JP2643525B2 - 写真焼付機の露光制御方法 - Google Patents

写真焼付機の露光制御方法

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JP2643525B2
JP2643525B2 JP2053458A JP5345890A JP2643525B2 JP 2643525 B2 JP2643525 B2 JP 2643525B2 JP 2053458 A JP2053458 A JP 2053458A JP 5345890 A JP5345890 A JP 5345890A JP 2643525 B2 JP2643525 B2 JP 2643525B2
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    • G03B27/00Photographic printing apparatus
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    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真焼付機の露光制御方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
調光タイプの写真焼付機は、光源とネガフイルムとの
間に、シアンフイルタ,マゼンダフイルタ,イエローフ
イルタが配置されている。これらの色補正フイルタで三
色光の割合及び強度が調節された焼付光は、ミキシング
されてから、プリント位置にセットされたネガ像を照明
する。このネガ像は、シャッタが開いている間にカラー
ペーパーに焼付露光される。
従来のオープン制御調光方法は、各色補正フイルタを
所定の測光位置にセットし、この調光状態でプリントす
べき画像を受光器で色毎に側光する。得られた各色の測
光濃度(厳密には光量の対数変換値)と、必要によりマ
ニュアル入力した補正データとを用いて、赤色,緑色,
青色の露光量の対数量をそれぞれ算出する。他方、パル
スモータの駆動パルスで表した色補正フイルタのセット
位置と、光量の対数値との関係が、キャリブレーション
カーブとして色毎にメモリに記憶されているから、これ
を参照することで露光量の対数値から各色補正フイルタ
のセット位置を求める。次に、パルスモータを駆動して
各色補正フイルタを算出した位置にセットする。
〔発明が解決しようとする課題〕
3枚の色補正フイルタを同じフイルタセット位置にセ
ットして作成したキャリブレーションカーブと、色補正
フイルタを単独に光路へ挿入して作成したキャリブレー
ションカーブとは、異なったカーブになる。これは、3
枚の色補正フイルタを同時に光路へ挿入した場合には、
色補正フイルタによる不整吸収が生じるからである。
従来のオープン制御調光方法に用いられるキャリブレ
ーションカーブは、3枚の色補正フイルタを同時にセッ
トして作成したものであるから、3枚の色補正フイルタ
が同じ位置にセットされるようなカラーバランスが適正
な画像に対しては、適正な色調光を行うことができる。
しかし、実際にプリントする画像の多くは、カラーバラ
ンスがくずれているから、このような画像に対しては適
正な露光制御を行うことができない。
この問題はフィードバック制御を行うことにより解決
することができる。すなわち、算出した各色の露光量の
対数値を目標値とし、実際に色補正フイルタを焼付光路
に挿入した状態で測光した光量の対数値を実測値とし、
この実測値が目標値に一致するように、色補正フイルタ
の位置を調節すればよい。しかし、このフィールドバッ
ク制御を行うには、色補正フイルタの駆動部としてDCサ
ーボモータが必要となる。しかし、ブラシレスDCサーボ
モータは高価であり、またブラシ付きDCサーボモータで
は耐久性に問題がある。
上記のような色補正フイルタ相互の不整吸収による調
光誤差の他に、プリントすべき画像を測光する受光器の
感度が他色の受光器にもれている場合にも、調光誤差が
発生する。例えば、青色を見ている受光器が赤色にも感
度をもつような場合である。
本発明は、コスト及び耐久性に問題があるフィールド
バック制御を行うことなく、色補正フイルタ相互の不整
