JPH0994841A - 発泡成形用金型 - Google Patents
発泡成形用金型Info
- Publication number
- JPH0994841A JPH0994841A JP7255917A JP25591795A JPH0994841A JP H0994841 A JPH0994841 A JP H0994841A JP 7255917 A JP7255917 A JP 7255917A JP 25591795 A JP25591795 A JP 25591795A JP H0994841 A JPH0994841 A JP H0994841A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- mold
- heating fluid
- heating
- molding
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表皮が一体に成形された発泡成形品を高品質
でかつ短時間で効率的に生産することができる発泡成形
用金型を提供すること。 【解決手段】 成形用キャビティ1を形成する雌雄一対
の金型本体1a、1bの背面にそれぞれチャンバ4a、
4bを設けてその少なくとも一方に前記成形用キャビテ
ィ1に対して直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管
7をチャンバ加熱機構5とは別に設けた発泡成形用金型
と、成形用キャビティ1を形成する雌雄一対の金型本体
1a、1bの背面にそれぞれチャンバ4a、4bを設け
て雄側のチャンバ4aに前記成形用キャビティ1に対し
て直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管7をチャン
バ加熱機構5とは別に設ける一方、雌側のチャンバ4b
内に金型の昇温を抑制するための冷却用配管8を設けた
発泡成形用金型。
でかつ短時間で効率的に生産することができる発泡成形
用金型を提供すること。 【解決手段】 成形用キャビティ1を形成する雌雄一対
の金型本体1a、1bの背面にそれぞれチャンバ4a、
4bを設けてその少なくとも一方に前記成形用キャビテ
ィ1に対して直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管
7をチャンバ加熱機構5とは別に設けた発泡成形用金型
と、成形用キャビティ1を形成する雌雄一対の金型本体
1a、1bの背面にそれぞれチャンバ4a、4bを設け
て雄側のチャンバ4aに前記成形用キャビティ1に対し
て直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管7をチャン
バ加熱機構5とは別に設ける一方、雌側のチャンバ4b
内に金型の昇温を抑制するための冷却用配管8を設けた
発泡成形用金型。
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、表皮が一体に成形
された発泡成形品を高品質でかつ短時間で効率的に生産
することができる発泡成形用金型に関するものである。
された発泡成形品を高品質でかつ短時間で効率的に生産
することができる発泡成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示されるようなドアトリ
ム部品やヘッドレスト等の表皮一体発泡成形品の成形に
使用される発泡成形用金型としては、成形用キャビティ
を形成する雌雄一対の金型本体と、該金型本体の背面に
あって成形用キャビティを加熱するための蒸気供給配管
を備えたチャンバからなるものが広く知られており、前
記成形用キャビティ内で蒸気加熱により所定形状の製品
を発泡成形するのを普通としていた。
ム部品やヘッドレスト等の表皮一体発泡成形品の成形に
使用される発泡成形用金型としては、成形用キャビティ
を形成する雌雄一対の金型本体と、該金型本体の背面に
あって成形用キャビティを加熱するための蒸気供給配管
を備えたチャンバからなるものが広く知られており、前
記成形用キャビティ内で蒸気加熱により所定形状の製品
を発泡成形するのを普通としていた。
【0003】ところが、上記のような従来の発泡成形用
金型においては、表皮がセットされている側の金型本体
の加熱を十分に行うことができないため長時間にわたっ
て加熱を行う必要があるという問題点や、これを回避す
るため表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要
があり表皮が限定されるとともに表皮の加工分だけ生産
性が劣り、また生産コストも高くなるという問題点があ
った。
金型においては、表皮がセットされている側の金型本体
の加熱を十分に行うことができないため長時間にわたっ
