JPH10186530A - 写真原図からの写真コピーの作製方法 - Google Patents

写真原図からの写真コピーの作製方法

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JPH10186530A
JPH10186530A JP9224006A JP22400697A JPH10186530A JP H10186530 A JPH10186530 A JP H10186530A JP 9224006 A JP9224006 A JP 9224006A JP 22400697 A JP22400697 A JP 22400697A JP H10186530 A JPH10186530 A JP H10186530A
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JP9224006A
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Walter Kraft
クラフト バルター
Peter Zolliker
ツォリカー ペーター
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Gretag Imaging AG
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Gretag Imaging AG
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
    • G03B27/735Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers in dependence upon automatic analysis of the original

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高品質コピーを作製するためにプリンタの最
適利用を可能にしうる、写真原図の写真コピーを作製す
る方法を提供する。 【解決手段】 第1の写真プリンタにおいて写真原図を
局所的に走査する工程と、走査された領域から伝達され
た走査光を検出器列に送る工程と、電気的な走査信号を
ディジタル化し、評価する工程と、第1の写真プリンタ
の計算および制御ユニット内で投射のための複写光の第
1の量を確かめる工程と、第1の写真プリンタのコピー
ステーションに設けられた色フィルターとシャッターの
ために、複写光の第1の量から制御信号を確かめる工程
と、当該制御信号にしたがって複写光路内にフィルター
とシャッターとを設ける工程と、現像ステーション内で
第1コピーを現像する工程と、設定試験方法によって第
1の写真プリンタに対して第2の写真プリンタを補正す
る工程から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真原図から写真
コピーを作製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】写真
原図の写真コピーは、典型的には、写真コピー機(プリ
ンタ)により作製され、そのコピー機において原図は、
複写光へ露光されて、写真コピー材上に投射される。当
該技術分野において通常のばあい、原図材は、露光され
るネガ・フィルムストリップであり、原図として作用す
るフレームを含み、またそこにおいてコピー材は、写真
用紙または写真紙であり、その上に紙プリント(pap
erprint)が写真コピーの形態で作製される。単
純化のために、この状態を一例として取り上げる。すな
わち、ネガ・フィルムまたはその上のフレームは、原図
材または原図の代表例であり、また写真紙または紙プリ
ントは、写真コピー材または写真コピーの代表例であ
る。当然ながら、スライドは原図として機能でき、また
用紙は写真コピーとして機能できる。
【0003】感光されたネガ・フィルムから紙プリント
を作製するためにネガ・フィルムを持ち込む顧客は、高
品質の紙プリントを要求する一方において、その注文に
対して処理時間を短くすることをますます要求してい
る。現在、大規模な写真現像所において、非常に速い処
理速度用の高速プリンタが、写真コピーの作製に使用さ
れている。最も有効で中断のない作動ができるように、
したがって、プリンタの能力の最適な利用および経済的
な作動ができるように、個別のネガ・フィルムストリッ
プは、互いに重ね継ぎされたフィルムの形態で一般に高
速プリンタへ送出される。この目的のために、多数のネ
ガ・フィルムストリップは、ロール上に巻き取られる1
つの長い結合されたフィルムに重ね継ぎされる。そのよ
うなロールから1本のフィルムは、ついで、コピー機す
なわちプリンタへ供給され、そこにおいてまだ感光され
ていない写真紙上へのフレームの投射がなされ、写真紙
は一般に1本の紙の形態でプリンタへ送出される。つい
で、1本のフィルムは、短いストリップ、一般にはそれ
ぞれ4つのフレームを有するストリップに切断される。
感光された1本の写真紙は、コピー材処理機、たとえば
紙処理機で現像され、1本の写真紙上の個別の紙プリン
トは、切り離される。最後にネガ・フィルムストリップ
および関連する紙プリントは、順次揃えられて、封筒の
中へ入れられる。
【0004】写真コピー機(プリンタ)において、複写
光の標準化された均一な量を使用することは通常できな
い。その代わりに、露光制御プロセスが採用され、そこ
において複写光の最適量、とくに青、緑、赤の3種類の
基本色に対する露光時間が、個別のフレームについて決
められる。コピー材(写真紙)の特定の特性、ならびに
フィルム特有の特性およびフレームの特性をすべて考慮
しなければならない。そのような露光制御プロセスは、
欧州特許出願公開第0 475 897号公報および第
0 586 773号公報に開示されている。
【0005】そのような露光制御プロセスにおいて、ネ
ガ・フィルムの個別のフレームが分析される。この分析
は、プリンタの走査装置における走査光の助けにより複
写されることになるネガ・フィルムのフレームの領域走
査(たとえば画素ごと)により最初に実施される。ネガ
・フィルムのフレームのそれぞれの走査された領域から
送られるか、または返送される走査光は、検出器列へ送
出され、スペクトル的に分解されて、波長および強さに
依存する電気走査信号に変換される。ついでこの電気走
査信号は、ディジタル化され、またこれらの信号の助け
によりフレーム特有のデータが把握される。ついで、こ
のえられたデータの助けをかりて、複写光の必要量が把
握される。
【0006】青、緑、赤の各種の色に必要な複写光の量
を正確に把握できるように、複写光の各色の変化に対す
る特定の写真紙の応答を知らなければならない(すなわ
ち、青、緑、赤における複写光の変化の関数としてイエ
ロー、マゼンタおよびシアンの顔料の濃度に応じて紙の
密度がどのように変わるかを知らなければならない)。
かくして、写真紙用モデルすなわち紙モデルを知る必要
があり、それは、露光が変化する際の写真紙の吸収特性
を表す。当然ながらこの紙モデルは、写真紙の2次的吸
収も考慮しなければならない。二次的吸収とは、たとえ
ば青のような1つの色が写真紙上に作用するとき、すべ
ての3つの色における写真紙の光学的密度の変化が生じ
ることを意味する。
【0007】平均フィルム密度からのネガ・フィルムの
実際に測定された密度の逸脱(すなわち「基準」からの
逸脱)を補償するように、複写光(露光)をどのように
変更する必要があるかを判断するために、ネガ・フィル
ムのスペクトルフィルム密度の変化に対して写真紙がど
のように応答するかについてのモデルも知る必要があ
る。この目的のためにフィルムを「写真紙の目」で見な
ければならないので、このモデルは紙関連フィルムモデ
ルである。
【0008】両方のモデル、すなわち紙モデルおよび紙
関連モデルが、充分に周知されかつ最適化されるなら
ば、プリンタは設定試験される。一般に、イエロー、マ
ゼンタおよびシアンにおける紙の密度の一定の変化を達
成するために、青、緑、赤の特定の色における複写光の
変化がどれだけ必要であるかを予測することは現在可能
である。かくして、プリンタが特定のフレーム用に把握
されたデータを使用して一旦設定試験されると、投射に
必要な複写光の量を求めることができる。この複写光の
量に基づいて、対応する制御信号が、プリンタの複写装
置に設けられる色フィルタ用に把握される。これらのフ
ィルタは、ネガ・フィルムが写真紙上に複写されるとき
制御信号に従って複写ビームパス内に置かれる。一旦、
ネガ・フィルムが写真紙上に複写されると、このように
してえられたコピーは、プリンタの一体構成部材とする
ことができる現像装置において現像される。
【0009】そのような露光制御プロセスは、非常に強
力であり、かつ試験期間中機能しているが、第1のパス
で処理されたコピーが、画像品質についての顧客の厳し
い要求に合致しないことが頻繁に生じる。第1のパス
で、作製された紙プリントを一般的な検査をして、作業
者は、合致しない紙プリントに対する補正値を求める。
合致しない紙プリントに対応する原図は、求められた補
正値を考慮して、第2のパスで再び複写される。一般に
作業者は補正値を手動で、たとえば、キーボードを経
て、プリンタの計算と制御のユニットへ入力する。
【0010】第2のパスに対しては、複数の基本的に異
なる方法と手順が知られている。1つの方法は、第2の
パス用に同一のプリンタを使用して第1のパスの補正さ
れたコピーを作製することである。この2つの基本変形
を区別することができる。
【0011】本発明の他の実施の形態において、ロール
上に互いに重ね継ぎされた1本のフィルムは、第1のパ
スののちに、プリンタの出力側のロールへ巻き戻され
る。すなわち1本のフィルムは切り離されない。つい
で、このロールは、プリンタの入力側へ連結され、1本
のフィルムは、プリンタを再度通して送られる。しかし
