JPH09160140A - 写真プリンタ - Google Patents

写真プリンタ

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Publication number
JPH09160140A
JPH09160140A JP32330995A JP32330995A JPH09160140A JP H09160140 A JPH09160140 A JP H09160140A JP 32330995 A JP32330995 A JP 32330995A JP 32330995 A JP32330995 A JP 32330995A JP H09160140 A JPH09160140 A JP H09160140A
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JP
Japan
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data
range
frame
micromirror
micromirrors
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Pending
Application number
JP32330995A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamura
博明 中村
Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画紙が本体内に収納された写真プリンタに
おいて、簡単かつ正確に覆焼きを行う。 【解決手段】 調光装置11でカラーバランスと強度と
が調節された照明光は、デジタルマイクロミラー装置2
を照明する。デジタルマイクロミラー装置は、微小サイ
ズの揺動自在なマイクロミラーがマトリクスに配置さ
れ、その傾き角度に応じてスポット光をレンズ20又は
光吸収板25に向けて反射する。モニタ時には、全ての
マイクロミラーで反射されたスポット光がレンズ20に
向かうから、コマの各部がスポット光で分割照明され
る。覆焼きをしない範囲を照明するマイクロミラーは、
プリント中に継続してスポット光をレンズ20に向けて
反射する。覆焼き範囲を照明するマイクロミラーは、プ
リントの始めはスポット光をレンズ20に向けて反射し
ているが、プリントの途中で傾きが変化して、スポット
光を光吸収板25に向けて反射する。覆焼き範囲は照明
が停止されるから、印画紙23への投影がプリントの途
中で終了する。覆焼き範囲は露光量が減らされるから、
プリント写真上の濃度が低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、覆焼き機能を備え
た写真プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに記録された各コマには、
種々の濃度を有する複数の原画像(被写体像)が記録さ
れている。各原画像の濃度の差が比較的小さい場合に
は、プリント写真上に形成された各画像を適正な濃度に
仕上げることができる。しかし、濃度差が極端に大きい
複数の原画像が含まれている場合には、全ての原画像を
プリント写真上で良好な濃度に仕上げることは困難であ
る。
【0003】例えば、逆光シーンのように、濃度が低い
人物画像と、濃度が極端に高い背景画像とを含むコマで
は、人物画像が適正な濃度に仕上がるように露光量を決
定した場合には、プリント写真上の風景は濃度が極端に
薄くなって認識することが困難になる。このような濃度
の差が大きいシーンのコマに対して、覆焼きと呼ばれて
いるプリント技法が用いられている。
【0004】この覆焼きには、暗室内に設置される写真
引伸し機が用いられる。この写真引伸し機は、シート状
の印画紙がセットされるステージ台と、ランプハウス
と、下端がステージ台に固定され、ランプハウスを昇降
動自在に保持する垂直な支柱とから構成されている。こ
のランプハウス内には、光源や投影レンズが収納され、
また写真フイルムや色補正フイルタがセットされる。
【0005】例えば、濃度が低い人物画像と濃度が極端
に高い背景画像が含まれている場合に、この背景画像が
適正な濃度に仕上がるように露光量を決定する。写真引
