JP2020032567A - 印刷装置 - Google Patents

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Takashi Yamada
高司 山田
拓 平嶋
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Abstract

【課題】媒体の搬送時における座屈を防止する印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置1は、媒体(ファンフォールド紙100)に印刷する印刷ヘッド33と、印刷ヘッド33に対向し、媒体を吸引する吸引プラテン(プラテン60)と、プラテン60から、媒体が搬送される搬送方向Hの上流に位置し、媒体を挟持するニップローラー(用紙搬送ローラー70)と、搬送方向Hにおいて、印刷ヘッド33と用紙搬送ローラー70との間に設置され、媒体を弾性部材51により押える媒体押え部(押え部50)と、を有し、押え部50は、搬送方向Hにおいて媒体を平面で押える平面部52aを備え、平面部52aは、搬送方向Hにおいてプラテン60とオーバーラップしている。【選択図】図5

Description

本発明は、媒体に印刷を行う印刷装置に関する。
従来、ロール紙やファンフォールド紙に印刷を行う印刷装置が知られている。印刷装置は、通常、印刷ヘッドに対向してプラテンを有しており、そのプラテン面に形成された吸引孔で搬送ローラーから供給された媒体を吸引することで、媒体の浮き上がりを抑制して印刷ヘッドとの距離を一定に保たせている。
特許文献1の記録装置(印刷装置)では、媒体に対向する媒体案内面を有する押え部材を備えることにより、媒体の浮き上がりを抑制することが開示されている。
特開2017−105059号公報
特許文献1での押え部材は、紙送り方向において、媒体案内面の一部が媒体を押えており、平面で押えているわけではない。また、押え部材の媒体案内面は、プラテンに代わるベルト面に対して傾斜している。そのため、媒体としてファンフォールド紙や剛性が高い紙を用いる場合には、媒体の浮き上がり防止が不十分になるという課題がある。また特に、ファンフォールド紙の場合、一般的な印刷装置では、プラテンでの紙を吸引する力が、搬送ローラーから送出される紙への負荷となり、ミシン目(折り目部)が吸引される前段階で座屈する(折り目部が浮き上がる)。そして、折り目部がプラテンの吸引面へ移動すると、座屈した折り目部が吸引されて座屈が解消される。ファンフォールド紙の場合、このような現象が随時、繰り返される。搬送ローラーで精度よく一定量の紙を送っても、この現象によって印刷ヘッドの下部では、座屈による浮き上がり分の紙送り誤差が発生する。そのため、印刷ヘッドから液体(インク)を吐出した場合、インクの着弾位置がずれて印字が乱れてしまうという課題もある。
本願の印刷装置は、媒体に印刷する印刷ヘッドと、印刷ヘッドに対向し、媒体を吸引する吸引プラテンと、吸引プラテンから、媒体が搬送される搬送方向の上流に位置し、媒体を挟持するニップローラーと、搬送方向において、印刷ヘッドとニップローラーとの間に設置され、媒体を弾性部材により押える媒体押え部と、を有し、媒体押え部は、搬送方向において媒体を平面で押える平面部を備え、平面部は、搬送方向において吸引プラテンとオーバーラップしていることを特徴とする。
上記印刷装置において、平面部は、搬送方向における距離が、10mm以上、50mm以下であり、弾性部材により媒体を押える押圧力が、1gf/inch以上、10gf/inch以下であることが好ましい。
上記印刷装置において、印刷ヘッドによる媒体への印刷終了後、媒体をバックフィードし、媒体の搬送方向の先端部を媒体押え部で押える制御を行う制御部を有することが好ましい。
本実施形態に係る印刷装置の外観を示す斜視図。 本実施形態に係る印刷装置の構成を模式的に示す断面図。 ファンフォールド紙の構成を示す概平面図。 ファンフォールド紙の構成を示す概側面図。 押え部を含めた要部を示す拡大図。 ファンフォールド紙をバックフィードさせた状態を示す断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさとするため、各部材の尺度を実際とは異ならせて図示している。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の外観を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る印刷装置1の構成を模式的に示す断面図である。図3は、ファンフォールド紙100の構成を示す概平面図である。図4は、ファンフォールド紙100の構成を示す概側面図である。なお、本実施形態の印刷装置1は、いわゆるラベル103を作成する印刷装置となっている。
