JPH10112543A - 半導体素子および半導体素子の製造方法 - Google Patents
半導体素子および半導体素子の製造方法Info
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- JPH10112543A JPH10112543A JP8264699A JP26469996A JPH10112543A JP H10112543 A JPH10112543 A JP H10112543A JP 8264699 A JP8264699 A JP 8264699A JP 26469996 A JP26469996 A JP 26469996A JP H10112543 A JPH10112543 A JP H10112543A
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 Si基板表面に、PSG/BSG/PS
Gを積層(S101〜S103)し、素子領域とする部
分のPSG/BSG/PSGを除去することによって、
ホールを形成する(S104)。次いで、ホール内面に
Si層を形成(ステップS106)し、そのSi層中
に、PSG/BSG/PSG内に含まれるP、Bを拡散
させる(ステップS108)ことによって、半導体素子
(N−MOS)を製造する。
Description
導体素子の製造方法に関し、特に、縦型構造を有する半
導体素子と、その製造方法に関する。
は、MOSFET(Metal Oxide semiconducter field
effect transister:以下、MOSと表記する)を組み
合わせて構成されている。周知のように、MOSを用い
たICには、N−MOSあるいはP−MOSだけで構成
されたICと、N−MOSとP−MOSとを組み合わせ
た相補型MOS(CMOS:Complementary MOS)で
構成されたICが存在している。なお、このようなIC
としては、電流の方向が素子表面と平行な方向になって
いるMOS(横型MOS)から構成されたものが多い
が、電流の方向が素子表面の法線方向と一致している縦
形MOSから構成されたICも知られている。
並びに製造方法を説明する。まず、図13及び図14を
用いて、従来の、横型のP−MOSからなるICの構造
並びに製造方法を説明する。図13及び図14(A)に
示したように、横型のP−MOS−ICを製造する際に
は、まず、Si基板51に対して、リン(P)のイオン
注入を行う(ステップS401)。次いで、イオン注入
を行ったSi基板51の熱処理を行い(ステップS40
2)、Si基板51の表層にp形領域を形成する。次い
で、p形領域が形成されたSi基板51上に、パッド酸
化膜(SiO2)52を形成(ステップS403)し、
さらに、そのパッド酸化膜52上に、窒化膜(Si
3N4)を形成する(ステップS404)。
チングによって、素子を形成する部分以外の領域(素子
分離領域)に存在している窒化膜53及びパッド酸化膜
52を除去する(ステップS405)。次いで、100
0℃程度の水分を含んだ雰囲気中で、ドライエッチング
を終えた基板を酸化することによって、窒化膜53とパ
ッド酸化膜52が存在していない部分に、フィールド酸
化膜54を形成する(ステップS406)。次いで、窒
化膜53表面に形成される酸化膜と窒化膜53とパッド
酸化膜52の除去を行い(ステップS407)、図14
(B)に模式的に示したように、素子分離領域にフィー
ルド酸化膜54が存在する構造を形成する。なお、上記
の、窒化膜を用いて選択的に酸化を行う技術は、LOC
OS(LOCal Oxidation of Silicon)あるいは選択酸化な
どと呼ばれている。
8)、チャネル(n形領域)を形成するために、ボロン
(B)のイオン注入を行う(ステップS409)。な
お、イオン注入時に高速のイオンがSi基板51に直接
当たると、表面近くの結晶が破壊され、その回復に高温
のアニールが必要となる。ステップS408で行われて
いる前酸化は、そのことを回避するための処理となって
いる。
行い(ステップS410)、前酸化膜の除去を行ったS
i基板51の表面に、ゲート酸化膜(SiO2)を改め
て形成する(ステップS411)。通常、ゲート酸化膜
の形成は、900℃〜1000℃のドライO2雰囲気中
での熱酸化によって行われる。
料であるポリシリコンを堆積し(ステップS412)、
ホトリソグラフィとドライエッチングにより、図14
(C)に示したように、Si基板51上に、所定の形状
を有する、ゲート酸化膜56とゲート電極57を形成す
る(ステップS413)。
形成するために、リンのイオン注入を行う(ステップS
414)。次いで、リンを適度に拡散させるために、熱
処理を行い(ステップS415)、図14(D)に示し
た構造(N−MOS)を得る。
の、横型C−MOS−ICの構造並びに製造方法を説明
する。図15、図16(A)に示したように、CMOS
−ICを製造する際には、まず、Si基板61の表面に
プロテクト酸化膜(SiO2)62を形成(ステップS
501)し、そのプロテクト酸化膜62上に、窒化膜
(Si3N4)63を形成する(ステップS502)。次
いで、ホトリソグラフィ及びエッチングにより、Si基
板51上のN−MOSを形成する領域上の窒化膜63の
除去を行う(ステップS503)。
うに、Si基板61上に残存する窒化膜63をマスクと
して、イオン注入法により、Si基板61内にボロンを
注入する(ステップS504)。その後、窒化膜63を
マスクとして、選択酸化を行う(ステップS505)。
次いで、窒化膜63表面の酸化膜並びに窒化膜63を除
去(ステップS506)し、熱処理することによって、
