JP2993620B2 - 露光制御方法 - Google Patents

露光制御方法

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JP2993620B2
JP2993620B2 JP3146340A JP14634091A JP2993620B2 JP 2993620 B2 JP2993620 B2 JP 2993620B2 JP 3146340 A JP3146340 A JP 3146340A JP 14634091 A JP14634091 A JP 14634091A JP 2993620 B2 JP2993620 B2 JP 2993620B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー感光材料を用
いて原画を複写するための露光制御方法、特に、原画を
照明する色光を調光フィルタで変調することによりカラ
ー感光材料の各色感光層に対する露光を制御する露光制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー感光材料は、BGRの各
色光に対する感光層を有している。このようなカラー感
光材料に原画を光学的に投影して複写する場合、複写像
の濃度およびカラーバランスは各感光層に与える露光量
によって調整される。ここで、露光量は原画を照明する
BGR各色光の露光時間の長さ、あるいは色光の変調量
によって制御される。このようなカラー感光材料に対す
る露光制御方法としては、次のような方式が一般的であ
る。 (1)加色同時式 BGR各色毎に光源を備え、各色光毎にその露光時間を
変更してカラー感光材料の各色感光層に与える露光量を
調整する方式である。
【0003】この方法では、光源が複数必要なために装
置が高価格になり、また、各光源では狭帯域の波長光の
みが露光に供されるためエネルギー損失が大きいという
欠点がある。 (2)加色順次式 単一の光源にBGR各色のフィルタを順次挿入し、カラ
ー感光材料の各色感光層に与える露光量を調整する方式
である。露光量は各色の露光時間を変更することによっ
て制御する。しかし、1色の露光が終了した後、他色の
露光が開始されるという具合に、BGR各色が順次露光
されるために全体の露光時間が長く、複写効率が低いと
いう欠点がある。 (3)白色加色式 単一光源で白色露光を行なった後、さらに必要とされる
色光の露光を、BGRの色フィルタを挿入することによ
り与え、各色感光層の露光量を調整する方式である。露
光量はBGRの色フィルタの作動時間を変更することに
よって制御する。この方法では、各色共通となる白色露
光が行なわれるために全体の露光時間は加色順次式より
短くなるが、白色露光が終了した後、BGRの単色光が
順次加色されるために、大幅な時間短縮がなされる訳で
はない。 (4)白色減色式 単一の光源にて白色露光を行なった後、目標の露光量に
達した色光の露光をYMC(イエロー、マゼンタ、シア
ン)の色フィルタを挿入することによって順次カット
し、各色感光層の露光量を調整する方式である。露光量
はYMCの色フィルタの作動時間を変更することによっ
て制御する。この方法は、白色露光が終了した後、BG
Rの単色光が順次減色されるために、露光時間において
大幅な改善がなされる。
【0004】上記した4つの方法は、露光時間の変更に
よって露光量が調整されるため、精度の高い制御方法で
あるが、カラー感光材料のもつ相反則不軌特性の影響に
対する補正を必要とする場合がある。この点に配慮した
ものが、以下に示す調光式である。 (5)調光式 単一の光源に対して、YMC各色の調光フィルタの挿入
量を適宜変更することによってBGRの各色光を変調
し、カラー感光材料の各色感光層に与える露光量を調整
する。この方法は、色によらず一定の露光時間で露光を
行なうことができるため、複写効率上有利な方法であ
る。また、カラー感光材料の相反則不軌特性の影響を受
けにくい方式であるが、調光フィルタの調整量の決定が
難しく、試行錯誤を繰り返すことで時間を浪費したり、
複写画像の品質低下を招くことが多かった。
【0005】調光フィルタの挿入量を求める公知技術と
しては、次のような事例を挙げることができる。 (公知技術1) 特開昭60−220332号公報 カラーネガフィルムのBGR各色に関する濃度を測定
し、これらを要素とする濃度ベクトルに線形一次変換を
施すことによって、YMC各色の調光フィルタ量を求め
る方法。 (公知技術2) 特開平2−96128号公報 調光フィルタのセット位置と測光値の関係を示すキャリ
ブレーションカーブを基準データとして記憶し、露光時
にはこのカーブを参照して調光フィルタのセット位置を
求める方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記調光式の場合、フ
ィルタの分光透過率とカラー感光材料の各色感光層の分
光感度との相互作用、及び各色フィルタ同士の相互作用
に対する配慮が重要となる。例えば、原画を照明する光
路にYフィルタを段階的に挿入した時、カラー感光材料
の感光層ではBの色光(Yの補色)に対する露光量のみ
が調整されることが理想的である。ところが、実際に