伸し機は、ステージ台が露出しているから、プリント中
に印画紙に投影される像を観察しながら、露光量を減ら
したい人物画像が投影される印画紙の上に遮光板を適当
な時間だけ入れる。こうすると、背景画像が適正な濃度
に露光されるように露光時間を長くした分だけ、人物画
像の露光量を遮光板で減らすから、両者をほぼ適正な濃
度に仕上げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の覆焼きは、印画
紙上に遮光板を手で挿入しているため、覆焼きしたい部
分だけを正確に遮光して露光量を減らすことは困難であ
った。また、大ラボやミニラボでは、写真フイルムの測
光,露光制御,印画紙のコマ送り等を所定のシーケンス
で自動的に行う写真プリンタが使用されているが、この
写真プリンタではロール状の印画紙が遮光された本体内
に収納されているため、覆焼きを行うことができなかっ
た。
【0007】本発明は、正確かつ簡単に覆焼きを行うこ
とができる写真プリンタを提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の写真プリンタは、光源と写真フイル
ムとの間に空間光変調手段が設けられている。この空間
光変調手段は、コマの各部に対応するように、微小なサ
イズのミラー(以下、マイクロミラーという)がマトリ
クスに配置され、各マイクロミラーはコマの対応する部
分を照明する第1の位置と、コマの対応する部分を照明
しない第2の位置とに変位する。覆焼き範囲指定手段で
範囲を指定すると、制御手段は、覆焼き範囲に属するマ
イクロミラーに対して、プリント中に第1の位置にセッ
トされる時間が短くなるように制御する。
【0009】請求項2記載の写真プリンタでは、空間光
変調手段としてデジタルマイクロミラー装置が用いられ
る。このデジタルマイクロミラー装置は、メモリセル上
に書き込んだ1ビットのミラー駆動データによる静電気
力によって、マイクロミラーが変位する。制御手段とし
ては各メモリセルにミラー駆動データを書き込むデータ
書込み制御手段が用いられる。このデータ書込み制御手
段は、覆焼き範囲外に対応するマイクロミラーに対して
は、プリント中に第1の位置にセットされる時間が標準
値となるデータを1ビットずつ取り出してミラー駆動デ
ータとしてメモリセルに書き込み、覆焼き範囲に対応す
るマイクロミラーに対しては、プリント中に第1の位置
にセットされる時間が標準値に比べて短くなるデータを
1ビットずつ取り出して、ミラー駆動データとしてメモ
リセルに書き込む。
【0010】プリント中には、各マイクロミラーは、順
次書き込まれたミラー駆動データに応じて第1の位置又
は第2の位置にセットされ、そして第1の位置にセット
されているときに、コマの対応する部分をスポット状に
照明する。このスポット状に照明されたコマの一部は、
投影レンズを介して印画紙にプリントされる。覆焼き範
囲は、プリント中でのマイクロミラーによる照明時間が
短縮される。
【0011】
【発明の実施の形態】マイクロミラーを用いた空間光変
調手段としては、図1に示すデジタルマイクロミラー装
置(DMD)がある。このデジタルマイクロミラー装置
2は、スターティックRAM(SRAM)3をベースに
している。このSRAM3には、周知のように多数のメ
モリセル4がマトリクスに形成されている。各メモリセ
ル4上に、マイクロミラー5が配置され、各マイクロミ
ラー5はポスト6で揺動自在に保持されている。
【0012】メモリセル4とマイクロミラー5との間の
静電気力による吸引と反発とによってマイクロミラー5
の傾きが変わる。各マイクロミラー5は、四角形をして
おり、その一辺の長さが例えば16μmであり、導電性
を有するアルミ等の金属薄膜で作られている。これらの
SRAM3,マイクロミラー5,ポスト6は、周知の集
積化技術によって作製される。
【0013】デジタルマイクロミラー装置2は、電源が
OFF状態では図2(A)に示すように、マイクロミラ
ー5が水平な状態にある。SRAM3のメモリセルに
「0」のミラー駆動データを書き込むと、マイクロミラ
ー5は、(B)に示すように、ーθだけ傾く。「1」の
ミラー駆動データを書き込むと、(C)に示すように、
マイクロミラー5は+θだけ傾く。ここで、角度の正負
は、反時計方向を+とし、時計方向をーとしている。ま
た、この例では、+θのときに反射光がプリントに利用
