JPH0986007A

JPH0986007A - プリンタ装置

Info

Publication number: JPH0986007A
Application number: JP7242689A
Authority: JP
Inventors: Takashi Hirose; 隆広瀬
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-09-21
Filing date: 1995-09-21
Publication date: 1997-03-31
Anticipated expiration: 2015-09-21
Also published as: US5746526A; DE69617847T2; EP0764543A1; DE69617847D1; EP0764543B1; JP2814964B2

Abstract

(57)【要約】【課題】小型且つ簡易な構造で、印字用紙の両面に印
字ができるプリンタ装置を提供すること。【解決手段】印字用紙Ｐ上に印字をする印字ヘッド３
と、印字用紙Ｐが搬送されるＵ字状搬送経路５と、この
Ｕ字状搬送経路５に近接して配設され、印字用紙Ｐを搬
送する搬送ローラ７ａ，７ｂ，７ｃとを備えたプリンタ
装置１において、印字ヘッド３をＵ字状搬送経路５の一
方の直線領域近傍で停止可能に構成すると共に、他方の
直線領域近傍でも停止可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理出力装置
であるプリンタ装置に係り、特に、印字用紙の両面に印
字が可能なプリンタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、印字用紙の表裏の両面に印字
できるプリンタ装置としては、特開平１−２７５０８２
号公報（第１引用例）に係るものがある。即ち、この引
用例によれば、図５に示すように、シリアルドットタイ
プのプリンタ装置５１において、ペーパーガイド５５に
沿って供給された印字用紙Ｐが印字ヘッド５３により印
字され、リヤペーパーガイド５７へ搬送される。そして
その後、印字用紙Ｐは、ペーパーシュート５９を経由し
て、プラテン６５の下側を搬送され、搬送路切換部材６
３まで到達する。

【０００３】搬送路切換部材６３に到達した印字用紙Ｐ
は、この後、両面印字をする場合には、搬送路切換部材
６３の作用により再度印字ヘッド５３側へ搬送される。
一方片面のみの印字の場合は、やはり搬送路切換部材６
３の作用により、そのまま排出側ペーパーガイド６１側
に搬送され、印字装置５１の外部へ排出される。

【０００４】また、他の従来例として、特開昭６１−０
８９８７６号公報（第２引用例）に係るものもある。こ
れは、図６に示すように、印字装置７１の搬送経路がペ
ーパーガイド７８によりヘアピン状に形成されているも
のである。即ち、印字用紙が、印字ヘッド７５の下部を
通過しながら印字され、上記したペアピン状の搬送経路
を移動して裏面にされる。そして、この裏面に印字され
て両面印字がなされる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例においては以下のような不都合を生じていた。即
ち、第１引用例に係る印字装置では、印字用紙を反転さ
せるために、いわゆるスイッチバック構造を採用してい
るため、印字用紙を一時待避させておく領域として、用
紙長さ分の余分なスペースが必要となる、という不都合
を生じていた。

【０００６】また、印字用紙の排出や両面印字の際に、
印字用紙がプラテンの下側を搬送される構造であるの
で、用紙詰まり（ジャム現象）が発生した場合、印字用
紙を取り出すことが困難である、という不都合を生じて
いた。

【０００７】また、第２引用例に係る印字装置では、印
字用紙を反転させるために、ヘアピン状の搬送経路を備
え、印字ヘッド部は共通の搬送経路を用いている。この
ため、印字用紙の吸入と排出は同一経路で行われる。こ
の結果、給紙と排紙の分離が困難であり、用紙詰まりが
発生する、という不都合を生じていた。

【０００８】

【発明の目的】本発明は、上記各従来例の有する不都合
を改善し、特に、小型且つ簡易な構造で、印字用紙の両
面に印字ができるプリンタ装置を提供することを、その
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項１記載の発明では、印字用紙上に印字を
する印字ヘッドと、印字用紙が搬送されるＵ字状搬送経
路と、このＵ字状搬送経路に近接して配設され、印字用
紙を搬送する搬送ローラとを備えたプリンタ装置におい
て、印字ヘッドをＵ字状搬送経路の一方の直線領域近傍
で停止可能に構成すると共に、他方の直線領域近傍でも
停止可能に構成する。

【００１０】以上のように構成されたことで、先ず、印
字用紙Ｐは、用紙ホッパから取出しローラによりＵ字状
搬送経路に供給される。このとき、印字ヘッドは、Ｕ字
状搬送経路の下側の直線領域近傍に停止している。そし
て、印字用紙が搬送されながら、表面に印字がなされ
る。