吸収や、受光器の感度クロストークを低減するようにし
て、高精度の露光制御を可能にする写真焼付機の露光制
御方法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の露光制御方法で
は、プリントすべきネガフイルムの画像を測光して得た
三原色の測光濃度をマトリクス演算することにより、1
色のフイルタセット位置を決定するために、他の2色の
測光濃度を用い、前記マトリクス演算は、各フイルタセ
ット位置をFPC,FPM,FPY(Cはシアン,Mはマゼンタ,Yは
イエローを表す)としたときに、次の式を用いるように
したものである。
ここで、各記号は次の通りである。
ΔDR,ΔDG,ΔDB:Rは赤色,Gは緑色,Bは青色を表す。ノー
マルコントロールネガの測光濃度をDNi(iはR,G,Bのい
ずれか1つを表す),プリントすべきネガフイルムの画
像の測光濃度をDi,これらの濃度差(DNi−Di)をΔdi
したときに、測光濃度DNiをリニアの領域に変換した仮
想測光濃度 から、濃度(DNi+Δdi)をリニアな領域に変換した仮
想測光濃度 を引いた仮想測光濃度差を表す。
a11〜a33:回帰分析で求めたマトリクスの要素 BR,BG,BB:ノーマルコントロールネガを最適に仕上げた
ときのフイルタセット位置に相当する仮想測光濃度であ
る。
δRGB:回帰分析で求めたマトリクスの要素 また、別の発明では、プリントすべきネガフイルムの
画像を測光して得た三原色の測光値(光量)を下記のマ
トリクス式を演算することにより、受光器の感度もれ分
をキャンセルするようにし、このマトリクス演算後の測
光値を対数変換して測光濃度としている。この補正後の
測光値は、上記発明のマトリクス式に代入され、フイル
タ不整吸収をキャンセルした状態でフイルタセット位置
の算出が行われる。
ここで、各記号は次のとおりである。
VR,VG,VB:三原色の測光値 VR′,VG′,VB′:マトリクス演算後の測光値 b11〜b33RGB:受光器の感度もれ分をキャンセ
ルするために、回帰分析で求めたマトリクスの要素(b
11=b22=b33=1) 〔作用〕 本発明では、フイルタ位置と測光濃度(測光ゲイン
値)の関係がリニアになるように、測光濃度をリニアな
領域にある仮想測光濃度に変換してから、この仮想測光
濃度を3×3マトリクス演算で修正する。この仮想測光
濃度を用いたマトリクス演算により、カラーバランスが
くずれたネガ像のように、3枚の色補正フイルタのセッ
ト位置が一致しなくなるものに対しても、フィードバッ
ク制御と同等な精度の良い露光制御を行うことができ
る。
また、受光器からの測光値を対数変換して測光濃度に
し、これに基づき、色フイルタセット位置の演算を行う
前記発明に代えて、受光器からの測光値をそのままマト
リクス演算し、この演算した値を対数変換して測光濃度
にし、これを前述したように仮想測光濃度に変換してか
らマトリクス演算することで、受光器感度もれ分のキャ
ンセルとフイルタ不整吸収のキャンセルとを行い、調光
誤差を低減してより一層高精度な露光制御を行うことが
できる。
〔実施例〕
第1図において、白色光を放出する光源10と、ミラー
ボックス11との間に、イエローフイルタ12,マゼンダフ
イルタ13,シアンフイルタ14とがそれぞれ配置されてい
る。これらの色補正フイルタ12〜14は、ドライバ15に接
続されたパルスモータ16〜18でそれぞれ作動され、焼付
光路19への挿入量が調節される。
前記ミラーボックス11で充分にミキシングされた焼付
光は、ネガフイルム22を背後から照明する。このネガフ
イルム22を透過した焼付光は、焼付レンズ23を通り、シ
ャッタ24が開いている間にカラーペーパー25に入射し、
これにネガ像を焼付露光する。なお、符号26は、シャッ
タ24を開閉するためのシャッタ駆動部であり、ソレイド
又はモータで構成されている。
前記ネガ像の平均透過濃度、例えばLATDを色毎に測光
するために、赤色用受光器28,緑色用受光器29,青色用受
光器30が設けられている。これらの受光器28〜30は、色
フイルタと受光素子とから構成されており、色フイルタ
で選択した波長域の光を光電変換する。各受光器28〜30
から出力された信号は、対数変換器31〜33でそれぞれ対
