JPH07287324A - 写真焼付機の露光制御方法及び装置 - Google Patents

写真焼付機の露光制御方法及び装置

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JPH07287324A
JPH07287324A JP6077569A JP7756994A JPH07287324A JP H07287324 A JPH07287324 A JP H07287324A JP 6077569 A JP6077569 A JP 6077569A JP 7756994 A JP7756994 A JP 7756994A JP H07287324 A JPH07287324 A JP H07287324A
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JP
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matrix
area
color correction
photometric
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JP6077569A
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English (en)
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Yasuharu Iwaki
康晴 岩城
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/402,373 priority patent/US5671041A/en
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    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/80Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus in dependence upon automatic analysis of the original
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
    • G03B27/735Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers in dependence upon automatic analysis of the original

Abstract

(57)【要約】 【構成】 測光手段11は、各色補正フイルタのセット
位置を変えた状態で焼付光量を測光し、測光濃度を求め
る。領域判定手段12は、得られた測光濃度がどの領域
に属するかを判定する。記憶手段13は、各領域毎に各
色補正フイルタのセット位置と測光濃度との関係を記憶
する。マトリクス要素演算手段14は、記憶手段13か
らの測光濃度とフイルタセット位置とに基づきフイルタ
キャリブレーションカーブを作成し、このフイルタキャ
リブレーションカーブを用いて測光濃度から仮想フイル
タ位置を求める。また、測光濃度の大小に応じて仮想フ
イルタ位置をクラス分けする。そして、分割した各領域
毎にマトリクス演算式のマトリクス要素を回帰分析によ
り求める。 【効果】 分割した領域毎に回帰分析によって線形モデ
ルを当てはめるから、回帰残差(誤差)を減少すること
ができる。これにより色補正フイルタのセット位置を精
度良く求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真焼付機の露光制御方
法及び装置に関し、特に色補正フイルタを焼付光路に挿
入して焼付光の光質を調節する調光タイプの写真焼付機
の露光制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】調光タイプの写真焼付機では、光源とネ
ガフイルムとの間に、光質調節部が設けられている。こ
の光質調節部は、シアン,マゼンタ,イエローの色補正
フイルタを焼付光路内に挿入するものであり、各色補正
フイルタの挿入量(セット位置)を変えることで、焼付
光の三色光の割合及び強度を変えて、焼付光の光質を調
節している。
【0003】このような調光タイプの写真焼付機におけ
る露光制御方法では、まず、各色補正フイルタを所定の
測定位置にセットして、この調光状態でネガフイルムを
透過させて得られる画像を受光器で各色毎に測光する。
そして、得られた各色の測光濃度(受光器により測光さ
れた濃度の対数変換値)をもとにして、適正な焼付露光
量を算出し、必要に応じてマニュアル入力された補正デ
ータと併せて、焼付光の各色の光量を決定する。その
後、この決定した光量となるように、各色補正フイルタ
が焼付光路にセットされ、焼付光の赤色R,緑色G,青
色Bの3色光の割合及び強度が調節される。この色補正
フイルタのセット位置と焼付光量との関係は一般に非線
形な関係となり、希望する焼付光を得るための、フイル
タセット位置を精度良く求めることは難しい。
【0004】このため、フイルタのセット位置と、この
フイルタセット位置によって調光された焼付光により照
明されたネガフイルムのR,G,Bの3色濃度の対数変
換値との関係が比例関係となるように、図13に示すよ