は、フィルタの分光特性の問題から、G、Rの色光の感
光層に対しても露光量の影響が及ぶ。さらに、光源寄り
フィルタを挿入することにより原画寄りフィルタに向か
う光は変調され、空間的な相互作用を生じる。しかも、
これらの相互作用は一律ではなく、各色のフィルタの調
整量に応じて変化する。
【0007】こうした事象を背景として、フィルタの調
整量とカラー感光材料の各色感光層に対する露光量の関
係は非線形になっている。以下、この発明が解決しよう
とする課題をより明確にするために、従来法によるフィ
ルタ調整量の決定手順を説明する。図4は通常使用され
るカラー写真焼付装置の原理構成図である。
【0008】図において、Fは写真フィルムで、該写真
フィルムFはスプール20にセットされ、所定の搬送経
路を経てスプール21に巻き取られるように構成されて
いる。該写真フィルムFに形成された各原画Gは、露光
部32に位置決めされ、光源36から照射され、混合部
38によって均一化された光により照明される。さら
に、レンズ54によって写真印画紙40に光学的に結像
され露光されるように構成されている。
【0009】この時、B、G、R各色の平均透過光は、
測光フィルタ42a、42b、42cを通してフォトダ
イオード44a、44b、44cによって受光される。
この受光量を光電変換したB、G、R各色の測光信号
は、露光制御部30に伝達された後、A/D(アナログ
/デジタル)変換され、この結果得られたデータに基づ
いて、最適な露光量の演算が行なわれるようになってい
る。
【0010】次に、ここで得られた露光量は露光制御部
30に基づいて、露光部32の上部に配置された調光部
50(内の調整フィルタ)の調整量と、露光部32の下
部に配置されたシャッタ52の作動時間が決定される。
そして、この調整量に応じて調光部50内の調光フィル
タが照明光路に挿入されるとともに、シャッタ52が開
いて露光が開始される。さらに、上記作動時間におい
て、シャッタ52が露光光路を閉じて露光が終了する。
【0011】このようにして、写真印画紙40の各色感
光層に与える露光が制御される。この露光の終了後、写
真印画紙40は、次の露光に備え所定の距離だけ搬送さ
れるとともに、次に焼き付けるべき原画Gを露光部32
に位置決めすべく写真フィルムFが搬送される。このよ
うにして、写真フィルムFに形成された原画Gは順次焼
付処理が施される。
【0012】なお、写真印画紙の各色感光層への露光量
は、一般に、各色光の光束と露光時間の積によって与え
られる。即ち、 印画紙に照射されるB,G,Rの各色の色光の光束(対
数値)をIX 各色光の露光時間(対数値)をTX と置くと、写真印画紙の各色感光層への露光量EX は次
式(1)で示される。
【0013】 EX =IX +TX …………………(1) ここで、X は、B,G,Rの各色を示す。上記した調光
式の写真焼付装置では、通常、露光時間はシャッタの作
動時間であり、これは色光によらず一律である。さら
に、写真印画紙のもつ相反則不軌特性の影響を考慮すれ
ば、露光時間は一定にすることが望ましい。この一定の
露光時間(対数値)をT0 とすると式(1)は次式
(2)に置き換えられる。
【0014】 EX =IX +T0 …………………(2) ところで、一般的な写真撮影において、被写体のBGR
の3原色の平均反射率は略一定であることが経験則とし
て知られている。そこで、従来の写真焼付装置では、写
真原画の全面積の平均透過濃度(LATD)を測定し、
測定された平均透過濃度に基づいて写真焼付における露
光条件を決定することにより、印画紙のB,G,R各色
感光層に与える露光量を一定値に制御し、カラーバラン
スの良好な写真印画を作成するようにしている。
【0015】この場合、(1)式におけるEX は一定値
となるから、 IX +T0 =I′X +T0 ………(3) となる。つまり、次式(4)を得る。 IX =I′X ………………………(4) また、IX は、I1 X (印画紙40側の照明光の光束
(対数値))と原画のLATD=DX を使って、次式
(5)で与えられる(LATDは、上記したように露光
光路近傍に設けられたフォトダイオード44a,44
b,44cからの測光信号から求められる)。
【0016】 IX =I1 X −DX ………………(5) さらに、I1 X はI0 X (光源36からの各色光の光束
(対数値))に対して、調光フィルタによって変調量V
X が加えられたものであることからIX は、 IX =I0 X −VX −DX ………(6) で与えられる。
【0017】従って、式(4)は次式(7)に置き換え
られる。 VX +DX =V′X +D′X ……(7) これより、次式(8)を得る。 V′X =DX −D′X +VX ……(8) つまりこの事例では、原画のLATDから必要とする調
光フィルタによる変調量が求められる。露光制御法の原
理としては、このようにして求められた変調量に応じ
て、YMCの各色の調光フィルタを照明光路内に挿入す
ればよいわけである。図12に、調整量を決定するため
の一般的なアルゴリズムからなるフローチャートを示
す。
【0018】図5は、調光フィルタの配置を示す調光部
の断面図である。図5において、光源36から照射され