ながら、第2のパスにおいて、第1のパスにおいて不合
致コピーを作製したフレームだけが、写真紙上に投射さ
れ、他のフレームは、再び投射されることなくプリンタ
を通過する。
【0012】本発明のように他の実施の形態において、
1本のフィルムは、第1のパスののちに、短いストリッ
プ、一般に4つのフレームをそれぞれ有するストリップ
に切り離され、また第1のパスにおいて不合致コピーを
作製したフレームを含むストリップは、分離され、再び
互いに重ね継ぎされ、たとえばロール上に集められる。
ついで、このロールは、プリンタの入力側へ連結され、
第2のパスが実施される。
【0013】両方の変形において第2のパス中に、第1
のパスにおいて不合致コピーを作製したフレームは、プ
リンタの走査装置において再走査され、分析される。複
写光の量を確実に把握する際に、第1のパスののちに作
業者により求められた補正値が考慮される。しかしなが
ら、ついで、第2のパスにおいて求められたフレーム特
有のデータ(補正値を考慮することなしに)は、第1の
パスにおける同一のフレームについて求められたデータ
から逸脱することがあるという問題が生じる。これにつ
いて種々の理由がある。たとえば走査装置内の第2のパ
スにおける原図は、第1のパスと比較して位置が僅かに
移行していることがあるので、第2のパスにおける原図
の走査領域は、第1のパスのものと完全には同一ではな
い。一般に、第2のパスにおいて求められた露光値は、
補正値を考慮しなくても、僅かに移行された走査領域だ
けの理由により、第1のパスにおいて求められたものか
ら逸脱する可能性がある。
【0014】とくに、短いネガ・フィルムストリップが
第1のパスののちに互いに重ね継ぎされる上述の第2の
変形において、他の理由が生じる。フレームが投射され
る前に、比較的多数のフレーム、たとえば1つのネガ・
フィルムにおけるすべてのフレームが、走査装置におい
てまず走査され、また複数のフレームの走査に由来する
フィルム特有のデータが、露光を計算するのに利用され
ることは既知の方法である。第2のパスにおいて、それ
ぞれ4つのフレームを含み、かつ一般に原図ネガ・フィ
ルムの一部だけから構成される個別の短いネガ・フィル
ムストリップがここで互いに重ね継ぎされるならば、再
びこれは、第2のパスにおいて、補正値を考慮しなくて
も、第1のパスのものと異なる複写光の量を求めること
ができるのを意味する。
【0015】個別のフレームについて第1および第2の
パスにおいて求められた複写光の量が、補正値を考慮す
る前でも異なることがあるので、第2のパスにおいて補
正値を考慮しても、画像品質は所期通りに改良されな
い。このような筋書きで、さらに他の複写手順を実施し
なければならない。この状態は、プリンタの経済的およ
び効率的な作動の点からみて非常に好ましくない。
【0016】この問題を解決するために、第1のパスに
おいて、一定の露光値を記憶装置に格納し、第2のパス
において再使用することが提案されている。したがっ
て、第2のパスにおけるフレーム特有のデータは、全体
的に再び求められない。その代わりに、第1のパスの露
光値は、第2のパスについて複写光の量を求めるために
求められた補正値と共に使用される。しかしこの方法で
も、種々の欠点を有する。とくに、それは、プリンタ能
力の最適利用を容易に実施できない。大規模な写真現像
所に使用される最新の高速プリンタは、高級な構成部材
が使用される、技術的に非常に複雑な格別に強力な機械
である。そのような機械は比較的高価でありことが分か
り、したがって、経済的および効率的な作動ができるよ
うに、その能力および容量をできるだけ最適に利用する
ことが望ましい。しかしながら、高速プリンタ上で第2
のパスを同様に実施するならば、第1のパスにおいてす
べてのフレームが投射されないが、第1のパスにおいて
不合致コピーを作製したフレームだけが投射されるの
で、これは、そのようなプリンタの最適使用とはならな
い。第1のパスの露光値が第2のパスに使用されると
き、非常に高品質のものであるようにされた走査装置
は、実際には使用されない。さらに短いネガ・フィルム
ストリップを第1のパス後に再び重ね継ぎする必要があ
るばあい、第1のパスにおいて適正に露光されないフレ
ームを有する多数のそのような短いネガ・フィルムスト
リップは、第2のパスにおいて高速プリンタを使用して
処理するに値するほど大きいロールを構成するように、
互いに集める必要がある。しかも、これらのストリップ
を収集するのに必要な待ち時間により、遅延を生じ、か
つ顧客の注文に対する合計処理時間を長引かせることが
ある。
【0017】これらは、第1のパスが高速プリンタで実
施され、一方、必要な補正が他のプリンタを使用してな
されるように、多くの大規模写真現像所でなされる切り
換えの理由である。第2のパスおよび多分それぞれの別
の印刷パスは、強力ではなく、かつ処理量の少ないミニ
ラボなどのプリンタで通常実施される。しかし、第1の
パスのデータが、すべて利用されるか、または第2のプ
リンタに転送されうるならば、露光時間のような同一の
露光値により、高速プリンタと第2のプリンタ上で同一
のコピーは通常生じないので、第1のパスのデータは第
2のパスについて非常に限定されて使用されるという理
由で、この方法でも依然改良が必要である。この2つの
プリンタは、異なる複写光源および/または異なる色フ
ィルタのような異なる露光システムを有する。一般に第
2のプリンタにおけるフレームまたは原図は、複写光の
量を求めるために再走査する必要があり、これは、前述
した欠点を有する。第1のコピーを作製するために第1
のプリンタで使用されたものと同一の露光時間を使用し
て第2のプリンタで第2のパスを実施することになった
ならば、第2のコピーは、露光時間が同一であるにもか
かわらず、第1のコピーと異なるものとなろう。第2の
パスにおける有効で目標とされた補正を達成するには、
必ず大きな問題を伴うことが明らかである。第1のパス
のデータは、そのような方法で使用するのは難しいの
で、2つのプリンタを使用する第1の方法においても改
良の必要がある。
【0018】したがって、本発明の目的は、高品質コピ
ーを作製するために第2のパスを実施する必要があるば
あいでもプリンタの最適利用を可能にし、原図特有のデ
ータ(フレーム特有のデータ)が、第1のプリンタで求
められるとき、第2のプリンタで使用されて、さらにコ
ピー(紙プリント)を作製しうる、写真原図の写真コピ
ーを作製する方法(以下、単に作製方法という)を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施の形態の
作製方法によれば、第1のプリンタにより実施される第
1のパスにおいて、第1のコピーが作製され、また第2
のコピーは、設定試験方法の手段により第1のプリンタ
へ補正される第2のプリンタの手段により作製される。
第1のプリンタの手段により把握される原図特有のデー
タ(フレーム特有のデータ)は、第2のプリンタの計算
と制御のユニットへ送出される。この原図特有のデータ
の助けにより、およびコピー材(写真紙)へ適応される
原図モデル(紙関連フィルムモデル)の助けにより、こ
のモデルが、原図(フレーム)のスペクトル成分に変化
があるときにコピー材(写真紙)の挙動を表すばあい、
第2のプリンタにおけるそれぞれのフレームの投射につ
いての複写光の量は、第2のプリンタの計算と制御のユ
ニットにおいて把握される。把握された複写光の量か
ら、第2のプリンタの複写装置に設けられる色フィルタ
とシャッターについての制御信号が把握される。これら
のフィルタとシャッターは、原図(フレーム)をコピー
材(写真紙)上に複写する際に制御信号の仕様に基づい
て複写ビームパスに設置される。このようにして作製さ
れた第2のコピーは、紙処理機のような現像装置におい
て現像され、ついで分析される。この分析に基づいて、
第2のプリンタのコピー材へ適応された原図モデル(紙
関連フィルムモデル)は、第2のコピーが第1のコピー
とほぼ同一になるまで、それぞれのばあいに再び最適化
される。一旦この状態に達すると、第2のプリンタは第
1のプリンタへ補正される。かくして第2のプリンタ
は、第1のプリンタで把握された原図特有のデータ(フ
レーム特有のデータ)を使用して、第1のプリンタで作
製されたものと同一のコピーを作製できる。
【0020】第2のプリンタの第1のプリンタへの補正
により、第1のパスの原図特有のデータは、第2および
引き続くパスに対して有効かつ簡単に利用できる。第2
のプリンタにおいて原図(フレーム)を再走査する必要
はもはやない。このようにして、プリンタの最適利用お
よび顧客注文の有効な処理が可能となる。第1のパス
は、高処理量を意図した高速プリンタ上で実施でき、中
断のない作動において、毎回第1のコピーだけを作製で
き、かつ原図特有のデータを、必要となる第2のコピー
のために第2のプリンタが利用できるようにする。必要
な補正を有する第2のコピーは、第2の、一般にそれ程
強力でないプリンタ上で作製される。これにより、第1
のプリンタにより把握される原図特有のデータの使用が
最適化される。第2のプリンタにおける原図の再走査と
比較すると、この方法は、補正手段により第2のコピー
の画像品質が改良されるという別の利点を有する。
【0021】本発明の一実施の形態にかかわる作製方法
において、第2のプリンタを第1のプリンタへ補正する
際、現像された第2のコピーは、第1のコピーに充分に
対応していないならば、領域的に走査される。再び、こ
の領域走査は画素ずつでき、また第2のコピーの各走査
領域から送られるか、または返送される走査光は、検出
器列へ送出される。ここで走査光は、スペクトル的に分
解されて、波長および強さ依存の電気走査信号に変換さ
れる。電気走査信号は、ディジタル化され、かつ評価さ
れてコピー特有のデータが送出される。コピー特有のデ
ータの助けにより、コピー材に適応される原図モデル
(紙関連フィルムモデル)は、第1のプリンタについて
最適化され、一方、第1のパスにおいて求められた原図
