JP3370196B2 - 色補正制御方法およびこれを用いる画像露光装置 - Google Patents

色補正制御方法およびこれを用いる画像露光装置

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    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
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    • G03G15/011Details of unit for exposing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラープリンタやカラ
ー複写装置などの画像記録装置や画像読取装置に適用さ
れる色補正制御方法およびこれを用いる画像露光装置に
関し、詳しくは、印刷原稿や写真原稿等の反射原稿のみ
ならずスライド(リバーサルフィルム)やプルーフ等の
透過ポジ原稿およびネガフィルム等の透過ネガ原稿が担
持する原稿画像を再生する際、もしくは読み取る際に、
原稿画像を担持する光の光路への色フィルタの挿入量を
制御して適正な色補正を行う色補正制御方法およびこの
色補正制御方法を行う画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写装置や各種のカラープリンタ
等の画像形成装置においては、対象とする原稿画像とし
ては通常印刷物等の反射原稿が主であった。ところが、
近年の画像情報記録の多様化に伴い、印刷物、写真等の
反射原稿以外にスライド、プルーフ、マイクロフィルム
等の透過ポジ原稿の画像を感光材料に記録することがで
きる画像形成装置が実用化されている。反射原稿と透過
ポジ原稿との両方を使用可能な画像形成装置において
は、透過ポジ原稿による画像形成のための露光光学系を
形成する光源ユニットやフィルム走査ユニットが画像形
成装置に装填され、ユーザは原稿種や透過ポジ原稿のサ
イズに応じた露光光学系を選択して、感光材料への画像
露光を行っている。
【0003】一方、ネガフィルムやネガ原板などの透過
ネガ原稿は、不特定多数の一般ユーザの撮影したものを
対象とするため、原稿の撮影状態が一定ではないことか
ら、従来、専用の写真焼付装置によってプリントされて
いたが、上述した画像形成装置の透過ポジ原稿用の露光
光学系を用いて透過ネガ原稿の画像を感光材料に記録す
る試みがなされ、そのための感光材料および露光光学系
の開発が進められている。
【0004】ところで、従来の露光光学系、特にスライ
ド等の透過ポジ原稿用の露光光学系、すなわち画像露光
装置においては、感光材料上に常に色バランスのとれた
画像とするために露光光路中にC,M,Yの3原色の3
枚の色フィルタを作用させる、すなわち挿入することに
より、色補正が行われている。ところで、従来は、色補
正を正しく行うために、各画像露光装置毎に予め、C,
M,Yの3枚の色フィルタを同時に同じだけ露光光路へ
挿入して光センサで測光し、多数の点で挿入量とC,
M,Yの色補正量との関係を実測して求め、色補正テー
ブルとしてROMなどのメモリに記憶させていた。
【0005】こうして、露光に際しては、この色補正テ
ーブルを用いて色補正量に対するC,M,Yの3枚の色
フィルタの挿入量を求めていた。特に、3色の色フィル
タの位置関係が測定時と異なる場合については、色補正
テーブルからこれらの差を1つのマトリックスで代表さ
せ、下記式で示される3×3マトリックス補間を行って
挿入位置(量)を補正していた。
【数1】 ここでCP ,MP ,YP はC,M,Yの色フィルタの挿
入量(実際にフィルタを動かす濃度)であり、C1 ,M
1 ,Y1 はC,M,Yの色補正量(ほしい濃度)であ
る。αij(i,j=C,M,Y)は、iフィルタがj濃
度に与える影響係数である。
【0006】すなわち、従来の色フィルタ挿入量は以下
の方法で決定されていた。図12(a)、(b)、
(c)にC,M,Y3枚の色フィルタを同時に動かした
時に実測されたR,G,Bの光量の変化(従って、C,
M,Yの濃度変化=色補正量)の一例を示す。ここで、
ある原稿画像に対しほしい濃度C1 ,M1 ,Y1 が決ま
ると、図12(a),(b),(c)に示すグラフから
これらの濃度に対するC,M,Yの3枚の色フィルタの
だいたいの位置Cpo,Mpo,Ypoを決めることができる
が、濃度(C1 ,M1 ,Y1 )とフィルタ挿入量
(Cpo,Mpo,Ypo)が測定時と異なっている場合、濃
度(C1 ,M1 ,Y1 )に対するフィルタ挿入量
(Cpo,Mpo,Ypo)は正確には定まらず、ずれが含ま
れている。これを上述した3×3マトリックスで補正を
しているのである。
【0007】このため上述した従来の色補正制御方法で
は、C,M,Yの3色の色フィルタの動きが同時、ある
いはこれらの色フィルタの動きのずれが各色フィルタ間
で小さい場合には、十分に正確な色補正量を得ることが
できる。従って、もともと色バランスの少ない反射原稿
や透過ポジ原稿の場合には、この従来の色補正制御方法
で、十分に補正された色バランスの良い再生画像を得る
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネガフィル
ムなどの透過ネガ原稿のように色バランスが大きくずれ
た原稿を含むものを対象とする場合には、C,M,Yの
3枚の色フィルタの各々の動き方が大きく異なる場合が
あるため、この場合、上記従来の色補正方法で得られた
色フィルタの挿入量では正確な色補正が得られないとい
う問題があった。すなわち、上述した3×3マトリック
ス補間によって各色フィルタ間の影響を補正する従来法
では、補正式が線形1次式であるため、各色フィルタの
動きが大きく異なる大補正時には大きな誤差を生じると
いう問題があった。
【0009】このため、補正式に高次の補正式を用いる
ことも考えられるが、C,M,Yの3枚の色フィルタが
相互に影響し合う3次元空間の式を適切に近似するのは
困難であり、広い補正範囲に亘って誤差の小さい近似式
を得るのは難しいという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、原稿画像に色バランスのずれがあるために、3
原色、例えばC,M,YまたはR,G,Bの3枚の色フ
ィルタの各々の挿入量がそれぞれ大きく異なる場合であ
っても、常に正確な色補正量を得ることができ、かつ色
バランスのとれた高画質画像を再生できる色補正制御方
法およびこの色補正制御方法を用いて色バランスの良い
高画質画像を記録するための、もしくは色バランスのと
れた画像として読み取るための画像露光装置を提供する
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明第1の態様は、光源から射出され、反射原稿
で反射され、もしくは透過原稿を透過し、結像レンズを
通過して感光体または受光素子に至る光路中に挿入する
3原色の3枚の色フィルタのそれぞれの挿入量を制御し
て、前記感光体または受光素子に結像させる光が担持す
る原稿画像の色濃度を補正する色補正制御方法であっ
て、予め、前記3枚の色フィルタをそれぞれ単独で、そ
れぞれいずれか2枚の組合せを同時に、かつ全3枚の組
合せを同時に前記光路に挿入する際のフィルタの挿入量
と前記3原色の1色の補正量との関係を示す7種のテー
ブルを前記3原色の各色について持ち、原稿画像を担持
する光について補正すべき前記3原色の所要色補正量に
ついて3枚の色フィルタの挿入量の初期値を各色につい
て少なくとも1種のテーブルから計算し、この3枚のフ
ィルタの計算上の挿入量から前記全3枚の色フィルタの
組合せのテーブルを用いてこの組合せの挿入による各色
の補正量、前記いずれか2枚の色フィルタの1つの組合
せのテーブルを用いてこの組合せの挿入による各色の補
正量および前記単独の色フィルタの1枚のテーブルを用
いてこの1枚の挿入による各色の補正量に分けて、これ
らの補正量の加算または減算によって各色の計算色補正
量を求め、この計算色補正量と前記所要色補正量との差
分を各色について求め、この各色についての差分を用い
て前記3枚の色フィルタの計算上の挿入量を変更し、こ
の値を用いて前記各色の計算色補正量を求め、この計算
色補正量と前記所要色補正量との差分を各色について求
めることを繰り返して、この差分が所定閾値未満となる
前記3枚の色フィルタの挿入量を求めることを特徴とす
る色補正制御方法を提供するものである。
【0012】また、本発明は、上記第1の態様の色補正
制御方法であって、さらに、光量調整のために前記光路
には調光手段が作用され、この調光手段の複数の調光量
に対してそれぞれ前記7種のテーブルを前記3原色の各
色について持ち、この複数の調光量に対応するテーブル
群の内から1つの調光量に対応するテーブル群をそのま
ま用いて、もしくは2つの調光量に対応するテーブル群
から補間法を用いて、所要調光量における所要色補正量
を得るのに必要な前記3枚の色フィルタの挿入量を求め
ることを特徴とする色補正制御方法を提供するものであ
る。
【0013】上記各態様において、前記各色についての
差分を用いた前記3枚の色フィルタの計算上の挿入量の
変更は、前記計算色補正量を計算するのに用いた3種の
テーブルを用いて前記各色についての差分から前記3枚
の色フィルタの挿入量を計算するのが好ましい。もしく
は、前記各色についての差分を用いた前記3枚の色フィ
ルタの計算上の挿入量の変更は、前記各色についての差
分から各色について予め設定された色フィルタの挿入量
の変更量の加算または減算によって行うのが好ましい。
【0014】また、本発明の第2の態様は、反射原稿ま
たは透過原稿を照射する光源と、この原稿画像を結像さ
せる結像レンズと、結像された原稿画像を記録する感光
体もしくは読み取る受光素子と、前記光源から前記感光
体もしくは受光素子に至る光路中に挿入される3原色の
3枚の色フィルタと、これらの3枚の色フィルタのそれ