されるから、有効反射状態となる。ーθでは、反射光が
プリントに利用されないから、無効反射状態となる。
【0014】写真プリンタを示す図3において、白色光
源10から放出された白色光は、調光装置11を経てか
ら拡散ボックス12に入る。この拡散ボックス12で拡
散された光は、集光レンズ13によってデジタルマイク
ロミラー装置2を斜め方向から照明する。
【0015】調光装置11は、周知のように、イエロー
フイルタ11a,マゼンタフイルタ11b,シアンフイ
ルタ11c,各色フイルタの光路内への挿入量を調節す
るフイルタ駆動部11dとから構成されている。各色フ
イルタ11a〜11cは、青色,緑色,赤色の各露光量
に応じて光路内への挿入量が調節され、それにより白色
光中の3色成分の割合と強度とを調節する。
【0016】デジタルマイクロミラー装置2は、図4に
示すように、多数のマイクロミラー5がマトリクスに配
置されており、各マイクロミラー5は集光レンズ13か
らの光をスポット状に反射する。この各マイクロミラー
5からのスポット光は、レンズ20によって写真フイル
ム例えばネガフイルム15に記録されたコマ16(図5
参照)の各部をスポット状に分割照明する。例えば、マ
イクロミラー5aは、「1」のミラー駆動データが書き
込まれると有効反射状態となってコマ16の微小エリア
16aを照明する。同様に、マイクロミラー5bは微小
エリア16bを照明する。
【0017】スポット光による照明光量は、有効反射状
態の時間に応じて変化する。この有効反射状態は連続的
でも間欠的でもよい。有効反射状態を間欠的にするに
は、「1「と「0」のミラー駆動データが交互にメモリ
セルに書き込む。なお、マイクロミラー5に「0」のミ
ラー駆動データが書き込まれている場合、又はOFF状
態のときには、マイクロミラーは無効反射状態となる。
この無効反射状態では、マイクロミラー5で反射したス
ポット光は光路24から偏向され、光吸収板25に入射
する。
【0018】各マイクロミラー5によって分割照明され
たコマ16は、シャッタ21が開いている間に、投影レ
ンズ22によって印画紙23に投影され、コマ16の画
像が印画紙23にプリントされる。なお、符号26,2
7はマスク板である。
【0019】ネガフイルム15と投影レンズ22との間
に、ビームスプリッタ30が配置されており、透過と反
射によって光路を2つに分割する。ビームスプリッタ3
0で横方向に反射された光は、レンズ31を経てビーム
スプリッタ32に入射する。このビームスプリッタ32
を透過した光は、露出用撮像装置33に入射し、またビ
ームスプリッタ32で反射された光はモニタ用撮像装置
34に入射する。これらの露出用撮像装置33,モニタ
用撮像装置34としては、例えばカラーCCDエリアセ
ンサーが用いられる。なお、露出用撮像装置33は、コ
マ16を比較的に大きなエリアに分けて分割測光するも
のであるから、モニタ用撮像装置34に比べて画像数が
かなり少ない。
【0020】図6において、モニタ用撮像装置34から
の映像信号は、映像処理回路36に送られる。この映像
信号処理回路36は、階調補正,マスキング処理,ネガ
・ポジ変換を行ってから、3色の映像信号をモニタ37
に送る。このモニタ37としては、例えばカラーCRT
が用いられ、コマ16の写真プリント上で仕上がりをシ
ミュレートした画像を表示する。なお、モニタ37とし
てカラー液晶表示装置を用いてもよい。
【0021】コマ16内の覆焼きする範囲は、ライトペ
ン38によって入力される。このライトペン38でモニ
タ37上のシミュレート画像の一部をなぞると、ライト
ペン38がモニタ37の輝点を検出し、その検出信号を
範囲検出回路39に送る。この範囲検出回路39には、
映像処理回路36からの水平同期信号及び垂直同期信号
とが入力されているから、これらの同期信号とライトペ
ン38からの検出信号とによって、モニタ37上でのラ
イトペン38の指示位置を知ることができる。多数の指
示位置から覆焼き範囲が特定される。覆焼き範囲を示す
信号は、露光量演算回路42とデータ書込み制御回路4
3とに送られる。
【0022】なお、モニタ37に矢印を表示し、これを
マウス又はカーソルキーで移動することで覆焼き範囲を
入力してもよい。更に、モニタ35上にタッチパネルセ
ンサーを取り付け、タッチパネルセンサー上を指でなぞ