て加熱を行う必要があるという問題点や、これを回避す
るため表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要
があり表皮が限定されるとともに表皮の加工分だけ生産
性が劣り、また生産コストも高くなるという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、表皮に加熱源流通用の孔を穿
孔加工しておく必要もなく、またあらゆる表皮の選定が
可能で意匠面の多様化と大幅なコストダウンを図ること
ができ、更には短時間で発泡成形に必要な加熱処理を十
分に行うことができ表皮が一体に成形された発泡成形品
を高品質でかつ短時間で効率的に生産することができる
発泡成形用金型を提供することを目的として完成された
ものである。
従来の問題点を解決して、表皮に加熱源流通用の孔を穿
孔加工しておく必要もなく、またあらゆる表皮の選定が
可能で意匠面の多様化と大幅なコストダウンを図ること
ができ、更には短時間で発泡成形に必要な加熱処理を十
分に行うことができ表皮が一体に成形された発泡成形品
を高品質でかつ短時間で効率的に生産することができる
発泡成形用金型を提供することを目的として完成された
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、成形用キャビティを形成する雌
雄一対の金型本体の背面にそれぞれチャンバを設けてそ
の少なくとも一方に前記成形用キャビティに対して直接
加熱流体を供給する加熱流体供給配管をチャンバ加熱機
構とは別に設けたことを特徴とする発泡成形用金型を第
1の発明とし、成形用キャビティを形成する雌雄一対の
金型本体の背面にそれぞれチャンバを設けて雄側のチャ
ンバに前記成形用キャビティに対して直接加熱流体を供
給する加熱流体供給配管をチャンバ加熱機構とは別に設
ける一方、雌側のチャンバ内に金型の昇温を抑制するた
めの冷却用配管を設けたことを特徴とする発泡成形用金
型を第2の発明とするものである。
めになされた本発明は、成形用キャビティを形成する雌
雄一対の金型本体の背面にそれぞれチャンバを設けてそ
の少なくとも一方に前記成形用キャビティに対して直接
加熱流体を供給する加熱流体供給配管をチャンバ加熱機
構とは別に設けたことを特徴とする発泡成形用金型を第
1の発明とし、成形用キャビティを形成する雌雄一対の
金型本体の背面にそれぞれチャンバを設けて雄側のチャ
ンバに前記成形用キャビティに対して直接加熱流体を供
給する加熱流体供給配管をチャンバ加熱機構とは別に設
ける一方、雌側のチャンバ内に金型の昇温を抑制するた
めの冷却用配管を設けたことを特徴とする発泡成形用金
型を第2の発明とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は表皮が一体に成形
された自動車用ドアトリム製品を発泡成形する発泡成形
用金型の一例を示すものであって、図中1は接離自在な
雄側の金型本体1aと雌側の金型本体1bとで形成され
る成形用キャビティ、2a、2bは金型本体を保持する
マスターフレーム、3a、3bはチャンバ4a、4bを
形成するようマスターフレームの裏面側開口面を密閉す
る裏板である。また、前記雄側のチャンバ3aの上部に
は加熱用の蒸気供給配管からなるチャンバ加熱機構5が
設けられているとともに、下部にはドレン抜きのバルブ
6が設けられており、以上の構成は従来のこの種発泡成
形用金型と基本的に同じである。なお、20は雌側の金
型本体1b内に予めセットされる表皮であり、例えば厚
み0.3〜1.0mmのポリ塩化ビニル等の裏面に、発泡
倍率が10〜30倍のポリプロピレンフォームよりなる
厚み1.0〜3.0mmの裏打ち材を貼付したものであ
る。
の好ましい実施の形態を示す。図面は表皮が一体に成形
された自動車用ドアトリム製品を発泡成形する発泡成形
用金型の一例を示すものであって、図中1は接離自在な
雄側の金型本体1aと雌側の金型本体1bとで形成され
る成形用キャビティ、2a、2bは金型本体を保持する
マスターフレーム、3a、3bはチャンバ4a、4bを
形成するようマスターフレームの裏面側開口面を密閉す
る裏板である。また、前記雄側のチャンバ3aの上部に
は加熱用の蒸気供給配管からなるチャンバ加熱機構5が
設けられているとともに、下部にはドレン抜きのバルブ
6が設けられており、以上の構成は従来のこの種発泡成
形用金型と基本的に同じである。なお、20は雌側の金
型本体1b内に予めセットされる表皮であり、例えば厚
み0.3〜1.0mmのポリ塩化ビニル等の裏面に、発泡
倍率が10〜30倍のポリプロピレンフォームよりなる
厚み1.0〜3.0mmの裏打ち材を貼付したものであ
る。
【0007】そして、本発明においては前記チャンバ4