ぞれの挿入量を制御して、前記感光体または受光素子に
結像させる光が担持する原稿画像の色濃度を補正する色
補正制御手段とを有する画像露光装置であって、前記色
補正制御手段は、予め求められた、前記3枚の色フィル
タをそれぞれ単独で、それぞれいずれか2枚の組合せを
同時に、かつ全3枚の組合せを同時に前記光路に挿入す
る際のフィルタの挿入量と前記3原色の1色の補正量と
の関係を示す7種のテーブルを前記3原色の各色につい
て有し、原稿画像を担持する光について補正すべき前記
3原色の所要色補正量について3枚の色フィルタの挿入
量の初期値を各色について少なくとも1種のテーブルか
ら計算し、この3枚のフィルタの計算上の挿入量から前
記全3枚の色フィルタの組合せのテーブルを用いてこの
組合せの挿入による各色の補正量、前記いずれか2枚の
色フィルタの1つの組合せのテーブルを用いてこの組合
せの挿入による各色の補正量および前記単独の色フィル
タの1枚のテーブルを用いてこの1枚の挿入による各色
の補正量に分けて、これらの補正量の加算または減算に
よって各色の計算色補正量を求め、この計算色補正量と
前記所要色補正量との差分を各色について求め、この各
色についての差分を用いて前記3枚の色フィルタの計算
上の挿入量を変更し、この値を用いて前記各色の計算色
補正量を求め、この計算色補正量と前記所要色補正量と
の差分を各色について求めることを繰り返して、この差
分が所定閾値未満となる前記3枚の色フィルタの挿入量
を求める演算手段とを有することを特徴とする画像露光
装置を提供するものである。
【0015】さらに、本発明は、上記第2の態様の画像
露光装置であって、さらに、光量を調整する調光手段を
有し、前記色補正制御手段は、さらに、前記3原色の各
色について前記7種のテーブルからなるテーブル群を前
記調光手段の複数の調光量に対してそれぞれ持ち、前記
演算手段は、この複数の調光量に対応するテーブル群の
内から1つの調光量に対応するテーブル群をそのまま用
いて、もしくは2つの調光量に対応するテーブル群から
補間法を用いて、所要調光量における所要色補正量を得
るのに必要な前記3枚の色フィルタの挿入量を求めるこ
とを特徴とする画像露光装置を提供するものである。
【0016】上記各態様において、前記演算手段は、前
記各色についての差分を用いた前記3枚の色フィルタの
計算上の挿入量を変更する際に、前記計算色補正量を計
算するのに用いた3種のテーブルを用いて前記各色につ
いての差分から前記3枚の色フィルタの挿入量を計算す
るのが好ましい。もしくは、前記演算手段は、前記各色
についての差分を用いた前記3枚の色フィルタの計算上
の挿入量を、前記各色についての差分から各色について
予め設定された色フィルタの挿入量の変更量の加算また
は減算によって変更するのが好ましい。
【0017】
【発明の作用】本発明の第1の態様の色補正制御方法
は、反射原稿や透過原稿の画像を担持する光を結像させ
て、原稿画像を感光材料などの感光体に記録する、もし
くは光学素子で読み取る前に、予め、3原色の各色につ
いて、3原色の3枚の色フィルタのうち、各フィルタ単
独の3種、いずれか2枚の組み合わせの3種および3枚
すべての組み合わせの1種の状態における色フィルタの
多数の挿入位置での各色の色補正量を測定し、各色につ
いて色補正量を色フィルタの挿入量との関係を示す7種
の色補正テーブルを作成しておくものである。
【0018】そして、本発明では実際の原稿画像の記録
や読取の際には、まず、原稿に応じて要求される所要色
補正量に対し、各色について上記色補正テーブルの1種
または2種以上用いて3枚の色フィルタの挿入量の初期
値を求める。次いで、これらの挿入量から、色フィルタ
の3枚の組み合わせ、いずれか2枚の組み合わせおよび
1枚の色補正量を求め、これらの色補正量を各色につい
て加算または減算して各色の計算色補正量を求める。続
いて、この計算色補正量と所要色補正量とを比較し、そ
の差分を求め、その差分が所定閾値未満に収束するまで
その差分を用いた3枚の色フィルタの挿入量の変更、も
しくは制御最小単位毎の挿入量の変更、次いで上述の計
算色補正量の計算、所要色補正量との差分の計算を繰り
返して、正確な各色フィルタの挿入量を算出する。
【0019】さらに、色フィルタによる色補正の他に、
調光手段による露光光量の調整を行うものでは、上記色
補正テーブル群を複数の露光光量について持ち、任意の
露光光量については、これらの色補正テーブル群を用い
て補間した値を求めて上述した色補正制御方法によって
各色フィルタの挿入量(位置)を求めている。従って、
本発明においては、3枚の色フィルタの挿入量が大きく
異なる大補正時にも正確な色フィルタの挿入量(位置)
を設定でき、正確な色補正量を得ることができる。
【0020】このため、この色補正制御方法を適用する
本発明の第2の態様の画像露光装置は、たとえ色バラン
スの大きくずれた原稿画像であっても、色バランスのと
れた高画質画像として記録再生できるし、読み取ること
ができる。
【0021】
【実施例】本発明に係る色補正制御方法およびこれを用
いる画像露光装置を添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて以下に詳細に説明する。
【0022】図1に、本発明の色補正制御方法の一例を
実施する画像露光装置を適用する画像記録装置の一実施
例の外観斜視図を、図2に内部構成の概略線図的断面図
を、図3にそのスリット走査露光装置および本発明の画
像露光装置の一実施例であるフィルム走査ユニットの線
図的概略断面図を示す。図示例の画像記録装置は、記録
材料として、熱現像工程を必要とし、水等の画像形成溶
媒の存在下で受像層を有する受像材料に画像を転写形成
する熱現像感光材料を用いた装置であり、原稿として印
刷物や写真等の反射原稿や135サイズのスライドやプ
ルーフ等の透過ポジ原稿のみならず、ネガフィルム等の
透過ネガ原稿の原稿画像もそれぞれ原稿に応じたポジ−
ポジ感光材料およびネガ−ポジ感光材料に画像記録可能
な装置である。
【0023】なお、ネガ−ポジタイプの感光材料として
は、例えば、特開平6−242546号公報に開示され
た感光材料、本出願人に係る特願平5−154535
号、同6−11165号、同6−81139号、同6−
219569号、同6−219619号、同6−219
563号および同6−219575号明細書に記載され
た感光材料などを挙げることができる。ポジ−ポジタイ
プの感光材料としては、例えば、特開平6−16107
0号および同6−289555号公報に開示された感光
材料、本出願人に係る特願平6−70192号、同6−
243460号および同6−129621号明細書に記
載された感光材料などを挙げることができる。しかし、
本発明はこれに限定されるわけではない。
【0024】なお、本発明の画像記録装置において使用
することのできる感光材料としては像様露光して得られ
た潜像に所定の顕像化処理を施して可視像を得ることの
できるものであればどのようなものであってもよい。例
えば感光材料としては、従来型のカラー写真感光材料
(ネガフィルム、リバーサルフィルム、カラー印画紙
等)、カラー拡散転写感光材料、カラー熱現像感光材
料、カラー感光感圧性材料等が挙げられる。また、原稿
として印刷物や写真などの反射原稿やスライドやリバー
サルフィルムなどの透過ポジ原稿等のポジ原稿を用いて
ポジ画像を形成する場合には、上記各々の感光材料につ
きいわゆるポジ−ポジタイプの感光材料を用い、ネガフ
ィルムやネガ原稿などの透過ネガ原稿、すなわちネガ原
稿を用いてポジ画像を形成する場合には、いわゆるネガ
−ポジタイプの感光材料を用いればよい。
【0025】このような画像記録装置10は、全体とし
て箱形に構成されており、装置本体12には前面扉14
および側面扉16等が取り付けられている。各扉を開放
することにより、装置本体12内部を露出状態とするこ
とができる。なお、各扉にはいわゆるインターロック機
構(図示せず)による安全装置が施されており、扉が開
放されると同時に所定部位の電源が切れるようになって
いる。
【0026】画像記録装置10の装置本体12の上部
(図中左側)には、プラテン(原稿台)上に載置された
原稿を押えるプラテンカバー17が着脱可能に装着され
る。また、装置本体12の上部(図中右側)には、13
5サイズのネガフィルム、スライド等の小型の透過原稿
を複写するためのフィルム走査ユニット18が着脱自在
に装着されている。また、4×5サイズのスライドやプ
ルーフ、スリーブ等の比較的大型の透過原稿を複写する
際には、プラテンカバー17を取り外し、もしくは開放
して、プラテン上を覆う上面の所定の位置に透過原稿複
写用の光源ユニットが載置される。さらに、画像記録装
置10の装置本体12の上部の、フィルム走査ユニット
18の後方には、熱現像感光材料への露光に先立って、
後述するラインセンサ160によって読み取られた原稿
画像を表示するモニタ19が配置される。
【0027】図2に示す画像記録装置10の装置本体1
2内部において、中央部下方には感光材料マガジン20
が配置されており、内部には熱現像感光材料Aをロール
状に巻回した感光材料ロール22が収納されている。な
お熱現像感光材料Aは、引き出された際にその感光(露
光)面が下方に来るように巻回・収納されている。感光
材料マガジン20の図中右上部には熱現像感光材料Aの
引き出し口が形成されており、その近傍には熱現像感光
材料Aを感光材料マガジン20から引き出し搬送する引
き出しローラ対24が配置されている。
【0028】引き出しローラ対24の熱現像感光材料A
の搬送方向下流(以下、単に下流とする)にはカッタ2
6が配置されており、感光材料マガジン20から引き出
された熱現像感光材料Aを所定の長さに切断する。カッ
タ26は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移
動刃をカム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合
わせることにより、熱現像感光材料Aを切断する。な
お、カッタ26の作動後は、引き出しローラ対24が逆
転して、先端部がわずかに引き出しローラ対24に挟持
される程度まで熱現像感光材料Aを逆送するように構成
される。また、逆送後、引き出しローラ対24による熱
現像感光材料Aの挟持を開放し、先端部の損傷を防止す
るように構成してもよい。
【0029】カッタ26の下流側には、熱現像感光材料
Aを上方に搬送するように搬送ローラ対28および3
0,搬送ガイド板32,34および36が配置されてお
り、熱現像感光材料Aを露光部38に搬送する。露光部
38は、搬送ローラ対38aおよび38bの間に設定さ
れており、上部には露光装置40が設けられている。図
示例の画像記録装置10では、熱現像感光材料Aは露光
部38において、搬送ローラ対38aおよび38bによ
って所定位置に規定されて搬送されつつ、露光装置40
またはフィルム走査ユニット18からの原稿画像情報を
担持するスリット光によってスリット走査露光される。
露光装置40およびフィルム走査ユニット18について
は、後述する。
【0030】露光部38の側方には、搬送ガイド板42
aおよび搬送ローラ対44を有するスイッチバック部4
2が設けられており、また、露光部38の下方には水塗
布部46が設置されている。感光材料マガジン20から
引き出されて搬送され、露光部38において像様露光さ
れた熱現像感光材料Aは、搬送ローラ対44等によって
一旦スイッチバック部42に搬入された後に、搬送ロー
ラ対44の逆転によってスイッチバック部42から排出
され、搬送ガイド板48に案内されて水塗布部46に搬
送される。
【0031】水塗布部46は、画像形成溶媒が充填され
る塗布タンク50と、この塗布タンク50と対向して配
置されるガイド部材52とを有する。また、水塗布部4
6の塗布タンク50の上流側端部には熱現像感光材料A
を塗布タンク50に搬入する供給ローラ54が、同下流
側端部には熱現像感光材料Aから余分な水を除去するス
クイズローラ対56が、それぞれ配置されている。露光
部38において露光された熱現像感光材料Aは、供給ロ
ーラ54によって塗布タンク50とガイド部材52との
間を通過して画像形成溶媒としての水を塗布され、スク
イズローラ対56によって挟持搬送されることによって
余分な水が除去される。
【0032】塗布タンク50の底面、すなわち熱現像感
光材料Aの露光面と対する面には、複数列のリブが熱現
像感光材料Aの搬送方向に対して傾斜して形成されてお
り、熱現像感光材料Aが通過する際における摩擦抵抗を
低減すると共に、熱現像感光材料Aの一定位置に傷が付
くことを防止する。一方、ガイド部材52はアルミ等の
金属材料製で、供給ローラ54と同軸的に回動可能に軸
支され、塗布タンク50に接離可能に構成される。
【0033】水塗布部の下流には熱現像転写部58が配
置され、水塗布されスクイズローラ対56によって余分
な水が除去された熱現像感光材料Aが送りこまれる。
【0034】一方、感光材料マガジン20の図中右側に
は、受像材料マガジン60が配置され、内部には受像材
料Bをロール状に巻回した受像材料ロール62が収納さ
れている。なお、受像材料Bは、引き出された際に画像
転写面が上方に来るように巻回・収納されている。ま
た、受像材料Bは、後述する熱現像後の剥離を容易にす
るために、その幅方向(搬送方向と直交する方向)の寸
法が熱現像感光材料Aよりも小さく形成されている。受
像材料マガジン20の図中左下部には受像材料Bの引き
出し口が形成されており、その近傍には受像材料Bを受
像材料マガジン60から引き出し搬送する引き出しロー
ラ対64が配置されている。引き出しローラ対64によ
る受像材料Bの引き出し後は、引き出しローラ対64は
受像材料Bの挟持を開放し、先端部の損傷を防止する。
【0035】引き出しローラ対64の下流にはカッタ6
6が配置されており、受像材料マガジン60から引き出
された受像材料Bを所定の長さに切断する。カッタ66
は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移動刃を
カム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合わせる
ことにより、受像材料Bを切断する。なお、後述する熱
現像後の剥離を容易にするために、受像材料Bは熱現像
感光材料Aよりも短い長さに切断される。
【0036】カッタ66の下流には、搬送ローラ対6
8,70および72、搬送ガイド板774,76および
78が配置され、所定長に切断された受像材料Bを感光
材料マガジン20の下方から上方に搬送して、熱現像転
写部58に搬入する。ここで、搬送ローラ対72は、搬
送された受像材料Bのいわゆるスキューを矯正するため
のレジストレーションローラを兼ねており、これによっ
て受像材料Bはスキューを矯正されて熱現像転写部58
に搬入される。
【0037】スクイズローラ対56および搬送ローラ対
72の下流には、熱現像感光材料Aと受像材料Bとを貼
り合わせるための貼り合わせローラ80が配置される。
貼り合わせローラ80は、外周面がシリコンゴム(例え
ば、肉厚2.53mm、硬度約40度)で被覆されたローラ
で、軸方向両端部において所定の力(例えば、9kg程
度)で付勢され、熱現像転写部58の加熱ドラム82に
圧接されている。貼り合わせローラ80は、公知の駆動
力伝達系(図示省略)でドラムモータ84に連結されて
おり、ドラムモータ84の駆動力が伝達されて回転す
る。なお、図示例の複写装置10においては、貼り合わ
せローラ80による熱現像感光材料Aおよび受像材料B
の搬送速度に対し、スクイズローラ対56および搬送ロ
ーラ対72による搬送速度が若干(例えば、2%程度)
遅く設定されており、熱現像感光材料Aおよび受像材料
Bは若干のバックテンションを受けつつ貼り合わせロー
ラ80によって搬送される。
【0038】熱現像感光材料Aは、スクイズローラ対8
6によって貼り合わせローラ80と加熱ドラム82との
間に搬入され、他方、受像材料Bは、熱現像感光材料A
の搬送にタイミングを合わせ、熱現像感光材料Aが所定
長さ先行して搬入された後に、貼り合わせローラ80と
加熱ドラム82との間に搬入され、両者が重ね合わされ
る。前述のように、熱現像感光材料Aは受像材料Bより
も幅方向および長手方向(搬送方向)共に、若干長いサ
イズを有するので、両者の重ね合わせは、熱現像感光材
料Aの4辺が共に受像材料Bから突出した状態とされ
る。
【0039】熱現像転写部58の加熱ドラム82の側面
には、カム86およびフィラー88が固定されている。
カム86は、加熱ドラム82の後述する剥離爪90およ
び92に係合可能に構成され、加熱ドラム82の回転に
よって剥離爪90および92に順次係合して回動させ
る。また、フィラー88は加熱ドラム82と熱現像感光
材料Aおよび受像材料Bの位置合わせの検出用に使用さ
れる。
【0040】加熱ドラム82の内部には、一対のハロゲ
ンランプ82aおよび82bが配置されている。ハロゲ
ンランプ82aおよび82bは、それぞれ例えば400
Wと450Wの出力を有し、加熱ドラム82の表面を所
定の温度(例えば、82℃)に昇温する。なお、図示例
の画像記録装置10においては、加熱ドラム82の昇温
時には両ハロゲンランプ82aおよび82bを使用し、
加熱ドラム82が所定温度になった後の通常運転では、
ハロゲンランプ82aのみを使用するように構成され
る。
【0041】加熱ドラム82の外周には、ローラ94
a,94b,94c,94dおよび94eの5本のロー
ラに張架される無端ベルト96が圧接されている。無端
ベルト96は、織布材をゴムで被覆した構成を有する。
ローラ94a,94b,94cおよび94dはそれぞれ
ステンレス製、ローラ94eはゴム製であり、ローラ9
4aおよび94eの間の無端ベルト96の外側が加熱ド
ラム82の外周に圧接される。また、ローラ94cは、
その軸線方向両端部が、軸線外方向に向かって漸次拡径
する形状を有し、かつ、軸方向両端部で加熱ドラム82
から離間する方向に、約2kgの力で付勢されている。
これによって、無端ベルト96を一定張力に保って加熱
ドラム82への圧接力を保持すると共に、回転による無
端ベルト96の片寄りを防止している。
【0042】前述のように、ローラ94eはゴムローラ
であり、公知の駆動力伝達系(図示省略)でドラムモー
タ84に連結されている。つまり、図示例の複写装置1
0においては、ローラ94eが回転されることによって
無端ベルト96が回転され、無端ベルト96と加熱ドラ
ム82との摩擦力によって回転力が伝達されて加熱ドラ
ム82が従動する。
【0043】なお、ドラムモータ84は、公知の駆動力
伝達系(図示省略)によって複数の駆動部分すなわち、
ローラ94e、貼り合わせローラ80、スクイズローラ
対56、および後述する屈曲案内ローラ97、剥離ロー
ラ98、感光材料排出ローラ対100および102、受
像材料排出ローラ対104,106および108、等を
共に駆動している。
【0044】貼り合わせローラ80によって貼り合わさ
れた熱現像感光材料Aおよび受像材料Bは、重ね合わさ
れた状態のままで、加熱ドラム82のほぼ2/3周(ロ
ーラ94aおよび94eの間)に渡って、加熱ドラム8
2と無端ベルト96との間で挟持搬送される。なお図示
例の装置10では、熱現像感光材料Aと受像材料Bとが
完全に加熱ドラム82と無端ベルト96との間に収納さ
れた状態で加熱ドラム82の回転(すなわちローラ94
eの回転)を停止し、所定時間、熱現像感光材料Aと受
像材料Bとを加熱する。図示例の画像形成においては、
熱現像感光材料Aは、加熱されることによって可動性の
色素を放出し、同時に、この色素が受像材料Bの色素固
定層に転写され、受像材料Bの受像面に可視像が形成さ
れる。
【0045】ローラ94eの加熱ドラム82の回転方向
下流には、屈曲案内ローラ97が配置されている。屈曲
案内ローラ97はシリコンゴム製のローラで、加熱ドラ
ム82の外周面に所定の力で圧接されており、加熱ドラ
ム82と無端ベルト96とによって搬送された熱現像感
