JP2001058738A - 印字用紙搬送機構 - Google Patents

印字用紙搬送機構

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JP2001058738A
JP2001058738A JP11232491A JP23249199A JP2001058738A JP 2001058738 A JP2001058738 A JP 2001058738A JP 11232491 A JP11232491 A JP 11232491A JP 23249199 A JP23249199 A JP 23249199A JP 2001058738 A JP2001058738 A JP 2001058738A
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Takeshi Asaba
武 麻場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字用紙と印字ヘッドとの距離を一定に保っ
て、印字用紙の印字汚れをなくすようにした印字用紙搬
送機構を提供する。 【解決手段】 排出ローラ11は、印字用紙の搬送方向
と直交する方向(キャリッジ2の主走査方向)に、ロー
ラシャフト11sに等間隔に配置されている。これに対
向する位置には,排出部ピンチローラ12が設けられて
いる。また、リブ21,22は、排出ローラ11と同じ
間隔で、キャリッジ2の主走査方向で同じ位置に配置さ
れている。ガイドローラ13はこれら排出ローラ11に
対してキャリッジ2の主走査方向の中間位置に、即ち,
印字用紙がリブ22とは接触しない部分で、印字用紙の
印字面と接触可能に配置されている。ガイドローラ13
は複数のリブ22と協同する用紙押さえローラとして、
用紙搬送路を走行する印字用紙を下部フレーム7側に押
圧することによって、印字用紙の伸びを実質的に吸収す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
方式の印字ヘッドに対して印字用紙を搬送する印字用紙
搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のインクジェットプリンタ
の用紙搬送機構を示す要部側断面図である。図8におい
て、1は印字用紙にインクを吐出して印字するための印
字ヘッドで、キャリッジ2に固定されている。キャリッ
ジ2は、上部フレーム3に印字用紙の搬送方向と直角に
固定されたシャフト4に導かれて、印字用紙の搬送方向
に対して直交する方向に走査される。このキャリッジ2
には、印字ヘッド1にインクを供給するためのインク貯
蔵容器5が取り付けられている。そして、このキャリッ
ジ2が図示しない駆動源によりベルト6を介して往復動
作して、印字ヘッド1による印字が行なわれるようにな
っている。
【0003】7は下部フレームであり、印字用紙の給紙
部18に設けられた給紙ローラ19によって送られてく
る印字用紙を、印字ヘッド1の下方の用紙搬送路へ滑ら
かに導くように構成されている。この下部フレーム7に
は、図示しない動力源と接続された用紙搬送ローラ1
0、及び排出ローラ11が回転可能に設けられている。
8は、上部フレーム3に取り付けられたローラホルダで
ある。このローラホルダ8に回転可能に固定されたピン
チローラ9は、ローラホルダ8と下部フレーム7の上面
パネル7aとの間隙に挿入された印字用紙を、用紙搬送
ローラ10との間で挟持して、印字用紙を所定の速度で
搬送できるように構成されている。
【0004】20は、用紙搬送路から排出された印字用
紙を一時的にスタックするためのスタッカであって、下
部フレーム7に収納可能に取り付けられている。このス
タッカ20は、ある程度多くの印字用紙をスタックでき
るように、排出ローラ11から高さ方向で一定の距離だ
け離れて配置されている。
【0005】24は、各々拍車状に形成された複数の排
出部ピンチローラ、25は、これら排出部ピンチローラ
24を印字用紙の搬送方向と直交する直線上で、即ちキ
ャリッジ2の主走査方向で互いに所定の間隔をあけて、
