JPH08336863A - 二重壁を有する成形体の製造方法 - Google Patents
二重壁を有する成形体の製造方法Info
- Publication number
- JPH08336863A JPH08336863A JP7170316A JP17031695A JPH08336863A JP H08336863 A JPH08336863 A JP H08336863A JP 7170316 A JP7170316 A JP 7170316A JP 17031695 A JP17031695 A JP 17031695A JP H08336863 A JPH08336863 A JP H08336863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheets
- molding
- clamped
- thermoplastic resin
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
有する成形体を能率よく製造する方法を提案することを
目的とする。 【構成】 上下に一定間隔をおいてクランプされた2枚
の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化する工程と、シートを
成形型に載置して形締めを行った後、両シート間の内部
空間内に圧縮空気を供給してキャビティー面に密着させ
る成形工程と、成形を行った後、内部空間内にポリウレ
タン樹脂等の原料樹脂を射出する工程とを備えることを
特徴とする二重壁を有する成形体の製造方法。
Description
脂等が充填された二重壁を有する成形体の製造方法に関
するものである。
置して真空成形を行った後、原料樹脂を注入して成形品
を製造する方法は、いわゆるRIM(Reaction Injectio
n Molding)成形として、特開昭56−33931号や
特開平5−42561号公報等で知られている。それら
は原料樹脂の自己接着力によって真空成形された熱可塑
性樹脂フィルムと一体とされた表面に模様を有する樹脂
成形品に関するものであって、0.2mm程度の厚さの
熱可塑性樹脂フィルムが、離型剤としての役割り、成形
品の表面の着色や模様の付与のために用いられている。
また、5mm程度の厚さの熱可塑性樹脂シート材料で二
重壁を有する中空成形体を製造する方法は、特開平6−
114919号公報に記載されて公知である。
M成形は離型剤を不要とすること或いは意匠性を与える
ための方法であって、樹脂成型品の強度を向上させる機
能を持たせるには不向きである。後者の中空成形体を製
造方法は、前者の薄いフィルムと異なる厚いシートを用
いて大形の成形体を製造するものであるから、成形体と
しての強度を有するとしても保温機能がなく、保温性を
考慮したものではない。しかして、強度と保温性とを備
えた樹脂成形品は従来の何れの方法によっても成形する
ことができなかったことから、それらの不都合を解決す
る成形方法の実現が期待されていた。
えた二重壁を有する成形体を能率よく製造する方法を提
案することを目的とする。
に請求項1に記載した発明は、上下に一定間隔をおいて
クランプされた2枚の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化す
る工程と、前記シートを成形型に載置して形締めを行っ
た後、両シート間の内部空間内に圧縮空気を供給してキ
ャビティー面に密着させる成形工程と、該成形を行った
後、前記内部空間内にポリウレタン樹脂等の原料樹脂を
射出する工程とを備えることを特徴とする。
載した発明は、上下に一定間隔をおいてクランプされた
2枚の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化する工程と、前記
シートを成形型に載置して形締めを行った後、両シート
の表面の成形型側から真空吸引を施して熱可塑性樹脂シ
ートをキャビティー面に密着させる成形工程と、該成形
を行った後、前記シート間の内部空間内にポリウレタン
樹脂等の原料樹脂を射出する工程とを備えることを特徴
とする。
一定間隔をおいてクランプされた2枚の熱可塑性樹脂シ
ートを加熱軟化する工程と、前記シートを成形型に載置
して形締めを行った後、両シート間の内部空間内に圧縮
空気を供給し、同時に成形型側から真空吸引を施して熱
可塑性樹脂シートをキャビティー面に密着させる成形工
程と、該成形を行った後、前記内部空間内にポリウレタ
ン樹脂等の原料樹脂を射出する工程とを備えることを特
徴とする。
の熱可塑性樹脂シートを上下に一定間隔をおいてクラン
プし、該シートをその外側から加熱軟化させた後、成形
型に載置して形締めを行う。ついで、両シート間の内部
空間内に圧縮空気を供給し(請求項1)、若しくは両シ
ートの表面の成形型側から真空吸引を施し(請求項
2)、又は両シート間の内部空間内に圧縮空気を供給
し、同時に成形型側から真空吸引を施す(請求項3)こ
とにより熱可塑性樹脂シートをキャビティー面に密着さ
せて予備成形を行う。その状態で冷却後、前記空間内に
ポリウレタン樹脂等の発泡性の原料樹脂を射出して成形
を行い、成形後に成形型を開いて、成形品を取り出す。
ものとするが、圧空若しくは真空圧空形式の場合には、
特にバスタブ等の深絞り形状の成形品に適する。かかる
シート成形とRIM成形とを有効に組み合わせた本発明
の製造方法は、熱可塑性樹脂シートの中に発泡性の樹脂
があんこ状に充填された構成の、表面が滑らかで硬度を
有すると共に、強度と保温性とを備えた成形体を同一ス
テーションで能率よく製造することができる。
説明する。図1は本発明方法を実施する成形装置の一例
を示す概要断面図、図2は同成形時の状態を示す断面
図、図3はフイルムゲート方式の注入部とフレームとの