数変換される。この対数変換器31〜33で測光濃度(厳密
には光量の対数値)の信号に変換されてから、マトリク
ス演算回路34に送られる。
前記マトリクス演算回路34は、各ネガ像毎に次の演算
式を実行し、得られたフイルタセット位置をドライバ15
に送って、各色補正フイルタ12〜14のセット位置EP
j(jはシアン(C),マゼンダ(M),イエロー
(Y)のいずれか1つを表す)を調節する。
ここで、各記号は次の通りである。
ΔDR,ΔDG,ΔDB:Rは赤色,Gは緑色,Bは青色を表す。ノー
マルコントロールネガの測光濃度をDNi(iはR,G,Bのい
ずれか1つを表す),プリントすべきネガフイルムの画
像の測光濃度をDi,これらの濃度差(DNi−Di)をΔdi
したときに、測光濃度DNiをリニアの領域に変換した仮
想測光濃度 から、濃度(DNi+Δdi)をリニアな領域に変換した仮
想測光濃度 を引いた仮想測光濃度差を表す。
a11〜a33:回帰分析で求めたマトリクスの要素 BR,BG,BB:ノーマルコントロールネガを最適に仕上げた
ときのフイルタセット位置に相当する仮想測光濃度であ
る。
δRGB:回帰分析で求めたマトリクスの要素 コントローラ35は、条件設定時に色補正フイルタ12〜
14のセット位置を変えながら、対数変換器31〜33から出
力された測光濃度信号を取り込む。この測光濃度信号と
フイルタセット位置とから、キャリブレーションカーブ
を作成する。演算部35Aは、回帰分析処理を行って、a11
〜a33RGを決定する。
メモリ36は、回帰分析や露光量演算式等のプログラ
ム,各種データを記憶している。
前記回帰分析は、次の表に示すように、色補正フイル
タ12〜14の位置をいろいろ変えて測光し、各測光濃度と
マトリクスを使用して得られた計算値の差の絶対値の平
均、すなわち平均距離が最小となる直線を求めるもので
ある。
このようにして決定したマトリクス要素は、注目色の
係数が1〜1.5、他の2色の係数が±1×10-4〜±2×1
0-1、補正定数δRGが0〜±2×10-1であり、
その好ましい一例を次に示す。
第2図はフイルタセット位置の算出を説明するための
ものである。曲線37は、3枚の色補正フイルタを同時に
焼付光路19に挿入したときのフイルタセット位置と測光
濃度(測光ゲイン値)の関係を示すキャリブレーション
カーブである。すなわち、3枚の色補正フイルタを同じ
位置にセットして、ノーマルコントロールネガを透過し
た三色光のうちの1つの色光を測光してプロットしたも
のである。ここで、DNiは、色補正フイルタ12〜14を測
光位置にセットした時のノーマルコントロールネガの測
光濃度であり、Diは色補正フイルタ12〜14を測光位置に
セットして、プリントすべきネガ像を測光した時の測光
濃度であり、これらの濃度差がΔdiである。
曲線38は、縦軸(Y軸)に対してキャリブレーション
カーブ37と対称な曲線である。この曲線38上にとった測
光濃度差Δdiを横軸(X軸)に投影すると、リニアな領
域に変換したときの仮想測光濃度差ΔDiが求まる。すな
わち、この仮想測光濃度差ΔDiは、ノーマルコントロー
ルネガの測光濃度DNiをリニア変換して求めた仮想測光
濃度 から、濃度(DNi+Δdi)をリニア変換して求めた仮想
測光濃度 を引いた値である。
ここで、バランス値をBiとすると、仮想測光濃度(Δ
Di+ΔBi)となる点Pが求まる。前記演算式(1)は、
点Pを通るX軸に平行な直線が直線39と交差する点P1の
X座標を求めるものである。この点P1のX座標はFPj
なる。ここで、二点鎖線で示す傾きが45度の直線は、演
算式(1)のマトリクスが単位マトリクスの場合を表し
ている。
なお、fpjは、3枚の色補正フイルタを同じ位置にセ
ットする場合のフイルタセット位置であり、カラーバラ
ンスが適正なネガ像ではこの位置fpjにセットされる。
カラーバランスが偏っている場合には、フイルタセット
位置がFPjとなり、これにより高精度の露光制御が達成
される。また、PNjは、ノーマルコントロールネガと同
じ濃度の場合のフイルタセット位置を示す。
次に、上記実施例の作用について簡単に説明する。条
件設定時に、コントローラ35は、3枚の色補正フイルタ
12〜14を同じ量だけ焼付光路19に挿入しながら、ノーマ
