JP2660568B2 - 不適正露光画像の復元方法 - Google Patents

不適正露光画像の復元方法

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JP2660568B2
JP2660568B2 JP1005281A JP528189A JP2660568B2 JP 2660568 B2 JP2660568 B2 JP 2660568B2 JP 1005281 A JP1005281 A JP 1005281A JP 528189 A JP528189 A JP 528189A JP 2660568 B2 JP2660568 B2 JP 2660568B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カラー感光体に不適正な露光により記録さ
れた画像から、画質の優れた再生画像を得る不適正露光
画像の復元方法に関するものである。
(従来の技術) カメラを用いてカラー写真フイルム上に種々の画像を
撮影記録し、該写真フイルムの現像処理を行なった後、
焼付装置を用いて該写真フイルムを透過した光を印画紙
に照射して、該印画紙上に再生画像を得るシステムが従
来から広く用いられている。
上記システムにおいて、カメラの撮影の際、該カメラ
に内蔵された写真フイルムに最適な露光量の光が照射さ
れず、光量不足(アンダー露光)又は光量過多(オーバ
ー露光)となることはよく経験されていることである。
第1図は、写真フィルムの特性曲線の一例を表わした
図である。横軸は写真フイルムに照射される光の光量E
の対数値(以下、logEと称する。)、縦軸は濃度型の特
性により定まる赤,緑,青の各分光濃度Dを示してい
る。
この図に示されるように、写真フイルムはlogE軸上の
ほぼ中央に対応する適正露光域Aで撮影記録した場合
に、適切なコントラストとカラーバランスを有する画像
が形成されるように設計されており、アンダー露光(図
のlogE軸の左寄りの領域B)又はオーバー露光(図のlo
gE軸の右寄りの領域C)ではγ値(カーブ傾き)が低下
し、しかもそのγ値はlogEに対し直線的でなくなり、ま
たカラーバランスも変化してしまう。したがってカメラ
で撮影した際、アンダー露光又はオーバー露光での画像
が記録されると、印画紙に焼付ける段階で印画紙に照射
される光量やフィルタ等を如何に調整しても適正な再生
画像は得られず、軟調でしまりのない画像となり、また
カラーバランスも崩れた画像となってしまっていた。
(発明が解決しようとする課題) これを解決してより適正な再生画像を得るために、た
とえば特開昭62−7280号公報に記載された手法と同様の
手法を用いることが考えられる。上記公報に記載された
手法は、写真フイルムに記録された画像をスキャナー等
で走査して該画像の各画素に対応する3色のそれぞれの
色信号を得、各色それぞれについて画像中の色信号の平
均値,最大値及び最小値を特性値として検出し、検出し
た特性値に基づいてγ値を変えるように色信号に補正を
加えることにより階調を補正するものである。このよう
な手法を用いてγ補正してレーザープリンタ等で印画紙
に画像再生記録すれば画質が多少改善の方向にいくこと
は考えられる。
しかしながら、前述したように、logEなに対してγが
直先的でなくなることから正確にはγ補正はできず、ま
た上記スキャナーで3色に分解して読み取って得られる
色信号の値は、この読取りの際の各光学フィルタの分光
特性によって異なり、印画紙に再生画像を得る際、該レ
ーザープリンタに用いられる光の波長と上記光学フィル
タとの対応もないことからこの手法を用いても適正な再
生画像を得ることは不可能である。
本発明は、上記事情を鑑み、アンダー露光又はオーバ
ー露光により得られた不適正露光画像から、適正に露光
された場合と略同等の画質を有する再生画像を得る不適
正露光画像の復元方法を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明の不適正露光画像の復元方法は、カラー感光体
の各色相に対応する各単色光のひとつづつを用いて該単
色光の光量を種々に変化させて該感光体に照射すること
により該感光体の各色相のうち一つの色相に対応する色
素が種々の濃度に発色した単色サンプルを各色相につい
て作成してこれら単色サンプルの単色露光濃度を求める
とともに、前記カラー感光体と同一の特性を有する感光
体に前記各単色光を光量を種々に変化させて同時的に照
射することにより各色相に対応する色素が種々の濃度に
発色した多数の標準色サンプルを作成してこれら標準色
サンプルの三色分解濃度を求めることにより、三色分解
濃度空間の座標点を単色露光濃度空間の座標点に写像す
る変換テーブルを求めておき、さらに、 前記カラー感光体と同一の特性を有する感光体に互い
に同一の分光強度分布を有する光を互いに露光量を変え
て照射することにより多数の同色サンプルを得、これら
同色サンプルの三色分解濃度を求め、これら三色分解濃
度を前記変換テーブルを用いて単色露光濃度に変換し
て、前記感光体の単色露光濃度特性曲線を求めておき、 前記カラー感光体と同一の特性を有する感光体上に記
録された画像の各画素点の三色分解濃度を求め、これら
各画素点の三色分解濃度を前記変換テーブルを用いて単
色露光濃度に変換し、該画像がアンダー露光またはオー
バー露光により得られた不適正露光画像である場合に前
記特性曲線を用いて前記各画素点の単色露光濃度を適正
露光画像に対応する単色露光濃度に変換し、このように
して求めた適正露光画像に対応する各画素点の単色露光
濃度に基づいて再生画像を得るようにしたことを特徴と
するものである。
ここで、上記「カラー感光体」とは、たとえば一般の
写真撮影に用いるカラーネガフイム等を指すが、これに
限られるものではなく、カラーバーサルフイルム、イン
スタント写真フイルム等であってもよく、特定の感光体
に限定されるものではない。
また、上記「カラー感光体の各色相」とは、該カラー
感光体を構成する色素の発色の各色相をいい、たとえ
ば、通常のカラーネガフイムの場合のシアン(以下、C
と記す)、マゼンタ(以下、Mと記す)、イエロー(以
下、Yと記す)の各色相等をいう。
また、上記「カラー感光体の各色相に対応する各単色
光」とは、たとえば上記カラー感光体がカラーネガフイ
ムである場合に、該カラーネガフイムのそれぞれC層,M
層,Y層の各色素を発色させるための赤色(以下、Rと記
す)、緑色(以下、Gと記す)、青色(以下、Bと記
す)の各レーザ光等を指す。ただし、該各レーザ光等に
より純粋にC,M,Y,のいずれかの層の色素のみが発色する
ものである必要はなく、C,M,Yのいずれかの層が中心的
に発色するものであればよく、たとえばGのレーザ光を
照射したとき主としてM層が発色するほかY層,C層の色
素の発色があってもよい。また、上記各単色光はレーザ
光のように純粋に単一の波長の光である必要はなく、対
応するカラー感光体の各色相に対応する色素をそれぞれ
中心的に発色させるという用件を満足する限り幅の広が
った波長を有する光であってもよい。
また、上記「単色サンプル」とは、カラー感光体の各
色相のうち一つの色相に対応する色素が中心的に発色し
た色サンプルをいうものであって必ずしも特定の狭い波
長域のみに濃度を有するものである必要はなく、たとえ
ば写真フイルムのC,M,Yの各層の分光波長の一例を示し
た第2図のように該発色した色素の分光濃度な裾が広い
波長域にわたっているものであってもよい。
また、上記「単色露光濃度」とは、上記のようにして
