JP3782181B2 - 改札装置及び改札方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、利用者の所持する券媒体に基づいて自動的に改札処理を行う改札装置及び改札方法に係り、特に改札装置において券媒体の投入許可タイミング制御によるサービス向上と流動阻害の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道などの交通機関の駅における入場口あるいは出場口などの改札口には、改札の省力化を目的として、自動的に改札処理を行う自動改札装置が設置され始めている。このような自動改札装置は、交通機関を利用する利用者が駅に入場する際、駅から出場する際、または交通機関を乗り換える際に、利用者が所持する券媒体、例えば乗車券を取り込んで記録されている磁気情報を読み取り、通行の可否を判定するともに、必要に応じて取り込んだ乗車券に磁気情報の記録またはパンチ、印刷などの処理を施している。また、この自動改札装置は、通行の可否を判定する際に、乗車券が適当であれば利用者の通行を許可し、不適当であれば利用者の通過を阻止する。
【0003】
また、このような自動改札装置の中には、複数枚の乗車券の組み合わせ利用に対応できるものが提案されている。乗車券の組み合わせ利用とは、例えば、定期乗車券と定期乗車券、または定期乗車券と普通乗車券などの二枚以上の乗車券の乗車区間を組み合わせて利用することである。また、プリペイドカードなどと組み合わせて利用することもできる。このような複数枚対応の自動改札装置は、例えば乗換駅における改集札処理または入出場チェックが施行された改集札処理などで利用される。
【0004】
複数枚対応の自動改札装置においては、複数枚の乗車券を処理する場合、全ての乗車券のデータを読み取って組み合せを判定し、乗車区間の不正をチェックして通行の可否を判断している。
【0005】
このような自動改札装置は、1枚、または複数枚の乗車券が投入されると、後続の次客による乗車券の誤投入を防止するために、券投入口に設けられたシャッタを閉じるように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような自動改札装置は、改札業務の省力化の他に、改札口において、迅速な券媒体の正否判定、及び利用者の入出場の可否判定を行うことにより、利用客のスムーズな流動を可能とすることを目的としている。
【0007】
このような自動改札装置は、利用者が自動改札装置に乗車券を投入することなく通過しようとしたときに、利用者の通過を阻止するとともに、後続の次客の乗車券誤投入を防止するために、券投入口のシャッタを閉じる。これは、利用者が乗車券を投入せずに無札で通過しようとしているにもかかわらず、次客が正券の乗車券を投入することにより、無札者の通過を許可し、正券を所持していた次客が無札者となって通過を阻止されてしまうような自動改札装置の誤動作を防止するためである。
【0008】
このシャッタは、無札者が投入口付近、すなわち改札装置の通路の入口付近まで戻らないと開かないため、改札装置の通路の出口付近から乗車券を投入しようとする不慣れな利用者は、通路内で立ち往生し、通路を塞いでしまうこととなる。音声や、画面表示などで利用者に投入口付近まで戻るように案内をしているが、ラッシュ時には、音声が聞き取りにくく、また画面表示は、不慣れな利用者にとっては利用者の視野に入りにくく、読み取りにくいという問題がある。
【0009】
このため、音声や画面表示などの案内が必ずしも有効に機能せず、利用者のスムーズな流動を阻害するとともに、的確な案内が提供されずに利用者に対するサービス性が損なわれる虞がある。
【0010】
また、このような問題は、複数枚対応の自動改札装置においても同様に発生する。すなわち、複数枚の乗車券を組み合わせて利用している利用者が投入口に乗車券を投入した際に、乗車区間に適正な枚数の乗車券を投入し忘れた場合、すなわち券不足の場合には、上述した場合と同様に、利用者が通路内で立ち往生する虞があり、この時、他の利用者のスムーズな流動を阻害するとともに、的確な案内が提供されずに利用者に対するサービス性が損なわれる問題がある。
【0011】
この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用に対応可能であるとともに、かつ改札処理効率を改善して利用者のスムーズな流動を可能にし、さらにサービス性を向上した改札装置及び改札方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、
請求項1に記載の発明によれば、
乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、前記無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、前記阻止手段が前記無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記無札者が前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする改札装置が提供される。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、
乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、前記受取手段により受け取った乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断し且つ前記検知手段により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、前記券不足者の通路の進行を阻止する阻止手段と、前記券不足者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、前記阻止手段が前記券不足者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする改札装置が提供される。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、
乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、また、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記券不足者又は無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、前記券不足者又は無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、前記阻止手段が前記券不足者又は無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者又は無札者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者又は無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする改札装置が提供される。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、
乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記券不足者及び無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、前記券不足者又は無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する進行方向下流側の筐体に設けられた第1案内手段と、進行方向上流側に振り返った前記券不足者又は無札者に対して進行方向のさらに上流側に戻るように案内する進行方向上流側の筐体に設けられた第2案内手段と、後続する他の乗車券媒体所持者に対して前記受取領域から外れるように案内する進行方向上流側の筐体に設けられた第3案内手段と、前記阻止手段が前記券不足者又は無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者又は無札者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者又は無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする改札装置が提供される。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、
乗車券媒体所持者が進行する上流側から下流側に向かって順に第1乃至第5ゾーンに分割された通路を形成する筐体と、筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、前記通路に沿った前記第1乃至第5ゾーンの各ゾーンに対応する位置の筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者の位置をゾーン毎に検知する検知手段と、前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第2ゾーンで前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、前記無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、前記阻止手段が前記無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記無札者が前記通路中の第1ゾーンまで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御手段と、を備えたことを特徴とする改札装置が提供される。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、
第1検知手段と、第2検知手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、前記制御手段は、前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、を備えたことを特徴とする改札方法が提供される。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、
第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、前記制御手段は、前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取って乗車券媒体が不足していると判断し、且つ前記第2検知手段からの出力により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、を備えたことを特徴とする改札方法が提供される。
【0019】
請求項8に記載の発明によれば、
第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、前記制御手段は、前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、を備えたことを特徴とする改札方法が提供される。
【0020】
請求項9に記載の発明によれば、
第1検知手段と、第2検知手段と、阻止手段と、開閉手段と、第1案内手段と、第2案内手段と、第3案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、前記制御手段は、前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、前記第1案内手段を制御して進行方向下流側を向いた前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、前記第2案内手段を制御して進行方向上流側に振り返った前記乗車券媒体所持者に対して進行方向のさらに上流側に戻るように案内する工程と、前記第3案内手段を制御して後続する他の乗車券媒体所持者に対して前記受取領域から外れるように案内する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、を備えたことを特徴とする改札方法が提供される。
【0021】
請求項10に記載の発明によれば、
第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、前記制御手段は、前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する上流側から下流側に向かって順に第1乃至第5ゾーンに分割された通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第2ゾーンに、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第2ゾーンで前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第2ゾーンより上流側の第1ゾーンまで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、を備えたことを特徴とする改札方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の改札装置の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る自動改札装置の外観を概略的に示す図である。
【0023】
この自動改札装置は、複数枚の券媒体、例えば乗車券の組み合わせ利用に対応できるものである。例えば、新幹線と在来線との乗換駅において、この乗換駅に設置された自動改札装置は、この乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、この乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券および特急券とを受け付け、これらのデータを基にして乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし、改札処理を行うことができる。
【0024】
以下、このような改札処理について詳細に説明する。なお、上記した乗車区間の連続したような乗車券媒体を関連乗車券と称する。
自動改札装置の本体10には、駅構内への入場時または駅構外への出場時に乗車券媒体が投入される投入口12と、この投入口12で受入れられた乗車券媒体を排出する排出口14とがそれぞれ設けられている。乗車券媒体には、普通乗車券、定期乗車券、特急乗車券、回数乗車券、プリペイドカードなどの種類があり、このような乗車券媒体には所定の情報、例えば、有効期限情報および乗車可能区間情報が所定の形式で磁気記録されている。
【0025】
この実施の形態に係る自動改札装置10は、投入口12が複数枚の乗車券媒体の一括投入を受け付けることができる。また、投入口12は、1枚ずつ複数枚の乗車券媒体の投入も受け付けることができる。もちろん、1枚の乗車券媒体で改札処理を実行することもできる。
【0026】
