第2の券、あるいは同じサイズの複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚以上の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力する出力手段と、
この出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の変化に基づいて、2枚以上の券が重なっていることを判断し、その3段階のそれぞれの時間変化に基づいて、第2の券の途中に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第1の券が重なっているか、第1の券の後に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第2の券が重なっているかを判断する判断手段と、
この判断手段により2枚以上の券の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記判断手段により2枚以上の券の重なりが判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、券の種類に応じた整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 第1のサイズの第1の券と第2のサイズの第2の券、あるいは同じサイズの複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚以上の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力する出力手段と、
上記第2の券の途中に第1の券が重なっている際、第2の券の後に第1の券が重なっている際、第1の券の後に第1の券が重なっている際、第2の券の後に第2の券が重なっている際のそれぞれに対する、上記出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の時間変化を記憶している記憶手段と、
上記出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の変化に基づいて、2枚以上の券が重なっていることを判断し、その3段階のそれぞれの時間変化と上記記憶手段に記憶されている3段階の時間変化に基づいて、第2の券の途中に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第1の券が重なっているか、第1の券の後に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第2の券が重なっているかを判断する判断手段と、
この判断手段により2枚以上の券の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記判断手段により2枚以上の券の重なりが判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、券の種類に応じた整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 第1のサイズの第1の券と第2のサイズの第2の券、あるいは同じサイズの複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚以上の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力する出力手段と、
この出力手段からの検知信号が、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階に変化している際に、上記第2の検知レベルの継続時間が所定時間以下の場合、上記出力手段からの検知信号における第2の検知レベルへの変化を除去する除去手段と、
上記出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の変化と、上記第2の検知レベルの継続時間が所定時間以上の場合に、2枚以上の券が重なっていることを判断し、その3段階のそれぞれの時間変化に基づいて、第2の券の途中に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第1の券が重なっているか、第1の券の後に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第2の券が重なっているかを判断する判断手段と、
この判断手段により2枚以上の券の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記判断手段により2枚以上の券の重なりが判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、券の種類に応じた整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 小さいサイズの普通券と大きいサイズの定期券、あるいは同じサイズの普通券同士、あるいは同じサイズの定期券同士を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を下に存在する券を先に繰り出すことにより1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力する出力手段と、
上記定期券の途中に普通券が重なっている際、定期券の後に普通券が重なっている際、普通券の後に別の普通券が重なっている際、定期券の後に別の定期券が重なっている際のそれぞれに対する、上記出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の時間変化を記憶している記憶手段と、
この出力手段からの検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の変化に基づいて、2枚以上の券が重なっていることを判断し、その3段階のそれぞれの時間変化と上記記憶手段に記憶されている3段階の時間変化に基づいて、定期券の途中に普通券が重なっているか、定期券の後に普通券が重なっているか、普通券の後に別の普通券が重なっているか、定期券の後に別の定期券が重なっているかを判断する判断手段と、
この判断手段により2枚以上の券の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記判断手段により2枚以上の券の重なりが判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、定期券の場合は搬送路を広げ、普通券の場合は搬送路の端部に整位する整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 小さいサイズの普通券と大きいサイズの定期券、あるいは同じサイズの普通券同士、あるいは同じサイズの定期券同士を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行う自動改札装置において、
上記分離手段に設けられ、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力する出力手段と、
この出力手段からの検知信号が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券による搬送時間の範囲Tb内であり、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券による搬送時間の範囲Te内であることにより、定期券の中途部に普通券が重なって搬送されているものと判断する第1の判断手段と、
上記出力手段からの検知信号が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券による搬送時間の範囲Tbと同じか範囲Tbよりも長く、かつ定期券による搬送時間の範囲Tbと普通券による搬送時間の範囲Teとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券による搬送時間の範囲Te内か範囲Teより短いものであることにより、定期券の後端に普通券が重なって搬送されているものと判断する第2の判断手段と、
上記出力手段からの検知信号が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、普通券による搬送時間の範囲Teと同じか範囲Teよりも長く、かつ普通券による搬送時間の範囲Teと普通券による搬送時間の範囲Teとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、普通券による搬送時間の範囲Te内か範囲Teより短いものであることにより、普通券の後端に別の普通券が重なって搬送されているものと判断する第3の判断手段と、
上記出力手段からの検知信号が、第1のレベル、第2のレベル、第1のレベルの3段階に変化した際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から3段目の第1のレベルの終了点T4までの時間が、定期券による搬送時間の範囲Tbと同じか範囲Tbよりも長く、かつ定期券による搬送時間の範囲Tbと定期券による搬送時間の範囲Tbとの加算時間と同じか加算時間よりも短く、2段目の第2のレベルの開始点T2から終了点T3までの時間が、定期券による搬送時間の範囲Tb内か範囲Tbより短いものであることにより、定期券の後端に別の定期券が重なって搬送されているものと判断する第4の判断手段と、
上記第1の判断手段により定期券の中途部に普通券が重なって搬送されているものと判断された際に、1段目の第1のレベルの開始点T1から2段目の第2のレベルの開始点T2までの時間が、所定時間以上の際に、定期券、普通券の順に搬送されることを判断する第5の判断手段と、
上記第1から第4の判断手段のいずれかにより重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御する第1の制御手段と、
上記第1から第4の判断手段のいずれかにより券の重なりが判断され、上記第1の制御手段により分離制御が行われた後に、上記第1から第5の判断手段のいずれかにより判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、定期券の場合は搬送路を広げ、普通券の場合は搬送路の端部に整位する整位制御を行う第2の制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 上記分離手段が、
上記搬送路を挟んでかつ隙間を持って設けられる2つのローラから構成され、一方のローラと他方のローラとを異なる方向に回転することにより、搬送される重なっている券を1枚ずつに分離する分離ローラ対と、
この分離ローラ対と所定距離離れた搬送路上に設けられ、上記搬送路を挟んでかつ隙間がなく設けられる2つのローラから構成され、一方のローラと他方のローラとを搬送方向に回転することにより、搬送される券を後段へ搬送するピックアップローラ対とから構成され、
上記第5の判断手段における所定時間が、上記分離ローラ対と上記ピックアップローラ対の離間距離を上記券の搬送速度で割ったものであることを特徴とする請求項7記載の自動改札機。 - 第1のサイズの第1の券と第2のサイズの第2の券、あるいは同じサイズの複数枚の券を一括して受け入れ、この受け入れた複数枚の券を1枚ずつの券に分離手段で分離し、この分離された1枚ずつの券を搬送しつつ整位手段により整位し、この搬送される券に基づいて改札処理を行うものにおいて、
上記分離手段において、上記搬送される券の厚さが1枚の際に、第1の検知レベルに応じた検知信号を出力し、上記搬送される券の厚さが2枚以上の際に、第2の検知レベルに応じた検知信号を出力し、
この出力される検知信号の、第1の検知レベル、第2の検知レベル、第1の検知レベルの3段階の変化に基づいて、2枚以上の券が重なっていることを判断し、その3段階のそれぞれの時間変化に基づいて、第2の券の途中に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第1の券が重なっているか、第1の券の後に第1の券が重なっているか、第2の券の後に第2の券が重なっているかを判断し、
この2枚以上の券の重なりが判断された際に、上記分離手段を作動し、重なっている券を1枚ずつに分離制御し、
上記2枚以上の券の重なりが判断され、上記分離制御が行われた後に、上記判断された券の種類と順番に基づいて、上記整位手段を作動し、券の種類に応じた整位制御を行う、
ことを特徴とする自動改札方法。
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