JPH0716973A - プレス成形用表皮材 - Google Patents

プレス成形用表皮材

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JPH0716973A
JPH0716973A JP16688393A JP16688393A JPH0716973A JP H0716973 A JPH0716973 A JP H0716973A JP 16688393 A JP16688393 A JP 16688393A JP 16688393 A JP16688393 A JP 16688393A JP H0716973 A JPH0716973 A JP H0716973A
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JP
Japan
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molding
skin material
resin
press
layer
Prior art date
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Withdrawn
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JP16688393A
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English (en)
Inventor
Nobuo Usui
伸夫 碓氷
Katsuji Ueki
克侍 植木
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同時成形に使用する非通気性表皮材に必要で
あった針孔加工を廃止することにより、工数を大幅に削
減するとともに、複雑な曲面形状に適切に対応できるプ
レス成形用表皮材を提供することを目的とする。 【構成】 樹脂芯材20のプレス成形時、その表面側に
一体成形されるプレス成形用表皮材30であって、この
表皮材30は、表皮層31,発泡層32,パターン塗布
された樹脂層33,裏基布34との積層体からなり、樹
脂層33のパターン模様に応じた空洞部35により、成
形時発生するガスを有効に吸収できるため、針孔加工を
不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モールドプレス成
形、あるいはコールドプレス成形により樹脂芯材表面側
に一体貼着されるプレス成形用表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、同時成形により所要形状に成形
された自動車用ドアトリム1を示す断面図であり、自動
車用ドアトリム1は、所望の曲面形状に成形され、適度
の保形性を備えた樹脂芯材2と、この樹脂芯材2のプレ
ス成形時、樹脂芯材2の表面側に一体貼着される表皮材
3とから構成されており、表皮材3の構成としては、表
面側から表皮層3a,発泡層3b,裏基布3cの3層の
積層体から構成されており、樹脂芯材2の成形時発生す
るエアのエア溜りを防止するために、表皮材3には所定
ピッチ毎に針孔4が設けられている。
【0003】そして、表皮材3に針孔4を形成する針孔
工程は、図9に示すように、表皮層3a,発泡層3b,
ならびに裏基布3cの3層を積層した表皮材3を、針孔
加工ローラ5とゴムローラ6との間を通過させ、2mmピ
ッチ間隔で針孔4を開設しているのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来モー
ルドプレス成形あるいはコールドプレス成形等により樹
脂芯材2と表皮材3とを同時成形する際、非通気性の素
材である表皮材3では針孔加工が必要不可欠であり、こ
の針孔を開設する工程において、針孔ローラ5の温度管
理(通常110℃の基準温度に設定する)や、針径なら
びに深度の調整およびゴムローラ6の摩耗状況を管理
(3か月に1度交換が必要)等、針孔工程に付随する種
々の管理工数が必要であり、また、針孔4を開設した表
皮材3に対して、同時プレス成形時、エアの吸収を確実
に行なうことができるかどうかを評価する通気量測定を
通常行なっており、針孔管理と通気量測定等の工数が多
大となり、大幅なコストアップを招来するという不具合
が指摘されている。
【0005】また、特にモールドプレス成形において
は、表皮材3が複雑な製品形状に即して伸ばされ、それ
に伴い針孔も拡大する傾向にあり、針孔から製品表面に
樹脂がしみ出す不具合があるため、製品の造形自由度に
制約を受けるという問題点もあった。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、モールドプレス成形あるいはコールドプレ
ス成形等、樹脂芯材の成形と同時にプレス一体化される
プレス成形用表皮材において、従来の針孔加工を廃止す
ることにより、工程数を大幅に削減するとともに、モー
ルドプレス成形における造形自由度を大幅に向上させた
プレス成形用表皮材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、モールドプレス成形、あるいはコールド
プレス成形等により所要形状に成形される樹脂芯材の表
面側に一体成形されるプレス成形用表皮材において、前
記プレス成形用表皮材は、表面側から表皮層、発泡層、
パターン塗布された樹脂層、および裏基布との積層体か