複数枚の乗車券媒体の組み合わせとしては、定期乗車券と定期乗車券、定期乗車券と特急乗車券、および定期乗車券と普通乗車券などが考えられる。さらに、この実施の形態の排出口14は、複数枚の乗車券媒体が一括投入された場合に、複数枚一括排出が可能であり、複数枚の乗車券媒体は、例えば大きさの順に重ねて揃えられて排出される。
【0027】
投入口12の近傍には、乗車券媒体の投入を阻止するためのシャッタが設けられている。このシャッタは、乗車券媒体が投入されてから所定時間後に他の乗車券媒体投入を所定期間禁止する。このシャッタの働きにより、他人、すなわち後続の次客の乗車券媒体が連続して投入される誤投入を防止する。
【0028】
また、投入口12の前方には、利用者に対して種々の案内を表示する投入口近傍表示部16が設けられている。この投入口近傍表示部16は、例えば、プリペイドカードなどの残額や、利用者に対する種々の案内を表示する。投入口近傍表示部16は、互いに傾斜した2つの表示画面16A、16Bを有している。表示画面16Aは、乗車券媒体を投入口12に投入しようとする利用者が目視できるような角度に傾いて設けられ、この利用者に対して案内を表示する。表示画面16Bは、自動改札装置10の通路における略中央から排出口側の間にいる利用者が投入口側に振り返ったときに目視できるような角度に傾いて設けられ、この利用者に対して案内を表示する。
【0029】
さらに、投入口12の下部には、この自動改札装置の通路の案内を表示する図示しない通路案内表示部が設けられている。排出口14の前方には、利用者に対して種々の案内を表示する排出口近傍表示部18が設けられている。
【0030】
自動改札装置の本体10の側面部には、閉じることにより利用者の通行を阻止するためのドア部20が設けられている。また、自動改札装置の本体10の上部には、自動改札装置の本体10に対応する通路を区別させるための仕切となるフレーム22が設けられている。このフレーム22には小児券の投入、無効券または異常券の投入や機器の異常を知らせるための表示器26が設けられている。
【0031】
なお、無効券とは、他の乗車券媒体と組み合わせても使用できない券のことである。例えば、有効期限切れの乗車券媒体がこれに該当する。異常券とは、この自動改札装置で読み取ることができない券である。例えば、記録形式の異なるクレジットカード、磁気記録が施されていない乗車券がこれに該当する。
【0032】
さらに、本体10の側面部とフレーム22には、利用者の通過を対応する通路に沿って複数のゾーン毎に検知する人間検知センサ24が複数設けられている。この実施の形態では、通路に沿って投入口12側から排出口14側まで5つのゾーンに分割されている。すなわち、投入口12側から排出口14側までAゾーンの人間検知センサ24A、Bゾーンの人間検知センサ24B、Cゾーンの人間検知センサ24C、Dゾーンの人間検知センサ24D、及びEゾーンの人間検知センサ24Eが順次配置されている。これらの複数の人間検知センサ24は、利用者の通過を検知するものであり、透過型、または反射型の赤外線センサなどが用いられる。
【0033】
一方、投入口12の近傍には、自動改札装置の投入口12付近の所定のエリアに人間が接近すること検知する接近センサ25が設けられている。
また、自動改札装置本体10の側面には、利用者に対して音声で案内するためのスピーカ27が設けられている。
【0034】
図2は、図1に示した自動改札装置の内部機構を概略的に示す図である。
投入口12と排出口14との間には、投入口12から投入された乗車券媒体を排出口14側に搬送する主搬送路32が形成されている。この主搬送路32上には、この搬送路32上を搬送される乗車券媒体の有無及び乗車券媒体の通過を検知するセンサ、例えば、投入口12から投入された乗車券媒体を検知する投入口センサ90、排出口に排出された乗車券媒体を検知する排出口センサ92などが複数設けられている。このセンサには、例えば光センサが利用され、乗車券媒体がセンサを通過したときの遮光タイミングにより通過位置を認識することができる。
【0035】
投入口12から主搬送路32への入口には、乗車券媒体の投入を所定期間禁止するシャッタ28が設けられている。所定期間とは、投入された乗車券媒体が排出口14から受け取られるまでの期間のことである。このシャッタ28は、乗車券媒体が投入された瞬間に閉じるようになっている。これにより、最初に投入された乗車券媒体と、次に投入される乗車券媒体との区別がなされる。
【0036】
主搬送路32の搬送経路上には投入口12から排出口14に沿い順に、一括または1枚ずつ投入された乗車券媒体を1枚ずつ取り込む取込ローラ33、取り込まれた乗車券媒体を整列する整列部34、乗車券媒体の磁気記録層に磁気記録された情報を読み取る読取ヘッド36aおよび36b、乗車券媒体の表裏を常に統一して送り出す反転部38、情報の書込前に乗車券媒体をプールする書込前プール部42、乗車券媒体に所定の磁気情報を記録する書込ヘッド46、書込ヘッド46で記録された情報を確認するための読取ヘッド48、乗車券媒体にパンチ処理を施すパンチ処理部50および52、乗車券媒体の通過を検知する第1券検知センサ54、インクリボン55に含まれるインクを乗車券媒体に熱転写して印刷記録を施すサーマルヘッド56、乗車券媒体を加熱して乗車券媒体に含まれる感熱層を発色させることにより印刷記録を施すサーマルヘッド58、複数枚の乗車券媒体が投入された際に排出する複数枚の乗車券媒体を揃える一括プール部60などが設けられている。
【0037】
整列部34では、投入口12に投入された乗車券媒体の所定方向が搬送方向とされ、かつ片側基準となるような整列が施される。
反転部38には振分ゲート39が設けられており、乗車券媒体の表裏を常に統一するため、必要に応じて乗車券媒体がこの振分ゲート39により主搬送路32から反転部38に引き込まれる。反転部38に引き込まれた乗車券媒体は、反転されて主搬送路32に戻される。乗車券媒体の反転部38への引き込みの必要性は、読取ヘッド36aまたは36bのどちらで乗車券媒体の情報が読み取られたかで判断される。
【0038】
書込前プール部42は、複数枚の組み合わせによる乗車券媒体の有効性、例えば、乗車可能区間が連続しているか否かをチェックするために、乗車券媒体をプールするものである。
【0039】
この書込前プール部42には、振分ゲート43、プール搬送路44、ストッパ45などが設けられており、振分ゲート43により乗車券媒体が主搬送路からプール搬送路44に引き込まれ、引き込まれた乗車券媒体がストッパ45により停止され、プールされる。このとき、プール搬送路44には乗車券媒体が複数毎重ならないように、つまり1枚ずつ別のプール搬送路44にプールされるように振り分けゲート43が作動される。プールされた乗車券媒体は、必要に応じた所定の順序で主搬送路32に戻される。
【0040】
感熱層を備えていない乗車券媒体に印字記録が必要な場合、投入された乗車券媒体は、振分ゲート51によりサーマルヘッド56に搬送される。そして、サーマルヘッド56により、インクリボン55からインクが乗車券媒体に転写される。
【0041】
また、感熱層を備えている乗車券媒体に印刷記録が必要な場合には、投入された乗車券媒体は、振分ゲート51によりサーマルヘッド58に搬送される。そして、サーマルヘッド58により、乗車券媒体が加熱され、感熱層が発色されることにより、乗車券媒体に印字記録がなされる。
【0042】
一括プール部60には、一括プールローラ61、振分ゲート62、第2券検知センサ63などが設けられており、排出サイズの異なる複数の乗車券媒体の一括排出時に特定の乗車券媒体が取り損なわれないように、つまり見落とされないようにこれらサイズの異なる複数の乗車券媒体をサイズ順に並び換えて重ねて揃える機構である。
【0043】
