JPH05124284A

JPH05124284A - インクジエツトプリンタ

Info

Publication number: JPH05124284A
Application number: JP28807391A
Authority: JP
Inventors: Daishi Konishi; 題詞小西
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1991-11-01
Filing date: 1991-11-01
Publication date: 1993-05-21

Abstract

(57)【要約】【目的】用紙とインクジェットヘッドとの距離を常に
一定に保って、良好な印刷を行うことができるようにす
る。【構成】用紙Ｙの移送通路１を挟んで、インクジェッ
トヘッド６とガイド部材とを所定の間隔をおいて対向配
置する。インクジェットヘッド６の下流側に一対の用紙
ガイド１３，１４を配置する。その用紙ガイド１３，１
４を、同用紙ガイド１３，１４間を移送される用紙Ｙの
印刷面が内側になる方向に湾曲形成する。従って、用紙
Ｙはその印刷面が内側になる方向に湾曲された状態で移
送される。このため、用紙ガイド１３，１４間を移送さ
れる用紙Ｙは、自身の弾性復元力により平面状態に復帰
しようとして、その後端がガイド板７に押し付けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インクの噴射により用
紙上に印刷を行うようにしたインクジェットプリンタに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種のインクジェットプリンタとして
は、図３に示すような構成のものが知られている。

【０００３】この従来構成では、用紙カセット２１内に
収容された多数枚の用紙Ｙが、給紙ローラ２２により１
枚ずつピックアップされるとともに、一対の送りローラ
２３，２４によりインクジェットヘッド２５とガイド部
材２６との間に移送される。そして、その用紙Ｙがガイ
ド部材２６上に支持された状態で、インクジェットヘッ
ド２５上のノズル２７からインクが噴射されて用紙Ｙ上
に印刷が行われ、印刷後の用紙Ｙは歯車状ローラ２８及
び送りローラ２９により移送されて排紙トレイ３０上に
排出される。

【０００４】又、前述したように、インクジェットプリ
ンタはインクの噴射により用紙Ｙ上に印刷を行うもので
あるため、用紙Ｙの印刷面がインクジェットヘッド２５
に摺接すると、用紙Ｙ上に付着された直後のインク画像
が乱れたりして、印刷状態が劣化することとなる。この
ため、インクジェットヘッド２５とガイド部材２６とは
所定間隔をおいて対向配置されている。そして、インク
ジェットヘッド２５の上流及び下流側に配置された各ロ
ーラ２３，２４，２８，２９で用紙Ｙを支持することに
より、同用紙Ｙをガイド部材２６に沿うように移送し
て、用紙Ｙの印刷面とインクジェットヘッド２５との距
離を一定に保つようにしている。

【０００５】又、印刷終了後の用紙Ｙの印刷面側のロー
ラ２８は歯車状をなしている。即ち、この歯車状ローラ
２８は用紙Ｙとの接触が線接触で、その接触面積が非常
に小さなものであり、インクが付着された直後の用紙Ｙ
の印刷面との接触を極力小さくすることにより、用紙Ｙ
上の印刷画像が乱れるのを阻止している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、図３に示す
ように、用紙Ｙが移送されて同用紙Ｙの後端Ｙａがイン
クジェットヘッド２５の上流側の送りローラ２３，２４
を通過してしまうと、その用紙Ｙの後端Ｙａは支持され
ない状態となる。そして、用紙Ｙは、インクジェットヘ
ッド２５の下流側の歯車状ローラ２８及び送りローラ２
９により支持されているだけであり、しかもその歯車状
ローラ２８の用紙Ｙに対する支持力は小さいものであ
る。

【０００７】このため、用紙Ｙの後端Ｙａがガイド部材
２６より浮き上がったり、ふらついたりして、用紙Ｙの
印刷面とインクジェットヘッド２５との間の距離が一定
に保たれなくなってしまう。従って、ノズル２７から噴
射されたインクが用紙Ｙの印刷面の所定箇所に付着され
ずに印刷画像が歪んだり、用紙Ｙの印刷面がインクジェ
ットヘッド２５に摺接して用紙Ｙ上に付着された直後の
インク画像が乱れたりして、印刷状態が劣化するという
問題がある。