なお、各図面においては、XYZ座標系を用いて示している。X方向は、印刷ヘッド33(図2参照)の主走査方向であり、印刷が行われるラベル103(図3、図4参照)の幅方向(以下、幅方向Xとも言う)となる。Y方向は、印刷装置1(図1参照)の奥行き方向(以下、奥行き方向Yとも言う)であり、ファンフォールド紙100(図2参照)の長さ方向となる。Z方向は、重力方向、鉛直方向であり、印刷装置1の高さ方向(以下、高さ方向Zとも言う)となる。
また、装置前面側を+Y方向とし、装置背面側を−Y方向とする。また、印刷装置1を前面側から見た場合、装置左側を+X方向、装置右側を−X方向とする。また、装置上側(上方、上部、上面等を含む)を+Z方向、装置下側(下方、下部、下面等を含む)を−Z方向とする。
以下、図1、図2を参照して、印刷装置1の概要を説明する。
本実施形態の印刷装置1は、パソコン、携帯端末などの情報処理装置から送信された印刷データに基づいて、媒体としてのファンフォールド紙100のラベル103に、インクジェット方式で画像や文字を印刷する。
図1に示すように、印刷装置1は、略直方体形状の装置ケース11を有している。装置ケース11の装置前面には、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル12が設置されている。さらに、装置ケース11の装置前面で、表示・操作パネル12の下側には、引き出し式のインクカートリッジ交換口13が設置されている。
また、装置ケース11の装置前面で、表示・操作パネル12の右側には、ラベル排出口14が設置されている。ラベル排出口14からは、図2に示すように、印刷部3でラベル103に印刷されたファンフォールド紙100が排出される。装置ケース11の装置右側の側面には、ファンフォールド紙供給口16が設置されている。装置ケース11は、装置上面の略中央に設置されたヒンジ18を中心として回動可能な外装カバー17を有している。
以下、印刷装置1の構成に関して説明する。
図2に示すように、印刷装置1には、ファンフォールド紙100がセットされる。ファンフォールド紙100は、図2〜図4に示すように、台紙102に対して幅方向Xに刻まれたミシン目101(折り目部)に沿って折りたたまれた連続用紙である。
また、本実施形態のファンフォールド紙100は、詳細には、図3、図4に示すように、台紙102をベースとして、台紙102の表面に、複数のラベル103が台紙102の長さ方向に略等間隔に貼付されている。本実施形態では、ファンフォールド紙100は、1つの台紙102に長さ方向に等間隔で4つのラベル103が貼付されている。このような台紙102が長さ方向に、ミシン目101を介してつながった形態をなしている。
ラベル103は、台紙102から剥離可能である。台紙102は、幅の異なる複数種のものが用意されている。なお、台紙102及びラベル103の材質や粘着手段の種類は、特に限定されるものではない。また、本実施形態では、貼付対象物に貼付される印刷物を「ラベル」と称している。
図2に示すように、印刷装置1には、ファンフォールド紙100が搬送される経路となる搬送経路Kが形成される。ファンフォールド紙100は、折りたたまれた状態から送出され、搬送経路Kに沿って搬送方向Hに搬送される。
次に、印刷装置1の動作を簡潔に説明する。
印刷装置1は、ファンフォールド紙送出部2、印刷部3、カット部4を含んで構成されている。ファンフォールド紙送出部2には、折りたたまれたファンフォールド紙100が送出可能にセットされる。印刷部3は、通信可能に接続されたパソコン(図示省略)等から受信した画像データに基づいて、各ラベル103に対してインクジェット方式で印刷を行う。
カット部4は、カッター41を備え、印刷されたラベル103を貼付する台紙102に対して、ミシン目101の部位で幅方向Xに往復移動してカットする。カットされた台紙102は、ラベル排出口14から排出される。ユーザーは、ラベル排出口14から排出され、カットされた台紙102を取り上げて、手によって印刷されているラベル103を剥離する。剥離されたラベル103は、ユーザーにより貼付対象物に貼付される。