うに焼付光路の開口LW内に1対のフイルタF1,F2
を挿入自在にし、この1対のフイルタF1,F2の直線
的移動量に対してフイルタ開口部OAの面積が指数関数
的に変化するものが用いられる場合がある。しかしなが
ら、この場合には、完全にこれを満たすような形状のフ
イルタを製作することは困難である。なお、図13
(A)はフイルタが半分弱ほど挿入された状態を示し、
(B)は全閉状態、(C)は全開状態を示している。
【0005】また、色補正フイルタ、例えばシアンのフ
イルタは、G,B光を完全に透過して、R光を完全に反
射(あるいは吸収)するのが理想であるが、現実には、
図14に示すように、R光領域の透過率が0%ではな
く、G,B光領域の透過率も100%ではないため、シ
アンフイルタの挿入量を変化させると、R光に対する透
過率のみが変化するのではなく、G,B光に対する透過
率も僅かに変化してしまう。マゼンタ及びイエローのフ
イルタも同様であり、1色光の透過率のみを調節するこ
とはできない。しかも、フイルタからの漏れ光は、フイ
ルタ相互間で多重反射を起こし、見かけ上の透過率が変
化し、さらにその影響は各フイルタの挿入量によって変
化する。
【0006】また、色補正フイルタが1色光のみを完全
に反射(あるいは吸収)するような矩形状の分光特性を
持っている場合にも、光源からの光束を完全に平行にす
ることは困難であり、そのため入射角依存性により見掛
け上の色補正フイルタの分光透過率がなまった特性とな
る。このため、波長シフトを生じて、1色光のみを独立
に変化させることができない。
【0007】したがって、3枚の色補正フイルタのセッ
ト位置が、それぞれ焼付光のR,G,B光の強度に影響
を与えるため、3枚のフイルタセット位置Pc,Pm,
Pyと、照明されたネガフイルムのR,G,B濃度G
r,Gg,Gbの関係は、次式のように表される。 Gr=ψ(Pc,Pm,Py) Gg=ψ(Pc,Pm,Py) Gb=ψ(Pc,Pm,Py) このように、色補正フイルタのセット位置を変えて焼付
光を調光する場合には、焼付光のR,G,B光の強度
は、それぞれが3枚のフイルタセット位置の関数となっ
ており、更にその特性は非線形となっている。
【0008】フイルタセット位置とR,G,B光の強度
との関係が非線形であり、これを考慮した上で高精度な
露光制御を行う方法として、特開平3−188434号
公報には、3枚の色補正フイルタのセット位置を同じ量
ずつ変えて作成したキャリブレーションカーブを用い
て、3色測光濃度とフイルタセット位置との関係を変換
することによって線形化した後、回帰分析によって算出
されるマトリクス演算式を用いてフイルタセット位置を
求める方法が開示されている。
【0009】また、特開平4−368933号公報に
は、3色光のR,G,B強度空間とフイルタ挿入量C,
M,Y空間の各点の対応関係を予め確定してルックアッ
プテーブルを作成し、これをルックアップテーブルメモ
リ(LUT)に記憶しておき、これを参照することによ
ってフイルタセット位置を求める方法が開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−188434号公報で開示されるような方法の場合
には、3色光と色補正フイルタのセット位置との非線形
な関係を、3枚のフイルタを同じ量ずつ挿入したときの
3色光との関係であるキャリブレーションカーブの線形
変換で表すことになり、3枚のフイルタセット位置が大
きく異なるような場合には、実際の関係と一致しなくな
るという問題がある。
【0011】また、特開平4−368933号公報で開
示されるような方法の場合には、3色光とフイルタ挿入
量との関係を、3枚のフイルタ挿入量の全ての組み合わ
せについてテーブルを作成するため、非線形性による調
光の不具合が発生しないものの、メモリ容量が膨大にな
るという問題がある。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、色補正フイルタの不整吸収や、フイルタ挿入量
と3色光強度との関係の非線形を考慮して、より一層高
精度な露光制御を可能にした露光制御方法及び装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の写真焼付機の露光制御方法は、マト
リクス演算式のマトリクス要素を決定する際に、少なく
とも一色の領域を複数に分割し、分割した各領域毎に前
記マトリクス演算式のマトリクス要素を求めておき、三
原色の測光濃度によりマトリクス演算する際に、この測
光濃度が属する領域のマトリクス要素を用いるようにし
たものである。
【0014】また、請求項2記載の写真焼付機の露光制
御方法は、請求項1記載の発明において、前記分割した
領域に対応したマトリクス要素を用いて、測光濃度から
フイルタセット位置を算出する際に、領域の分割付近で
のフイルタセット位置の不連続部分を平滑化したもので
ある。
【0015】また、請求項3記載の写真焼付機の露光制
御方法は、請求項2記載の発明において、領域の分割付
近でのフイルタセット位置の不連続部分を平滑化するた
めに、隣接する複数の領域毎に、この領域におけるマト
リクス要素を用いてフイルタセット位置を求め、この複
数のフイルタセット位置を、測光濃度と各領域の代表点
との距離に応じて加重平均をとるようにしたものであ
る。
【0016】また、請求項4記載の写真焼付機の露光制
御装置は、少なくとも一色の領域を複数に分割し、分割