る光は調光部50を通過し、混合部38に入射する。調
光部50は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)の3組の調光フィルタ50a,50b,50cに
よって構成され、これらによって混合部38に入射する
光は変調される。
【0019】調光フィルタは各色毎に2枚1組で構成さ
れる。調光部50を通過した光は、混合部38によって
混合され均一化されて原画を照射する。次に、調光フィ
ルタの駆動機構について説明する。図6は、1組の調光
フィルタとその駆動部の一例を示す原理構成図である。
【0020】図6において、調光フィルタは、一例とし
てYフィルタ50aとその駆動部を示しているが、他の
調光フィルタの構成も全く同様である。Yフィルタ50
a、50aは、光路を挟んで対向配置され、パルスモー
タ60、60により、互いに逆向きに駆動できるように
構成されている。即ち、パルスモータ60の回転運動
は、ギア61を介して直線運動に変換され、これによっ
て2枚の調光フィルタ50a、50aは左右対象に調光
部50を通過する光路内に挿入される。
【0021】ここで、調光フィルタ50aの挿入量はパ
ルスモータ60の回転角に比例するように構成され、し
かも、この回転角は露光制御部30から出力されるパル
ス数によって定められるようになっている。図7は、調
光フィルタの位置と照明光路(混合部)との関係を示す
調光部の平面図である。ここでは、一例としてYフィル
タ50aの位置と混合部との関係を示す。
【0022】Yフィルタ50aと混合部38の入射口の
位置的な関係によって、混合部38に入射する光は変調
され、主として、原画を照明するBの色光の光束が変調
される。ここで、調光フィルタ50aは、前記パルスモ
ータ60に対する出力パルス数が0パルスの時に全開、
255パルスの時に全閉となるように構成されいる。即
ち、調光フィルタ50a(50b、50cも同じ)の挿
入量は256段階設定できるようになっている。
【0023】まず、全開(設定パルス数=0)時は、調
光部50を通過する光路にYフィルタ50aは挿入され
ないため、光源36から照射される光は変調されない
(図7a)。半開(設定パルス数=128)時には、調
光部50を通過する光路にYフィルタ50aが挿入さ
れ、中央部はフィルタによって変調されない白色光が通
過し、周辺部は当該フィルタを透過可能な波長光、即
ち、主に、G,Rの色光が通過する(図7b)。これら
の光は混合部38において混合・均一化されて原画を照
明する。従って、原画を照明する光に関して、Yフィル
タ50aのみが図のような半開状態で、他色フィルタが
全開の場合は、全フィルタが全開の場合に比べ、Bの色
光の光束はG,Rの色光の光束よりも減じられる。
【0024】全閉(設定パルス数=255)時には、調
光部50を透過する光路の全面にYフィルタ50aが挿
入され、中央部、周辺部を問わず当該フィルタを透過可
能な波長光、主に、G,Rの色光のみが通過する(図7
c)。これらの光が混合部38において混合され均一化
されて原画を照明する。従って、原画を照明する光につ
いてみれば、Yフィルタ50aのみが全閉で他色フィル
タが全開の場合には、全フィルタが全開の場合に比し
て、R色光の光束は、G,Rの色光の光束に比べ極めて
大きく減じられることになる。
【0025】このようにして、Yフィルタ50aの挿入
量に応じて、主として、Bの色光の光束を減じることが
できる。ここでは、Yフィルタの場合について述べた
が、同様に調光部50を通過する光路にM,Cフィルタ
を挿入することによって、原画を照明する光のG,Rの
各色成分の光束を選択的に減じることができる。つま
り、これらの組み合わせによってB,G,Rの各色の色
光の光束をほぼ任意に変更することができる。
【0026】上記したように、各色の調光フィルタの挿
入量は、露光制御部30から出力されるパルス数によっ
て定められる。図8は、これらの調光フィルタに対して
設定される調整量、つまりパルス数の組み合わせの模式
図を示している。図8aは、Mフィルタが全開および全
閉の各状態において、Yフィルタが移動する場合、その
特性は直線的であり、しかも座標軸に対して常に平行で
あることを示している(Cフィルタは全開)。
【0027】図8bは、YフィルタとMフィルタが移動
する場合、これらフィルタの調整量の組み合わせは2次
元の平面を形成し、しかも、その形状が正方形となるこ
とを示している(Cフィルタは全開)。図8cは、Yフ
ィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フィルタが移動す
る場合であり、これらフィルタの調整量の組み合わせは
3次元空間を形成し、その形状はほぼ正方六面体とな
る。
【0028】原画の照明光における各色光の光束の変調
量が、図8に示したように、補色関係にあるフィルタの
調整量(=パルス数)によってのみ確定し、かつこれら
が比例関係にある場合には、調光フィルタの調整量に応
じて、図9に示されるような各色光の変調量の組み合わ
せを得ることができる。図9aは、Yフィルタの調整量
に対する各色の変調量を示す。この場合、変調量は、M
