JPH1179470A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】記録シートのインク汚れが発生せず、品質の良
好な記録画像を形成することが可能なインクジェット記
録装置を提供する。 【解決手段】記録ヘッド２と、プラテンプレート５と、
プラテンプレート５に隣接して設けられ、記録ヘッド２
とプラテンプレート５が対向する画像形成領域に対して
記録シート２を送り込むシート搬送ロール１５と、シー
ト搬送ロール１５と相俟って記録シートＰを挟み込み、
かかる記録シートＰを上記プラテンプレート５に押しつ
けるようにして搬送するピンチロール１６とを備え、ピ
ンチロールの画像形成領域側にはプラテンプレートに対
する記録シートＰの浮き上がりを防止するガイド部材６
を該ピンチロールの軸方向に沿った画像形成領域の全幅
にわたって設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出口を備
えた記録ヘッドから記録シートに向けて微小なインク滴
を飛翔させ、これによって記録シート上に画情報に応じ
たインク画像を形成するインクジェット記録装置に係
り、詳細には、上記インク吐出口と記録シートとの距離
を常に一定に保持するための記録シート搬送系の改良に
関する。

【０００２】

【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録ヘッド
に開設された複数のインク吐出口から画情報に応じて微
小なインク滴を吐出させ、かかるインク滴を記録シート
に付着させて記録画像の形成を行っている。従って、記
録シート上に形成される記録画像の品質を常に一定に保
持するためには、上記インク吐出口と記録シートとの距
離を一定に保持することが重要であり、かかる距離が小
さい程、高品位の記録画像の形成が可能となる。

【０００３】このため、従来のインクジェット記録装置
においては、記録ヘッドのインク吐出口と対向した位置
にプラテンプレートを設け、かかるプラテンプレートに
よって記録シートをその裏面側から支えることにより、
インク吐出口と記録シートとが極僅かな隙間で対向する
ようにしている。

【０００４】一方、このようにしてプラテンプレートを
配設した場合であっても、かかるプラテンプレートから
記録シートが浮き上がってしまったのでは、インク吐出
口と記録シートとが接触する場合も生じ、インク吐出口
から漏れ出したインクが記録シートに付着する等して高
品位の記録画像の形成を期待することはできない。

【０００５】そこで、かかる記録シートの浮き上がりを
防止するものとして、記録シートをインク吐出口とプラ
テンプレートとの間の画像形成領域に搬送するに当た
り、かかる記録シートを上記プラテンプレート上に付勢
する方向へ搬送するように構成したインクジェット記録
装置が提案されている（特開平６−２１０８４４号公
報）。具体的には、画像形成領域の手前側に設けられた
シート搬送ロールに対してピンチロールを圧接させると
共に、かかる圧接位置をシート搬送ロールの回転中心よ
りも画像形成領域側へ変位させ、これらシート搬送ロー
ルとピンチロールとによって記録シートを画像形成領域
へ送り出すと共に、送り出された記録シートがシート搬
送ロールの搬送力によって上記プラテンプレート上に押
しつけられるように構成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにシ
ート搬送ロールに対するピンチロールの圧接位置を調整
することで、記録シートをプラテンプレート上に押し付
けるように構成した場合であっても、シート搬送ロール
とピンチロールとの間に対する記録シートの突入方向に
よっては記録シートがプラテンプレートから浮き上がっ
てしまう場合かあった。

【０００７】すなわち、図８に破線で示すように、記録
シートＰがプラテンプレート１００の配設位置よりも上
方からシート搬送ロール１０１とピンチロール１０２と
の間に突入してくる場合、ピンチロール１０２を通過し
た記録シートＰは思惑通りにプラテンプレート１００に
押し付けられ、記録ヘッド１０３と記録シートＰとが接
触する事態は発生しないが、一点鎖線で示すように、記
録シートＰがプラテンプレート１００の配設位置よりも
下方からシート搬送ロール１０１とピンチロール１０２
との間に突入してくる場合、ピンチロール１０２を通過
した記録シートＰは該シートの腰によって再度上方へ持
ち上がってしまい、記録ヘッド１０３と記録シートＰと
が接触してしまうことがあった。このような問題点は厚
紙や葉書の如く腰の強い記録シートに関して特に顕著で
あり、これらの記録シートに対しては画像品質が一定せ
ず、しかもインク汚れが発生する等のトラブルがあっ
た。