【０００８】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、用紙とインクジェット
ヘッドとの距離を常に一定に保つことができ、良好な印
刷を行うことのできるインクジェットプリンタを提供す
ることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明では、用紙の移送通路を挟んでインクジェ
ットヘッドとガイド部材とを所定間隔をおいて対向配置
し、用紙をガイド部材上に支持した状態でインクジェッ
トヘッド上のノズルからインクを噴射して用紙上に印刷
を行うようにしたインクジェットプリンタにおいて、前
記移送通路を、同通路内を移送される用紙の印刷面が内
側になる方向に湾曲形成したものである。

【００１０】

【作用】従って、本発明によれば、用紙の移送通路が、
同通路内を移送される用紙の印刷面が内側になる方向に
湾曲形成されているので、用紙自身の弾性復元力によ
り、同用紙はガイド部材に押し付けられ、ガイド部材か
ら浮き上がることがない。従って、用紙の印刷面とイン
クジェットヘッドとの距離を一定に保つことができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図１に示すように、装置フレーム
（図示しない）の内部には用紙Ｙの移送通路１が形成さ
れ、その移送通路１の上流には用紙カセット２が配置さ
れている。その用紙カセット２は上面を開放したほぼ箱
型に形成され、その内部には多数枚の用紙Ｙが積層状態
で収容されている。押上板３は用紙カセット１の内底部
に回動可能に取り付けられ、バネ４により上方へ回動付
勢されている。

【００１２】給紙ローラ５は前記用紙カセット２の一端
上方に配置され、用紙カセット２内の用紙Ｙが前記押上
板３により押し上げられて、この給紙ローラ５に接触し
ている。そして、給紙ローラ５の回転により用紙Ｙが１
枚ずつピックアップされて前記移送通路１へ送られる。

【００１３】インクジェットヘッド６は移送通路１に対
向するように配置され、その移送通路１を挟んでガイド
部材としてのガイド板７がインクジェットヘッド６と所
定の間隔をおいて対向配置されている。又、インクジェ
ットヘッド６の移送通路１との対向面にはノズル８が形
成され、用紙Ｙがガイド板７上に支持された状態で、ノ
ズル８から用紙Ｙ上にインクが噴射されることにより、
ドットマトリクスにて印刷が行われる。

【００１４】前記移送通路１中において、インクジェッ
トヘッド６の上流側には一対の送りローラ９，１０が配
設されるとともに、同ヘッド６の下流側には歯車状ロー
ラ１１及び送りローラ１２が配設されている。そして、
それらのローラ９，１０，１１，１２の回転により、移
送通路１を移送される用紙Ｙに送りが付与される。又、
その用紙Ｙを、インクジェットヘッド６の上流側におい
て送りローラ９，１０により支持するとともに、同ヘッ
ド６の下流側において歯車状ローラ１１及び送りローラ
１２により支持することにより、用紙Ｙをガイド板７に
沿って移送して、そのガイド板７上の用紙Ｙの印刷面と
インクジェットヘッド６との間の距離を一定に保つよう
にしている。

【００１５】歯車状ローラ１１は、移送通路１を移送さ
れる用紙Ｙの印刷面側に配置されている。即ち、この歯
車状ローラ１１は用紙Ｙとの接触が線接触で、その接触
面積が非常に小さなものであり、インクが付着された直
後の用紙Ｙの印刷面との接触を極力小さくすることによ
り、用紙Ｙ上の印刷画像が乱れるのを阻止している。

【００１６】一対の用紙ガイド１３，１４は前記歯車状
ローラ１１及び送りローラ１２の下流側に配置され、両
用紙ガイド１３，１４間に移送通路１の一部が形成され
ている。複数の歯車状ローラ１５及び送りローラ１６は
用紙ガイド１３，１４に沿って配設され、それらの回転
により、用紙ガイド１３，１４間を移送される用紙Ｙに
送りが付与される。各歯車状ローラ１５は、前記歯車状
ローラ１１と同じく用紙Ｙの印刷面側に位置している。