作成した単色サンプルを、たとえば濃度計等を用いてそ
の補色の光学フィルタを挿入して測定した濃度のことを
言う。たとえばCの単色サンプルであればR濃度Dr,Mと
Yの単色サンプルであればそれぞれG濃度DgとB濃度Db
である。ここでこれらのR,G,Bは上記単色光のR,G,Bとは
無関係であり、、該濃度計に用いられている光学フィル
タの分光透過率(反射率)分布、検出器の分光感度分布
等により定まるものである。また上記各濃度DR,DG,D
Bは、上記カラー感光体の性質により透過濃度,反射濃
度のいずれの場合もある。
また、上記「標準サンプル」には、上記カラー感光体
の各色相(たとえばC,M,Y)に対応する各色素全てが同
時に発色したものだけでなく、該各色相一部のみ(たと
えばCのみ、またはCとMのみ等)に対応する各色素が
発色したものを含んでいてもよい。
また、上記「三色分解濃度」とは、たとえばカラース
キャナー等で上記標準色サンプルのそれぞれの濃度をR,
G,Bの三色に分解して測定して求めたR,G,Bの各濃度DR,D
G,DB等をいうが、このカラースキャナー等で用いられる
光学フィルタの分光透過(反射)率分布、検出器の分光
感度分布等が上記濃度計と必ずしも同一である必要はな
く異なるものであってもよい。したがって、この場合、
分光濃度分布の全く同一の色サンプルのR,G,Bの各濃度
値が、上記濃度計で測定した場合と上記カラースキャナ
ーで測定した場合とでは互いに異なる値を有することに
なるが、上記単色サンプルと上記標準色サンプルとは、
上記各単色光の光量のデータを介して結合されており、
したがって前述の「変換テーブル」を求めることができ
る。
さらに上記カラースキャナー等で測定した各濃度DR,D
G,DBは、上記濃度計で測定した各濃度DR,DG,DBと同様、
カラー感光体の性質により低下濃度,反射濃度のいずれ
の場合もある。
また上記「多数の同色サンプル」とは互いに露光量の
異なる灰色(無彩色)のサンプル等をいうが、からなず
しも無彩色のサンプルである必要はなく、上記カラー感
光体の各色素が発色した色サンプル等であってもよい。
上記のようにして「適正露光画像に対応する各画素点
の単色露光濃度」を求めた後、該単色露光濃度に基づい
て再生画像を得る方法としては、たとえば該単色露光濃
度を上記カラー感光体上に実現するように上記各単色光
の光量を各画素毎に調整して、もとのアンダー露光また
はオーバー露光による画像が記録された感光体と同一特
性の感光体に再生画像を記録してもよく、また該感光体
(たとえばカラーネガフイルム)に再生画像を記録した
後、該画像を第2の感光体(たとえば印画紙)に、たと
えば前述した焼付装置等を用いて再度記録してもよい
が、たとえばレーザープリンタ等を用いて直接第2の感
光体(たとえば印画紙)上に再生画像を得る適切な方法
として、以下の方法を用いることができる すなわち、本発明の不適正露光画像の復元方法におい
ては、 前記カラー感光体に記録された画像の再生画像を記録
する第2の感光体の各色相に対応する各第2の単色光の
ひとつづつを用いて該第2の単色光の光量を種々に変化
させて該第2の感光体と同一の特性を有する感光体に照
射することにより該第2の感光体の各色相のうち一つの
色相に対応する色素が種々の濃度に発色した第2の単色
サンプルを各該第2の感光体の色相について作成してこ
れら第2の単色サンプルの第2の単色露光濃度を求める
とともに、前記第2の感光体と同一の特性を有する感光
体に前記各第2の単色光を光量を種々に変化させて同時
的に照射することにより該第2の感光体の各色相に対応
する色素が種々の濃度に発色した多数の第2の標準色サ
ンプルを作成してこれら第2の標準色サンプルの第2の
三色分解濃度を求めることにより、第2の三色分解濃度
空間の座標点を第2の単色露光濃度空間の座標点に写像
する第2の変換テーブルを求め、前記第2の感光体と同
一の特性を有する感光体に互いに同一の分光強度分布を
有する第2の光を互いに露光量を変えて照射することに
より多数の第2の同色サンプルを得、これら第2の同色
サンプルの第2の三色分解濃度を求め、これら第2の三
色分解濃度を前記第2の変換テーブルを用いて第2の単
色露光濃度に変換して、前記第2の感光体の第2の単色
露光濃度特性曲線を求めておき、さらに 前記カラー感光体に形成された前記多数の標準色のサ
ンプルの分光分布を求め、該分光分布をT(λ)、前記
第2の光の分光強度分布P(λ)、前記第2の感光体の
分光感度分布をSi(λ)(i=B,G,R)、光の波長λと
したとき、プリンティング濃度PDiを演算式 に従って前記多数の標準色サンプルのそれぞれについて
求めることにより、前記カラー感光体に形成された前記
単色サンプルの単色露光濃度と前記プリンティング濃度
との対応を表す第3の変換テーブルを求めておき、 前記適正露光画像に対応する各画素点の単色露光濃度
を求めた後、各画素点の単色露光濃度を前記第3の変換
テーブルを用いて該画素点のプリンティング濃度に変換
し、該各画素点のプリンティング濃度を前記第2の単色
露光特性曲線を用いて該各画素点の第2の単色露光濃度
を求め、これら各画素点の第2の単色露光濃度に対応す
る光量の前記第2の単色光を前記第2の感光体の各画素
点に照射することにより、該第2の感光体上に再生画像
を得るようにしてもよい。
ここで、上記「第2の感光体」とは、上記カラー感光
体と同様特定の感光体に限定されるものではなく、上記
カラー感光体と全く同一の特性を有する感光体であって
もよいが、全く同一の特性を含有する感光体の場合は上
記方法を用いる必要がないため、上記第2の感光体は、
上記カラー感光体とは多少とも特性の異なる感光体とし
て観念されるものを指し、たとえば典型的には、上記カ
ラー感光体が写真フイルムの場合に、該フイルムに記録
された画像を焼き付ける印画紙等を指す。また、上記
「第2の感光体の各色相」とは、前述した「カラー感光
体の各色相」と同様に、該第2の感光体を構成する色素
の発色の各色相をいう。
また、上記「第2の感光体の各色相に対応する各第2
の感光体」とは、前述した「カラー感光体の各色相に対
応する各単色光」と同様に、たとえ印画紙C層,M層,Y層
の各色素を中心的に発色させるためのR,G,Bの各レーザ
光等を指すが、該「カラー感光体の各色相に対応する各
単色光」と同一である必要はない。
また、上記「第2の単色サンプル」とは、前述した
「単色サンプル」と同様に、上記第2の感光体の各色相
のうち一つの色相に対応する色素が中心的に発色した色
サンプルをいう。尚、通常、該第2の感光体の各色素の
分光透過(反射)率分布は、上記カラー感光体の各色素
の分光透過(反射)率分布とは異なる。
また、上記「第2の単色露光濃度」とは、上記のよう
にして作成した第2の単色サンプルを、たとえば濃度計
で測定して求めたR,G,Bの各濃度▲▼′,▲
▼′,▲▼′等をいうが、この測定に用いた濃度計
は、前述したカラー感光体に対応する単色サンプルの単
色露光濃度を求める際に用いた濃度計と同一である必要
はない。また、上記濃度▲▼′,▲▼′,▲
▼′等は、上記第2の感光体の性質により反射濃度,
透過濃度のいずれの場合もある。
また、上記「第2の標準色のサンプル」には、前述し
た「標準色サンプル」の場合と同様に、上記第2の感光
体の各色相(たとえばC,M,Y等)に対応する各色素全で
が同時に発色したものだけでなく、該各色相の一部のみ
(たとえばCのみ、CとMのみ等)に対応する各色素が
発色したものを含んでいてもよい。
また、上記「第2の三色分解濃度」とは、前述した三