Si基板61表面に注入したボロンを、Si基板61内
部に拡散させる(ステップS507)。
る選択酸化膜をマスクに、イオン注入法を用いて、P−
MOSを形成する領域にリンのイオン注入を行い(ステ
ップS508)、熱処理を行うことによって、注入した
リンを拡散させる(ステップS509)。そして、表面
に存在する酸化物を全て除去し(ステップS510)、
図16(C)に示したように、pウェル63とnウェル
64を有する構造を得る。
厚のパッド酸化膜を形成し(ステップS511)、さら
に、100nm厚程度の窒化膜を形成(ステップS51
2)する。そして、ホトリソグラフィを用いて、素子分
離領域の窒化膜/パッド酸化膜の除去を行い(ステップ
S513)、ウェット酸化を行うことによって、窒化膜
/パッド酸化膜を除去した部分にフィールド酸化膜(S
iO2)を形成する(ステップS514)。
除去(ステップS515)し、前酸化を行う(ステップ
S516)ことによって、図16(D)に示したよう
に、素子分離領域にフィールド酸化膜65が存在し、p
ウェル63とnウェル64の表面に前酸化膜66が存在
する構造を得る。
OS領域(pウェル63に相当する領域)を除く部分が
マスクされるように、基板表面上にレジストパターンを
形成し(ステップS517)、N−MOSのしきい値電
圧制御のための、ボロンイオン注入を行う(ステップS
518)。さらに、ホトリソグラフィによって、P−M
OS領域(nウェル64に相当する領域)を除く部分が
マスクされるように、基板表面上にレジストパターンを
形成し(ステップS519)、P−MOSのしきい値電
圧制御のための、リンのイオン注入を行う(ステップS
520)。
ップS521)、ゲート酸化膜を形成する(ステップS
522)。次いで、ゲート電極材料であるポリシリコン
を堆積(ステップS523)し、ホトリソグラフィ及び
エッチングによって、ゲート酸化膜とポリシリコンの一
部を除去することによって、図16(E)に示したよう
に、Si基板61上に、ゲート酸化膜67を介してゲー
ト電極67が形成された構造を得る(ステップS52
4)。
MOS領域を除く部分がマスクされるように、基板表面
上にレジストパターンを形成し(ステップS525)、
N−MOS領域に対して、リンのイオン注入を行う(ス
テップS526)。さらに、ホトリソグラフィによっ
て、P−MOS領域を除く部分がマスクされるように、
基板表面上にレジストパターンを形成し(ステップS5
27)、P−MOS領域に対して、BF2のイオン注入
を行う(ステップS528)。その後、アニールを行う
ことによって、図16(F)に示したようなCMOSを
得る。
概要を説明する。縦型MOSを製造する場合には、縦方
向に、n形領域−p形領域−n形領域(あるいは、p−
n−p)が接合された構造を形成する必要がある。その
ような構造を得るために、例えば、特開平6−3147
93号公報に記載の技術では、図17に示したように、
n+型半導体基体71の上に、n-形エピタキシャル層7
2を成長させた後に、その表面から不純物を拡散させる
ことによって、p+領域73とn+領域74とを形成して
いる。そして、そのn−p−n積層構造の中央部に、ト
レンチを形成し、形成したトレンチ内に、ゲート酸化膜
ならびにゲート電極を形成することによって、縦型MO
Sを形成している(図示せず)。
MOSからICを製造するには、多くの処理が必要であ
るため、TAT(turn around time)が長いといった問題
があった。
W/L(W、Lは、アクティブなトランジスタ領域の幅
と長さ)に比例するので、チャネルに所望の電流を流す
ためには、この値を大きくする必要がある。ただし、L
を小さくした場合、短チャネル効果と呼ばれるデバイス
の性能を劣化させる現象が生じてしまため、Wをある程
度大きくせざるを得ない。
行な方向の長さとなっている縦型MOSでは、1個のM
OSを形成するために必要とされる面積が大きくなって
いる。特に、C−MOSICでは、チャネルの種類の異
なる2つのMOSを必要とすることに加え、ラッチアッ
プと呼ばれる現象の発生を防止するために、N−MOS
とP−MOS間の距離を大きくとる必要があるため、1
個のインバータを形成するために必要な面積が大きくな
っている。このように、縦型MOS−ICでは、1個の
デバイスの占有面積が大きいために、高集積化に制限が
課せられていた。
板の厚み方向の長さとなるので、1個のMOSの占有面
積は、Lには依存せず、Wのみに依存する。従って、縦
型にMOSを形成した場合には、1個あたりのMOSの
占有面積を減らすことが可能となる。しかしながら、従
来の縦型MOSは、半導体基板上(内)に形成されてい
たため、ソース、ドレインと基板との間に存在する接合
容量によって、動作速度が制限されるといった問題や、
隣のMOSとの間隔を短くすることが困難であるといっ
た問題があった。さらに、従来の縦型MOSは、イオン
注入や熱拡散によって不純物ドーピングを行うことによ
り製造されていたため、不純物ドーピングのための装置
を必要とし、また、その不純物ドーピングを行うため
に、長い時間が必要とされるため、TATが長くなって
いた。
な半導体素子を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、そのような半導体素子を、短いTATで製造
できる製造方法を提供することにある。
子の製造方法は、(イ)その表面に導電性層を有する基
板上に、第1種不純物に分類される不純物を含む第1絶
縁体層と、第2種不純物に分類される不純物を含む第2
絶縁体層と、第1種不純物に分類される不純物を含む第
3絶縁体層とを積層する積層工程と、(ロ)積層工程に