ら構成され、上記樹脂層のパターン模様に応じた空洞部
が発泡層と裏基布との間に形成されていることにより、
樹脂芯材の成形時発生するガスを吸収するようにしたこ
と特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成から明らかなように、発泡層と裏基
布との間にパターン塗布される樹脂層により発泡層と裏
基布との間には空洞部が形成され、樹脂芯材のプレス成
形時、樹脂芯材から発生するガスをこの空洞部により有
効に吸収できるため、従来の針孔加工が不要となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るプレス成形用表皮材の一
実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0010】図1は本発明によるプレス成形用表皮材を
使用した自動車用ドアトリムの正面図、図2は同自動車
用ドアトリムの構成を示す断面図、図3は本発明に係る
プレス成形用表皮材の製造工程を示すチャート図、図4
は本発明に係るプレス成形用表皮材の一実施例を示すも
ので、裏基布を一部剥離した状態を示す斜視図、図5,
図6は本発明に係るプレス成形用表皮材をモールドプレ
ス成形に適用したもので、図5は表皮材のセット工程を
示す断面図、図6は樹脂芯材と表皮材との一体プレス工
程を示す断面図、図7は本発明に係るプレス成形用表皮
材の作用を示す説明図である。
【0011】図1,図2において、自動車用ドアトリム
10は、樹脂芯材20と、樹脂芯材20の表面側に一体
貼着される表皮材30とから大略構成されている。
【0012】さらに詳しくは、上記樹脂芯材20は、P
P、あるいは無機フィラー入りPP樹脂等の樹脂材料を
半溶融状態で所要曲面形状を備えたモールドプレス成形
型内に分配供給し、モールドプレス成形型の型締めによ
り複雑な曲面形状に成形されている。
【0013】そして、表皮材30としては、樹脂芯材2
0のモールドプレス成形時同時成形されるものであり、
樹脂芯材20の成形時発生するエアを有効に吸収する機
能を備えている。
【0014】すなわち、この表皮材30は、製品表面側
から表皮層31,発泡層32,パターン塗布された樹脂
層33,裏基布34の積層体から構成されている。
【0015】この実施例では、表皮層31としてPVC
シートが使用され、発泡層32としてはポリエチレンフ
ォームが、また、樹脂層33としてはPVC樹脂が、裏
基布34としてはメリヤス布が使用されている。
【0016】そして、発泡層32と裏基布34との間に
形成されている樹脂層33のパターン模様により、この
パターン模様に即した空洞部35が、発泡層32と裏基
布34との間に形成されることになり、樹脂芯材20の
プレス成形時発生するガスを、この空洞部35で有効に
吸収することになり、そのため従来の針孔加工が不要と
なる。
【0017】したがって、針孔加工に付随する種々の工
程、針孔加工ローラの温度管理や針径および深度の管
理、およびゴムローラの摩耗状況の管理、および通気量
測定工程等が廃止でき、工程数を大幅に短縮化すること
ができる。
【0018】また、表皮材30の構成として、表皮層3
1として、表面感触の優れたサーモプラスチックオレフ
ィン樹脂シートを使用してもよく、その場合には、発泡
層32としてはサーモプラスチックオレフィン発泡体を
使用し、かつ樹脂層33はポリプロピレン樹脂等のオレ
フィン樹脂を使用すればよく、実施例に開示した材料に
特定されるものではない。
【0019】次に、図1,図2に使用する表皮材30の
製造工程について、図3に示すチャート図を基に説明す
ると、まず、裏基布34に樹脂層33の素材であるPV
C樹脂を任意のパターン模様に沿って塗布する。
【0020】次いで、PVC樹脂を乾燥させた後、発泡
層32の材料であるポリエチレンフォームをゾルコーテ
ィングした後、予備乾燥を経て、表皮層31の素材であ
るPVC樹脂をゾルコーティングして、ポリエチレンフ
ォームを発泡反応させて表皮材30の製作を完了する。
【0021】樹脂層33のパターン塗布は、図4に示す
ように、空洞部35が連通していれば、図示するよう
に、縦方向あるいは横方向に延びる直線状に塗布しても
よく、ジグザグ状,カーブ状等、パターン模様は特に限
定しない。
【0022】次に、図5,図6に基づいて、本発明に係
る表皮材30をモールドプレス成形に適用した実施例に
ついて説明する。
【0023】なお、プレス金型の形状等は図1,図2に
示すドアトリム10の成形に使用するものを使用する。
【0024】まず、図5に示すように、モールドプレス
成形用上型40のセットピン41に、表皮材30を、表
皮層31を上側に向け、裏基布34を下側に向けてセッ
トする。
【0025】そして、表皮材30のセットが完了すれ
ば、上型40が所定ストローク下降した時点で、モール
ドプレス成形用下型50の型面上に樹脂芯材20の素材
である溶融樹脂Mが分配供給される。
【0026】この溶融樹脂Mは、下型50に接続されて
いる射出成形機60から、下型50に配設されているホ
ットランナ51,ゲート52を通じて下型50の型面上
に分配供給される。
【0027】その後、図6に示すように、モールドプレ
ス成形用上下型40,50が所定クリアランスを保ち型
係合することにより、樹脂芯材20が所望の曲面形状に
成形されるとともに、樹脂芯材20の表面側に表皮材3
0がプレス一体化される。
【0028】このとき、表皮材30には、発泡層32と