ることで覆焼き範囲を入力してもよい。
【0023】露出用撮像装置33は、写真プリントの分
野ではスキャナーと呼ばれており、コマ16の各部につ
いて撮像し、赤色,緑色,青色の映像信号を濃度変換回
路45に送る。この濃度変換回路45は、3色の映像信
号をサンプリングしてから対数変換して、コマ16上の
各点の赤色,緑色,青色の3色濃度を求める。得られた
各点の3色濃度は、露光量演算回路42に送られる。
【0024】露光量演算回路42は、覆焼き範囲内と、
覆焼きしない範囲の2つの範囲に区分し、各範囲毎に3
色の露光量を算出する。この露光量の算出は、周知のよ
うに、平均濃度,最大濃度,最低濃度等を変数とする演
算式を用いて行う。覆焼きしない範囲の3色の露光量
は、フイルタセット位置信号に変換されてフイルタ駆動
部11dに送られる。
【0025】また、覆焼き範囲内の3色の露光量の平均
値を求め、得られた平均露光量を減光率演算回路46に
送る。同様に、覆焼きしない範囲の3色の露光量から求
めた平均露光量も減光率演算回路46に送る。この覆焼
きをしない範囲の平均露光量は、当然に覆焼き範囲の平
均露光量よりも大きい。
【0026】減光率演算回路46は、まず2つの平均露
光量の差を求める。次に、覆焼きしない範囲の平均露光
量に対する平均露光量の差の割合を減光率として求め
る。なお、覆焼き範囲内は、平均露光量だけが用いられ
るから、予め3色の平均濃度を求め、これを演算式に代
入して平均露光量を最初から算出してもよい。
【0027】算出された減光率は、データ作成回路47
に送られる。このデータ作成回路47は、減光率が0%
となる標準データの他に、各減光率に対応したデータが
記憶されている。例えば、覆焼きしない範囲内に含まれ
るマイクロミラーに対しては、減光率が0%であるか
ら、図7に示すように、標準値例えば「1111111
1111」のデータを送り出す。減光率が例えば30%
の場合には、「11111110001」のデータを送
り出す。この後者のデータは、前者に比べて「1」のビ
ットが3個少ない。
【0028】データ書込み制御回路43は、範囲検出回
路39からの位置信号によって、各マイクロミラー5を
第1のグループと第2のグループとに分ける。この第1
のグループは覆焼きしない範囲のものであり、これらの
マイクロミラーに対しては、データ作成回路47から取
り込んだ標準値のデータ「11111111111」を
シフトレジスタに書き込む。また、第2のグループは覆
焼きをする範囲のものであり、これらのマイクロミラー
に対しては、減光率に応じて決めてあるデータ例えば
「11111110001」をシフトレジスタに書き込
む。データ書込み制御回路43には、各マイクロミラー
毎に1個のシフトレジスタを割り当てたシフトレジスタ
アレイが設けられている。
【0029】プリントが開始されると、データ書込み制
御回路43は、書込みタイミング信号に同期して、シフ
トレジスタアレイから各マイクロミラーのデータを上位
ビットから1ビットずつ順番に読み出し、これをミラー
駆動データとしてSRAM3に書き込む。この書込みタ
イミング信号は、プリント開始に同期して、書込み制御
回路43内で一定周期で発生させる他に、キーボードか
ら入力された命令に基づいて各回路を制御するコントロ
ーラで発生させてもよい。なお、同じ桁のビットをパラ
レルにSRAM3に書き込む他に、書込み速度が極めて
速い場合には、シリアルに書き込んでもよい。
【0030】次に、上記構成を有する写真プリンタの作
用について説明する。電源を投入すると白色光源10が
点灯する。この白色光源10から放出された白色光は、
拡散ボックス12内で強度が均一となるように充分に拡
散されてから、集光レンズ13によってデジタルマイク
ロミラー装置2を照明する。また、調光装置11が作動
して各色フイルタ11a〜11cを光路から退避した測
光位置にセットする。更に、ネガフイルム15の搬送が
開始され、プリントすべきコマ16をマスク26で形成
されたプリント位置にセットする。なお、シャッタ21
は閉じられた状態のままである。
【0031】他方、データ書込み制御回路43は、
「1」のミラー駆動データをデジタルマイクロミラー装
置2のSRAM3に書き込む。このSRAM3の各メモ
リセル4に「1」が書き込まれると、全てのマイクロミ
ラー5は、図2(A)に示す平らな状態から、図2