フィルタの全開および全閉の各状態をパラメータとする
2組の直線の組み合わせとなる。Bの色光はYフィルタ
の調整量に比例して変調され、その変調量はMフィルタ
が全開、全閉の各状態においても同一である。また、G
の色光はMフィルタの状態にのみ依存し、Yフィルタの
調整量には依存しない。
【0029】図9bはYフィルタとMフィルタが移動す
る場合に対応して得られる、B,Gの各色光の変調量の
組み合わせを示している。これら色光の変調量の組み合
わせが形成する平面の形状はほぼ正方形である。図9c
はYフィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フィルタが
移動する場合に得られるB,G,Rの各色の色光の変調
量の組み合わせを示している。これら色光の変調量の組
み合わせが形成する空間の形状は正方六面体である。
【0030】このような場合、B,G,Rの各色の変調
量を要素とするベクトルVとY,M,Cの各色のフィル
タの調整量つまりパルス数を要素とするベクトルFとの
関係は次式(9)によって表される。
【0031】
【数1】
【0032】つまり、 V=A×F……………(10) ここで、Aは3×3のマトリックスであり、この場合、
対角要素は図6aに示されるように補色関係にあるフィ
ルタの単位調整量に対する変調量であり、非対角要素は
0であり、。従って、Aの3つの対角要素Aby,Agm
rcを予め求めておけば、所望の変調量に対する調光フ
ィルタの調整量Vは次式(11)によって求められる。
【0033】F=A-1×V………(11) ところで、各色光の変調量は、主に、写真印画紙の各色
の感光層における分光感度とその補色のフィルタの分光
透過率との組み合わせに支配されている。しかしなが
ら、所定の感光層にのみ選択的に影響を与える分光透過
率を有するフィルタを製作することは、現実には極めて
困難である。従って、実際は、原画を照明する光路に、
例えばYフィルタを段階的に挿入した場合でも、G,R
の色光に対する感光層への変調量にも影響が及ぶことは
避けることができない。
【0034】つまり「原画の照明光における各色光の光
束の変調量は、補色関係にあるフィルタの調整量(=パ
ルス数)によってのみ定まる」とした上記の仮定は現実
的ではない。そこで、原画の照明光における各色光の光
束の変調量が、主に、補色関係にあるフィルタの調整量
(=パルス数)に比例し、かつ他のフィルタの調整量に
対しても比例する関係にある場合を想定する。この場
合、図8に示された調光フィルタの調整量に対応して、
図10に示されるような各色の色光の変調量の組み合わ
せを得る。
【0035】図10aは、Yフィルタの調整量に対する
各色の変調量を示している。変調量は、Mフィルタの全
開および全閉の各状態をパラメータとする2組の直線の
組み合わせとなる。Bの色光はYフィルタの調整量に比
例して変調され、その変調量の色光はMフィルタの状態
に大きく依存するが、Yフィルタの調整量に応じても直
線的に変化する。
【0036】図10bは、YフィルタとMフィルタが移
動する場合に対応して得られる、B,G各色の色光の変
調量の組み合わせを示している。Y,Mの各色のフィル
タが、それぞれB,Gの各色の色光だけでなく、他の色
光に対してもその調整量に比例した変調をもたらすた
め、これら色光の変調量の組み合わせが形成する平面の
形状は菱形になる。
【0037】図10cは、Yフィルタ,Mフィルタ,C
フィルタの全フィルタが移動する場合に対応して得られ
る、B,G,Rの各色の色光の変調量の組み合わせを示
している。Y,M,Cの各色のフィルタがそれぞれ、
B,G,Rの各色光だけでなく他の色光に対してもその
調整量に比例した変調をもたらすため、これら色光の変
調量の組み合わせが形成する空間の形状は菱形の六面体
となっている。
【0038】このような場合も、B,G,Rの各色の変
調量を要素とするベクトルVと、Y,M,Cの各色のフ
ィルタの調整量(=パルス数)を要素とするベクトルF
との関係は式(9)によって表すことができる。ただし
この場合、マトリックスAの非対角要素は、Y,M,C
各色のフィルタを単独で移動した時、補色関係にない色
光に現れる(単位調整量に対する)変調量に対応してお
り、図10aからも明らかなように、これら非対角要素
は必ずしも0にはならない。また、対角要素は、図10
aに示されるように補色関係にあるフィルタの(単位調
整量に対する)変調量である。従って、Aの9つの要素
を予め求めれば、所望の変調量に対する調光フィルタの
調整量Vは式(11)によって求めることができる。つ
まり、上記のような仮定においては一次の線形変換によ
って調光フィルタの調整量を求めることができる。
【0039】ところで、図7bに示されるように、2枚
のフィルタが形成する開口部の形状が正方形であると
き、その面積はフィルタが直線的な移動量の2乗に比例
する。さらに原画の照明光への変調は、主に、混合部3
8の入射口とこの2枚のフィルタが形成する開口部の重
なる面積の変化によってもたらされる。一方、写真印画
紙の色感光層への露光量は通常、原画のLATDおよび
各色光の変調量(=対数値)の線形一次関数となる。従
って、上記の面積比率はフィルタの移動に対して指数関