特有のデータは、変更されないままである。第2のコピ
ーを作製し、それを分析し、原図を修正するプロセス
は、原図モデルが最適化されるまで繰り返される。言い
換えれば、第1のコピーとほぼ同一である第2のコピー
が、第1のパスにおいて求められた原図特有のデータを
使用する第2のプリンタで作製できるまで繰り返され
る。
【0022】本発明の作製方法において、現像された第
1のコピーは、それぞれ検査を受け、そこにおいて第2
のコピーが、関連する原画から作製されるかどうかの判
断がなされ、また第2のコピーを作製するための最適な
補正値が求められる。第2のコピーが作製される原画お
よび関連する補正値も、第2のプリンタへ送出され、ま
た補正値は、第2のプリンタの計算と制御のユニットに
おいて露光補正値へ変換され、その露光補正値は、第1
のパスからの原図特有のデータと共に、対応する第2の
コピーを作製するために複写光の量を求めるのに使用さ
れる。
【0023】本発明の他の実施の形態の作製方法におい
て、ディジタル化される、第1のパスにおける原図のス
ペクトル走査から由来する走査信号は、カルーネン−レ
ーベ変換(たとえば、前述の欧州特許出願公開第0 4
57 897号公報参照)のような直交変換またはデー
タ圧縮を受ける。変換係数は、この変換において原図特
有のデータ(フレーム特有のデータ)から由来し、第1
のコピーにおける第1のパスの原図モデル(紙関連フィ
ルムモデル)用の入力変数として、および第2のプリン
タにおける第2のパスの原図モデル(紙関連フィルムモ
デル)用の入力変数として使用される。しかしながら、
原則として、たとえば、従来の走査装置を使用して求め
ることができる、青、緑、赤の基本色の密度は、第1と
第2のプリンタにおける原図モデル(紙関連フィルムモ
デル)の入力変数として適切である。
【0024】他の実施の形態において、第2のプリンタ
を第1のプリンタへ補正する設定試験方法について生産
ネガも使用する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、以下の説明および添付
図面を参照すれば一層理解できるが、かかる添付図面に
おいて同様な構成部材は、同一の参照数字が付けられて
いる。
【0026】図1は露光されたコピー材を現像する下流
の現像装置を有する写真プリンタの各部の配置を示す説
明図、図2は紙関連フィルムモデルと紙モデルの協働を
説明する全体図、図3は本発明の第1の実施の形態にか
かわる作製方法を実施する処理システムの各部のブロッ
クダイアグラム、図4は第1の実施の形態にかかわる作
製方法の変形例を示すブロックダイアグラム、図5は紙
モデルおよび紙関連フィルムモデルを最適化する手順の
形態を示すフローチャート、図6は紙モデルを示す説明
図、図7は逆紙モデルを示す説明図、図8は生産ネガを
使用してモデルを最適化する手順のモデルを示すために
原図とコピーとを示す説明図である。
【0027】本発明の一実施の形態にかかわる作製方法
によれば、一般的に2つの写真プリンタが使用される。
すなわち写真原図の第1の写真コピーが第1のパスで作
製される第1のプリンタ、および必要な第2の写真コピ
ーが第2のパスにおいて写真原図から作製される第2の
プリンタである。第1のプリンタは、グレターク イメ
ージング アクチェン ゲゼルシャフト(Gretag
Imaging AG)により販売される種類の高速
プリンタでもよいし、また第2のプリンタは、グレター
ク イメージング アクチェン ゲゼルシャフトにより
販売される種類のいわゆるミニラボでもよい。本発明の
一実施の形態にかかわる作製方法において、第2のプリ
ンタは、さらに詳細に説明される設定試験方法により第
1のプリンタへ補正される。これにより、第1のプリン
タにおける第1のパスで求められる原図特有のデータ
は、とくに第2のプリンタが第1のプリンタと異なる露
光システムを有するばあい、第2のプリンタにより同様
に有効に使用されて第2のコピーを作製できる。これ
は、第2のコピーを作製する際に必要な補正が、著しく
目標が絞られかつ有効な仕方で実施できるという利点も
有する。
【0028】説明を確実にし単純化するために、一例と
して、業界で通常の状態を引用してみる。そこにおい
て、上に原図としてフレームが位置する露光されるネガ
・フィルムストリップは、原図材として機能し、また上
に写真コピーが紙プリントの形態で作製される写真紙
は、複写材として機能する。かくして、ネガ・フィル
ム、またはその上に位置するフレームは、原図材または
原図の代表例であり、また写真紙または紙プリントは、
写真複写材または写真コピーの代表例である。本発明の
作製方法は、この例に限定されないことが分かる。たと
えば、とくにスライドは原図として機能でき、また用紙
は写真コピーとして機能できる。
【0029】それ自体が知られている典型的な写真プリ
ンタの作動の一般的形態を、第1のプリンタにおいて第
1のコピーを作製する第1のパスに関して、ここでまず
説明する。本発明の一実施の形態にかかわる作製方法に
使用される2つのプリンタは、作動の基本的形態に関し
てほぼ同一であるので、プリンタの作動の一般的形態に
ついての以下の説明を、第2のプリンタにも同一の仕方
で論理的に適用する。しかしながら、2つのプリンタの
個別の対応する部分を異なって具体化できる(異なる露
光システムである例)ことを明確にするために、図1に
示される構成部材は、2つの参照符号が付けられる。以
下の説明のばあい、文字「a」を付けた参照符号は、第
2のプリンタに関連し、また文字「a」を付けないもの
は、第1のプリンタに関連する。
【0030】図1において本実施の形態を理解できる写
真プリンタの部材の配置が、現像装置として下流の紙処
理装置PP(PPa)と共に略図的に示される。そのプ
リンタは、走査装置1(1a)を備え、そこにおいて走
査光源2(2a)および検出器列3(3a)の手段によ
り、フレームを含むネガ・フィルムNは、画素ごとに領
域的に走査される。本発明の一実施の形態によれば、必
ずしも必要とされない第2のプリンタは、そのような走
査装置1aを有する。しかしながら、本発明の作製方法
を実施するのに適切な市販のプリンタが、ネガ・フィル
ムNを走査する走査装置を有するので、走査装置1a
は、第2のプリンタにも設けられると仮定する。
【0031】第1のパスにおいてネガ・フィルムNは、
走査装置1において領域的に(たとえば、画素ごとに)
走査される。ネガ・フィルムNのそれぞれの走査された
領域から送られる光は、検出器列3によりスペクトル的
に分解され、波長および強さ依存の電気走査信号に変換
される。ついで、これらの電気走査信号は、ディジタル
化され、また特定のフレームに特有の原図特有のデータ
を把握するために、評価される。このディジタル化およ
び評価は、検出器列3または下流にある計算と制御のユ
ニット4(4a)において実施できる。原図特有のデー
タの助けにより、このフレームをコピー材上に投射する
のに必要な複写光の量は、計算と制御のユニット4(4
a)により把握される。一旦、複写光の必要な量が求め
られると、制御信号は、計算と制御のユニット4(4
a)とにより生成され、下流の複写装置5(5a)に設
けられた色フィルタ7(7a)を制御するように機能す
る。当業者にとり、他の既知の方法も、色フィルタおよ
びシャッターを使用するもののような当該3つの色にお
ける露光を制御するのに使用できることは明らかであ
る。複写装置5(5a)において、それぞれのフレーム
の写真紙F(Fa)上への実際の投射が実施される。フ
レームの写真紙F(Fa)上への投射は、計算と制御の
ユニット4(4a)により生成される制御信号に従って
色フィルタ7(7a)が複写光源6(6a)のビームパ
ス中に移動されるように実施される。ついで、投射用光
学素子8(8a)の手段により、該当するフレームは写
真紙F上へ投射される。ついで、露光された写真紙は、
紙処理装置PP(PPa)において現像される。この紙
処理装置PP(PPa)は、写真処理ライン全体の構成
部材でもよく、または独立した装置でもよい。この程度
までは、図1に示される配置は、多くの印刷された参考
文献に記載される従来技術と同等である。
【0032】第2のプリンタを第1のプリンタへ補正す
る設定試験プロセスを説明する前に、既知の写真プリン
タにおける複写光の量または露光時間の決定に関する若
干の予備的な所見を述べる。青、緑および赤に必要な複
写光の量を適正に把握しなければならないばあい、すで
に説明したように、写真紙およびネガ・フィルムを表す
2つのモデル、すなわち紙モデルおよび紙関連フィルム
モデルを使用することが好都合である。このモデル化
は、図2において象徴的に図示される。紙モデル10
(10a)は、顔料イエロー、マゼンタおよびシアンの
濃度によりほぼ決められる紙密度、すなわち写真紙の色
密度が、青、緑および赤の3つの基本色における複写光
の変化の関数として特定の写真紙についてどのように変
わるかをほぼ模写する。したがって紙モデル10(10
a)は、光に対する露光の変化があるならば、写真紙の
吸収特性を表す。とくに紙モデル10(10a)は、基
本色の1つの光を写真紙が受けると、すべての3つの色
における写真紙の光学的密度の変化が生じることを意味
するように理解される用語である、スペクトルの紙感度
と二次的吸収のオーバーラップも顧慮している。それと
は違って紙関連フィルムモデル20(20a)は、複写
光が一定に保たれるときにネガ・フィルム密度の変化に
写真紙が、どのように応答するかを示す。かくして、こ
のモデルは、平均フィルム密度からのネガ・フィルムの
実際に測定された密度の逸脱を補償できるように複写光
をどのように修正しなければならないかを示す。しかし
ながら、これは、フィルムを「写真紙の目で」見なけれ
ばならないことを意味し、それは「検出器列3の目」と
は一般に異なる。このために用語の紙関連フィルムモデ
ルが使用される。
【0033】「平均フィルム密度」は、基準値またはフ
