JPH0627551A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH0627551A
JPH0627551A JP18108092A JP18108092A JPH0627551A JP H0627551 A JPH0627551 A JP H0627551A JP 18108092 A JP18108092 A JP 18108092A JP 18108092 A JP18108092 A JP 18108092A JP H0627551 A JPH0627551 A JP H0627551A
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filter
color
constant
light
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JP18108092A
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Takaaki Satou
恭彰 佐藤
Atsushi Takei
温 武居
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な品種の印画紙の特性変動に柔軟に対応
し、露光系に関する補正を適正に行なうことができる露
光装置を提供する。 【構成】 カラー写真感光材料に対する各色の露光量を
調節する調節手段と、該調節手段の駆動条件を決定する
ための定数を記憶する記憶手段と、該カラー写真感光材
料の品種情報を入力する入力手段と、該入力手段により
入力された品種情報に対応する定数を前記記憶手段から
選択する選択手段と、該選択手段により選択された定数
に応じて、前記調節手段の駆動条件を演算する演算手段
とを備えた構成とし、カラー写真感光材料の品種に応じ
て適正な露光量の調節を実現できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原画を印画紙等のカラ
ー写真感光材料に光学的に投影してカラー複写画像を得
る露光装置に関する。さらに詳しくは、カラー写真感光
材料の品種情報に対応し、露光量を調節するフィルタの
駆動条件を演算し、カラー感光材料の特性に応じて適正
な露光を実現する露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、印画紙等のカラー写真感光材料
は、B(青)、G(緑)、R(赤)の各色光に対する感
光層を有している。このようなカラー写真感光材料に原
画を光学的に投影して複写する場合、複写画像の濃度は
各感光層に与える露光量によって調整される。
【0003】露光量は通常、次のような方式で、B、
G、R各色光の露光時間の長さ、または光強度を変える
ことにより調節される。 (1)白色減色式 単一の光源で白色露光を行なった後、目標の露光量に達
した色光の露光を終了させるY、M、C(イエロー、マ
ゼンタ、シアン)の色フィルタを挿入して順次カット
し、カラー写真感光材料の各色感光層への露光量を調節
する方式。 (2)調光式 単一の光源に対して、Y、M、C各色のCCフィルタ
(調光フィルタ)の挿入量を調整してB、G、Rの各色
光を変調し、印画紙の各色感光層に与える露光量を制御
する方式。 これらの方式におけるフィルタの作動時間
や挿入量等の駆動条件は、主には使用されるフィルタの
分光透過率とカラー写真感光材料の分光感度特性の組み
合わせで決まる定数により演算されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の露光装置に使用
されるカラー写真感光材料は、その品種数も少なく、分
光感度特性の差も小さかったため、上記したようなフィ
ルタの駆動条件に関する演算は、1種類の固定定数によ
って行なえば充分であった。しかしながら、カラー写真
の焼付現像処理の分野では近年、処理時間の短縮を目的
として、様々な処方の現像処理が普及し、また印画紙の
性能改良も相次いで行なわれている。この結果、印画紙
の品種数が増加し、品種によっては分光感度特性に大き
な差のあるものが製造・販売されるようになってきた。
【0005】こうした状況にも関わらず、従来の写真焼
付装置では、フィルタの駆動条件に関する演算定数が固
定化されているため、露光量調節の精度が不十分とな
り、得られる複写画像(プリント)の品質が一定に維持
されないという問題が生じるようになっている。例え
ば、「純正仕上」と称してカラーネガフィルムと同じメ
ーカの印画紙を使用したプリント処理サービスが行なわ
れる場合、複数のメーカの印画紙が同一の写真焼付装置
で処理されるが、特定の品種の印画紙以外では露光系の