数的に変化することが望ましい。しかしながら、図7に
示されるような混合部38の全開状態から全閉状態に至
る全領域に対し、これを満たすような形状のフィルタを
製作することは困難である。
【0040】さらに、光源から調光部50に入射する光
は必ずしも平行光ではないため、光の回折やフィルタ間
での反射の影響を受け、各色光の変調量とフィルタの調
整量との関係も、各フィルタの位置関係に応じて一義的
に定まらないのが通例である。従って、例えば、原画を
照明する光路にYフィルタを段階的に挿入した場合に
も、Bの色光の変調量の変換はYフィルタの調整量に必
ずしも比例しないうえ、M,Cのフィルタの位置によっ
ても影響を受ける。つまり「原画の照明光における各色
光の光束の変調量が、主に補色関係にあるフィルタの調
整量(=パルス数)に比例し、かつ他のフィルタの調整
量とも比例関係にある」とした、上記の仮定も現実的で
ないことが分かる。
【0041】そこで、実際に、図8に示された調光フィ
ルタの調整量に応じて、B,G,Rの各色の変調量を測
定してみることにした。ここで、変調量は写真印画紙を
用いて写真側光により求められるが、フォトダイオード
44a,44b,44cからの出力から求めても良い。
この結果、図11に示されるような各色の色光の変調量
の組み合わせを得た。
【0042】図11aは、Yフィルタの調整量に対する
各色の変調量を示している。変調量は、Mフィルタの全
開および全閉の各状態を、パラメータとする2組の曲線
の組み合わせとなる。Bの色光はYフィルタの調整量に
応じて変調されるが、その変調量は必ずしも調整量に比
例しない。また、Mフィルタが全開,全閉の各状態にお
いてその変化は異なる。また、Gの色光はMフィルタの
状態に大きく依存するが、Yフィルタの調整量に応じて
も変化し、かつ、その変化は必ずしも調整量に比例しな
い。
【0043】図11bは、YフィルタとMフィルタが移
動する場合に対応して得られるB,Gの各色の色光の変
調量の組み合わせを示している。Y,Mの各色のフィル
タがそれぞれ、B,Gの各色の色光のみならず他の色光
に対してもその調整量に応じて変調をもたらし、さらに
それらが比例関係にないため、これら色光の変調量の組
み合わせが形成する平面の形状は歪んだ曲面になる。
【0044】図11cは、Yフィルタ,Mフィルタ,C
フィルタの全フィルタが移動する場合に対応して得られ
る、B,G,Rの各色の色光の変調量の組み合わせを示
している。Y,M,Cの各色のフィルタがそれぞれ、
B,G,Rの各色の色光のみならず他の色光に対しても
その調整量に応じた変調をもたらし、さらにそれらが比
例関係にないため、これら色光の変調量の組み合わせが
形成する空間の形状は歪んだ曲面体である。
【0045】このような場合、B,G,Rの各色の変調
量を要素とするベクトルVと、Y,M,Cの各色のフィ
ルタの調整量つまりパルス数を要素とするベクトルFと
の関係は次式(9)によって表すことはできない。つま
り、両者の関係は線形ではなく、各色間で相互に、か
つ、非線形に影響を与える複合的でかつ非線形の関係で
あるということができる。
【0046】しかしながら、上記した従来の技術では、
このような非線形問題について配慮されていないため、
露光制御の精度が低く、試行錯誤を繰り返して多大な時
間を浪費したり、複写画像の品質を一定に維持すること
が困難になっている。この発明は、上記の点に鑑み、簡
潔なアルゴリズムによって調光フィルタの調整量を高い
精度で求め、試行錯誤を繰り返すことなく効率良く高品
質の複写画像が安定して得られる露光制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、原画を照明する色光を複数の調光フィ
ルタで変調することにより、カラー感光材料の各色感光
層の露光量を制御する露光制御方法において、前記調光
フィルタの各調整量を座標成分とする調整量空間内の
点と、前記色光の各変調量を座標成分とする変調量空
間内の代表点との対応関係を予め確定しておき、所望の
色光の変調量の座標近傍の代表点を介した補間算出によ
り、該所望の色光の変調量に対する調光フィルタの調整
量を求めることを特徴とし、変調量と調整量とが複合的
でかつ非線形な関係を持つ系についても適用可能で、簡
潔なアルゴリズムにより調光フィルタの調整量を決定で
きるとともにメモリ容量の節約を図り得る高精度の露光
制御方法を提供するようにしたものである。
【0048】
【作用】調光フィルタを1パルスづつ駆動した時の、測
光素子の出力から、格子状に配列した調整量空間内の点
と、これら点群に対応する変調量空間内の点を1対1の
対応により予め確定して、それぞれを所定のアドレッシ
ング規則に従って記憶する。
【0049】白色光により照明したフィルム原画からの
光を、B,G,Rの測光素子で受光した後、露光制御部
において該測光出力に応じた露光量を求め、色光の変調
量を決定する。そして、該変調量に対応する調整量を、
前述した変調量空間と調整量空間の1対1の対応関係に
より検索し、決定する。変調量に対応する調整量は、デ
ジタル空間内でのマップ対応に簡素化されているので、
両者の関係が解析困難な非線形性を有していても、柔軟