した各領域毎に前記マトリクス演算式のマトリクス要素
を記憶したマトリクス要素記憶手段と、焼付露光量が分
割したどの領域に属するかを判定して、属する領域のマ
トリクス要素をマトリクス要素記憶手段から選択する要
素選択手段と、この要素選択手段からのマトリクス要素
を用いてマトリクス演算式により各色補正フイルタのセ
ット位置を演算するマトリクス演算手段とを備えたもの
である。
【0017】また、請求項5記載の写真焼付機の露光制
御装置は、請求項4記載の写真焼付機の露光制御装置に
おいて、マトリクス演算手段で演算された色補正フイル
タのセット位置が、分割された領域の境界において、隣
接する領域間で連続するように平滑化処理を行って色補
正フイルタのセット位置を決定する平滑化手段を設けた
ものである。
【0018】また、請求項6記載の写真焼付機の露光制
御装置は、請求項4又は5記載の写真焼付機の露光制御
装置において、色補正フイルタのセット位置を変えて、
焼付光の光量を測光する手段と、この測光手段からの測
光濃度を、前記分割した領域毎に分けて、測光濃度と色
補正フイルタのセット位置との対応関係を各領域毎に記
憶する手段と、この記憶手段からの測光濃度と色補正フ
イルタのセット位置との対応関係を各領域毎にマトリク
ス演算式で表すために、各マトリクス要素を回帰分析に
よって求めるマトリクス要素算出手段を設けたものであ
る。
【0019】
【作用】本発明の写真焼付機の露光制御装置の機能ブロ
ック図を示す図1において、測光手段1によりプリント
対象コマが三色分解測光される。焼付露光量演算手段2
は、周知の焼付露光量演算式を用いてR,G,Bの測光
濃度から焼付露光量を求め、この焼付露光量を領域選択
手段3及びマトリクス演算手段4に送る。領域選択手段
3は、分割した領域のどれに焼付露光量が属しているか
を判定して、属している領域信号をマトリクス要素選択
手段5に送る。マトリクス要素選択手段5は、マトリク
ス要素記憶手段7から該当する領域のマトリクス要素を
選択し、このマトリクス要素をマトリクス演算手段4に
送る。
【0020】マトリクス演算手段4は、マトリクス要素
と焼付露光量とに基づきマトリクス演算して、得られた
色補正フイルタ位置を平滑化手段6に送る。マトリクス
演算手段4は、隣接する領域におけるマトリクス要素を
用いてこの隣接領域における色補正フイルタ位置を算出
する。平滑化手段6は、各領域におけるマトリクス要素
を用いて、求めた色補正フイルタ位置を例えば加重平均
により平滑化する。露光制御手段8は、平滑化手段6か
らの色補正フイルタ位置に基づき色補正フイルタをセッ
トして、最適な光量となるように焼付光を調節し、これ
により焼付露光を行う。
【0021】マトリクス要素算出装置の機能ブロック図
を示す図2において、色補正フイルタ駆動手段10は、
焼付光路にシアン,マゼンタ,イエローの各色補正フイ
ルタを挿入する。また、測光手段11は、各色補正フイ
ルタのセット位置を変えた状態で焼付光量を測光し、測
光濃度を求める。領域判定手段12は、測光濃度がどの
領域に属するかを判定する。記憶手段13は、各領域毎
に、各色補正フイルタのセット位置と測光濃度との関係
を記憶する。マトリクス要素演算手段14は、記憶手段
13からの測光濃度とフイルタセット位置とに基づきフ
イルタキャリブレーションカーブを作成する。そして、
このフイルタキャリブレーションカーブを用いて、測光
濃度から仮想フイルタ位置を求める。また、測光濃度の
大小に応じて仮想フイルタ位置をクラス分けする。そし
て、分割した各領域毎にマトリクス演算式のマトリクス
要素を回帰分析により求める。このように、本発明で
は、回帰分析によって線形モデルに当てはめる際に、そ
の領域を分割することによって、回帰残差(誤差)が減
少され、これにより色補正フイルタのセット位置が精度
良く求められる。なお、写真焼付機の測光手段1及び露
光制御手段8のフイルタセット手段と、マトリクス要素
算出装置の測光手段11及び色補正フイルタ駆動手段1
0とは兼用してもよく、この場合には装置構成を簡単に
することができる。
【0022】
【実施例】本発明を実施した写真焼付機を示す図3にお
いて、現像処理済みのネガフイルム20はフイルムキャ
リア21にセットされる。フイルムキャリア21は、周
知のようにネガフイルム20の各コマをマスク開口22
にコマ送りする。フイルムキャリア21の下方には、下
から順に光源23,光質調節部24,拡散ボックス25
が配置されている。光源23は白色光を放出するランプ
23a及びリフレクタ23bから構成されている。
【0023】光質調節部24は、イエロー,マゼンタ,
シアンの各色補正フイルタ26,27,28を備えてお
り、各色補正フイルタ26〜28は焼付光路29内に完
全に入り込んだ全閉状態から、焼付光路29から完全に
退避した全開状態へとシフト機構30により変移自在に
されている。シフト機構30は周知のように、3個のパ
ルスモータ31の回転により各色フイルタ26〜28の
セット位置を変更する。拡散ボックス25は光質調節部
24で調節された焼付光を拡散させ、ネガフイルム20
のプリント対象コマを均一に照明する。ネガフイルム2
0を透過した焼付光は、焼付レンズ35を通り、シャッ
タ36が開いている間、カラーペーパー37に入射し、
ネガ像を焼付露光する。シャッタ36はシャッタ駆動部
38により開閉される。
【0024】プリント対象コマに臨む位置で斜め上方に
は、受光器40が設けられている。受光器40は、プリ