【００１１】そして、印字用紙は、下側の直線領域から
曲線領域に搬送され、更に上側の直線領域に搬送され
る。これにより、印字用紙は表裏が反転させられること
となる。また、このとき、印字ヘッドは上昇移動し、上
側の直線領域近傍で停止している。そして、搬送されて
くる印字用紙の裏面を印字することができるようにな
る。

【００１２】また、請求項２記載の発明では、搬送ロー
ラを印字ヘッドの停止位置の両側に配設するという構成
を採り、その他の構成は請求項１記載の発明と同様であ
る。

【００１３】更に、請求項３記載の発明では、Ｕ字状搬
送経路の曲線部の内側に、この曲線部の曲率と同等の直
径を有する大型搬送ローラを備えるという構成を採り、
その他の構成は請求項１または２記載の発明と同様であ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明すると、先ず、図１において、プリンタ装置１
は、印字用紙Ｐ上に印字をする印字ヘッド３と、印字用
紙Ｐが搬送されるＵ字状搬送経路５と、このＵ字状搬送
経路５に近接して配設され印字用紙Ｐを搬送する搬送ロ
ーラ７ａ，７ｂ，７ｃとを備えている。また、プリンタ
装置１の印字ヘッド３は、Ｕ字状搬送経路５の一方の直
線領域近傍で停止可能に構成されると共に、他方の直線
領域近傍でも停止可能に構成されている。

【００１５】これらを詳細に説明すると、図１におい
て、プリンタ装置１は、上下方向に移動可能な印字ヘッ
ド３を備えている。この印字ヘッド３は、インクをノズ
ルから噴出させる、いわゆるインクジェットタイプのも
のであり、印字ヘッド３の先端部には、インク噴射用の
ノズル孔（図示略）が形成されている。但し、本発明
は、インクジェットタイプのものには限定されず、例え
ば、ドットインパクトタイプのものにも適用することが
できる。

【００１６】印字ヘッド３の構成は、図２乃至図４に示
すように、略四角柱状の印字ヘッド本体３ｂと、この印
字ヘッド本体３ｂの先端部（図３中の最下端部）に配設
された印字ヘッド部３ａからなる。そして、この印字ヘ
ッド３は、キャリア１１の側面部に支持ローラ２１及び
ピニオンギヤ１７によって支持されている。詳しくは、
印字ヘッド本体３ｂの表面の両側には、段差部３ｃが形
成されている。また、一方の段差部３ｃには、ピニオン
ギア１７が噛み合うラック３ｄが形成されている。そし
て、これらの段差部３ｃにピニオンギア１７及び支持ロ
ーラ２１が接触し、印字ヘッド３を両側から支持する。

【００１７】次に、印字ヘッド３の上下移動を可能とす
る機構を、図２乃至図４に基づいて説明すると、キャリ
ア１１の表面には駆動モータ１３が配設されている。こ
の駆動モータ１３は、図示しない制御部からの信号によ
り、必要な量だけ回転する。そして、駆動モータ１３の
回転軸には、モータギア１５が装着されている。また、
モータギア１５の近傍には、このモータギア１５と噛み
合って伝達ローラ１６が配設されている。

【００１８】伝達ローラ１６は、上記したピニオンギア
１７に噛み合っている。そして、駆動モータ１３の駆動
力がピニオンギア１７に伝達されるようになっている。
また、ピニオンギア１７は、印字ヘッド３の段差部３ｃ
に形成されているラック３ｄと噛み合っている。このた
め、駆動モータ１３が回転すると、印字ヘッド３は上下
動する。このとき、ピニオンギア１７の下方には、印字
ヘッド３の上下動に伴うラック３ｄの移動に従動する従
動ギア１９が配設されている。これは、印字ヘッド３が
傾かないようにするためである。

【００１９】また、ピニオンギア１７の反対側には、支
持ローラ２１が配設されている。これは、上記したピニ
オンギア１７と協同して印字ヘッド３を支持する役割を
有している。また、支持ローラ２１は、上記ピニオンギ
ア１７及び従動ギア１９と同様に、印字ヘッド３が傾か
ないように、鉛直方向に二つ配設されている。

【００２０】ここで、印字ヘッド３を上下動させる構造
としては、上記したものに限定されるものではない。即
ち、キャリア１１の本体内に上下動する機構を設け、当
該上下動機構から所定の支持部材をキャリア１１の表面
に突出させ、これに印字ヘッド３を装着するようにして
もよい。

【００２１】次に、キャリア１１が水平方向に移動する
機構について説明すると、印字ヘッド３を担持するキャ
リア１１は、図１または図４に示すように、断面Ｌ字型
で形成されている。そして、このキャリア１１には、Ｌ
字断面を横切るように貫通孔が形成されている。また、
キャリア１１の後方側の端部には、断面コ字状の凹部が
形成されている。そして、キャリア１１は、上記貫通孔
及び凹部を介して、プリンタ装置１の本体に固定されて
いるガイドシャフト２３ａ，２３ｂにそれぞれ嵌合され
ている。但し、キャリア１１とガイドシャフト２３ａ，
２３ｂ間は、所定の隙間が形成され、相互にすべり移動
できるようになっている。

【００２２】また、キャリア１１には、ガイドシャフト
２３ａ，２３ｂと平行にキャリアベルト２４が連結され
ている。このキャリアベルト２４は、キャリア１１をガ
イドシャフト２３ａ，２３ｂにそって水平移動させるた
めのものであり、その端部で図示しないステッピングモ
ータに結合されている。即ち、制御部（図示略）からの
信号に基づいて、上記ステッピングモータが回転し、そ
の回転がキャリアベルト２４に伝達され、キャリア１１
が移動する。これにより、プリンタ装置１の巾方向に印
字が可能となる。

【００２３】次に、Ｕ字状搬送経路５について説明す
る。図１に示すように、本発明のプリンタ装置１には、
Ｕ字状搬送経路５が形成されている。このＵ字状搬送経
路５は、具体的には、印字用紙Ｐを供給する用紙ホッパ
３１側の直線領域と、印字用紙Ｐを反転させる曲線領域
と、更に印字用紙Ｐを排出する用紙スタッカ３３側の直
線領域からなる。ここで、これらＵ字状搬送経路５は、
印字用紙Ｐを上下から挟持するペーパーガイド８ａ、８
ｂ、８ｃから形成されている。

【００２４】ペーパーガイド８ａ，８ｂ，８ｃは、金属
製の薄板で構成され、概して２枚が一組となって、その
相互間にＵ字状搬送経路５を構成している。また、これ
らペーパーガイド８ａ，８ｂ，８ｃの相互間距離は、印
字用紙Ｐの歪みを防止すべく、あまり大きくなく、最低
限印字用紙Ｐが搬送されるに充分な隙間程度で構成され
ている。

【００２５】ペーパーガイド８ａ，８ｂ，８ｃは、Ｕ字
状搬送経路５のほとんどの部分を構成しているが、一部
分、即ち、印字ヘッド３の印字ヘッド部３ａが停止する
位置の近傍では、途中で途切れている。これは、印字ヘ
ッドが近接したときに相互に接触しないようにするため
であり、二つの直線領域において一部が断絶している。
ここで、ペーパーガイドの材質は金属であるが、これに
限定されるものではなく、例えばプラスチックなどの樹
脂で構成するようにしてもよい。

【００２６】次に、Ｕ字状搬送経路５の近傍には、複数
の搬送ローラ７ａ，７ｂ，７ｃが配設されている。これ
は、Ｕ字状搬送経路５内に供給された印字用紙Ｐを搬送
するためのものであり、概して、Ｕ字状搬送経路５を隔
てて二つ一組の搬送ローラが複数箇所に配設されてい
る。特に、本実施形態においては、給紙側の直線領域近
傍で、印字ヘッド３の停止位置の両側に第１の搬送ロー
ラ７ａが配設され、排紙側の直線領域近傍で、上記と同
様に印字ヘッド３の停止位置の両側に第３の搬送ローラ
７ｃがそれぞれ配設されている。

【００２７】また、Ｕ字状搬送経路５の曲線領域には、
その曲線の曲率とほぼ同様の直径を有する大型搬送ロー
ラ９と、その外側に所定間隔を隔ててペーパーガイド８
ｂが配設されている。即ち、大型搬送ローラ９は、ペー
パーガイド８ｂと共にＵ字状搬送経路５を形成してい
る。また、大型搬送ローラ９の外側には、曲線部で印字
用紙Ｐを搬送するための第２の搬送ローラ７ｂが大型搬
送ローラ９に接して配設されている。

【００２８】ところで、以上は、Ｕ字状搬送経路５を有
するプリンタ装置１について説明してきたが、本発明は
これに限定されることなく、例えば、給紙側の搬送経路
と排紙側の搬送経路を独立させたまま近接させ、いわゆ
るヘアピン状に形成してもよい。これによると、印字ヘ
ッド３の移動量が小さな値で済むこととなり、印字ヘッ
ド３の位置決めが容易となるからである。但し、上記し
たように、第２引用例のように、給紙側の搬送経路と排
紙側の搬送経路を共有するものではない。

【００２９】以上のように構成された印字装置１の機能
を、図１乃至図４に基づいて説明すると、先ず、用紙ホ
ッパ３１に充填されている印字用紙Ｐが、取出しローラ
２５によりＵ字状搬送経路５内に供給される。このと
き、印字ヘッド３はＵ字状搬送経路５の下側の直線領域
近傍に停止している。そして、印字用紙Ｐが第１の搬送
ローラ７ａによって印字ヘッド３の近傍を通過する。こ
のとき、印字ヘッド３からインクが噴射されて、印字用
紙Ｐの表面に印字がされる。

【００３０】表面が印字された印字用紙Ｐは、Ｕ字状搬
送経路５の曲線部に搬送され、この曲線部に配設されて
いる大型搬送ローラ９と第２の搬送ローラ７ｂに挟持さ
れ、Ｕ字状搬送経路５の他方の直線領域側に搬送され
る。このとき、印字用紙Ｐは、裏面が図１中の上側を向
くようになる。即ち、印字用紙Ｐは反転することとな
る。

【００３１】また、同時に、印字ヘッド３は、上記した
ギア機構により、Ｕ字状搬送経路５の他方の直線領域近
傍に移動し停止する。図１においては上側の直線領域で
ある。そして、印字用紙Ｐは、第３の搬送ローラ７ｃに
よって、印字ヘッド３に対向する位置に搬送され、ここ
でも印字作業がなされる。これにより、印字用紙Ｐの両
面に印字がなされる。そして、印字用紙Ｐは、搬送ロー
ラ７ｃによりプリンタ装置１の外側に排出され、用紙ス
タッカに戻され、そして、両面印字が完了する。

【００３２】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能
し、請求項１記載の発明によれば、印字用紙を反転させ
る構造としてＵ字状搬送経路を利用するので、印字用紙
の反転に必要なスペースは、最大用紙長の半分以下に抑
制することができる。この結果、印字用紙の反転機能を
備えつつも、プリンタ装置を小型に形成することができ
る、という優れた効果を生じる。

【００３３】また、印字用紙は、簡易な形状のＵ字状搬
送経路を搬送され、給紙及び排紙のための搬送経路が相
互に独立している。このため、印字用紙の反転を目的と
して搬送方向が逆転することが不要であり、制御方法が
簡略化される、という優れた効果を生じる。また、印字
用紙は常時一方方向にしか搬送されないので、印字用紙
は常に円滑に搬送される、という優れた効果を生じる。

【００３４】また、請求項２記載の発明によれば、印字
ヘッドの両側に搬送ローラを配設したので、ペーパーガ
イドが無くても印字用紙の位置決めが容易に行える、と
いう優れた効果を生じる。

【００３５】更に、請求項３記載の発明によれば、Ｕ字
状搬送経路の曲線部の内側に、この曲線部の曲率と同等
の直径を有する大型搬送ローラを配設したので、曲線部
領域で印字用紙を搬送する場合に、一つの大型搬送ロー
ラで円滑に搬送できる。このため、部品点数の削減、組
立工数の低減が実現でき、また印字用紙搬送を円滑に行
うことができる、という優れた効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す概略断面図である。

【図２】図１に開示した印字ヘッドを示す平面図であ
る。

【図３】図１に開示した印字ヘッドを示す正面図であ
る。

【図４】図１に開示した印字ヘッドを示す左側面図であ
る。

【図５】従来例を示す概略断面図である。

【図６】他の従来例を示す概略断面図である。

【符号の説明】

１プリンタ装置３印字ヘッド５Ｕ字状搬送経路７ａ，７ｂ，７ｃ搬送ローラ９大型搬送ローラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印字用紙上に印字をする印字ヘッドと、
印字用紙が搬送されるＵ字状搬送経路と、このＵ字状搬
送経路に近接して配設され印字用紙を搬送する搬送ロー
ラとを備えたプリンタ装置において、前記印字ヘッドを前記Ｕ字状搬送経路の一方の直線領域
近傍で停止可能に構成すると共に、他方の直線領域近傍
でも停止可能に構成したことを特徴とするプリンタ装
置。
【請求項２】前記搬送ローラを前記印字ヘッドの停止
位置の両側に配設したことを特徴とする請求項１記載の
プリンタ装置。
【請求項３】前記Ｕ字状搬送経路の曲線部の内側に、
この曲線部の曲率と同等の直径を有する大型搬送ローラ
を備えたことを特徴とする請求項１または２記載のプリ
ンタ装置。