ィルム密度についての基準と理解すること。たとえば、
それは、無彩色灰色標準原図により明示できるか、また
は多くの原図の走査されたスペクトル感度を通して把握
できる。
【0034】2つのモデル10(10a)および20
(20a)は、両方のプリンタに対して同一である必要
がないことが分かり、これが、図2における2つのモデ
ルのばあい、2つの参照符号が示され、文字「a」が第
2のプリンタを意図することが示される理由である。
【0035】2つのモデル10(10a)および20
(20a)について図2で記入される入力と出力の変数
およびベクトルΔeは以下の意味を有する。すなわち複
写光は、青、緑および赤の成分により一般に特徴づけら
れ、それらの成分は以下のようにベクトルで要約され
る: 0Δe=(eB,eG,eR)ここに、下付き
文字B、G、Rは青、緑および赤を示す。ベクトル
特定の複写光ベクトルを指し、2つのベクトル 0およ
Δeから構成される。ここに 0は、複写光ベクトル
を指し、それにより平均フィルム密度を有するネガ・フ
ィルムが写真紙上に適正に投射され、またΔeは、平均
複写光ベクトル 0からの逸脱を指す。
【0036】ベクトルΔkは、以下でさらに詳述する変
数であり、原図のスペクトル密度分布を正確に表す。ベ
クトルΔkは、紙関連フィルムモデル20(20a)に
ついての入力変数として作用する。原図またはネガ・フ
ィルムの密度は、フィルム密度ベクトルfにより説明さ
れ、は以下のように定義される: 0Δf=(fB,fG,fR) ここに、下付き文字B、G、Rは青、緑および赤を示
し、ベクトル 0は平均フィルム密度を示し、ベクトル
Δfはこの平均フィルム密度からの逸脱を示し、ならび
に成分fB、fGおよびfRは、青、緑および赤における
ベクトルの成分を示す。
【0037】紙密度値は、以下のように対応する紙密度
ベクトルにより同様に特徴づけられる: 0Δd=(dY,dM,dC) ここに、下付き文字Y、M、Cはイエロー、マゼンタお
よびシアンを指し、ベクトルd0は平均紙密度を示し、
ベクトルΔdはこの平均紙密度からの逸脱を示し、なら
びに成分dY、dMおよびdCは、イエロー、マゼンタお
よびシアンのベクトルの成分を示す。
【0038】ネガ・フィルムが露光ビームパス(複写
光)中に移動されるならば、写真紙の3色層についての
有効露光が減少する。この露光減少は、以下のようにベ
クトルの手段によりベクトルに関して書かれる: 図2によれば、紙関連フィルムモデル20(20a)
は、各原図の密度分布を表すベクトルΔkから、平均フ
ィルム密度からの各原図の密度の逸脱を示すベクトルΔ
fを求めるように機能する。紙モデル10(10a)に
より、有効露光がベクトルΔbにより修正されるならば
コピーの密度Δdの変化がどのような結果をもたらすか
を計算できる。反対に、紙モデル10(10a)の逆紙
モデルと呼ばれる逆モデルにより、コピーの密度Δd
所定の変化をうるために有効露光の変化Δbはどれだけ
でなければならないかを計算できる。紙モデルの助けに
より、紙密度の一定の変化の達成に必要な露光変化を正
確に予測できる。
【0039】既に述べたように、複写光ベクトル 0
より特徴づけられる複写光が、平均フィルム密度 0
有する原図上に(補正された装置内で)加えられると
き、求めた紙密度(d0)を有するコピーが結果として
えられる。この基本的状態に基づいて、図2に示される
モデル10(10a)、20(20a)を使用して、複
写光(ベクトルΔe)およびフィルム密度(ベクトルΔ
)の変化の紙密度(ベクトルΔd)に対する影響を予
測できる。当然ながらこの予測(および多分必要である
補正の予測)は、個別のモデル(紙モデル10(10
a))、および紙関連フィルムモデル20(20a)が
実際の状態をより厳密に模写するので、一層良好になる
であろう。当面ユーザにより指定される補正を考慮に入
れないで、作製作業における露光計算の目標は、先ず、
紙関連フィルムモデル20(20a)の助けにより、複
写される一定のネガ・フィルムのフィルム密度(Δf
の平均フィルム密度( 0)からの逸脱を把握するこ
と、および有効な露光bが、コピーにおける所要の紙密
度( 0)を導く値に再び対応するように複写光ベクト
Δeを求めることである。
【0040】たとえば、紙関連フィルムモデルは、露光
マトリックスでよいし、それは各入力ベクトルΔkをフ
ィルム密度ベクトルΔfに変換する。そのような露光マ
トリックスは、欧州特許出願公開第0 457 897
号公報から知られ、その開示は、紙関連フィルムモデル
20(20a)を充分正確に理解するように、全体が参
考として本明細書に組み込まれる。露光マトリックスが
連結される入力ベクトルΔkは、次のように求めること
ができる:走査装置1(図1)におけるネガ・フィルム
の画素ごとの走査において、各走査された領域(測定
点)からのスペクトルの伝送(または返送走査のばあ
い、スペクトル返送)がまず求められる。この目的のた
めに、走査光源2により照射され、ネガ・フィルムの走
査領域(測定点)を通して伝送される光は、検出器列3
の対応する検出器により、一定の波長においてネガ・フ
ィルムの伝送と同等な対応する電気信号へ変換される。
これらの伝送値は、スペクトル密度値へ対数的に変換さ
れ、また無彩色灰色標準原図のような対応する基準密度
と比較される。ついで、結果としてえられたスペクトル
密度差は、既知のカルーネン−レーベ変換のような変換
を受ける。以下、略して「KLT係数」と呼ぶ変換係数
から、いくつかの変換係数(たとえば、7つまたは他の
数)は、原図の密度分布を表し、また一定の規準(たと
えば、欧州特許出願公開第0 457 897号公報を
参照)により選択される。これらの7つの変換係数は、
ベクトルΔkで、かつ図2の入力変数の形態で表され、
対応するフィルム密度Δfをうるために、その変数は以
下のように露光マトリックスと連結する。
【0041】Δf=EΔK(E=露光マトリックス) フィルム密度Δfは、各ネガ・フィルムの密度の平均フ
ィルム密度 0からの逸脱の尺度である。したがってベ
クトルΔkの成分はKLT係数である。ベクトルΔk
7つの変換係数があるばあい、前述したようにベクトル
Δfが3つの成分を含むならば、マトリックスEは3×
7行列であることは明らかである。
【0042】別の実施形態において、青、緑および赤の
基本色における原図の密度が、入力変数として使用さ
れ、その変数は、前記の式に従って露光マトリックスE
へ連結される。このばあいに、露光マトリックスEは3
×3行列である。
【0043】かくして、ベクトルΔk、および紙関連フ
ィルムモデル20(20a)としての露光マトリックス
Eの助けにより、ベクトルΔfを求めることができ、ま
たそれを使用して、複写光の量または複写光ベクトル
を求めることができる。
【0044】写真プリンタにおける作製が始まる前に、
プリンタは先ず補正または設定試験される。これは、図
2に示される2つのモデル10(10a)、20(20
a)の最適化をほぼ意味するものと理解される。一旦こ
の補正が実施されると、各ネガ・フレームの累積データ
の助けにより、かつ紙関連フィルムモデル20(20
a)の助けにより、投射に必要な複写光の量が把握され
る。紙モデル10(10a)または逆モデルは、作業者
が求めた補正値を露光補正値へ変換する必要があるなら
ば、第2のパスのばあいに使用される。
【0045】簡単に要約すると、第1のプリンタは次の
ように補正される。まず、紙モデル10が決められる。
多くの適用のばあい、線形手法は紙モデル10にとり充
分である。そのようなばあい、反転マトリックス、紙マ
トリックスは紙モデル10として使用できる。この紙マ
トリックスは、一連の複数の試験露光、たとえば、15
回の試験露光に基づいて求められる。これらの試験露光
は、試験フィルタを使用して、または言い換えれば、原
図なしに実施され、また試験フィルタの色密度は、平均
フィルム密度( 0)のネガ・フィルムのものとほぼ同
等である。各試験露光は、複写光ベクトルΔe Nにより
特徴づけられる、所定の複写光逸脱において実施され
る。かくして、試験露光について、ベクトルΔb Nによ
り示される有効露光の変化は、同様に知られる。実施さ
れる試験コピーの紙密度Δd Nの変化は、密度計を使用
して測定されるので、同様に知られる。図2の紙モデル
の図示に従って、以下の式が紙マトリックスへ適用され
る。
【0046】Δd N=PΔb N(Pは紙マトリックス) ここでΔb NおよびΔd Nの値が知られているので、紙マ
トリックスPは、回帰プロセス(多線形回帰)の手段に
より求めることができる。
【0047】次に、紙関連フィルムモデル20として機
能する露光マトリックスEが最適化される。この目的の
ために、露光マトリックスEについての第1の近似値の
仮定がなされ、その値は、既知であるか、または先に述
べたように把握できる。
【0048】露光マトリックスEを最適化するために、
異なる製造業者の一連の試験フィルム、たとえば、10
枚の試験フィルムが使用される。これらの試験フィルム
のそれぞれは、複数のネガ・フレーム、たとえば、それ
ぞれ約10個のフレームを含み、それぞれのフレーム
は、それ自体の限界面上に等質的に露光されるが、互い
に異なるフィルム密度(異なる発色および/または明
暗)を有する。試験フィルム上の合計n個のネガ・フレ
ームの試験コピーが、プリンタで実施される。ネガ・フ
レームそれぞれについて、前述したベクトルΔk Nが求
められ、そのベクトルは、現行の露光マトリックスEが
どのようでも、その助けにより、特定のネガ・フレーム
について複写光の必要な量を決めるように機能する。露
光マトリックスが依然最適でないならば、結果としてえ
られるものは、投射された幾分異なる色を有する試験コ
ピーである。それらの紙密度は、密度計で測定され、そ
れから紙密度ベクトルΔb n*が求められる。既知の逆
紙マトリックスP-1の手段により、ベクトルΔb n*を
求めることができ、それは、紙密度(Δd n)の変化を
生じた露光逸脱を示す。一方、ネガ・フレームについて
の既知のベクトルΔk n、および使用される特定の複写
光についての既知のベクトルΔe nから、現行の露光マ
トリックスEの助けにより、ベクトルΔb nは、以下の
式に従って計算できる。
【0049】Δb nΔe n−EΔK n 数学的最適化プロセスの手段により、露光マトリックス
Eについての好ましい値は、たとえば以下のようにエラ
ーを最小にすることにより、計算される。
【0050】
【数1】
【0051】多線形回帰は、最適化プロセスとして適切
である。
【0052】このようにして、露光マトリックスは反復
して最適化される。プリンタが補正されるならば、また
は言い換えれば露光マトリックスEが最適化されるなら
ば、この最適露光マトリックスEは、明暗、着色または
フィルム製造業者に関係なく高い精度で均一な灰色を有
するように各試験フィルムの全てのネガ・フレームを複
写するのに使用できる。また同時にこれは、露光マトリ
ックスEの最適化を終了する規準として機能する。各種
試験フィルムの各ネガ・フレームの投射により、関与す
るネガ・フレームに関係なく同一の均一な灰色を全てが
有する試験コピーが作製されるならば(すなわちそれら
がほぼ同一であるならば)、露光マトリックスEは最適
であり、またここでプリンタは設定試験されたことにな
る。
【0053】最適化の開始時に、露光マトリックスEに
ついての好ましい第1の近似値が既知でないならば、そ
のような値は、たとえば以下のようにうることができ
る。すなわち写真紙のスペクトル感度が、3つの個別の
波長、たとえば、λBが約470nm、λGが約550n
mおよびλRが約690nmに集中されると仮定され
る。この仮定に基づくと、フィルム密度ベクトルfの3
つの成分は、正確にこれらの波長で測定されたスペクト
ルフィルム密度の値に正確に対応する。一方、スペクト
ルフィルム密度は、逆カルーネン−レーベ変換を使用し
て、カルーネン−レーベ変換ベクトルΔk(これは、正
確に前記の3つの波長におけるスペクトルフィルム密度
値からだけではなく、他の波長におけるスペクトルフィ
ルム密度値からも求められた)から非常に好ましい近似
で直接計算できる。かくして、前記の式である、Δf =EΔkにより 露光マトリックスEの第1の近似値も知られる。
【0054】本発明の代表的方法は、設定試験プロセス
の手段により第2のプリンタを第1のプリンタへ補正さ
せることにより、特徴づけられる。説明を確実にするた
めに、第1のコピーを作製する第1のプリンタは、前述
したように既に補正されていると仮定する。すなわち試
験フィルム上のすべてのネガ・フレームから、均一に灰
色でほぼ同一の試験コピーは、7つのKLT係数と最適
露光マトリックスEで各ネガ・フレームについて個別に
求められたΔk nベクトルを使用して、第1のプリンタ
で作製される。ついで第2のプリンタを第1のプリンタ
へ補正する設定試験方法は、以下のように実施される。
【0055】第1のプリンタが補正された同一のネガ・
フレームを有する同一の試験フィルムから、試験コピー
は、ここで第2のプリンタで同様に作製される。この目
的のために、まず、各ネガ・フレームについての第1の
プリンタで求められたベクトルΔk nは、原図特有のデ
ータとして、第2のプリンタの計算と制御のユニット4
a(図1)へ送出される。第1のプリンタで把握された
ベクトルΔk nは記憶装置に格納されていることが当然
ながら分かる。第2のプリンタについての現行の露光マ
トリックスの助けにより、かつ第1のプリンタで求めら
れたベクトルΔk nの助けにより、試験フィルム上のネ
ガ・フレームの投射に必要な複写光の量は、ここでたと
えば第2のプリンタの計算と制御のユニット4aにより
個別に把握される。この複写光の量から、第2のプリン
タの複写装置5aに設けられる色フィルタ7a用の制御
信号が把握され(当然ながら、当業者は、3色における
露光を制御する他の既知の方法を使用できることを理解
するであろう)、その色フィルタは、各ネガ・フレーム
が写真紙上に複写されるときに制御信号の仕様に基づい
て複写ビームパス中に移動される。第2のプリンタ内で
このようにして作製された試験コピーは、紙処理装置P
(Pa)において現像され、ついで分析される。第2の
プリンタ内で作製された試験コピーが、試験フィルム上
のどのネガ・フレームが使用されるかには関係なく、同
様にほぼ同一(たとえば、すべてが同一で均一な灰色
「カラー」を有する)ならば、第2のプリンタは第1の
プリンタへ補正され、ついで設定試験プロセスが完了す
る。第2のプリンタ内で作製された試験コピーが均一に
灰色でないならば、試験コピーは密度計により測定さ
れ、また測定された紙密度の手段により、たとえば前述
したものと論理的に同一の仕方で、第2のプリンタの露
光マトリックスについての一層良好な近似値が求められ
る。このようにして、第2のプリンタの露光マトリック
スは、第1のプリンタで求められたベクトルΔk nを使
用して、試験フィルムのどの個別のネガ・フレームが関
与するかには関係なく、均一な灰色の試験画像が第2の
プリンタにおいて同様に得られるまで、反復して最適化
される。これが達成されるならば、第2のプリンタが第
1のプリンタへ補正されている。
【0056】試験コピーは、必要に応じて密度計により
評価されるとき、画素ごとに領域的に走査される。各試
験コピーの各走査領域から伝送される走査光は、検出器
列へ送出され、スペクトル的に分解されて、波長および
強さに依存する電気走査信号に変換される。この電気走
査信号は、ディジタル化され、および評価されて、紙密
度ベクトルΔd nのようなコピー特有のデータを把握す
る。コピー特有のデータ(紙密度ベクトルΔd n)の助
けにより、第2のプリンタの露光マトリックスは、例え
ば上述した仕方に類似的に最適化され、また第1のプリ
ンタで求められた原図特有のデータ(ベクトルΔk n
は無変化のままである。
【0057】一旦、第2のプリンタが第1のプリンタへ
最適に補正されると、通常の作製態様における第2のプ
リンタは、一定の原図について第1のプリンタで把握さ
れたベクトルΔkの助けにより、かつそれ自体の露光マ
トリックスの助けにより、この原図から第2のコピーを
作製でき、その第2のコピーは、第1のプリンタで作製
された第1のコピーとほぼ同一である。第2のプリンタ
でベクトルΔkを再び求める必要はもはやない。これ
は、特に補正が第2のパスでなされるときに好都合であ
る。補正対策無しの第2のパスにおいて、第1のコピー
とほぼ同一の第2のコピーが事実作製されるので、補正
は、より一層効率的に、かつ所要の改良に関して一層効
果的に実施できる。
【0058】概略ブロック図である図3は、写真コピー
を作製する本発明に従う代表的な方法を理解するに足る
処理システムの各部分を示す。この処理システムは、計
算と制御のユニット4を有する第1の写真プリンタP
R、および計算と制御のユニット4aを有する第2の写
真プリンタPRaを備える。たとえば、第1のプリンタ
PRは高速プリンタであり、また第2のプリンタPRa
はミニラボである。2つの紙処理装置PPおよびPPa
の1つは、2つのプリンタそれぞれの下流にある。紙処
理装置PP、PPaはそれぞれ、関連するプリンタP
R、PRaと共に1つの構造ユニットを形成してもよい
し、またはそれぞれ別個の装置でもよい。この処理シス
テムは、第1のコピーを検査する検査装置IS、および
切断と包装の装置FSも備える。文字Nで識別される矢
印は、複写される原図を有するネガ・フィルムがどのよ
うに処理システムを通過するかを示す。当然ながらこの
説明図は、象徴的に理解すべきである。典型的には、高
速プリンタが使用されるとき、多数のネガ・フィルムス
トリップは、先ず互いに重ね継ぎされて1本の長い結合
されたフィルムを形成し、ついでロール上に巻き取られ
る。このロールは、第1のプリンタPRの入力側へ連結
され、またその1本のフィルムはプリンタPRへ供給さ
れる。プリンタPRの出力側において、1本のフィルム
は、たとえば、ロール上に再び巻き取られることがで
き、ついでこのロールは、第2のプリンタPRaへ移送
される。この種の手順も、矢印Nにより表される象徴的
な説明図に含まれる。類似的に、FおよびFaで表示さ
れる矢印は、複写材(写真紙)が処理システムをどのよ
うに通過するかを示す。VDおよびKWで表示される二
重矢印はそれぞれは、データの流れ、すなわち原図特有
のデータ(二重矢印VD)および補正値(二重矢印K
W)の流れを象徴化する。
【0059】本発明のこの代表的な方法において、第1
のプリンタPRが補正され、また第2のプリンタPRa
が第1のプリンタPRへ補正されると仮定された。これ
らの補正は、先に詳述したように実施できる。また一例
として、複写されるネガ・フィルムが1本のフィルムへ
互いに重ね継ぎされ、その1本のフィルムがロール上に
巻き取られるばあいを引用する。
【0060】第1のパスにおいて、第1の写真コピー
は、第1のプリンタPRを使用して前述したように作製
される。このプロセスにおいて各フレーム画像(原図)
は、走査光により、画素ごとに領域的に走査され、また
各フレーム画像から伝送される走査光から、原図特有の
データとしてKLT係数を有する関連するベクトルΔk
が、求められて、記憶装置に格納される。ベクトルΔk
から、紙関連フィルムモデル(露光マトリックス)の助
けにより、この原図を露光するのに必要な複写光の量が
求められ、またそれぞれの原図が、把握された複写光の
量で、写真紙F(コピー材)上に投射される。第1のプ
リンタPRの出力側において、重ね継ぎされたネガ・フ
ィルムは、ロール上に再び巻き取られる。典型的には、
長いストリップの形態である露光された写真紙は、下流
にある紙処理装置PPにおいて現像される。このように
して作製された第1のコピーは、検査装置ISにおいて
作業者による目視検査を受ける。第1のコピーの画像品
質が充分であるかどうか、または第2のコピーを関連す
る原図から作製しなければならないかの決定がなされ