色濃度」と同様に、たとえばカラースキャナー等で上記
第2の標準色サンプルのそれぞれの濃度をR,G,B等の3
色に分解して測定して求めたR,G,Bの各濃度DR′,DG′,D
B′等をいうが、このカラースキャナー等で用いられる
光学フィルタの分光透過(反射)率分布、検出器の分光
濃度分布等が上記濃度計や前述した濃度計と異なるもの
であってもよい。また前述したカラー感光体に対応する
三色分解濃度を求めた際のカラースキャナーとも異なっ
てもよい。また、上記第2の単色サンプルと上記第2の
標準色サンプルとは、上記各第2の単色光の光量のデー
タを介して結合されており、したがって上記「第2の変
換テーブル」を求めることができる。さらに、上記各濃
度DR′,DG′,DB′等は前述した各濃度▲▼′,▲
▼′,▲▼′と同様に第2の感光体の性質により
透過濃度,反射濃度のいずれの場合もある。
また上記「多数の第2の同色サンプル」とは、前述し
た「多数の同色サンプル」と同様に、互いに露光量の異
なる灰色(無彩色)のサンプル等をいうが、かならずし
も無彩色のサンプルである必要はなく、上記第2の感光
体の各色素が発色した色サンプル等であってもよい。
さらに、上記「標準色サンプルの分光分布」とは、上
記カラー感光体の性質により定まる、標準色サンプルの
分光透過率分布または分光反射率分布をいい、たとえば
上記カラー感光体が通常のカラーネガフイルムの場合は
分光透過率分布であり、該カラー感光体が通常のインス
タント写真フイルムの場合は分光反射率分布である。
また、上記「分光感度分布」とは、各波長で等濃度に
なるために必要な露光量の逆数として定義されるもので
あり、各波長で等エネルギー分布を有する光の強度に徐
々に変化させて感光材料に照射し、現像後にB、G、R
濃度を測定して各波長で等濃度になる露光量を求めるこ
とにより、その逆数として得ることができる。
また、上記「プリンティング濃度」は、上記プリンテ
ィング濃度を求める演算式からも明らかであるように、
媒体の、光を遮る量として定義されるものであり、光源
から放射された光が、所定のプリンティング濃度を有す
る媒体に照射された際にその媒体を透過した光が「露光
量」として定義される。これは、光源から放射される光
の強度が一定のとき、プリンティング濃度が決まれば露
光量が決まるということを意味する。したがって、媒体
に対して、露光量を変えて光を照射することは、すなわ
ちプリンティング濃度の変化に対応する光を照射するこ
とに等しい。
(作用) 露光アンダーまたは露光オーバーの画像を復元するた
めの方法として、前述した特開昭62−7290号公報に記載
されたγ補正を用いる方法のほか、単色露光濃度という
概念を用いずに、同色サンプルの三色分解濃度を求めて
三色分解濃度特性曲線を求め、該三色分解濃度特性曲線
を用いて不適正露光画像の各画素点の三色分解濃度を適
正露光画像に対応する三色分解濃度に変換し、該三色分
解濃度が標準色サンプルとどの色に対応するかを求め
(三色分解濃度の一致する標準色サンプルがないとき
は、その周囲に位置する標準色サンプルの三色分解濃度
から補間して求める)、該三色分解濃度を実現すべく各
単色光の光量を調整して再生画像を得るようにすること
も考えられる。
しかし、カラー感光体の各色相に対応する各色素は、
該各色素が発色する程度によって互いに他の層に影響を
及ぼし、したがって標準色サンプルの各々についてその
影響の度合が異なる。したがって同色のサンプルを得る
際の露光に用いた光の色温度(分光強度分布)等によっ
て得られた同色サンプルの各色素間の影響が変化するた
め、得られた三色分解濃度特性曲線が異なってしまうこ
とになる。
第3図は互いに色温度の異なる光によって得られた同
色サンプルから求めた三色分解濃度特性曲線の一例のう
ち、Rの特性曲線を示した図である。2つのRの特性曲
線1,2は互いに色温度の異なる光を用いるため各色素間
の影響が異なり、同一濃度計で測定してもたとえばこの
図に示すように互いに異なった特性曲線となる。ここで
logE軸でFの幅だけ露光アンダーの画像を補正する場合
について考える。該画像のある画素点のRの濃度(三色
分解濃度)がDR1である場合、特異曲線1を用いて補正
すると、該画素点が正常に露光されれた場合はDR2とな
るはずであったとして濃度DR2と補正され、特性曲線2
を用いて補正すると濃度DR3と補正されることになる。
したがってこの方法で補正しても補正に用いる特性曲
線によって補正後の濃度値が異なってしまい、結局不正
確で粗い補正しかできず、階調やカラーバランスが正確
に補正された高品質の再生画像を得ることができないこ
ととなる。
第4図は、互いに色温度の異なる光によって得られた
同色サンプルから求めた三色分解濃度DR,DG,DBを変換テ
ーブルを用いて単色露光濃度▲▼,▲▼,▲
▼に変換し、これにより求めた単色露光濃度特性曲線
を一例のうちRの特性曲線を示した図である。
この単色露光濃度特性曲線形状は、その感材に固有の
ものであるので、互いに色温度の異なる光を用いて作成
した同色サンプルであっても、同色サンプルから求めた
三色分解濃度DR,DG,DBを変換テーブルを用いて単色露光
濃度▲▼,▲▼,▲▼に変換して単色露光
濃度特性曲線を求めると第4図に示すようにそれらの特
性曲線1′,2′の形状は一致する(ただしlogE方向に同
一形状のまま互いにずれることはあり得る)。
ここで、アンダー露光またはオーバー露光により得ら
れた画像の各画素点の三色分解濃度DR,DG,DBを求め、こ
れらの三色分解濃度を上記変換テーブルを用いて単色露
光濃度▲▼,▲▼,▲▼に変換し、このよ
うにして求めた単色露光濃度(たとえば図の▲
▼)を、第4図に示すようにして適正露光画像に対応す
る単色露光濃度(たとえば図の▲▼)に変換する
ことにより、適正露光画像と正確に一致する濃度に変換
される。この単色露光濃度と各単色光の光量との対応関
係は、単色サンプルおよび標準色サンプルを作成した段
階で既にわかっているため、適正露光画像に対応する単
色露光濃度を実現するように各画素毎に各単色光の光量
を調整して前述したカラー感光体上に照射することによ
り、該感光体上に適正露光画像と非常によく一致した画
像が再生記録される。
上記第2の感光体(たとえば印画紙)上に再生画像を
得たいときは、上記カラー感光体(たとえばカラーネガ
フイルム)上に再生画像を記録した後、たとえば焼付装
置を用いて該カラーネガフイルムに記録された画像を印
画紙上にプリントする等、既知の方法を用いて実現する
ことができるが、直接に第2の感光体(たとえば印画
紙)上に再生画像を得るには、前述した方法を用いるこ
とができる。
すなわち、第2の感光体についても上記カラー感光体
同様にして、第2の三色分解濃度空間の座標点を第2の
単色露光濃度空間の座標点に写像する第2の変換テーブ
ルを求め、第2の感光体の第2の単色露光濃度特性曲線
を求めておくようにしたものである。さらに、カラー感
光体と第2の感光体とを結合するために上記(1)式を
用いてカラー感光体を用いて作成された多数の標準色サ
ンプルのプリンティング濃度PDi(i=R,G,B)を求め
て、カラー感光体の単色露光濃度とプリンティング濃度
との対応を表わす第3の変換テーブルを求めておくこと
により、該プリンティング濃度が第2の感光体について
求めた第2の単色露光濃度特性曲線のlogE軸と対応する
ため、非常に画質の優れた再生画像を第2の感光体上に
直接記録することができる。
この記録は以下のようにして行なわれる。すなわち、
前述した方法により前記カラー感光体上に記録されるは