以降では、印刷装置1の動作を詳細に説明する。
図2に示すように、ファンフォールド紙送出部2には、折りたたまれたファンフォールド紙100がセットされる。そして、ファンフォールド紙100の先端部を、用紙搬送ローラー70でニップさせる状態となるようにセットする。これにより、ファンフォールド紙は、用紙搬送ローラー70の回転に応じて折りたたまれた状態から順次送り出される。
印刷部3は、ニップローラーとしての用紙搬送ローラー70と、押え部50と、印刷ユニット30と、吸引プラテンとしてのプラテン60とを備えている。用紙搬送ローラー70は、媒体(ファンフォールド紙100)を挟持して搬送する搬送ローラーとして構成されている。用紙搬送ローラー70は、ファンフォールド紙100の搬送方向Hにおいて、印刷ヘッド33の上流側に設置されている。用紙搬送ローラー70は、ファンフォールド紙100を挟持してプラテン60に向けて搬送する。
なお、本実施形態の印刷装置1はシリアルタイプの印刷装置であるため、ファンフォールド紙100の搬送速度が一定ではなく、用紙搬送ローラー70は、駆動部75により、間欠駆動されることで、ファンフォールド紙100を搬送方向Hに間欠搬送する。
用紙搬送ローラー70は、用紙搬送駆動ローラー71と用紙搬送従動ローラー72とを備えている。用紙搬送駆動ローラー71は、駆動部75からの駆動電力によりモーター73が駆動され、その動力が減速ギヤ等のギヤ列(図示省略)を介して伝達されることによって回転駆動される。なお、駆動部75は、印刷装置1の動作を統括制御する制御部80の指示により動作する。用紙搬送従動ローラー72は、用紙搬送駆動ローラー71に接して従動回転する。なお、用紙搬送駆動ローラー71と用紙搬送従動ローラー72とは、搬送方向Hと交差する方向に設置されている。
用紙搬送ローラー70の下流側には、押え部50と、プラテン60と、印刷ユニット30とが設置されている。プラテン60は、印刷ヘッド33及び後述する押え部50に対向して設置される。また、プラテン60は、平坦面となる上面60aの所定の領域に複数の吸引孔(図示省略)が設置されている。各吸引孔は、吸引ファン(図示省略)に連通している。これにより、ファンフォールド紙100が吸引ファンによる負圧により、プラテン60の上面60aに吸引されて搬送される。これにより、ファンフォールド紙100は、印刷時において、印刷ヘッド33のノズル面に干渉することが抑制される。
なお、吸引孔が設置される上面60aの所定の領域とは、後述する押え部50(平面部52a)とオーバーラップする上面60aの領域以外の領域となる。従って、本実施形態では、押え部50(平面部52a)とオーバーラップする上面60aの領域には、吸引孔は設置されていない。
図5は、押え部50を含めた要部を示す拡大図である。
媒体押え部としての押え部50は、図2、図5に示すように、搬送方向Hにおいて、印刷ヘッド33と用紙搬送ローラー70との間に設置される。押え部50は、ファンフォールド紙100をプラテン60とで挟んで押える。押え部50は、弾性部材51と押え板52とを含んで構成される。弾性部材51は、上方向をフレーム(図示省略)に固定され、押え板52を上方向から下方向に押圧している。なお、弾性部材51として、本実施形態ではコイルばね51Aを備えている。
押え板52は、板状で幅方向Xに延出して構成されており、ファンフォールド紙100の幅寸法をカバーする長さを有している。押え板52の幅方向Xにおいて、所定距離離間して複数の弾性部材51(コイルばね51A)が設置され、押え板52を所定の押圧力Fで押圧している。
押え板52は、ファンフォールド紙100を平面で押えるための平面部52aを備えている。押え板52に備える平面部52aは、搬送方向Hにおいて、ファンフォールド紙100の下面を受けるプラテン60とオーバーラップした状態で設置される。なお、搬送方向Hにおいて、ある部分がプラテン60とオーバーラップしているとした場合、その搬送方向においてオーバーラップする部分は、幅方向Xにおいてプラテン60とオーバーラップしているものとする。
また、平面部52aが搬送方向Hにおいてプラテン60とオーバーラップする場合、平面部52aの全体がオーバーラップすることでもよいし、一部がオーバーラップすることでもよい。