ント対象コマの平均透過濃度、例えばLATDを各色毎
に測光するために、赤色用受光部41,緑色用受光部4
2,及び青色用受光部43を備えている。これら受光部
41〜43は、周知のように色フイルタと受光素子とか
ら構成されており、色フイルタで選択した波長域の光を
光電変換する。各受光部41〜43で出力された信号
は、アンプ44R,44G,44Bで増幅されA/D変
換器45R,45G,45BでA/D変換された後に、
対数変換器46R,46G,46Bでそれぞれ対数変換
される。この対数変換器46R,46G,46Bにより
測光濃度(厳密には光量の対数値)の信号(測光ゲイン
値)に変換されてから、この信号はコントローラ50及
びマトリクス演算回路51に送られる。なお、本実施例
では、プリント対象コマに臨む位置で斜め上方に受光器
40を設けたが、この受光器は、例えばハーフミラーや
ハーフプリズム等を用いてカラーペーパーと受光器とに
分光して測光するようにしてもよい。
【0025】コントローラ50は周知のようにマイクロ
コンピュータから構成されており、内蔵するROMに記
憶した制御シーケンスに基づき各部を制御してプリント
を行うプリントモードの他に、各種の設定モードに切り
換えられるようになっている。本発明に関係するモード
としては、前記プリントモードとプリント設定モードと
がある。プリント設定モードでは、後に詳しく説明する
ように、フイルタキャリブレーションカーブを作成する
ための測光を行い、得られた測光濃度に基づきキャリブ
レーションカーブを作成した後に、これを用いて測光濃
度から仮想フイルタ位置を求める。次に、測光濃度の大
小に応じて分割した領域毎に、回帰分析により、測光濃
度と仮想フイルタ位置とを線形関数で近似させる。
【0026】また、プリントモードでは、コントローラ
50は、周知の露光量演算式に基づき測光ゲイン値から
適正な焼付露光量を算出し、これをマトリクス演算回路
51に送る。本実施例ではほぼ適正な露光量で撮影され
た一般的なネガ像に対しては焼付時間を一定にしている
ため、焼付露光量として、照度の時間積分値である焼付
露光量に対応して決定される濃度の信号であるゲイン値
を用いている(以下、単に焼付露光量という場合にはこ
のゲイン値をいう)。更に、コントローラ50は、算出
した焼付露光量に基づきこの焼付露光量に対応する領域
のマトリクス要素を選択し、この選択したマトリクス要
素をマトリクス演算回路51に送る。マトリクス要素は
焼付露光量の大小に応じて決定される領域毎に予めプリ
ント設定モードで求められており、コントローラ50の
メモリ50aに記憶されている。
【0027】マトリクス演算回路51は、選択されたマ
トリクス要素を用いて数式1により焼付露光量に基づき
マトリクス演算を実行して仮想フイルタ位置P'c,P'
m,P'yを算出し、このフイルタ位置P'c,P'm,P'y
をドライバ52に送る。ドライバ52はこのフイルタ位
置信号に基づき駆動パルス数を発生させ、この駆動パル
ス数で各モータ31を回転制御して、各色補正フイルタ
26〜28のセット位置を調節し、適正な色補正を行
う。
【0028】
【数1】 ここで、 a11〜a33,δc,δm,δy:回帰分析で求めたマトリク
スの要素 Gr,Gg,Gb:R,G,Bの測光濃度又は露光補正量
(いずれもゲイン値で表される) P'c,P'm,P'y:シアン,マゼンタ,イエローの各フ
イルタのセット位置を、キャリブレーションカーブによ
って変換した仮想フイルタ位置
【0029】また、マトリクス演算回路51とドライバ
52との間には、平滑化回路53が設けられており、後
に詳しく説明するように、領域分割した境界部分にある
仮想フイルタ位置P'c,P'm,P'yに対して、各領域内
の代表点からの距離に応じて加重平均を算出し、この平
均値をフイルタ位置としてドライバ52に送る。
【0030】コントローラ50は、プリントモードで
は、プリント対象コマを受光器40により測光し、この
測光濃度に基づき焼付露光量を算出する。また、プリン
ト設定モードでは、各色の測光濃度を複数の領域に分割
し、この分割した領域毎に、非線形な特性を線形関係で
表すマトリクス要素を回帰分析により求め、これを記憶
する。
【0031】プリント設定モードでは、次のようにして
マトリクス要素を求める。先ず、フイルタ位置をPc,
Pm,Py(cはシアン,mはマゼンタ,yはイエロ
ー)として、このフイルタ位置によって調光された焼付
光の3色測光濃度をGr,Gg,Gbとする。各色補正
フイルタ26〜28は、パルスモータ31によって駆動
され、その位置を本実施例ではパルス数で表している。
例えば、パルス数が「0」で焼付光路内に色補正フイル
タが挿入された全閉状態となり、パルス数が「800」
で焼付光路から色補正フイルタが完全に退避した全開状
態となる。
【0032】イエロー,マゼンタのフイルタ26,27
を全開にして、シアンのフイルタ28のセット位置のみ
を変化させた時の、赤色測光濃度は、図4のA1に示す
ように、全閉状態で最大となり、シアンのフイルタ28
のセット位置が変化してシアンフイルタ28が焼付光路
から次第に退避すると、これに対応して赤色測光濃度も
低くなる。また、イエロー,マゼンタのフイルタ26,
27を全閉にして、シアンのフイルタ28のセット位置
のみを変化させた時の、赤色測光濃度は、図4のA2に
示すように、全閉状態で最大となり、シアンのフイルタ
28のセット位置が変化してシアンフイルタ28が焼付
光路29から次第に退避すると、これに対応して赤色測