ずであった適正露光画像に対応する各画素点の単色露光
濃度を求めた後、該各画素点の単色露光濃度を前記第3
の変換テーブルを用いて該各画素点のプリンティング濃
度に変換し、該各画素点のプリンティング濃度を前記第
2の単色露光濃度特性曲線をも用いて該各画素の第2の
単色露光濃度を求め、これら各画素点の第2の単色露光
濃度に対応する光量の前記各第2の単色光を前記第2の
感光体の各画素点に照射することにより、該第2の感光
体上に再生画像を得ることができる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第5図は、カラーレーザプリンタ(以下、単にプリン
タと称する)の概要を表わした斜視図である。
それぞれR,G,Bの単色光を発するレーザ光源10,11,12
から発せられたレーザ光13,14,15は各音響光学的光変調
器(以下、AOMと称する)16,17,18を経由して各レーザ
光13,14,15が独立に強度変調を受けた後、図に示した矢
印G方向に高速で回転する回転多面鏡19より反射し、収
束レンズ系20を経由した後、矢印H方向に回転する回転
ドラム21により搬送されるフイルム状の感光体22上を矢
印I方向に高速で繰り返り走査する。ここで、AOM16,1
7,18により、回転多面鏡19の回転速度およびドラム21の
回転速度と同期して各レーザ光が独立して強度変調さ
れ、感光体22上に目的とする画像が記録される。
第6図は、カラーネガフイルム30に記録した単色サン
プル31,32,33を表した図である。
第5図に示したプリンタは感光体22としてカラー感光
体であるカラーネガフイルム30(以下、単にフイルム30
という)をセットし、レーザ光源10,11,12をそれぞれ単
独に用い、かつAOM16,17,18を用いてレーザ光を強度変
調して作成したものである。単色サンプル31,32,33は、
それぞれRのレーザ光13のみ、Gのレーザ光のみ、Bの
レーザ光15のみを照射し、枠内の数字1〜30毎に互いに
異なった露光量となるようにAOMでレーザ光を強度変調
して作成されている。このフイルム30は、R,G,Bの光を
照射すると、それぞれC,M,Yに発色する性質を有してい
る。この単色サンプル31,32,33の作成に用いたフイルム
30のC,M,Yの各色素は第2図に示したような分光透過率
分布を有しており、たとえばMの色素についても400nm
〜700nmの広い範囲にわたってそのカーブが広がってい
る。
第7図は、第5図に示したプリンタを用いて上記単色
サンプル31,32,33の作成に用いたフイルムと同一特性の
フイルム30上に作成した、多数の標準色サンプル40を示
した図である。
フイルム30を30枚用意し、このフイルム30の枚数が変
わる毎にYの濃度が段階的に変化するように該フイルム
に照射するBの光量が制御され、また各フイルム30内に
おいては、図の横方向(矢印C方向)および縦方向(矢
印M方向)にそれぞれC,Mの濃度が段階的に変化するよ
うにフイルム30上の照射するR,Gの光量が制御され、図
に示すような30×30×30=27,000の標準色サンプル40が
得られる。ここで、レーザ光13,14,15(第5図参照)の
各光量(R,G,Bの各光量)は、仮に各色相の相互の影響
がなかった場合に多数の標準サンプル40がCMY色空間上
で互いに等間隔に並ぶように制御されるが、たとえばあ
る相の発色が他の相の発色を制御する等、各色相(C,M,
Y)の相互間に非常に複雑な影響があるため、各標準色
サンプル40はCMY空間上でかなり歪んだ形に配列される
ことになる。ただし、これは観念上歪むということであ
って、具体的にどのように配列されるかを定める必要は
ない。
尚、本実施例ではC,M,Yの各方向につき30段の標準色
サンプル40を用意したが、これは単に一例であり最終的
な色再現の精度、演算速度等に基づいて定めた、C,M,Y
の各方向につきそれぞれ任意のn1段、n2段、n3段の標準
色サンプルを用意すればよい。また第6図を用いて説明
した各単色サンプル31,32,33も30段である必要はなく、
また、標準色サンプル40の段数と一致している必要もな
い。
第8図は、第6図に示した単色サンプル31,32,33のR,
G,Bの各透過濃度(単色露光濃度▲▼,▲▼,
▲▼)を測定するための濃度計の構成の一例を表し
た概略構成図である。
この濃度計50は測定サンプルの透過濃度を測定する濃
度計であり、単色サンプル31,32,33の下方に配置した光
源51から発した白色光が該単色サンプル31,32,33に照射
され、該単色サンプル31,32,33を透過した光をレンズ系
52経由し、さらに色フイルタ53を経由して光検出器54で
受光される。この色フイルタ53はそれぞれR,G,Bの光の
みを透過する各フイルタ53a,53b,53cからなり、C,M,Yの
各単色サンプル31,32,33の各ステップ(第6図の枠内の
数字1〜30)それぞれについて、Cの単色サンプル31に
ついては色フイルタ53を色フイルタ53a(R)Mを単色
サンプル32については色フイルタ53b(G)Yの単色サ
ンプル33については色フイルタ53c(B)と切替えなが
ら、単色露光濃度▲▼,▲▼,▲▼が測定
される。
尚、実際の濃度計では光源51から発せられた光の色温
度を補正してより正確な測定値を得るために、単色サン
プル31,32,33を透過する前の光のR,G,Bの各光量を測定
し、これらの測定値を用いて単色サンプル31,32,33を透
過した光のR,G,Bの各測定値を補正することが行なわれ
る場合もあるが、これは広く知られた技術であり、ここ
で言及しない。
ここで、測定された単色露光濃度▲▼,▲
▼,▲▼の各値は、単色サンプル31,32,33の各色素
の発色だけでなく、各色フイルタ53a,53b,53cの分光透
過率分布、受光素子54の分光感光分布等の影響を受けて
定まる値であり、同じR,G,Bの表記がされていても単色
フイルム31,32,33の作成の際に用いられた各レーザ光の
R,G,Bとは無関係である。
第9図は、第7図に示した標準色サンプル40の各点の
透過濃度の測定を行なうスキャナーの概略の構成を示し
た構成図である。ここで、スキャナーとは、フイルム30
等に記録された画像の各画素点毎の濃度を測定すること
のできる一種の濃度計をいう。
第7図に示した標準色サンプル40が1枚ずつこのスキ
ャナー60の載置台61上に載置される。載置台61は、図に
示すX方向及び該X方向と直角なY方向に移動可能であ
る。ランプ62から発した白色光63はレンズ64で集光され
て載置台61上の標準色サンプル40を照射する。載置台
は、該白色光63を遮らせないように構成されている。標
準色サンプル40を透過した透過光63aは標準色サンプル4
0の照射された位置のCMY発色濃度の情報を担持してい
る。透過光63aはレンズ65により平行光とされ、ダイク
ロイックミラー66,67により3つの光束に分けられ、そ
れぞれレンズ68,69,70により集光され、R,G,Bの各色フ
イルタ74,75,76を通過した後、R,G,Bの各光の光量がぞ
れぞれ光検出器71,72,73によって検出され、標準色サン
プル40の測定点のR,G,Bの各濃度値が得られる。このよ
うにして、載置台61を矢印X,Y方向に移動し、また載置
台61上の標準色サンプル40を取り替えながら第7図に示
した27000の各標準色サンプルのR,G,Bの各透過濃度が測
定される。この透過濃度を三色分解濃度DR,DG,DBと称す
る。尚、実際のスキャナーでは前述した濃度計と同様に
