JPH1010707A - 簡易色分解装置 - Google Patents

簡易色分解装置

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Publication number
JPH1010707A
JPH1010707A JP18281396A JP18281396A JPH1010707A JP H1010707 A JPH1010707 A JP H1010707A JP 18281396 A JP18281396 A JP 18281396A JP 18281396 A JP18281396 A JP 18281396A JP H1010707 A JPH1010707 A JP H1010707A
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JP
Japan
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color
unit
color separation
light
lens
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Pending
Application number
JP18281396A
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English (en)
Inventor
Masato Nakajima
真人 中島
Asako Nakatsugawa
麻子 中津川
Kagenori Nagao
景則 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造かつ手軽な操作でカラー原稿から
カラー印刷用の版下原稿を作成できる安価な簡易色分解
装置を提供し、フルカラー印刷の普及を図る。 【解決手段】 カラー画像を拡散板など第一の結像面に
結像する第一結像レンズと、この第一の結像面に配置さ
れ、光学的に網点化を行うぼけ網点画像形成手段と、こ
のぼけ網点画像を第二結像面に結像する第二結像レンズ
と、第二の結像面に配置され、画像を記録するための感
光材とで構成される色分解装置を提供する。ぼけ網点画
像形成手段および色分解手段として、網点スクリーン、
色分解フィルタと拡散板を一体化したフィルタユニット
を第一結像面に配置する。第一結像レンズを透過して結
像素子に向かう光線を平行とし、また第二結像レンズの
入射瞳の方向に制御することによって拡散板による拡散
光の強度ピーク方向を揃え、第二の結像面となる感光材
面の周縁に発生する光量ムラを補正する光学的補正手段
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版型製版印刷装
置に用いる版下原稿の作成に用いられる色分解網フィル
ムを作成するための色分解装置に関する。ここに、色分
解網フィルムとは、カラー原稿に対して色分解処理及び
網点化処理を行って得られるフィルムをいうものとす
る。
【0002】
【従来の技術】商業印刷の分野においては、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、さらに、墨
(K)を加えた3色、4色のプロセスインクを用いてカ
ラー画像を再現する場合、写真原理を利用して版を作成
する方法がある。このようなカラー印刷における写真製
版には、カラー原稿から製版用の版下フィルムを得るま
でに、色分解と網点化という2つの処理が必要となる。
【0003】色分解処理は、元々、RGB3枚の色分解
フィルタを介して原稿透過光ないし反射光を感光材に結
像させ、カラー画像をシアン、マゼンタ、イエローの三
原色の成分に分けた色版を作成するものである。色分解
フィルタは、可視光域からそれぞれ赤色光(R)、緑色
光(G)、青色光(B)の領域を選択的に透過し、補色
成分を取り出すもので、使用するプロセスインクの特性
や感光材の特性に合わせた分光特性を有するフィルタを
選択する。なお、墨版は、シアン、マゼンタ、イエロー
の三原色が等量含まれるグレー成分を取り出したもので
ある。
【0004】網掛け処理では、光を透過しにくい濃度を
有する黒点をフィルム等に配置した網点スクリーンを用
いて、連続階調の原稿画像を網点化し、各色の網点の大
きさ、数により階調、色を再現する。原稿からの透過光
ないし反射光は、その光強度によって、網点スクリーン