光濃度も低くなる。しかし、イエロー,マゼンタのフイ
ルタ26,27によって赤色光が僅かにカットされるた
め、A1に比べて赤色測光濃度が上がり、A1の曲線と
は一致しない。
【0033】また、3枚のフイルタ26〜28のセット
位置を同じにして同量ずつ変化させた時の赤色測光濃度
は、図5に示すように、全閉状態で最大となり、各フイ
ルタ26〜28のセット位置が変化して各フイルタ26
〜28が焼付光路29から次第に退避すると、これに対
応して赤色測光濃度も低くなる。この図5に示す曲線を
キャリブレーションカーブA3という。図4,図5に示
すような非線形な特性を線形化するために、このキャリ
ブレーションカーブA3を変換関数として、フイルタ位
置Pcを仮想フイルタ位置P’cに変換すると、図7に
示すように、キャリブレーションカーブA3は原点を通
る傾き1の直線になり、図4に示すようなその他のフイ
ルタセット位置においても、図6に示すようにある程度
の線形化が図れる。なお、図6のA4は、図4のA1を
キャリブレーションカーブA3により変換したものを示
し、A5は図4のA2をキャリブレーションカーブA3
により変換したものを示している。
【0034】緑色,青色測光濃度についても同様であ
り、それぞれ各測光濃度のキャリブレーションカーブを
用いて、仮想フイルタ位置P'm,P'yへ変換する。この
変換の過程は、前記特開平3−188434号公報の手
法と同じである。ただし、特開平3−188434号公
報では、仮想フイルタセット位置と測光濃度との関係を
そのまま回帰分析によって線形近似を行っているが、本
発明では、仮想フイルタセット位置と測光濃度との関係
をR,G,B濃度の大小によって領域分けした後に、各
領域ごとに回帰分析して線形関数で近似する。そして、
数式1のマトリクス要素を各領域毎に求める。図8は、
R測光濃度の大小によって、領域をrでAR1とAR2
とに2分割したものであり、それぞれの領域AR1,A
R2における線形近似のようすを示している。
【0035】なお、各測光濃度R,G,Bの大小関係に
よって、仮想フイルタ位置と測光濃度との関係を、複数
の領域に分割して、その領域毎に異なったマトリクスを
用いて計算を行うため、領域分割の境界付近では、隣接
する2つ(またはそれ以上)の領域内での計算結果が一
致しなくなり、不連続になる。このため、図3に示すよ
うにマトリクス演算回路51とドライバ52との間に平
滑化回路53が設けられている。
【0036】平滑化回路53は、平滑化処理を行う。先
ず、分割した複数の領域の境界近傍にある測光濃度か
ら、各領域毎にその領域のマトリクス要素を用いて仮想
フイルタ位置を求める。そして、隣接する領域のマトリ
クス演算の結果である仮想フイルタ位置を、その領域か
らの距離に応じて重み付け平均をとり、平滑化する。例
えば、図9に示すように、測光濃度空間において、測光
濃度Gr,Gg,Gbが、3つの領域A,B,Cによっ
て分割された境界付近の値である場合に、この3つの領
域のマトリクス演算結果を各領域からの距離に応じて加
重平均して仮想フイルタ位置を求める。この加重平均
は、隣接した領域A,B,Cのマトリクス演算結果に基
づき数式2を用いて求められる。
【0037】
【数2】 P'c=kA ・P'cA +kB ・P'cB +kC ・P'cC
【0038】ここで、 P'cA, P'cB, P'cC:隣接した領域A,B, Cのマ
トリクス演算結果であるシアンの仮想フイルタ位置kA,
kB, kC :隣接した領域A,B,C内の代表点の測光濃度rN,
gN,bNと調光する測光濃度Gr,Gg,Gbとの濃
度座標内での距離RAに応じた加重平均の係数
【0039】距離RAは数式3により求められる。
【0040】
【数3】RA2 = (rN−Gr)2+ (gN−Gg)2
(bN−Gb)2
【0041】同様にして、領域B, Cからの距離RB,
RCを計算して、加重平均の係数を以下のようにして決
定する。先ず、各距離RA,RB,RCから数式4を用
いてkA',kB',kC'を求める。
【0042】
【数4】kA'=1/(RA2 +ε) kB'=1/(RB2 +ε) kC'=1/(RC2 +ε) ここで、 ε:調光する測光濃度と濃度領域の代表点が一致する場
合に、上式が計算不能にならないようにするための小さ
な定数である。
【0043】次に、数式5を用いてkA',kB',kC'か
ら加重平均の係数kA, kB, kCを求める。
【0044】
【数5】kA =kA'/(kA'+kB'+kC') kB =kB'/(kA'+kB'+kC') kC =kC'/(kA'+kB'+kC') なお、加重平均の係数はkA +kB +kC =1となるよ
うに決定される。
【0045】このように、加重平均により隣接した領域
におけるマトリクス演算結果を平滑化することにより、
各領域の隣接部分における仮想フイルタ位置の不連続を
無くして、高精度な露光制御を行うことができる。
【0046】図10は、R=r,G=g,B=bを境界
として測光濃度空間を分割領域S1〜S8に8分割した
例である。このように、8分割した場合には、8つの領
域が接している点が存在する。また、4つの領域が1つ
の直線で接しているので、この直線近傍では4つのマト
リクスを計算することになる。しかし、ある濃度値がど
のような領域境界の近傍なのかを判定することは、計算
が複雑になり、更に、4つの領域近傍なのか、2つなの
かを判定して、計算するマトリクスを選ぶと、そこで、