光材料Aおよび受像材料Bをさらに搬送する。
【0046】屈曲案内ローラ97の下流には、剥離爪9
0およびピンチローラ110が配置されている。剥離爪
90は、その中心部分で回動可能に軸支されており、前
述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラム82
の表面に接離可能となっている。また、ピンチローラ1
10は、通常は屈曲案内ローラ97に所定圧で当接され
ており、剥離爪90の回動に応じて、剥離爪90が加熱
ドラム82に接触した時に、屈曲案内ローラ97と離間
するように構成される。
【0047】熱現像感光材料Aおよび受像材料Bが剥離
爪90の位置まで搬送されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82に当接され、所定長さ先
行して重ね合わされた熱現像感光材料Aの先端部が剥離
爪90に係合して、熱現像感光材料Aを加熱ドラム82
から剥離する。熱現像感光材料Aの先端部の所定長が加
熱ドラム82から剥離されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82から離間し、同時に、ピ
ンチローラ110が屈曲案内ローラ97に当接して、剥
離された熱現像感光材料Aの先端部を、ピンチローラ1
10と屈曲案内ローラ97とによって挟持する。従っ
て、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料A
は、ピンチローラ110と屈曲案内ローラ97とによっ
て、下方に挟持搬送される。
【0048】ピンチローラ110および屈曲案内ローラ
97の下流には、感光材料排出ローラ対100および1
02、複数のガイドローラ112、搬送ガイド板114
が配置され、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光
材料Aを下方に搬送し、さらに図中左方向に搬送して、
廃棄感光材料収容箱116に集積するように構成され
る。ここで、感光材料排出ローラ対100および102
の搬送速度は、加熱ドラム82の回転周速度よりも1〜
3%程度遅くなるように設定されており、熱現像感光材
料Aに余分な張力を加えないように構成される。さら
に、搬送ガイド板114の近傍には乾燥ファン124が
配置されており、熱現像感光材料Aの乾燥を促進する。
【0049】屈曲案内ローラ97および剥離爪90の加
熱ドラム82回転方向下流側には、剥離ローラ98およ
び剥離爪92が配置される。剥離ローラ98は表面荒さ
が25S以上のシリコンゴム製のローラで、加熱ドラム
82の外周に所定圧で当接され、前述のように、ドラム
モータ84の作用によって回転する。一方、剥離爪92
は、前述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラ
ム82の外周面に接離可能に構成される。熱現像感光材
料Aが剥離され、受像材料Bのみが加熱ドラム82によ
って搬送されると、カム86の作用によって剥離爪92
が加熱ドラム82に当接し、受像材料Bの先端部を剥離
すると共に、加熱ドラム82に当接する剥離ローラ98
と剥離爪92とによって受像材料Bを下方に屈曲案内・
搬送する。
【0050】剥離ローラ98の下流には、受像材料排出
ローラ対104,106および108、搬送ガイド板1
17および118が配置され、加熱ドラム82から剥離
された受像材料Bを下方さらに図中左方向に搬送して、
装置本体12の左側面に固定されるトレイ126に排出
する。ここで、搬送ガイド板117の近傍には、ドラム
ファン120が配置され、加熱ドラム82による加熱と
共に、受像材料Bの乾燥を促進する。なお、ドラムファ
ン120は、加熱ドラム82の温度分布を均一にするた
めに、雰囲気条件に対応して必要な場合のみに作動す
る。さらに、搬送ガイド板118にはセラミックヒータ
122が配置され、受像材料Bの乾燥をより促進する。
なお、セラミックヒータ122の温度は70℃前後であ
る。
【0051】以上のような構成を有する熱現像転写部5
8は、全体として一つのユニットとして構成されてお
り、装置本体12に対して水塗布部46と反対方向に回
動可能に構成される。そのため、装置本体12の側面扉
16を開放した後に、熱現像転写部58を開放移動させ
ることによって、ジャミングの処理等を容易に行えるよ
うになっている。
【0052】次に、図3を参照して、画像記録装置10
の露光装置40およびフィルム走査ユニット18につい
て説明する。露光装置40は、基本的に、印刷物や写真
等の反射原稿の複写、およびプルーフやスリーブ等の比
較的大型の透過原稿の画像を複写を行う際に使用される
露光光学系である。図3に示されるように、画像記録装
置10の装置本体12の上面には、反射原稿を載置する
ための透明なガラス等のプラテン(原稿台)130およ
び反射原稿を原稿台130に固定するための着脱自在な
プラテンカバー(原稿圧板)17が配置される。また、
プルーフやスリーブ等の比較的大型の透過原稿の画像を
複写する際には、プラテンカバー17が取り外され、原
稿台130に載置された透過原稿を上方から照射するた
めの透過原稿光源ユニットが所定の位置に載置される。
【0053】原稿台130の下方には、反射原稿の画像
を複写する際の露光用の光源134と、リフレクタ13
6と、ミラー138とが一体的に構成された光源ユニッ
トが配置される。なお図示例の装置においては、リフレ
クタ136は、光源134によって射出された反射原稿
からの反射光(あるいは透過原稿の透過光)の走査方向
の幅を規制するスリットも兼ねている。光源ユニット
は、原稿台130の下面を矢印aで示される走査方向に
移動して、光源134によって反射原稿を照射する。な
お、透過原稿光源ユニットを用いた大型の透過原稿を複
写する際には、光源ユニットは光源134を点灯せずに
原稿台130の下面を走査して、スリットを透過原稿の
透過光が通過する。
【0054】光源134より射出され、反射原稿に反射
され、スリットを通過してミラー138によって所定方
向に反射された反射光は、次いで2枚のミラー140a
および140bが一体的に構成されるミラーユニットに
入射し、光路Lを所定の方向に反射される。このミラー
ユニットは前述の光源ユニットと同方向に、1/2の速
度で移動するように構成される。
【0055】光路Lのミラーユニット下流には、結像レ
ンズと光量(すなわち濃度)調整用の可変絞りとが一体
的に構成されるレンズユニット142が配置される。可
変絞りは、例えば、光路Lと直交する方向に対向して配
置される、光路に挿入自在の2枚の遮光板から構成さ
れ、両遮光板の間隙を調整することによって、反射光の
光量を調整する。
【0056】レンズユニット142の下流には、色バラ
ンス調整用の色フィルタユニットが配置される。色フィ
ルタユニットは、例えば、Y(イエロー)フィルタ14
4Y、M(マゼンタ)フィルタ144M、C(シアン)
フィルタ144Yの3枚の色フィルタ板より構成され、
各色フィルタ板の光路Lへの挿入量を調整することによ
り、反射光の色バランスを調整する。
【0057】光路Lの色フィルタユニットの下流には、
反射光を所定の方向に反射するミラー146,148お
よび150が配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部38において走査搬送される熱現像感
光材料Aに結像し、露光する。ここで、ミラー148は
回動可能に構成されるものであり、露光装置40を使用
する反射原稿および大型の透過原稿の画像記録では図3
実線で示される位置に配置され、フィルム走査ユニット
18を使用するカラーネガティブフィルム等の小型の透
過原稿Tの画像記録では、図3中点線で示される位置に
移動する。
【0058】また、露光装置40には、反射光の光量を
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)ごとに測定するイ
メージセンサ(図示省略)が配置され、プレスキャンに
よって原稿画像を読み取って、レンズユニットの可変絞
りや、色フィルタユニットの各色フィルタ板の光路Lへ
の挿入量を決定する。
【0059】前述のように、図示例の画像記録装置10
は、135サイズやブローニーサイズのカラーネガティ
ブフィルムやスライド等の小型の透過原稿の画像記録も
可能な装置であって、装置本体12の図中右上方には、
透過原稿Tの画像を複写するためのスリット走査露光光
学系を構成する本発明の色補正制御方法を実施する画像
露光装置を適用するフィルム走査ユニット18が着脱自
在に装填され、かつ、その下方となる露光装置40内部
には、透過原稿Tのスリット走査露光光学系を構成する
ズームレンズ152やミラー154、さらには透過原稿
Tの透過光の光量や色等を測定するための、移動ミラー
156、結像レンズ158、ラインセンサ160が配置
される。
【0060】フィルム走査ユニット18は、光源162
からの光を熱現像感光材料Aの搬送に同期して移動する
透過原稿Tに照射して、透過原稿Tを透過してスリット
164を通過した透過光をズームレンズ152によって
200%〜850%に拡大して熱現像感光材料Aに投影
することにより、透過原稿Tの透過光で熱現像感光材料
Aを露光し、透過原稿Tの画像を複写するものである。
【0061】光源162は、ハロゲンランプ、フラッシ
ュランプなどのカラー用光源であれば何でもよい。光源
162の上方には、光源162からの光を透過原稿T側
に反射するリフレクタ166aが配置され、また、その
下方には、リフレクタ166aに対向してリフレクタ1
66bが配置され、より光効率を高めている。なお、リ
フレクタ166bの下端には、光が通過するための開口
が形成されている。
【0062】光源162の下流には、光路Lt に沿っ
て、赤外線をカットするためのIRカットフィルタ16
8、紫外線をカットするためのUVカットフィルタ17
0、および青光と緑光とを分離するためのB−Gノッチ
フィルタ172が配置される。