回転可能に保持しているローラフレームである。26は
ばねであって、上部フレーム3のフロントパネル17の
内側に突出して形成された水平板17aに、その上部一
端が支持されており、このばね26によりローラフレー
ム25を排出ローラ11方向に押圧し、これによりそれ
ぞれの排出部ピンチローラ24が非常に弱い力で排出ロ
ーラ11方向に押圧されるている。排出部ピンチローラ
24として、拍車状のものを用いるのは印字用紙の印字
面の印字汚れを防止するためである。
【0006】上記構成のインクジェットプリンタにおけ
る印字用紙搬送機構では、給紙部18から送られてくる
印字用紙は、用紙搬送ローラ10とピンチローラ9とに
よって挟持されながら、給紙ローラ19から印字ヘッド
1の下に搬送され、印字の後には、排出ローラ11と排
出部ピンチローラ24によって挟持され、スタッカ20
へと排出される。また、インクジェット方式の印字ヘッ
ド1は、そのインク吐出面と印字用紙との距離が正確に
維持された状態で往復運動を行なうように、キャリッジ
2に取り付けられることによって、印字ヘッド1による
印字の品位が保持されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インクジェ
ット方式の印字ヘッド1によって印字密度の高い印字が
行なわれると、印字用紙の表面に多量のインクが吐出さ
れるようになって、印字用紙に伸びや皺などが発生しや
すくなる。そのため、印字用紙が印字ヘッド1の下で、
搬送方向に対して直交する方向で波打った状態になるこ
とがある。印字用紙自体が波打つように変形して、印字
面が印字ヘッド1と接触すると、印字用紙に印字汚れが
発生するという問題があった。
【0008】また、印字動作が終了した時点では、印字
用紙の後端は用紙搬送ローラ10から外れ、印字用紙は
排出ローラ11と排出部ピンチローラ12のみによって
挟持された状態で、スタッカ20に排出されるようにな
る。そのような状態では、スタッカ20が排出ローラ1
1から高さ方向で一定の距離だけ離れて位置しているた
めに、排出中の印字用紙が、それ自体の重みで後端側で
印字ヘッド1と接触する方向に浮き上がってしまう。そ
のために、印字用紙に印字汚れが生じるだけでなく、ペ
ーパージャムが生じやすくなるという問題もあった。
【0009】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、その目的は、印字用紙と印字ヘ
ッドとの距離を一定に保って、印字用紙の印字汚れをな
くすようにした印字用紙搬送機構を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る印字用紙
搬送機構は、インクジェット方式の印字ヘッドに対して
印字用紙を搬送する印字用紙搬送機構において、印字ヘ
ッドを保持して印字用紙の搬送方向に対して直交する方
向に走査するキャリッジと、前記印字用紙の搬送方向に
関してそれぞれ前記印字ヘッドの前後であって、前記印
字ヘッドに近接した位置で前記印字用紙を挟持する第
1、及び第2の持手段と、前記第1、及び第2の挟持手
段のいずれかと前記印字ヘッドとの間に配置され、前記
搬送方向に対して直交する方向で印字用紙に生じる伸び
を吸収する伸び吸収手段とを備えたものである。
【0011】また、前記伸び吸収手段が、前記印字用紙
の搬送方向と直交する第1の直線に沿って、前記印字用
紙の一方の面と部分的に接触可能に配置された複数の用
紙受け部と、前記第1の直線に平行、かつ近接する第2
の直線に沿って、前記印字用紙の他方の面であって、前
記用紙受け部には接触しない部分を押圧可能に配置され
た複数の用紙押さえローラとから構成されていることを
特徴とするものである。
【0012】また、前記用紙受け部は前記印字用紙の非
印字面と、前記用紙押さえローラは印字面と、それぞれ
接触可能に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】さらに、前記キャリッジは、前記印字用紙
側に対して前記印字ヘッドのインク吐出面を越えて突出