不連続部分が生じてしまう可能性がある。そこで、図1
0のように直方体状に分割した場合には、常に8つの領
域に対応するマトリクスを演算して、その結果(フイル
タ位置ポジション、あるいは仮想フイルタ位置)を距離
に応じて加重平均することにした。この他の分割方法に
ついても、目標濃度値が含まれる領域、及び近傍の領域
を常に選択して、それぞれの領域に対応したマトリクス
を用いてフイルタ位置を求め、それらを距離に応じて加
重平均することで、不連続を平滑化する。したがって、
目標濃度値が分割境界の近傍である、無しに関わらず、
平滑化の計算は行われるが、平滑化の効果は、距離の大
きくなる境界近傍で強くなり、いずれの領域の内部にあ
る場合には、距離が「0」になるので、平滑化の効果が
なくなるようになっている。
【0047】次に、本実施例の作用を説明する。先ず、
プリント設定モードでは、マトリクスの要素が求められ
る。このため、色補正フイルタ26〜28を全開(パル
ス数800)から全閉(パルス数0)まで、100刻み
のステップで動かし、3枚の色補正フイルタ26〜28
の挿入量の全ての組み合わせについて、ノーマルコント
ロールネガの平均透過濃度を測光する。ノーマルコント
ロールネガは被写体に円形模様を使ったネガフイルムで
あり、中灰色の円形模様により顧客ネガの標準的なもの
を表したものである。
【0048】次に、線形化のために、色補正フイルタ2
6〜28の位置を、仮想フイルタ位置に変換するキャリ
ブレーションカーブを測定する。キャリブレーションカ
ーブは、3枚の色補正フイルタ26〜28のセット位置
を同じにして、例えば各フイルタ26〜28を「0」,
「50」,「100」・・・のようなステップで動かし
て、各セット位置で、ノーマルコントロールネガの平均
透過濃度を測光する。次に、測光濃度によりキャリブレ
ーションカーブによって変換した仮想フイルタ位置を求
める。そして、この仮想フイルタ位置と測光濃度とを測
光濃度の大小によってクラス分けし、この後、各クラス
分けした領域毎に線形化するためのマトリクス要素を回
帰分析により求める。
【0049】プリントモードでは、上記のようにして決
定されたマトリクス要素を用いて、色補正フイルタ26
〜28のセット位置を求める。先ず、フイルムキャリア
20のマスク開口22位置にネガフイルム21のプリン
ト対象コマがセットされ、このコマが受光器40により
測光される。この測光時には、各色補正フイルタ26〜
28が所定の測光位置に設定される。受光器40の各受
光部41〜43からの信号は対数変換器46R,46
G,46Bで対数変換されコントローラ50に送られ
る。
【0050】コントローラ50は周知の露光演算式に基
づき適正な焼付露光量を算出し、これをマトリクス演算
回路51に送る。更に、コントローラ50は、算出した
焼付露光量に基づき、この焼付露光量がどの領域に属す
るかを求め、この領域及び近傍の領域に応じたマトリク
ス要素をマトリクス演算回路51に送る。平滑化処理の
場合には、属する領域でのマトリクス演算が終わった後
に、隣接する領域におけるマトリスク要素が送られ、こ
のマトリクス要素に基づき隣接する領域でのフイルタセ
ット位置が算出される。
【0051】マトリクス演算回路51では、コントロー
ラ50から送られた焼付露光量及びマトリクス要素を用
いて、数式1によりマトリクス演算し、色補正フイルタ
26〜28のセット位置を求める。このフイルタセット
位置は平滑化回路53を介してドライバ52に送られ
る。
【0052】平滑化回路53では、各領域のフイルタセ
ット位置を加重平均してこれを平滑化して、このフイル
タセット位置をドライバ52に送る。また、焼付露光量
が各領域の境界付近にはない場合には距離が「0」に近
くなるので、平滑化の効果がなくなる。ドライバ52
は、フイルタセット信号に基づき各色フイルタ26〜2
8のセット位置を調節し、プリント対象のネガ像に最適
な焼付光量となるように三色光の割合及び強度を調節す
る。これにより、ネガ像は最適な焼付光量でカラーペー
パー37に焼付露光される。
【0053】次に、本実施例の効果を評価するための実
験とこれの結果とを説明する。この実験では、素現ネガ
をフイルムキャリア21のマスク開口22にセットし
て、プリント設定モードでの測光を行い、測光濃度の大
小によって図10に示すように領域を8つに分割して、
マトリクス要素を求める。次に、コントローラ50から
送られてくる露光補正量の代わりに、ある目標濃度を設
定し、この目標濃度から仮想フイルタ位置を求めて、こ
の位置にフイルタ26〜28をセットして、ネガ透過光
濃度を実測し、目標濃度からのずれを評価した。
【0054】具体的には、図11に示すような処理手順
により従来方法による場合と本発明方法による場合とに
ついて実験を行い、これの結果を比較して本実施例の効
果を評価した。先ず、各色補正フイルタ26〜28のセ
ット位置を200〜600(全開800,全閉0)まで
100刻みで変化させたときの、実測測光濃度を目標濃
度とした。そして、この濃度値が得られるフイルタのセ
ット位置をマトリクス演算によって推定する。次に、実
際にフイルタをその位置に移動して濃度を実測する。そ
して、この実測濃度と目標値との誤差を求めて、この誤
差によって調光精度を評価した。この実験により、本発
明方法によれば、現状の方法と比較して、調光誤差(濃
度値)が約半分程度に減少したことが確認されており、
調光精度の向上に有効であることがわかった。