の透明部分を透過する光の量も変化する。そのため、感
光材に記録される画像は、網点スクリーン上の黒点の形
状や黒点の濃度分布に習った、大小の網点となり、その
大小で階調の再現がなされる。網点スクリーン上の黒点
の形状と濃度分布により、組み合わせて用いる感光材の
特性と相まって、鮮明な網点画像をえることができる。
【0005】網点スクリーンは感光材に密着ないし接近
させ、結像レンズの焦点範囲内に感光材と網点スクリー
ンを平行に設置する。感光材に極めて近い位置に網点ス
クリーンを設置することにより、正確な大きさの網点を
発生させ、階調の再現性を高めている。
【0006】まず色分解を行うには、色分解フィルタを
介して原稿を感光材に結像させ、C版、M版、Y版の色
分解ネガを作成する。続いて色分解ネガを、コンタクト
スクリーンを密着させた感光材に結像させ、色分解網ポ
ジフィルムを作成し、必要に応じて修正を加えたり、反
転させ、刷版用の版下フィルムを得る。
【0007】このような原稿を撮影して色分解、網掛
け、反転を行う製版カメラは商業印刷に用いられ、基本
的な構造として、原稿画像を感光材に結像させるための
結像レンズ、原稿を保持する架台、感光材を保持する架
台、網点スクリーンの密着機構等からなる大型なもので
ある。また、反射原稿、透過原稿のいずれのカラー原稿
にも対応できるよう、原稿を保持する架台や照明装置の
交換が可能な製版カメラもあるが、商業印刷では良好な
画質を確保し、作業効率を高めるため、カラースライド
などの透過原稿を用いることが多い。現在は、光学的な
手法には依らず、色分解スキャナにより原稿を走査して
画素単位で色分解を行い感光材に像形成する場合も多
い。
【0008】一方、家庭で行われる印刷には、事務書類
から年賀はがきの印刷まで孔版方式の簡易印刷装置が広
く使用されている。孔版方式は、比較的印圧範囲に余裕
があり、印刷対象が幅広いため、簡単な製版機構と印圧
機構で構成された簡易印刷装置で手軽に画質のよい印刷
物が得られる。
【0009】このような簡易印刷装置の製版は感熱性フ
ィルムを用いた版材が用いられている。光吸収発熱性物
質を有するインクあるいはトナー等で作成された版下原
稿と版材を密着させてフラッシュバルブの閃光により露
光し、画像を形成しているインク等の蓄熱作用により版
材に微細孔をあけて版を作成するものが普及している。
【0010】上記の簡易孔版印刷装置は、一枚の刷版に
多色のインクを用いることで、多色印刷が可能であるた
め、刷版上で、印刷箇所により適当な色インクを配し
て、1回の印刷で多色刷りし、あるいは、色別の複数の
刷版による重ね刷りも行われている。本格的なカラー画
像の再現には、カラー原稿を色分解して色版を用意し、
重ね刷りを行う必要があるが、カラー版下原稿があれ
ば、上記の簡易印刷孔版装置でもカラー印刷が可能であ
る。
【0011】従来、カラー印刷用に、あらかじめ色分解
と網点化を行った版下原稿を提供し、カラー画像の再現
を可能としている。また、専用の色分解ソフトが搭載さ
れたパーソナルコンピュータや多機能ワードプロセッサ
をカラースキャナと組合せて用い、カラー原稿からデジ
タル的に色分解された版下原稿を作成する方法も提案さ
れている。一般に家庭用の印刷ではカラープリント写真
などの反射原稿を用いることが多く、原稿となるカラー
写真等をスキャナで読み込んで、カラー画像情報を取り
込み、デジタル的に色分解と網点化の処理を行う。処理
された画像情報は、専用の出力装置を用いて、版材に直
接製版出力させ、あるいはカラー版下原稿として出力さ
せている。また、画像情報の入力手段として、密着型ラ
インセンサーやCCDカメラ等を使用した簡易色分解装
置も提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の色分
解装置では、画素単位でデジタル的に処理する色分解方
式と、光学的色分解方式がある。
【0013】光学的に版下を作成する際、原稿濃度を網
点の大小に変換するための網点スクリーン等の製版スク
リーンは、良好な階調再現を得るため、感光材と製版ス
クリーンを密着させる必要がある。また、各色版ごとに
異なるスクリーン角度を設定する必要がある。そのた
め、製版スクリーンの取り扱いが煩雑である上、製版ス
クリーンと感光材を密着させる機構と製版スクリーンを
交換しやすい機構を同時に実現させるため、操作や構成
が複雑な装置となっている。
【0014】色分解の際にはプロセスインクと補色関係