ルコントロールネガを透過した焼付光の三色成分を受光
器28〜30で測光する。この受光器28〜30の出力信号は、
対数変換器31〜33で測光濃度に変換されてからコントロ
ーラ35に取り込まれる。このコントローラ35は、第2図
に示すように、フイルタセット位置と測光濃度との関係
を示すフイルタキャリブレーションカーブを各色毎に作
成し、得られた3種類のカーブをメモリ36に書き込む。
キャリブレーションカーブの作成後に、3枚の色補正
フイルタの位置を変えながらノーマルコントロールネガ
を測光し、フイルタセット位置と各色の測光濃度を測定
し、これをメモリ36に取り込む。この測光後に、演算部
35Aは、多数の測光データを用いて回帰分析を行い、係
数のマトリクス作成する。
また、3枚の色補正フイルタ12〜14が測光位置にセッ
トされたときの濃度は、ノーマルコントロールネガの測
光濃度DNiとしてコントローラ35に取り込まれる。次
に、キャリブレーションカーブ上での測光濃度DNiをX
軸に投影することにより、リニア変換した仮想測光濃度 を求め、これをメモリ36に記憶する。
次に、バランス値Biを変えながらノーマルコントロー
ルネガをテストプリントし、このテストプリントがリフ
ァレンスプリントと同じ状態に仕上がるときのバランス
値Biを決定する。
以上の条件設定作業を行ってバランス値Biを決定して
から、実際の写真焼付を行う。この場合には、ネガフイ
ルムをプリント位置にセットしてから、色補正フイルタ
12〜14を所定の測光位置にセットする。光源10から放出
された焼付光は、色補正フイルタ12〜14の一部を透過し
てから、ミラーボックス11に入り、ここで充分に拡散さ
れてから、ネガフイルム22を照明する。このネガフイル
ム22を透過した焼付光の一部は、受光器28〜30で測光さ
れる。
ネガフイルム22の測光で得た測光濃度Diは、3×3マ
トリクス演算回路34に送られ、ノーマルコントロールネ
ガの測光濃度DNiとにより、濃度(DNi+Δdi)が算出さ
れ、これがリニアな領域の仮想測光濃度 に変換される。他方、ノーマルコントロールネガの仮想
測光濃度 は予め求めてあるから、この仮想測光濃度 から仮想測光濃度 を引くことにより、仮想測光濃度差ΔDiが求まる。
次に、この仮想測光濃度差ΔDi,バランス値Bi
マトリクス演算式(1)に代入してフイルタセット位置
FPjを算出する。このフイルタセット位置FPjはドライバ
15に送られ、パルスモータ16〜18をそれぞれ駆動し、色
補正フイルタ12〜14を焼付光路19に挿入する。
色補正フイルタ12〜14のセット後に、シャッタ24が一
定時間だけ開き、その間にネガフイルム22の画像がカラ
ーペーパー25に焼付露光される。
なお、周知のようにキーボードを操作して、マニュア
ルで露光量を補正する場合には、入力された各色の補正
量を加算項として演算式(1)に加えればよい。
次に、プリントすべき画像を測光する受光器の感度が
他色にもれている場合、例えば青色を見ている受光器が
赤色にも感度をもつような場合に、この受光器の感度ク
ロストークをキャンセルするための実施例について説明
する。この場合には、第3図に示すように、赤色用受光
器40,緑色用受光器41,青色用受光器42からの三色測光値
VR,VG,VBを対数変換して測光濃度にする前に、3×3の
マトリクス演算器43により下記(2)式で演算を行い、
受光器40〜42の感度クロストークをキャンセルする。前
記受光器40〜42は、色フイルタ40A,41A,42Aと受光素子4
0B,41B,42Bとから構成されており、色フイルタで選択し
た波長域の光を光電変換する。
ここで、a11〜a33及びβRGは、受光器の感度
もれ分をキャンセルするためのマトリクスの要素であ
り、具体的には、受光器のRGB分光感度データと各色フ
イルタの分光透過率データとを用いて入射光に対する受
光器出力のシミュレート結果から回帰分析を行うことに
より求めることができる。求めたマトリクスの要素は、
注目色の係数が1、他の2色の係数が±1×10-4〜±2
×10-1、補正定数βRGが0〜±2×10-1であ
り、その好ましい一例を次に示す。
β=β=β=0 マトリクス演算後の光量信号Vi′は対数変換器44,45,
46で対数変換され測光濃度Diとされる。この測光濃度Di