した用紙押さえ部材を有していてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明の実施の形態について説明する。
【0015】実施の形態1.図1は、実施の形態1に係
るインクジェットプリンタの用紙搬送機構を示す斜視図
である。
【0016】図1において、1は印字用紙にインクを吐
出して印字するための印字ヘッドで、キャリッジ2に固
定されている。キャリッジ2は、上部フレーム3に印字
用紙の搬送方向と直角に固定されたシャフト4に導かれ
て、図示しない駆動源によりベルト6を介して駆動され
往復動作し、印字ヘッド1による印字が行なわれるよう
になっている。
【0017】7は下部フレームであり、給紙部18から
送られてくる印字用紙を、印字ヘッド1の下方の用紙搬
送路へ滑らかに導くように構成されている。この下部フ
レーム7には、図示しない動力源と接続された用紙搬送
ローラ10、及び排出ローラ11が回転可能に設けられ
ている。8は、上部フレーム3に取り付けられたローラ
ホルダであって、このローラホルダ8によって回転可能
に固定されたピンチローラ9は、印字用紙を用紙搬送ロ
ーラ10との間で挟持して、印字用紙を所定の速度で搬
送できるように構成されている。以上の構成は、図8に
示した従来装置の構成と同じである。
【0018】12は図8の排出部ピンチローラ24に相
当する各々拍車状に形成された複数の排出部ピンチロー
ラであって、印字ヘッド1に対して用紙搬送路の排出側
に配置された排出ローラ11との間で印字用紙を挟持す
る挟持手段を構成するものである。また、16は上部フ
レーム3に対して用紙搬送路に対向する位置に取り付け
られたローラフレームである。このローラフレーム16
には、印字用紙の搬送方向と直交する直線上で、複数の
排出部ピンチローラ12が互いに所定の間隔をもって、
上下動及び回転可能に取り付けられている。これらの排
出部ピンチローラ12は、その中心孔を貫通するコイル
スプリング14が回転軸となって排出ローラ11方向に
押圧されて、拍車状に形成された排出部ピンチローラ1
2の歯の先端が印字用紙と接触可能になっている。
【0019】13は所定の間隔で複数個設けられた印字
用紙のガイドローラである。これらのガイドローラ13
は、ローラフレーム16に対して印字用紙の搬送方向と
直交する、印字ヘッド1寄りの直線上に配置されてお
り、また排出部ピンチローラ12と同様、拍車状に形成
され、その歯の先端が印字用紙と接触するように、ガイ
ドローラ13の中心孔を貫通するコイルスプリング15
によって、下部フレーム7方向に押圧されている。これ
らのガイドローラ13は、後述する複数のリブ22と協
働する用紙押さえローラとして、用紙搬送路を走行する
印字用紙を下部フレーム7側に押圧することによって、
印字用紙の伸びを吸収する伸び吸収手段を構成するもの
である。
【0020】このように、排出部ピンチローラ12、及
びガイドローラ13は、ローラフレーム16に両端が固
定されたコイルスプリング14、15によって、それぞ
れ回転可能に軸支され、それぞれ印字用紙を非常に弱い
力で押圧するように構成されている。
【0021】図2は、図1に示す用紙搬送機構を含むイ
ンクジェットプリンタの側断面図である。キャリッジ2
には、印字ヘッド1にインクを供給するためのインク貯
蔵容器5が取り付けられている。また、印字ヘッド1の
インク吐出面から印字用紙までの距離を正確に規定する
ために、下部フレーム7の上面パネル7aには所定の間
隔で複数のリブ21が形成されている。さらに、上面パ
ネル7aには複数のリブ22が、排出部ピンチローラ1
2とガイドローラ13との中間位置であって、印字用紙
の搬送方向と直交する直線(第1の直線)に沿って配列
され、印字用紙の非印字面と接触可能に突出して形成さ
れている。これらのリブ22は、ガイドローラ13によ
り印字用紙が下部フレーム7側に押圧されたとき、印字
用紙のガイドローラ13とは接触していない部分を非印
字面側から押し返す用紙受け部として機能する。したが
って、これらリブ22とガイドローラ13とは、搬送方
向に対して直交する方向で印字用紙に生じる伸びを吸収
する伸び吸収手段となるものである。
【0022】なお、印字された印字用紙のスタッカ20
は、従来のインクジェットプリンタと同様に、排出ロー
ラ11から高さ方向で一定の距離だけ離れて配置され、
ある程度多くの枚数がスタック可能になっている。
【0023】図3は、ガイドローラ13(用紙押さえロ
ーラ)、リブ22(用紙受け部)、排出部ピンチローラ
12、及び排出ローラ11等の位置関係を示す平面図、
図4は、用紙排出部側から見た用紙走行部の正面図であ
る。
【0024】排出ローラ11は、印字用紙の搬送方向と
直交する方向(キャリッジ2の主走査方向)に、ローラ
シャフト11sに等間隔に配置されている。ローラシャ
フト11sに対向する位置には,排出部ピンチローラ1
2が設けられている。また、印字用紙の印字ヘッド1ま
での高さを規定しているリブ21は、印字ヘッド1の直
下にあって、キャリッジ2の主走査方向に関して排出ロ
ーラ11と同じ間隔で、対応する位置に配置されてい
る。リブ22もキャリッジ2の主走査方向に関しては、
第1の直線L1に沿って、それぞれ排出ローラ11と対
応する位置に配置されている。そして、ガイドローラ1
3は、第1の直線L1に平行、かつ近接する第2の直線
L2に沿って、それぞれ排出ローラ11に対してキャリ
ッジ2の主走査方向の中間位置、即ち、印字用紙がリブ
22とは接触しない部分で、印字用紙の印字面と接触可
能に配置されている。
【0025】つぎに、上述のインクジェットプリンタに
おける印字動作について説明する。
【0026】まず、外部からプリンタに印字命令が送ら
れてくると、給紙部18にセットされている印字用紙が
給紙ローラ19によって、下部フレーム7とローラホル
ダ8の間に形成されている用紙搬送路に導かれ、その先
端部分が用紙搬送ローラ10とピンチローラ9によって
挟持される。この状態で用紙搬送ローラ10が回転する
ことによって,ローラ表面の摩擦力で印字用紙が印字ヘ
ッド1方向に搬送される。さらに、印字用紙が印字ヘッ
ド1の下方を通過して、リブ21を介してガイドローラ
15と、下部フレーム7の上面パネル7aに形成された
リブ22との間に導かれた後、排出ローラ11と排出部
ピンチローラ12に挟持される。
【0027】このように、印字ヘッド1の前後で印字用
紙が挟持されたとき、印字ヘッド1は印字動作を開始す
るが、印字命令の印字用紙への印字密度が高い場合に
は、即ち平均的な印字濃度が高い部分では、印字ヘッド
1から印字用紙の表面に多量のインクが吐出され、印字
用紙に皺ができたり、或いは伸びが発生する。そのよう
な皺や伸びが生じた場合に、印字用紙は物理的に印字ヘ
ッド1のインク吐出面に接触しやすくなって、印字用紙
の意図しない場所にインクが付着し、それが印字汚れと
なる。
【0028】この実施の形態1のインクジェットプリン
タでは、印字ヘッド1の前後で挟持された印字用紙は、
ガイドローラ13と所定の高さに形成されたリブ21,
22によって、皺や伸びがあった場合でもリブ21から
浮き上がることがない。このとき、印字用紙には伸びや
皺の程度に応じて波打った状態となるが、リブ22、排
出ローラ11、排出部ピンチローラ12に対して、ガイ
ドローラ13がキャリッジ2の主走査方向の中間位置に
配置されていて、それらが実質的に印字用紙の伸びを吸
収するからである。
【0029】また、印字密度が低い印字の場合、即ち平
均的な印字濃度が低い部分では、ガイドローラ13の回
転軸を構成しているコイルスプリング15のばね力が十
分に弱く、言い換えれば、適度の強さに設定されている
ので、ガイドローラ13は用紙搬送路から上方に逃げ
て、印字用紙が波打たない状態で搬送される。したがっ
て、いずれの場合であっても、印字ヘッド1と印字用紙
との距離を一定に保つことができ、印字品位を安定させ
ることが可能である。
【0030】なお、以上では、印字用紙の搬送方向と直
交する方向での印字密度が一様に高かったり、或いは低
かったりする場合の印字動作について説明したが、その
ような印字密度が不均一の場合であっても、複数のガイ
ドローラ13が個別のコイルスプリング15によって制
御されているので、印字用紙に生じる伸びや皺の程度に
応じてスプリング15が作用して、印字汚れを防止でき