(C)に示すように、+θだけ傾いた有効反射状態にな
る。この有効反射状態では、集光レンズ13からの白色
光は、スポット光としてレンズ20の光軸24に向けて
反射される。この1画面分のスポット光によって、コマ
16の全面が分割照明される。
【0032】コマ16を透過した光は、ビームスプリッ
タ30,レンズ31,ビームスプリッタ32を経て、露
出用撮像装置33とモニタ用撮像装置34とに入射す
る。モニタ用撮像装置34からの映像信号は、映像処理
回路36で信号処理されてからモニタ37に送られ、コ
マ16の仕上がりをシミュレートしたカラーポジ画像が
表示される。
【0033】オペレータは、モニタ37を観察して覆焼
きが必要であるかどうかを判断する。もし、覆焼きが必
要であると判断した場合には、ライトペン38で覆焼き
をしたい範囲の境界をなぞる。図5に示す例では、ハッ
チングで示した人物画像POは濃度が低く、背景画像B
Oが濃度が極端に高い。この場合に、プリント写真上で
人物画像POが適正な濃度に仕上がるように露光量を決
めた場合には、背景画像BOの濃度が低くなりすぎてし
まう。そこで、人物画像POと背景画像BOの両方を適
当な濃度に仕上げるには、人物画像POに対して覆焼き
を行うことが必要である。
【0034】範囲検出回路39は、ライトペン38から
の検出信号と、映像処理回路36からの水平同期信号及
び垂直同期信号とから、覆焼きの範囲を検出する。この
覆焼き範囲を表す信号は、露光量演算回路42とデータ
書込み制御回路43とに送られる。
【0035】露出用撮像装置33からの映像信号は、濃
度変換回路45で濃度変換されてから、露光量演算回路
42に送られる。この露光量演算回路42は、平均濃
度,最大濃度等を用いて、覆焼き範囲と、それ以外の範
囲について、赤色露光量,緑色露光量,青色露光量をそ
れぞれ算出する。そして、覆焼きしない範囲の3色露光
量から、各色フイルタ11a〜11cのセット位置を求
める。また、覆焼き範囲と、覆焼きしない範囲について
の3色の露光量の平均値をそれぞれ求め、得られた平均
露光量を減光率演算回路46に送る。
【0036】減光率演算回路46は、まず2つの平均露
光量から減光率を求め、これをデータ作成回路47に送
る。このデータ作成回路47は、減光量に応じた覆焼き
データをテーブルから読み出し、この覆焼きデータと標
準データとをバッファメモリにセットする。
【0037】覆焼き範囲の指定後に、写真プリンタの操
作パネルに設けたプリントキーを操作すると、データ書
込み制御回路43は、範囲検出回路39からの位置信号
によって、各マイクロミラーを第1のグループと第2の
グループとに分ける。そして、覆焼きしない第1のグル
ープに属するマイクロミラーに対しては、データ作成回
路47から標準値のデータ「11111111111」
を取り込み、シフトレジスタに書き込む。そして、覆焼
きする第2のグループに対しては、減光率に応じたデー
タをシフトレジスタに書き込む。こうして、シフトレジ
スタアレイの各シフトレジスタには、11ビットのデー
タが書き込まれる。
【0038】次に、フイルタ駆動部11dが作動し、露
光量演算回路42からの3色のフイルタ位置信号に応じ
て、所定の位置へ色フイルタ11a〜11cをセットす
る。これらの色フイルタ11a〜11cによって白色光
が調光されて、赤色光,緑色光,青色光の割合と、その
強度とが調節される。この調光された光は、拡散ボック
ス12内で充分に拡散されてから、デジタルマイクロミ
ラー装置2を照明する。
【0039】色フイルタ11a〜11cのセット後に、
シャッタ21が開いて印画紙23の露光が開始される。
これと同時に、データ書込み制御回路43は、シフトレ
ジスタアレイから、各マイクロミラーに対する11ビッ
トのデータのうち最上位ビットをミラー駆動データとし
て取り出し、書込みタイミング信号に同期してSRAM
3の各メモリセルに同時に書き込む。
【0040】第1番目の書込みタイミング信号では、全
てのメモリセルに「1」のミラー駆動データが書き込ま
れるから、全てのマイクロミラーは角度+θに傾いた有
効反射状態にある。このために、全てのミラーで反射さ
れた1画面分のスポット光は、レンズ20によってコマ
16に投影され、このコマ16の全面を分割照明する。
このコマ16を透過した光は、投影レンズ22によって
印画紙23に投影され、印画紙23の露光が開始され