ここで、乗車券媒体の種類とサイズについて説明する。各乗車券媒体のサイズ(mm単位)は、普通乗車券:30×57.5、定期乗車券券およびプリペイドカード:57.5×85、大型乗車券:57.5×120などである。このようなサイズの異なる複数枚の関連乗車券を処理した場合、排出時にこれら関連乗車券を1枚ずつ排出していると、スムーズな改札処理の妨げとなる。ところが、一括してまとめて排出しようとすると、サイズの大きい券の影に隠れてサイズの小さい券が見落とされ、取り損なわれてしまうことがある。
【0044】
そこで、この一括プール部60により、次のようにして乗車券媒体が揃えられ排出される。例えば、普通乗車券、定期券、および大型券が一括または1枚ずつ投入され書込前プール部42にプールされているとする(この実施の形態では書込前プール部42には二枚までしかプールできないように図示されているが、二枚以上プールできるものとする)。このとき、サイズの大きい乗車券媒体から順に、即ち大型券、定期券、普通乗車券の順に書込前プール部42から排出され主搬送路32上を搬送され、整位される。そして、大型券、定期券、および普通乗車券の先端が一致した状態で、かつ大型券、定期券、普通乗車券の順に重ねられた状態で一括プールローラ61に取り込まれる。このとき、書込前プール部42に乗車券媒体がプールされていなければ、一括プールローラ61の回転が停止されずに、一括プールローラ61に取り込まれた乗車券媒体が排出される。
【0045】
このようにして重なられた複数の関連乗車券が排出されると、これら関連乗車券を受け取る者の側から見て全ての乗車券が確認できる。よって、サイズの異なる乗車券媒体をサイズ順に揃え一括排出することにより、スムーズな改札処理が実現できるとともに、乗車券媒体の取り損ないも防止できる。
【0046】
振分ゲート66は、乗車券媒体の種類によって排出と回収とに振り分けるゲートである。例えば、定期券は排出され、駅構内から出場するときの普通乗車券は回収される。振分ゲート66により回収された乗車券媒体は、乗車券媒体の種類に応じて振分ゲート68により第1集札箱70と第2集札箱72とに振り分けられ回収される。
【0047】
また、この自動改札装置の本体10には、各部を駆動するためのモータが複数取り付けられておいる。例えば、乗車券媒体を搬送する搬送ローラを駆動するメインモータ(ステッピングモータ、サーボモータなど)74、一括プールローラを駆動するステッピングモータ76、乗車券媒体を排出口14に搬送するインダクションモータ78が設けられている。
【0048】
図3は、図1および図2で説明した自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
自動改札装置は、装置全体を統括制御するCPU100を有している。このCPU100には、CPU100の制御プログラムを記憶しているROM102と、乗車券媒体から読み取った情報の記憶、予め選択可能に作成された複数の表示パターンの記憶、及び制御プログラムのバッファとして情報を記憶するRAM104と、乗車券媒体の使用が開始された入場駅からこの自動改札装置の設置駅までの運賃情報を記憶している運賃メモリ106と、が接続されている。
【0049】
また、この自動改札装置のCPU100には、読取ヘッド36aおよび36bを制御する読取回路108と、書込ヘッド46を制御する書込回路110と、読取ヘッド48を制御する読取回路112などが接続されている。このCPU100は、読取ヘッド36aまたは36bで読み取られた情報を基にして通行の可否判定処理を行う。
【0050】
さらに、このCPU100には、振分けゲート39、43、51、59、62、64、66、および68などを制御する振分け制御回路114と、サーマルヘッド56および58を制御するサーマルヘッド制御回路116と、第1券検知センサ54および第2券検知センサ63、投入口センサ90、排出口センサ92などの各センサからの信号を基に乗車券媒体の搬送状況を検知する検知回路118、乗車券媒体を搬送する搬送機構32を制御する搬送制御回路120と、人間検知センサ24A乃至E、及び接近センサ25などのセンサからの出力により乗車券媒体の投入者の通過を検知する通過検知回路122と、ドア部20の駆動を制御するドア制御回路126などが接続されている。
【0051】
さらに、このCPU100には、投入口近傍表示部16の表示画面16A、16B、および排出口近傍表示部18などの各表示部を制御する表示制御回路128と、表示器26を制御する表示器制御回路130と、スピーカ27を制御するスピーカ制御回路132と、シャッタ28の駆動を制御するシャッタ制御回路134と、プール部42、60の駆動を制御するプール部制御回路136と、複数の自動改札装置を一括して監視する監視盤140と接続するための監視盤インターフェース138などが接続されている。
【0052】
なお、CPU100は、所定期間の時間をカウントするタイマを有している。図4には、この自動改札装置に設けられた人間検知センサの配置位置と各ゾーンとの関係を示す図である。
【0053】
利用者が自動改札装置をXゾーンからYゾーンまで通過する際の通路のもっとも上流側、すなわち乗車券媒体を投入口に投入するためにXゾーンから接近して最初に通過する領域にAゾーンが形成されている。そして、Aゾーンの自動改札装置本体10及びフレーム22には、複数の人間検知センサ24Aが設けられている。このAゾーンに隣接する下流側、すなわち通路を通過しようとする利用者が進行する方向には、Bゾーンが形成され、このBゾーンの自動改札装置本体10及びフレーム22には、複数の人間検知センサ24Bが設けられている。このBゾーンに隣接する下流側には、Cゾーンが形成されている。そして、Cゾーンの自動改札装置本体10及びフレーム22には、複数の人間検知センサ24Cが設けられている。このCゾーンに隣接する下流側には、Dゾーンが形成されている。そして、Dゾーンの自動改札装置本体10及びフレーム22には、複数の人間検知センサ24Dが設けられている。このDゾーンに隣接する下流側であって、自動改札装置のもっとも下流側に位置する領域には、Eゾーンが形成されている。そして、Eゾーンの自動改札装置本体10及びフレーム22には、複数の人間検知センサ24Eが設けられている。
【0054】
また、この自動改札装置は、既に述べたように、乗車券媒体を投入口に投入する前のXゾーンにいる利用者に対して案内を表示する表示画面16A、通路内のBゾーンからDゾーンの間にいる利用者が上流側に振り返ったときに案内が目視できるように配置された表示画面16B、及び通路内のAゾーンからDゾーンの間にいる利用者が進行方向、すなわち下流側を向いているときに案内が目視できるように配置された表示部18を備えている。
【0055】
次に、この自動改札装置の改札処理について説明する。
図5には、この実施の形態に係る自動改札装置の改札処理を説明するためのフローチャートである。
【0056】
まず、排出口センサ92により排出された乗車券媒体が検知されなくなると、シャッタ28が開き、投入口12への乗車券媒体の投入が許可される。つまり、排出口14に排出された乗車券媒体が受け取られると、次の乗車券媒体の投入が許可され、自動改札装置は待機状態、すなわち券投入待ちの状態となる(ST1)。排出口センサ92により排出された乗車券媒体が検知されているときには、シャッタ28が閉じ、投入口12への次の乗車券媒体の投入が禁止される。これは、排出口に乗車券媒体が保留されている段階で他の利用者の乗車券媒体が投入されることによる、機器の故障または乗車券媒体の受取時の混乱などを防ぐためである。
【0057】
乗車券媒体が投入されると(ST1,NO)、乗車券媒体を投入した利用者がBゾーンに進入したか否かを人間検知センサ24Bからの出力に基づいて判断する(ST2)。