補正定数が適合せず、印画紙の品種によって得られるプ
リントの品質が異なってしまう。
【0006】また、印画紙の性能が大きく改良された場
合、その分光感度特性も同時に変更されていれば、そう
した印画紙は使用できないという問題がある。さらに、
この種の印画紙を使用しても充分なプリント品質を確保
することができず、経済的損失を生じるという問題もあ
った。いわゆるカラー複写機では、通常の反射画像のみ
ならず、OHP用の透明画像が複写画像として作成され
るが、このような場合、1台の装置において2種類のカ
ラー写真感光材料が使用されることとなる。しかしなが
ら、写真焼付装置などと同様に、従来のカラー複写機で
は、フィルタの駆動条件に関する演算定数が固定化され
ているため、露光量調節の精度が不十分となり、得られ
る複写画像の品質が一定に維持されないという問題が生
じている。
【0007】この発明は上記の問題に鑑み、様々な品種
のカラー写真感光材料の特性に柔軟に対応し、適正なフ
ィルタの駆動条件により露光量を高精度に調節すること
ができる露光装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めこの発明は、カラー写真感光材料に対する各色の露光
量を調節する調節手段と、該調節手段の駆動条件を決定
するための定数を記憶する記憶手段と、該カラー写真感
光材料の品種情報を入力する入力手段と、該入力手段に
より入力された品種情報に対応する定数を前記記憶手段
から選択する選択手段と、該選択手段により選択された
定数に応じて、前記調節手段の駆動条件を演算する演算
手段とを備えた構成とし、カラー写真感光材料の品種に
応じて適正な露光量の調節を実現できるようにしたもの
である。
【0009】また、前記調節手段はカットフィルタによ
り構成され、かつ前記演算手段はカットフィルタの作動
時間を演算するものとし、白色減色式の露光装置におい
ても、カラー写真感光材料の品種に応じて適正な露光量
調節を実現できるようにしたものである。また、前記調
節手段はCCフィルタにより構成され、かつ前記演算手
段はCCフィルタの挿入量を演算するものとし、調光式
の露光装置においても、カラー写真感光材料の品種に応
じて適正な露光量調節を実現できるようにしたものであ
る。
【0010】
【作用】調節手段の駆動条件を演算するための定数を、
カラー写真感光材料の品種毎に予め記憶手段に記憶して
おく。次に、露光位置にセットした原画について、カラ
ー写真感光材料に対する各色光の露光量を定め、使用す
るカラー写真感光材料の品種情報を入力手段により入力
し、記憶手段から当該カラー写真感光材料の品種に対応
する演算定数を選択手段により選択する。この選択した
定数を演算手段に送り、この定数と上記露光量とから、
カラー写真感光材料の特性に適合した調節手段の駆動条
件を決定する。
【0011】即ち、白色減色式の露光装置を用いる場合
は、カットフィルタの作動時間を選択された定数に応じ
て演算することにより、カラー写真感光材料の特性に応
じた露光量の調節を行なう。また、調光式の露光装置を
用いる場合は、CCフィルタの挿入量を選択された定数
に応じて演算することにより、カラー写真感光材料の特
性に応じた露光量の調節を行なう。
【0012】
【実施例】本発明は、カラー複写機等にも適用すること
ができるが、ここでは写真焼付装置に適用した場合を例
にとって説明する。この場合、カラー写真感光材料とし
ては印画紙が用いられる。以下、図面を参照しながら本
願装置の一実施例を説明する。
【0013】図1において、露光部1に位置決めされた
写真フィルムFの原画Iは、ランプ2から照射され、鏡
筒(混合部)3で均一化された光によって照明される。
原画Iを透過した照射光は、さらに、レンズLによって
印画紙Pの面上に光学的に結像され、露光されるように
構成されている。この時、原画IのB、G、R各色の平
均透過光は、露光部1の近傍に配設され、B、G、R各
色に対応した測光フィルタ4a、4b、4cを通して、
フォトダイオード5a、5b、5cによってそれぞれ受
光される。この受光量を光電変換したB、G、R各色の
測光信号は、信号処理部6に伝達・増幅され、A/D変
換された後、露光制御部7に送られる。露光制御部7で
は、得られたB、G、R各色の平均測光値を濃度に変換
し、この平均測光濃度に基づいて露光量が決定されるよ
うになっている。
【0014】露光部1において、写真フィルムFに形成
された原画Iは、撮像部8によってB、G、Rの各色に
色分解走査される。そして、撮像部8において得られた
B、G、R各色の画像信号は画像処理部9に送出された
後A/D変換され、所定の形式の画像濃度情報に整形さ
れる。画像処理部9においては、このようにして得られ
た画像濃度情報に基づく第1補正値が演算され、得られ