白色光63の色温度の補正が行なわれることもある。
ここで、このスキャナー60で測定して得た測定値はダ
イクロイックミラー66,67、色フイルタ74,75,76、光検
出器71,72,73の各特性の影響を受けたものであり、した
がって前述した単色サンプル31,32,33をこのスキャナー
60で測定しても第8図に示した濃度計50で測定した測定
値と同一の測定値が得られるとは限らないものである。
しかしながら、単色サンプル31,32,33と標準色サンプル
40の作成には同一のレーザプリンタ(第5図参照)を用
いているため、該レーザプリンタのR,G,Bの各レーザ光1
3,14,15の光量(AOM16,17,18の制御電圧)で結びつけら
れている。そこで上記のようにして得た各濃度に基づい
て、三色分解濃度空間の座標点(DR,DG,DB)を単色露光
濃度空間の座標点(▲▼,▲▼,▲▼)に
写像する変換テーブルを求めることができる。上記二つ
の濃度空間(DR,DG,DB),(▲▼,▲▼,▲
▼)間の変換は前述したような種々の非線形な要因を
含んでいるため、非線形変換となる。
尚、単色サンプル31,32,33は第9図に示したスキャナ
ー60を用いずに第8図に示した濃度計50で測定したが、
これは必ずしも同一のスキャナー60等を用いて測定する
必要はないということであり、濃度計50(第8図)を用
いずに、単色サンプル31,32,33の単色露光濃度▲
▼,▲▼,▲▼もスキャナー60(第9図)で測
定して得てもよいことはもちろんである。
次に以下のようにして、単色サンプル31,32,33、およ
び標準色サンプル40の作成に用いたフイルム30の単色露
光濃度特性曲線(露光量Eの対数logEに対する単色露光
濃度示した曲線)が求められる。
第10図は、フイルム30に段階的な露光を行なうための
装置の一例を表した図である。
ランプ81a,81bにより灰色スクリーン82が一様に照明
される。このスクリーン82をカメラ83により、該カメラ
83内のフイルム30に種々の露光量で露光が行なわれるよ
うに該カメラ83の絞りを調整しながら撮影する。カメラ
83内のフイルム30としては、前述した単色サンプル31,3
2,33および標準色サンプル40の作成に用いたフイルムと
同一の特性を有するフイルム30が用いられる。このよう
にして各コマ毎に露光量を変えて多数撮影した後、該フ
イルム30は標準色サンプル40を作成した際の現像条件と
同一の現像条件により処理される。
第11図はこのようにして露光量を変えて得られたフイ
ルム30(同色サンプル90)を示した図である。
枠内の数字−10〜10は、標準の露光量により撮影した
同色サンプルを0で表わしたとき、たとえば−10〜10ス
テップアンダーな露光により得られた同色サンプルを表
わし、10は10ステップオーバーな露光により得られた同
色サンプルを表わしている。尚、ここでは枠内で−10〜
10の数字を示しているが、かならずしも−10ステップか
ら10ステップまでの露光を行なう必要はなくまた各ステ
ップの中間の露光量をもった同色サンプルを用意しても
よく、必要な精度等により適宜選択される。
また、ここでは、カメラを用いて種々の露光量からな
る同色サンプル90を得ているため、このようにて同色サ
ンプル90を作成することにより、後述するアンダー露光
により得られた画像が該カメラで撮影された画像の場
合、何ら補正しなくてもカメラのフレアー等の影響も同
時に含まれた同色サンプルを得ることができるため、該
カメラを用いて適正露光画像の撮影を行なった場合に相
当する補正を行なうことができることになる。ただし、
かならずしもカメラを用いて同色サンプル90を作成する
必要はなく、たとえば後述する第18図に示すように、階
段状の光学ウエッジ87を用いて同色サンプルを得る等他
の方法を用いてもよい。この場合、補正すべきアンダ露
光またはオーバ露光の画像がカメラ撮影により得られた
画像である場合、カメラのフレアー等の影響を別途考慮
して補正することがより好ましい。
このようにして得られた同色サンプル90は、標準色サ
ンプル40の測定に用いたスキャナー60(第9図参照)に
よりその三色分解濃度DR,DG,DBが測定される。尚、ここ
では標準色サンプル40の三色分解濃度の測定に用いたス
キャナーと同一のスキャナーを用いているが、特性が同
一のスキャナーならば全く同一のスキャナーである必要
はないことはいうまでもないことであり、ここでは簡単
のため特性の同一のスキャナーを含め単に同一のスキャ
ナーと表現する。同色サンプル90の三色濃度分解度DR,D
G,DBは、前述した三色分解濃度空間の座標点(DR,DG,
DB)を単色露光濃度空間の座標点(▲▼,▲
▼,▲▼)に変換する変換テーブルを用いて、単色
露光濃度▲▼,▲▼,▲▼に変換される。
第12図は上記のようにして得た同色サンプル90の単色
露光濃度▲▼,▲▼,▲▼から得た単色露
光濃度特性曲線の一例を示した図である。横軸は露光量
の対数logE、縦軸は単色露光濃度▲▼,▲▼,
▲▼を示している。
第13図はアンダー露光により得られた不適正露光画像
の一例を示した図である。
この画像は、前述した単色サンプル31,32,33、標準色
サンプル40、および同色サンプル90の作成に用いたフイ
ルム30と同一の特性を有するフイルム30上に得られたも
のである。
また、この画像が適正露光と比べどの程度アンダー露
光(またはオーバー露光)であるか、その求め方として
特定の求め方に限定されるものではないが、たとえばこ
の画像全体または広い面積にわたる平均透過濃度(LAT
D;Large Area Transmittance Density)を測定すること
等により求めることができる。ここではこの画像をlogE
で△だけその露光がアンダーであるとする。
この第13図に示した不適正露光画像の各画素点の三色
分解濃度DR,DG,DBが、標準色サンプル40、同色サンプル
90の三色分解濃度の測定に用いたスキャナー60により測
定され、測定された三色分解濃度DR,DG,DBが前述した変
換テーブルを用いて単色露光濃度▲▼,▲▼,
▲▼に変換される。
このようにして変換された、第13図に示した画像の各
画素点の単色露光濃度▲▼,▲▼,▲▼
(これを単色露光濃度▲▼,▲▼,▲
▼とする。)を第12図に示した単色露光濃度特性曲線
を用いて適正露光画像に対応する単色露光濃度▲
▼,▲▼,▲▼に変換される。すなわち、
第12図の縦軸の▲▼,▲▼,▲▼の
位置から横軸と平行に直線を引き、該各直線と、各単色
露光と特性曲線▲▼,▲▼,▲▼との交点
を求め、該各光交点から横軸上に垂線を下し、横軸上で
露光のアンダー程度に相当する△だけ移動し、該移動し
た点に対応する各特性曲線▲▼,▲▼,▲
▼上の点を求めることにより、適正露光画像に対応する
単色露光濃度▲▼,▲▼,▲▼が求
められる。
また、単色サンプル31,32,33に照射したレーザ光13,1
4,15(第9図参照)の光量と、該単色サンプル31,32,33
を濃度計50(第8図参照)で測定して得た単色露光濃度
▲▼,▲▼,▲▼との対応関係は既にわか
っている。
そこで上記のようにして第13図に示したアンダー露光
画像の各画素点の、適正露光画像に対応する単色露光濃
度▲▼,▲▼,▲▼が求めた後、第
5図に示したプリンタにおいて、感光体22としてこれま
で単色サンプル31,32,33等の作成に用いてきたフイルム
30と同一の特性のフイルム30を用い、AOM16,17,18によ
り上記適正露光画像に対応する単色露光濃度▲
▼,▲▼,▲▼を実現するようにレーザ光