【０００８】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、記録ヘッドに開
設されたインク吐出口と記録シートとの間隔を常に所定
の間隔に維持することが可能であり、以て記録シートの
インク汚れが発生せず、品質の良好な記録画像を形成す
ることが可能なインクジェット記録装置を提供すること
にある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、画情報に応じ
てインクを吐出しながら記録シートに画像を形成する記
録ヘッドと、かかる記録ヘッドと対向して上記記録シー
トをその裏面側から支えるプラテンプレートと、このプ
ラテンプレートに隣接して設けられ、上記記録ヘッドと
プラテンプレートが対向する画像形成領域に対して記録
シートを送り込むシート搬送ロールと、このシート搬送
ロールと相俟って記録シートを挟み込み、かかる記録シ
ートを上記プラテンプレートに押しつけるようにして搬
送するピンチロールとを備え、上記ピンチロールの画像
形成領域側には上記プラテンプレートに対する記録シー
トの浮き上がりを防止するガイド部材を設けると共に、
かかるガイド部材を該ピンチロールの軸方向に沿った画
像形成領域の全幅にわたって設けたことを特徴とするも
のである。

【００１０】このような技術的手段によれば、上記ピン
チロールの画像形成領域側にはプラテンプレートに対す
る記録シートの浮き上がりを防止するガイド部材が設け
られ、しかもこのガイド部材はピンチロールの軸方向に
沿った画像形成領域の全幅にわたって設けられているこ
とから、譬え腰の強い記録シートがプラテンプレートの
配設位置よりも下方からシート搬送ロールとピンチロー
ルとの間に突入し、ピンチロールを通過した後にプラテ
ンプレートから浮き上がろうとしても、上記ガイド部材
によって記録シートの浮き上がりが防止され、かかる記
録シートをプラテンプレートに対して確実に押し付けて
搬送することが可能となる。これにより、記録シートの
突入方向や該記録シートの腰の強さ等にかかわらず、記
録ヘッドのインク吐出口と記録シートとの間隔を常に一
定に保持することができるものである。

【００１１】ここで、上記ガイド部材はピンチロールと
全く関係なく独立した部材として画像形成領域の全幅に
設けても差し支えないが、通例、かかるピンチロールは
シート搬送ロールに対して付勢され、その周面に圧接す
るものであるから、好ましくは、弾性部材によって付勢
された板状サポート部材の先端近傍にピンチロールを軸
支して上記シート搬送ロールに圧接させる一方、かかる
サポート部材の先端に上記ガイド部材を一体的に形成す
るのが良い。このように構成すれば、ピンチロールを支
承するサポート部材と上記ガイド部材とを一体化するこ
とができ、プラテンプレートの周辺の構造を簡易化する
ことができる他、シート搬送ロールの周辺てジャムが発
生した場合等にジャム原因となった記録シートの取り除
き等が容易となる。

【００１２】また、かかるガイド部材は腰の強い厚紙を
記録シートとして用いた場合に顕著な効果を発揮し、ピ
ンチロールを通過した厚紙と接触して該厚紙がプラテン
プレートから浮き上がるのを防止するのだが、このよう
にして記録シートとガイド部材とが接触すると該記録シ
ートの搬送抵抗が増加し、通常のＰＰＣ用紙等の薄い記
録シートよりも搬送速度が遅くなることが懸念される。
従って、かかる観点からすれば、前述の構成と同様、弾
性部材によって付勢された板状サポート部材の先端近傍
にピンチロールを軸支して上記シート搬送ロールに圧接
させる一方、このサポート部材の先端からシート状弾性
体を突出させ、かかるシート状弾性体を本発明のガイド
部材として用いるのが好ましい。このように構成すれ
ば、シート状弾性体からなるガイド部材は記録シートを
上方から押さえつけて、該記録シートがプラテンプレー
トから浮き上がるのを防止する一方、記録シートからの
反力によって適度に湾曲するので記録シートの搬送抵抗
をも減じることが可能となる。

【００１３】一方、かかるガイド部材と記録シートとが
擦れて該記録シートに電荷が溜まると、記録ヘッドのイ
ンク吐出口から記録シートへ向かって吐出されたインク
滴が帯電してしまい、同時に吐き出された複数のインク
滴の間に作用するクーロン力によってこれらインク滴の
飛翔コースが乱れ、記録シート上に形成された画像の品
質が低下してしまうといった問題点もある。従って、か
かる観点からすれば、上記サポート部材及びシート状弾
性体は導電性樹脂によって製作するのが好ましい。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のインクジェット記録装置を詳細に説明する。 図１は
本発明を適用したカラーインクジェットプリンタの第１
実施例を示すものである。同図において符号１は記録シ
ートＰの搬入口が開設されたハウジングであり、このプ
リンタでは図示外の手差し給紙用トレイ及び定形シート
カセットに対応した２つのシート搬入口１ａ，１ｂがこ
のハウジング１に開設されている。