に対応でき、しかも調光フィルタの駆動位置決定に至る
アルゴリズムは、極めて簡潔となる。
【0050】
【実施例】以下、この発明を添付図面に示す一実施例に
基づいて説明する。まず、第1の実施例においては、
Y,M,Cの各色のフィルタの調整量を座標とする調整
量空間から、B,G,Rの各色の変調量を座標とする変
調量空間への対応関係(写像f)を、次の(12)式に
従って予め求めておく。対応関係は、写真測光によるも
のとする。ここで、調整量空間内の点は格子状に配列し
ている。また、必要に応じて、これら点群のなかから所
定の規則性に従う代表点を選定してもよい。 この写像は、Y,M,C各色のフィルタの調整量Fy
m ,Fc のすべての組み合わせに対応する2563
のVb ,Vg ,Vr を求め記憶することによって定めら
れる。この対応関係(写像f)によって所望の変調量に
対応する調光フィルタの調整量は一意的に求められる。
すなわち、所望の変調量に一致する変調量のベクトルを
これら記憶された2563 個のVb ,Vg ,Vr のベク
トルの中から検索し、対応する調整量のベクトルFy
m ,Fc を求めればよい。
【0051】次に、上記のような変調量ベクトルの検索
効率を考慮して、記憶されたこれらの写像から逆の対応
関係(逆写像f-1)を予め求めておき、この逆写像f-1
によって所望の変調量に対応する調光フィルタの調整量
を求めるようにしておく。 ここで、逆写像f-1は上記写像Vb ,Vg ,Vr を所
定の手順で分類して並べ変え、対応するFy ,Fm ,F
c も同様の手順で並べ変えることによって求められる。
この逆写像f-1によって所望の変調量に対応する調光フ
ィルタの調整量が一意的に求められる。
【0052】つまり、所望の変調量に一致する一のベク
トルを上記のように並べ変えた2563 個のVb
g ,Vr のベクトルの中から検索し、対応する逆写像
を求めればよいわけである。これにより、変調量のベク
トルの検索時間は大幅に短縮することができる。また、
所望の変調量に一致する位置ベクトルがない場合には、
最も近い距離にあるベクトルをもって一致したものとす
る。
【0053】図1はこれらの空間を使った調整量決定の
アルゴリズムを示すフローチャートである。また、図2
は2つの空間内の点の対応関係を示す原理説明図であ
る。さらに、この写像もしくは逆写像は、LUT(Look
Up Table)方式にすることにより、検索時間を一層短縮
することができる。この場合、入力は記憶回路上のアド
レスとなるが、これは調整量、変調量それぞれのベクト
ルに基づいて割り当てられる。入力のベクトルに対応し
て指定されるアドレスに記憶されたデータ、つまり変調
量もしくは調整量のベクトルである。尚、逆写像のLU
Tにおいて、欠損する変調量ベクトルに対応するアドレ
スについては、最も近い距離にある変調量のベクトルに
対応する調整量のベクトルをデータとして記憶する。こ
れにより、すべての変調量に対応する調整量のベクトル
がLUTにより得られる。
【0054】ところで、上記第1の実施例のようにあら
ゆる調整量もしくは変調量の組み合わせに応じて写像あ
るいは逆写像を記憶するためには、すべての写像もしく
は逆写像を記憶するための膨大な記憶回路を要し、コス
トが高くなるという問題がある。そこで、本発明の第2
の実施例では、上記の2つの空間の対応関係を、変調量
空間の代表点に着目して定めることにより、記憶回路の
コスト低減を図っている。即ち、第1の実施例では、
Y,M,Cの各色のフィルタの調整量Fy ,Fm ,Fc
のすべての組み合わせに対応する2563 個のVb ,V
g ,Vr を求め記憶していたが、これを1色のフィルタ
の変調量について、例えば16段階の代表的変調量に間
引いて記憶するようにしている。即ち、所定の規則性に
従って選定された163 個の変調量Vb ,Vg ,Vr
対応するFy ,Fm ,Fc を求め記憶するようにすれ
ば、記憶回路は1/163 に節約することができる。
【0055】このような方法を選択すると、所望の変調
量ベクトルが、変調量空間内の代表点の中間に位置する
ことが高い頻度で生じる。そこで、本発明では、所望変
調量の座標が前記変調量空間内の代表点に一致しない場
合、該所望変調量の座標に対応する調整量空間内の座標
を、該所望変調量の座標近傍の代表点を介して、補間算
出してもとめるようになっている。ここで、代表点は、
所望変調量の座標を中心とする所定の検索領域内に含ま
れるか否かにより検索・特定される。
【0056】図3は、変調量空間における中間点と代表
点の関係を示している。ここでは、説明を簡単にするた
めに変調量空間は(Vb ,Vg )の2次元とした。ま
ず、所望の変調量の点Pを中心に検索領域Sを変調量空
間に設定する。Sの横軸Vb に沿った長さは、一定のM
フィルタ調整量に対応して得られた隣り合う代表点同士
の最大長とする。同様にSの横軸Vg に沿った長さは、
一定のYフィルタ調整量に対応して得られた隣り合う代
表点同士の最大長とする。この結果、所望の変調量を与
える中間点Pを中心とする検索領域Sには、通常、少な
くとも近傍の離散的座標4点が含まれる。今、これらの
点をPi (i=1,2,3,4)とすると、点Pはこれ
