JP3375243B2 - 表皮一体型発泡成形品の発泡成形方法および発泡成形用金型 - Google Patents

表皮一体型発泡成形品の発泡成形方法および発泡成形用金型

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JP3375243B2 JP34011095A JP34011095A JP3375243B2 JP 3375243 B2 JP3375243 B2 JP 3375243B2 JP 34011095 A JP34011095 A JP 34011095A JP 34011095 A JP34011095 A JP 34011095A JP 3375243 B2 JP3375243 B2 JP 3375243B2
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敏逸 岩井
金秀 成田
浩二 村尾
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高島屋日発工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、表皮が一体に成形
された発泡成形品を高品質でかつ短時間で効率的に生産
することができる発泡成形方法および金型に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示されるようなドアトリ
ム部品やヘッドレスト等の表皮一体発泡成形品の成形に
使用される発泡成形用金型としては、成形用キャビティ
を形成する雌雄一対の金型本体と、該金型本体の背面に
あって成形用キャビティを加熱するための蒸気供給配管
を備えたチャンバからなるものが広く知られており、前
記成形用キャビティ内で蒸気加熱により所定形状の製品
を発泡成形するのを普通としていた。
【0003】ところが、上記のような従来の発泡成形用
金型においては、表皮がセットされている側の金型本体
の加熱を十分に行うことができないため長時間にわたっ
て加熱を行う必要があるという問題点や、これを回避す
るため表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要
があり表皮が限定されるとともに表皮の加工分だけ生産
性が劣り、また生産コストも高くなるという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、表皮に加熱源流通用の孔を穿
孔加工しておく必要もなく、また、あらゆる表皮の選定
が可能で意匠面の多様化と大幅なコストダウンを図るこ
とができ、更には、短時間で発泡成形に必要な加熱処理
を十分に行うことができ表皮が一体に成形された発泡成
形品を高品質でかつ短時間で効率的に生産することがで
きる発泡成形方法および金型を提供することを目的とし
て完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、雌雄一対の金型本体により形成
される成形用キャビティ内に表皮を介して充填した発泡
ビーズ原料をチャンバ加熱機構から供給される蒸気によ
り発泡させるとともに表皮を一体化するようにした表皮
一体型発泡成形品の発泡成形方法において、チャンバ加
熱機構より供給される蒸気で金型加熱を行なったのち
バルブがチャンバ内に設けられているとともに前記成形
用キャビティと連通するように設けられた蒸気供給配管
前記バルブを開いてこの蒸気供給配管より前記チャン
バ加熱機構からいったんチャンバ内に供給されて蒸気凝
縮水を伴わないまで昇圧した蒸気の一部を直接成形用キ
ャビティの内部に供給して発泡ビーズ原料の発泡と表皮
との一体化を行なうことを特徴とする表皮一体型発泡成
形品の発泡成形方法と、成形用キャビティを形成する雌
雄一対の金型本体の背面にそれぞれチャンバを設けてそ
の少なくとも一方にチャンバ加熱機構を設けるととも
に、金型本体のチャンバのうちチャンバ加熱機構が設け
られた側のチャンバ内には該チャンバ内にあって開閉自
在なバルブにより常時はチャンバ内と遮断されているが
必要時にバルブが開かれて前記成形用キャビティの内部
いったんチャンバ内に供給されて蒸気凝縮水を伴わな
いまで昇圧した蒸気の一部を直接供給する蒸気供給配管
を設けたことを特徴とする表皮一体型発泡成形品の発泡
成形用金型とよりなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を、表皮が一体に成形された自動
車用ドアトリム製品を発泡成形する発泡成形用金型の場
合について詳細に説明する。図中1は接離自在な雄側の
金型本体1aと雌側の金型本体1bとで形成される成形