【0063】B−Gノッチフィルタ172の下流には、
透過原稿Tを照射する光の色バランスを調整し、形成画
像の色バランスを調整するフィルタ部が配置される。フ
ィルタ部は、Yフィルタ174Y、Mフィルタ174
M、Cフィルタ174Cの3枚の色フィルタ板、および
各フィルタを光路Lt に挿入する駆動装置176とから
構成される。駆動装置176は、パルスモータなどの駆
動源とラックアンドピニオン等の公知の移動(伝動)手
段などからなり、画像形成条件の設定時、ユーザによる
色調整量、透過原稿Tの露光修正条件等の色調整量に応
じて、本発明の色補正制御方法によってそれぞれ正確に
設定された挿入量だけ各々の色フィルタを光路Lt に挿
入する。こうして各色フィルタによって透過原稿Tを照
射する光、すなわち熱現像感光材料Aを露光する光の色
バランスが調整され、形成画像の色バランス調整がされ
る。
【0064】フィルタ部の下流のリフレクタ166bの
下側の開口部には、透過原稿Tを照射する光(すなわち
露光光)の光量(光強度)を調整するための本発明の調
光手段である可変絞り184が配置され、この可変絞り
184には駆動装置186が設けられる。可変絞り18
4は遮光性の板、濃度勾配を有するNDフィルタ等で構
成される。図示例の装置においては、装置186によっ
て光路Lt への挿入量を調整することによって、光量を
調整する。駆動装置186は、駆動装置176と同様の
構成を有し、画像形成条件の設定時、ユーザによる濃度
調整量、透過原稿Tの露光修正条件等の濃度調整量に応
じて、可変絞り184を移動して、可変絞り184の光
路への挿入量を調整する。こうして、熱現像感光材料A
への露光量、すなわち形成画像の濃度が調整される。駆
動装置176による各フィルタの光路への挿入量は、本
発明の色補正制御手段を構成する制御装置178によっ
て本発明の色補正制御方法に従って決定される。また、
駆動装置186による可変絞り184の光路への挿入量
も、制御装置178によって決定される。
【0065】可変絞り184の下流には、熱現像感光材
料Aへの露光スリット幅を決めるスリット164、フィ
ルタ部で色調整され、可変絞り184で光量(濃度)調
整された光を拡散・混合し、色ムラや照明ムラのない一
様な光として透過原稿Tに垂直に入射せしめるための拡
散ガラス180およびフレネルレンズ182が配置され
る。
【0066】透過原稿Tは、フレネルレンズ182の下
流に配置されるスキャンテーブル188に装填される。
スキャンテーブル188は、透過原稿Tを所定の位置に
保持しつつ、露光装置40における感光材料Aの搬送に
同期して、透過原稿Tを図中矢印方向に搬送することに
より、透過原稿Tを走査するものである。
【0067】スキャンテーブル188による透過原稿T
の移動方法には特に限定はなく、ねじ伝動、巻き掛け伝
動、ラックアンドピニオン等の公知の搬送手段がいずれ
も利用可能である。また、透過原稿Tの移動速度は、感
光材料Aの搬送速度を1とし、フィルム走査ユニット1
8による複写倍率をnとすると1/nとなる。
【0068】透過原稿Tを通過した透過光は、光路Lt
を進行して、露光装置40内に配置されるズームレンズ
152に入射する。ズームレンズ152は、スリット1
64を通過した透過原稿Tの透過光を200%〜850
%に拡大して露光部38の露光位置に結像する。
【0069】ズーンムレンズ152を通過した透過原稿
Tの透過光は、ミラー154によって光路を約90°偏
向されて、反射原稿からの反射光の光路Lと光路とを一
致されてミラー150に入射する。なお、フィルム走査
ユニット18を用いて透過原稿Tの画像を複写する際に
は、ミラー148は図中点線で示される位置に回動して
いるのは前述のとおりである。
【0070】ミラー150に入射して下方に反射された
透過原稿Tの透過光は、反射原稿からの反射光と同様
に、搬送ローラ対38aおよび38bによって走査搬送
される熱現像感光材料Aの所定の露光位置に結像し、こ
れをスリット走査露光する。ここで、透過原稿Tはスキ
ャンテーブル188により、熱現像感光材料Aの走査搬
送速度と同期して、すなわち、投影光学系の拡大倍率を
nとすると、感光搬送速度の1/nの速度で移動するの
で、透過原稿Tが全画像領域に亘って移動することによ
り、透過原稿Tの全画像が熱現像感光材料Aに走査露光
される。
【0071】図示例の装置は、透過原稿Tの画像記録に
先立ち、各フィルタ174Y,174M,174Cを露
光光路に挿入せずに、プレスキャンを行って透過原稿T
の画像を読み取り、画像記録時におけるC,M,Yの色
補正量および露光量を決定し、本発明の色補正制御方法
によってフィルタ部におけるYフィルタ174Y、Mフ
ィルタ174MおよびCフィルタ174Cの3枚の色フ
ィルタ板の光路Lt への挿入量、および可変絞り184
の光路Lt への挿入量を決定する。
【0072】図3に示されるように、ズーンムレンズ1
52の上流には、光路Lt に挿入自在にされるミラー1
56が配置されている。ミラー156は、プレスキャン
の際には、図中点線で示されるように光路Lt に挿入さ
れ、透過原稿Tの透過光を90°偏向する。ミラー15
6によって光路を偏向された透過光は、測光レンズ15
8によって焦点を調整され、ラインセンサ160に入射
・結像する。
【0073】ラインセンサ160は、図4に示すように
Rフィルタを有するラインセンサ、Gフィルタを有する
ラインセンサおよびBフィルタを有するラインセンサの
3列のラインセンサから構成される。各ラインセンサ
は、例えば256画素のMOS(NMOSまたはCMO
S)ラインセンサであって、R、GおよびBのぞれぞれ
の色に付いて、1ライン256画素の分解能で透過原稿
Tの画像を読み取ることができる。
【0074】ラインセンサ160の画像データ信号出力
は、制御装置178に転送される。制御装置178は、
ラインセンサ160によって読み取った画像信号を用い
て、再生画像をモニタ19に表示するとともに、これら
の画像信号から画像特徴量を求め、適切な露光条件を求
め、また、必要に応じてモニタ19のモニタ画像におい
て主要部指定手段によって指定された主要部位置情報を
受けて主要部の画像特徴量を求め、露光条件を修正し、
さらに必要に応じてこれらの露光条件や修正された露光
条件に色および/または濃度のマニュアル調整を加えた
露光条件を求め、得られた露光条件、修正露光条件また
はマニュアル調整露光条件に応じた色および/または濃
度の調整量、すなわち色補正量および/または濃度補正
量を決定する。この決定された所要の色補正量から本発
明の色補正制御方法によって色フィルタ174C、17
4M、174Yの光路Lt への各々の挿入量を演算し、
もしくは、この決定された可変絞り184の光路Lt
の挿入量を決め、これに応じて所要の色補正量から本発
明の色補正制御方法によって色フィルタ174C,17
4M,174Yの光路Lt への挿入量を演算する。この
後、この制御装置178は、これらの挿入量の情報信号
を色フィルタ174の駆動装置176、可変絞り184
の駆動装置186に伝送し、かつスキャンテーブル18
8の駆動装置(図示せず)の他、図示例の画像記録装置
の駆動制御を行う。
【0075】制御装置178は、本発明の色補正制御手
段を構成するもので、図5に示すように、信号処理回路
190、本発明に用いられる各色について7種の色補正
テーブルを含むメモリ部192、ビデオ信号生成回路1
93、本発明の色補正制御手段の演算手段を含むCPU
部194およびメカコントロール部196を有する。こ
こで信号処理回路190は、ラインセンサ160によっ
て読み取られた画像信号に暗時補正、log変換、明出
力補正などの種々の画像信号処理を施す回路であり、C
PU部194によって制御される。
【0076】メモリ部192は、本発明の色補正制御方
法に用いられ、色補正量と3枚の色フィルタの挿入量と
の関係を示す各色毎に7種、合計21種の色補正テーブ
ルを記憶するメモリ(RAM)と、濃度補正量と可変絞
り184の挿入量との関係を示す濃度補正テーブルを記
憶するメモリ(RAM)、モニタ19に表示し、露光条
件(色補正量、濃度補正量)を演算するための画像用フ
レームメモリや、この他露光光学系(フィルム走査ユニ
ット18)および感光材料の同期搬送系の制御に必要と
なるデータを記憶するメモリ(ROM,RAM)等から
なる。ビデオ信号処理回路193は、メモリ部192の
画像用フレームメモリから表示用画像データ信号を受
け、所定のデータ処理を施した後、処理された画像デー
タ信号をD/A変換し、ビデオ信号を生成した後、モニ
タ19に伝送する。
【0077】モニタ19は、例えば小型のLCD(液晶
ディスプレイ)からなり、ビデオ信号処理回路193に
よって生成されたビデオ信号を受信して原稿画像を色お
よび濃度について再現性よく再生して、表示する。モニ
タ19には、マウスやキーボードなどの主要部指定手段
が接続され、モニタ画面に表示された再生画像上におい
て原稿画像の主要部(原稿画像中最も重要な対象、特に
人物)を指定するようにしてもよい。なお、モニタ19
としては、LCDに限定されず、CRTなどの表示装置
を用いてもよい。
【0078】CPU部204は、本発明の色補正制御手
段の演算手段を構成するもので、露光制御装置178の
要部をなし、フィルム走査ユニット18を含むスリット
走査露光光学系さらには熱現像感光材料の同期搬送系に
よる透過原稿Tのスリット走査露光のすべての動作、例
えば、プレスキャンによる原稿原像の読み取り動作、読
み取り画像データの処理、モニタ19への再生画像の表
示、露光条件の演算、必要に応じて主要部指定手段によ
る指定主要部位置情報を用いた露光条件の修正やマニュ
アル調整手段による色および/または濃度マニュアル調
整のよる露光条件もしくは修正露光条件の調整ならびに
こうして得られる適切な露光条件(修正値、調整値)の
色補正量、または濃度補正量に応じた可変絞り184の
光路Ltへの挿入量に対応する色補正量に応じた色フィ
ルタ174Y〜174Mの光路L t への挿入量を本発明