た第1補正値は露光制御部7に送信されるようになって
いる。
【0015】露光制御部7とオペレータの間には操作部
(印画紙の品種情報入力手段)10が設けられ、操作部
10からは、焼付枚数や、原画Iの特殊条件(カラーフ
ェリアなど)を配慮した第2補正値などがオペレータに
よって入力され、記憶手段(図示せず)に記憶される。
また、フィルタの駆動条件の演算に必要な定数や、印画
紙の品種情報も、操作部10から、露光制御部7に入力
できるようになっている。
【0016】露光制御部7では、信号処理部6の出力で
決まる露光量を、画像処理部9から送られた第1補正
値、及び操作部10から送られた第2補正値とにより補
正する処理が露光量演算部7aで行われる。これによ
り、平均測光情報、画像処理情報およびオペレータ情報
による露光量が決定する。即ち、露光量のベクトルEが
次式により算出され、露光制御部7内のフィルタ駆動条
件演算部7dに送られる。 E = E0 + α×(D−D0) + C1 + C2 (1) ここで、 D0: 標準原画の濃度ベクトル E0: 基準露光量(対数)ベクトル D : 焼付対象原画の濃度ベクトル α : スロープ調整マトリックス C1: 画像濃度情報に基づく第1補正値ベクトル C2: オペレータによる第2補正値ベクトル である。以上において各ベクトルはB、G、Rの各色を
要素とし、以降も同様である。 また、露光制御部7で
は同時に、操作部10から入力された印画紙の品種情報
からフィルタ駆動条件の演算定数が選択される。即ち、
記憶領域7cでは、操作部10から送られた印画紙Pの
品種情報に対応する定数が選択部7bにより選択され、
フィルタ駆動条件演算部7dに送られるようになってい
る。なお記憶領域7cには、印画紙の複数品種のそれぞ
れに対応するフィルタ駆動条件の演算定数が予め記憶さ
れている。
【0017】フィルタ駆動条件演算部7dでは、記憶領
域7cから得られた定数と先に決定した露光量に基づい
てフィルタの駆動条件の演算が行なわれ、この駆動条件
に基づいてフィルタ駆動部12に対し駆動信号を送るよ
うになっている。即ち、露光部1の上部に配置されたイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各フィ
ルタ11a、11b、11cの作動時間や挿入量、露光
部1の下部に配置されたシャッタSの作動時間などが、 フィルタの作動時間、挿入量、シャッタの作動時間 =
f(露光量,定数) で表される関係によって決定される。ここで、fは露光
量調節の方式によって異なる関数関係であり、その例は
後で詳しく述べる。
【0018】これらの作動時間あるいは挿入量に応じ
て、フィルタ駆動部12およびシャッタ駆動部13に駆
動信号が送られる。そして、この駆動信号で決まる挿入
量や作動タイミングによって、フィルタ11a、11
b、11cおよびシャッタSが露光光路内に挿入され、
印画紙Pの各色感光層に対する露光量が調整されるよう
になっている。
【0019】なお、ここで使用されるフィルタは通常、
ガラス基板に光学薄膜を蒸着したもので構成され、特定
波長域の光のみを透過する性質を有している。例えば、
Yフィルタは波長500nm以上の光を透過し、それ以
下の青色光は遮断するようになっている。こうした原画
露光の終了後、写真印画紙Pは、次の露光に備えて所定
距離だけ搬送されるとともに、写真フィルムFが搬送さ
れ、次に焼き付けるべき原画Iが露光部1にセットされ
る。 (白色減色式による露光量調節の場合)図2は本願写真
焼付装置のカットフィルタ部を示す斜視図である。
【0020】フィルタ部Aは金属薄板からなるフィルタ
支持部材Bの開口部に取り付けられている。また、図2
のように、支持部材Bは、支点Cを中心に回動可能に構
成され、ソレノイドDによって駆動されて、光路に挿入
・退避できるようになっている。即ち、露光制御部1か
ら送られる駆動信号は、カットフィルタ駆動部12を介
してソレノイドDに送られ、駆動信号が「ON」になっ
た時、ソレノイドDが作動してフィルタ部Aが回動し、
光路に挿入されるようになっている。白色減色式のカラ
ー写真焼付装置の場合、このようなカットフィルタの作
動によって、ランプ2からの入射光が色光毎に遮断され
ることになる。 次に、フィルタ駆動条件演算部7dに
おいて行なわれるこれらのフィルタの駆動条件、即ち、
作動時間の決定について詳しく述べる。
【0021】式(1)により求められた露光量ベクトル
は、露光量演算部7aからフィルタ駆動条件演算部7d
に送られ、フィルタ駆動条件演算部7dで次式(2)に
より、各色の露光時間に変換される。 TB =10K1 (K1=EB ) TG =10K2 (K2=EG ) (2) TR =10K3 (K3=ER ) 次に、これらの露光時間は、カットフィルタの各色透過