【００１７】そして、前記用紙ガイド１３，１４は、同
用紙ガイド１３，１４間を移送される用紙Ｙの印刷面が
内側になる方向に湾曲形成されている。従って、用紙Ｙ
はその印刷面が内側になる方向に湾曲された状態で移送
される。このため、用紙ガイド１３，１４間を移送され
る用紙Ｙは、自身の弾性復元力により平面状態に復帰し
ようとして、その後端がガイド板７に押し付けられる。

【００１８】一対の繰り出しローラ１７，１８は前記用
紙ガイド１３，１４の下流側に配置され、それらの回転
により用紙ガイド１３，１４間を移送されてきた用紙Ｙ
が排紙トレイ１９上に排出される。

【００１９】さて、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタにおいて、装置が始動されると、用紙カセ
ット２内の多数枚の用紙Ｙが給紙ローラ５の回転により
１枚ずつピックアップされて、送りローラ９，１０間に
送られる。そして、その用紙Ｙは送りローラ９，１０の
回転により送りを付与されて、インクジェットヘッド６
とガイド板７との間に移送される。そして、用紙Ｙがガ
イド板７上に支持された状態で、インクジェットヘッド
６のノズル８から用紙Ｙ上にインクが噴射されることに
より、印刷が行われる。

【００２０】このとき、用紙Ｙは、インクジェットヘッ
ド６の上流側において送りローラ９，１０により支持さ
れるとともに、同ヘッド６の下流側において歯車状ロー
ラ１１及び送りローラ１２により支持されているので、
用紙Ｙはガイド板７に沿って移送されて、そのガイド板
７上の用紙Ｙの印刷面とインクジェットヘッド６との間
の距離が一定に保たれている。従って、ノズル８から噴
射されたインクが用紙Ｙ上の所定箇所に確実に付着され
るとともに、用紙Ｙの印刷面がインクジェットヘッド６
に摺接することがなく、良好な印刷を行うことができ
る。

【００２１】そして、用紙Ｙの前部が用紙ガイド１３，
１４間に移送され、用紙Ｙの後端がインクジェットヘッ
ド６の上流側の送りローラ９，１０を通過してしまう
と、その用紙Ｙの後端部は支持されない状態になる。こ
のとき、用紙Ｙの前部側は用紙ガイド１３，１４に沿っ
て湾曲した状態で移送されるので、同用紙Ｙは自身の弾
性復元力によりガイド板７に押し付けられ、用紙Ｙの後
端がガイド板７より浮き上がったり、ふらついたりする
ことがない。

【００２２】即ち、前述のように、用紙Ｙがインクジェ
ットヘッド６の上流側及び下流側において各ローラ９，
１０，１１，１２により支持されている場合と同じく、
用紙Ｙの印刷面とインクジェットヘッド６との間の距離
が常に一定に保たれる。従って、用紙Ｙの後端において
も、ノズル８から噴射されたインクが用紙Ｙ上の所定箇
所に確実に着されるとともに、用紙Ｙの印刷面がインク
ジェットヘッド６に摺接することがなく、良好な印刷を
行うことができる。

【００２３】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば図２に示すように、給紙ローラ５と
送りローラ９，１０との間に更に一対の送りローラ２０
を配置して、用紙Ｙをインクジェットヘッド６の上流側
においても湾曲させることにより、用紙Ｙの前端を積極
的にガイド板７に押し付けるように構成するなど、この
発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を任意に変更
して具体化することも可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、用
紙とインクジェットヘッドとの距離を常に一定に保つこ
とができ、良好な印刷を行うことができるという優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化したインクジェットプリンタの
一実施例を示す断面図である。

【図２】インクジェットプリンタの別例を示す部分断面
図である。

【図３】従来のインクジェットプリンタを示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１移送通路、６インクジェットヘッド、７ガイド
部材としてのガイド板、８ノズル、１３用紙ガイ
ド、１４用紙ガイド、Ｙ用紙。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙の移送通路を挟んでインクジェット
ヘッドとガイド部材とを所定間隔をおいて対向配置し、
用紙をガイド部材上に支持した状態でインクジェットヘ
ッド上のノズルからインクを噴射して用紙上に印刷を行
うようにしたインクジェットプリンタにおいて、前記移
送通路を、同通路内を移送される用紙の印刷面が内側に
なる方向に湾曲形成したインクジェットプリンタ。