よって積層された第1ないし第3絶縁体層を貫いて基板
の表面に達するホールを形成するホール形成工程と、
(ハ)ホール形成工程によって形成されたホールの内面
に、第1種不純物に分類される不純物および第2種不純
物に分類される不純物がそれぞれ含まれたときに、異種
のキャリアによる電気伝導性を示す半導体となる材料か
らなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程と、(ニ)
熱処理を行うことにより、披拡散層形成工程で形成され
た被拡散層中に、第1ないし第3絶縁体層にそれぞれ含
まれる不純物を拡散させる熱処理工程と、(ホ)熱処理
工程によって不純物が拡散された被拡散層をその内面に
有するホール内に、ゲート電極を形成するゲート電極形
成工程とを具備する。
造方法では、まず、表面に導電性層を有する基板上に、
不純物の供給源として機能する第1ないし第3絶縁体層
が形成される。次いで、第1ないし第3絶縁体層にホー
ルが形成され、そのホールの内面に、披拡散層が形成さ
れる。そして、その披拡散層に、熱処理によって、第1
ないし第3絶縁体層に含まれる不純物が拡散されて、披
拡散層中に、n−p−nあるいはp−n−p構造が形成
される。その後、ホール内にゲート電極が形成されて、
いわゆる、MOSが構成される。なお、本製造方法によ
って製造されるMOSでは、ゲート電極以外の電極は、
第3絶縁体層上に存在している披拡散層と、基板の導電
性層とから引き出される。
絶縁体層の積層と、ホールの形成、披拡散層の形成、熱
処理、ゲート電極の形成といった極めて簡単な行程で、
MOSが製造できることになる。また、製造されるMO
Sは、その下部が絶縁体となっているので、高速に動作
可能なものとなる。さらに、本製造方法によれば、MO
Sが、壁面が絶縁体で形成されたホールの内側に形成さ
れるので、1チップ上に形成されるMOS間の距離を短
縮すること(すなわち、高集積化)が可能となる。
(イ)基板上に、第1種不純物に分類される不純物を含
む下地絶縁体層と、第1種不純物に分類される不純物が
含まれたときに高い導電性を示す材料からなる下地層
と、第1種不純物に分類される不純物を含む第1絶縁体
層と、第2種不純物に分類される不純物を含む第2絶縁
体層と、第1種不純物に分類される不純物を含む第3絶
縁体層とを積層する積層工程と、(ロ)積層工程によっ
て積層された第1ないし第3絶縁体層を貫いて下地層の
表面に達するホールを形成するホール形成工程と、
(ハ)ホール形成工程によって形成されたホールの内面
に、第1種不純物に分類される不純物と第2種不純物に
分類される不純物がそれぞれ含まれたときに、異種のキ
ャリアによる電気伝導性を示す半導体となる材料からな
る被拡散層を形成する被拡散層形成工程と、(ニ)熱処
理を行うことにより、第1ないし第3絶縁体層にそれぞ
れ含まれる不純物を、披拡散層形成工程で形成された被
拡散層中に拡散させるとともに、下地絶縁層および第1
絶縁体層に含まれる第1不純物を下地膜中に拡散させる
熱処理工程と、(ホ)熱処理工程によって不純物が拡散
された被拡散層をその内面に有するホール内に、ゲート
電極を形成するゲート電極形成工程とを具備する。
造方法では、まず、基板上に、第1種不純物に分類され
る不純物を含む下地絶縁体層と、第1種不純物に分類さ
れる不純物が含まれたときに高い導電性を示す材料から
なる下地層が積層される。そして、その結果得られた構
造に対して、第1の半導体素子の製造方法と同じ手順で
半導体素子(MOS)が製造される。
上に半導体素子が形成されるので、基板として、どのよ
うな材料からなるものをも用いることができる。また、
下地層は、下地絶縁膜上に形成されているので、下地層
を加工する行程を挿入するだけで、MOSを他のMOS
と完全に分離できることになる。
(イ)その表面に導電性層を有する基板上に、第1種不
純物に分類される不純物を含む第1絶縁体層と、第2種
不純物に分類される不純物を含む第2絶縁体層と、第1
種不純物に分類される不純物を含む第3絶縁体層と、中
間層と、第2種不純物に分類される不純物を含む第4絶
縁体層と、第1種不純物に分類される不純物を含む第5
絶縁体層と、第2種不純物に分類される不純物を含む第
6絶縁体層とを積層する積層工程と、(ロ)この積層工
程によって積層された第1ないし第3絶縁体層と中間層
と第4ないし第6絶縁体層を貫いて基板の表面に達する
ホールを形成するホール形成工程と、(ハ)ホール形成
工程によって形成されたホールの内面および第6絶縁体
層の表面に、第1種不純物に分類される不純物および第
2種不純物に分類される不純物がそれぞれ含まれたとき
に、異種のキャリアによる電気伝導性を示す半導体とな
る材料からなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程
と、(ニ)熱処理を行うことによって、第1ないし第6
絶縁体層に含まれる不純物を、被拡散層形成工程で形成
された被拡散層中に拡散させる熱処理工程と、(ホ)熱
処理行程によって不純物が拡散された被拡散層をその内
面に有するホール内に、ゲート電極を形成するゲート電
極形成工程とを具備する。
造方法では、まず、表面に導電性層を有する基板上に、
不純物の供給源として機能する第1ないし第3絶縁体層
と中間層と第4ないし第6絶縁体層が形成される。次い
で、第6絶縁体層から第1絶縁体層にわたるホールが形
成され、そのホールの内面に、披拡散層が形成される。
そして、その披拡散層に、熱処理によって、第1ないし
第6絶縁体層に含まれる不純物が拡散されて、披拡散層
中に、N−MOSとP−MOSが縦に積層された構造が
形成される。その後、ホール内にゲート電極が形成され