関係を示す平面図、図4は成形体の断面図、図5は同じ
く成形直後の成形体の一例を示す斜視図である。
化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂シートsを上下に一定
間隔をおいて保持するためのフレームであり、該シート
sの周縁部に合わせて額縁形状とし、成形に際して分解
と組立てができるように構成する。図3に示すようにフ
レーム1の一辺をなす枠材2の側面3には、幅広で一文
字状の射出孔4と、圧縮空気の供給と排出を行うための
通孔5を透設する。該射出孔4の位置に、いわゆるフイ
ルムゲート方式でポリウレタン樹脂等の発泡性の原料樹
脂を射出する注入部6をボルト7で固定する。原料樹脂
の射出部は前記フイルムゲート方式に限らないが、この
方式によれば成形後の注入口跡が目立たないため、成形
品の側面部分を美麗に仕上げる場合に最適である。
からなり、両型11、12には、そのキャビティー面1
1a、12aに通ずる真空吸引のための吸引孔13、1
4を設ける。また、原料樹脂と空気を通す箇所には、上
型11と下型12に切欠を設ける。前記フレーム1の通
孔5にはチューブ15を取り付け、該チューブ15を切
替弁16を介して圧縮空気源に接続する。17はフレー
ム1の上下に配した熱可塑性樹脂シートsの周縁部を挟
着するためのシートクランプである。
いて説明する。まず、2枚の熱可塑性樹脂シートsをフ
レーム1の上下に配置してシートクランプ17によりク
ランプする。該シートsをその外側からヒーター(図示
せず)で加熱して軟化させた後、成形型10に載置して
から形締めを行う。ついで、両シートs間の内部空間i
内にチューブ15を通じて圧縮空気を供給し、軟化した
熱可塑性樹脂シートsを外方に張り出させる。同時に、
上型11と下型12の吸引孔13、14から真空吸引を
施すことにより、該熱可塑性樹脂シートsをキャビティ
ー面11a、12aにそれぞれ密着させて予備成形を行
う。その状態で該シートsが変形しない温度、具体的に
はシートsの表面温度が約60〜80度になるまで冷却
させた後、射出成型機(図示せず)によって前記内部空
間i内にポリウレタン樹脂等の発泡性の原料樹脂を射出
孔4から射出して成形を行う。この時、切替弁16を大
気側に切り替え、内部の残留空気がチューブ15から外
部の大気側に排出されるようにする。上記成形後に成形
型10の上型11と下型12とを開き、図4、5に示す
ような成形品20を取り出す。フレーム1を取り外した
後、成形品20の不要部分21(図4に示す)を別途の
トリミング装置で裁断cすることにより、目的の二重壁
を有する成形体を得る。
たが、この形式と圧空形式の場合には、特にバスタブ等
の深絞り形状の成形品に適する。この他、真空形式でも
予備成形を施すことができるので、成形品の形態によっ
て適宜選択する。かかるシート成形とRIM成形とを有
効に組み合わせてなる本発明の製造方法は、熱可塑性樹
脂シートs中に発泡性の樹脂xがあんこ状に充填された
構成の、表面が滑らかで硬く、強度と保温性とを備えた
成形体を同一ステーションで能率よく製造することがで
きる。
で、熱可塑性樹脂シートによる強度と該シート間に充填
された樹脂による保温性とを兼備した二重壁を有する成
形体を同一ステーションで能率よく製造することができ
る効果をもつ。
要断面図
係を示す平面図
→発泡性の樹脂 1→フレーム 2→枠材 3→側面 4→射出孔 5
→通孔 6→注入部 7→ボルト 10→成形型 11→上型 11a→キャ
ビティー面 12→下型 12a→キャビティー面 13、14→吸
引孔 15→チューブ 16→切替弁 17→シートクランプ
20→成形品 21→不要部分
Claims (3)
- 【請求項1】 上下に一定間隔をおいてクランプされた
2枚の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化する工程と、前記
シートを成形型に載置して形締めを行った後、両シート
間の内部空間内に圧縮空気を供給してキャビティー面に
密着させる成形工程と、該成形を行った後、前記内部空
間内にポリウレタン樹脂等の原料樹脂を射出する工程と
を備えることを特徴とする二重壁を有する成形体の製造
方法。 - 【請求項2】 上下に一定間隔をおいてクランプされた
2枚の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化する工程と、前記
シートを成形型に載置して形締めを行った後、両シート
の表面の成形型側から真空吸引を施して熱可塑性樹脂シ
ートをキャビティー面に密着させる成形工程と、該成形
を行った後、前記シート間の内部空間内にポリウレタン
樹脂等の原料樹脂を射出する工程とを備えることを特徴
とする二重壁を有する成形体の製造方法。 - 【請求項3】 上下に一定間隔をおいてクランプされた
2枚の熱可塑性樹脂シートを加熱軟化する工程と、前記
シートを成形型に載置して形締めを行った後、両シート
間の内部空間内に圧縮空気を供給し、同時に成形型側か
ら真空吸引を施して熱可塑性樹脂シートをキャビティー
面に密着させる成形工程と、該成形を行った後、前記内
部空間内にポリウレタン樹脂等の原料樹脂を射出する工
程とを備えることを特徴とする二重壁を有する成形体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7170316A JP3025424B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二重壁を有する成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7170316A JP3025424B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二重壁を有する成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336863A true JPH08336863A (ja) | 1996-12-24 |