る。
【0031】また、印字ヘッド1の上流側にもガイドロ
ーラ13、リブ22に相当する伸び吸収手段を設けるこ
とによって、湿気等により部分的に伸びが生じた印字用
紙を使用した場合にも、印字用紙の伸びを吸収して、印
字用紙が印字ヘッドに接触しないように構成できる。
【0032】さらに、印字用紙を非印字面側から押し返
す用紙受け部として、リブ22の代わりにローラを設け
るようにしても良い。
【0033】以上に説明した通り、実施の形態1のイン
クジェットプリンタにおける印字用紙搬送機構では、印
字密度が高い場合など、印字用紙表面に多量のインクが
印字ヘッド1から吐出され、印字用紙に波打ちが生じて
も、印字用紙が印字ヘッドに接触しないように構成した
ので、印字汚れが生じない。また、印字用紙の伸びの程
度に応じて、印字用紙に生じる波打ちを変化させること
によって、印字用紙の伸びを吸収して、印字用紙が部分
的に大きく浮き上がらないように規制できる。さらに、
ガイドローラ13の回転軸を構成しているコイルスプリ
ング15のばね力が十分に弱く設定されているので、印
字密度が低く、印字用紙に皺や伸びが生じていない場合
には、ガイドローラ13は用紙搬送路から上方に逃げ
て、不必要に印字用紙を波打ちのない状態で搬送され
る。したがって、印字ヘッド1と印字用紙との距離を一
定に保つことができ、良好な印字品位が確保できる。
【0034】実施の形態2.図5は、実施の形態2に係
るインクジェットプリンタの用紙搬送機構を示す斜視
図、図6は、実施の形態2に係るインクジェットプリン
タの用紙搬送機構を示す側断面図である。
【0035】実施の形態2では、印字動作の終了時で
も、印字用紙の後端側が印字ヘッド1と接触する方向に
浮き上がらないようにしたものである。実施の形態1の
用紙搬送機構と異なる点は、用紙押さえ用のフィルム部
材23が、印字ヘッド1に対して下流側に相当するキャ
リッジ3の前面に、印字ヘッド1の印字幅に略等しい長
さで設けられていることである。このフィルム部材23
は、合成樹脂製のもので、十分な硬さと所定の弾性を有
し、その下縁が印字ヘッド1のインク吐出面より印字用
紙側に突出し、しかも通常の状態で搬送されてくる印字
用紙であれば、その下縁には接しないように、縦方向の
寸法が定められている。また、印字用紙の搬送方向につ
いては、フィルム部材23は、下部フレーム7の上面パ
ネル7aに形成されているリブ21とガイドローラ13
との中間に、その下縁が位置するように配置されてい
る。その他の構成要素は、実施の形態1のものと同様で
あって、対応する部材には同じ符号を付けて説明を省略
する。
【0036】図7は、図6の用紙搬送機構の要部を拡大
して示す側断面図である。ここでは、印字動作が終了よ
うとする状態の印字用紙Sが示されている。このとき、
印字用紙Sの後端は用紙搬送ローラ10から外れ、印字
用紙Sは排出ローラ11と排出部ピンチローラ12のみ
によって挟持された状態で排出される。ここには図示し
ないスタッカが排出ローラ11から高さ方向で一定の距
離だけ離れて位置していれば、印字用紙Sの先端側の重
みによって、印字用紙Sの後端側を印字ヘッド1と接触
する方向に持ち上げる力が作用する。そのとき、この実
施の形態2では、印字ヘッド1のインク吐出面より印字
用紙S側に突出して形成されているフィルム部材23
が、印字用紙を用紙搬送路の下面に押さえ付けるように
作用する。
【0037】したがって、印字用紙Sは印字ヘッド1に
接触せず、印字用紙Sの印字汚れを防止することができ
る。しかも、印字用紙Sの後端ぎりぎりまで印字を行な
った場合でも、印字ヘッド1との距離が一定に保持され
るので、良好な印字の品位を確保することができる。
【0038】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0039】請求項1乃至3に係る印字用紙搬送機構に
よれば、印字用紙と印字ヘッドとの距離を一定に保っ
て、印字用紙の印字汚れをなくすことができる。
【0040】また、請求項4に係る印字用紙搬送機構に
よれば、印字用紙の後端側が印字ヘッドと接触する方向