裏基布34との間に、樹脂層33のパターン模様に即し
た空洞部35が形成されているため、樹脂芯材20成形
時に発生するガス等がこの空洞部35内に有効に吸収さ
れるため、エア溜り等の不具合は皆無となる。
【0029】さらに、図7に示すように、製品形状の展
開率の厳しい部位は、空洞部35に相当する裏基布34
が破断し、戻り応力を半減させるため変形を抑えること
ができる。
【0030】したがって、従来の針孔加工タイプでは、
展開率の高い部位は、樹脂のしみ出し等の問題があり、
造形自由度に大きな制約を受けていたが、本発明に係る
表皮材30を使用すれば、樹脂のしみ出しという問題が
なく、かつ戻り応力が半減することにより変形が少ない
ことを考慮すれば、造形自由度を飛躍的に向上させるこ
とができるという利点がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0032】(1)発泡層と裏基布との間にパターン塗
布された樹脂層を介挿することにより、発泡層と裏基布
との間に所定パターンの空洞部を備えているため、樹脂
芯材との同時成形時、樹脂芯材から発生するガスをこの
空洞部により有効に吸収することができ、従来の針孔加
工が不要となり、針孔工程および通気量測定を廃止する
ことにより、製品の加工コストを大幅に引き下げること
ができるという効果を有する。
【0033】(2)従来の針孔加工を施した表皮材で
は、樹脂のしみ出しの問題から成形時の展開率が制約さ
れたが、本発明に係る表皮材では、樹脂のしみ出しとい
う問題がなく、かつ戻り応力を小さく規制できるため、
展開率を高く設定しても何等問題はないため、製品の造
形自由度を大幅に向上させることができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス成形用表皮材を使用して成
形した自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係るプレス成形用表皮材の成形工程を
示すチャート図。
【図4】本発明に係るプレス成形用表皮材の一実施例を
示すもので、裏基布を剥離して、樹脂層を露出させた状
態を示す説明図。
【図5】図1に示すドアトリムの製造工程における表皮
材のセット工程を示す断面図。
【図6】図1に示すドアトリムの製造工程におけるモー
ルドプレス成形工程を示す断面図。
【図7】本発明に係るプレス成形用表皮材の作用を示す
説明図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図9】従来の表皮材における針孔加工工程を示す説明
図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 20 樹脂芯材 30 表皮材 31 表皮層 32 発泡層 33 樹脂層 34 裏基布 35 空洞部 40 モールドプレス成形用上型 50 モールドプレス成形用下型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールドプレス成形、あるいはコールド
    プレス成形等により所要形状に成形される樹脂芯材(2
    0)の表面側に一体成形されるプレス成形用表皮材にお
    いて、 前記プレス成形用表皮材(30)は、表面側から表皮層
    (31)、発泡層(32)、パターン塗布された樹脂層
    (33)、および裏基布(34)との積層体から構成さ
    れ、上記樹脂層(33)のパターン模様に応じた空洞部
    (35)が発泡層(32)と裏基布(34)との間に形
    成されていることにより、樹脂芯材(20)の成形時発
    生するガスを吸収するようにしたこと特徴とするプレス
    成形用表皮材。
JP16688393A 1993-07-06 1993-07-06 プレス成形用表皮材 Withdrawn JPH0716973A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216506A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Daikyo Nishikawa Kk ウレタン一体発泡成形品
US8685587B2 (en) 2007-12-25 2014-04-01 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Gas-liquid separator for fuel cell system
JP2014177086A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Lintec Corp 積層シートおよびこれを用いた積層成形品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007216506A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Daikyo Nishikawa Kk ウレタン一体発泡成形品
US8685587B2 (en) 2007-12-25 2014-04-01 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Gas-liquid separator for fuel cell system
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