の色補正制御方法に従って決定し、メカコントロール部
206に伝送するものである。
【0079】メカコントロール部206は、スリット走
査露光光学系の色フィルタ174Y〜174Cの駆動装
置176および可変絞り184の駆動装置186に各色
フィルタ174Y〜174Cおよび可変絞り184の光
路Lt への挿入量を移動量、例えばステップモータであ
ればステップ数として与えるととも、プレスキャンおよ
び本スキャン的に透過原稿Tを載置するスキャンテーブ
ル188の走査搬送、本スキャン時の熱現像感光材料A
の同期搬送なども含め、透過原稿Tのスリット走査露光
を行う、本発明の画像記録装置10の駆動を制御するも
のである。
【0080】本発明に用いられる色補正制御手段を構成
する露光制御装置178は以上のように構成されるが、
本発明の色補正制御方法について一実施例を挙げて、具
体的に説明する。
【0081】まず、メモリ部192に記憶される各色に
ついて7種の色補正テーブルは、C,M,Yの3色の色
フィルタ174C,174M,174Yを所定の挿入量
だけ、各々の色フィルタを単独で、いずれか2枚を組み
合わせた状態で、3枚を組み合わせた状態で挿入した時
の各色R,G,Bの光量の変化、すなわち各色の色補正
量を複数の挿入量に対して求めたもので、各色について
以下の7種の色補正テーブルである。Cフィルタ174
Cのみを移動した場合、Mフィルタ174Mのみを移動
した場合、Yフィルタ174Yのみを移動した場合、C
およびMフィルタ174Cおよび174Mを同時に移動
した場合、MおよびYフィルタ174Mおよび174Y
を同時に移動した場合、CおよびYフィルタ174Cお
よび174Yを同時に移動した場合、C,MおよびYフ
ィルタ174C,174M,174Yを同時に移動した
場合の7種である。
【0082】これらの各色について7種、合計21種の
色補正テーブルは、出荷時あるいは光源162を始めと
してフィルム走査ユニット18の構成部品などを交換し
た場合に新しく作成あるいは更新される。これらの色補
正テーブルは、原稿Tを入れない状態で、3枚の色フィ
ルタ174C,174M,174Yの上述した7種類の
組合せ(単独も含む)について実際に光源162から光
センサ160までの露光光路Lt に挿入して、各色の色
補正量(光量の変化)を複数点の挿入量、例えば15〜
30点程度に亘って光センサ160で実測し、実測され
た色補正量データを挿入量データとともにメモリ部19
2に記憶させることによって作成される。この色補正量
の光センサ160による計測は、原稿Tがセットされ
ず、種々の組み合わせの色フィルタ174C,174
M,174Yが光路Lt に挿入されている以外は、プレ
スキャンと同様の条件で行われる。
【0083】画像記録においては、図6に示すように、
まず、始めに透過原稿Tを走査ユニット18のスキャン
テーブル188にセットし、移動ミラー156を光路L
t に挿入し、光源からの光路Lt を光センサ160に入
射させるように変更し、3枚の色フィルタ174C,1
74M,174Yおよび可変絞り184を光源162か
ら光センサ160までの光路Lt から退避させた状態で
プレスキャンする。得られた透過原稿Tの画像データ
は、メモリ部192のフレームメモリに記憶される。つ
いで、これらの画像データからCPU194によって露
光条件(主要部による修正やマニュアル調整が付加され
ていてもよい)が決定され、C,M,Y各色の色補正量
(C,M,Y)が決定される。
【0084】こうして決定されたC,M,Y3色の色補
正量(C1 ,M1 ,Y1 )に対して、CPU194では
本発明の色補正制御方法によってC,M,Yの3枚の色
フィルタ174C,174M,174Yの光路Lt への
挿入量(挿入位置)が正確に設定される。本発明の色補
正制御方法では、まず、図6に示すように、これらの3
色の所要色補正量(C1 ,M1 ,Y1 )に対して、CP
U194によって図7(a),(b),(c)に示す各
フィルタが単独で挿入された時の3つの色補正テーブル
を使って、図7(a),(b),(c)に示すように、
3枚の色フィルタ174C,174M,174Yの挿入
量の初期値(初期位置)(CP0,MP0,YP0)が求めら
れる。ここで、図示例では、説明を容易にするため、一
例としてCP0>MP0>YP0とする。なお、これらの初期
値(CP0,MP0,YP0)の設定は、単独の色フィルタの
色補正テーブルを使うものに限定されず、いずれか2枚
もしくは3枚の色フィルタの組み合わせの色補正テーブ
ルを用いてもよいし、これらを用いて従来の3×3マト
リックス補間法を用いて行ってもよい、他の公知の方法
を用いて行ってもよい。
【0085】こうしてC,M,Yの各色フィルタ174
C,174M,174Yの挿入量(CP0,MP0,YP0
が設定されると、CPU194では図8に示すように、
これらの挿入量(CP0,MP0,YP0)から、3枚の色フ
ィルタの組合せが同時に挿入される位置(区間)、図示
例ではポジション0からポジションA(YP0)までと、
いずれか2枚、図示例ではCフィルタ174CとMフィ
ルタ174Mとの組み合わせが同時に挿入される位置
(区間)、図示例ではポジションA(YP0)からポジシ
ョンB(MP0)までと、1枚、図示例ではCフィルタ1
74Cのみが挿入される位置(区間)、図示例ではポジ
ションB(MP0)からポジション(CP0)までとの3種
に分解される。次いで、CPU194はC,M,Yの各
色について、これらの3種の場合の色補正テーブルを使
って、3枚の色フィルタの設定位置(CP0,MP0
P0)に対する計算色補正量を算出する。この計算色補
正量の算出は、図9(a),(b)および(c)に示す
ように行われる。図9には代表的にMの色補正量の算出
の場合を示すが、他の色C,Yの場合も同様に行えばよ
い。
【0086】CPU194では、図9(a)に示す
(C,M,Y)3枚の色フィルタの組合せの挿入による
Mの色補正テーブルからポジション0からAまでのMの
色補正量dが求められる。同様に、図9(b)に示す
(C,M)2枚の色フィルタの組合せの挿入によるMの
色補正テーブルからポジションAからBまでのMの色補
正量(f−e)および図9(c)に示す(c)色フィル
タ単独の挿入によるMの色補正テーブルからポジション
BからCまでのMの補正量(h−g)が求められる。従
って、Mの計算色補正量Ma1が下記式のように求められ
る。 Ma1=d+(f−e)+(h−g) こうして、CおよびYの色補正量Ca1およびYa1が同様
にして求められる。
【0087】このようにして、計算色補正量Ca1
a1,Ya1が求まると、CPU194では、所要の目的
色補正量C1 ,M1 ,Y1 とそれぞれ各色について比較
され、その差分(ΔC ,ΔM ,ΔY )が求められる。こ
こでΔC =|C1 −Ca1|、ΔM=|M1 −Ma1|、Δ
Y |Y1 −Ya1|である。
【0088】この差分(ΔC ,ΔM ,ΔY )のいずれか
1つでも閾値ε以上の場合には、C,M,Yの色フィル
タ174C,174M,174Yの挿入位置を変更(補
正)する。ここで、この挿入位置(量)の変更量は、図
10にMについて代表的に示すように、C,M,Yの3
枚の色フィルタの組合せの挿入によるMの色補正テーブ
ルを用いて、目標色補正量M1 と計算色補正量Ma1の差
分ΔM に相当する分だけ現挿入位置MP0から移動し、色
フィルタ174Mの新しい挿入位置MP1を求める。同様
にして、C,Yの色フィルタ174C,174Yの新し
い挿入位置CP1,YP1も求める。設定値(CP0,MP0
P0)の内容を、この新しい挿入位置(CP1,MP1,Y
P1)に更新して、差分(ΔC ,ΔM ,ΔY )のいずれも
が閾値未満となって収束するまで、上述した手順を繰り
返す。
【0089】ここで、C,M,Yの3枚の色フィルタ1
74C,174M,174Yの挿入量(位置)の変更
は、(C,M,Y)の3枚の色フィルタの組合せの挿入
による色補正テーブルを使うものに限定されず、単独の
色フィルタの挿入、いずれか2枚の色フィルタの組合せ
の挿入による色補正テーブルを用いて行ってもよい。ま
た、この挿入量の変更量を色フィルタの制御可能な最小
量として、目標色補正量に近づく方に制御最小量ずつ挿
入量を変更していってもよい。これらは、色フィルタの
挿入量の初期値(CP0,MP0,YP0)であっても、色補
正テーブルを用いて設定しているため、目的とする挿入
位置に近い値が得られることと相俟って、当該色の色補
正量に他の色の色フィルタの挿入量の変化が与える影響
は、当該色の色フィルタの挿入量の変化が与える影響に
比べてかなり小さい、例えば1/10〜1/20程度で
あることから、制御最小量ずつ挿入量を変化させても、
容易に目標とする挿入量に収束するし、目標とする挿入
量が求まるからである。
【0090】なお、上記閾値εは、特に限定されない
が、色フィルタの制御限界を超えて収束させても無意味
であることから、色フィルタ制御の最小量とするのが好
ましい。ところで、本発明の画像露光装置であるフィル
ム走査ユニット18においては、色フィルタ174C,
174M,174Yの制御範囲は、例えば1〜100c
cまたは1〜120cc程度であり、この時制御最小量
は1ccであればよい。なお、本発明においては、可変
絞り184の制御範囲も、例えば1〜120cc程度あ
ればよく、この時制御最小量は1ccであればよい。
【0091】この後、この差分(ΔC ,ΔM ,ΔY )が
それぞれ各色について全て予め設定された所定閾値εよ
り小さければ、この時の3枚の色フィルタ174C,1
74M,174Yの挿入量(挿入位置)(CP0,MP0
P0)が露光の際に実際に挿入すべき挿入量として設定
される。こうして本発明の色補正制御方法が終了する。
この後、このようにC,M,Yの色フィルタの設定挿入
量(CP0,MP0,YP0)が設定されると、駆動装置17
6によってC,M,Yの3種の色フィルタ174C,1
74M,174Yはその設定挿入位置まで移動され、光
路Lt に挿入される。次いで、移動ミラー156を移動