て、いわゆる、CMOSインバータが構成される。な
お、本製造方法によって製造されるC−MOSインバー
タのゲート電極以外の電極は、第6絶縁体層上に存在し
ている披拡散層と、基板上の導電性層と、中間層とから
引き出されることになる。
層(6つの絶縁体層と中間層)の積層と、ホールの形
成、披拡散層の形成、熱処理、ゲート電極の形成といっ
た極めて簡単な行程で、CMOSが形成できる。また、
本製造方法では、N−MOSとP−MOSとが、基板上
方からみて重なるように形成されるので、1個のCMO
Sが占有する面積が小さくなっている。従って、本製造
方法によれば、素子が高密度に集積されたICを形成で
きることになる。また、本製造方法では、CMOSが、
壁面が絶縁体で形成されたホールの内側に形成されるの
で、1チップ上に形成されるMOS間の距離を短縮する
ことが可能であり、この点からも、高集積化が可能とな
っている。さらに、本製造方法によって製造されるC−
MOSは、その下部が絶縁体となっているので、高速に
動作可能なものとなる。
(イ)基板上に、第1種不純物に分類される不純物を含
む下地絶縁体層と、第1種不純物に分類される不純物が
含まれたときに高い導電性を示す材料からなる下地層
と、第1種不純物に分類される不純物を含む第1絶縁体
層と、第2種不純物に分類される不純物を含む第2絶縁
体層と、第1種不純物に分類される不純物を含む第3絶
縁体層と、中間層と、第2種不純物に分類される不純物
を含む第4絶縁体層と、第1種不純物に分類される不純
物を含む第5絶縁体層と、第2種不純物に分類される不
純物を含む第6絶縁体層とを積層するを積層する積層工
程と、(ロ)積層工程によって積層された第1ないし第
3絶縁体層と中間層と第4ないし第6絶縁体層を貫いて
下地層の表面に達するホールを形成するホール形成工程
と、(ハ)ホール形成工程によって形成されたホールの
内面に、第1種不純物に分類される不純物と第2種不純
物に分類される不純物がそれぞれ含まれたときに、異種
のキャリアによる電気伝導性を示す半導体となる材料か
らなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程と、(ニ)
熱処理を行うことによって、第1ないし第6絶縁体層に
それぞれ含まれる不純物を、被拡散層形成工程で形成さ
れた被拡散層中に拡散させるとともに、下地絶縁層およ
び第1絶縁体層に含まれる第1不純物を下地膜中に拡散
させる熱処理工程と、(ホ)熱処理工程によって不純物
が拡散された被拡散層をその内面に有するホール内に、
ゲート電極を形成するゲート電極形成工程とを具備す
る。
造方法では、まず、基板上に、第1種不純物に分類され
る不純物を含む下地絶縁体層と、第1種不純物に分類さ
れる不純物が含まれたときに高い導電性を示す材料から
なる下地層が積層される。そして、その結果得られた構
造に対して、第3の半導体素子の製造方法と同じ手順で
半導体素子(C−MOS)が製造される。
上に、半導体素子が形成されるので、基板として、どの
ような材料からなるものをも用いることができる。ま
た、下地層は、下地絶縁膜上に形成されているので、下
地層を加工する行程を挿入するだけで、C−MOSを他
のC−MOSと完全に分離することができるようにもな
っている。
その表面に導電性層を有する基板と、(ロ)基板の表面
に形成された、基板の表面に達するホールを有する絶縁
体層と、(ハ)ホールの内面に形成された半導体層であ
って、絶縁体層の厚み方向に、基板の表面側から順に、
第1領域と、第1領域とは異なる種類のキャリアによる
導電性を示す第2領域と、第1領域と同じ種類のキャリ
アによる導電性を示す第3領域とを備える半導体層と、
(ニ)半導体層の内面に形成されたゲート電極とを具備
する。
OS)を実現した場合、トランジスタ領域が絶縁体上に
存在しているので、高速に動作可能な素子が得られるこ
とになる。また、絶縁体で囲まれた構成を有しているの
で、素子間の距離を短くしても、半導体素子の特性が劣
化することがない。従って、本半導体素子は、高集積化
に適したものともなっている。
その表面に導電性層を有する基板と、(ロ)基板の表面
に形成された、基板の表面に達するホールを有する絶縁
体層と、(ハ)ホールの内面に形成された半導体層であ
って、絶縁体層の厚み方向に、基板の表面側から順に、
第1領域と、第1領域とは異なる種類のキャリアによる
導電性を示す第2領域と、第1領域と同じ種類のキャリ
アによる導電性を示す第3領域と、第2領域と同じ種類
のキャリアによる導電性を示す第4領域と、第1領域と
同じ種類のキャリアによる導電性を示す第5領域と、第
2領域と同じ種類のキャリアによる導電性を示す第6領
域とを備える半導体層と、(ニ)半導体層の内面に形成
されたゲート電極とを具備する。
MOS)を実現した場合、トランジスタ領域が絶縁体上
に存在しているので、高速に動作可能な、しかも、ラッ
チアップが起きにくい素子が得られることになる。ま
た、P−MOSとC−MOSが、チップの同一部分(面
積)を占有していることに加え、絶縁体で囲まれた構成
を有しているが故に、素子間の距離を短縮しても特性劣
化が生じにくい。従って、本半導体素子は、高集積化に
適したものともなっている。
実施形態を具体的に説明する。 <第1実施形態>図1に、第1実施形態による半導体素
子の製造方法の工程図を示す。以下、この図と、図2な
いし図4に示した断面図とを用いて、第1実施形態の半
導体素子の製造方法を説明する。
OSICを製造するための方法であり、第1実施形態の
半導体素子の製造方法では、N−MOSICが製造され
る。図1及び図2(A)に示したように、本製造方法で
は、まず、Si(シリコン)基板11上に、絶縁体層で