ら代表点からの距離di (i=1,2,3,4)の逆数
によって重みつけして補間することができる。
【0057】この中間点Pに対応するフィルタの調整量
空間(Fy ,Fm )の座標点は、点Pi (i=1,2,
3,4)が示す変調量を与えるフィルタの調整量
(Fyi,F mi)から、次式(14)により近似される。 ただし、xはY,Mの各色を示す。さらに、これを3次
元に拡張した場合には、変調量空間内の中間点に対応す
る調整量は次式(15)によって近似される。
【0058】 ここで、x はY,M,Cの各色を示す。また、iは上記
のような検索領域を3次元に拡張した空間に含まれる離
散的座標を示す。kはその最大個数を示すが、多くの場
合8個である。
【0059】このように本発明では、各色光の変調量空
間からフィルタの調整量空間への対応関係が代表点で定
められる場合でも、変調量空間における中間点に対応す
るフィルタ調整量は補間によって精度良く求めることが
できる。また、変調量空間における離散的座標が格子状
となるようにする次のような方法は、中間点近傍の座標
を特定する上で効率的である。
【0060】そこで、Y,M,Cの各色のフィルタの調
整量Fy ,Fm ,Fc のすべての組み合わせに対応する
2563 個のVb ,Vg ,Vr を求め、この中から所定
の変調量、例えば1色のフィルタの調整量について、例
えば16段階の代表的な変調量の組み合わせを選定し、
これらの調整量空間への逆写像を求める。このようにす
ることによって、変調量空間内の代表点を、格子状に配
列したものに選定でき、その検索及び補間が極めて容易
となる。
【0061】この場合、変調量空間における格子状代表
点(図2a)に対応する調整量空間の座標は、図2bの
ように表される。この図から明らかなように、変調量空
間内において、中間点近傍の離散的座標は上記したよう
な検索領域を使わずに、効率的に特定することができ
る。以上のようにして、本発明では、所望の色光変調量
に対する調光フィルタの調整量を求め、これによって、
カラー感光材料に対する露光を制御する。
【0062】まお、本実施例では、調整量空間と変調量
空間が共に3次元空間の事例について説明したが、より
多次元の空間、例えば、Y,M,Cの各色の調光フィル
タの他にNDフィルタを加えた4次元の調整量空間にも
拡張することができる。また、本実施例では、写真焼付
装置に応用した事例について説明したが、カラー感光材
料に原画を光学的に結像して複写画像を得る様々な複写
装置、例えば、カラー複写機、引き伸ばし機、などにも
容易に応用できることはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】上記のようにこの発明は、原画を照明す
る色光を複数の調光フィルタで変調することにより、カ
ラー感光材料の各色感光層の露光量を制御する露光制御
方法において、前記調光フィルタの各調整量を座標成分
とする調整量空間内の代表点と、前記色光の各変調量を
座標成分とする変調量空間内の代表点との対応関係を予
め確定しておき、所望の色光の変調量の座標近傍の代表
点を介した補間算出により、該所望の色光の変調量に対
する調光フィルタの調整量を求めることを特徴としてい
るから、変調量と調整量とが複合的でかつ非線形な関係
を持つ系についても適用可能で、簡潔なアルゴリズムに
より調光フィルタの調整量を決定することができる。
かも、メモリ容量の節約を図るとともに、高精度の露光
量制御を実現できる。
【0064】しかも各色光の変調量は、主に、写真印
画紙の各色の感光層における分光感度とその補色関係に
ある色のフィルタの分光透過率との組み合わせによって
決定されるが、補色関係にないフィルタによる色光の変
調量への影響が考慮されており、解析困難な非線形性を
克服することができる。また、前記調整量空間と変調量
空間の対応関係を、LUT( Look Up Table)法によ
り、互いに参照可能とするならば、両空間の関係が解析
困難な非線形性を有するものであっても、柔軟に対応可
能なシステムを構築することができる。
【0065】また、前記変調量空間内の点を、所定の規
則性に従って選定された代表点とするならば、メモリ容
量を節約するとともに、検索効率を向上させてシステム
の高速化を実現することができる。
【0066】また、前記対応関係を、写真測光によって
定めるならば、高精度に確定することができる。また、
前記対応関係を、照明光路内もしくは露光光路内に配置
された測光素子の出力に基づいて定めるならば、短時間
で確定することができる。また、前記複数の調光フィル
タはYMCの色フィルタであり、かつ前記調整量空間
は、これら色フィルタの調整量に対応する3次元空間で
あるものとするならば、調光式のカラー写真の露光制御
システムに対して、本発明の制御法を適用することがで
きる。さらに、濃度軸を加えた4次元空間への拡張も可
能となり、システムの柔軟性が増大する。
【0067】また、前記色光はBGRの色光であり、か
つ前記変調量空間は、これら色光の変調量に対応する3
次元空間であるものとするならば、露光光路内に配置さ
れた測光素子を利用して、確実かつ高精度な変調量の決
定を行うことができる。さらに、濃度軸を加えた4次元