13,14,15の強度を変調して、該フイルム30上に画像を再
生記録することにより、適正露光により得られた適正露
光画像はほとんど同一の画像を得ることができる。
尚、上記においては第13図がアンダー露光により得ら
れた不適正露光画像であるとして説明したが、オーバー
露光により得られた不適正露光画像についても同様に補
正できることはいうまでもない。
上記のようにして、フイルム30上に適正露光画像が再
生記録された後、該フイルム30と特性の異なる第2の感
光体、たとえば印画紙上に該画像を得るには、従来から
広く用いられている焼付装置等を用いることにより実現
されるが、第5図に示したプリンタを用いて直接印画紙
(第2の感光体)上に適正露光画像に対応する再生画像
を得ることもできる。
尚、以下に説明する印画紙については、これまでフイ
ルム30に関して用いてきたプリンタ(第5図)と同一の
(または同一特性を有する)プリンタを用いる必要はな
く、フイルム30に関して用いたプリンタと異なる特性
(たとえばレーザー光の波長がやや異なる等)を用いて
もよいが、ここでは簡単のため同一のプリンタを用いる
ものとする。
第14図、第15図は印画紙30′上に作成された、それぞ
れ第2の単色サンプル31,32′,33′および第2の標準色
サンプル40′を示した図である。第6図、第7図に示し
た、フイルム30を用いて作成した単色サンプル31,32,33
および標準色サンプル40とは、フイルム30が印画紙30′
に変わったことを除き、その作成方法等は同一であるた
め、詳しい説明は省略する。尚、各サンプル31′,32′,
33′,40′とも露光量を30段階に変えているが、これが
一例にすぎないことはいうまでもなく、フイルム30の場
合と合わせる必要もない。
第16図は、第14図に示した第2の単色サンプル31′,3
2′,33′のR,G,Bの各反射濃度(第2の単色露光濃度▲
▼′,▲▼′,▲▼′)を測定するための
反射濃度計を構成の例を表わした概略構成図、第17図
は、第15図に示した第2の標準色サンプル40の各点の反
射濃度(第2の三色分解濃度▲▼′,▲▼′,
▲▼′)の測定を行なう反射型スキャナー60′の概
略の構成を示した構成図である。
これら第16図、第17図に示した反射濃度計50′、反射
型スキャナー60′は、それぞれ第8図、第9図に示した
濃度計50、スキャナー60を反射型に構成したものであ
り、第8図、第9図と対応する要素には、該第8図、第
9図に用いた番号と同一の番号にダッシュを付して示
し、詳細な説明は省略する。
ここで、第16図に示した色フイルタ53a′,53b′,53
c′の各分光透過率特性、光検出器54′の分光感度分布
等は、第8図に示したフィルタ53a,53b,53c、光検出器5
4のそれらと同一である必要はない。また、同様に、第1
7図に示したダイクロイックミラー66′,67′、色フィル
タ74′,75′,76′、光検出器71′,72′,73′等の特性
は、第9図に示したそれらと同一である必要はない。
ここで、前述したフイルム30のときと同様に、上記の
ようにして得られた各濃度に基づいて第2の三色分解濃
度空間の座標点(DR′,DG′,DB′)を第2の単色露光濃
度空間の座標点(▲▼′,▲▼′,▲
▼′)に写像する第2の変換テーブルが求められる。
次に、フイルム30の場合と同様に、以下のようにして
第2の単色露光濃度特性曲線を求められる。
第18図は、印画紙30′に段階的な露光を行なう露光装
置の概略の構成を表わした概略構成図である。
光源84から発せられた白色光85は、レンズ系86により
平行光85aとされ、段階状の光学ウェッジ87を透過した
後、印画紙30′を照射する。光学ウェッジ87は一様の分
光透過率を有する光学ガラスを段階状に厚さを変化させ
て作られており、厚さに応じて印画紙30′に照射される
光量が段階的に変化する。
第19図は、このようにして露光量を変えて得られた印
画紙30′(第2の同色サンプル90′)を示した図であ
る。
枠内の数字1〜30毎に段階的に露光量が変化し、数字
が大きくなるほど濃い灰色となっている。尚、ここでは
露光量を30段に変化させているが、該30段は単なる一例
にすぎず、必要な制度等により適宜選択されるものであ
ることはいうまでもない。
このようにして得られた第2の同色サンプル90′は、
第2の標準色サンプル40′の測定に用いたスキャナー6
0′(第17図)を用いて、その第2図の三色分解濃度
DR′,DG′,DB′が測定される。測定された該第2の三色
分解濃度DR′,DG′,DB′は、前述した第2の変換テーブ
ルを用いて、第2の単色露光濃度▲▼′,▲
▼′,▲▼′に変換される。
第20図は、上記のようにして作成した第2の同色サン
プル90′の第2の単色露光濃度▲▼′,▲
▼′,▲▼′から得た、第2の単色露光濃度特性曲
線を一例を示した図である。横軸は露光量の対数logE、
縦軸は第2の単色露光濃度▲▼′,▲▼′,▲
▼′を示している。
以上のようにして、印画紙30′について前述したフイ
ルム30について行なったことと同様な準備を行なうとと
もに、以下のようにしてフイルム30と印画紙30′とを結
合するための準備が行なわれる。
図示しない分光器を用いて、前述したフイルム30につ
いて多数(2700)の標準色サンプル40(第7図参照)の
各点の分光透過率分布T(λ)(λは光の波長を表わ
し、(λ)は該波長の関数であることを表わす)が求め
られる。また、第2の同色サンプル90′の作成に用いた
露光装置(第18図参照)の白色光の分光強度分布P
(λ)が求められる。さらに、印画紙30′の分光感度分
布Si(λ)(i=B,G,R)が考慮され、式 により、プリンティング濃度PDi(i=B,G,R)が求めら
れる。ここで、分光感度分布Si(λ)(i=B,G,R)と
は、各波長で等濃度になるために必要な露光量の逆数と
して定義され、各波長で等エネルギー分布を持つ光の強
度を徐々に変化させて感光材料に照射し、現像後にB、
G、R濃度を測定し、各波長で等濃度になる露光量の逆
数を求めることにより得られる。i=Bは、Bフィルム
濃度(例えば436nmのピーク波長を持つ半値幅20nmのフ
ィルタで測定した濃度)、i=Gは、Gはフィルタ濃度
(例えば546nmのピーク波長を持つ半値幅20nmのフィル
タで測定した濃度)、i=Rは、Rフィルタ濃度(例え
ば644nmのピーク波長を持つ半値幅20nmのフィルタで測
定した濃度)を測定した場合である。この場合、印画紙
30′のB分光感度分布Si(λ)のピーク波長が、フィル
ム30の分光濃度分布のピークに一致する場合、フィルム
30のプリンティング濃度が高くなり、したがって、フィ
ルム30を透過して印画紙30′のB層(青感層)に照射さ
れる光の露光量は小さくなる。また反対に、印画紙30′
のBの分光感度分布のSB(λ)のピーク波長が、フィル
ム30の分光濃度分布のピークからかなりはずれている場
合、フィルム30のプリンティング濃度は低くなり、した
がって、フィルム30を透過して印画紙30′のB層に照射
される光の露光量は大きくなる。このように、プリンテ
ィング濃度の計算に分光感度Si(λ)(i=B,G,R)含
めることにより、プリンティング濃度は印画紙30′にフ
ィルム30の透過光を照射するときのフィルム30の実効的
な濃さを表している。また、フイムム30についての多数
の標準色サンプル40は、前述した変換テーブルにより単
色露光濃度と結合されており、これを用いてフイルム30
の単色露光濃度▲▼,▲▼,▲▼を上記プ
リンティング濃度PDiに変換する第3の変換テーブルが
求められる。
