JP4091362B2 - 駅務機器の保守システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動改札機等の駅務機器の保守システムと駅務機器の保守方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば鉄道関係において、改札の省力化を目的として、鉄道などの施設の入場口あるいは出場口などに設けられ、施設を利用する利用者が施設に入場あるいは出場する際または施設の乗換えを行う際、利用者が携帯する乗車券を取り込んで検査し、乗車券が適当であれば利用者の通過を許可し、不適であれば利用者の通過を阻止する自動改札機が導入されている。
【0003】
この自動改札機は、入場、出場あるいは乗換の際に利用客により投入された乗車券の片面(裏面)に記録されている磁気情報(たとえば、入場駅および有効な料金など)を読みとり、この読み取った情報に基づいて利用者の通過の許可あるいは阻止を決定し、その乗車券に所定処理、たとえば印字処理などを施した後、その乗車券を排出し、判定/処理した結果を利用客へ案内表示するものである。
【0004】
自動改札機は、改札業務の省力化が主目的であり、また、駅等の改札口において、迅速な券の正否判定/入出場の可否判別を行うことにより、利用客のスムーズな流動を可能にしている。近年における自動改札機は、その機構/機能を一層複雑高度化してきており、その故障モードも多岐多様に渡るようになっている。この為、定期的点検/保守作業は不可欠であるが、これまでは保守員の経験や勘に頼る部分も多く、また、問題のない(ないと考えられる)機器についても一律に定期点検を実施していた為、保守効率の面からも問題があった。
【0005】
これまで、自動改札機の基本的保守体系としては、実際に故障が発生した駅からのオンコールに対応して保守員が現地に派遣される形で実施している為、定期点検を除けば予防保全的な保守は殆ど行われていないというのが実状である。よって、機器個別の問題や傾向といった統計的情報が反映されず、型にはまった一律保守的傾向が強くなっていた。実際の運用では、機器個別の稼働状況等により、その故障内容には一定の傾向が現れ、また突発的事故を除けば事前に如如にその故障の兆候が現れてくるのが一般的である。
【0006】
しかしながら自動改札機は、その高度で複雑な機構/機能により、故障モード傾向を一概に捉えるのは、一般的に困難である。同じ故障でもその原因は多次元に絡み、情報収集から実際の保守作業に結びつける為には、経験的技術が必要となり、保守運用上問題を抱えていた。また、個々の機器の設置環境や稼働状況等によっても、表面化する故障モードも様々で、一律の保守点検周期を当てはめることには問題があり、保守運用面から課題となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、コール対応(事後保守)によらない、予防的状態監視保全が可能となり、個々の機器毎に異なる最適点検周期、点検箇所の予測を可能にし、より効率的保守を実施できる駅務機器の保守システムと駅務機器の保守方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の駅務機器の保守システムは、所定の駅に設置される個々の駅務機器の個別部所ごとのエラー状態等の稼動状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出された個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態としての稼動データとメンテナンスデータとに日付を付与して記憶するデータベースと、このデータベースに記憶されている前日までの個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態に基づいて、前日までの個々の駅務機器ごとの平均状態を算出し、この算出した平均状態と今日の収集データによる各状態とを比較することにより、時系列の統計データ解析により、個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態を判断する判断手段と、この判断手段により判断された個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態に基づいて保守の予測内容を出力する出力手段と、を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この第1の実施の形態に係る駅務システムの概略構成を示すものである。
すなわち、駅務システムは、鉄道関係の駅に設置されるものであり、設置されている駅全体を制御する駅制御装置110と、この駅制御装置110に回線を介して直接接続される複数台の自動券売機(駅務機器)111、…、複数台の自動精算機(駅務機器)112、…と、この駅制御装置110に回線を介して接続される監視盤113を介して接続される複数台の自動改札機(駅務機器)114、…と、駅制御装置110に接続され各機器から供給される個別部所ごとの稼動状態(稼働データとメンテナンスデータ)を登録するデータ収集サーバとしてのデータベース115と、このデータベース115に登録されている各機器の個別部所ごとの稼動状態から時系列の統計データ解析により、個々の駅務機器の個別部所に対する事前故障予測を行う予測システム116により構成されている。
【0013】
図2は、上記駅務機器としての入場業務や出場業務を行う自動改札機114の外観構成を概略的に示すものである。自動改札機114は、通常、2台1組として駅の改札口などに設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。
【0014】
すなわち、入場業務や出場業務を行う自動改札機114によって構成されている。この自動改札機114の本体1aには、駅の改札口内つまり構内への入場時、あるいは駅の改札口内つまり構内からの出場時に、普通券(エドモンソン券)、定期券、ストアードフェアカード(SFカード)、回数券、入場券、指定券(大型券、長さが85ミリあるいは120ミリ)、特急券等が投入される投入口3、この投入口3で受入れた普通券P等を排出する取出口4がそれぞれ設けられている。投入口3の近傍には、普通券P等の投入を阻止するためのシャッタ3a、取出口4の近傍には、普通券P等の投入を阻止するためのシャッタ4aが設けられている。
【0015】
また、本体1a上の投入口3の前方、および取出口4の前方には、それぞれ通行者や駅員などに対して案内を行うための案内表示部5a、5bが設けられている。
本体1aの通路側の側面の両端部には、それぞれ通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア6、6が設けられており、通行可否の判定結果に基づき、このドア6、6が開閉制御されるようになっている。
【0016】
本体1aの上部には、通行者の通路を定義するための枠状のポール部(枠体)7が立設されている。そして、ポール部7および本体1aの各通路側の側面には、通行者の通過を検知する複数の光学的なセンサとしての人間検知器10、…がそれぞれ設けられている。図2の場合、受光器で、反対側に発光器がある。
【0017】
また、ポール部7上には、この機の動作状態(小児券の投入、無効券の投入、不要券の投入や機器の異常など)を表示する状態表示部8が設けられている。 次に、図3を用いて自動改札機114の内部機構の概略構成を説明する。すなわち、投入口3と取出口4との間には、投入口3により受入れた普通券P等を取出口4(矢印a方向)に搬送する主搬送路11が形成されている。
【0018】
主搬送路11の搬送経路上には投入口3から取出口4に沿い、分離部12、整列部13、磁気情報読取部(磁気ヘッド;読取ヘッド)14、15、反転部16、磁気情報記録部(磁気ヘッド;書込ヘッド)17、磁気情報読取部(磁気ヘッド;読取ヘッド)18、振分部(振分ゲート)19、小形券処理部20、合流部(振分ゲート)21、振分部(振分ゲート)22、放出券保留部51、排出部23が順に設けられている。
【0019】
磁気情報読取部14、15、磁気情報記録部17、磁気情報読取部18には、主搬送路11として所定の間隔をあけ、かつそれぞれの間隔を保持するようにそれぞれ支持部材(回転ローラ)14r、15r、17r、18rが設けられている。
【0020】
また、振分部19によって主搬送路11から分岐される分岐搬送路24が設けられている。この分岐搬送路24は、合流部21にて主搬送路11に合流される。
分岐搬送路24の搬送経路上には、振分部(振分ゲート)25、大形券処理部26が順に設けられている。
【0021】
また、振分部25によって分岐搬送路24から分岐される保留搬送路27が設けられている。この保留搬送路27は、反転搬送路31を介して反転部16にて主搬送路11に合流される。
保留搬送路27の搬送経路上には、一時保留部28が設けられている。
また、振分部22によって主搬送路11から分岐される集札用搬送路29は、回収する普通券P等を集札する集札部30の方向へ振分けるようになっている。この振分部22により集札部30側へ振分けられた普通券P等はシュータ(図示しない)を介して集札部30に集札されるようになっている。
【0022】
上記分離部12は、投入口3に投入された普通券P等の券を(最大4枚まで)を一括して受入れ、1枚ずつに分離して整列部13に送出するものである。
【0023】
この分離部12は、図3、図4に示すように、分離ローラ対12aと、ピックアップローラ対12bにより構成されている。
分離ローラ対12aは、下ローラR1と上ローラR2とからなる。
搬送される券が1枚の際には下ローラR1と上ローラR2とも同じ方向(は搬送方向に対する順方向(正転):a方向)へ回転される。搬送される券が複数枚の際には下ローラR1が正方向に回転され、上ローラR2が搬送方向に対する逆方向(b方向、逆転)へ回転され、重ねられた券に対して、下に存在する券が先に繰出されるようになっている。
【0024】
ピックアップローラ対12bは、分離ローラ対12aで分離された券を後方へ送り出すものであり、上下ローラR3、R4がともに正方向に回転(正転)している。
整列部13は、搬送ベルトBa、Bbにより、上記分離部12から送出されてきた1枚ずつの普通券P等を整列して読取ヘッド14、15へ送出するものである。
【0025】
上記読取ヘッド14、15は、普通券P等の裏面の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読取るものである。上記読取ヘッド14は、磁気記録層が上側で搬送された際に読取るものであり、上記読取ヘッド15は、磁気記録層が下側で搬送された際に読取るものである。
【0026】
上記反転部16は、上記読取ヘッド14、15を介して供給される普通券P等の表裏が正しい場合(磁気記録層が下側の場合)、そのまま振分ゲート16aを介して上記書込ヘッド17へ搬送し、上記読取ヘッド14、15を介して供給される券の表裏が反転している場合(磁気記録層が上側の場合)、振分ゲート16aを用いて反転搬送路31に普通券P等を搬送した後、反転搬送路31から振分ゲート16aを介して主搬送路11へ導くことにより、普通券P等の表裏を反転してから上記書込ヘッド17へ搬送するものである。
【0027】
上記書込ヘッド17は、普通券P等の裏面の磁気記録層に対してエンコード磁気情報を記録するものである。
読取ヘッド18は、ベリファイ用のヘッドであり、上記書込ヘッド17で記録されたエンコード磁気情報を読取るものである。
小形券処理部20は、入鋏部20aと印字部20bとから構成されている。入鋏部20aは、主搬送路11によって搬送されてきた普通券Pに入鋏としての穿孔を開け、印字部20bは、主搬送路11によって搬送されてきた普通券Pに日付等を印字する。
【0028】
大形券処理部26は、入鋏部26aと印字部26bとから構成されている。穿孔部26aは、分岐搬送路24によって搬送されてきた券に対して必要に応じて穿孔を開け、印字部20bは、分岐搬送路24によって搬送されてきた券に対して必要に応じて駅名や日時を印字する。
【0029】
一時保留部28は、3つのストッパ28a、28b、28cによって構成されている。これらのストッパ28a、28b、28cが回動して保留搬送路27を塞ぐことにより、保留搬送路27を搬送される普通券P等を保留(保持)するものである。
【0030】
上記分岐搬送路24は、搬送ベルト、搬送ローラを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記保留搬送路27は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記集札用搬送路29は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記反転搬送路31は、搬送ベルトを用いて普通券P等を搬送するようになっている。
上記放出券保留部51は、搬送ベルトを用いて普通券P等の券を一時保留する者であり、この保留された複数枚の券を一括して取出口4に放出するようになっている。
【0031】
上記分離部12、整列部13には、図4に示すように、投入口3から順にかつ主搬送路11にそって、投入口3からの券の投入を検知する2対の投入検知器101、搬送される券の厚さを検知する3つの厚さ検知器102、搬送される券の有無を検知する2対ずつ4つの券有り検知器103、分離ローラ対12aの直前への搬送を検知する2対の第1の分離前検知器104、ピックアップローラ対12bの直前への搬送を検知する2対の第2の分離前検知器105、搬送される券の分離の完了を検知する2対ずつ4つの分離完了検知器106、120mm券を検知するための1対の120mm券検知器107が設けられている。
【0032】
厚さ検知器102、…は、搬送方向に交差する方向に並んで設けられている。
上記厚さ検知器102、…は、少なくとも1つあれば良く、主搬送路11の中心の5mm分の状態が検知できれば良い。
また、上記読取ヘッド14の手前の主搬送路11上には、搬送される券の読取ヘッド14の直前への搬送を検知する2対の読取前検知器108が設けられている。
【0033】
さらに、他の主搬送路11、分岐搬送路24、保留搬送路27、集札用搬送路29、反転搬送路31の搬送経路上には、搬送される券の通過を検知する検知器(図示しない)が設けられている。
この厚さ検知器102は、搬送される券の厚さが1枚分であるか2枚分以上であるかを検知するものである。
【0034】
図5は、図3のように構成された自動改札機114の制御系統を概略的に示すものである。自動改札機114の制御系統は、自動改札機全体を制御するセントラル・プロセッシング・ユニット(以下、CPUと略記する)70、CPU70の制御プログラムを記憶しているリード・オンリー・メモリ71(以下、ROMと略記する)、普通券P等から読取った情報の記憶および制御プログラムのバッファとして情報を記憶するランダム・アクセス・メモリ72(以下、RAMと略記する)、入場駅(から設置駅まで)に対応した運賃情報を記憶している運賃メモリ73、読取ヘッド14、15を制御する読取回路74、書込ヘッド17を制御する書込回路75、読取ヘッド18を制御する読取回路76、振分ゲート16a、19、21、22、25を制御する振分け制御回路77、上記検知器101、103、104、105、106、107、108…の出力により券の投入あるいは搬送状態を検知する検知回路79、3つの厚さ検知器102、…からの検知出力により券の重なりやこれらの券の重なり状態を検知(判断)する検知回路80、券を搬送する主搬送路11、分離部12、整列部13、分岐搬送路24、保留搬送路27、集札用搬送路29、反転搬送路31を形成する搬送ベルトや搬送ローラをそれぞれ正回転あるいは逆回転する搬送用モータ82a、…を制御する搬送制御回路83、上記人間検知器10、…の出力により券の投入者の通過(移動位置)を検知する通過検知回路84、ドア6を駆動するドア開閉機構85を制御するドア制御回路86、印字部20b、26bを駆動する駆動回路87、入鋏部20a、穿孔部26aを制御する制御回路88、自動改札機114を制御する監視盤113を介してホストコンピュータとしての駅制御装置110との間で情報の伝達を行う伝達制御回路89、シャッタ3a、4aを駆動するシャッタ開閉機構90を制御するシャッタ制御回路91、ストッパ28a、28b、28cを駆動するストッパ駆動機構92を制御するストッパ制御回路93、操作案内を行うスピーカ94を駆動する駆動回路95、上記案内表示部5a、5b、状態表示器8等から構成されている。
【0035】
上記CPU70は、種々発生する稼動状態としての稼動データ、メンテナンスデータをRAM72に登録するようになっている。
上記CPU70は、1日の改札処理業務の終了後、RAM72に登録されている1日分の稼動状態としての稼動データ、メンテナンスデータに号機番号、日時を付与して伝達制御回路79、監視盤113を介して駅制御装置110に送信する。
【0036】
稼動データとしては、処理データとエラーデータとから構成されている。
処理データとしては、総投入件数、総投入枚数、1枚投入件数、2枚投入件数、3枚投入件数、4枚投入件数、5枚投入件数、2枚一括投入枚数、3枚一括投入枚数、4枚一括投入枚数、5枚一括投入枚数、表枚数、裏枚数、表裏混合枚数、表のエドモンセン券枚数、表の定期券枚数、表の大型券枚数、表のその他の券枚数、裏のエドモンセン券枚数、裏の定期券枚数、裏の大型券枚数、裏のその他の券枚数等である。
【0037】
エラーデータとしては、書込リトライ大型、磁気書込リトライ、リトライNG大型、第1保留部85券ジャム、大型券書込み(W)異常、85券取出口部ジャム、転写印字部ジャム、分離部1ジャム、フォーマットエラー定期、サムチェックエラー定期、フォーマットエラー大型、サムチェックエラー大型、リード異常上ヘッド各トラック、リード異常下ヘッド各トラック、エドモンソン券書込み異常上ヘッド、エドモンソン券書込み異常上ヘッドなどとなっている。
【0038】
メンテナンスデータとしては、入口投入検知左、入口投入検知右、入口券有り検知1左、入口券有り検知1右、入口券有り検知2左、入口券有り検知2右、入口券有り検知3左、入口券有り検知3右、第1分離部終了左、第1分離部終了右、第2分離部券有り1左、第2分離部券有り1右、第2分離部券有り2、第2分離部券ずれ、第2分離終了左、第2分離終了右、券種判別第2左、券種判別第2右、85/120券種判別等である。
【0039】
この予測システムとしての解析端末116は、パソコン等で構成され、データベース115から必要な情報を取り込み、専用解析ソフトによって、たとえば、この実施形態では、個々の自動改札機114、…の状態解析を実施し、表示部116a等により出力するものである。
専用解析ソフトは、市販のMTS(maharanobis−TaguchiSystem)を、個々の自動改札機114からの稼働データとメンテナンスデータを編集操作するツール(マイクロソフト社のEXCEL等)にアドイン登録し、かつカスタマイズし、これに適用する専用の自動解析プログラムをマクロ登録することで、自動改札機114から日々収集する稼働データとメンテナンスデータを多次元的に統計分析し、複雑高度な故障原因に対して、より信頼性の高い状態監視保全を行う。
【0040】
状態監視保全の具体的方法として、時系列の統計データ解析により、機器個別の個別部所に対する事前故障予測を行い、予防的保守を実施することで、未然にオンコールを防止し、保全の信頼性を確保すると同時に、MTBFの短縮によるCS向上を図る。
【0041】
専用解析ソフトは、併せて、個別機器の多次元的状態解析により定期点検の一律適用を見直し、個々の機器毎の最適点検周期や、集中点検箇所等を割り出すことで、より効率的な点検保守を行うことを可能とする。メンテナンスデータは、基本的に全ての発生エラーコードが対象となるが、専用解析ソフトのマスタデータの登録項目の簡単な変更により、例えば高度な解析を要する「券つまり」や「磁気異常」等、項目の絞り込みを実施して、集中的に解析し、この解析結果に伴う保守を実施したり、あるいは基準となる正常系の空間(多次元統計解析の標準となるデータベース115の収集データ)を季節毎、改札/集札の別、稼働データ量別等に分類登録しておくことで、適用する解析対象を、より細やかに状態保全することが可能となる。また、機器が安定してくれば、基準空間を見直すことで、更に信頼性の高い状態での稼働を追求して行くことが可能である。
【0042】
次に、上記のような構成において、保守の予測処理(事前保守処理)について、図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、1日の改札処理業務の終了後、各自動改札機114のCPU70は、RAM71に登録されている稼動状況としての稼動データ、メンテナンスデータに号機番号、日時を付与して伝達制御回路79、監視盤103を介して駅制御装置110に送信する(ST1)。
【0043】
これにより、駅制御装置110は個々の自動改札機114からの稼動状況としての稼動データ、メンテナンスデータをデータベース115に登録する(ST2)。
この後、解析端末116は、データベース115から必要な情報を取り込み、専用解析ソフトによって、個々の自動改札機114、…の状態解析を実施する(ST3)。
【0044】
これにより、解析端末116は、前日までの個々の自動改札機114、…の稼動状況により、各状態の各機器における平均状態を算出し、この算出した平均状態と今日の収集データによる各状態とを比較し、平均状態からの距離を求め、この解析結果(MTSの分析シート)を表示部116aにより出力する(ST4)。
【0045】
たとえば、図7に示すように、○○駅の中央入り口の7号機(入場)の2001.10.10(1日の)の全体の距離が2.65であり、各種エラーの回数、処理通数等に基づいて、書込リトライ大型に対して距離「5.12」が求まり、磁気書込リトライに対して距離「5.03」が求まり、リトライNG大型に対して距離「3.94」が求まり、第1保留部85券ジャムに対して距離「2.82」が求まり、大型券書込み(W)異常に対して距離「2.43」が求まり、85券取出口部ジャムに対して距離「2.25」が求まり、転写印字部ジャムに対して距離「1.82」が求まり、総入場−投入枚数に対して距離「1.57」が求まり、磁気書込み件数に対して距離「1.73」が求まり、リード異常下ヘッド6トラックに対して距離「0.07」が求まり、リード異常下ヘッド4トラックに対して距離「0.06」が求まり、リード異常下ヘッド5トラックに対して距離「0.03」が求まり、リード異常下ヘッド2トラックに対して距離「0.02」が求まり、リード異常下ヘッド1トラックに対して距離「0.01」が求まる。
【0046】
この際、距離が2以上のものが、それまで平均的な状況から逸脱しているものであり、対応する個所の部品の交換を示している。
たとえば、書込リトライ大型、磁気書込リトライ、リトライNG大型、第1保留部85券ジャム、大型券書込み(W)異常、85券取出口部ジャムの各距離が2以上のため、書込ヘッド17の大型券のみの書込み部分の異常を判断したり、他の券の磁気書込みができないことにより、スキューが発生している可能性を判断し、第1保留部28aの搬送系の交換、排出部23の搬送系の交換を類推する。
【0047】
これにより、保守員は対応する号機の自動改札機114の部品を交換する。 また、他の号機の自動改札機114の部品も上記同様に得られる表示出力に基づいて交換する。
したがって、自動改札機114の機器個別の個別部所に対する事前故障予測を行い、予防的保守を実施することで、未然にオンコールを防止し、保全の信頼性を確保することができる。
【0048】
また、上記実施例では、1日の変化を対象としたが、複数日に渡って距離が2以上のものについて、部品の交換を判断するようにしても良い。たとえば、図7〜図12、あるいは図13に示すように、書込リトライ大型の距離が複数日に渡って「2」以上となっている出力結果に基づいて、書込リトライ大型に対応する部位の部品の交換(事前故障予測)を判断するようにしても良い。距離=1で標準状態。
距離基準を2、3、…と基準を大きくすればより悪い状態のものだけに絞られてくるため、範囲を狭めて集中的に保守できる。
【0049】
また、解析端末116により解析を行う項目をあらかじめ選択するようにしても良い。たとえば、図14に示すように、稼動データの各項目とメンテナンスデータの各項目が1つずつ、解析項目か否か選択できるようにしても良い。この場合、解析端末116は、解析項目として選択されている項目だけを対象に、上述した解析処理を行う。また、分析する期間が2001.10.1から2001.12.31に対する日報あるいは月報の作成を指示することができ、しかも図7に示す、MTSの分析シート、あるいは図13に示す距離データシートの作成が指定できるようになっている。
【0050】
上記例では、データベースが所定の駅の各駅務機器の稼動状況を収集し、これを解析端末により解析する場合について説明したが、図15に示すように、データベース115が複数の駅の駅制御装置110とLANにより接続されることにより、データベース115に各駅の駅務機器の稼動状況を収集し、これを解析端末116により解析することにより、各駅の駅務機器の稼動状況に応じた保守の予測を出力することができる。
【0051】
上記したように、個々の機器によって、通過通数などの違いにより、画一的な定期点検では、適正な保守とはなっておらず、しかも壊れてしまってから直すのではなく、ある予兆を検知して悪いところを未然に予備的に直してしまって、常に良い状態を保っておくようにしたものである。
【0052】
各機器の稼動状況としての稼動データ、メンテナンスデータなどを収集し、状態保全(MTS)による統計手法を用いて複合的に各機器の稼動状況から傾向を割り出し、どこをどのように直すかを経験的に知るようにし、未然に保守するようにしたものである。
【0053】
履歴を集めて履歴の状態から解析できるようにしておき、同じ読取異常ばかり起これば、保守箇所を判断することができる。
各部分ごとの良い状態を覚えておき、突然その回数が増えた場合に事前に保守してしまうものである。たとえば、1号機は常に1件か2件あるのが普通の状態で、2号機は3件あるのが普通の状態とし、(処理通数の違い等により)、各号機ごとにその普通の状態から逸脱した際に、保守が必要であると解析するものである。
【0054】
したがって、実際の稼動状態を見ながらあらかじめ保守を行い、故障してから直すのではなく、事前に保守して置くようにし、早目早目に対処ができるものである。故障してから直すのではなく、事前に状態を監視し常に良い状態としておくものである。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、コール対応(事後保守)によらない、予防的状態監視保全が可能となり、個々の機器毎に異なる最適点検周期、点検箇所の予測を可能にし、より効率的保守を実施できる駅務機器の保守システムと駅務機器の保守方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の駅務システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】自動改札機の外観構成を概略的に示す斜視図。
【図3】自動改札機の内部機構の概略構成を示す断面図。
【図4】自動改札機の内部機構の要部の概略構成を示す断面図。
【図5】自動改札機の内部機構の概略構成を示すブロック図。
【図6】事前保守処理を説明するためのフローチャート。
【図7】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図8】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図9】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図10】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図11】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図12】解析結果としてのMTSの分析シートを示す図。
【図13】解析結果としての距離データシートを示す図。
【図14】MTSの選択項目の選択画面を示す図。
【図15】他の実施形態の駅務システムの概略構成を示すブロック図。
【符号の説明】
110…駅制御装置、111…自動券売機、112…自動精算機、113…監視盤、114…自動改札機、115…データベース、116…解析端末、116a…表示部。

Claims (2)

  1. 所定の駅に設置される個々の駅務機器の個別部所ごとのエラー状態等の稼動状態を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態としての稼動データとメンテナンスデータとに日付を付与して記憶するデータベースと、
    このデータベースに記憶されている前日までの個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態に基づいて、前日までの個々の駅務機器ごとの平均状態を算出し、この算出した平均状態と今日の収集データによる各状態とを比較することにより、時系列の統計データ解析により、個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態を判断する判断手段と、
    この判断手段により判断された個々の駅務機器の個別部所ごとの稼動状態に基づいて保守の予測内容を出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする駅務機器の保守システム。
  2. 前記判断手段は、前記算出された平均状態と今日の収集データによる各状態とを比較し、平均状態からの距離を求め、この距離が所定の値を超えているものが、平均状態から逸脱しているものと判断し、対応箇所の保守を表示することを特徴とする請求項1に記載の駅務機器の保守システム
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