にある波長特性を有する色分解フィルタを用いて色分解
ネガを作成し、網掛けの際には、色版ごとにスクリーン
角度を変えて色分解網ポジフィルムを作成し、あるい
は、反転を行うなど、色分解フィルタや製版スクリーン
の扱いを誤りやすい煩雑な作業工程となっている。
【0015】また、光学的に色分解、網掛けを行う場
合、光源の光強度特性が問題となる。安定した画像再現
性には光源光量の安定が欠かせないが、光源光軸から周
縁に向かって光量の減衰が大きくなり、感光材に結像し
た際の光量ムラが発生しやすいなど、使用する光源やそ
の保守にも注意を払う必要がある。
【0016】また、一般家庭で色分解を行う場合、デジ
タル的な色分解方式が提案されている。しかし、パソコ
ン、カラースキャナ、色分解と網点化を行うソフトウェ
ア、カラープリンタなどの周辺機器が必要となり、これ
らの機器やソフトウェアの取り扱いに専門的な知識と熟
練を要するといった操作性に問題がある。
【0017】本発明は上記の問題点に鑑み、簡易な構造
かつ手軽な操作でカラー原稿からカラー印刷用の版下原
稿を作成できる簡易色分解装置を提供し、フルカラー印
刷の普及を図ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明はカラー原稿画像に対して光学的に色分解処
理および網点化処理を行う簡易色分解装置であって、カ
ラー原稿を保持する原稿保持手段と、原稿保持手段に対
向する状態で所定距離だけ離間して設置された画像記録
手段と、原稿保持手段と前記画像記録手段との間に設け
られ、原稿保持手段側から画像記録手段側に向かう光線
に対して、光線の進行方向を拡散させつつ透過させると
ともに、色分解処理および網点化処理を行う中間ユニッ
トと、原稿保持手段と中間ユニットとの間に設けられ、
原稿保持手段に保持されたカラー原稿から出されたカラ
ー原稿画像を中間ユニットに結像させる第1レンズと、
中間ユニットと前記画像記録手段との間に設けられ、中
間ユニットを出た光線を画像記録手段にさせる第2レン
ズとを備えた装置とするものである。
【0019】ここで、中間ユニットは、色分解フィルタ
と、網点フィルタと、透過する光線を拡散する半透明の
拡散板とを一体化したフィルタユニットからなるものを
用いることができる。また、第1レンズと中間ユニット
との間に配置され、第1レンズを透過した光線を中間ユ
ニットの所定面積内に入射させ、画像記録手段の結像面
に発生した光量むらを補正する光量補正手段を備えた装
置とすることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の色分解装置の実施例につ
いて以下に詳述する。本実施例の色分解装置は、照明
部、結像部、操作部から構成されている。図1を用いて
装置の概略を説明すると、照明部は光源1、散光ボック
ス2、照明用拡散板3を有し、光源1には閃光電球を用
いる。結像部は原稿4、原稿ホルダ5から順に、第一結
像レンズ6、フレネルレンズ7、フィルタユニット8、
第二結像レンズ9、シャッタ10、感光材11、現像用
排紙ローラー12、暗箱15を有する。操作部は電源ボ
ックス(図示せず)、フィルタ交換ダイヤル13、発光
スイッチ14、シャッタ操作機構(図示せず)、タイマ
(図示せず)から構成されている。なお、第一結像レン
ズ6及び第二結像レンズ9は便宜上、図示したものであ
り、各種の組合せレンズ等、種々の形態のものを用いる
ことができる。
【0021】図2は、本発明の実施例において色分解装
置に用いる原稿ホルダの説明図であって、原稿ホルダを
開いたところを示している。原稿ホルダ本体21は、弱
粘着材で構成される粘着部23を有し、プリント写真を
貼り付けて固定する。粘着部23はプリント写真よりも
大きい面を設けることにより、自由な位置に写真を貼り
付けることが出来る。また粘着部23には結像範囲24
を示す枠が設けられており、これをガイドにして原稿を
張り付けることが出来る。
【0022】さらに原稿ホルダ本体21には蝶番を用い
て押さえ枠22が取り付けられており、押さえ枠22に
よって原稿を固定する。押さえ枠22は原稿ホルダ本体
21に留め具によって固定されるため、原稿ホルダを色
分解装置に装着する際に原稿がずれたり落ちたりしな
い。押さえ枠22にはまた、開口部が設けられており、
開口部から原稿のどの部分が色分解されるのかを目視に
よって確認することができる。
【0023】図3は本発明の実施例において色分解装置