る。作業者は、必要に応じて、第2のコピー作製のため
に補正値KWを求める。これらの補正値KWは、紙密度
の変化値である。すなわち第1のコピーから、作業者
は、第2のコピーが第1のコピーよりも画像品質が良い
ように、ベクトルΔdで示される紙密度のどの変化が望
ましいかを決定する。作業者は、不満足な第1のコピー
を、たとえばグリースペンシルまたは付属粘着ラベルで
表示できる。また所要の補正値を、関連する第1のコピ
ー上に、たとえばグリースペンシルで直接書き込むこと
ができる。しかしながら不満足な第1のコピーを、電子
的に、たとえばキーボードを経る適切な入力により表示
でき、また所要の補正値を電子データとしてキーボード
を経て取得することもできる。
【0061】そのような検査、または補正値の取得は、
周知であり、したがって、ここで詳細に説明しない。典
型的に、作業者は、部分的に自動化された機械および/
またはコンピュータ支援機械を利用でき、それにより、
検査および補正値KWの取得に必要な作業ステップが容
易になる。補正値、たとえばベクトルΔdは、補正値K
W(ベクトルΔd)がどの原図を指すのかを判断できる
識別データと共に、第2のプリンタPRaの計算と制御
のユニット4aへ伝送される。これは、たとえば、検査
装置ISと第2のプリンタPRaとの間のデータライン
を経由して、またはデータが経由して第2のプリンタP
Raの計算と制御のユニット4aへ送られるキーボード
の手段により実施できる。
【0062】満足する画像品質を既に有する第1のコピ
ーは、切断と包装の装置FSへ移送され、そこにおいて
1本の写真紙上の個別の紙画像が切り離される。
【0063】第1のプリンタPRの出力側に連結され、
かつ上に第1のパスで既に処理された原図が位置するロ
ールは、たとえばロールが満杯のとき、第1のプリンタ
PRの出力部から分離され、第2のパス用の第2のプリ
ンタPRaの入力側へ連結される。第1のパスで求めら
れ、かつ第1のプリンタPRの計算と制御のユニット4
内の記憶装置に格納された原図特有のデータ(すなわち
ベクトルΔk)は、フレーム画像をその対応するベクト
Δkへ相関させる識別データと共に、第2のプリンタ
PRaの計算と制御のユニット4aへ移送される。この
移送は、データラインを通して実施できる。
【0064】第2のパス中、第2のプリンタの走査装置
1a(図1)の原図は、スペクトル的にもはや再評価さ
れないので、走査装置1aは必要とされない。しかしな
がら、それは、プリンタに一般に存在するので、各原図
の独自性を点検するのに利用できる。第2のパス用の複
写光の量を計算するために、第2のプリンタの計算と制
御のユニット4aは、利用できる次の情報を有する。す
なわちそれは、第2のコピーを作製するのにどの原図が
必要かを「知っており」、かつベクトルΔkの形態での
それぞれ関連する原図特有のデータおよびベクトルΔd
の形態での関連する補正値を「知っている」。
【0065】第2のプリンタPRaの計算と制御のユニ
ット4aにおいて、第1のコピーが作製される原図につ
いてそれぞれのばあいに、第1のパスに由来する関連す
るベクトルΔkの助けにより、かつ第2のプリンタPR
aについて紙関連フィルムモデル(露光マトリックス)
の助けにより、露光補正を示すが、所要の補正値(ベク
トルΔd)を考慮しないベクトルΔb′が求められる。
さらにそれぞれ関連する補正値(ベクトルΔd)は、逆
紙モデル(逆紙マトリックス)の手段により、ベクトル
Δb″により示される露光補正値に変換される。これら
の2つのベクトルΔb′およびΔb″の手段により、第
2のパスについての複写光の量は、ここで関連するフレ
ーム画像(原図)について把握できる。結果として所要
の補正値を考慮するこの複写光の量により、フレーム画
像の写真紙上への投射が第2のパスにおいて生じる。
【0066】第2のプリンタPRaの出力側において、
重ね継ぎされたネガ・フィルムがロール上へ再び巻き取
られ、ついでそのロールは切断と包装の装置FSへ移送
される。たとえば長いストリップ(図3の矢印Fa)の
形態でもある露光された写真紙は、下流にある紙処理装
置PPaにおいて現像される。次に、現像された第2の
コピーFaは、切断と包装の装置FSへ移送される。切
断と包装の装置FSにおいて、第2のパスで作製された
1本の写真紙上の個別の紙プリントは、切り離され、一
方ネガ・フィルムを有する1本のフィルムも、一般に4
つのフレームを有する短いストリップに切断され、また
第1と第2のコピーおよびネガ・フィルムストリップ
は、注文別に仕分けされ、それぞれ顧客注文封筒中に詰
められる。
【0067】第2のパスののちに第2のコピーの検査を
実施することもできる。これは、補正値が、第2のコピ
ーの画像品質の所要の改良をもたらしたかどうかを知る
ために必要なことがある。別の印刷パスは、品質を向上
するために実施できる。
【0068】図4と関連して、本発明の代表的な方法の
変形例をここで説明する。図4において概略ブロック図
で示される処理システムは、図3に示されるものとほぼ
同等である。図3および4において機能が同一または同
等である構成部分は、同一の参照符号が付けられるの
で、再度説明しないことにする。以下の注釈は、この変
形における相違点に限定される。そうでないばあい、本
発明の一実施の形態にかかわる作製方法の前記説明は、
他の実施の形態に対して同等に有効である。
【0069】他の実施の形態において、第1のコピーが
作製されたのちに第1のプリンタPRの出力側のロール
上に巻き取られた重ね継ぎされたネガ・フィルムは、第
1のパス後に切断と包装の装置FSへ送出され、そこに
おいて、一般に4つのフレームをそれぞれ有する短いネ
ガ・ストリップに切断される。
【0070】一般に1本の長い写真紙の形態の現像され
た第1のコピーは、ついで紙処理装置PPを出て検査装
置ISに入り、そこにおいて検査される。しかしなが
ら、この変形において、補正値は、後まで作業者により
求められない。検査装置において、第2のコピーを関連
する原図から作製すべきかどうか、または第1のコピー
は満足する品質であるかどうかだけが先ず判断される。
満足する品質のものでない第1のコピーはマーク付けさ
れる。このマーク付けは、たとえば、不満足な第1のコ
ピーへ付けられる粘着ラベルまたはグリースペンシルを
使用して、第1のコピー上へ直接実施される。しかしな
がら、それに加えて、またはその代わりに、電子「マー
ク付け」を実施すること、または言い換えれば補正され
る第1のコピーについてのデータを取得することも可能
である。したがって、第1のコピーも、切断と包装の装
置FSへ移送され、そこにおいて1本の写真紙上の個別
の紙プリントが切り離され、また不満足な第1のコピー
は拒絶される。1つの顧客注文物、すなわち1本のネガ
・フィルムが、たとえば、第2のコピーを必要としない
ならば、関連するネガ・ストリップは、関連する紙プリ
ントと共に注文封筒内に詰められて、顧客のオーダーの
処理が完了する。この状態は、矢印F1およびN1によ
り図4において象徴的に表される。
【0071】それとは違って、1つの顧客のオーダーに
おいて、少なくとも1つの第1のコピーが作製され、検
査装置ISにおいて不満足な品質であることが判明し、
したがって、マーク付けされたならば、ネガ・フィルム
のすべてのネガ・ストリップは、この顧客のオーダーに
属するすべての第1のコピーと共に、つぎのように取り
扱われる。すなわち不満足な品質である顧客のオーダー
の第1のコピーは、図4の矢印F2により象徴的に示さ
れるように、第2の切断と包装の装置FS2へ移送され
る。たとえば、それぞれ4つのフレームを有し、かつ上
に、第1のパスにおいて不満足な第1のコピーをもたら
したフレームだけを有するネガ・ストリップは、図4の
矢印N2により象徴的に示されるように、第2の切断と
包装の装置FS2へ移送される。不満足な第1のコピー
が拒絶され(矢印F3)、またすでに説明したものに同
様に、不満足な第1のコピーのそれぞれについて、作業
者は、ベクトルΔd(二重矢印KW)のような補正値を
求める。これらの補正値は、たとえばキーボードを経
て、第2のプリンタPRaの計算と制御のユニット4a
へ入力される。上に、不満足な第1のコピーに属するフ
レームを有する4フレームのネガ・ストリップは、第2
のプリンタPRa(矢印N3)へ送出される。
【0072】任意選択的に、個別のネガ・ストリップ
は、第2のプリンタPRaへ送られる前に再び重ね継ぎ
できる。ここで前記の説明と類似的に、第2のパスが第
2のプリンタPRaを使用して実施される。再度、第2
のプリンタPRaの計算と制御のユニット4aにおいて
各フレーム画像について必要な複写光の量を求めるため
に、第1のパスにおいてそのフレーム画像について把握
された原図特有のデータ、すなわち各フレーム画像に属
するKLT係数を有するベクトルΔk、および作業者に
より求められた補正値(ベクトルΔd)が使用される。
第2のコピーFaは、紙処理装置PPaにおいて現像さ
れ、ついで第2の切断と包装の装置FS2へ移送され
る。ネガ・ストリップは、第2のパス後に第2の切断と
包装の装置FS2へ送出され(矢印N3)、そこにおい
て、ネガ・ストリップが第2のパスの前に再び重ね継ぎ
されたならば、再び4フレームのネガ・ストリップに切
り離される。第2の切断と包装の装置FS2において、
第1および第2のコピー、ならびに関連するネガ・スト
リップは、顧客のオーダー毎に仕分けされて、オーダー
袋に詰められる。これにより、矢印N4およびF4によ
り象徴的に示されるように、顧客のオーダーの処理が完
了する。
【0073】本発明の代表的な方法において、KLT係
数を有するベクトルΔkは、原図特有のデータとして必
ずしも使用される必要がないことが分かる。KLT係数
を使用できるが、個別の原図の密度分布を表す他の変数
も、原図特有のデータとして使用できる。たとえば、従
来の走査装置で求めることができる、青、緑および赤の
3色における原図の密度も、原図特有のデータとして使
用できるか、または原図特有のデータを求めるのに使用