る。
【0041】同様にして、各書込みタイミング信号に同
期して、シフトレジスタアレイから読み出したミラー駆
動データをSRAM3に書き込み、各マイクロミラー5
の傾きを制御する。図7に示す例では、第8番目の書き
込みタイミング信号によって、覆焼き範囲に属するマイ
クロミラーに対しては、「0」のミラー駆動データが書
き込まれる。これにより、図5に示す人物画像POを照
明するマイクロミラーは、傾斜角が+θからーθに変位
する。このために、マイクロミラーは無効反射状態とな
り、人物画像POに対しては照明が停止する。この人物
画像の照明停止の状態は、第10番目の書き込みタイミ
ング信号まで継続する。
【0042】所定の露光時間が経過すると、シャッタ2
1が閉じて、印画紙23の露光が終了する。この露光終
了時に、第11番目の書込みタイミング信号が発生す
る。この書込みタイミング信号によって、人物画像PO
を照明する各マイクロミラーに対しては、「1」のミラ
ー駆動データが書き込まれることで、再び有効反射状態
となり、人物画像POの照明が可能となる。他方、背景
画像BOを照明する各マイクロミラーは、全てのミラー
駆動データが「1」であるから、露光中及びその後も有
効反射状態のままである。
【0043】したがって,背景画像BOの印画紙23へ
のプリントでは露光時間が長く、人物画像POの印画紙
23へのプリントでは覆焼きが行われて露光時間を短縮
されるから、両画像を適正な濃度でプリントすることが
できる。
【0044】シャッタ21が閉じてプリントが終了する
と、ネガフイルム用モータが回転してネガフイルム14
を1コマ分搬送して、次のコマをプリント位置にセット
する。これとともに、印画紙用モータが回転して、印画
紙23を1コマ分搬送する。また、色フイルタ11a〜
11cは、光路から退避した測光位置にセットされる。
プリント位置にセットされた新しいコマに対しても、前
述した手順でプリントを行うことができる。
【0045】また、モニタ37に表示されたシミュレー
ト画像を観察した結果、覆焼きが不要であると判断した
場合には、プリントキーを操作してプリントを指示す
る。この場合には、従来のプリントと同様に、画面全体
の平均濃度,画面内の最大濃度,画面内の最低濃度等を
用いて露光量を算出し、これに基づいてフイルタ調光装
置11を調節する。この覆焼きを行わない場合には、全
てのマイクロミラーに対して標準データが与えられてい
るから、全マイクロミラーは有効反射状態となり、露光
中はコマの全面が照明される。
【0046】上記実施形態は、マイクロミラーを静電気
力で揺動させるデジタルマイクロミラー装置を用いてい
るが、ピエゾ駆動方式のマイクロミラー装置(AMA)
等を用いてもよい。このAMAでは、各マイクロミラー
を揺動させる駆動源として微小なピエゾ素子が用いられ
ている。
【0047】また、覆焼き範囲の露光量を自動的に決め
ているが、キーボードのテンキーを操作して減光率を経
験で決めてもよい。更に、覆焼きする範囲を複数個指定
するとともに、各範囲毎に異なった減光率で覆焼きをし
てもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、揺動自在なマイクロミラーをマトリクスに配置し
た空間光変調手段を用い、各マイクロミラーからのスポ
ット光でプリントすべきコマの各部を分割照明するとと
もに、プリント中に各マイクロミラーが分割照明する時
間を調節可能にしたから、印画紙が本体内に内蔵された
写真プリンタにおいても覆焼きを行うことができる。
【0049】また、覆焼き範囲を指定するだけでよいか
ら操作が簡単である。更に、従来の覆焼きのように、遮
光板を印画紙上に出し入れする場合には、覆焼きしない
範囲も遮光板の出し入れに伴なって一時的ではあるが遮
光されてしまうが、本発明では覆焼きしない範囲に対し
てはこのような一時的な遮光がない。さらにまた、プ微
小なサイズのミラーを用いているから、複雑な形状をし
た画像であっても、正確に覆焼きする範囲を決めること
ができる。
【0050】更に、覆焼きしたい範囲が複数個ある場合
でも簡単に実行することができ、また各範囲毎に覆焼き
の程度を変えることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルマイクロミラー装置の説明図である。