率により補正され、各フィルタの作動時間TB ’、
G ’、TR ’に変換される。
【0022】例えば、TB <TG <TR の場合、
【0023】
【数1】
【0024】であるから、TB ’、TG ’、TR ’は次
式(3)で示される。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、 Fij: iフィルタのj色の透過率(i:Y,M,C
j:B,G,R) である。フィルタの各色の透過率は、フィルタの分光透
過率と印画紙の各感光層の分光感度により定められる。
従って、本実施例では、分光感度が異なる印画紙の品種
毎に予めこれらを定め、式(3)の右辺の係数行列を印
画紙の品種毎に記憶領域7cに記憶するようにしてい
る。
【0027】なお、3色の露光時間の大小による組み合
わせは6通りであり、各印画紙の品種はN種類とすれ
ば、右辺の係数行列は6N種類となる。これらの係数行
列が、印画紙の品種情報と露光時間の組み合わせとに応
じて適宜選択される。また、シャッタの作動時間は、T
B ’、TG ’、TR ’の最大値に若干の遅れ時間を加え
て決定される。 (調光式による露光量調節の場合)図3は、1組の調光
フィルタとその駆動部の一例を示す原理構成図である。
この図3では、調光フィルタの一例として、Yフィルタ
50aとその駆動部を示しているが、他の調光フィルタ
の構成も全く同様である。
【0028】Yフィルタ50aは、光路を挟んで対向配
置され、パルスモータ60により、互いに逆向きに駆動
できるように構成されている。即ち、パルスモータ60
の回転運動は、ギア61を介して直線運動に変換され、
これによって2枚の調光フィルタ50a、50aは左右
対象に調光部50を通過する光路内に挿入される。ここ
で、調光フィルタ50aの挿入量はパルスモータ60の
回転角に比例するように構成され、しかも、この回転角
は露光制御部7から出力されるパルス数によって定めら
れるようになっている。図4に示すように、Yフィルタ
50aと混合部3の入射口の位置的な関係によって、混
合部3に入射する光は、原画を照明するBの色光の光束
が主として変調される。ここでは、Yフィルタの場合に
ついて述べたが、同様に、調光部50を通過する光路
に、Mフィルタを挿入してGの色成分、Cフィルタを挿
入してRの色成分の光束を選択的に減じることができ
る。つまり、これらの組み合わせによってB、G、Rの
各色の色光の光束を、ほぼ任意に変更することができる
ようになっている。
【0029】次に、フィルタ駆動条件演算部7dにおい
て行なわれるこれらのフィルタの駆動条件、即ち、作動
時間の決定について詳しく述べる。式(1)により求め
られた露光量ベクトルは、露光量演算部7aからフィル
タ駆動条件演算部7dに送られ、フィルタ駆動条件演算
部7dで次式(4)(5)により各色の調光量VB 、V
G 、VR と露光時間Tに変換される。 VB = EB − ER G = EG − ER (4) VR = 0 T =10X (但し、X=ER ) (5) イエローフィルタかマゼンタフィルタが、全開または全
閉の場合は、その補色の露光量を基準として、露光時間
とカラーフィルタ調光量に変換する。
【0030】調光量は、予め準備した調光量と各フィル
タの挿入量との関係を表すテーブルにより、フィルタの
挿入量に変換される。なお、フィルタの各色の透過率
は、フィルタの分光透過率と印画紙の各感光層の分光感
度により定められる。従って調光量と各フィルタの挿入
量の関係は印画紙の分光感度によって異なるものとな
る。本実施例では、分光感度が異なる印画紙の品種毎
に、このテーブルを印画紙の品種毎に記憶領域7cに記
憶するようにしている。このテーブルが、印画紙の品種
情報と露光時間の組み合わせとに応じて適宜選択され、
各CCフィルタの挿入量が決定される。
【0031】以上、本実施例では、露光部1に位置決め
されたフィルムFの原画Iは、光源2及び混合部3の光
に照射され、その平均透過光量がフォトダイオード4a
〜4cで色別に測光されるとともに、撮像部8にてその
画像が色分解走査される。また、操作部10からは、原
画に対する補正情報や印画紙の品種情報などが露光制御
部7に入力される。
【0032】フォトダイオード4a〜4cおよび撮像部
8の出力はそれぞれ信号処理部6と画像処理部9にて処
理され、露光量決定のための情報として露光制御部7に
送信される。露光制御部7では、これら操作部10、信
号処理部6、画像処理部9の各出力に基づいて原画Iに
対する露光量を決定するとともに、操作部10の印画紙
品種情報に基づき、選択部7bによってフィルタ駆動条
件の演算定数が記憶領域7c内から選択される。選択さ
れた定数は、フィルタ駆動条件演算部7dに送られる。