できる。
【0074】第1のプリンタを補正するために、または
第2のプリンタを第1のプリンタへ補正するために、前
記の特別の試験フィルムを必ずしも使用する必要がな
い。生産ネガを使用して、これらの補正、すなわちとく
に紙モデルおよび紙関連フィルムモデルの取得または最
適化を実施することも可能である。用語の「生産ネガ」
とは、通常の作業、たとえば、顧客のオーダーの処理に
おいて生じるネガを意味する。たとえば、生産ネガを使
用して2つのプリンタを補正する他の手順をここで説明
する。
【0075】まず、第1のプリンタが補正され、すなわ
ちこの目的のために、紙関連フィルムモデル、紙モデル
またはその逆のモデル(逆紙モデル)の一例である露光
マトリックスが求められるか、または最適化される。補
正中に、生産ネガから作製される第1のコピー(紙プリ
ント)が、密度計により評価される。この評価は、第1
のプリンタの下流にある紙処理装置の出力部に位置し、
かつ現像された紙プリントを「オンライン」で評価する
密度計により実施できる。そのように実施するために、
現像された紙プリントは、画素ごとのように領域的に走
査される。各紙プリントの各走査領域から返送される走
査光は、検出器列へ送出され、スペクトル的に分解され
て、波長および強さ依存の電気走査信号に変換される。
この電気走査信号は、ディジタル化され、および評価さ
れて、紙密度ベクトルΔd n(下付き文字「n」は、こ
れが補正作業を伴うことを示す)でもよい、コピー特有
のデータを把握する。
【0076】生産ネガが補正に使用されるとき、図8に
関連して以下に説明するように実施できる。この目的の
ために、図8は、ネガ・フィルムNのネガ、およびその
ネガから写真紙F上に作製された第1のコピーを示す。
個別のネガ測定点N−MPは、ネガ上に示される(実際
には、この解像度は非常に細かいが、これは製図におい
て問題が多いであろう)。写真紙F上に作製される第1
のコピーには、ネガ測定点N−MPの投射点F−MPが
示される。密度計の測定軌道OLD−MSも示され、そ
の密度計は、現像された紙プリントを「オンライン」で
評価し、第1のプリンタ(図1参照)の下流にある紙処
理装置PPの出力部に設けられる。
【0077】示される測定軌道OLD−MSは、中心で
縦方向に直線で延びるが、異なる測定軌道の選択は同等
に可能である。図8は、この測定軌道OLD−MSに沿
ういくつかの測定点OLD−MPも示す。プリンタにお
いて、ネガ上および紙プリント上の測定点の解像度、な
らびに複写に使用される拡大は既知である。ネガのどの
点が紙プリントの中心上に投射されているかも知られて
いる。かくして、確実な関連がえられ、また紙プリント
上の測定点OLD−MPそれぞれについて、紙プリント
上のこの測定点に最も近いネガ上の、いくつかの測定点
N−MP、たとえばその4つを把握できる。図8の紙プ
リントの左手縁部にある測定点OLD−MPを一例とし
てあげると、ネガ上の当該4つの測定点N−MPは、測
定軌道OLD−MSの上下にある最初の行における紙プ
リント上の左から順に最初の2つの投射点F−MPに対
応するものである。各種の測定データ(フィルム密度、
紙密度、複写光および関連するフィルムの種類)は、後
で評価するために記憶装置に格納される。
【0078】一連の測定データを評価する前に、一連の
データが、異なるフィルムの種類の最小数を超えて、た
とえば、10種類を超える異なるフィルムの種類に由来
するかどうかの点検がなされる。色と密度に関して測定
データにより包含される領域が、フィルム密度(紙関連
フィルムモデルを把握するための)および紙密度(紙モ
デルを把握するための)に対して充分に大きいかどうか
も点検される。一連のデータにおいて個別のフィルムの
種類が多すぎるならば、このフィルムの種類から測定デ
ータのいくつかだけが評価に使用される。
【0079】第1のプリンタを補正する手順は、フロー
チャートである図5に図示される。まず、第1のステッ
プS1において、第1の近似値は、露光マトリックスに
ついての初期値として求められる。これは、たとえば前
述したように(スペクトル紙感度は3つの個別の波長な
どに集中されると仮定する)実施できるか、または露光
マトリックスについての初期値は既知である。現行の露
光マトリックスを使用して、ここでコピーは、補正に使
用された生産ネガから作製できる。これらのコピーは、
現像され、ついで第1のプリンタの下流にある紙処理装
置の出力部に設けられる密度計の手段により分析され
る。
【0080】かくして、補正に使用される生産ネガにつ
いて、つぎの変数が知られている。すなわちベクトルΔ
n(ネガの評価から)の形態の原図特有のデータ、現
行の露光マトリックスから由来するフィルム密度ベクト
Δf n、紙密度ベクトルΔd n、および紙密度ベクトル
を導いた複写光ベクトルΔe nである。第2のステップ
S2(図5)において、ここで逆紙モデルは、それ自体
がステップS2において変更されない現行の露光マトリ
ックスを使用して、最適化される。この目的のために、
ネガフレーム画像用の既知のベクトルΔk nから、およ
びこの場合に使用される複写光用の既知のベクトルΔe
nから、現行の露光マトリックスの助けにより、ベクト
Δb nは、既に述べた以下の式に従って計算される。
【0081】Δb nΔe n−EΔk 一方、ベクトルΔb は、下記の式を経て、測定された
紙密度ベクトルΔd nへ連結される。
【0082】Δb n=P-1 Δd n ここにPは、紙モデルとして使用される演算子を指す
か、または線形紙モデルの場合、例えば紙マトリックス
を指し、またP-1は、逆紙モデルとして使用される、P
と逆の演算子である。補償計算のような数学的最適化方
法の手段により、エラーが最小になる逆紙モデルのパラ
メータは、ここで以下の式のように求められる。
【0083】
【数2】
【0084】露光マトリックスEは変更されないままで
ある。一旦逆紙モデルが最適化されると、露光マトリッ
クスは、既に詳述したようにステップS3において最適
化される。すなわちエラーは以下のように最小にされ
る。
【0085】
【数3】
【0086】現行の逆紙モデル(すなわちステップS2
において先に最適化されたもの)は、使用され、露光マ
トリックスの最適化において変更されないままである。
次にステップS4において、エラーEFおよびEPが充分
に小さいかどうか、または言い換えれば、それらが所定
のしきい値に達しないかどうか(すなわちそのモデルの
精度について予め決めることができる要求が満たされる
かどうか)が点検される。点検の結果そうでないなら
ば、ステップS3において先に最適化された露光マトリ
ックスが使用され、また逆紙モデルが再び最適化される
等々である。このループは、モデルが精度についての要
求に合致するまで、または言い換えれば、エラーEF
よびEPが充分に小さくなるまで、またはさらに反復し
て、それ以上の改良がなくなるまで、繰り返される。
【0087】したがって、2つのモデル、すなわち紙関
連フィルムモデル(露光マトリックス)および紙モデル
または逆紙モデルは、それぞれのばあいに他のモデルを
一定に保ちながら、エラーEFおよびEPが充分に小さく
なるまで、またはさらに反復して、それ以上の改良がな
くなるまで、交互に最適化される。一旦これが達成され
ると、第1のプリンタの補正が完了する。
【0088】第2のプリンタを第1のプリンタへ補正す
るばあい、手順は、第1のプリンタの補正におけるもの
と同一の生産ネガを使用して論理的に同一に実施できる
が、このばあいに第2のプリンタにおいて、設定試験さ
れた第1のプリンタで求められたベクトルΔk nが、原
図特有のデータとして使用される。すなわちこれらのベ
クトルΔk nは、第2のプリンタにおいて再び求められ
ない。第2のプリンタが第1のプリンタへ補正されるこ
と、または言い換えれば、紙モデルおよび紙関連フィル
ムモデルが第2のプリンタについて最適であることを示
す規準として、現像された第2のコピーの紙密度ベクト
Δd n、すなわち、たとえば第2のプリンタの下流に
ある紙処理装置の出力部に設けられる密度計を使用して
求められたベクトルが、補正された第1のプリンタ上で
作製された対応する第1のコピーの紙密度ベクトルとほ
ぼ同一であるという条件を使用できる。
【0089】多くの適用において線形手法は、両方のプ
リンタにおける紙モデルにとり充分に足りる。そのよう
なばあいに紙モデルは、適切な紙マトリックスにより複
製できる。しかしながら、そのような線形モデルの有効
範囲は、各顔料についての特性カーブ上の作動点を囲む
一定の領域に限定される。反対に一層正確なモデルは、
その特性カーブの非線形性を同様に考慮する。図6に示
される種類の、そのような非線形の紙モデルは、第1お
よび第2のプリンタにおいて本発明の代表的な方法にも
使用できる。
【0090】図6によれば、写真紙は、とくに依存変数
Y(ΔeB)、gM(ΔeG)およびgC(ΔeR)の形態
で、色の青(ΔeB)、緑(ΔeG)および赤(ΔeR
の明暗の対応する変化の関数として、顔料のイエロー
(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の濃度の線
形変化をほぼ複製する第1の3つのチャネル400、4
01、402が設けられるように、モデル化される。二
次的吸収、およびスペクトル紙感度におけるオーバーラ
ップを考慮する線型モデルである紙マトリックスPが設
けられる。しかしながら前述したように、それは、図7
に示されるように紙モデルではなく、むしろ逆紙モデル
であり、また最適化される基準符号INPにより全体的
に識別される。gY(ΔeB-1、gM(ΔeG-1および
C(ΔeR-1によりチャネル403、404、405
において表される非線形逆特性カーブは、たとえば整級
数の形態で示すことができる。これらの整級数の係数
は、逆紙マトリックスP-1の係数と共に、そのモデルに
ついて最適化されるパラメータを表す。しかしながら、