に浮き上がらないように、用紙押さえ部材を設けたの
で、印字用紙に印字汚れが生じなくなるだけでなく、ペ
ーパージャムも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るインクジェットプリンタ
の用紙搬送機構を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1に係るインクジェットプリンタ
の用紙搬送機構を示す側断面図である。
【図3】 用紙押さえローラ、用紙受け部、及び排出ロ
ーラ等の位置関係を示す平面図である。
【図4】 用紙排出部側から見た用紙走行部を示す正面
図である。
【図5】 実施の形態2に係るインクジェットプリンタ
の用紙搬送機構を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態2に係るインクジェットプリンタ
の用紙搬送機構を示す側断面図である。
【図7】 図6の用紙搬送機構の要部を拡大して示す側
断面図である。
【図8】 従来のインクジェットプリンタの用紙搬送機
構を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド、 2 キャリッジ、 3 上部フレー
ム、 4 シャフト、5 インク貯蔵容器、 6 ベル
ト、 7 下部フレーム、 8 ローラホルダ、 9
ピンチローラ、 10 用紙搬送ローラ、 11 排出
ローラ、 12 排出部ピンチローラ、 13 ガイド
ローラ、 14,15 コイルスプリング、 16 走
行部ガイドフレーム、 17 フロントパネル、 18
印字用紙給紙部、 19 給紙ローラ、 20 スタ
ッカ、 21,22 リブ、23 フィルム部材、 2
4 排出部ピンチローラ、 25 ローラフレーム、2
6 ばね。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット方式の印字ヘッドに対し
    て印字用紙を搬送する印字用紙搬送機構において、 印字ヘッドを保持して印字用紙の搬送方向に対して直交
    する方向に走査するキャリッジと、 前記印字用紙の搬送方向に関してそれぞれ前記印字ヘッ
    ドの前後であって、前記印字ヘッドに近接した位置で前
    記印字用紙を挟持する第1、及び第2の挟持手段と、 前記第1、及び第2の挟持手段のいずれかと前記印字ヘ
    ッドとの間に配置され、前記搬送方向に対して直交する
    方向で印字用紙に生じる伸びを吸収する伸び吸収手段と
    を備えたことを特徴とする印字用紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記伸び吸収手段が、 前記印字用紙の搬送方向と直交する第1の直線に沿っ
    て、前記印字用紙の一方の面と部分的に接触可能に配置
    された複数の用紙受け部と、 前記第1の直線に平行、かつ近接する第2の直線に沿っ
    て、前記印字用紙の他方の面であって、前記用紙受け部
    には接触しない部分を押圧可能に配置された複数の用紙
    押さえローラとから構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の印字用紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 前記用紙受け部は前記印字用紙の非印字
    面と、前記用紙押さえローラは印字面と、それぞれ接触
    可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載
    の印字用紙搬送機構。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジは、前記印字用紙側に対
    して前記印字ヘッドのインク吐出面を越えて突出した用
    紙押さえ部材を有していることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の印字用紙搬送機構。
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