【0058】
利用者がBゾーンに進入しない場合には(ST2,NO)、CPU100に設けられたカウンタタイマを作動させる。そして、カウンタタイマがタイムアップした場合には(ST3,YES)、カウンタタイマをクリアし(ST4)、再びST1に戻って待機状態とする。一方、カウンタタイマがタイムアップしなかった場合には(ST3,NO)、再びST2に戻る。
【0059】
利用者がBゾーンに進入した場合には(ST2,YES)、投入された乗車券媒体に不足があるか否かが判断される(ST5)。乗車券媒体に不足がない場合には(ST5,YES)、後述するように通常処理が実行され(ST6)、再びST1で待機状態となる。
【0060】
一方、乗車券媒体が不足する場合には(ST5,NO)、乗車券媒体を投入した利用者を券不足者として認識し、後続する他の利用客の所持する乗車券媒体との混入を防止するために、投入口のシャッタを閉じる(ST7)。
【0061】
また、待機状態において(ST1,YES)、利用者がBゾーンまで進入してきたことを人間検知センサ24Bが検知した場合(ST8,YES)、乗車券媒体を投入することなく通過しようとする利用者を無札者として認識し、次客、すなわち後続する他の利用客の所持する乗車券媒体により無札者が通過し、乗車券媒体を所持していた他の利用者が無札者として通過を阻止されるような誤動作を防止するために、投入口のシャッタを閉じる(ST7)。もちろん、この時、利用者の通過を阻止するために、ドア部を閉鎖する。
【0062】
続いて、券不足者または無札者として認識された利用者がCゾーンに進入する前に、利用者の進行方向側に配置された表示部18、及びスピーカ27の少なくとも一方により、BゾーンからCゾーン付近の利用者に対して下がって乗車券媒体を投入する旨の案内をする(ST9)。
【0063】
この利用者が案内の通りに上流側に下がってAゾーンまで戻ったか否かをAゾーンに配置された人間検知センサ24Aからの出力により判断する(ST10)。
【0064】
利用者がAゾーンまで戻らない場合には(ST10,NO)、再びST8を繰り返し、スピーカによる音声案内、及び表示部による画面表示案内により、利用者に対して下がるように促す。また、この案内を所定回数繰り返したにもかかわらず、人間検知センサ24Aがオン状態となって、利用者がAゾーンに戻っていないと検知した場合には、機器の故障が発生したと判断する。
【0065】
利用者がAゾーンまで戻った場合には(ST10,YES)、接近センサ25からの出力に基づいてXゾーンに次客がいるか否かが判断される(ST11)。次客がXゾーンにいないと判断した場合には(ST11,YES)、投入口を塞いでいたシャッタ28を開き(ST12)、乗車券媒体を投入口に投入して下さいという旨の案内を表示部16B、及びスピーカ28の少なくとも一方を作動させて、利用者に対して画面表示案内、または音声案内を行う(ST13)。
【0066】
つまり、券不足者または無札者として認識された利用者に対して、下がるように促した後、利用者がAゾーンまで下がり、且つXゾーンに次客がいないと判断した場合には、Aゾーンの位置から利用者が乗車券媒体の投入を可能とするようにシャッタを開け、さらに、音声、及び画面表示などで乗車券媒体が投入可能であることを利用者に報知する。
【0067】
したがって、利用者に対して適切な案内で確実に誘導することが可能となり、サービス性が向上される。また、改札の通路を利用者が立ち往生する時間を短縮することが可能となり、他の利用客の流動を阻害するようなことが防止できる。
【0068】
一方、Xゾーンに次客がいる場合には(ST11,NO)、Aゾーンまで下がった利用者に対してさらに、もう少し下がってから乗車券媒体を投入する旨の案内をスピーカ27、及び表示画面16Bを利用して実行する(ST14)。
【0069】
また、Xゾーンにいる次客に対しては、前の方、すなわち券不足者または無札者として認識された利用者がST14の案内に基づいて下がってくるので、いま一歩下がるように促す旨の案内を表示画面16Aに表示する(ST15)。
【0070】
そして、接近センサ25によりXゾーンにいた次客がXゾーンから離れたか否かが判断される(ST16)。次客がXゾーンにいないと判断した場合には(ST16,YES)、利用者がAゾーンまで戻っていれば、Aゾーンからの乗車券媒体の投入を許可する。すなわち、投入口を塞いでいたシャッタ28を開き(ST17)、乗車券媒体を投入口に投入して下さいという旨の案内を表示部16B、及びスピーカ28の少なくとも一方を作動させて、利用者に対して画面表示案内、または音声案内を行う(ST18)。
【0071】
つまり、券不足者または無札者として認識された利用者に対して、下がるように促した後、利用者がAゾーンまで下がり、且つXゾーンにいた次客が投入口に所持している乗車券媒体を投入できない位置までXゾーンから離れたと判断した場合には、Aゾーンの位置から利用者が乗車券媒体の投入を可能とするようにシャッタを開け、さらに、音声、及び画面表示などで乗車券媒体が投入可能であることを利用者に報知する。
【0072】
したがって、利用者に対して適切な案内で確実に誘導することが可能となり、サービス性が向上される。また、改札の通路を利用者が立ち往生する時間を短縮することが可能となり、他の利用客の流動を阻害するようなことが防止できる。
【0073】
また、Xゾーンに次客がいた場合には(ST16,NO)、次客がXゾーンから離れるとともに、利用者がXゾーンまで下がったか否かが接近センサからの出力に応じて判断される(ST19)。
【0074】
Xゾーンまで利用者が戻らない場合には(ST19,NO)、再びST14を繰り返し、スピーカによる音声案内、及び表示部による画面表示案内により、利用者及び次客に対して下がるように促す。また、この案内を所定回数繰り返したにもかかわらず、人間検知センサ24、及び接近センサ25がオン状態となって、利用者がXゾーンに戻っていないと検知した場合には、機器の故障が発生したと判断する。
【0075】
Xゾーンに利用者が戻ったと判断した場合には(ST19,YES)、Xゾーンからの乗車券媒体の投入を許可する。すなわち、投入口28を塞いでいたシャッタ28を開き(ST20)、乗車券媒体を投入口に投入して下さいという旨の案内を表示部16A、及びスピーカ28の少なくとも一方を作動させて、利用者に対して画面表示案内、または音声案内を行う(ST21)。
【0076】
つまり、券不足者または無札者として認識された利用者に対して、下がるように促した後、Xゾーンにいた次客が投入口に所持している乗車券媒体を投入できない位置までXゾーンから離れ、且つ利用者がXゾーンまで下がったと判断した場合には、Xゾーンの位置から利用者が乗車券媒体の投入を可能とするようにシャッタを開け、さらに、音声、及び画面表示などで乗車券媒体が投入可能であることを利用者に報知する。
【0077】
したがって、利用者に対して適切な案内で確実に誘導することが可能となり、サービス性が向上される。また、改札の通路を利用者が立ち往生する時間を短縮することが可能となり、他の利用客の流動を阻害するようなことが防止できる。
【0078】
次に、図5に示した通常処理ST6について説明する。
投入口12に対して乗車券媒体が投入されると、投入口センサ90により乗車券媒体が検知され、シャッタ28が閉じ、次の乗車券媒体の投入が禁止される。投入された乗車券媒体が1枚だけの場合には、この1枚の乗車券媒体が取込ローラ33により主搬送路32に取り込まれる。投入された乗車券媒体が複数枚の場合には、これら複数枚の乗車券媒体を分離して、1枚ずつ取込ローラ33により主搬送路32に取り込まれる。
【0079】
取込ローラ33により取り込まれた乗車券媒体は整列部34によって整列される。この整列された乗車券媒体は主搬送路32を搬送され、この乗車券媒体に記録されているデータが読取ヘッド36aおよび36bによって読み取られる。このとき、データの読取が不能な場合には投入された券が異常券であると判断され、この異常券と判断された券は即座に排出される。また、この異常券と判断された券と同時に一括して投入された券が存在する場合には、この券も即座に排出される。このように投入された券が異常券であると判断された場合には、自動改札装置の通過は許可されない。
【0080】
投入された券が異常券でない場合には、読取ヘッド36aおよび36bのうちのどちらの読取ヘッドによりデータの読み取りが行われたかにより、乗車券媒体の表裏が認識され、必要に応じて反転部38による反転処理が行われる。そして、一括投入された乗車券媒体は1枚ずつ全て書込前プール部42にプールされる。つまり、投入口センサ90により乗車券媒体が検知されなくなるまで、投入口12に保留された乗車券媒体の取り込み〜書込前プール部42へのプール処理が繰り返される。
【0081】
一括投入された乗車券媒体が全て書込前プール部42にプールされたとき、即ち、一括投入された乗車券媒体媒体のデータが全て読み取られると、一括投入された乗車券媒体による通行判定処理が行われる。通行判定処理の内容は乗車区間および乗車期限などである。通行判定処理の結果、通行が許可されるときには、ドア部20による通行阻止は行われない。通行が許可されないときには、ドア部20により利用者の通行が阻止される。
【0082】
上述した通行判定処理とともに、書込前プール部42にプールされた乗車券媒体の排出処理が開始される。書込前プール部42にプールされている乗車券媒体は、例えばサイズの大きい順に主搬送路32に送り出される。このとき、データの書込が必要な乗車券媒体には、所定の情報が書込ヘッド46により書き込まれる。書き込まれた情報は、読取ヘッド48により読み取られ、書き込まれた内容が確認される。さらに、パンチ処理が必要な乗車券媒体には、パンチ処理が施される。
【0083】
必要に応じた処理がなされた乗車券媒体は、主搬送路32を搬送され第1の券検知センサ54により検知され、所定のタイミングで一括プールローラ61の回転が開始され、乗車券媒体がこの一括プールローラ61に取り込まれる。書込前プール部42から搬送されてくる乗車券媒体がまだ存在するときに、第2の券検知センサにより乗車券媒体が検知されると、乗車券媒体を保留した状態で一括プールローラ61が停止される。これは、次に搬送される乗車券媒体と先端を揃えて排出する処理のためである。
【0084】
さらに搬送されてくる乗車券媒体が第1の券検知センサ54により検知されると、所定のタイミングで一括プールローラ61の回転が開始され、乗車券媒体が一括プールローラ61に取り込まれる。
【0085】
この所定のタイミングとは、最初に一括プールローラに保留されている乗車券媒体の先端と、次に一括プールローラに取り込まれる乗車券媒体の先端とが一致するようなタイミングのことである。つまり、所定のタイミングで一括プールローラ61が回転することにより、複数枚の乗車券媒体の先端を揃えることができる。
【0086】
書込前プール部42から搬送されてくる乗車券媒体が存在しないときには、一括プールローラ61により揃えられた乗車券媒体がすべて排出される。このとき、乗車券媒体は取り損なわれないように、即ちサイズの小さい乗車券媒体がサイズの大きい乗車券媒体の影に隠れないような状態に揃えられて排出されることになる。また、排出された乗車券媒体が排出口センサ92により検知されている期間は、シャッタ28により次の乗車券媒体の投入が禁止される。
【0087】
上述したように、この発明に係る自動改札装置の一実施の形態によれば、正券としての乗車券媒体を所持している利用者が投入口に乗車券媒体を投入し忘れた場合に、投入口付近まで戻らなくても、手を伸ばせば投入できる位置まで戻り、且つ投入口付近に後続する他の利用客がいないと判断された場合は、投入口に設けられたシャッタを開けて、正券を所持している利用者の券投入をスムーズに誘導し、改札付近の利用客の流動阻害を防止するとともに、利用客へのサービス性の向上を図るものである。
【0088】
なお、上述した実施の形態では、主に鉄道などの交通機関における普通乗車券、定期券等の乗車券媒体を取り扱う駅の改札口に配置された改札装置につて説明したが、この発明は、この実施の形態に制限されるものではなく、他の改札装置、例えば、アミューズメントパーク等の入出場口に配置された改札装置にも適用できる。この場合、アミューズメントパークへの入場券を入場口に配置された改札装置に投入し忘れた利用者を無札者として認識し、上述したような同様の改札処理を実行することにより、改札処理効率を改善して利用者のスムーズな流動を可能にし、さらにサービス性を向上した改札装置及び改札方法を提供することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用に対応可能であるとともに、かつ改札処理効率を改善して利用者のスムーズな流動を可能にし、さらにサービス性を向上した改札装置及び改札方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る自動改札装置の外観を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示した自動改札装置の内部機構を概略的に示す図である。
【図3】図3は、図1に示した自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示した自動改札装置のゾーンと各ゾーンに設けられた人間検知センサの配置位置を説明するための図である。
【図5】図5は、この発明の自動改札装置による改札処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…自動改札装置本体
12…投入口
14…排出口
16(A,B)…表示画面
18…表示部
24(A,B,C,D,E)…人間検知センサ
25…接近センサ
27…スピーカ
33…取り込みローラ
34…整列部
36a、36b、48…読取ヘッド
42…書込前プール部
46…書込ヘッド
50、52…パンチ処理部
56、58…サーマルヘッド
60…一括プール部
61…一括プールローラ
100…CPU
Claims (10)
- 乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、
筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、
前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、
前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、
乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、
前記無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、
前記阻止手段が前記無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、
前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記無札者が前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする改札装置。 - 乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、
筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、
前記受取手段により受け取った乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、
前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、
前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、
乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断し且つ前記検知手段により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、前記券不足者の通路の進行を阻止する阻止手段と、
前記券不足者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、
前記阻止手段が前記券不足者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、
前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする改札装置。 - 乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、
筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、
前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、
前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、
乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、また、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記券不足者又は無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、
前記券不足者又は無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、
前記阻止手段が前記券不足者又は無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、
前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者又は無札者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者又は無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする改札装置。 - 乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体と、
筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、
前記通路に沿って筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者を検知する検知手段と、
前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、
乗車券媒体所持者から受け取った全ての乗車券媒体を前記処理手段により読み取り、乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記乗車券所持者を券不足者として認識し、乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記券不足者及び無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、
前記券不足者又は無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する進行方向下流側の筐体に設けられた第1案内手段と、
進行方向上流側に振り返った前記券不足者又は無札者に対して進行方向のさらに上流側に戻るように案内する進行方向上流側の筐体に設けられた第2案内手段と、
後続する他の乗車券媒体所持者に対して前記受取領域から外れるように案内する進行方向上流側の筐体に設けられた第3案内手段と、
前記阻止手段が前記券不足者又は無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、
前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記券不足者又は無札者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記券不足者又は無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする改札装置。 - 乗車券媒体所持者が進行する上流側から下流側に向かって順に第1乃至第5ゾーンに分割された通路を形成する筐体と、
筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられ、1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口を有する受取手段と、
前記受取手段により受け取られた乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取り、必要に応じて所定の処理を施した後、返却または回収する処理手段と、
前記通路に沿った前記第1乃至第5ゾーンの各ゾーンに対応する位置の筐体に設けられ、前記乗車券媒体所持者の位置をゾーン毎に検知する検知手段と、
前記受取手段が乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に乗車券媒体所持者がいるか否かを判断する判断手段と、
乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記検知手段により通路の第2ゾーンで前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記乗車券所持者を無札者として認識し、前記無札者の通路の進行を阻止する阻止手段と、
前記無札者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する案内手段と、
前記阻止手段が前記無札者の進行を阻止したのに基づき後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取手段の受取口を閉じる開閉手段と、
前記判断手段が前記受取領域に後続する他の乗車券媒体所持者がいないと判断し、且つ前記検知手段が前記無札者が前記通路中の第1ゾーンまで戻ったことを検知した場合には、前記開閉手段を開いて前記無札者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように制御手段と、
を備えたことを特徴とする改札装置。 - 第1検知手段と、第2検知手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、
前記制御手段は、
前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、
前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、