【0033】そして、フィルタ駆動条件演算部7dで
は、露光量と選択された定数により印画紙の特性を勘案
したフィルタ駆動条件が決定され、この駆動条件に応じ
た駆動信号がフィルタ駆動部12に送られる。カットフ
ィルタ(またはCCフィルタ)11a〜11cは、フィ
ルタ駆動部12の出力信号に応じて作動する。また、シ
ャッタSは、シャッタ駆動部13の出力信号により作動
する。
【0034】光源2の露光光は、フィルタ11a〜11
cを経て混合部3にて混合され、原画Iを透過し、レン
ズLにより印画紙P上に結像する。この時、印画紙Pの
各感光層には、印画紙の特性に応じて調整されたフィル
タ11a〜11c及びシャッタSの駆動条件により適正
な露光量が与えられる。なお、本実施例では写真焼付装
置の場合を示したが、本発明はカラー複写機等に代表さ
れるカラー写真感光材料を使用する様々な露光装置にお
いて適用可能である。
【0035】
【発明の効果】上記のようにこの発明は、カラー写真感
光材料に対する各色の露光量を調節する調節手段と、該
調節手段の駆動条件を決定するための定数を記憶する記
憶手段と、該カラー写真感光材料の品種情報を入力する
入力手段と、該入力手段により入力された品種情報に対
応する定数を前記記憶手段から選択する選択手段と、該
選択手段により選択された定数に応じて、前記調節手段
の駆動条件を演算する演算手段とを備えているので、カ
ラー写真感光材料の特性に応じて、適正なフィルタの駆
動条件を決定し、これによりカラー写真感光材料に対す
る露光量を高精度に調節することができる。
【0036】また、前記調節手段はカットフィルタによ
り構成され、前記演算手段はカットフィルタの作動時間
を演算するものとすることにより、白色減色式の露光装
置においても、カラー写真感光材料の特性に応じて適正
な露光量の調節を行なうことができる。また、前記調節
手段はCCフィルタにより構成され、前記演算手段はC
Cフィルタの挿入量を演算するものとすることにより、
調光式の露光装置においても、カラー写真感光材料の特
性に応じて適正な露光量の調節を行なうことができる。
【0037】この結果、近年の印画紙の品種増加に対し
ても、様々な品種のカラー写真感光材料の特性に柔軟に
対応でき、さらに複写画像の品質を一定に維持すること
ができる露光装置を提供するという優れた効果を奏する
ものである。また、カラー感光材料の品種のみならず、
種類が異なる場合にもその特性に柔軟に対応し、複写画
像の品質を一定に維持することができる露光装置を提供
するという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 写真焼付装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【図2】 カットフィルタの構成を示す斜視図である。
【図3】 CCフィルタの構成を示す説明図である。
【図4】 CCフィルタによる調光の説明図である。
【図5】 露光制御部を示すブロックである。
【符号の説明】
1 露光部 3 鏡筒(混合部) 5a,5b,5c フォトダイオード 6 信号処理部 7 露光制御部 7a 露光量演算部 7b 選択部 7c 記憶領域 7d フィルタ駆動条件演算部 8 撮像部 9 画像処理部 10 操作部(品種情報入力手段) 11a,11b,11c フィルタ I 原画 P 印画紙 S シャッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー写真感光材料に対する各色の露光
    量を調節する調節手段と、該調節手段の駆動条件を決定
    するための定数を記憶する記憶手段と、該カラー写真感
    光材料の品種情報を入力する入力手段と、該入力手段に
    より入力された品種情報に対応する定数を前記記憶手段
    から選択する選択手段と、該選択手段により選択された
    定数に応じて、前記調節手段の駆動条件を演算する演算
    手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記調節手段はカットフィルタにより構
    成され、かつ前記演算手段はカットフィルタの作動時間
    を演算するものである請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記調節手段はCCフィルタにより構成
    され、かつ前記演算手段はCCフィルタの挿入量を演算
    するものである請求項1に記載の露光装置。
JP18108092A 1992-07-08 1992-07-08 露光装置 Pending JPH0627551A (ja)

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