また、押え板52の平面部52aは、プラテン60の上面60aに対して平行に設置されている。本実施形態では、詳細には、押え板52の平面部52aとプラテン60の上面60aとの間にファンフォールド紙100が挿入されていない状態において、平面部52aは、オーバーラップした領域で上面60aに均一の力で当接して設置されている。なお、媒体の厚さによっては、押え板52の平面部52aは、プラテン60の上面60aとの間に、均一の隙間を有して上面60aと平行となるように設置することでもよい。
発明者による実験の_Hlk520905340結果、図5に示すように、押え板52の平面部52aの搬送方向Hにおける距離(長さ)Lは、10mm以上、50mm以下が好ましいことが確認された。本実施形態では、距離(長さ)Lを略20mmとしている。
また、発明者による実験の結果、弾性部材51(コイルばね51A)により、ファンフォールド紙100を押える押圧力Fは、1gf/inch以上、10gf/inch以下であることが好ましいことが確認された。また、更に好ましい押圧力Fは、3gf/inch以上、7gf/inch以下であることが確認された。本実施形態では、押圧力Fを略5gf/inchとしている。
用紙搬送ローラー70から送出されたファンフォールド紙100は、搬送方向Hで用紙搬送ローラー70の下流側となる押え部50とプラテン60との間に搬送される。ファンフォールド紙100は、押え部50(押え板52)の平面部52aと、プラテン60の平坦面となる上面60aとの間を搬送方向Hの下流側に摺動しながら搬送される。
詳細には、ファンフォールド紙100は、押え板52の平面部52aにより所定の押圧力Fで上方向から押圧され、プラテン60の上面60aに押し付けられることにより、押え板52の平面部52aとプラテン60の上面60aとに挟まれる状態となる。この状態で、ファンフォールド紙100は、用紙搬送ローラー70からの搬送力により、平面部52aと上面60aとの間を摺動しながら搬送方向下流側に搬送される。
この状態でファンフォールド紙100が搬送方向H下流側に搬送されることにより、用紙搬送ローラー70から送出されたファンフォールド紙100は、ミシン目101で座屈することを抑制された状態で搬送される。そして、押え部50の搬送方向H下流側となる印刷ユニット30に搬送される。
なお、プラテン60の上面60aにおいて、押え部50(平面部52a)とオーバーラップする領域以外の領域には、上述したように、複数の吸引孔が設置されている。言い換えると、印刷ユニット30の印刷ヘッド33と対向するプラテン60の上面60aの領域には、複数の吸引孔が設置されている。この構成により、印刷ヘッド33に対向する位置にファンフォールド紙100が搬送された場合には、吸引孔により、ファンフォールド紙100はプラテン60の上面60aに吸引されながら搬送方向Hに搬送される。
印刷ユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッド33とを備えている。キャリッジ31は、搬送方向Hと直交する主走査方向(本実施形態では幅方向X)に延びたキャリッジ軸31aに支持されている。キャリッジ31は、キャリッジ軸31aに沿って、主走査方向に往復移動することで、印刷ヘッド33を走査する。
印刷ヘッド33は、シリアルタイプのインクジェットヘッドであり、複数色(例えば、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色)のノズル列を備える。印刷ヘッド33は、各インクカートリッジ(図示省略)からインクの供給を受けて、各ノズル列に設けられたノズルからインクを吐出して、プラテン60の上面60aのファンフォールド紙100(ラベル103)に対して、インクを吐出して画像を印刷する。
印刷部3(印刷ユニット30)では、詳細には、用紙搬送ローラー70が、ファンフォールド紙送出部2の折りたたまれたファンフォールド紙100を引き出して搬送方向Hに間欠搬送する副走査と、印刷ヘッド33がファンフォールド紙100(ラベル103)にインクを吐出しながら幅方向Xに往復移動する主走査と、を交互に繰り返すことによって、ファンフォールド紙100(ラベル103)に画像や文字を印刷する。印刷部3(印刷ユニット30)は、主走査及び副走査という印刷動作を実施することによって、ファンフォールド紙100(ラベル103)に画像や文字を印刷する。
なお、印刷されたファンフォールド紙100(ラベル103)は、更にカット部4に向けて搬送方向Hの下流側に送られ、カット部4でミシン目101の部位でカットされる。