あるPSG(phospho-silicate glass)層12と、BSG
(boro-silicate glass)層13と、PSG層14とを積
層する(ステップS101〜103)。なお、各層の形
成には、どのような方法をも用いることができるが、実
施形態では、CVD(chemical vapor deposition)法に
よって、各層の形成を行っている。
Si基板11中に拡散させるために、PSG層12とB
SG層13とPSG層14とが積層されたSi基板11
の熱処理(アニール)を行い(ステップS104)、図
2(B)に示したように、Si基板11の表層にn形導
電性層21を形成する。なお、本製造方法によって製造
されるN−MOSICでは、このn形導電性層21か
ら、ドレイン(あるいはソース)電極が引き出されるこ
とになる。また、製造されるN−MOSのチャネル長L
は、BSG層13の膜厚とほぼ等しくなるので、ステッ
プS102では、必要とされるチャネル長Lに応じた膜
厚(0.3μm以上、通常、1μm程度)のBSG層1
3を形成しておく。
MOSを形成する領域(素子領域)上に、レジストが存
在しないレジストパターンを形成する。そして、当該レ
ジストパターンをマスクとして、PSG層14とBSG
層13とPSG層12のドライエッチングを行うことに
より、素子領域上のPSG/BSG/PSGを除去する
(ステップS105)。
(C)に示したように、Si基板11の表面(n型導電
性層21)に達するホール22を有する構造を形成した
後、ホール22の内面並びにPSG層14の表面上に、
CVD法を用いて、Si層15を形成する(ステップS
106)。そして、そのSi層15を熱酸化することに
よって、図3(D)に示したように、Si層15上に、
ゲート酸化膜(SiO 2)16を有する構造を形成する
(ステップS107)。
うことによって、PSG層12とBSG層13とPSG
層14内のリン(P)あるいはボロン(B)を、Si層
15中に拡散させる(ステップS108)。なお、この
ステップにおける熱処理時間ならびに熱処理方法は、熱
処理を行う温度と、Si層15中に拡散させる不純物量
に応じて選択する。たとえば、1000℃程度の熱処理
を行う場合には、ハロゲンランプ等を加熱源として用
い、数十秒の熱処理(いわゆる、短時間アニール:Rapid
Thermal Annealing)を行う。
したように、Si層15中の、BSG層13に接してい
る部分(図中、網掛けを施してある部分)には、ボロン
が拡散することになるので、当該部分は、p形領域とな
る。また、PSG層12あるいはPSG層14に接して
いる部分には、リンが拡散するので、それらの部分は、
n形領域となる。このように、本製造方法では、絶縁体
層12〜14に含まれている不純物(P、B)を拡散さ
せることによって、Si層15内に、ソース、チャネ
ル、ドレインとして機能する領域が形成される。
本方法によって製造されるMOSは、ホール22の内周
長に、ほぼ等しいチャネル幅Wを有することになるの
で、ステップS105では、必要なチャネル幅Wから決
定される形状のホール22が形成されるように、3つの
層の除去を行っておく。
S108)を行った後、ゲート酸化膜16上に、CVD
法を用いて、ゲート電極材料であるポリシリコンを堆積
し(ステップS109)、図3(F)に模式的に示した
ように、ホール22内部にまでポリシリコン17が充填
された構造を得る。
めに、まず、ホトリソグラフィ及びエッチングによっ
て、ゲート酸化膜16とポリシリコン17の一部を除去
し、ゲート電極23を形成する(ステップS110)。
さらに、ホトリソグラフィ及びエッチングによって、表
面に露出しているSi膜15の一部を除去することによ
って、ソース(あるいはドレイン)電極となる部分を形
成する(ステップS111)。
MOSIC製造方法(図13参照)に比して、工程数が
少ない方法となっており、本製造方法を用いれば、IC
製造時のTAT(turn around time)を短縮することがで
きる。また、本製造方法によれば、イオン注入を行うこ
となく、MOSを形成できるので、IC製造のための設
備を簡略化できることにもなる。
あるため、横型MOSに比して、1個のMOSに必要と
される面積が小さくなっている。例えば、従来の製造方
法によって、W=10μm、L=1μmの横型MOSを
製造する場合には、1個のMOSを形成するために、最
低でも10μm2の面積が必要とされる。これに対し
て、本製造方法によって、同一仕様のMOSを形成する
場合、ホールの形状に応じて必要とされる面積が異なる
ことになるが、例えば、ホールの形状を正方形とした場
合には、6.25(=(10/4)2)μm2の面積で1個のMO
Sが実現できることになる。また、ホール形状を長方形
とした場合には、MOSの形成に必要とされる面積を、
より小さくできることになる。
領域の下地(MOS間に存在する物質)が全て絶縁体と
なっているため、接合容量が減っており、高速動作が可
能となっている。また、MOS間に存在する物質が、全
て絶縁体となっているため、MOS間の距離を短くする
ことも可能となっている。
よる半導体素子の製造方法の工程図を示す。以下、この
図と、図6ないし図8に示した断面図とを用いて、第2
実施形態の半導体素子の製造方法を説明する。
ための方法である。図5及び図6(A)に示したよう
に、本製造方法では、まず、Si基板31上に、CVD
法等により、PSG層34とBSG層35とPSG層3
6とを積層する(ステップS201〜S203)。次い
で、熱処理を行い(ステップS204)、図6(B)に
示したように、Si基板31の表層に、n形導電性層4
5を形成する。
形成(ステップS206)し、ホトリソグラフィ及びエ
ッチングを行うことによって、素子の境界部分のSi膜
37の除去を行う(ステップS207)。なお、Si層
37は、電極として機能することになる層であるので、
エピタキシャル成長させたものであっても、アモルファ
スSiあるいはポリシリコンであっても良い。ただし、
PSGのような材料上に、エピタキシャルSiを形成す
るためには、行程数を増やさなければならなくなるの
で、ATA、コストの観点からは、Si層37を、アモ
ルファスSiあるいはポリシリコンによって形成するこ
とが望ましい。
8とPSG層39とBSG層40とを積層し(ステップ
S208〜S210)、図6(C)に示したような構造
を得る。
OSを形成する領域(素子領域)上に、レジストが存在
しないレジストパタンを形成する。そして、当該レジス
トパタンをマスクとして、BSG/PSG/BSG/S
i/PSG/BSG/PSGのドライエッチングを行う
(ステップS211)。このような行程によって、図6
(D)に示したように、CMOSを形成する部分に、S
i基板31(n形導電性層45)に達するホール46を
有する構造を形成した後、ホール46の内壁並びにBS
G層40の表面上に、CVD法により、Si層41を形
成する(ステップS212)。そして、そのSi層41
を熱酸化することによって、図7(E)に示したよう
に、Si層41上に、ゲート酸化膜(SiO2)42が
形成された構造を得る(ステップS213)。その後、
熱処理を行うことによって、PSG層34、36、39
内のリン(P)、BSG層35、38、40内のボロン
(B)を、Si層41中に拡散させる(ステップS21
4)。この工程により、図7(F)に模式的に示したよ
うに、Si層41中の、BSG層35、38、40に接
している部分(図中、網掛けを施してある部分)には、
ボロンが拡散することになるので、当該部分は、p形領
域となる。そして、PSG層34、36、39に接して
いる部分は、リンが拡散するので、n形領域となる。ま
た、リンの拡散係数の方が、ボロンの拡散係数よりも大
きいので、Si膜37は、リンがより多く拡散された導
電性層となる。このように、本製造方法では、絶縁体層
34〜36、37〜40に含まれる不純物が、Si層4
1中に拡散することによって、Si層41内に、CMO
S構造が形成される。
るように、ゲート酸化膜42上に、CVD法により、ゲ
ート電極材料であるポリシリコン43を堆積する(ステ
ップS215)。その後、図8に示した構造を得るため
に、まず、ホトリソグラフィ及びエッチングによって、
ポリシリコン43とゲート酸化膜42の一部を除去する
ことによって、ゲート電極47を形成する(ステップS
216)。さらに、ホトリソグラフィ及びエッチングに
よって、表面に露出しているSi膜41の一部を除去
し、P−MOSのソース電極となる部分を形成する(ス
テップS216)。
7へのコンタクトホールの形成等を行うことによって、
CMOSを形成する。このように、本製造方法は、従来
の横型のCMOSIC製造方法(図15参照)に比し
て、工程数が少ない方法となっており、本製造方法を用
いれば、IC製造時のTATを短縮することができる。
また、本製造方法によれば、イオン注入を行うことな
く、MOSを形成できるので、IC製造のための設備を
簡略化できることにもなる。
であることに加えて、N−MOSとP−MOSとが基板
の厚さ方向に積層された構成をとっているので、1個の
素子の形成に必要とされる面積が小さくなっている。ま
た、CMOS間に存在する物質が、全て絶縁体となって
いるため、CMOS間の距離を短くすることも可能とな
っており、本半導体素子は、従来の半導体素子に比し
て、高集積化が可能な素子となっている。さらに、ソー
ス、ドレインの下地(CMOS間に存在する物質)が全
て絶縁体であり、接合容量が小さいため、本半導体素子
は、高速動作が可能な素子にもなっている。
よる半導体素子の製造方法の工程図を示す。以下、この
図と、図10ないし図12に示した断面図とを用いて、
第3実施形態の半導体素子の製造方法を説明する。
ための方法である。図9及び図10(A)に示したよう
に、本製造方法によってCMOSを製造する際には、ま
ず、Si基板31上に、CVD法等によって、絶縁体層
であるPSG層32とSi層33とを形成する(ステッ
プS301、S302)。次いで、Si層33上に、C
VD法により、PSG層34とBSG層35とPSG層
36とを積層し(ステップS303〜S305)、図1
0(B)に示した構造を得る。
形成(ステップS306)し、ホトリソグラフィ及びエ
ッチングを行うことによって、素子の境界部分のSi膜
37の除去を行う(ステップS307)。そして、BS
G層38とPSG層39とBSG層40とを積層し(ス
テップS308〜S310)、図10(C)に示した構
造を得る。
OSを形成する領域(素子領域)上に、レジストが存在
しないレジストパタンを形成する。そして、当該レジス
トパタンをマスクとして、BSG/PSG/BSG/S
i/PSG/BSG/PSGのドライエッチングを行う
(ステップS311)。このような行程によって、図1
0(D)に示したように、CMOSを形成する部分に、
Si膜33に達するホール46を有する構造を形成した
後、ホール46の内壁並びにBSG層40の表面上に、
CVD法により、Si層41を形成する(ステップS3
12)。そして、そのSi層41を熱酸化することによ
って、図11(E)に示したように、Si層41上に、
ゲート酸化膜(SiO2)42が形成された構造を得る
(ステップS313)。
G層34、36、39内のリン(P)、BSG層35、
38、40内のボロン(B)を、Si層41中に拡散さ
せる(ステップS313)。この工程により、図11
(F)に模式的に示したように、Si層41中の、BS
G層35、38、40に接している部分(図中、網掛け
を施してある部分)には、ボロンが拡散することになる
ので、当該部分は、p形領域となる。そして、PSG層
34、36、39に接している部分には、リンが拡散
し、n形領域となる。また、Si層32には、その上下
に存在するPSG層32、24からリンが拡散されるこ
とになる。また、Si膜37内には、リンの拡散係数の
方がボロンの拡散係数よりも大きいので、リンがより多
く拡散することになる。
ために、ゲート酸化膜42上に、CVD法により、ゲー
ト電極材料であるポリシリコン43を堆積する(ステッ
プS315)。その後、まず、ホトリソグラフィ及びエ
ッチングによって、ポリシリコン43とゲート酸化膜4
2の一部を除去することによって、ゲート電極47を形
成する(ステップS316)。さらに、ホトリソグラフ
ィ及びエッチングによって、表面に露出しているSi膜
41の一部を除去し、ソース電極となる部分を形成し
(ステップS317)、図12に示した構造を得る。
の形成等を行うことによって、CMOSを形成する。こ
の製造方法によって製造されるC−MOSは、第2実施
形態の製造方法によって製造されるCMOSと同様に、
高集積化と高速動作が可能なものとなる。
基板を用いた場合の行程を説明したが、上述したよう
に、本製造方法は、基板上に形成されたPSG層とSi
層との積層構造の上に、CMOS構造が形成されるよう
になっているので、本製造方法によれば、Si基板以外
の基板の上にも、C−MOSを製造することができる。
を製造する際、各P−MOSのソース同士を電気的に分
離したい場合には、Si膜33の形成(ステップS30
2)を行った後に、ホトリソグラフィ、エッチングによ
って、Si膜33の加工を行う。
の変形が可能である。例えば、第3実施形態の製造方法
で用いている、基板上にPSG層とSi層を形成すると
いった行程を、第1実施形態に示した製造方法に適用し
ても良い。また、各実施形態では、PSG、BSGを用
いて、半導体素子(ホール)が形成される基体を製造し
ているが、PSG、BSGの代わりに、不純物の供給源
として機能し、絶縁性を有する他の材料を用いても良い
ことは当然である。
半導体素子の製造方法によれば、半導体素子の製造に必
要とされるTATを短縮することができる。また、本発
明の半導体素子の製造方法、あるいは、本発明の半導体
素子を用いれば、素子が高密度に集積されたICを形成
できることになる。
方法の工程図である。
るための第1の断面図である。
るための第2の断面図である。
るための第3の断面図である。
方法の工程図である。
るための第1の断面図である。
るための第2の断面図である。
るための第3の断面図である。
方法の工程図である。
するための第1の断面図である。
するための第2の断面図である。
するための第3の断面図である。
る。
の断面図である。
である。
るための断面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 その表面に導電性層を有する基板上に、
第1種不純物に分類される不純物を含む第1絶縁体層
と、第2種不純物に分類される不純物を含む第2絶縁体
層と、前記第1種不純物に分類される不純物を含む第3
絶縁体層とを積層する積層工程と、 この積層工程によって積層された第1ないし第3絶縁体
層を貫いて前記基板の表面に達するホールを形成するホ
ール形成工程と、 このホール形成工程によって形成されたホールの内面
に、前記第1種不純物に分類される不純物および前記第
2種不純物に分類される不純物がそれぞれ含まれたとき
に、異種のキャリアによる電気伝導性を示す半導体とな
る材料からなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程
と、 熱処理を行うことにより、前記披拡散層形成工程で形成
された被拡散層中に、前記第1ないし第3絶縁体層にそ
れぞれ含まれる不純物を拡散させる熱処理工程と、 この熱処理工程によって不純物が拡散された前記被拡散
層をその内面に有する前記ホール内に、ゲート電極を形
成するゲート電極形成工程とを具備することを特徴とす
る半導体素子の製造方法。 - 【請求項2】 基板上に、第1種不純物に分類される不
純物を含む下地絶縁体層と、前記第1種不純物に分類さ
れる不純物が含まれたときに高い導電性を示す材料から
なる下地層と、前記第1種不純物に分類される不純物を
含む第1絶縁体層と、第2種不純物に分類される不純物
を含む第2絶縁体層と、前記第1種不純物に分類される
不純物を含む第3絶縁体層とを積層する積層工程と、 この積層工程によって積層された第1ないし第3絶縁体
層を貫いて前記下地層の表面に達するホールを形成する
ホール形成工程と、 このホール形成工程によって形成されたホールの内面
に、前記第1種不純物に分類される不純物と前記第2種
不純物に分類される不純物がそれぞれ含まれたときに、
異種のキャリアによる電気伝導性を示す半導体となる材
料からなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程と、 熱処理を行うことにより、前記第1ないし第3絶縁体層
にそれぞれ含まれる不純物を前記披拡散層形成工程で形
成された被拡散層中に拡散させるとともに、前記下地絶
縁層と前記第1絶縁体層に含まれる第1不純物を前記下
地層中に拡散させる熱処理工程と、 この熱処理工程によって不純物が拡散された前記被拡散
層をその内面に有する前記ホール内に、ゲート電極を形