して、光路Lt を感光材料Aに入射させるように切り換
えた後、本スキャンを行って原稿Tの画像を感光材料A
に露光する。
【0092】本発明の色補正制御方法は、制御装置17
8においてCPU194によって以上のように実施され
る。上述した例では、3枚と2枚の組合せおよび単独の
色フィルタの挿入の3種に分解し、これらの色補正テー
ブルから各々の色補正量を算出し、これらを加算するこ
とで計算色補正量を求めているが、本発明はこれに限定
されず、少なくとも一部に減算を用いて求めてもよい。
例えば、図8に示す例においても、3枚の組合せの挿入
位置をポジションBまたはCにすることにより、減算を
用いるようにしてもよい。
【0093】特に、図11(a)に示すように、いずれ
か2枚の色フィルタの挿入量が同程度の場合には、実際
に(色フィルタを光路に挿入して)得られる色補正量の
精度も高くなるので減算による方が好ましい。図11
(a)に示すように、CおよびYフィルタ174Cおよ
び174Yが同じ挿入量B0 で、Mフィルタ174Mの
挿入量がB0 より小さいA0 である場合、図11(b)
に示すように3枚の組合せによる挿入量A0 と2枚の組
合せによる挿入量ポジションA0 からB0 までとの2種
の加算としてもよいし、図11(c)に示すように3枚
の組合せによる挿入量をポジションB0 とし、Mフィル
タ単独の移動をポジションB0 からA0 までの引き抜き
として、これらの2つの減算としてもよい。この場合、
3枚の組合せによる挿入位置からの色フィルタの移動量
の合計が図11(b)に示す場合に比べ図11(c)に
示す場合の方が小さく、色フィルタを通過する光に対し
て与える変化が小さくなるので、実際に得られる色補正
量の精度が高くなるものと考えられる。
【0094】上述した例では、絞り機構(可変絞り18
4)を光路Lt に作用させない開放の状態、あるいは一
定の絞りの状態における色補正制御方法について説明し
たが、本発明は、これに限定されず、光路Lt に絞り機
構を作用させ、変化させる場合にも適用できる。この可
変絞り184がC,M,Yの3種の色フィルタ174
C,174M,174Yの色補正量に影響する場合、絞
り量が異なる複数の条件下において、上述した各色につ
いて7種合計21種の色補正テーブルを各絞り量につい
て作成して用い、色補正テーブルが作成されていない途
中の絞り量の場合において、その前後の絞り量における
色補正テーブルを補間して用いればよい。
【0095】上述した例では色フィルタとしてC,M,
Yの3原色のフィルタを用いているが、本発明は3原色
のフィルタであればこれに限定されず、R,G,Bの3
原色のフィルタであってもよい。また、上述した例では
本発明の色補正制御方法を透過原稿を露光する露光光学
系(フィルム走査ユニット18)に適用する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、反射原稿を
露光する露光光学系、例えば、図示例の露光装置40に
適用することができる。さらに、本発明の色補正制御方
法は、原稿画像を感光体(感光材料)に露光して記録す
る場合(画像記録装置の画像露光装置に適用する場合)
に限定されず、原稿画像を光センサ(例えばCCD)で
読み取り、メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの記
録媒体に記録する場合(画像読取装置の画像露光装置)
にも適用することができる。この場合には、画像読取
後、電気的に色補正を加えることができるが、本発明の
色補正制御方法によって、予め、色フィルタによって色
補正を行っておけば、光センサのダイナミックレンジを
広範囲、好ましくは全部使えるので、極めて高画質、高
精度の画像を得ることができるようになるので好まし
い。
【0096】本発明の色補正制御方法を実施する画像露
光装置を適用する画像記録装置10は基本的に以上のよ
うに構成されるが、以下に、透過原稿Tの画像を複写す
る際の作用を説明する。オペレータはまずスキャンテー
ブル188に透過原稿Tを装填し、複写倍率を設定した
後にスタートボタンを押す。すると、光源162が点灯
して、スキャンテーブル188によって透過原稿Tの走
査が開始され、プレスキャンが開始される。
【0097】光源162から射出された光は、IRカッ
トフィルタ168、UVカットイフィルタ170および
B−Gノッチフィルタ172を通過して透過原稿Tに入
射し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過光となって
スリット164を通過する。なお、この際においては各
色フィルタ174Y〜174Cおよび可変絞り184は
光路Lt から退避している。なお、これらは透過原稿T
の標準的な露光条件に合わせて光路Lt に挿入されてい
てもよい。
【0098】スリット164を通過した透過光は、図3
に点線で示されるように光路Lt に挿入される移動ミラ
ーによって90°偏向され、結像レンズ156によって
ラインセンサ160に結像され、R、GおよびBのぞれ
ぞれの色毎に測光され、透過原稿Tの画像がR、Gおよ
びBの各色に分解されて1ライン256画素の分解能で
透過原稿Tの画像を読み取られる。
【0099】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178はこの出力を上述
したように処理して、例えばLATDによる補正処理を
施してモニタ19に読み取った原稿画像を再生画像(透
過原稿Tがネガフィルムであればポジ画像)として表示
する。オペレータはこのモニタ表示画像を観察し、主要
部をマウス等の主要部指定手段によって指定してもよ
い。制御装置178のCPU部204は、必要に応じて
指定された主要部位置情報やLATDなどから種々の画
像特徴量を決定し、この画像特徴量から露光条件、すな
わち各色の色補正量や濃度(光量)補正量を決定し、こ
れらの色補正量から上述した本発明の色補正制御方法に
よってフィルタ部における各色フィルタ板174Y〜1
74Cの光路Lt への挿入量、および可変絞り184の
光路Lt への挿入量を決定し、駆動装置176および1
86に指示を出す。
【0100】このようにして設定された各フィルタの挿
入量に応じて、駆動装置176および186によって各
色フィルタ板174Y〜174C、および可変絞り18
4が光路Lt の挿入量されると、移動ミラー156が図
中実線で示される位置に移動して光路Lt から退避し、
光源162の点灯および透過原稿Tの走査が開始され、
本スキャンすなわち透過原稿Tの画像露光が開始され
る。なお、この際の走査速度は、露光部38における熱
現像感光材料Aの走査速度、および画像記録倍率に応じ
たものであるのは前述のとおりである。
【0101】光源162から射出された光は、IRカッ
トフィルタ168、UVカットフィルタ170およびB
−Gノッチフィルタ172を通過して、前述のように露
光条件に応じて挿入された各色フィルタ174Y〜17
4Cおよび可変絞り184によって色および濃度(光
量)を調整されて透過原稿Tに入射し、透過原稿Tの画
像情報を担持する透過光となってスリット164を通過
する。スリット164を通過した光は、ズームレンズ1
52によって設定倍率に拡大され、ミラー154によっ
て反射される。ここで、前述のように、透過原稿Tの画
像記録の際にはミラー148は図3に点線で示される位
置に回動しているので、透過光はミラー150によって
反射され、以上の操作とタイミングを合わせて熱現像感
光材料マガジン20から引き出され、所定長に切断され
て露光部38で搬送される熱現像感光材料A上に結像
し、これをスリット走査露光する。
【0102】スリット走査露光された熱現像感光材料A
は、一旦スイッチバック部42に搬入された後に逆方向
に搬送されて水塗布部46に搬入され、水塗布部46で
画像形成溶媒である水を塗布された後、以上の操作とタ
イミングを合わせて受像材料マガジン60から引き出さ
れ、所定長に切断されて搬送された受像材料Bと、貼り
合わせローラ80によって貼り合わされ、熱現像転写部
58に搬入される。無端ベルト96と加熱ドラム82と
によって挟持搬送されて熱現像転写が行われた熱現像感
光材料Aと受像材料Bは、先ず、剥離爪90によって熱
現像感光材料Aが加熱ドラム82から剥離され、次いで
画像が転写された受像材料Bが剥離爪92によって加熱
ドラム82から剥離される。剥離された熱現像感光材料
Aは、搬送ガイド板114等に案内されて廃棄感光材料
収容箱116に搬入され、他方、画像が転写された受像
材料Bは、搬送ガイド板118等に案内されてトレイ1
26に排出され、ハードコピーとされる。
【0103】以上の説明は、本発明の画像形成装置にお
いて透過原稿、特にネガフィルムを原稿とする画像形成
を例に行ったが、本発明はこれに限定されず、リバーサ
スフィルムやスライド等のポジ透過原稿を用いた画像複
写、あるいは印刷物や写真等の反射原稿を用いた画像形
成に利用してもよいことはもちろんである。
【0104】以上、本発明の色補正制御方法およびこれ
を用いる画像露光装置について詳細に説明したが、本発
明は上記の例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはも
ちろんである。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の色補正制
御方法によれば、従来技術ではストロボ撮影ネガやカラ
ーフェリアネガなどのように色バランスのくずれがあ
り、色補正量が大きく、色フィルタの挿入量が各色で大
きく異なるために、色補正量に大きな誤差を生じていた
場合であっても、例えば、色間の濃度差(光量比)が6
0cc(光量比で1:4)の場合、4〜5ccの誤差が
生じていた場合であっても、常に正確な色補正量を得る
ことができ、例えば、色補正量の誤差を1cc未満にす
ることができ、極めて高い効果を得ることができる。ま
た、本発明の画像露光装置によれば、常に正確な色補正