に用いるフィルタユニットの説明図である。本実施例の
色分解装置に用いるフィルタは原稿に近い方から順に、
拡散板31、網点フィルム32、色分解フィルタ33、
NDフィルタ34となっている。拡散板31は第一結像
レンズの焦点位置に設置し、画像を一旦結像させるため
に使用する。
【0024】本発明の色分解装置は、原稿画像を一旦拡
散板に結像させ、この拡散板に色分解フィルタや網点フ
ィルムを一体化させているため、感光材と網点フィルム
を密着させるような特別な機構を用いずに、安定した網
点画像を得ることが出来る。
【0025】本実施例では原稿の対角長に対して近い焦
点距離を持つ結像レンズを使用しているため、上記拡散
板31で等倍に近いほどまで装置全長を短くすることが
出来る。しかし、一般に写真レンズや引き伸ばしレンズ
には画角により結像倍率に制限があるため、本実施例で
は第一結像レンズによる拡散板31での結像倍率を1/
α、第二結像レンズによる感光材面での結像倍率をαと
することで、結果的に等倍の色分解画像を得る。
【0026】網点フィルム32は透明なフィルムに黒丸
点を印刷等により規則的に配置した網点スクリーンで、
この黒丸点の影を利用して網点画像を得る。本実施例で
は、単純な黒丸点が配置された網点フィルムを用いてい
るが、使用する感光材の特性に応じて黒点の配列、大き
さ、濃度等が異なる網点スクリーンを用いることによ
り、中間調再現幅を広げたり、再現性を変化させること
ができる。
【0027】本実施例においては、原稿の透過光ないし
反射光が拡散板31上に結像し、拡散板31と一体化し
た色分解フィルタ33、網点フィルム32を通過して、
第二結像レンズにより感光材上で拡大されるため、第二
結像レンズの倍率を考慮に入れて、網点フィルムのスク
リーン線数を決定する必要がある。即ち、拡散板31で
の結像倍率と必要な網点線数から使用する網点フィルム
の線数が定まる。例えば結果的に100線の網点画像を
得たい場合は、第二結像レンズの結像倍率であるαを乗
じたα×100線の網点フィルムを使用する。
【0028】色分解フィルタ33は、印刷に使用するイ
ンクの特性や感光材の感光特性に合わせた透過波長特
性、透過率特性を有するものを選択して用いる。また透
過率を微調整するために、本実施例のようなNDフィル
タ34を用いるとよい。
【0029】一の原稿についてRGB3枚の色分解フィ
ルタ33を交換して3度、露光を行うが、その際、網点
フィルム32は、モアレ縞を最小限に防ぐため、各色版
ごとに、スクリーン角の方向を変え、各色版のスクリー
ン角が近接しないようにしなければならない。例えば、
Rフィルタには45度の網点フィルム、Gフィルタには
75度、Bフィルタには15度、といったように、各ス
クリーン角に30度以上差をつけて設定すると、印刷結
果のモアレ縞が目立たない。
【0030】そこで本発明の色分解装置では、スクリー
ン角の設定を容易にするため、色分解フィルタ33と網
点フィルム32とを適切な色分解・網点画像が得られる
ような組合せとスクリーン角度で拡散板31に張り付け
たフィルタユニットを用いる。色分解フィルタごとに網
点フィルム32は、適正なスクリーン角度が設定されて
いるため、モアレは常に最小限に抑えられ、フィルタユ
ニットを交換して露光すれば、色分解フィルタと網点フ
ィルムの組合せやスクリーン角度を間違えたり、フィル
タを掛け忘れるなどの失敗がなくなる。
【0031】図4は本発明の実施例において色分解装置
に用いるユニットホルダの説明図である。本実施例では
フィルタユニットを図のようなユニットホルダに装着
し、ユニットホルダを回転する機構を備えて、フィルタ
ユニットの交換を容易にしている。本実施例では、ユニ
ットホルダ本体41は、ギア46を介してフィルタ交換
ダイヤル45と連動し、フィルタ交換ダイヤルを操作す
るとユニットホルダ本体41が回転する機構となってい
る。
【0032】ユニットホルダ本体41には、開口が設け
られ、ここにフィルタユニット8を取り付ける。ユニッ
トホルダ本体41を回転させて、順次結像光軸42上に
フィルタユニットの中心が合致するよう開口を配置し、
露光を行う。
【0033】このとき、ユニットホルダ本体41を回転
させると、フィルタユニット8の中心と結像光軸42が
合致した位置で軽く停止する機構を設けるとよい。ま
た、ユニットホルダ本体41を回転させる際に、フィル
タユニット内の拡散板と2つの結像レンズとの位置関係
と、結像光軸に対するユニットホルダ本体41の垂直性