成するゲート電極形成工程とを具備することを特徴とす
る半導体素子の製造方法。 - 【請求項3】 その表面に導電性層を有する基板上に、
第1種不純物に分類される不純物を含む第1絶縁体層
と、第2種不純物に分類される不純物を含む第2絶縁体
層と、前記第1種不純物に分類される不純物を含む第3
絶縁体層と、中間層と、前記第2種不純物に分類される
不純物を含む第4絶縁体層と、前記第1種不純物に分類
される不純物を含む第5絶縁体層と、前記第2種不純物
に分類される不純物を含む第6絶縁体層とを積層する積
層工程と、 この積層工程によって積層された第1ないし第3絶縁体
層と中間層と第4ないし第6絶縁体層を貫いて前記基板
の表面に達するホールを形成するホール形成工程と、 このホール形成工程によって形成されたホールの内面お
よび前記第6絶縁体層の表面に、前記第1種不純物に分
類される不純物および前記第2種不純物に分類される不
純物がそれぞれ含まれたときに、異種のキャリアによる
電気伝導性を示す半導体となる材料からなる被拡散層を
形成する被拡散層形成工程と、 熱処理を行うことによって、前記第1ないし第6絶縁体
層に含まれる不純物を前記被拡散層形成工程で形成され
た被拡散層中に拡散させる熱処理工程と、 この熱処理行程によって不純物が拡散された前記被拡散
層をその内面に有する前記ホールの内面に、ゲート電極
を形成するゲート電極形成工程とを具備することを特徴
とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項4】 基板上に、第1種不純物に分類される不
純物を含む下地絶縁体層と、第1種不純物に分類される
不純物が含まれたときに高い導電性を示す材料からなる
下地層と、前記第1種不純物に分類される不純物を含む
第1絶縁体層と、第2種不純物に分類される不純物を含
む第2絶縁体層と、前記第1種不純物に分類される不純
物を含む第3絶縁体層と、中間層と、前記第2種不純物
に分類される不純物を含む第4絶縁体層と、前記第1種
不純物に分類される不純物を含む第5絶縁体層と、前記
第2種不純物に分類される不純物を含む第6絶縁体層と
を積層するを積層する積層工程と、 この積層工程によって積層された第1ないし第3絶縁体
層と中間層と第4ないし第6絶縁体層を貫いて前記下地
層の表面に達するホールを形成するホール形成工程と、 このホール形成工程によって形成されたホールの内面
に、前記第1種不純物に分類される不純物と前記第2種
不純物に分類される不純物がそれぞれ含まれたときに、
異種のキャリアによる電気伝導性を示す半導体となる材
料からなる被拡散層を形成する被拡散層形成工程と、 熱処理を行うことによって、前記第1ないし第6絶縁体
層にそれぞれ含まれる不純物を、前記被拡散層形成工程
で形成された被拡散層中に拡散させるとともに、前記下
地絶縁層および第1絶縁体層に含まれる第1不純物を前
記下地層に拡散させる熱処理工程と、 この熱処理工程によって不純物が拡散された前記被拡散
層をその内面に有する前記ホール内に、ゲート電極を形
成するゲート電極形成工程とを具備することを特徴とす
る半導体素子の製造方法。 - 【請求項5】 その表面に導電性層を有する基板と、 前記基板の表面に形成された、前記基板の表面に達する
ホールを有する絶縁体層と、 前記ホールの内面に形成された半導体層であって、前記
絶縁体層の厚み方向に、前記基板の表面側から順に、第
1領域と、前記第1領域とは異なる種類のキャリアによ
る導電性を示す第2領域と、前記第1領域と同じ種類の
キャリアによる導電性を示す第3領域とを備える半導体
層と、 前記半導体層の内面に形成されたゲート電極とを具備す
ることを特徴とする半導体素子。 - 【請求項6】 その表面に導電性層を有する基板と、 前記基板の表面に形成された、前記基板の表面に達する
ホールを有する絶縁体層と、 前記ホールの内面に形成された半導体層であって、前記
絶縁体層の厚み方向に、前記基板の表面側から順に、第
1領域と、前記第1領域とは異なる種類のキャリアによ
る導電性を示す第2領域と、前記第1領域と同じ種類の
キャリアによる導電性を示す第3領域と、前記第2領域
と同じ種類のキャリアによる導電性を示す第4領域と、
前記第1領域と同じ種類のキャリアによる導電性を示す
第5領域と、前記第2領域と同じ種類のキャリアによる
導電性を示す第6領域とを備える半導体層と、 前記半導体層の内面に形成されたゲート電極とを具備す
ることを特徴とする半導体素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264699A JPH10112543A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264699A JPH10112543A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112543A true JPH10112543A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17406965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8264699A Pending JPH10112543A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 半導体素子および半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10112543A (ja) |
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