空間への拡張も可能となり、システムの柔軟性が増大す
る。
【0068】複数の調光フィルタの調整量が、各色光間
で複合的にかつ非線形に原画の照明光の各色光の変調量
に影響する実際の系に整合するべく、双方の空間が関係
付けられている。調光式のカラー複写装置において、調
光フィルタの調整量を高い精度で求め、試行錯誤を繰り
返すことなく、効率良く高品質の複写画像が安定して求
められる。
【0069】この結果、高速・高精度の露光制御システ
ムを低コストで実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】調整量空間と変調量空間を使った調整量決定の
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図2】調整量空間と変調量空間内の点の対応関係を示
す原理説明図である。
【図3】変調量空間における中間点と代表点の関係を示
す説明図である。
【図4】通常用いられるカラー写真焼付装置の原理構成
図である。
【図5】調光フィルタの配置を示す調光部の断面図であ
る。
【図6】1組の調光フィルタとその駆動部の一例を示す
原理構成図である。
【図7】調光フィルタの位置と照明光路(混合部)との
関係を示す調光部の平面図である。 (a)は全開状態を示す図である。 (b)は半開状態を示す図である。 (c)は全閉状態を示す図である。
【図8】線形関係を仮定できる場合の調光フィルタに対
して設定される調整量、つまりパルス数の組み合わせの
模式図である。 (a)は、Mフィルタが全開および全閉の各状態におい
て、Yフィルタが移動する場合の特性図である。 (b)は、YフィルタとMフィルタが移動する場合、こ
れらフィルタの調整量の組み合わせは2次元の平面を形
成し、しかも、その形状が正方形となることを示す特性
図である。 (c)は、Yフィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フ
ィルタが移動する場合であり、これらフィルタの調整量
の組み合わせは3次元空間を形成し、その形状は正方六
面体となることを示す特性図である。
【図9】各色光の変調量の組み合わせを示す説明図であ
る。 (a)は、Yフィルタの調整量に対する各色の変調量で
ある。 (b)はYフィルタとMフィルタが移動する場合に対応
して得られる、B,Gの各色光の変調量の組み合わせを
示す図である。 (c)はYフィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フィ
ルタが移動する場合に得られるB,G,Rの各色の色光
の変調量の組み合わせを示す図である。
【図10】各色の色光の変調量の組み合わせを示す図で
ある。 (a)は、Yフィルタの調整量に対する各色の変調量を
示す図である。 (b)は、YフィルタとMフィルタが移動する場合に対
応して得られる、B,G各色の色光の変調量の組み合わ
せを示す図である。 (c)は、Yフィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フ
ィルタが移動する場合に対応して得られる、B,G,R
の各色の色光の変調量の組み合わせを示す図である。
【図11】変調量が調整量と比例しない場合の各色の色
光の変調量の組み合わせを示す説明図である。 (a)は、Yフィルタの調整量に対する各色の変調量を
示す図である。 (b)は、YフィルタとMフィルタが移動する場合に対
応して得られるB,Gの各色の色光の変調量の組み合わ
せを示す図である。色光の変調量の組み合わせが形成す
る平面の形状は歪んだ曲面になる。 (c)は、Yフィルタ,Mフィルタ,Cフィルタの全フ
ィルタが移動する場合に対応して得られる、B,G,R
の各色の色光の変調量の組み合わせを示す図である。色
光の変調量の組み合わせが形成する空間は歪んだ曲面体
になる。
【図12】調整量を決定するための一般的なアルゴリズ
ムからなる従来法のフローチャートである。
【符号の説明】
20、21 スプール 30 露光制御部 32 露光部 36 光源 38 混合部 40 印画紙 42a,42b,42c 測光フィルタ 44a,44b,44c フォトダイオード(測光素
子) 50 調光部 50a,50b,50c 調光フィルタ 52 シャッタ 54 レンズ 60 パルスモータ 61 ギア F 写真フィルム G 原画 P 中間点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画を照明する色光を複数の調光フィル
    タで変調することにより、カラー感光材料の各色感光層
    の露光量を制御する露光制御方法において、前記調光フ
    ィルタの各調整量を座標成分とする調整量空間内の代表
    点と、前記色光の各変調量を座標成分とする変調量空間
    内の代表点との対応関係を予め確定しておき、所望の色
    光の変調量の座標近傍の代表点を介した補間算出によ
    り、該所望の色光の変調量に対する調光フィルタの調整
    量を求めることを特徴とする露光制御方法。
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