【0055】上記実施例では、測光濃度の大小によって
領域を分割したが、この他に、図12に示すように、測
光濃度の色バランスによって例えば3つにクラス分けし
た分割領域T1〜T3としてもよい。R,G,B濃度が
ほぼ等しいような分割領域T1の場合にはこの測光濃度
と色補正フイルタの挿入量との関係が、キャリブレーシ
ョンカーブに近くなるので、線形性が強くなる。色バラ
ンスがくずれると、キャリブレーションカーブによる線
形化が充分ではなくなり、分割領域T2,T3の順に非
線形性が強くなる。そこで、R,G,B濃度の色バラン
スのくずれ方によって、濃度領域を分割し、非線形性が
強い色バランスのくずれた領域ほど分割数を増やすよう
にすれば、より一層精度の高い露光制御を効率良く実現
することができる。
【0056】また、上記実施例では、図10に示すよう
に、各色毎に領域を2分割して全体では分割領域を8個
としたが、この分割数や分割領域はこれに限定されるこ
となく、分割領域は適宜増減することができる。例え
ば、分割する色は1色以上であればよく、また分割数は
2に限らず、3以上であってもよい。分割数を増やすこ
とで、各マトリクス要素の算出に手間がかかるものの、
色補正フイルタのセット位置をより一層高精度に求める
ことができるようになる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色補正フイルタの不整吸収や、フイルタ開口部形状等に
起因する、焼付光の3色濃度と、光路への色補正フイル
タの挿入量との関係の非線形性を考慮し、回帰分析によ
って線形モデルに当てはめる際に、その領域を分割した
から、回帰残差を少なくすることができる。すなわち、
マトリクス演算式のマトリクス要素を決定する際に、少
なくとも一色の領域を複数に分割し、分割した各領域毎
にマトリクス演算式のマトリクス要素を求めておき、三
原色の測光濃度によりマトリクス演算する際に、この測
光濃度が属する領域のマトリクス要素を用いるようにし
たから、回帰分析によって線形モデルに当てはめる際
に、その領域を分割することによって、回帰残差を少な
くすることができる。このため、三色測光濃度から色フ
イルタのセット位置を精度よく求めることができる。し
たがって、高精度な露光制御が可能になる。
【0058】また、分割した領域に対応したマトリクス
要素を用いて、測光濃度からフイルタセット位置を計算
する際に、領域の分割付近での不連続を平滑化したか
ら、不連続部分におけるセット位置をより精度よく求め
ることができる。
【0059】また、写真焼付機において、少なくとも一
色の領域を複数に分割し、分割した各領域毎にマトリク
ス演算式のマトリクス要素を記憶したマトリクス要素記
憶手段と、焼付露光量が分割したどの領域に属するかを
判定して、属する領域のマトリクス要素をマトリクス要
素記憶手段から選択する要素選択手段と、この要素選択
手段からのマトリクス要素を用いてマトリクス演算式に
より各色補正フイルタの光路へ挿入量を演算するマトリ
クス演算手段とを備えたから、膨大な容量となるLUT
を用いることなく、写真焼付機において、高精度な露光
制御が可能になる。
【0060】マトリクス演算手段で演算された色補正フ
イルタの挿入量が、分割された領域の境界において、隣
接する領域間で連続するように、平滑化処理を行い、色
補正フイルタの挿入量を決定する平滑化手段とを設ける
ことにより、より一層高精度な露光制御が可能になる。
【0061】色補正フイルタの挿入量を変えて、焼付光
の光量を測光する手段と、この測光手段からの測光濃度
を、前記分割した領域毎に分けて、測光濃度と色補正フ
イルタの挿入量との対応関係を各領域毎に記憶する手段
と、この記憶手段からの測光濃度と色補正フイルタの挿
入量との対応関係を、各領域毎にマトリクス演算式で表
す際の、各マトリクス要素を回帰分析によって求めるマ
トリクス要素算出手段とを備えたから、フイルタの劣化
などによりプリント条件が変化する場合でも、簡単に各
領域毎のマトリクス要素を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真焼付機の露光制御装置の要部を示
す機能ブロック図である。
【図2】同写真焼付機のマトリクス要素算出装置の概念
を示す機能ブロック図である。
【図3】同写真焼付機を示す概略図である。
【図4】マゼンタ,イエローの色補正フイルタを全開又
は全閉にしたときの、シアンの色補正フイルタの位置
と、焼付光の赤色測光濃度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】シアン,マゼンタ,イエローの色補正フイルタ
の位置を同じにしたときの、フイルタセット位置と、焼
付光の赤色測光濃度との関係であるキャリブレーション
カーブを示すグラフである。
【図6】マゼンタ,イエローの色補正フイルタを全開又
は全閉にしたときの、シアンの色補正フイルタの位置
と、焼付光の赤色の測光濃度との関係をキャリブレーシ
ョンによって変換したグラフである。
【図7】シアン,マゼンタ,イエローの色補正フイルタ
の位置を同じにしたときの、フイルタ位置と、焼付光の
赤色測光濃度との関係を、キャリブレーションカーブに
よって変換したグラフである。
【図8】仮想フイルタ位置と赤色測光濃度との関係を、
赤色測光濃度の大小によって2つの領域に分割して、線
形近似するようすを示すグラフである。
【図9】濃度の領域を3つに分ける際の、濃度空間のよ
うすの一例を示す説明図である。