【００１５】また、符号２は記録シートＰの搬送方向
（矢線Ａ方向）と直交する主走査方向（矢線Ｂ方向）に
沿って上記ハウジング１内を往復移動する記録ヘッドで
あり、かかる記録ヘッド２には異なる２つのインクタン
ク３ａ，３ｂが装着され、必要に応じてこれらインクタ
ンク３ａ，３ｂを適宜交換し得るように構成されてい
る。一方のインクタンク３ａはブラック（Ｋ）のインク
のみを貯留しており、他方のインクタンク３ｂはイエロ
ー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）及びシアン（Ｃ）の各インク
を夫々貯留している。

【００１６】かかる記録ヘッド２は上記ハウジング１に
固定されたガイドシャフト１１及びレール１２に対して
スライド自在に係合しており、駆動モータ１３の回転に
応じてハウジング１内を所定のポジションに移動し得る
ように構成されている。記録ヘッド２の移動領域の一端
には該記録ヘッド２のホームポジション（ホームＰ）が
設けられており、記録ヘッド２はこのホームポジション
から移動して画像形成動作を行う一方、画像形成動作が
終了すると次のプリント命令に備えてホームポジション
に設定されるようになっている。また、このホームポジ
ションにはメインテナンスステーション４が配設されて
おり、かかるメインテナンスステーション４は記録ヘッ
ド２の性能を維持する上で必要な各種の処理、例えば、
キャップ部材を用いた記録ヘッド２の格納や、ワイパー
部材を用いた記録ヘッド２の清掃等を行うようになって
いる。尚、図中において符号１４は記録ヘッド２がホー
ムポジションに設定されていることを検出するためのポ
ジションセンサ、符号１０は記録ヘッド２に対して画情
報で変調された駆動信号を供給するフレキシブル基板で
ある。

【００１７】図２に示すように、上記記録ヘッド２には
一対のインク吐出部２１ａ，２１ｂが設けられており、
一方のインク吐出部２１ａにはブラックインク用のイン
ク吐出口２２Ｋが開設されると共に、記録ヘッド２に前
述のブラックインク用のインクタンク３ａを装着する
と、かかるインクタンク３ａ内のインク室３１Ｋが該イ
ンク吐出口２２Ｋと接続されるようになっている。ま
た、他方のインク吐出部２１ｂにはイエローインク、マ
ゼンタインク、シアンインク用の各インク吐出口２２
Ｙ，２２Ｍ，２２Ｃが夫々開設されると共に、記録ヘッ
ド２に前述のインクタンク３ｂを装着すると、かかるイ
ンクタンク３ｂ内のイエロー用インク室３１Ｙがインク
吐出口２２Ｙと、マゼンタ用インク室３１Ｍがインク吐
出口２２Ｍと、シアン用インク室３１Ｃがインク吐出口
２２Ｃと夫々接続されるようになっている。尚、各イン
ク吐出口は記録画素密度に応じて複数配列されている
が、図中においては便宜上１つのインク吐出口として表
現している。

【００１８】一方、図３は上記ハウジング１内における
記録シートＰの搬送系を示すものである。上記シート搬
入口１ａ，１ｂからハウジング１内に導かれた記録シー
トＰはシート搬送ロール１５及びこれに当接するピンチ
ロール１６によって挟みこまれ、記録ヘッド２のインク
吐出口との対向位置へ搬送される。上記ピンチロール１
６は板状のサポート部材１７の先端に支承されており、
支軸１８によって揺動自在なサポート部材１７を図示外
のバネで付勢することにより、上記シート搬送ロール１
５に対して所定の力で圧接している。尚、図中に実線で
描かれた記録シートＰは手差し用トレイから送られてき
たものを、一点鎖線で描かれた記録シートＰは定形シー
トカセットから送られてきたものを示している。

【００１９】また、上記記録ヘッド２のインク吐出口２
２Ｋ，２２Ｙ，…との対向位置には、かかる記録ヘッド
２の移動経路に沿ってプラテンプレート５が配設されて
おり、上記シート搬送ロール１５によって搬送されてき
た記録シートＰをその裏面側から支えるように構成され
ている。加えて、上記ピンチロール１６はシート搬送ロ
ール１５の回転中心よりもプラテンプレート５寄りに変
位した位置で該シート搬送ロール１５に圧接しており、
かかるピンチロール１６とシート搬送ロール１５による
記録シートＰの搬送方向には上記プラテンプレート５が
存在している。従って、シート搬送ロール１５及びピン
チロール１６は記録シートＰをプラテンプレート５の表
面へ押し付けるようにして搬送するので、かかる記録シ
ートＰはその裏面を常にプラテンプレート５に摺接させ
ながらインク吐出口２２Ｋ，２２Ｙ，…の対向位置を通
過する結果となり、これによってインク吐出口と記録シ
ートとの間隔を常に一定に保持することができるように
なっている。また、このようにして記録ヘッド２との対
向位置を通過した記録シートＰは、一対の出口ロール１
９，２０によってハウジング２外へ搬出される。

