JP4141850B2 - インクジェット記録装置、画像形成装置及びこれらを用いた記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置としてのインクジェット記録装置による記録方法及びインクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは記録媒体が封筒である場合に特有の方法で記録を行う記録方法及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりインクジェット方式により記録を行なうインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置において高画質化を追求すると、インク液滴の用紙への着弾位置精度が求められ、インク液滴を吐出するヘッドと用紙表面との間のギャップ、及び用紙の平面度を向上させる必要がある。
【0003】
そこで、従来のインクジェット記録装置には、〔特許文献1〕に記載されているように、インクヘッドに対向配置されたガイド板と、用紙の押えとして周上に突起を有する拍車とを設け、拍車により用紙を強制的に押さえつつ、ガイド板上を搬送される用紙に対して印字を行うものがある。しかし拍車により用紙を強制的に押さえたのでは、拍車による画像の引っ掻き傷が問題となることがある。
【0004】
また、従来のインクジェット記録装置では、同じく〔特許文献1〕に記載されているように、用紙の送りをローラによって行っており、印字領域を挟んで2組のローラ対を設けていた。なお、印字領域を挟んで用紙の搬送方向下流側のローラ対は上述の拍車とこれに当接するコロとにより構成されている。この構成では用紙の送り精度を保証できるのは印字用紙がこの2組のローラのそれぞれに噛んでいる状態のみである。
【0005】
ところが近年では、画像印字領域の増大が望まれているため、この印字領域を確保するべく、本来であれば用紙の送り精度を保証できない状態、つまり2組あるローラ対のうち、一方のローラ対にしか用紙が噛んでいない状態で印字を行うプリンタも存在する。もちろん、このようなインクジェット記録装置では、片方のローラ対にしか用紙が噛んでいない状態では、用紙の浮きが発生した場合、この浮きを解消できず、用紙がヘッドのノズル面と接触して、ノズル面を汚し、また用紙自身も汚れてしまうという問題があるとともに、用紙搬送力が確保できないために送りの精度を保証できず、さらに画像品質が低下するという問題がある。
【0006】
そこで、〔特許文献2〕に記載されているように、用紙を搬送するための無端ベルトと、この無端ベルトを帯電させる帯電手段とを備え、用紙を無端ベルトに静電吸着させて搬送し、記録を行うインクジェット記録装置が提案されている。このタイプのインクジェット記録装置においては、用紙を無端ベルトに静電吸着した状態で搬送するため、用紙の無端ベルトに当接する部分の浮きが防止され、また用紙搬送力が確保される。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−211768号公報
【特許文献2】
特開平5−518号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インクジェット記録装置には、通常の用紙のみならず、封筒にも記録を行うものがあり、封筒に記録を行なう場合、〔特許文献2〕に記載された、用紙を静電吸着して搬送する無端ベルト板を設けた構成であっても、封筒の記録が行なわれる部分は、無端ベルトに静電吸着されておらず、無端ベルトに静電吸着されている部分から浮いた状態となることがあり、また封筒は、その形状から、通常の用紙に比べ、無端ベルトに静電吸着されにくく、このことも無端ベルトから浮いた状態となることの原因となっている。
【0009】
このような状態で記録を行なったのでは、ヘッドと封筒表面とのギャップの精度が低下して記録精度すなわち印字精度が低下するという問題とともに、封筒表面がヘッドのノズル面と接触して、ノズル面を汚し、また封筒自身も汚れてしまうおそれがある。またこのような問題があるからといって、〔特許文献2〕に記載されているように、単に、印字領域を挟んで2組のローラ対を設け、封筒がこの2組のローラのそれぞれに噛んだ状態で記録を行なうこととすれば、近年望まれている画像印字領域の増大を行なうことができない。
【0010】
本発明は、記録媒体が封筒である場合にも記録媒体とヘッドとのギャップを維持し、また画像領域の増大を行なうインクジェット記録装置および記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段とを有するインクジェット記録装置において、上記記録媒体を吸着して搬送する上記搬送手段と、上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側であって、上記記録媒体に記録が行われる面よりも下方の位置において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有し、上記記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、記録媒体を上記搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を有し、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェット記録装置において、上記吐出口は、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記最下流の上記吐出口よりも上記搬送方向における上流側の上記吐出口を用いて行なうことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェット記録装置において、上記吐出口は、上記搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行ない、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のインクジェット記録装置において、上記mが2であり、上記封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段と、上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側であって、上記記録媒体に記録が行われる面よりも下方の位置において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有するインクジェット記録装置を用い、記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することにより記録を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の記録方法において、記録媒体を上記搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を用い、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の記録方法において、上記吐出口は、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の記録方法において、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記最下流の上記吐出口よりも上記搬送方向における上流側の上記吐出口を用いて行なうことを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項7または8記載の記録方法において、上記吐出口は、上記搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行ない、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の記録方法において、上記mが2であり、上記封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段とを有するインクジェット記録装置において、上記記録媒体を吸着して搬送する上記搬送手段と、上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有し、記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することを特徴とする。
【0023】
【実施例】
図1に本発明を適用した画像形成装置であるインクジェット記録装置としてのインクジェットプリンタの概略を示す。インクジェットプリンタ100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成すなわち記録するものとして用いることが可能である。
【0024】
インクジェットプリンタ100は、ベルト駆動ローラ10と、テンションローラ11と、これら2つのローラ10、11に巻き掛けられた搬送手段であり無端ベルトとしての帯電搬送ベルト12とを有している。帯電搬送ベルト12は成型上において無端のベルトでも、両端をつなぐことで無端状としたベルトでも良い。帯電搬送ベルト12は表層に図示しない絶縁層を形成され、電荷を保持するようになっている。ベルト駆動ローラ10は図示しないモータ等の駆動手段によって構成される駆動系によって回転駆動される。
【0025】
インクジェットプリンタ100はまた、帯電搬送ベルト12によって搬送される図示しない記録媒体としての用紙にインクを吐出して記録を行なう記録手段としてのインクヘッドたるヘッド13と、ヘッド13を搭載しヘッド13からのインクの吐出の際に図1の紙面に垂直な方向に往復動して記録を行なうためのキャリッジ9とを有している。
【0026】
インクジェットプリンタ100はまた、ベルト駆動ローラ10とテンションローラ11との間に位置し、帯電搬送ベルト12の内側のヘッド13に対向する位置に配設され、帯電搬送ベルト12を内側からガイドするガイド部材としての搬送ガイド板14と、用紙を帯電搬送ベルト12に静電吸着させて搬送するために帯電搬送ベルト12、具体的には帯電搬送ベルト12の表層をなす絶縁層を帯電する帯電手段としての帯電ローラ15とを有している。
【0027】
インクジェットプリンタ100はまた、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおけるヘッド13の上流側に、帯電搬送ベルト12を介してベルト駆動ローラ10に押圧するように配設され、用紙を帯電搬送ベルト12に密着させる搬送ローラ16と、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおけるヘッド13の下流側に、帯電搬送ベルト12を介してテンションローラ11に押圧するように配設され、用紙を帯電搬送ベルト12から分離する分離爪17とを有している。
【0028】
インクジェットプリンタ100はまた、用紙を積載した給紙トレイ18と、給紙トレイから用紙を送り出す給紙ローラ19と、給紙ローラ19から送り出された用紙を一枚だけ分離して送り出すための分離パッド20を有している。給紙トレイ18と、給紙ローラ19と、分離パッド20とは、給紙ユニット21を構成している。
【0029】
インクジェットプリンタ100はまた、分離パッド20によって分離され送られてきた用紙すなわち給紙ユニット21から送り出された用紙をほぼ鉛直上方に向けて案内するためのガイド部材21と、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおける搬送ローラ16の上流側に位置し、ガイド部材21によりほぼ鉛直上方向に向けて案内されてきた用紙を、ほぼ90°方向転換し、ほぼ水平方向に搬送することで、帯電搬送ベルト12と搬送ローラ16との間に搬送するガイド部材22とを有している。
【0030】
なお、ガイド部材22は、ほぼ鉛直上方向に向けて案内されてきた用紙をほぼ90°方向転換すべく、ベルト駆動ローラ10上に巻き掛けられた帯電搬送ベルト12との間で円弧状の搬送路を形成するため、帯電搬送ベルト12と対向する面が、帯電搬送ベルト12の曲率半径より大きな曲率半径を有する円弧状をなしている。
【0031】
インクジェットプリンタ100はまた、分離爪17によって帯電搬送ベルト12から分離された用紙を搬送するための、方向Aにおけるヘッド13の下流側に位置するローラ対23を有している。ローラ対23は、図1においては断面を単なる円形として図示したが周上に突起を有する断面星型の拍車ローラ24と、この拍車ローラ24に対向当接したコロ25と、ローラ対23によって送られてきた用紙を積載する排紙トレイ26とを有している。
【0032】
拍車ローラ24は、方向Aにおけるヘッド13の下流側において、用紙のヘッド側の面に係合するものであるが、用紙が通常の普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙に記録を行なう場合においては、用紙の送りを単に補助するものであり、拍車ローラ24とコロ25との間に用紙が噛んでいること、すなわち拍車ローラ24が用紙に係合していることによって用紙表面とヘッド13とのギャップを定めるものではない。
【0033】
図2に示すように、インクジェットプリンタ100はまた、分離爪17によって帯電搬送ベルト12から分離された用紙の先端がローラ対23に噛んだかどうかすなわち拍車ローラ24に係合したかどうかを検知する検知手段としてのセンサ27と、センサ27からの検知信号を受ける制御手段28とを有している。センサ27は光学的に用紙の先端を検知するものである。
【0034】
ヘッド13内には、帯電搬送ベルト12の移動方向Aすなわち用紙の搬送方向Aに、それぞれがインクを吐出する多数、本実施例においては192個の吐出口としてのノズル29が内蔵されている。ノズル29は、キャリッジ9の往復動に伴い複数回のインクの吐出を行なうことで同一画像領域の記録を行なうものである。なお、図示の都合上、図2においては実際よりも少ない数のノズル29を図示している。
【0035】
制御手段28は、用紙の種類、位置、記録すべき画像に合わせて何れのノズル29からインクを吐出させるかの制御を行なう。制御手段28はベルト駆動ローラ10の駆動系を制御し、ベルト駆動ローラ10の回転及びこれによる帯電搬送ベルト12の回転を制御する。制御手段28は給紙ローラ19の駆動も行なっている。
【0036】
用紙の種類は、インクジェットプリンタ100外部から制御手段28に入力されるか、インクジェットプリンタ100本体に設けられた入力手段によって制御手段28に入力されるか、インクジェットプリンタ100本体内に設けられた図示しない紙種検知センサによって判断された上で制御手段28に入力される。用紙の位置は、給紙ローラ19の駆動状態及びベルト駆動ローラ10の駆動系の駆動状態や、センサ27からの信号により制御手段28において判断される。記録すべき画像情報は、インクジェットプリンタ100外部から制御手段28に入力される。
【0037】
ガイド部材14は、キャリッジ9の走査範囲、言い換えると、ヘッド13に搭載されたノズル29によるインキの印射範囲を覆う大きさを有し、かかる走査範囲、印射範囲に対向する位置に配設されている。またガイド部材14は、かかる走査範囲、印射範囲において帯電搬送ベルト12を内側からガイドする後述するガイド面を有している。
【0038】
ガイド部材14は、樹脂成型によって形成される。ガイド部材14の帯電搬送ベルト12に当接する側の面には、ガイド部材14本体に凸設された、詳細を図示しない、方向Aに複数配設されたリブを設けている。リブは、方向Aに対して垂直な方向すなわち図1、図2における紙面と垂直な方向に長い形状となるように設けている。複数のリブの頂部によって、帯電搬送ベルト12に当接し、帯電搬送ベルト12をガイドする上述のガイド面が形成されている。ガイド面は、ヘッド13が走査を行なう走査面に対して平行をなしている。リブの方向Aにおける幅は5mmとされている。
【0039】
リブは、樹脂成型を行なう場合にも精度が出るため、ガイド面の平面度は良好である。よって帯電搬送ベルト12とヘッド13とのギャップが高精度で安定し、記録精度すなわち画像品質が向上している。またリブを設けこの頂部のみで帯電搬送ベルト12と当接するため、ガイド部材14全体が平面状をなし全体で帯電搬送ベルト12に当接する場合に比べて、帯電搬送ベルト12の駆動系の負荷を低減している。
【0040】
また同様にリブの頂部のみで帯電搬送ベルト12と当接することで、ガイド部材14に当接することによる帯電搬送ベルト12の電荷の損失が低減され、帯電搬送ベルト12による用紙の吸引力が維持され、用紙は、インク中の水分を吸収し本来ならばコックリングを生ずるような状態であっても、帯電搬送ベルト12に沿った状態すなわち平面をなす状態を保たれて搬送される。
【0041】
ガイド面14bによって形成される帯電搬送ベルト12の実際の搬送面28は、ガイド部材14の両側すなわち方向Aの上流側、下流側のそれぞれにあるベルト駆動ローラ10とテンションローラ11との2つのローラによって形成される、帯電搬送ベルト12の、2点鎖線で示す仮想の搬送面よりも、ヘッド13側に位置している。
【0042】
ガイド面、実際の搬送面が仮想の搬送面上にあるか、仮想の搬送面よりもヘッド13から遠い位置にあるとすると、帯電搬送ベルト12がベルト駆動ローラ10、テンションローラ11のみの間で張り渡され、弦のような状態となって振動することがあり、これでは帯電搬送ベルト12とヘッド13とのギャップが安定せず、画像品質が低下するが、ガイド面、実際の搬送面を上述の位置とすることで、帯電搬送ベルト12を内側から押し上げ、かかる振動を防止し、帯電搬送ベルト12とヘッド13とのギャップを高精度に安定させ、高品質の画像を形成する。
【0043】
帯電搬送ベルト12を押し上げても、ガイド面はリブによって形成しているため、駆動系の負荷は抑制されており、また平面度も向上している。用紙は、帯電搬送ベルト12に静電吸着され搬送される過程で記録が行なわれるので、用紙それ自体の平面度は良好であり、しかも、記録は、帯電搬送ベルト12がガイド面にガイドされた位置において行なうため、用紙とヘッド13とのギャップは精度良く均一に保たれ、画像精度が向上されている。
【0044】
ところで、記録媒体すなわち用紙が封筒である場合には、すでに述べたように、封筒の記録が行なわれる部分すなわちヘッド13に対向した部分は、帯電搬送ベルト12に静電吸着されておらず、帯電搬送ベルト12に対向し帯電搬送ベルト12に静電吸着されている部分から浮いた状態となることがあり、また封筒は、その形状から、通常の用紙に比べ、帯電搬送ベルト12に静電吸着されにくく、帯電搬送ベルト12から浮いた状態となることがある。
【0045】
このような状態で記録を行なったのでは、ヘッド13と封筒表面とのギャップの精度が低下して記録精度すなわち印字精度が低下するとともに、封筒表面がヘッド13のノズル29と接触して、ノズル29を汚し、また封筒自身も汚れてしまうおそれがある。そのため、インクジェットプリンタ100においては、制御手段28において用紙が封筒であると判別されているときは、センサ27により、方向Aにおける封筒の下流側の先端が拍車ローラ24に係合した状態になってから、ノズル29からの封筒へのインクの吐出を開始するようになっている。
【0046】
拍車ローラ24は、封筒への記録の際、封筒の表面とノズル29とのギャップを維持する程度の圧力で当接するものであって、封筒を押さえ付けるものではなく、拍車ローラ24に当接することによって封筒に形成された画像に引っ掻き傷等の乱れが生ずることはない。これは、拍車ローラ24が、上記〔特許文献1〕において開示されている拍車とは異なり、記録媒体の搬送のために補助的に設けられているものだからである。
【0047】
ここで、本発明にかかるインクジェットプリンタ100は、このように、封筒に記録するときは、方向Aにおけるヘッド13の下流側に備えられた拍車ローラ24に係合してから記録を開始するため、従来と同様の方法で記録を行なったのでは、方向Aにおける封筒の先端部分における記録が行なえず、画像印字領域の増大を行なうことができない。
【0048】
すなわち、従来のインクジェット記録装置及びこれによる記録方法では、たとえば、ノズル数が本実施例と同じ192個であり、同一画像領域をキャリッジの2スキャンで形成する場合には、A方向最下流のノズルから第1ノズルとし、最上流のノズルを第192ノズルとすると、1回目のスキャンの際には第97ノズルから第192ノズルすなわちA方向上流側半分のノズルを用いて記録を行ない、2回目のスキャンは96.5ノズルの距離の改行を行なってからすべてのノズルを用いて記録を行なうため、初回のA方向下流側半分のノズルによる記録領域がロスして画像形成不可領域が大きくなることとなる。
【0049】
そこで、インクジェットプリンタ100においては、記録媒体が封筒であるときは、制御手段28により、ノズル29からの封筒への初回のインクの吐出後の帯電搬送ベルト12による封筒の初回の搬送距離を、方向Aにおける最下流のノズル29から最上流のノズル29までの距離の1/2以下とし、これによって所望の記録が行なわれるように、192個のノズル29のうちの適切なノズル29によりインクの吐出を行なうようになっている。
【0050】
具体的には、A方向最下流のノズル29から第1ノズルとし、最上流のノズル29を第192ノズルとすると、同一画像領域をキャリッジの2スキャンで形成する場合には、1回目のスキャンの際には第2ノズルから第97ノズルすなわちA方向下流側の2分の1から1つ上流側にずらしたノズル29を用いて記録を行ない、2回目のスキャンは第1ノズルから第192ノズルまでの距離の半分以下である1.5ノズルすなわち各ノズル29間の距離(後述する距離l)の1.5倍の距離の改行を行なってからすべてのノズル29を用いて記録を行なう。これにより、上述した従来の場合よりA方向下流側のノズル29を用いて記録を行ない、記録領域のロスを減じて画像形成不可領域を減少することで画像印字領域の増大を行なっている。
【0051】
第1ノズルを使用せず、第2ノズル以降のノズルを使用しているのは、第1ノズルを使用した場合には、この後の改行を0.5ノズルとする必要があり、このような微小距離のベルト駆動ローラ10、帯電搬送ベルト12の駆動を、一般的な駆動系を用いて行なうことが困難なためである。したがって、記録媒体が封筒であるときは、本実施例のように、初回のインクの吐出を、最下流のノズルすなわち第1ノズルよりも方向Aにおける上流側のノズル29すなわち第2ノズル以降のノズル29を用いて行なうことが望ましい。第2ノズル以降の、第何ノズル以降のノズル29を用いて初回の記録を行なうかは適宜選択できるが、確実な改行ができる範囲で記録領域のロスを最小限にとどめることが望ましく、そのため本実施例では第2ノズルとしている。
【0052】
したがって、ノズル29が、方向Aに距離l間隔でk個並設されており、封筒に対して、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行う場合は、初回のインクの吐出を、方向Aにおける最下流のノズル29から数えてm(<k/n)番目のノズル29から、m−1+k/n番目までのノズル29を用いて行ない、初回のインクの吐出後の帯電搬送ベルト12による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすれば、記録領域のロスを減じて画像形成不可領域を減少することで画像印字領域の増大を行うことができる。
【0053】
そして、かかるmを2とし、封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとすれば、確実な改行ができる範囲で記録領域のロスを最小限にとどめることができる。本実施例においてはさらにnが2であるから、封筒の初回の搬送距離が1.5ノズルの距離となっている。
【0054】
以上本発明を適用したインクジェット記録装置及び記録方法を説明したが、係合部材は、方向Aにおける記録手段の下流側において記録手段から最も近い位置で封筒の記録面に係合するものであれば良く、その形状もローラ状に限らない。検知手段は、光学的に用紙の先端を検知するのでなく、接触により用紙の先端を検知するものでも良く、また給紙ローラ19の駆動、ベルト駆動ローラ10、帯電搬送ベルト12の駆動を行なう駆動系の駆動状態、及び給紙トレイ18からローラ対23に至るまでの用紙を搬送すべき距離に基づいて制御手段28が算出するものであっても良い。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インクの吐出を行なう吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行なう記録手段と、上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有するインクジェット記録装置において、記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始するので、記録媒体が封筒である場合にも記録媒体の浮きを防止して記録媒体とヘッドとのギャップを維持し、印字精度が低下することを防止するとともに、記録媒体表面が吐出口と接触して吐出口を汚すこと及び記録媒体自身も汚れてしまうことを防止することで、良好な記録を行なうことができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0056】
記録媒体を搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を有し、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うこととすれば、記録媒体の浮きをより良好に防止するとともに、記録媒体の搬送力を確保して、良好な記録を行なうことができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0057】
吐出口が、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることとすれば、画像形成不可領域を減少することで搬送方向下流側先端の記録媒体の画像領域を大きくすることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0058】
記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、最下流の吐出口よりも搬送方向における上流側の吐出口を用いて行なうこととすれば、記録媒体の初回の改行を確実に行なうことができ、良好な記録を行なうことができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0059】
吐出口が、搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行ない、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることとすれば、画像形成不可領域を減少することで搬送方向下流側先端の記録媒体の画像領域を大きくすることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0060】
mが2であり、封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたこととすれば、記録媒体の初回の改行を良好に行なうことができ、良好な記録を行なうことができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0061】
本発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インクの吐出を行なう吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行なう記録手段と、上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有するインクジェット記録装置を用い、記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することにより記録を行なうので、記録媒体が封筒である場合にも記録媒体の浮きを防止して記録媒体とヘッドとのギャップを維持し、印字精度が低下することを防止するとともに、記録媒体表面が吐出口と接触して吐出口を汚すこと及び記録媒体自身も汚れてしまうことを防止することで、良好な記録を行なうことができる記録方法を提供することができる。
【0062】
記録媒体を搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を用い、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うこととすれば、記録媒体の浮きをより良好に防止するとともに、記録媒体の搬送力を確保して、良好な記録を行なうことができる記録方法を提供することができる。
【0063】
吐出口が、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることとすれば、画像形成不可領域を減少することで搬送方向下流側先端の記録媒体の画像領域を大きくすることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0064】
記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、最下流の吐出口よりも搬送方向における上流側の吐出口を用いて行なうこととすれば、記録媒体の初回の改行を確実に行なうことができ、良好な記録を行なうことができる記録方法を提供することができる。
【0065】
吐出口が、搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行ない、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることとすれば、画像形成不可領域を減少することで搬送方向下流側先端の記録媒体の画像領域を大きくすることができる記録方法を提供することができる。
【0066】
mが2であり、封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたこととすれば、記録媒体の初回の改行を良好に行なうことができ、良好な記録を行なうことができる記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の概略を示す側面図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の要部を示す側面図である。
【符号の説明】
12 搬送手段
13 記録手段
15 帯電手段
24 係合部材
29 吐出口
A 記録媒体の搬送方向
Claims (13)
- 記録媒体を搬送する搬送手段と、
インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段とを有するインクジェット記録装置において、
上記記録媒体を吸着して搬送する上記搬送手段と、
上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側であって、上記記録媒体に記録が行われる面よりも下方の位置において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有し、
上記記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1記載のインクジェット記録装置において、記録媒体を上記搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を有し、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1または2記載のインクジェット記録装置において、
上記吐出口は、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、
記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項3記載のインクジェット記録装置において、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記最下流の上記吐出口よりも上記搬送方向における上流側の上記吐出口を用いて行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1または2記載のインクジェット記録装置において、
上記吐出口は、上記搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、
記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行い、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項5記載のインクジェット記録装置において、上記mが2であり、上記封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、
インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段と、
上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側であって、上記記録媒体に記録が行われる面よりも下方の位置において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有するインクジェット記録装置を用い、
記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することにより記録を行うことを特徴とする記録方法。 - 請求項7記載の記録方法において、記録媒体を上記搬送手段に静電吸着させて搬送させるために同搬送手段を帯電する帯電手段を用い、上記搬送手段に静電吸着され搬送される記録媒体に記録を行うことを特徴とする記録方法。
- 請求項7または8記載の記録方法において、
上記吐出口は、複数回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、
記録媒体が封筒であるときは、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から最上流の上記吐出口までの距離の1/2以下とすることを特徴とする記録方法。 - 請求項9記載の記録方法において、記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記最下流の上記吐出口よりも上記搬送方向における上流側の上記吐出口を用いて行うことを特徴とする記録方法。
- 請求項7または8記載の記録方法において、
上記吐出口は、上記搬送方向に距離l間隔でk個並設されており、n回のインクの吐出により同一画像領域の記録を行うものであって、
記録媒体が封筒であるときは、初回のインクの吐出を、上記搬送方向における最下流の上記吐出口から数えてm(<k/n)番目の上記吐出口から、m−1+k/n番目までの上記吐出口を用いて行い、上記吐出口からの封筒への初回のインクの吐出後の上記搬送手段による封筒の初回の搬送距離を、(m−1±1/n)・lとすることを特徴とする記録方法。 - 請求項11記載の記録方法において、上記mが2であり、上記封筒の初回の搬送距離を、(1+1/n)・lとしたことを特徴とする記録方法。
- 記録媒体を搬送する搬送手段と、
インクの吐出を行う吐出口を有し上記搬送手段によって搬送される記録媒体に対して上記吐出口からインクを吐出して記録を行う記録手段とを有するインクジェット記録装置において、
上記記録媒体を吸着して搬送する上記搬送手段と、
上記搬送手段による記録媒体の搬送方向における上記記録手段の下流側において記録媒体の上記記録手段側の面に係合する係合部材とを有し、
記録媒体が封筒であるときは、封筒の上記搬送方向における下流側の先端が上記係合部材に係合した状態で上記吐出口からの封筒へのインクの吐出を開始することを特徴とする画像形成装置。
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