【図10】赤色、緑色、青色の濃度を、その大小によっ
てそれぞれr,g,bを境界として、8つの領域に分解
した際の濃度空間のようすを示す図である。
【図11】本発明の効果を確認するための実験手順を示
すフローチャートである。
【図12】赤色、緑色、青色の濃度を、3色の色バラン
スによって、3つの領域に分解した際の、濃度空間のよ
うすを示す説明図である。
【図13】(A)は指数カーブ型の面形状をもつ色補正
フイルタを示す平面図、(B)は色補正フイルタの全閉
状態を示す平面図、(C)は色補正フイルタの全開状態
を示す平面図である。
【図14】色補正フイルタの分光透過率と、受光器の分
光感度の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ネガフイルム 23 光源 24 光質調節部 26,27,28 色補正フイルタ 29 焼付光路 40 受光器 41,42,43 受光部 51 マトリクス演算回路 53 平滑化回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と写真フイルムとの間に、イエロ
    ー、マゼンタ、シアンの色補正フイルタを配置し、写真
    フイルムの画像を感光材料に焼付露光する際に、写真フ
    イルムの画像を測光して得た三原色の測光濃度をマトリ
    クス演算式によって演算して各色補正フイルタの光路へ
    のセット位置を求め、求めたセット位置に色補正フイル
    タをセットして焼付光の三原色成分を調節する写真焼付
    機の露光制御方法において、 前記マトリクス演算式のマトリクス要素を決定する際
    に、少なくとも一色の領域を複数に分割し、分割した各
    領域毎に前記マトリクス演算式のマトリクス要素を求め
    ておき、三原色の測光濃度によりマトリクス演算する際
    に、この測光濃度が属する領域のマトリクス要素を用い
    ることを特徴とする写真焼付機の露光制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の写真焼付機の露光制御方
    法において、前記分割した領域に対応したマトリクス要
    素を用いて、測光濃度からフイルタセット位置を算出す
    る際に、領域の分割付近でのフイルタセット位置の不連
    続部分を平滑化することを特徴とする写真焼付機の露光
    制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の写真焼付機の露光制御方
    法において、領域の分割付近でのフイルタセット位置の
    不連続部分を平滑化するために、隣接する複数の領域毎
    に、この領域におけるマトリクス要素を用いてフイルタ
    セット位置を求め、この複数のフイルタセット位置を、
    測光濃度と各領域の代表点との距離に応じて加重平均を
    とることを特徴とする写真焼付機の露光制御方法。
  4. 【請求項4】 光源と写真フイルムとの間に、イエロ
    ー、マゼンタ、シアンの色補正フイルタを配置し、写真
    フイルムの画像を測光して三原色の測光濃度を求め、こ
    の測光濃度に基づき焼付露光量を演算し、感光材料に写
    真フイルムの画像を焼付露光する際に、前記焼付露光量
    に基づきマトリクス演算式により各色補正フイルタの光
    路へのセット位置を求め、求めたセット位置に基づき色
    補正フイルタをセットして焼付光の三原色成分を調節す
    る写真焼付機の露光制御装置において、 少なくとも一色の領域を複数に分割し、分割した各領域
    毎に前記マトリクス演算式のマトリクス要素を記憶した
    マトリクス要素記憶手段と、 前記焼付露光量が分割したどの領域に属するかを判定し
    て、属する領域のマトリクス要素をマトリクス要素記憶
    手段から選択する要素選択手段と、 この要素選択手段からのマトリクス要素を用いてマトリ
    クス演算式により各色補正フイルタのセット位置を演算
    するマトリクス演算手段とを備えたことを特徴とする写
    真焼付機の露光制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の写真焼付機の露光制御装
    置において、 マトリクス演算手段で演算された色補正フイルタのセッ
    ト位置が、分割された領域の境界において、隣接する領
    域間で連続するように平滑化処理を行って色補正フイル
    タのセット位置を決定する平滑化手段を設けたことを特
    徴とする写真焼付機の露光制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の写真焼付機の露光
    制御装置において、 色補正フイルタのセット位置を変えて、焼付光の光量を
    測光する手段と、 この測光手段からの測光濃度を、前記分割した領域毎に
    分けて、測光濃度と色補正フイルタのセット位置との対
    応関係を各領域毎に記憶する手段と、 この記憶手段からの測光濃度と色補正フイルタのセット
    位置との対応関係を、各領域毎にマトリクス演算式で表
    すために、各マトリクス要素を回帰分析によって求める
    マトリクス要素算出手段を設けたことを特徴とする写真
    焼付機の露光制御装置。
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