紙関連フィルムモデル(露光マトリックス)と異なり、
これは全体的に非線形モデルを包含する。この逆紙モデ
ルINPの最適化は、第1と第2のプリンタについて前
述したようにここで類似的に実施される。
【0091】KLT係数を有するベクトルΔk nが求め
られる(第2のプリンタにおいて、第1のプリンタで求
められたΔk nが再び使用される)対象の、前述した試
験フィルム上に位置するn個の等質的であるが異なる仕
方で露光されたネガ・フレーム画像、またはn個の生産
ネガは、所定の複写光逸脱Δe nで複写され、また関連
する紙プリント(コピー)の結果として得られる密度逸
Δd nは、紙処理装置の出力部における密度計の助け
により測定される。原則として、試験フィルムが使用さ
れるならば、単一の試験ネガは、使用でき、かつ異なる
複写光逸脱Δe nで作用できる。ネガの代わりに、スペ
クトル密度が通常のネガとほぼ同等である試験フィルム
を再び使用できる。複写光逸脱Δe nは、結果としてえ
られる紙密度逸脱Δd nが、以内でモデルが有効である
ような全体範囲をカバーするように選択される。露光マ
トリックスEは、逆紙モデルINPの最適化において未
変化のままである。一旦、ベクトルΔk n、露光マトリ
ックスEおよび使用される複写光逸脱Δe nが把握され
ると、測定された紙密度逸脱Δd nをもたらした露光逸
脱Δbnを求めることができる。数学的最適化プロセス
の手段により、エラーが最小になる逆紙モデルIPNの
パラメータは、ここで以下の式のように求められる。
【0092】
【数4】
【0093】ここでベクトルΔb n*は、既知の紙密度
逸脱Δd nについての逆紙モデルIPNの使用から生じ
る露光逸脱を再び指す。逆紙モデルIPNが非線形モデ
ルであるので、非線形最適化については、反復方法を使
用しなければならない(アールフレッチャー(R.Fl
etcher)著の「最適化の実際的方法」、Vol.
1+2、ジョン ウィリー アンド サンズ(John
Wiley & Sones)社発行を参照)。
【0094】本発明は、本発明の精神または本質的な特
徴から逸脱することなく他の特定の形態で実施できるこ
とは、当業者にとり明らかである。したがってここに開
示される実施形態は、すべての面で説明するためのもの
で、これらに限定されるものではない。本発明の範囲
は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲により示
され、またこの意味と範囲に入るすべての変更およびそ
れと同一のものは、それに包含されることを意図してい
る。
【0095】
【発明の効果】本発明の作製方法によれば、高品質コピ
ーを作製する必要があるばあいでもプリンタの最適利用
を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光されたコピー材を現像する下流の現像装置
を有する写真プリンタの各部の配置を示す説明図であ
る。
【図2】紙関連フィルムモデルと紙モデルの協働を説明
する全体図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかわる作製方法
を実施する処理システムの各部のブロックダイアグラム
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかわる作製方法
の変形例を示すブロックダイアグラムである。
【図5】紙モデルおよび紙関連フィルムモデルを最適化
する手順の形態を示すフローチャートである。
【図6】紙モデルを示す説明図である。
【図7】逆紙モデルを示す説明図である。
【図8】生産ネガを使用してモデルを最適化する手順の
モデルを示すために原図とコピーとを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 走査装置 4 ユニット PP、PPa 紙処理装置 PR、PRa プリンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1の写真プリンタの走査ステー
    ションにおいて写真原図を局所的に走査する工程と、
    (b)スペクトル分析と、波長および強さに依存する電
    気的な走査信号への変換とのために、当該写真原図のそ
    れぞれの走査された領域から伝達された走査光を検出器
    列に送る工程と、(c)写真原図に特有のデータである
    ことを確かめるために、前記電気的な走査信号をディジ
    タル化し、かつ評価する工程と、(d)確かめられた原
    図の特有のデータと、コピー材に適し、写真原図のスペ
    クトルの成分における変化によるコピー材の挙動を表す
    原図モデルとの助けによって、第1の写真プリンタの計
    算および制御ユニット内で投射のための複写光の第1の
    量を確かめる工程と、(e)前記第1の写真プリンタの
    コピーステーションに設けられた色フィルターとシャッ
    ターのために、複写光の第1の量から制御信号を確かめ
    る工程と、(f)当該制御信号にしたがって複写光路内
    にフィルターとシャッターとを設ける工程と、(g)現
    像ステーション内で第1コピーを現像する工程と、
    (h)設定試験方法によって第1の写真プリンタに対し
    て第2の写真プリンタを補正する工程からなる、第1の
    写真プリンタ上の第1のパスにおいて写真原図から第1
    コピーが作製され、第2の写真プリンタ上の第2のパス
    において第2コピーが作製される、写真原図から写真コ
    ピーを作製するための方法であって、 前記試験方法が、(I)前記写真原図に特有のデータを
    第2の写真プリンタ計算および制御ユニットに送る工
    程、(II)原図の特有のデータと、写真原図のスペクト
    ルの成分における変化によるコピー材の挙動を表す第2
    の写真プリンタの原図モデルとの助けによって、第2の
    写真プリンタの計算および制御ユニット内で投射のため
    の複写光の量を確かめる工程、(III)前記第2の写真
    プリンタのコピーステーション内に設けられた色フィル
    ターおよびシャッターのために複写光の第2の量から制
    御信号を確かめる工程、(IV)当該制御信号にしたがっ
    て複写光路内にフィルターとシャッターとを設ける工
    程、(V)第2の写真プリンタにおける現像ステーショ
    ン内で第2コピーを現像する工程、(VI)当該第2コピ
    ーの分析を行う工程、および(VII)当該第2コピーが
    第1コピーと同一になるまで当該分析に基づいて第2の
    写真プリンタのための写真原図モデルを最適化する工程
    からなる、写真原図から写真コピーを作製するための方
    法。
  2. 【請求項2】 前記現像された第2コピーを局所的に、
    画素ごとに走査する工程、スペクトル分析と、波長およ
    び強さに依存する電気的走査信号への変換とのために、
    第2コピーのそれぞれの走査された領域から伝達された
    走査光を検出器列に送る工程、コピー特有のデータを発
    するために電気的走査信号をディジタル化し、かつ評価
    する工程、および前記第1のプリンタのために決定され
    た写真原図に特有のデータが不変のままにとどまってい
    るあいだに、第2の写真プリンタのためのコピーに特有
    のデータの助けによって第2のプリンタの写真原図のモ
    デルを最適化する工程をさらに有してなる請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記現像された第1コピーに、第2コピ
    ーが関連する原図から作製されるか否かが決定され、任
    意の補正値が第2コピーを作製するために決定される検
    査を行う工程、第2コピーが作製される原図と、関連す
    る補正値とを前記第2の写真プリンタに送る工程、およ
    び第2の写真プリンタの計算および制御ユニット内で補
    正値を、第1の写真プリンタからの原図特有のデータと
    共に第2のコピーを作製するためのコピー光の量を決定
    するために用いられる露光補正値に変換する工程をさら
    に有してなる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の写真プリンタにおいて写真原
    図のスペクトル走査に起因する走査信号をディジタル化
    し、当該走査信号に直交変換を行う工程、および第1コ
    ピーのための第1の写真プリンタにおける原図モデルの
    ための入力変数として、かつ第2の写真プリンタにおけ
    る原図モデルのための入力変数として用いられる原図に
    特有のデータとして、この変換において生じる変換係数
    を用いる工程をさらに有してなる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記変換が、カルーネン−レーベ変換で
    ある請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の写真プリンタに対して第2の
    写真プリンタを補正するために設定試験方法において生
    産ネガが用いられる請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の写真プリンタの走査ステーシ
    ョンにおいて原図を局所的に走査する工程が画素ごとに
    なされる請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の写真プリンタの計算および制
    御ユニット内の投影のための複写光の第2の量が、第1
    の写真プリンタの計算および制御ユニット内の投影のた
    めの複写光の第1の量と整合する請求項1記載の方法。
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