JP2725083B2 - 画像読取方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、プロジェクター（フィルム等の透過原稿を
光源により照射する装置）を利用し、その透過光を電子
写真装置やインクジェットプリンタ内のスキャナ部に備
えられるCCD等の光電変換素子で読み取る画像読取方法
に関する。

（従来の技術） 従来のこの種の画像形成装置を第６図，第７図に示
す。

第６図において100は画像形成装置としての電子写真
装置の本体で、この本体100の上部には後述するプロジ
ェクター101、原稿台ガラス102、反射鏡103が設けられ
ているとともに、側面には紙カセット104、排紙トレイ1
05を装着してある。また、本体100内にはCCDなどの光電
変換素子を設けてある。

第７図は前記プロジェクター101を示し、内部には光
源107、ホルダー108、レンズ109を設けてある。

上記構成の従来例においては、透過原稿としての35mm
フィルム等をホルダー108に入れるとともに光源107によ
り照射し、その透過光を光路ａを介してレンズ109、反
射鏡103を介して原稿ガラス102を透過させてCCD等の光
電変換素子で読み取らせて、読み取った画像情報に基づ
いて紙カセット104から送られる紙上に画像を形成する
か、あるいは、読み取った画像情報に基づいて感光体上
に画像を形成した後に、紙上に画像を転写してこれを排
紙トレイ105へと排出する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来例では35mmフィルムの撮影条
件、例えば露出量、場所（式内か屋外）、ストロボの使
用の有無、時間（朝、夕）などにより35mmフィルムの色
合いが異なるため、それをそのままCCD等の光電変換素
子に投影すると、色合いの悪い画像となってしまう。こ
こで、色合いの悪いというイメージは撮影時の記憶と比
較して判定している。

この発明は上記課題を解決するためのもので、透過原
稿の透過光によって形成される画像の色補正を行い得る
画像読取方法を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するためこの発明は、透過原稿を光源
で照明し、投影された画像を光電変換素子に結像して透
過原稿像を読取る画像読取方法において、透過原稿をセ
ットせずに色補正フィルターをセットして光源を点灯さ
せ、この時の光を光電変換素子で読取りシューディング
補正用の基準を得る第１の工程と、色補正フィルターを
光路中から外し透過原稿をセットして光源を点灯させて
透過原稿像を読取る第２の工程と、を有することを特徴
とする。

（作 用） 上記構成に基づくこの発明の作用は、シェーディング
補正時に光源から照射された光は、光路中の色補正手段
によって色バランスがくずされた後、光電変換素子に導
かれる。

（実施例） 次に、本発明を第１図〜第５図に基づいて説明する。

第１図〜第３図は第一実施例を示しており、第３図に
おいて１は画像形成装置としての電子写真装置の本体
で、この本体１の上部には後述するプロジェクター２、
原稿台ガラス３、反射鏡４が設けられているとともに、
側面には紙カセット5,排紙トレイ６を装着してある。ま
た、本体１内にはCCDなどの光電変換素子を設けてあ
る。

第１図，第２図は前記プロジェクター２の正面断面
図、平面断面図を示し、内部には光源７、ホルダー８、
側面に複数のフィルターを有する回転フィルター（色補
正手段）９、レンズ10を設けてある。なお、11は冷却フ
ァンである。

上記構成においては、透過原稿としての35mmフィルム
Ｆをホルダー８に入れるとともに光源７により照射し、
その透過光を光路Ａを介してレンズ10、反射鏡４を介し
て原稿ガラス３を透過させてCCD等の光電変換素子で読
み取らせて、読み取った画像情報に基づいて紙カセット
５から送られる紙上に画像を形成するか、あるいは、読
み取った画像情報に基づいて感光体上に画像を形成した
後に、紙上に画像を転写してこれを排紙トレイ６へと排
出する。

ところで、プロジェクター２を使用する場合、まず、
基準光量をとるため一般にシェーディングと呼ぶ操作を
行なう。シェーディングは、８のホルダーをポジフィル
ムを使う場合は空、ネガフィルムをコピーする場合は未
露光のネガフィルムを入れ、７の光源を点灯させ、この
ときの投影光を基準にする。ここで本発明は、９の回転
フィルターを用いて自分の補正したい色のフィルターを
選び、シェーディング時の投影光の色バランスを意図的
にくずす（第１の工程）。そして、この結果基準光の色
バランスがくずれているため、シェーディング後に回転
フィルター９を光路から外してオリジナルフィルムＦを
ホルダー８にセットし、投影した時の色合いを変えるこ
とができる（第２の工程）。

ここで、本発明は、シェーディング時のみ回転フィル
ター１をかけることによって微妙な色合い補正が可能な
ことに特徴がある。即ち、回転フィルター１を画像投影
時に使用すると色補正の程度が大きくなってしまい、適
度な色補正は難しい。さて、35mmポジフィルムをコピー
するときの色補正の具体例を示すと、コピーされたサン
プルが青が強い場合、シェーディング時に青色に着色し
たフィルムを使用すると、青味を減少させた良好なコピ
ーサンプルを得られる。

第４図は第二実施例を示している。これは、35mmマウ
ントに入れたフィルター（色補正手段）1aを使用し、シ
ェーディング時にホルダー８に入れたもので、第一実施
例と同様の効果を得られる。

第５図は第三実施例を示している。これは、原稿台ガ
ラス３上にフィルター（色補正手段）1bを載せたもので
あり、第１実施例と同様の効果を得られる。

（発明の効果） 以上説明したように、シェーディング時に色補正手段
を光路中に入れることにより、色合いの良い透過原稿の
画像を得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図は第一実施例に使用するプロジェクター
の正面断面図及び平面断面図、第３図は第一実施例の装
置全体を示す正面図、第４図は第二実施例のプロジェク
ターの斜視図、第５図は第三実施例の装置全体を示す正
面図、第６図は従来の画像形成装置の正面図、第７図は
第６図のプロジェクターを示す正面断面図である。 符号の説明 1a,1b……フィルター（色補正手段） ７……光源 ９……回転フィルター（色補正手段） Ａ……光路 Ｆ……フィルム（透過原稿）

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】透過原稿を光源で照明し、投影された画像
   を光電変換素子に結像して透過原稿像を読取る画像読取
   方法において、 透過原稿をセットせずに色補正フィルターをセットして
   光源を点灯させ、この時の光を光電変換素子で読取りシ
   ューディング補正用の基準を得る第１の工程と、色補正
   フィルターを光路中から外し透過原稿をセットして光源
   を点灯させて透過原稿像を読取る第２の工程と、を有す
   ることを特徴とする画像読取方法。