を用い、第1実施例と同様にマトリクス演算器34で式
(1)により、フイルタ不整吸収のキャンセル及びフイ
ルタセット位置FPjの算出を行う。なお、回帰分析で
(1)式のマトリクス要素a11〜a33、δRGを求
める場合の測光濃度も、上記(2)式で演算処理した後
の受光器感度もれ分をキャンセルした値である。次に、
求めたFPjによりドライバ15を介し、各色補正フイルタ
の位置制御を行う。
このように、測光値Viを対数変換する前にマトリクス
変換して受光器の感度もれをキャンセルするようにし、
この後に対数変換して測光濃度Diにし、これを用いて、
前記第1実施例と同様にしてフイルタセット位置の算出
を行うことで、受光器40〜42の感度クロストークによる
調光誤差と、色補正フイルタ相互の不整吸収による調光
誤差とを低減することができる。
次に、受光器の感度クロストークによる調光誤差の低
減理由について説明する。
第4図に示すように、焼付露光すべき画像を三色分解
測光する受光器のうち、例えば青色用受光器が赤色にも
感度をもっている場合を想定すると、青色用受光器の出
力VBは、シアンフイルタの影響を受け、以下の(3)式
となる。
但し、各記号は次の通りである。
FP:フイルタセット位置 λ:波長 S(λ):受光器の分光感度(第4図参照) T(FP,λ):フイルタセット位置に応じた実効的分光
透過率(第5図参照) I(λ):フイルタ無しの入射光強度分布(第6図参
照) ここで、調光フイルタが矩形の周波数特性、すなわち
急峻なカット特性と非常に小さいリップルをもってお
り、またフイルタベースによる入射光の減衰を「0」と
仮定すれば、上記(3)式で表されるVBは、以下の
(4)の式に書き換えられる。
また、上記(4)式において、積分部分をそれぞれVB
1,VB2とおくと、以下の(5)の式に書き換えられる。
VB=TY(FPY)・VB1+TC(FPC)・VB2 ・・・(5) このVBを対数変換して、測光濃度(ゲイン値)DBを求
めると、以下の(6)式になる。
DB=log{TY(FPY)・VB1+TC(FPC)・VB2} ・・・(6) これらの結果から、次のことがわかる。
受光センサの出力Vは、注目色及び感度もれのある
他色分との和で表せる。つまり、注目色のゲインが小さ
くなるに従って、感度もれの影響が大きくなる。
対数変換後の濃度軸では、前記注目色及び感度もれ
のある他色分の線形和、即ち DB=Alog x+Blog y・・・の形にならない。このた
め、受光センサのクロストークによる調光誤差は、対数
変換した後の濃度軸での3×3マトリクスを用いても低
減が期待できない。
したがって、対数変換する前のセンサ出力値の段階
で3×3マトリクス演算を行うことで、感度もれの影響
を小さくすることができる。
なお、上記実施例においては、プリントすべき画像を
測光する受光器として、三色の受光器を用いたが、これ
に代えて、第7図に示すように、イメージエリアセンサ
50を用いるようにしてもよい。イメージエリアセンサ50
の各ピクセル51上には、赤,青,緑色を透過するための
フイルタが設けられており、便宜上これら各ピクセルを
識別するために図中においてR,G,Bの符号を付してい
る。イメージエリアセンサ50からの信号は読出し回路52
により、三色信号毎に読みだされ、これが前述したマト
リクス演算器43に入力され、ここで感度もれをキャンセ
ルする処理が行われる。
また、上記実施例では、マトリクス演算回路43,対数
変換器44〜46,マトリクス演算回路34により、各受光器4
0〜42の測光値VR,VG,VBをフイルタセット位置FPC,FPM,F
PYに変換したが、このように各演算回路度で測光毎に毎
回演算するものに代えて、第8図に示すように、これら
一連の演算を各測光値毎に予め行って、各測光値毎のフ
イルタセット位置データをルックアップテーブルメモリ
50に記憶しておき、測光値から演算することなく直ちに
フイルタセット位置を求めるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明では、従来のオー
プン制御調光方式では得ることができない高精度の露光
制御が、フィールドバック制御系を使用することなく実
現することができる。また、サーボモータを有するフィ