【００２０】図４に示すように、上記サポート部材１７
はシート搬送ロール１５の軸方向長さよりも短い略矩形
状に形成され、上記記録ヘッド２による印字が行われる
画像形成領域の全幅にわたって隙間なく配列されると共
に、個々のサポート部材１７が隣接するそれの動きに関
係なく自由に揺動し得るように構成されている。上記ピ
ンチロール１６はこれらサポート部材１７の揺動端の下
面側に回転自在に支承されており、各ピンチロール１
６，１６，…は前述の通りシート搬送ロール１５に圧接
して該ロール１５に連れ回されるようになっている。

【００２１】また、このサポート部材１７はシート搬入
口１ａ，１ｂから取り込まれた記録シートＰをシート搬
送ロール１５へ導くシュートの役割も果たしており、記
録シートＰとの摺擦によって該記録シートＰに電荷が蓄
積されるのを防止するため、導電性樹脂で成形されてい
る。

【００２２】図５に示すように、上記ピンチロール１６
はサポート部材１７の揺動端よりも支軸１８側に若干引
っ込んだ位置に支承されており、かかるサポート部材１
７の揺動端の下面側にはピンチロール１６に隣接して記
録シートＰのガイド面（ガイド部材）６が形成されてい
る。このガイド面６はシート搬送ロール１５とピンチロ
ール１６とが形成する接線と平行、あるいはそれよりも
下向きに傾斜して形成されている。すなわちシート搬送
ロール１５とピンチロール１６とによる記録シートＰの
搬送方向がこれらロール１５，１６の形成する接線方向
てあることに鑑みれば、上記ガイド面６はピンチロール
１６を通過した記録シートＰをシート搬送ロール１５に
よる搬送方向、あるいは該方向よりも下向きに案内する
ことになる。

【００２３】前述の通り、本実施例ではシート搬送ロー
ル１５及びピンチロール１６は記録シートＰをプラテン
プレート５の表面へ押し付けるようにして搬送している
が、上記ガイド面６をサポート部材１７の揺動端、換言
すれば上記ピンチロール１６よりも画像形成領域側に設
けたことにより、ピンチロール１６を通過した記録シー
トＰが記録ヘッド２の配設された上方へ反り返るのを防
止し、これをプラテンプレート５に向けて確実に案内す
ることができるようになっている。

【００２４】特に本実施例のインクジェットプリンタで
は通常のプリント時に使用される定形シートカセットが
プラテンプレート５の下方に設けられており、かかる定
形シートカセットから給送される記録シートＰは、図３
に示したように、シート搬送ロール１５よりも低い位置
に開口するシート搬入口１ｂを通して送られてくるの
で、このシート搬入口１ｂからシート搬送ロール１５に
突入してきた記録シートＰはピンチロール１６を通過し
た直後に上方に反り返り易く、給送されてきた記録シー
トＰが厚紙の場合はこのような減少が顕著に起こり易
い。

【００２５】しかし、この実施例のインクジェットプリ
ンタでは、前述の如くサポート部材１７の揺動端の下面
側にガイド面６を形成すると共に、かかるサポート部材
１７を画像形成領域の全幅にわたって配列し、上記ピン
チロール１６を通過した記録シートＰがシート搬送ロー
ル１５によるシート搬送方向にかかわらず上方へ反り返
るのを規制していることから、図６に示すように記録シ
ートＰがシート搬送ロール１５よりも低い位置から給送
されてくる場合であっても、かかる記録シートＰを確実
にプラテンプレート５に向けて押し付けるように搬送す
ることができる。

【００２６】これにより、本実施例のプリンタではプラ
テンプレート５よりも下方に設けた定形シートカセット
から記録シートＰを給送する場合であっても、かかる記
録シートＰが画像形成領域においてプラテンプレート５
から浮き上がるのを確実に防止し、高品位なインク画像
を記録シートＰ上に形成することができるものである。