用キャビティ、2a、2bは金型本体1a、1bを保持
するマスターフレーム、3a、3bはチャンバ4a、4
bを形成するようマスターフレーム2a、2bの裏面側
開口面を密閉する裏板であり、前記雄側のチャンバ3a
にはその上部に加熱用の蒸気供給配管からなるチャンバ
加熱機構5が接続されているとともに、下部にはドレン
抜きのバルブ6が設けられており、以上の構成は従来の
この種表皮一体型発泡成形品の発泡成形用金型と基本的
に同じであり、また、前記成形用キャビティ1内に表皮
20(例えば、厚み0.3〜1.0mmのポリ塩化ビニル
等の裏面に、発泡倍率が10〜30倍のポリプロピレン
フォームよりなる厚み1.0〜3.0mmの裏打ち材を貼
付したラミネート表皮材などの通気性のない表皮)を介
して充填した発泡ビーズ原料をチャンバ加熱機構5から
供給される蒸気により発泡させるとともに表皮20と一
体化するようにすることも従来のこの種表皮一体型発泡
成形品の発泡成形方法と基本的に同じであるが、本発明
ではチャンバ加熱機構5が設けられた側のチャンバ4a
内には、開閉自在なバルブ7aにより常時はチャンバ4
a内と遮断されているが、必要時すなわちにチャンバ加
熱機構5から供給される蒸気の圧力値が所定値以上に変
化するとバルブ7aが開かれて前記成形用キャビティ1
の内部に直接蒸気を供給する蒸気供給配管7を設けてあ
る。
【0007】そして、本発明においては、チャンバ加熱
機構5よりチャンバ4a内に供給される1〜4kgf /cm
2 程度の蒸気で金型加熱を行ない、所定温度まで金型が
加熱されて蒸気凝縮水がなくなったならば、前記チャン
バ加熱機構7よりチャンバ4a内に供給される蒸気を4
〜5kgf /cm2 程度まで昇圧し、この昇圧によりこのチ
ャンバ4a内に前記成形用キャビティ1と連通するよう
に設けられた蒸気供給配管7のバルブ7aを開き、この
開かれた開口より前記蒸気供給配管7から前記チャンバ
加熱機構7より供給される昇圧した蒸気を成形用キャビ
ティ1の内部に直接供給し、これにより蒸気凝縮水を伴
わない蒸気による加熱で発泡ビーズ原料の発泡と表皮2
0との一体化を行なう点に特徴を有するものである。
【0008】この蒸気供給配管7は、チャンバ加熱機構
7より供給される加熱蒸気を冷却により生じる蒸気凝縮
水が伴わないものとして直接に成形用キャビティ1内に
供給して発泡ビーズ原料をダイレクトに加熱するための
ものであって、従来チャンバ加熱機構5により供給され
る加熱蒸気で金型本体を介して間接的に発泡ビーズ原料
の発泡と表皮20との一体化を行なっていたのに比べ
て、より短時間で確実に発泡成形を達成することとな
る。なお、この蒸気供給配管7はチャンバ加熱機構5の
ように蒸気源に接続されることなく、単にバルブ7aを
一端に配して成形用キャビティ1に連通するようにチャ
ンバ4a内に設けたシンプルな構造のものであり、この
実施例における前記バルブ7aは連動性がよいように常
時は閉状態にあるがチャンバ加熱機構5より供給される
蒸気の圧力値が所定値以上になった時を圧力センサで検
知して自動的に開かれて前記の成形用キャビティ1に対
して直接蒸気を供給するよう構成されているが、必ずし
も蒸気の圧力変化で作動されるものでなくてもよい。ま
た、このバルブ7aの開閉作動を決定する所定圧力値に
ついては発泡ビーズ原料の種類や成形すべき製品の大き
さ等の成形条件に基づき任意に設定できるものである。
【0009】また、図面に示したように、雌側のチャン
バ4b内には金型の昇温を抑制するための冷却用配管8
を設けたものとして成形中における雌側の金型本体1b
の型温度を50〜60℃程度に保持するようにしてあ
り、このようにした場合には、雌側の金型本体1b内に
セットされる表皮20のテカリやパッド潰れ等の劣化が
防止できることとなるので特に好ましい。
【0010】以上のように構成されたものにおいては、
予め成形しておいた表皮20を雌側の金型本体1b内に
セット後、型締めを行い常法に従ってチャンバ加熱機構
5より1〜4kgf/cm2 未満の蒸気を雄側のチャンバ4a
内に導入して金型を加熱し、成形用キャビティ1の温度
が110℃以上に保たれるようにする。次いで、図2に
示されるように、キャビティ内に発泡倍率が5〜60倍
程度のポリプロピレン発泡ビーズ原料を充填する。次
に、チャンバ加熱機構5より供給する加熱蒸気の圧力値
を4kgf/cm2 以上に増大させて供給すると、いままで閉
状態にあったバルブ7aが開いて蒸気供給配管7内に加
熱蒸気が導入されて成形用キャビティ1に供給されるこ
ととなる。このように、蒸気供給配管7より4kgf/cm2
以上の蒸気を供給して発泡ビーズ原料の発泡と表皮との
一体化を行なうと、発泡ビーズ原料は従来の間接的な加
熱と異なり直接に加熱されるため約3〜10秒間の短時
間で発泡成形を終了することとなる。しかも、蒸気供給
配管7による直接加熱であるため、従来のように表皮2
0に穿孔を設けておかなくても表皮側近傍まで十分に加
熱できるため、均一な発泡ビーズ原料の発泡処理が可能
となるから、その後は、常法に従って雄側の金型本体1
aを冷却し、型開きして製品を取り出せば図3に示され
るような表皮一体成形品が得られることとなる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は表皮に加熱源流通用の孔を穿孔加工しておく必要も
なく、またあらゆる表皮の選定が可能で意匠面の多様化
と大幅なコストダウンを図ることができ、更には短時間
で発泡成形に必要な加熱処理を十分に行うことができ表
皮が一体に成形された発泡成形品を高品質でかつ短時間
で効率的に生産することができるものである。よって本
発明は従来の問題点を一掃した表皮一体型発泡成形品の
発泡成形方法および発泡成形用金型として、産業の発展
に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法および金型を説明する断面図であ
る。
【図2】本発明方法および金型を説明する発泡成形工程
の断面図である。
【図3】表皮が一体に成形された発泡成形品を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 成形用キャビティ 1a 雄側の金型本体 1b 雌側の金型本体 4a 雄側のチャンバ 4b 雌側のチャンバ 5 チャンバ加熱機構 7 蒸気供給配管 7a バルブ 8 冷却用配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 44/00 - 44/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄一対の金型本体により形成される成
    形用キャビティ内に表皮を介して充填した発泡ビーズ原
    料をチャンバ加熱機構から供給される蒸気により発泡さ
    せるとともに表皮を一体化するようにした表皮一体型発
    泡成形品の発泡成形方法において、チャンバ加熱機構よ
    り供給される蒸気で金型加熱を行なったのち、バルブが
    チャンバ内に設けられているとともに前記成形用キャビ
    ティと連通するように設けられた蒸気供給配管の前記
    ルブを開いてこの蒸気供給配管より前記チャンバ加熱機
    構からいったんチャンバ内に供給されて蒸気凝縮水を伴
    わないまで昇圧した蒸気の一部を直接成形用キャビティ
    の内部に供給して発泡ビーズ原料の発泡と表皮との一体
    化を行なうことを特徴とする表皮一体型発泡成形品の発
    泡成形方法。
  2. 【請求項2】 チャンバ加熱機構より供給される蒸気圧
    を金型加熱時に比べて高くしてバルブが開かれるように
    した請求項1に記載の表皮一体型発泡成形品の発泡成形
    方法。
  3. 【請求項3】 成形用キャビティ(1) を形成する雌雄一
    対の金型本体(1a)、(1b)の背面にそれぞれチャンバ(4
    a)、(4b)を設けてその少なくとも一方にチャンバ加熱機
    構(5) を設けるとともに、金型本体(1a)、(1b)のチャン
    バ(4a)、(4b)のうちチャンバ加熱機構(5) が設けられた
    側のチャンバ内には該チャンバ内にあって開閉自在なバ
    ルブ(7a)により常時はチャンバ内と遮断されているが必
    要時にバルブ(7a)が開かれて前記成形用キャビティ(1)
    の内部にいったんチャンバ内に供給されて蒸気凝縮水を
    伴わないまで昇圧した蒸気の一部を直接供給する蒸気供
    給配管(7) を設けたことを特徴とする表皮一体型発泡成
    形品の発泡成形用金型。
  4. 【請求項4】 バルブ(7a)がチャンバ加熱機構(5) から
    供給される蒸気の圧力値の変化で作動される請求項3に
    記載の表皮一体型発泡成形品の発泡成形用金型。
  5. 【請求項5】 チャンバ加熱機構(5) を雌雄一対の金型
    本体(1a)、(1b)のうち雄型のチャンバ(4a)側に接続して
    その内部に蒸気供給配管(7) を設け、一方、雌型のチャ
    ンバ(4b)には金型本体(1b)の昇温を抑制する冷却用配管
    (8) を設けた請求項3または4に記載の表皮一体型発泡
    成形品の発泡成形用金型。
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