ールドバック制御系を使用すると、コストアップや耐久
性に問題が出るが、本発明ではこのような問題が生じな
い。
また、本発明では、調光フイルタの不整吸収による調
光誤差や、プリントすべき画像を測光する受光器の感度
が他色にもれていることによる調光誤差を低減して、高
精度な露光制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する写真焼付機の一例を示す概略
図である。 第2図はフイルタセット位置の算出を説明するグラフで
ある。 第3図は受光器からの信号マトリクス演算する機能を示
すブロック図である。 第4図は受光器の分光感度の一例を示すグラフである。 第5図は色補正フイルタの分光透過率の一例を示すグラ
フである。 第6図は入射光の強度分布の一例を示すグラフである。 第7図はイメージエリアセンサを示す概略図である。 第8図はルックアップテーブルメモリを用いた実施例を
示すブロック図である。 12……イエローフイルタ 13……マゼンタフイルタ 14……シアンフイルタ 22……ネガフイルム 25……カラーペーパー 28,40……赤色用受光器 29,41……緑色用受光器 30,42……青色用受光器 31〜33,44〜46……対数変換器 34,43……マトリクス演算回路 50……イメージエリアセンサ 60……ルックアップテーブルメモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源とネガフイルムとの間に、イエロー,
    マゼンタ,シアンの色補正フイルタを配置し、ネガフイ
    ルムの画像をカラーペーパーに焼付露光する際に、各色
    補正フイルタの光路への挿入量を調節して焼付光の三色
    成分を調節する写真焼付機において、 前記ネガフイルムの画像を測光して得た三原色の測光濃
    度をマトクリス演算することにより、1色のフイルタセ
    ット位置を決定する際に、他の2色の測光濃度も用い、 前記マトクリス演算は、各フイルタセット位置をFPC,FP
    M,FPY(Cはシアン,Mはマゼンダ,Yはイエローを表す)
    としたときに、次の式を用いることを特徴とする写真焼
    付機の露光制御方法。 ここで、各記号は次の通りである。 ΔDR,ΔDG,ΔDB:Rは赤色,Gは緑色,Bは青色を表す。ノー
    マルコントロールネガの測光濃度をDNi(iはR,G,Bのい
    ずれか1つを表す),プリントすべきネガフイルムの画
    像の測光濃度をDi,これらの濃度差(DNi−Di)をΔdi
    したときに、測光濃度DNiをリニアの領域に変換した仮
    想測光濃度 から、濃度(DNi+Δdi)をリニアな領域に変換した仮
    想測光濃度 を引いた仮想測光濃度差を表す。 a11〜a33:回帰分析で求めたマトリクスの要素 BR,BG,BB:ノーマルコントロールネガを最適に仕上げた
    ときのフイルタセット位置に相当する仮想測光濃度 δRGB:回帰分析で求めたマトリクスの要素
  2. 【請求項2】光源とネガフイルムとの間に、イエロー,
    マゼンダ,シアンの色補正フイルタを配置し、ネガフイ
    ルムの画像をカラーペーパーに焼付露光する際に、各色
    補正フイルタの光路への挿入量を調節して焼付光の三色
    成分を調節する写真焼付機において、 プリントすべきネガフイルムの画像を測光して得た三原
    色の測光値を下記のマトリクス式で演算することによ
    り、受光器の感度もれ分をキャンセルするようにし、こ
    のマトリクス演算後の測光値を対数変換して測光濃度を
    求め、この測光濃度をマトリクス演算することにより、
    1色のフイルタセット位置を決定する際に、他の2色の
    測光濃度も用いることを特徴とする写真焼付機の露光制
    御方法。 ここで、各記号は次のとおりである。 VR,VG,VB:三原色の測光値 VR′,VG′,VB′:マトリクス演算後の測光値 b11〜b33RGB:受光器の感度もれ分をキャンセ
    ルするために、回帰分析で求めたマトリクスの要素(b
    11=b22=b33=1)
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