上記プリンティング濃度PDi(以下添字iを省略す
る)は、第18図に示した露光装置の光学ウェッジ87に代
えて画像の記録されたフイルム30を配置した場合を想定
したときに印画紙30′に照射される露光量として対応し
ており、したがって第20図の横軸(logE軸)と対応する
ものである。ただし、第20図の横軸の右側ほどlogEが大
きな値を有するのに対し、PDは横軸の左軸ほどその値が
大きくなり、またlogEとPDとの絶対的な対応(logEのあ
る定まった値たとえばlogE=1.0が、PDのどの値に対応
するか)は定まらない。一方、logEとPDの対応は一致す
る(たとえば横軸上logEで0.5の幅(logE1−logE2=0.5
は、PDで0.5の幅(PD1−PD2=0.5)と同一である)。
第20図において、logEとPDとは上記のような関係を有
するため、logEとPD絶対的な対応が定まらないと、第20
図の横軸をPDとしたとき、特性曲線▲▼′,▲
▼′,▲▼′の横方向に位置が定まらない。しか
し、この横方向の位置は第18図に示した露光装置で光学
ウェッジ87に代えて画像な記録されたフイルム30を配置
したとき、白色光85の色温度の選択、この白色光85のど
のような色フィルタ(図示せず)を組合わせるか等によ
り、印画紙30′にどのようなカラーバランスの画像(た
とえば多少青っぽい画像、赤っぽい画像等)に記録する
かが任意であることや、白色光85の光量や露光時間を任
意であることに対応し、任意に下め得る設計事項である
が、ここでは以下のようにして特性曲線▲▼′,▲
▼′,▲▼′の横方向に位置を定める。
まず、第10図に示した装置により、反射率18%の灰色
のスクリーン82の適正露光画像をフイルム30上に得、現
像した後、第18図に示した露光装置の光学ウェッジ87に
代えて該スクリーン82の適正露光画像が撮影されたフイ
ルム30を配置し、該画像を印画紙30′上に焼き付ける、
この焼付けの際の白色光85の色温度、光量、露光時間等
は、広く用いられている焼付装置に関しての標準的なも
のを用いることができる。この印画紙30′を現像した
後、第17図に示した反射型スキャナー60′を用いて、該
印画紙30′上に記録された反射率10%の灰色スクリーン
82の画像の第2の三色分解濃度DR′,DG′,DB′を求め、
前述した第2の変換テーブルを用いて、該第2の三色分
解濃度DR′,DG′,DB′を第2の単色露光濃度▲
▼′,▲▼′,▲▼′に変換する。このように
して求めた第2の単色露光濃度▲▼,▲
▼,▲▼の焼き付け原稿であるフィルム30に三色
分解濃度DR、DG、DBが、標準色サンプル40のどのサンプ
ルに該当するかを求め(補間が必要な場合もある)、第
3の変換テーブルを使用して該当する標準色サンプル40
のプリンティング濃度PD(これをPD1とする)を求め、
第20図上でPD1の点の第2の単色露光濃度▲▼′,
▲▼′,▲▼′がそれぞれ0.6,0.7,0.8となる
ように(これは単なる設計事項である)、第20図の特性
曲線▲▼′,▲▼′,▲▼′の横方向の位
置を定める。
このようにして特性曲線▲▼′,▲▼′,▲
▼′の位置を定めた後、前述した適正露光画像に対
応する単色露光濃度(すなわちフイルム30に画像を再生
するための単色露光濃度)▲▼,▲▼,▲
▼から印画紙30′に画像を再生するための第2の
単色露光濃度▲▼′,▲▼′,▲▼′が求
められる。すなわち、前述した第3の変換テーブルによ
り適正露光画像に対応する単色露光濃度▲▼,▲
▼,▲▼がプリティング濃度PDに変換さ
れ、次に第20図に示した特性曲線を用いて、第2の単色
露光濃度▲▼′,▲▼′,▲▼′が求めら
れる。
また、第2の単色サンプル31′,32′,33′に照射した
レーザー光13,14,15(第9図参照)の光量と、該第2の
単色サンプル31′,32′,33′を反射濃度計50′(第16図
参照)で測定して得た第2の単色露光濃度▲▼′,
▲▼′,▲▼′との対応関係は既にわかってい
る。
そこで、上記のようにして適正露光画像に対応する第
2の単色露光濃度▲▼′,▲▼′,▲▼′
を求めた後、第5図に示したプリンタにおいて、感光体
22として印画紙30′を用い、AOM16,17,18により、上記
適正露光画像に対応する第2の単色露光濃度▲
▼′,▲▼′,▲▼′を実現するようにレーザ
ー光13,14,15の強度を変調して、該印画紙30′上に画像
を再正記録することにより、適正露光により得られた適
正露光画像はほとんど同一の画像を該印画紙30′上に得
ることができる。
尚、上記実施例は、カラーネガフイルム30に写真撮影
し、該撮影により得られたネガ画像が不適正露光画像で
ある場合に、該カラーネガフイルム30上に適正露光画像
に対応する再生画像を得る例、及び、該ネガ画像のプリ
ントに用いられる印画紙30′上に適正露光画像に対応す
る再生画像を得る例であるが、本発明はこれに限られる
ものではなく、たとえばカラーネガフイルム30に代えて
リバーサルフイルム用い、また印画紙30′に代えてリバ
ーサルフイルムからプリントを得るいわゆる反転ペーパ
ーを用いてもよく、またたとえばカラーネガフイルム30
に代えてインスタントフイルムを用いる等、本発明では
種々のカラー感光体、第2の感光体を用いることができ
る。前述した実施例における各種濃度は、該感光体の種
類に応じて反射濃度、透過濃度に適宜変更される。
(発明の効果) 以上詳細に述べたように、本発明の不適正露光画像の
復元方法は、カラー感光体について、三色露光濃度を単
色露光濃度に変換する変換テーブルと、単色露光濃度特
性曲線とを求めておき、不適正露光画像の各画素点の三
色分解濃度を該変換テーブルを用いて各画素点の単色露
光濃度に変換し、該各画素点の単色露光濃度を上記単色
露光濃度特性曲線を用いて適正露光画像に対応する単色
露光濃度に変換し、該適正露光画像に対応する各画素点
の単色露光濃度に基づいて再生画像を得るようにしたた
め、適正露光画像とその階調、カラーバランス等の非常
によく一致した再生画像を得ることができる。
また、上記に加え、第2の感光体について、上記単色
露光濃度特性曲線に対応する第2の単色露光濃度特性曲
線を求めておき、さらに上記カラー感光体についての単
色露光濃度をプリンティング濃度に変換する第3の変換
テーブルを求めておいて、前述のようにして求めた適正
露光画像に対応する各画素点の単色露光濃度を上記第3
の変換テーブルを用いてプリンティング濃度に変換し、
さらに上記第2の単色露光濃度特性曲線を用いて、該各
画素のプリンティング濃度を第2の単色露光濃度に変換
し、該各画素点の第2の単色露光濃度に基づいて上記第
2の感光体上に再生画像を得るようにすることにより、
前述したカラー感光体と異なる特性を有する第2の感光
体上に適正露光画像に対応する画像が適正に再現され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は写真フイルムの特性曲線を一例を表わした図、 第2図は写真フイルムの各層の色素の分光濃度分布の一
例を示した図、 第3図は互いに色温度の異なる光によって得られた同色
サンプルから求めた三色分解濃度特性曲線の一例のう
ち、Rの特性曲線を示した図、 第4図は互いに色温度の異なる光によって得られた同色
サンプルから求めた三色分解濃度DR,DG,DBを単色露光濃
度▲▼,▲▼,▲▼に変換し、これにより
求めた単色露光濃度特性曲線の一例のうちRの特性曲線
を示した図、 第5図はカラーレーザープリンタの概要を表わした斜視
図、 第6図はカラーネガフイルムに記録した単色サンプルを