を保持する機構を設ける必要がある。例えばユニットホ
ルダ本体41周辺に回転用ガイドレールを備え、スムー
ズにユニットホルダ本体41を回転させ、かつ一定量回
転すると軽く止まる機構を設けるとよい。
【0034】回転式のユニットホルダを用いる以外のフ
ィルタ交換方式を用いることも出来る。例えば、フィル
タユニットを開口を設けた部材に固定し、これをスライ
ドさせてフィルタユニットの交換を行うスライド式のユ
ニットホルダなどが考えられる。
【0035】また結像光軸42上にどの色版を作成する
フィルタユニット8が配置されているかを示す色版指示
マーク44を装置外部に設け、ユニットホルダの回転や
移動に連動させてフィルタの色を確認できるようにして
おく。例えば本実施例では、装置外部に設けられるフィ
ルタ交換ダイヤル45に色版指示マーク44を有し、例
えば赤色(R)の色分解フィルタが結像光軸42上に配
置されている場合、色版指示マーク44にシアンを表示
させる。
【0036】本発明の色分解装置には、可視光域に感度
特性を有する感光材を用いる。感光材は第二結像レンズ
の結像面に設置され、フィルタユニットにより色分解、
網点化された画像が感光材に結像する。本実施例の色分
解装置は、露光後、感光面に現像液を塗布し、そこに印
画紙を重ねることにより現像処理が行われる感光材を用
いるため、図1にも示したように色分解装置側面に専用
の排紙ローラー12を備えるとよい。また現像時間を測
定するため、本実施例の操作部にはタイマを備える。一
定時間の現像処理後、感光面から印画紙を引き剥がすこ
とにより、色分解網点モノクロ写真が得られる。なお、
感光材の露光後の処理方法は他の方法を用いてもよい。
【0037】本実施例では、第一結像レンズにフレネル
レンズを組み合わせて使用している。フレネルレンズの
効果について説明する。図5は、一般的な拡散板による
拡散光の配光特性の説明図であって、第一結像レンズの
投影光が、そのまま拡散板に入射し、拡散される様子を
示している。便宜上、第一結像レンズ主点51を通過し
た主光線のみを示す。光源から発し、拡散板59に入射
する主光線52および主光線53は、それぞれ、拡散光
54、拡散光55となる。この拡散方向は、光線が拡散
板に入射した角度に依存する。
【0038】例えば拡散光54は拡散板59の光軸付近
に入射し、第二結像レンズ画角56内を進行する光であ
る。この図の通り、光軸付近の拡散板に入射した光線
は、その多くが第二結像レンズに入射する。これに対し
て拡散光55は、拡散板周辺部に入射する際の光線角度
が大きく、図のように第二結像レンズ主点57方向には
進まない。このように拡散板59に入射する角度が大き
くなるほど、拡散光は第二結像レンズに入射しにくくな
る。この影響を結像面での照度分布58でみると、極端
に周辺部の照度が低下していることがわかる。そのた
め、周辺部ほど画面が暗くなり、コントラストがはっき
りとした網点が得られず、色分解網点画像の画質が劣化
してしまう。
【0039】図6は、本発明の実施例における色分解装
置による拡散板の配光特性の説明図であって、第一結像
レンズの投影光が、フレネルレンズにより入射角度が制
御されて拡散板へ入射する光が拡散される様子を示して
いる。第一結像レンズ主点61を通過した主光線62お
よび主光線63をフレネルレンズ60により光軸と平行
に進行するよう、角度を制御する。拡散板64に入射す
る光線は拡散板64のどの部分でも入射角度が一定なの
で、同じ方向に拡散された拡散光65、拡散光66とな
る。これにより第二結像レンズ画角67から逸れる光線
が少なくなり、光軸から離れた点での拡散光も第二結像
レンズ主点68に入射する。結像面での照度分布69を
見ると、周辺部での急激な照度減衰が緩和されることが
わかる。その結果、周辺部でも原稿の濃淡に応じた網点
画像が得られ、画面全体において良好な色分解網点画像
が得られる。
【0040】本実施例で使用する結像レンズについて説
明する。図7は、本発明の実施例における色分解装置に
用いる原稿の大きさと結像レンズの画角の関係を示す説
明図である。図中の符号のうち矢線を示すものは、第一
結像レンズ6の有効画角76、第二結像レンズ9の有効
画角77、原稿4と第一結像レンズ6の間隔78、第一
結像レンズ6と結像面73の間隔79となっている。
【0041】原稿4が第一結像レンズ6の有効画角76
に収まり、第一結像レンズ6の焦点距離により、下記の