【００２７】次に、図７は本発明の第２実施例に係るイ
ンクジェットプリンタの要部を示すものである。前述し
た第１実施例ではサポート部材１７の揺動端の下面側に
記録シートＰのガイド面６を形成し、かかるガイド面６
を本発明のガイド部材として利用したが、この第２実施
例ではサポート部材に直接ガイド面を設けるのではな
く、かかるサポート部材の揺動端の下面側にポリエチレ
ンテレフタレート等からなる導電性のガイドシート７を
接着し、これを本発明のガイド部材として用いるように
構成した。

【００２８】第１実施例のプリンタでは厚紙等の腰の強
い記録シートＰをピンチロール１６とシート搬送ロール
１５との間に挿通させた場合、かかる記録シートＰとサ
ポート部材１７の先端のガイド面６とが強く擦れて、記
録シートＰの搬送抵抗が増大する懸念があるが、この第
２実施例によればサポート部材１７の先端に固定したガ
イドシート７は弾性を有することから、かかるガイドシ
ート７がある程度変形することにより、ピンチロール１
６を通過した記録シートの反り返りを防止しつつ、かか
る記録シートＰの搬送抵抗の低減化を図ることができ
る。

【００２９】従って、この第２実施例によれば、記録シ
ートＰの搬送抵抗の低減化を図りつつも、該記録シート
Ｐが画像形成領域においてプラテンプレート５から浮き
上がるのを確実に防止し、高品位なインク画像を記録シ
ートＰ上に形成することができるものである。

【００３０】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のイン
クジェット画像形成装置によれば、ピンチロールとシー
ト搬送ロールとの間を通過した記録シートがプラテンプ
レートから浮き上がろうとしても、ガイド部材によって
記録シートの浮き上がりが防止して記録ヘッドのインク
吐出口と記録シートとの間隔を常に一定に保持すること
ができるので、記録シートが記録ヘッドのインク吐出口
に接触してしまう等のトラブルを防止し、常に高品位の
記録画像を形成することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のインクジェット記録装置の第１実施
例を示す斜視図である。

【図２】 第１実施例に係る記録ヘッドを示す断面図で
ある。

【図３】 第１実施例に係るインクジェット記録装置の
シート搬送系を示す断面図である。

【図４】 第１実施例に係るサポート部材及、ピンチロ
ール及びシート搬送ロールの関係を示す斜視図である。

【図５】 第１実施例に係る装置において、手差しトレ
イ用のシート搬入口から記録シートを挿通させた場合の
該記録シートの搬送状態を示す断面図である。

【図６】 第１実施例に係る装置において、定形シート
カセット用のシート搬入口から記録シートを挿通させた
場合の該記録シートの搬送状態を示す断面図である。

【図７】 本発明のインクジェット記録装置の第２実施
例を示す断面図である。

【図８】 従来のインクジェット記録装置における記録
シートの搬送の様子を示す断面図である。 ２…記録ヘッド、５…プラテンプレート、６…ガイド面
（ガイド部材）、１５…シート搬送ロール、１６…ピン
チロール、１７…サポート部材、Ｐ…記録シート

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画情報に応じてインクを吐出しながら記
   録シートに画像を形成する記録ヘッドと、かかる記録ヘ
   ッドと対向して上記記録シートをその裏面側から支える
   プラテンプレートと、このプラテンプレートに隣接して
   設けられ、上記記録ヘッドとプラテンプレートが対向す
   る画像形成領域に対して記録シートを送り込むシート搬
   送ロールと、このシート搬送ロールと相俟って記録シー
   トを挟み込み、かかる記録シートを上記プラテンプレー
   トに押しつけるようにして搬送するピンチロールとを備
   えたインクジェット記録装置において、 上記ピンチロールの画像形成領域側には上記プラテンプ
   レートに対する記録シートの浮き上がりを防止するガイ
   ド部材を設けると共に、かかるガイド部材を該ピンチロ
   ールの軸方向に沿った画像形成領域の全幅にわたって設
   けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のインクジェット記録装置
   において、上記ピンチロールは弾性部材によって付勢さ
   れた板状サポート部材の先端近傍に軸支されて上記シー
   ト搬送ロールに圧接する一方、上記ガイド部材は該サポ
   ート部材の先端に一体的に形成されていることを特徴と
   するインクジェット記録装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載のインクジェット記録装置
   において、上記ピンチロールは弾性部材によって付勢さ
   れた板状サポート部材の先端近傍に軸支されて上記シー
   ト搬送ロールに圧接する一方、上記ガイド部材は該サポ
   ート部材の先端から突出するシート状弾性体であること
   を特徴とするインクジェット記録装置。
4. 【請求項４】 請求項２又は３記載のインクジェット記
   録装置において、上記サポート部材及びシート状弾性体
   は導電性樹脂からなることを特徴とするインクジェット
   記録装置。