【図2】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図3】本発明の写真プリンタの概略図である。
【図4】デジタルマイクロミラー装置の説明的平面図で
ある。
【図5】コマの一例を示す説明図である。
【図6】覆焼きを行う装置の機能ブロック図である。
【図7】プリント手順を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
2 デジタルマイクロミラー装置 3 SRAM 4 メモリセル 5 マイクロミラー 10 白色光源 11 調光装置 15 ネガフイルム 22 投影レンズ 23 印画紙 33 露出用撮像装置 34 モニタ用撮像装置 PO 人物画像 BO 背景画像

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムに記録されたコマを印画紙
    に投影する投影レンズと、このコマを照明する光源とを
    備えた写真プリンタにおいて、 前記光源と写真フイルムとの間に配置された空間光変調
    手段であり、コマの各部に対応するように複数のマイク
    ロミラーがマトリクスに配置され、各マイクロミラーは
    コマの対応する部分を照明する第1の位置と、コマの対
    応する部分を照明しない第2の位置とに変位可能であ
    り、 コマ内の覆焼きする範囲を指定する手段と、 覆焼き範囲外に対応するマイクロミラーに対して、覆焼
    き範囲に対応するマイクロミラーは、プリント中に第1
    の位置にセットされる時間が短くなるように、空間光変
    調手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特徴
    とする写真プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記空間光変調手段は、メモリセル上に
    書き込んだ1ビットのミラー駆動データによる静電気力
    によって、マイクロミラーが変位するデジタルマイクロ
    ミラー装置であり、前記制御手段は各メモリセルにミラ
    ー駆動データを書き込むデータ書込み制御手段であり、
    このデータ書込み制御手段は、覆焼き範囲外に対応する
    マイクロミラーに対しては、プリント中に第1の位置に
    セットされる時間が標準値となるデータを1ビットずつ
    取り出してミラー駆動データとしてメモリセルに書き込
    み、覆焼き範囲に対応するマイクロミラーに対しては、
    プリント中に第1の位置にセットされる時間が標準値に
    比べて短くなるデータを1ビットずつ取り出して、ミラ
    ー駆動データとしてメモリセルに書き込むことを特徴と
    する請求項1記載の写真プリンタ。
JP32330995A 1995-12-12 1995-12-12 写真プリンタ Pending JPH09160140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0905557A1 (de) * 1997-08-01 1999-03-31 Agfa-Gevaert AG Vorrichtung und Verfahren zum Abbilden von analogen und/oder digitalen Vorlagen auf lichtempfindliches Aufzeichnungsmaterial
US6456359B1 (en) 1998-08-04 2002-09-24 Noritsu Koki Co, Ltd Photograph printing device

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EP0905557A1 (de) * 1997-08-01 1999-03-31 Agfa-Gevaert AG Vorrichtung und Verfahren zum Abbilden von analogen und/oder digitalen Vorlagen auf lichtempfindliches Aufzeichnungsmaterial
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