a、4bの少なくとも一方に成形用キャビティ1に対し
て直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管7をチャン
バ加熱機構5とは別に設けた点に特徴を有するものであ
る。この加熱流体供給配管7は、冷却凝縮水を含まない
蒸気や乾燥エア等の水分を含まない加熱流体を直接に成
形用キャビティ1内に供給して発泡ビーズ原料をダイレ
クトに加熱するためのものであって、従来チャンバ加熱
機構5により供給される加熱蒸気で金型本体を介して間
接的に加熱発泡させていたのに比べて、より短時間で確
実に発泡成形を達成することとなる。
a、4bの少なくとも一方に成形用キャビティ1に対し
て直接加熱流体を供給する加熱流体供給配管7をチャン
バ加熱機構5とは別に設けた点に特徴を有するものであ
る。この加熱流体供給配管7は、冷却凝縮水を含まない
蒸気や乾燥エア等の水分を含まない加熱流体を直接に成
形用キャビティ1内に供給して発泡ビーズ原料をダイレ
クトに加熱するためのものであって、従来チャンバ加熱
機構5により供給される加熱蒸気で金型本体を介して間
接的に加熱発泡させていたのに比べて、より短時間で確
実に発泡成形を達成することとなる。
【0008】また、図面に示したように、雄側のチャン
バ4aに前記成形用キャビティ1に対して直接加熱流体
を供給する加熱流体供給配管7をチャンバ加熱機構5と
は別に設ける一方、雌側のチャンバ4b内に金型の昇温
を抑制するための冷却用配管8を設けたものとして成形
中における雌側の金型本体1bの型温度を50〜60℃
程度に保持するようにした場合には、雌側の金型本体1
b内にセットされる表皮20のテカリやパッド潰れ等の
劣化が防止できることとなる。更に、チャンバ加熱機構
5の熱源を加熱流体供給配管7と同じ加熱流体とした場
合には、共通の熱源を用いることができるので装置の簡
素化が可能となる。
バ4aに前記成形用キャビティ1に対して直接加熱流体
を供給する加熱流体供給配管7をチャンバ加熱機構5と
は別に設ける一方、雌側のチャンバ4b内に金型の昇温
を抑制するための冷却用配管8を設けたものとして成形
中における雌側の金型本体1bの型温度を50〜60℃
程度に保持するようにした場合には、雌側の金型本体1
b内にセットされる表皮20のテカリやパッド潰れ等の
劣化が防止できることとなる。更に、チャンバ加熱機構
5の熱源を加熱流体供給配管7と同じ加熱流体とした場
合には、共通の熱源を用いることができるので装置の簡
素化が可能となる。
【0009】以上のように構成されたものにおいては、
予め成形しておいた表皮を雌側の金型本体1b内にセッ
ト後、型締めを行い常法に従ってチャンバ加熱機構5よ
り1〜4kg/cm2の蒸気を雄側のチャンバ4a内に導入し
て金型を加熱し、成形用キャビティ1の温度を110℃
以上に昇温する。次いで、図2に示されるように、キャ
ビティ内に発泡倍率が5〜60倍程度のポリプロピレン
発泡ビーズ原料を充填後、加熱流体供給配管7より水分
を含まない3〜5kg/cm2の蒸気を供給して発泡ビーズ原
料を発泡・融着させると、発泡ビーズ原料は従来の間接
的な加熱と異なり直接に加熱されるため約3〜10秒間
の短時間で発泡成形を終了することとなる。しかも、加
熱流体供給配管7による直接加熱であるため、従来のよ
うに表皮20に穿孔を設けておかなくても表皮側近傍ま
で十分に加熱できるため、均一な発泡ビーズ原料の発泡
処理が可能となる。その後は、常法に従って雄側の金型
本体1aを冷却し、型開きして製品を取り出せば図3に
示されるような表皮一体成形品が得られることとなる。
予め成形しておいた表皮を雌側の金型本体1b内にセッ
ト後、型締めを行い常法に従ってチャンバ加熱機構5よ
り1〜4kg/cm2の蒸気を雄側のチャンバ4a内に導入し
て金型を加熱し、成形用キャビティ1の温度を110℃
以上に昇温する。次いで、図2に示されるように、キャ
ビティ内に発泡倍率が5〜60倍程度のポリプロピレン
発泡ビーズ原料を充填後、加熱流体供給配管7より水分
を含まない3〜5kg/cm2の蒸気を供給して発泡ビーズ原
料を発泡・融着させると、発泡ビーズ原料は従来の間接
的な加熱と異なり直接に加熱されるため約3〜10秒間
の短時間で発泡成形を終了することとなる。しかも、加
熱流体供給配管7による直接加熱であるため、従来のよ
うに表皮20に穿孔を設けておかなくても表皮側近傍ま
で十分に加熱できるため、均一な発泡ビーズ原料の発泡
処理が可能となる。その後は、常法に従って雄側の金型
本体1aを冷却し、型開きして製品を取り出せば図3に
示されるような表皮一体成形品が得られることとなる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要も
なく、またあらゆる表皮の選定が可能で意匠面の多様化