表わした図、 第7図はフイルム上に作成した多数の標準色サンプルを
示した図、 第8図は第6図に示した単色サンプルのR,G,Bの各透過
濃度(単色露光濃度▲▼,▲▼,▲▼)を
測定するための濃度計の構成の一例を示した概略構成
図、 第9図は第7図に示した標準色サンプルの各点の透過濃
度の測定を行なうスキャナーの概略の構成を示した構成
図、 第10図はフイルムに段階的な露光を行なうための構成の
一例を表わした図、 第11図は第10図の構成により露光量を変えて得られたフ
イルム(同色サンプル)を示した図、 第12図は同色サンプルの単色露光濃度▲▼,▲
▼,▲▼から得た単色露光濃度特性曲線の一例を示
した図、 第13図はアンダー露光により得られた不適正露光画像の
一例を示した図、 第14図、第15図は印画紙上に作成された、それぞれ第2
の単色サンプル、および第2の標準色サンプルを示した
図、 第16図は第14図に示した第2の単色サンプルのR,G,Bの
反射濃度(第2の単色露光濃度▲▼′,▲
▼′,▲▼′)を測定するための反射濃度計の構成
の一例を表わした概略構成図、 第17図は第15図に示した第2の標準色サンプルの各点の
反射濃度(第2の三色分解濃度DR′,DG′,DB′)の測定
を行なう反射型スキャナーの概略を構成を示した構成
図、 第18図は印画紙に段階的な露光を行う露光装置の概略の
構成を表わした概略構成図、 第19図は第18図の露光装置を用いて露光量を変えて得ら
れた印画紙(第2の同色サンプル)を示した図、 第20図は第2の同色サンプルの第2の単色露光濃度▲
▼′,▲▼′,▲▼′から得た、第2の単色
露光濃度特性曲線の一例を示した図である。 10,11,12……レーザー光源 13,14,15……レーザー光 16,17,18……音響光学的光変調器(AOM) 19……回転多面鏡、20……収束レンズ系 21……回転ドラム、22……感光体 30……カラーネガフイルム 31′……印画紙 31,32,33……単色サンプル 31′,32′,33′……第2の単色サンプル 40……標準色サンプル 40′……第2の標準色サンプル 50,50′……濃度計 53a,53b,53c,53a′,53b′,53c′……色フィルタ 54,54′……光検出器 60,60′……スキャナー 66,67,66′,67′……ダイクロイックミラー 71,72,73,71′,72′,73′……光検出器 74,75,76,74′, 75′,76′……色フィルタ 82……灰色スクリーン(反射率18%) 83……カメラ、87……光学ウェッジ 90……同色サンプル 90′……第2の同色サンプル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー感光体の各色相に対応する各単色光
    のひとつづつを用いて該単色光の光量を種々に変化させ
    て該感光体に照射することにより該感光体の各色相のう
    ち一つの色相に対応する色素が種々の濃度に発色した単
    色サンプルを各色相について作成してこれら単色サンプ
    ルの単色露光濃度を求めるとともに、前記カラー感光体
    と同一の特性を有する感光体に前記各単色光を光量を種
    々に変化させて同時的に照射することにより各色相に対
    応する色素が種々の濃度に発色した多数の標準色サンプ
    ルを作成してこれら標準色サンプルの三色分解濃度を求
    めることにより、三色分解濃度空間の座標点を単色露光
    濃度空間の座標点に写像する変換テーブルを求めてお
    き、さらに、 前記カラー感光体と同一の特性を有する感光体に互いに
    同一の分光強度分布を有する光を互いに露光量を変えて
    照射することにより多数の同色サンプルを得、これら同
    色サンプルの三色分解濃度を求め、これら三色分解濃度
    を前記変換テーブルを用いて単色露光濃度に変換して、
    前記感光体の単色露光濃度特性曲線を求めておき、 前記カラー感光体と同一の特性を有する感光体上に記録
    された画像の各画素点の三色分解濃度を求め、これら各
    画素点の三色分解濃度を前記変換テーブルを用いて単色
    露光濃度に変化し、該画像がアンダー露光またはオーバ
    ー露光により得られた不適正露光画像である場合に前記
    特性曲線を用いて前記各画素点の単色露光濃度を適正露
    光画像に対応する単色露光濃度に変換し、このようにし
    て求めた適正露光画像に対応する各画素点の単色露光濃
    度に基づいて再生画像を得るようにしたことを特徴とす
    る不適正露光画像の復元方法。
  2. 【請求項2】前記カラー感光体に記録された画像の再生
    画像を記録する第2の感光体の各色相に対応する各第2
    の単色光のひとつづつを用いて該第2の単色光の光量を
    種々に変化させて該第2の感光体と同一の特性を有する
    感光体に照射することにより該第2の感光体の各色相の
    うち一つの色相に対応する色素が種々の濃度に発色した
    第2の単色サンプルを該第2の感光体の各色相について
    作成してこれら第2の単色サンプルの第2の単色露光濃
    度を求めるとともに、前記第2の感光体と同一の特性を
    有する感光体に前記各第2の単色光を光量を種々に変化
    させて同時的に照射することにより該第2の感光体の各
    色相に対応する色素が種々の濃度に発色した多数の第2
    の標準色サンプルを作成してこれら第2の標準色サンプ
    ルの第2の三色分解濃度を求めることにより、第2の三
    色分解濃度空間の座標点を第2の単色露光濃度空間の座
    標点に写像する第2の変換テーブルを求め、前記第2の
    感光体と同一の特性を有する感光体に互いに同一の分光
    強度分布を有する第2の光をその露光量をプリンティン
    グ濃度に対応づけて変化させて照射することにより多数
    の第2の同色サンプルを得、これら第2の同色サンプル
    の第2の三色分解濃度を求め、これら第2の三色分解濃
    度を前記第2の変換テーブルを用いて第2の単色露光濃
    度に変換して、前記第2の感光体の第2の単色露光濃度
    特性曲線を求めておき、さらに 前記カラー感光体に形成された前記多数の標準色サンプ
    ルの分光分布を求め、該分光分布をT(λ)、前記第2
    の光の分光強度分布をP(λ)、前記第2の感光体の分
    光感度分布をSi(λ)、光の波長をλとしたとき、前記
    プリンティング濃度PDiを演算式 に従って前記多数の標準色サンプルのそれぞれについて
    求めることにより、前記カラー感光体に形成された前記
    単色サンプルの単色露光濃度と前記プリンティング濃度
    との対応を表わす第3の変換テーブルを求めておき、 前記適正露光画像に対応する各画素点の単色露光濃度を
    求めた後、各画素点の単色露光濃度を前記第3の変換テ
    ーブルを用いて該各画素点のプリンティング濃度に変換
    し、該各画素点のプリンティング濃度を前記第2の単色
    露光特性曲線を用いて該各画素点の第2の単色露光濃度
    を求め、これら各画素点の第2の単色露光濃度に対応す
    る光量の前記第2の単色光を前記第2の感光体の各画素
    点に照射することにより、該第2の感光体上に再生画像
    を得ることを特徴とする請求項1記載の不適正露光画像
    の復元方法。
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