結像公式を満たすように原稿4と第一結像レンズ6と結
像面73を配置する。このとき、原稿4と第一結像レン
ズの間隔78をa、第一結像レンズ6と結像面73の間
隔79をbとすると、
【0042】1/f=1/a+1/b となる。
【0043】ここでfは第一結像レンズの焦点距離であ
る。また結像面73での結像倍率と第二結像面75で最
終的に必要な結像倍率から、第二結像レンズ74の結像
倍率を決定する。
【0044】本実施例において光源手段に用いる閃光電
球は、電球内部の発光材料を燃焼させることにより、フ
ィラメントを中心に広範囲に光が拡散するため、照明用
拡散板に入射する光線よりも入射しないで散乱する光線
の方が多くなる。そこで本実施例では散光ボックスの内
部壁を反射率の高い材質で構成し、内部壁の傾斜などを
調整してより多くの光線を照明用拡散板に入射させるこ
とが望ましい。
【0045】図8は、本発明の実施例において色分解装
置に用いる散光ボックスの説明図である。色分解装置本
体の散光ボックス2を取り付ける部分には、照明用拡散
板3が備えられている。照明用拡散板3は、光源からの
強力な直接光を緩和し、散光ボックス2による反射光ム
ラを吸収する役割を果たす。散光ボックス2は色分解装
置本体の電源用端子84と接続するように取り付けら
れ、中央には閃光電球を取り付ける閃光電球口金81を
備えている。散光ボックス内壁82は反射率の高い材質
で構成され、内部壁の傾斜も、用いる光源にあわせた傾
斜になっている。
【0046】本実施例で使用する閃光電球は一回の発光
ごとに電球を交換する。図示してはいないが、本発明で
は一枚の原稿につき、3枚の色分解画像を作成するた
め、あらかじめ、散光ボックス2内に複数個の閃光電球
を設置し、分解色に応じて順番に電球を発光させる仕組
みを設けることにより、交換時間の短縮を図ることもで
きる。
【0047】本発明では、本実施例で使用するような閃
光電球の他、多数回の発光が可能なストロボや、長時間
露光を行うことが可能なハロゲンランプを光源として用
いることが出来る。この場合、散光ボックス2の形状や
発光を制御する操作部も光源にあわせて設計を変更す
る。
【0048】上記のように本発明の色分解装置は2つの
結像レンズを用い、その間に拡散板と網点スクリーン、
色分解フィルタを設置する構造である。また拡散板と網
点スクリーン、色分解フィルタを一体化したフィルタユ
ニットを用い、第一結像レンズと第一結像面に配置する
拡散板との間にフレネルレンズといった光学的補正手段
を備えている。
【0049】フィルタユニットを用いることにより、網
点スクリーンのスクリーン角度の設定、色分解フィルタ
の交換が容易になる。また色分解フィルタの掛け間違い
やスクリーン角度設定の失敗を防ぐことができ、フィル
タユニットをユニットホルダ等の支持部材に取り付け、
ダイヤル等の操作によってフィルタユニットを結像光軸
上に確実に配置される構成とすることにより、装置の取
り扱いが容易になる。常に適正なスクリーン角度が設定
されるため、モアレ縞を最小限に抑えた良好な印刷結果
が得られる。すりガラス等硬質の平面板を用いた拡散板
に一体化した構造とし、スクリーン、フィルタの平面性
を保つことができる。感光材と網点スクリーン等を密着
させる機構も不要となる。
【0050】フレネルレンズを用いた光学的補正手段を
備えたことにより、光線が第一結像面に入射する方向を
制御し、光軸から離れた点、光軸上の点を通過する拡散
光とも結像光軸と平行な方向に拡散光の強度ピークを揃
えることにより、原稿周縁からの拡散光も第二結像レン
ズに入射し、最終的に第二結像面に置かれた感光材上の
光量ムラが軽減する。原稿周縁の画像も結像光軸付近の
画像も鮮明に均質に網点化することができる。また、拡
散板を用いることにより装置の要求される位置精度を緩
和でき、装置を小型化し、簡易なものとすることができ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る色分解装置によれば、装置
全体を小型化できるとともに、簡易な操作で色分解網フ
ィルムを得ることができる。また、光量補正手段を設け
ることにより、感光材への露光むらを解消して、良好な
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の色分解装置の概略断面図であ
り、(a)は上断面図、(b)は側断面図である。
【図2】本発明の実施例において色分解装置に用いる原
稿ホルダの説明図である。