JP3025424B2 JP3025424B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=15902709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7170316A Expired - Fee Related JP3025424B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 二重壁を有する成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025424B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101278623B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-06-25 | 삼원폴리텍(주) | 입체 구조물 성형장치 및 그 방법 |
US8507069B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-08-13 | Meiwa Industry Co., Ltd. | Laminated plate |
KR101386204B1 (ko) * | 2012-07-19 | 2014-04-17 | 영보화학 주식회사 | 두 개의 시트를 이용하여 내부에 중공부를 갖는 성형물을 제조하기 위한 성형 장치, 및 이를 이용한 성형방법 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP7170316A patent/JP3025424B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8507069B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-08-13 | Meiwa Industry Co., Ltd. | Laminated plate |
KR101278623B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-06-25 | 삼원폴리텍(주) | 입체 구조물 성형장치 및 그 방법 |
KR101386204B1 (ko) * | 2012-07-19 | 2014-04-17 | 영보화학 주식회사 | 두 개의 시트를 이용하여 내부에 중공부를 갖는 성형물을 제조하기 위한 성형 장치, 및 이를 이용한 성형방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3025424B2 (ja) | 2000-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08336863A (ja) | 二重壁を有する成形体の製造方法 | |
JPS61246056A (ja) | 軟質表皮を有する樹脂成形品及びその製造方法 | |
JPS59118436A (ja) | 内装材の製造方法 | |
EP0549809A1 (en) | Method of manufacturing laminated molding | |
JP2004017628A (ja) | 積層成形体の製造方法 | |
US4875843A (en) | Vacuum mold for manufacturing cushions with back-foamed covers | |
JP2000210968A (ja) | 表皮付き型内発泡成形体及びその製造方法 | |
JPH0114014B2 (ja) | ||
JP2812560B2 (ja) | 合成樹脂シートの成形方法およびその成形体 | |
JPH01101117A (ja) | 発泡成形品の製造方法 | |
JPS5812735A (ja) | ヘツドレスト等の製造方法 | |
JPS63224918A (ja) | 模様付き成形品の製造方法 | |
JP2741395B2 (ja) | 予成形品の真空成形方法及び装置 | |
JP2964049B2 (ja) | 樹脂成形品のブロー成形方法および装置 | |
JPH01258930A (ja) | 表皮材の製造方法 | |
JPS58203023A (ja) | 車両等の内装材の製造方法 | |
JP2004202791A (ja) | 発泡体内装中空成形品の製造方法 | |
JPH0467917A (ja) | 表皮付き深絞り樹脂成形体の製造法 | |
JPH0994841A (ja) | 発泡成形用金型 | |
JPH0667577B2 (ja) | 自動車用内装部品の製造方法 | |
AU608299B2 (en) | A method of shaping thermoplastic fabrics | |
JPH0716973A (ja) | プレス成形用表皮材 | |
JP3363719B2 (ja) | 表皮一体合成樹脂成形品の製造方法 | |
JPH04147827A (ja) | 樹脂製品の成形法 | |
JPS6131227A (ja) | 真空成形法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991214 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |