JP2010023988A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドを備えた記録装置において、高速印刷に対応できて、且つ排紙安定性を向上すること。
【解決手段】用紙を吸着保持して所定方向に搬送する搬送ベルト(2)と、搬送ベルト(2)上に保持された用紙にインクを吐出して印刷するインクジェットヘッド(3)と、搬送ベルト(2)から用紙を受け入れて後続の装置としてのスタッカ(6)での保持位置に用紙を搬送する排出ベルト装置(5)とを備え、排出ベルト装置は、用紙の幅よりも狭い幅の排出ベルト(15)を左右中央部に備え、更に、排出ベルト(15)を駆動する駆動部(19)と、排出ベルト(15)上の用紙を吸着保持する吸着装置(18)と、用紙の幅方向の両側部分を中央部に比べて斜め上向きに持ち上げるための可動ガイド(20)とを備えたインクジェット記録装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関するもので、より詳しくは、画像形成された用紙の変形を防止し、ストック等以降の取り扱いに支障が生じないようにする技術に関するものである。
インクジェットヘッドによって印刷された用紙Pは、画像形成面すなわち印刷された面の繊維が伸びることによって、画像形成面Pa側が凸状にたわむ傾向がある(図7参照)。一般に用紙は、その目の方向Mと直行する方向における腰(剛性)が弱いため、印刷された用紙は、図7(b)に示すように、上に凸にたわんだ状態に変形するのである。インクジェットヘッドの下流側には、印刷された用紙を排出する排出ローラ(図示を省略)が設けられており、このローラによって印刷された用紙が排出されるが、排出ローラから出た用紙は、図7のように上に凸にたわんだ状態で排出されるので、そのままだと丸まってしまう。とりわけ、用紙の目の方向が用紙搬送方向と直行する方向になるように用紙がセットされた場合は、搬送ベルトから排出された用紙は搬送ベルトから外れると同時に、丸まっていく。
このように、印刷後の用紙が変形すると、用紙のストックができにくくなるという問題が生じる。
また、たわんだまま用紙が乾燥して、たわみ(カール)が残ると、両面印字等の後工程で、用紙が取り扱いにくくなり紙詰まりが発生する可能性が高くなる。
一方、印刷したインクが乾燥しないうちに用紙が先行の印刷済み用紙と重なり合うと、インクで用紙が汚れるという問題があった。そこで、このような用紙汚れを防止する装置として、下記特許文献1に開示されているような装置が提案されている。
この特許文献1に記載されているものは、インクジェットプリンタの排紙トレイの左右両側に上下方向に変位自在な変位部材を設け、画像形成面を上に向けて排出される記録用紙の左右両側部を、上方に変位した前記変位部材で支持することにより、当該用紙を下に凸な状態にたわませた状態で保持し、先行の記録用紙の画像形成面に後続の用紙が接触することを防止して、インク汚れを防止するものである。完全に排出された用紙は、変位部材を下方位置に復帰させることにより、先行の用紙上に重ね合わされる。
また、近年、ラインヘッドを用いたインクジェット記録装置においては、普通紙に対する高速、高画質記録を達成するために、速乾性の高粘度インクが用いられるようになった。例えば、搬送速度は、846.7mm/secで、A4横150ppm(page per minute)の印字スピードが実現されている。この場合、0.4secに1枚の用紙が排出されることになる。そのため、画像形成後の用紙にカールが生じた場合には速乾性があるために、そのまま用紙を排出すると、ジャムが発生したり、用紙のストック性が悪くなるという問題がある。
この様な問題を解決するために、下記特許文献2に開示されているような装置が提案されている。
この特許文献2に記載されているものは、記録ヘッドによる画像形成が終了した用紙の両端を上下からローラなどで拘束した状態で、カールが発生しにくくなるまで用紙を待機させた後、排紙動作を行う機構を設けたものである。
特開2001−226020号公報 特開2006−82546号公報
しかしながら、上記特許文献1は、用紙を下に凸にたわませることが記載されてはいるものの、もっぱら用紙のインク汚れを防止することを目的とするもので、用紙を受け止める排紙トレイにおいて上下に変位する変位部材を設けた機械動作を伴う機構であるため、画像形成による用紙の変形を防止すること、及び高速印刷を実現することに対する配慮はなされていない。したがって、この特許文献に記載の技術では、高速印刷に対応しつつ、排出用紙のストック性を向上させることが出来ないという課題がある。
また、上記特許文献2においても、カールが発生しにくくなるまで用紙を待機させた後、排紙動作を行うため、やはり高速印刷の実現が難しいという課題がある。
そこで、本発明は、上記従来のインクジェット記録装置におけるこの様な課題を考慮して、従来に比べて高速印刷に対応できて、且つ排紙安定性を向上することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するため、次のような構成を採用した。
すなわち、第1の本発明は、被記録媒体を保持して所定方向に移動する搬送ベルトと、
前記搬送ベルト上に保持された被記録媒体にインクを吐出して印刷するインクジェットヘッドと、
前記搬送ベルトから前記被記録媒体を受け入れて後続の装置まで前記被記録媒体を搬送する排出ベルト装置とを備え、
前記排出ベルト装置は、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向を前記搬送される被記録媒体の幅方向とした場合に、前記搬送される被記録媒体の幅方向の中央部に配置された、前記被記録媒体を載せて前記搬送方向に移動する排出ベルトと、前記排出ベルトを駆動する駆動部と、前記排出ベルト上の前記被記録媒体を吸着保持する吸着部と、前記被記録媒体の前記幅方向の両側部分を前記被記録媒体の前記中央部に比べて斜め上向きに持ち上げるためのガイド部とを備えた、インクジェット記録装置である。
また、第2の本発明は、上記排出ベルト装置のガイド部の表面は、前記排出ベルトから遠ざかるに従ってその高さが次第に高くなるように傾斜している、上記第1の本発明である。
また、第3の本発明は、上記排出ベルト装置のガイド部が前記排出ベルトの左右にそれぞれ設けられ、且つ、前記左右一対のガイド部は、前記ガイド部の前記傾斜が始まる境界部同士の間隔が、平面視で前記被記録媒体の搬送方向における上流側より、下流側の間隔の方が次第に狭くなるように配置されている、上記第2の本発明のインクジェット記録装置である。
また、第4の本発明は、上記排出ベルト装置の前記左右一対のガイド部の前記表面の傾斜角が調節可能である、上記第1〜3の何れかの本発明のインクジェット記録装置である。
また、第5の本発明は、上記排出ベルト装置の左右一対のガイド部が、互いに接近する方向又は離反する方向に位置調節可能である、上記第1〜3の何れかの本発明のインクジェット記録装置である。
また、第6の本発明は、上記後続の装置が、前記印刷された画像形成面を上向きにして排出される前記被記録媒体を受け入れ、積み重ねて保持するスタッカである、上記第1〜5のいずれかの本発明のインクジェット記録装置である。
本発明にかかるインクジェット記録装置によれば、高速印刷に対応できて、且つ排紙安定性を向上できるという効果を発揮する。
以下、本発明のインクジェット記録装置の一実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1のインクジェット記録装置の構成の概略をあらわすものである。
このインクジェット記録装置1は、搬送ベルト2を備え、該搬送ベルト2の上側にインクジェットヘッド3が設けられている。搬送ベルト2は、駆動ローラR1、従動ローラR2、テンションローラR3に掛けられていて、図1の矢印T方向に移動する。
図示例のインクジェット記録装置はカラープリンタであり、インクジェットヘッド3として、4個のヘッド、BK(ブラック),C(シアン),M(マゼンダ),Y(イェロー)が順に並べて設けられている。なお、インクジェットヘッド3は所謂ラインタイプのインクジェットヘッドであり、用紙の搬送方向に垂直な用紙の幅と同等の印字可能領域を有する。搬送ベルト2の裏面側で、インクジェットヘッド3の配置側に対向する位置には吸着ユニット4が設けられている。この吸着ユニット4は、吸引ポンプを備えた真空吸着装置であり、搬送ベルト2上の用紙を位置ずれしないようにエヤー吸引により搬送ベルト2の表面側にしっかりと保持する。
搬送ベルト2の搬送方向下流側には、排出ベルト装置5が設けられている。
排出ベルト装置5は、搬送ベルト2により搬送されてくる画像形成済みの用紙Pを搬送ベルト2と同じ速度で同方向(矢印Q方向)に搬送し、その搬送終端部から用紙を外付けの外部装置であるスタッカ(貯紙装置)6に送り込むものである。
上記排出ベルト装置5は、図1及び図3に示すように、搬送ベルト2から搬送されてくる用紙Pを排出ベルト15に案内するための、上流側から下流側に向けて若干下方向に傾斜した排出ガイド10を備えている。また、排出ベルト15は、用紙Pの搬送方向Qに直交する方向をその搬送される用紙Pの幅方向とした場合に、その搬送される用紙Pの幅方向の左右中央部に位置する様に配置されている。排出ベルト15は、前後一対の従動ローラ16と駆動ローラ17に掛けられており、駆動ローラ17の軸17aが、駆動部の一例としてのモータ19により回転させられることにより、その上に載せられた用紙Pを搬送ベルト2と同じ速度で図1のQ方向に搬送する。なお、排出ベルト15の短手方向の幅Dは、例えば75mmである。
排出ベルト15の下側には、吸着部の一例としての吸着装置18が当該排出ベルト15に接するようにそれぞれ設けられている。排出ベルト15には、吸引用孔が多数設けられている。この吸着装置18は、用紙を吸引用孔を介してエアポンプで吸引して、その用紙を保持する真空吸着装置である。しかし、吸着装置18は、これに限らず例えば、帯電ローラでもよい。吸着装置18が帯電ローラの場合は、直流電源と接続して、数kV、例えば2kVの帯電電圧を印加することにより、排出ベルト15を帯電させる。この帯電により、用紙が排出ベルト15の上面に静電気力によって吸着保持される。
排出ベルト15の材料としては、帯電による静電吸着方式の場合はポリウレタンなどの樹脂ベルトを使用し、エア吸引方式の場合はクロロプレンゴムなどのゴムベルトを使用することが望ましい。
排出ベルト15の左右(進行方向に対して左右)両側には、ガイド部としての可動ガイド20,20が設けられている。可動ガイド20は、平面視で概略三角形状であり、図3に示すように、排出ベルト15に臨む内側の辺Lが平面視で排出ベルト15の両側縁部に対し角度αで交差する関係である。
支持部材21は、排出ベルト15と同一平面であって、その三方(上流縁部側、左側縁部側、右側縁部側)を取り囲む様に配置された板部材であり、搬送されてきた用紙がその表面上を下流側へ移動する。
また、可動ガイド20は、辺Lに直交する方向で切断した場合、辺Lを境にして、排出ベルト15の平面に対して角度βの傾斜をもって、外側が立ち上がっている(図6参照)。即ち、可動ガイド20,20の表面は、排出ベルト15から遠ざかるに従って、支持部材21の表面を基準としたその表面の高さが次第に高くなるように傾斜している。この可動ガイド20は、支持部材21に蝶番状の可動軸部22で上下に回動可能となるように取り付けされている。この傾斜角βは、搬送されてくる用紙の幅に応じて、あるいは、「こし」を入れる程度に応じて、調整することができるものである。
なお、本実施の形態の可動ガイド20,20は、本発明のガイド部の一例である。また、本実施の形態の辺Lは、本発明の境界部の一例である。
可動ガイド20の下側には上下方向のアーム35が設けられ、その先端部が可動ガイド20の下面に当接して該可動ガイド20を支持している。アーム35の基部は、モータ36によって回転させられるシャフト37に取り付けられており、該モータ36の回転に応じて正逆回動する。アーム35が回動すると、その先端部35aの上下位置が変化するため、該アーム35の先端部35aによって支持されている可動ガイド20が可動軸部22を中心に上下に回動する。これによって、可動ガイド20の立ち上がりの傾斜角βを調節することができる。
つぎに、本実施の形態のインクジェット記録装置の動作について説明する。
このインクジェット記録装置1では、図示を省略した用紙供給装置によって図1の右端から搬送ベルト2上に供給された被記録媒体である用紙Pが吸着ユニット4のエア吸引作用により、搬送ベルト2の上面に密着した状態で保持され、当該搬送ベルト2の移動により所定速度で下流側(図の左向き)に搬送される。この搬送の間に被記録媒体である用紙Pに複数のインクジェットヘッド3からそれぞれの色のインクが画像データに応じて吐出され印刷が行われる。
インクジェットヘッド3による各色の印刷が施された用紙は、搬送ベルト2から排出ベルト装置50の排出ベルト15上に送り込まれる。排出ベルト15は、図1における矢印Q方向に搬送ベルト2と同じ速度で移動しているので、用紙は搬送ベルト2からスムーズに排出ベルト15上に移行し、矢印Q方向に搬送される。
一方、排出ベルト15の幅Dは、搬送されてくる用紙の幅よりも狭く、該排出ベルト15の搬送方向の左右両側には、それぞれ可動ガイド20、20が設けられているので、用紙の排出ベルト15から左右にはみ出した部分は、搬送の進行とともにこの可動ガイド20,20の傾斜面上に乗り上げる。一方、用紙の中央部は、排出ベルト15に付設された吸着装置18によって吸着保持されているので、排出ベルト15によって搬送される用紙は、図6に示すように、排出ベルト15の下流側端部から見た垂直矢視図において、中央部が低く両側が斜めに持ち上げられた下に凸な概略V形状となる。
上記用紙の搬送方向下流側端部における左右両側の傾斜部分の幅は100mm以下とするのが好ましく、その平面視における投影長さKは80mm以下とするのが好ましい。また、用紙の両側部の立ち上がり傾斜角度は、可動ガイド20の立ち上がり傾斜角βとほぼ同じであり、この角度はほぼ15〜45度とするのが好ましい。
一方、左右一対の可動ガイド20,20の傾斜面は、辺Lと平行で且つ搬送方向下流側に行くほど互いの距離(間隔)が狭くなっているので、該可動ガイド20,20に乗り上げた用紙の両端側は、搬送方向下流側に行くほど傾斜部分の幅が長くなり、変形量が大きくなりつつ搬送されることになる。このように用紙の表面側(印刷面側)が、本来上に凸にたわもうとする方向と反対向きにたわまされた状態で搬送されるので、インクによる用紙のたわみが抑制された状態で搬送と乾燥が進行するのである。また、用紙は両側部分が上向きにたわまされることにより、平面状ではなくなるので、搬送方向に対しても、たわみにくくなる。このように、印刷直後の用紙は、その搬送の過程において、下に凸にたわんだ状態でインクの乾燥が進行するので、乾燥後の用紙にたわみが生じにくい。
そして、用紙が排出ベルト15上を搬送されて行くと、用紙の先端が徐々に排出ベルト15から外れ、最終的には排出ベルト15から外れるが、このとき、用紙は下に凸にたわんだ状態で排出ベルト15から外れるので、剥離はスムーズに行われることになり、特別な用紙剥離装置は不要である。さらに、用紙が下に凸にたわんだ状態で排出ベルト15から外れるので、用紙に「こし」が与えられた状態となり、用紙の先端部が垂れ下がることなく、ほぼ水平に排出ベルトから外れる。また、排出ベルト15での搬送速度を維持したまま用紙が外れるので、用紙は、スタッカ6に向けて水平に放出され、スタッカ6の不図示のストッパーに当たって、ほぼ垂直に落下して、スタックされる。
このように、本実施の形態のインクジェット記録装置の排出ベルト装置5によれば、搬送ベルト2と同等の搬送速度で用紙を排出できて、乾燥後の用紙にたわみが生じにくく、しかも印刷後の用紙に少なくとも一時的ではあるが、「こし」を与えて排出できるので、インクジェット記録装置の高速印刷に対応できて、且つ、用紙のスタック性を向上させることができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明のインクジェット記録装置の第2の実施の形態について、図4,5を参照しながら説明する。
図4は、本実施の形態のインクジェット記録装置の排出ベルト装置50の平面概略図であり、図5は、排出ベルト装置50のZ矢視図である。
本実施の形態2では、可動ガイド200の可動構成が上記実施の形態1と異なる。
即ち、可動ガイド200は、三角形の板状のガイド板200aと辺Lで連接された三角錐のブロック状のガイド三角ブロック200bから構成されており、更に、それぞれの下面側にボールネジ25に螺合するナットを有する一対の脚部23、23を備えている。なお、可動ガイド200の辺Lの傾斜角は、上記実施の形態1と同じαである。また、ガイド三角ブロック200bの傾斜面の傾斜角は上記実施の形態の様な可変タイプではなくて、15度〜45度の間の何れかの角度に予め固定されている。
モータ30によってボールネジ25を回転させることにより、可動ガイド200が左または右、すなわち図4の矢印Y方向に移動する。これにより、可動ガイド200,200の間隔を調節することができる。この間隔は、搬送されてくる用紙の幅に応じて、あるいは、「こし」を入れる程度に応じて、調整することができるものである。例えば、用紙の幅が広い時は、用紙幅が狭い時に比べて間隔を広くしたり、あるいは、同じ幅の用紙であっても、「こし」の入れ方を強くしたい場合は、間隔を狭くし、弱くしたい場合は、間隔を広くする等の調整が可能である。
また、本実施の形態の支持部材210は、上記実施の形態の支持部材21と対応する部材であるが、可動ガイド200,200がY方向に移動する構成である関係上、可動ガイド200,200とは分離した長方形状の平板部材である。
なお、図示例では、モータ30とボールネジ25の組み合わせが左右にそれぞれ設けられ、それぞれの可動ガイド200が互いに独立して移動するように構成されている。しかし、これに限らず例えば、ボールネジ25を共通とし、そのネジ方向を中央部を境に逆向きとすることにより、一つのモータで両側の可動ガイド200、200を互いに接近する方向もしくは互いに離反する方向に同期して移動させるようにしてもよい。このようにすると、モータ30が1個ですむので経済的であり、且つ省スペースとなる。
また、本実施の形態では、可動ガイド200は、三角形の板状のガイド板200aと辺Lで連接された三角錐のブロック状のガイド三角ブロック200bから構成されている場合について説明したが、これに限らず例えば、ガイド三角ブロック200bが、板状部材であって、ガイド板200aと辺Lで連接された構成であっても良い。
つぎに、本実施の形態のインクジェット記録装置の主として排出ベルト装置50の動作を中心に説明する。
この排出ベルト装置50より上流側での用紙の搬送及び印刷等の動作は、上記実施の形態1と同じであるのでその説明を省略する。
一方、排出ベルト15の幅Dは、搬送されてくる用紙の幅よりも狭く、該排出ベルト15の搬送方向の左右両側には、それぞれ可動ガイド200、200が設けられているので、用紙の排出ベルト15から左右にはみ出した部分は、搬送の進行とともにこの可動ガイド200,200の傾斜面上に乗り上げる。一方、用紙の中央部は、排出ベルト15に付設された吸着装置18によって吸着保持されているので、排出ベルト15によって搬送される用紙は、図6に示すように、排出ベルト15の下流側端部から見た垂直矢視図において、中央部が低く両側が斜めに持ち上げられた下に凸な概略V形状となる。
上記用紙の搬送方向下流側端部における左右両側の傾斜部分の幅は100mm以下とするのが好ましく、その平面視における投影長さKは80mm以下とするのが好ましい。また、用紙の両側部の上下傾斜角度は、前記可動ガイド20の上下傾斜角βと同じであり、この角度は15〜45度とするのが好ましいことは上記実施の形態1と同じである。
一方、左右一対の可動ガイドのガイド三角ブロック200b,200bの傾斜面は、辺Lと平行で且つ搬送方向下流側に行くほど互いの距離(間隔)が狭くなっているので、該可動ガイド200,200に乗り上げた用紙は、搬送方向下流側に行くほど傾斜部分の幅が長くなり、変形量が大きくなりつつ搬送されることになる。このように用紙の表面側(印刷面側)が、本来上に凸にたわもうとする方向と反対向きにたわまされた状態で搬送されるので、インクによる用紙のたわみが抑制された状態で搬送と乾燥が進行するのである。また、用紙は両側部分が上向きにたわまされることにより、平面状ではなくなるので、搬送方向に対しても、たわみにくくなる。このように、印刷直後の用紙は、その搬送の過程において、たわんだ状態でインクの乾燥が進行するので、乾燥後の用紙にたわみが生じにくい。
そして、用紙が排出ベルト15上を搬送されて行くと、用紙の先端が徐々に排出ベルト15から外れ、最終的には排出ベルト15から外れるが、このとき、下に凸にたわんだ状態で排出ベルト15から外れるので、剥離はスムーズに行われることになり、特別な用紙剥離装置は不要である。さらに、用紙が下に凸にたわんだ状態で排出ベルト15から外れるので、用紙に「こし」が与えられた状態となり、用紙の先端部が垂れ下がることなく、ほぼ水平に排出ベルトから外れる。また、排出ベルト15での搬送速度を維持したまま用紙が外れるので、用紙は、外付けの外部装置としてのスタッカ6に向けて水平に放出され、スタッカ6の不図示のストッパーに当たって、ほぼ垂直に落下して、スタックされる。
このように、本実施の形態のインクジェット記録装置の排出ベルト装置50によれば、搬送ベルト2と同等の搬送速度で用紙を排出できて、乾燥後の用紙にたわみが生じにくく、しかも印刷後の用紙に「こし」を与えて排出できるので、インクジェット記録装置の高速印刷に対応できて、且つ、用紙のスタック性を向上させることができる。
また、本実施の形態の場合、用紙両端の持ち上げの角度(傾斜角β)は一定であるが、用紙の変形部分の長さ(投影長さK)を用紙の幅、厚み、種類等に応じてきめ細かく制御できるので、スタック時にカールの発生をより一層確実に抑制できる。また、これにより、使用可能な用紙幅の自由度が拡大し得るという効果が得られる。
上記実施の形態で説明したインクジェット記録装置によれば、複雑な動きを頻繁に行う変位部が無いので、高速印刷に対応できて、しかも、排出ベルト上に排出された用紙が、インクの作用で上に凸にたわもうとするのをたまわないように抑制し、用紙をたわまない状態で保持して乾燥させることができるので、スタッカでの積み重ねを適正におこなうことができる。また、用紙のたわみが少ないので、両面印刷や、印刷後の後処理工程での用紙の取り扱いを容易にすることができる。
なお、本発明の「後続の装置」として上記実施の形態では、インクジェット装置に外付けの外部装置であるスタッカを取り付けた場合について説明したが、これに限らず例えば、外付けの外部装置の別の例として、ステイブルやパンチ処理などを行う後処理装置であっても良い。また、後続の装置としての別の例としては、用紙をさらに乾燥させるための乾燥装置や両面搬送装置への経路であっても良い。何れの構成でも、上記実施の形態の場合と同様、高速印刷に対応できて、且つ排紙安定性を向上できるという効果を発揮する。
また、本発明のインクジェット記録装置は、上記実施の形態では、プリンタやファクシミリ等に用いる場合を中心に説明したが、これに限らず例えば、複写機などの画像形成装置に用いることもできる。即ち、この場合の複写機は、原稿を載置する載置ガラスと、その原稿を光学的に読み取る原稿読み取り装置と、その読み取った信号を画像信号として処理する処理装置と、その画像信号をインクジェットヘッド制御部に送る制御装置と、本発明のインクジェット記録装置と、インクジェット記録装置の搬送ベルト2に印刷用の用紙を供給する用紙供給装置等を備えた構成となる。
また、上記実施の形態では、搬送ベルト2に備えられた吸着ユニット4がエヤ吸引タイプの場合について説明したが、これに限らず例えば、帯電ローラを備えた静電吸着タイプであってもよい。
また、上記実施の形態では、排出ベルトの速度が、搬送ベルトの速度と同じである場合について説明したが、これに限らず例えば、排出ベルトの速度の方が、搬送ベルトの速度より、10%を上限として速くしても良い。
また、上記実施の形態の搬送ベルトの吸引圧を、排出ベルトの吸引圧より強くすることが好ましい。
また、上記実施の形態では、可動ガイドによる用紙のたわみは、用紙に「こし」を付ける場合について説明したが、これに限らず例えば、用紙のたわみは、用紙自体を変形させる(用紙に「こし」をつける)ほど強くなくてもよく、要は、スタック時にカールが発生せず、スタック性が改善される程度でよい。
また、上記実施の形態では、可動ガイドの傾斜角βが可変の構成と、可動ガイドの間隔が可変の構成とをそれぞれ別々に説明したが、これに限らず例えば、双方の構成を兼ね備えた、つまり、可動ガイドの傾斜角βが可変であり、且つ、その間隔も可変である構成としても良い。この場合、用紙両端の持ち上げの角度(傾斜角β)と、用紙の変形部分の長さ(投影長さK)を用紙の幅、厚み、種類等に応じてよりきめ細かく制御でき得、スタック時にカールの発生をより一層確実に抑制できる。また、これにより、使用可能な用紙幅の自由度が拡大するという効果が得られる。
本発明に係るインクジェット記録装置は、高速印刷に対応できて、且つ排紙安定性を向上できるという効果を有し、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置用の記録装置として有効に利用することができる。
本発明の一実施の形態のインクジェット記録装置の構成を示す模式図 本発明の実施の形態1のインクジェット記録装置の排出ベルト装置の斜視図であり、排出ガイド10の図示を省略した図 本実施の形態1のインクジェット記録装置の排出ベルト装置の斜視図 本発明の実施の形態2における排出ベルト装置の平面概略図 実施の形態2における排出ベルト装置のZ矢視図 本発明のインクジェット記録装置で搬送される用紙を下流側から見たときの、用紙端面の説明用の図 画像形成後の用紙の平面図(a)および側面図(b)
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 搬送ベルト
3 インクジェットヘッド
5 排出ベルト装置
15 排出ベルト
18 吸着装置
20 可動ガイド

Claims (6)

  1. 被記録媒体を保持して所定方向に移動する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルト上に保持された被記録媒体にインクを吐出して印刷するインクジェットヘッドと、
    前記搬送ベルトから前記被記録媒体を受け入れて後続の装置まで前記被記録媒体を搬送する排出ベルト装置とを備え、
    前記排出ベルト装置は、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向を前記搬送される被記録媒体の幅方向とした場合に、前記搬送される被記録媒体の幅方向の中央部に配置された、前記被記録媒体を載せて前記搬送方向に移動する排出ベルトと、前記排出ベルトを駆動する駆動部と、前記排出ベルト上の前記被記録媒体を吸着保持する吸着部と、前記被記録媒体の前記幅方向の両側部分を前記被記録媒体の前記中央部に比べて斜め上向きに持ち上げるためのガイド部とを備えた、インクジェット記録装置。
  2. 前記排出ベルト装置のガイド部の表面は、前記排出ベルトから遠ざかるに従ってその高さが次第に高くなるように傾斜している、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記排出ベルト装置のガイド部が前記排出ベルトの左右にそれぞれ設けられ、且つ、前記左右一対のガイド部は、前記ガイド部の前記傾斜が始まる境界部同士の間隔が、平面視で前記被記録媒体の搬送方向における上流側より、下流側の間隔の方が次第に狭くなるように配置されている、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記排出ベルト装置の前記左右一対のガイド部の前記表面の傾斜角が調節可能である、請求項1から3までのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記排出ベルト装置の左右一対のガイド部が、互いに接近する方向又は離反する方向に位置調節可能である、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記後続の装置は、前記印刷された画像形成面を上向きにして排出される前記被記録媒体を受け入れ、積み重ねて保持するスタッカである、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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