と大幅なコストダウンを図ることができ、更には短時間
で発泡成形に必要な加熱処理を十分に行うことができ表
皮が一体に成形された発泡成形品を高品質でかつ短時間
で効率的に生産することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した発泡成形用金型として、
産業の発展に寄与するところは極めて大である。
明は表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要も
なく、またあらゆる表皮の選定が可能で意匠面の多様化
と大幅なコストダウンを図ることができ、更には短時間
で発泡成形に必要な加熱処理を十分に行うことができ表
皮が一体に成形された発泡成形品を高品質でかつ短時間
で効率的に生産することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した発泡成形用金型として、
産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明を用いた発泡成形工程を示す断面図であ
る。
る。
【図3】表皮が一体に成形された発泡成形品を示す断面
図である。
図である。
1 成形用キャビティ 1a 雄側の金型本体 1b 雌側の金型本体 4a 雄側のチャンバ 4b 雌側のチャンバ 5 チャンバ加熱機構 7 加熱流体供給配管 8 冷却用配管
Claims (3)
- 【請求項1】 成形用キャビティ(1) を形成する雌雄一
対の金型本体(1a)、(1b)の背面にそれぞれチャンバ(4
a)、(4b)を設けてその少なくとも一方に前記成形用キャ
ビティ(1) に対して直接加熱流体を供給する加熱流体供
給配管(7) をチャンバ加熱機構(5) とは別に設けたこと
を特徴とする発泡成形用金型。 - 【請求項2】 成形用キャビティ(1) を形成する雌雄一
対の金型本体(1a)、(1b)の背面にそれぞれチャンバ(4
a)、(4b)を設けて雄側のチャンバ(4a)に前記成形用キャ
ビティ(1) に対して直接加熱流体を供給する加熱流体供
給配管(7) をチャンバ加熱機構(5) とは別に設ける一
方、雌側のチャンバ(4b)内に金型の昇温を抑制するため
の冷却用配管(8) を設けたことを特徴とする発泡成形用
金型。 - 【請求項3】 チャンバ加熱機構(5) の熱源が加熱流体
供給配管(7) と同じ加熱流体である請求項1または2に
記載の発泡成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255917A JPH0994841A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 発泡成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7255917A JPH0994841A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 発泡成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994841A true JPH0994841A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17285368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7255917A Pending JPH0994841A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 発泡成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0994841A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112848035A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 南方佛吉亚汽车部件有限公司 | 一种发泡模具 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7255917A patent/JPH0994841A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112848035A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 南方佛吉亚汽车部件有限公司 | 一种发泡模具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030314 |