【図3】本発明の実施例において色分解装置に用いるフ
ィルタユニットの説明図である。
【図4】本発明の実施例において色分解装置に用いるユ
ニットホルダの説明図であり、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図5】一般的な拡散板による拡散光の配光特性の説明
図である。
【図6】本発明の実施例における色分解装置による拡散
板の配光特性の説明図である。
【図7】本発明の実施例における色分解装置に用いる原
稿の大きさと結像レンズの画角の関係を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例において色分解装置に用いる散
光ボックスの説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 散光ボックス 3 照明用拡散板 4 原稿 5 原稿ホルダ 6 第一結像レンズ 7 フレネルレンズ 8 フィルタユニット 9 第二結像レンズ 10 シャッタ 11 感光材 12 現像用排紙ローラー 13 フィルタ交換ダイヤル 14 発光スイッチ 15 暗箱 21 原稿ホルダ本体 22 押さえ枠 23 粘着部 24 結像範囲(開口部から見える部分) 31 拡散板 32 網点フィルム 33 色分解フィルタ 34 NDフィルタ 41 ユニットホルダ本体 42 結像光軸 43 フィルタユニット 44 色版指示マーク 45 フィルタ交換ダイヤル 46 ギア 51 第一結像レンズ主点 52 主光線(光軸) 53 主光線(周辺) 54 拡散光(光軸) 55 拡散光(周辺) 56 第二結像レンズ画角 57 第二結像レンズ主点 58 照度分布 59 拡散板 60 フレネルレンズ 61 第一結像レンズ主点 62 主光線(光軸) 63 主光線(周辺) 64 拡散板 65 拡散光(光軸) 66 拡散光(周辺) 67 第二結像レンズ画角 68 第二結像レンズ主点 69 照度分布 73 結像面 75 第二結像面 76 第一結像レンズ6の有効画角 77 第二結像レンズ9の有効画角 78 原稿71と第一結像レンズ6の間隔 79 第一結像レンズと結像面73の間隔 81 閃光電球口金 82 散光ボックス内壁 83 照明用拡散板 84 電源用端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー原稿画像に対して光学的に色分解処
    理および網点化処理を行う簡易色分解装置であって、 カラー原稿を保持する原稿保持手段と、 前記原稿保持手段に対向する状態で所定距離だけ離間し
    て設置された画像記録手段と、 前記原稿保持手段と前記画像記録手段との間に設けら
    れ、前記原稿保持手段側から前記画像記録手段側に向か
    う光線に対して、光線の進行方向を拡散させつつ透過さ
    せるとともに、色分解処理および網点化処理を行う中間
    ユニットと、 前記原稿保持手段と前記中間ユニットとの間に設けら
    れ、前記原稿保持手段に保持された前記カラー原稿から
    出されたカラー原稿画像を前記中間ユニットに結像させ
    る第1レンズと、 前記中間ユニットと前記画像記録手段との間に設けら
    れ、前記中間ユニットを出た光線を前記画像記録手段に
    させる第2レンズとを備えたことを特徴とする簡易色分
    解装置。
  2. 【請求項2】前記中間ユニットは、色分解フィルタと、
    網点フィルタと、透過する光線を拡散する半透明の拡散
    板とを一体化したフィルタユニットからなることを特徴
    とする請求項1記載の簡易色分解装置。
  3. 【請求項3】前記第1レンズと前記中間ユニットとの間
    に配置され、前記第1レンズを透過した光線を前記中間
    ユニットの所定面積内に入射させ、前記画像記録手段の
    結像面に発生する光量むらを補正する光量補正手段を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載の簡易色分解
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073376A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Panasonic Corp 電子機器

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