前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、
を備えたことを特徴とする改札方法。 - 第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、
前記制御手段は、
前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、
前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取って乗車券媒体が不足していると判断し、且つ前記第2検知手段からの出力により通路中の第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、
前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の通路中の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、
を備えたことを特徴とする改札方法。 - 第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、
前記制御手段は、
前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、
前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、
前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、
前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、
を備えたことを特徴とする改札方法。 - 第1検知手段と、第2検知手段と、阻止手段と、開閉手段と、第1案内手段と、第2案内手段と、第3案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、
前記制御手段は、
前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、
前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第1の位置に、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、
前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第1の位置で前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、
前記第1案内手段を制御して進行方向下流側を向いた前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、
前記第2案内手段を制御して進行方向上流側に振り返った前記乗車券媒体所持者に対して進行方向のさらに上流側に戻るように案内する工程と、
前記第3案内手段を制御して後続する他の乗車券媒体所持者に対して前記受取領域から外れるように案内する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第1の位置より上流側の第2の位置まで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、
を備えたことを特徴とする改札方法。 - 第1検知手段と、第2検知手段と、処理手段と、阻止手段と、開閉手段と、案内手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備えた改札機に適用される改札方法であって、
前記制御手段は、
前記第1検知手段からの信号を基に乗車券媒体所持者が進行する上流側から下流側に向かって順に第1乃至第5ゾーンに分割された通路を形成する筐体における通路の進行方向に沿った上流側に設けられた1枚以上の乗車券媒体を受け取る受取口に乗車券媒体が投入されたか否かを検知する工程と、
前記処理手段を制御して受け取られた前記乗車券媒体を1枚ずつ進行方向の下流側に向けて搬送しながら、前記乗車券媒体に記録されているデータを読み取る工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記通路内の第2ゾーンに、前記乗車券媒体所持者が進入したか否かを検知する工程と、
前記乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取ることなく前記第2ゾーンで前記乗車券媒体所持者を検知した場合、または、前記データを読み取って乗車券媒体が不足していると判断した場合には、前記阻止手段の駆動を制御して前記乗車券所持者の通路の進行を阻止するとともに、前記開閉手段の駆動を制御して後続する他の乗車券媒体所持者から乗車券媒体を受け取らないために前記受取口を閉じる工程と、
前記案内手段を制御して前記乗車券媒体所持者に対して進行方向の上流側に戻るように案内する工程と、
前記第2検知手段からの出力により前記受取口に乗車券媒体を受け取ることが可能な受取領域に前記他の乗車券媒体所持者がいないと判断し且つ前記乗車券媒体所持者が前記通路中の前記第2ゾーンより上流側の第1ゾーンまで戻ったことを検知した場合に、前記開閉手段の駆動を制御して前記乗車券媒体所持者の所持している乗車券媒体の受取を許可するように前記受取口を開く工程と、
を備えたことを特徴とする改札方法。
Priority Applications (1)
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JP34519296A JP3782181B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 改札装置及び改札方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34519296A JP3782181B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 改札装置及び改札方法 |
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JPH10188060A JPH10188060A (ja) | 1998-07-21 |
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Family
ID=18374924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34519296A Expired - Lifetime JP3782181B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 改札装置及び改札方法 |
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JP5361317B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2013-12-04 | 株式会社東芝 | 自動改札装置 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34519296A patent/JP3782181B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10188060A (ja) | 1998-07-21 |
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