量を得ることができるので、常に色バランスのよい高画
質画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色補正制御方法を実施する画像露光装
置を適用する画像記録装置の一実施例の概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示される画像記録装置の内部構成を示す
概略断面図である。
【図3】図2に示される画像記録装置の露光装置、およ
び本発明の画像露光装置を適用するフィルム走査ユニッ
トの内部構成を示す概略断面図である。
【図4】図3に示される画像記録装置のスリット走査露
光光学系に用いられるラインセンサの平面模式図であ
る。
【図5】図3に示される画像記録装置のスリット走査露
光光学系に用いられる露光制御装置の概略構成図であ
る。
【図6】本発明の色補正制御方法の一実施例を示すフロ
ーチャートの一例である。
【図7】(a),(b)および(c)は、それぞれ単独
の各C,M,Yフィルタの挿入量とC,M,Yの色補正
量(濃度)との関係の一例を示すグラフである。
【図8】図7に示されるC,M,Yフィルタの挿入位置
の初期位置から、3枚、いずれか2枚、1枚の色フィル
タの挿入量(移動量)に分解する方法の一例を示す線図
である。
【図9】(a),(b)および(c)は、図8に示され
る3枚の色フィルタ、いずれか2枚の色フィルタ、1枚
の色フィルタの挿入量に対応するMの色補正量(濃度)
の一例を示すグラフである。
【図10】本発明においてM濃度における所要色補正量
と計算値との差分ΔからMフィルタの変更位置を求める
方法の一例を示すグラフである。
【図11】(a),(b)および(c)は、それぞれ、
C,M,Yの色フィルタの挿入量、加算による本発明の
色補正制御方法、減算による本発明の色補正制御方法の
一例を示す線図である。
【図12】(a),(b)および(c)は、従来の色補
正制御方法を実施するのに用いられる(C,M,Y)3
枚の色フィルタの組み合わせの挿入量と各色C,M,Y
の色補正量(濃度)との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 10 画像記録装置 12 装置本体 18 フィルム走査ユニット 19 モニタ 38 露光部 40 露光装置 42 スイッチバック部 46 水塗布部 58 熱現像転写部 80 張り合せローラ 82 加熱ドラム 90,92 剥離爪 96 無端ベルト 134,162 光源 152 ズームレンズ 156 移動ミラー 158 結像レンズ 160 ラインセンサ 164 スリット 174C シアンフィルタ 174M マゼンタフィルタ 174Y イエローフィルタ 176,186 駆動装置 178 制御装置 184 可変絞り 188 スキャンテーブル 190 信号処理回路 192 メモリ部 193 ビデオ信号処理回路 194 CPU部 196 メカコントロール部 198 マニュアル色濃度調整手段 A 熱現像感光材料 B 受像材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から射出され、反射原稿で反射され、
    もしくは透過原稿を透過し、結像レンズを通過して感光
    体または受光素子に至る光路中に挿入する3原色の3枚
    の色フィルタのそれぞれの挿入量を制御して、前記感光
    体または受光素子に結像させる光が担持する原稿画像の
    色濃度を補正する色補正制御方法であって、 予め、前記3枚の色フィルタをそれぞれ単独で、それぞ
    れいずれか2枚の組合せを同時に、かつ全3枚の組合せ
    を同時に前記光路に挿入する際のフィルタの挿入量と前
    記3原色の1色の補正量との関係を示す7種のテーブル
    を前記3原色の各色について持ち、 原稿画像を担持する光について補正すべき前記3原色の
    所要色補正量について3枚の色フィルタの挿入量の初期
    値を各色について少なくとも1種のテーブルから計算
    し、 この3枚のフィルタの計算上の挿入量から前記全3枚の
    色フィルタの組合せのテーブルを用いてこの組合せの挿
    入による各色の補正量、前記いずれか2枚の色フィルタ
    の1つの組合せのテーブルを用いてこの組合せの挿入に
    よる各色の補正量および前記単独の色フィルタの1枚の
    テーブルを用いてこの1枚の挿入による各色の補正量に
    分けて、これらの補正量の加算または減算によって各色
    の計算色補正量を求め、 この計算色補正量と前記所要色補正量との差分を各色に
    ついて求め、 この各色についての差分を用いて前記3枚の色フィルタ
    の計算上の挿入量を変更し、この値を用いて前記各色の
    計算色補正量を求め、この計算色補正量と前記所要色補
    正量との差分を各色について求めることを繰り返して、
    この差分が所定閾値未満となる前記3枚の色フィルタの
    挿入量を求めることを特徴とする色補正制御方法。
  2. 【請求項2】前記各色についての差分を用いた前記3枚
    の色フィルタの計算上の挿入量の変更は、前記計算色補
    正量を計算するのに用いた3種のテーブルを用いて前記
    各色についての差分から前記3枚の色フィルタの挿入量
    を計算する請求項1に記載の色補正制御方法。
  3. 【請求項3】前記各色についての差分を用いた前記3枚
    の色フィルタの計算上の挿入量の変更は、前記各色につ
    いての差分から各色について予め設定された色フィルタ
    の挿入量の変更量の加算または減算によって行う請求項
    1に記載の色補正制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載の色補正制御方法であ
    って、 さらに、光量調整のために前記光路には調光手段が作用
    され、この調光手段の複数の調光量に対してそれぞれ前
    記7種のテーブルを前記3原色の各色について持ち、 この複数の調光量に対応するテーブル群の内から1つの
    調光量に対応するテーブル群をそのまま用いて、もしく
    は2つの調光量に対応するテーブル群から補間法を用い
    て、所要調光量における所要色補正量を得るのに必要な
    前記3枚の色フィルタの挿入量を求めることを特徴とす
    る色補正制御方法。
  5. 【請求項5】反射原稿または透過原稿を照射する光源
    と、この原稿画像を結像させる結像レンズと、結像され
    た原稿画像を記録する感光体もしくは読み取る受光素子
    と、前記光源から前記感光体もしくは受光素子に至る光
    路中に挿入される3原色の3枚の色フィルタと、これら
    の3枚の色フィルタのそれぞれの挿入量を制御して、前
    記感光体または受光素子に結像させる光が担持する原稿
    画像の色濃度を補正する色補正制御手段とを有する画像
    露光装置であって、 前記色補正制御手段は、予め求められた、前記3枚の色
    フィルタをそれぞれ単独で、それぞれいずれか2枚の組
    合せを同時に、かつ全3枚の組合せを同時に前記光路に
    挿入する際のフィルタの挿入量と前記3原色の1色の補
    正量との関係を示す7種のテーブルを前記3原色の各色
    について有し、 原稿画像を担持する光について補正すべき前記3原色の
    所要色補正量について3枚の色フィルタの挿入量の初期
    値を各色について少なくとも1種のテーブルから計算
    し、 この3枚のフィルタの計算上の挿入量から前記全3枚の
    色フィルタの組合せのテーブルを用いてこの組合せの挿
    入による各色の補正量、前記いずれか2枚の色フィルタ
    の1つの組合せのテーブルを用いてこの組合せの挿入に
    よる各色の補正量および前記単独の色フィルタの1枚の
    テーブルを用いてこの1枚の挿入による各色の補正量に
    分けて、これらの補正量の加算または減算によって各色
    の計算色補正量を求め、 この計算色補正量と前記所要色補正量との差分を各色に
    ついて求め、 この各色についての差分を用いて前記3枚の色フィルタ
    の計算上の挿入量を変更し、この値を用いて前記各色の
    計算色補正量を求め、この計算色補正量と前記所要色補
    正量との差分を各色について求めることを繰り返して、
    この差分が所定閾値未満となる前記3枚の色フィルタの
    挿入量を求める演算手段とを有することを特徴とする画
    像露光装置。
  6. 【請求項6】前記演算手段は、前記各色についての差分
    を用いた前記3枚の色フィルタの計算上の挿入量を変更
    する際に、前記計算色補正量を計算するのに用いた3種
    のテーブルを用いて前記各色についての差分から前記3
    枚の色フィルタの挿入量を計算する請求項1に記載の画
    像露光装置。
  7. 【請求項7】前記演算手段は、前記各色についての差分
    を用いた前記3枚の色フィルタの計算上の挿入量を、前
    記各色についての差分から各色について予め設定された
    色フィルタの挿入量の変更量の加算または減算によって
    変更する請求項1に記載の画像露光装置。
  8. 【請求項8】請求項5〜7に記載の画像露光装置であっ
    て、 さらに、光量を調整する調光手段を有し、 前記色補正制御手段は、さらに、前記3原色の各色につ
    いて前記7種のテーブルからなるテーブル群を前記調光
    手段の複数の調光量に対してそれぞれ持ち、 前記演算手段は、この複数の調光量に対応するテーブル
    群の内から1つの調光量に対応するテーブル群をそのま
    ま用いて、もしくは2つの調光量に対応するテーブル群
    から補間法を用いて、所要調光量における所要色補正量
    を得るのに必要な前記3枚の色フィルタの挿入量を求め
    ることを特徴とする画像露光装置。
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