図6は、ファンフォールド紙100をバックフィードさせた状態を示す断面図である。
印刷装置1は、印刷ユニット30によるファンフォールド紙100への印刷終了後、一定時間が経過した場合、本実施形態では、図6に示すように、ファンフォールド紙100を押え部50(詳細には、平面部52a)までバックフィードさせる動作を行う。
具体的な動作として、印刷終了後に一定時間経過した場合、制御部80は駆動部75に対して、ファンフォールド紙100をバックフィードさせる指示を行う。この指示を受けて、駆動部75はモーター73に対してバックフィードさせるための駆動を行う。これにより、モーター73は、減速ギヤ等のギヤ列を介して用紙搬送駆動ローラー71を駆動する。用紙搬送駆動ローラー71は、印刷時とは反対方向(搬送方向Hに対して反対方向)となる回転を行うことで、用紙搬送従動ローラー72とで挟持しているファンフォールド紙100を搬送方向Hとは反対方向となる上流側に搬送を開始する。
この動作により、カット部4でカットされた残りのファンフォールド紙100は、搬送方向Hとは反対方向となる上流側に搬送される。そして、制御部80は、位置検出センサー(図示省略)等により、ファンフォールド紙100の搬送方向Hの先端部が押え板52の平面部52aに位置したことを検出し、駆動部75に用紙搬送駆動ローラーの駆動を止める指示を行う。
なお、本実施形態の押え部50は、印刷時及びバックフィード時において、常にファンフォールド紙100を押圧する仕様としている。従って、押え部50(平面部52a)は、バックフィードされたファンフォールド紙100に対して、搬送方向Hの先端部及び幅方向Xの左右両端部などの端部を含めて押圧する。
また、本実施形態のプラテン60の吸引孔は、印刷時及びバックフィード時において、常にファンフォールド紙100を吸引する仕様としている。従って、バックフィードされるファンフォールド紙100は印刷ヘッド33のノズル面に干渉する(こすれる)ことはない。
なお、従来、印刷終了後、ファンフォールド紙100やその他の用紙をプラテン60上に長時間放置した場合、紙の端部が反り上り、カールする現象が発生していた。この状態で、印刷を開始した場合、印刷ヘッド33のノズル面に干渉する(擦れる)ことや、紙詰まりを引き起こす原因となっていた。
しかし、本実施形態では、ファンフォールド紙100は、押え部50(押え板52)の平面部52aにより、先端部及び左右両端部を含めて押圧されることにより、以降、時間が経過した場合でも、紙の先端部や左右両端部が反り上り、カールすることを抑制することができる。
以上、本実施形態に係る印刷装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、押え部50が、印刷ヘッド33と用紙搬送ローラー70との間に設置され、ファンフォールド紙100を弾性部材51(コイルばね51A)により押えている。また、押え部50は、搬送方向Hにおいてファンフォールド紙100を平面で押える平面部52aを備えている。そして、平面部52aは、搬送方向Hにおいて、ファンフォールド紙100を吸引するプラテン60とオーバーラップしている。
これにより、用紙搬送ローラー70から送出されるファンフォールド紙100が、印刷ヘッド33の手前で、ミシン目101の部分で座屈して浮き上がることを防止することができる。従って、座屈による浮き上がり分の紙送り誤差が発生しないため、印刷ヘッド33からインクを吐出した場合、インクの着弾位置がずれることを防止でき、印字の乱れを防止することで、印字品質を向上させることができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、押え板52の平面部52aにおいて、搬送方向Hにおける距離(長さ)Lを略20mmとしている。また、弾性部材51(コイルばね51A)により、ファンフォールド紙100を押える押圧力Fを略5gf/inchとしている。これにより、用紙搬送ローラー70の搬送力と、プラテン60の吸引力と、押え部50による押圧力Fとのバランスをとることができる。そのため、ファンフォールド紙100がミシン目101の部分で座屈することを防止することができると共に、ファンフォールド紙100の紙送り精度を良好に保つことができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、制御部80を有しており、制御部80は、ファンフォールド紙100への印刷終了後、ファンフォールド紙100をバックフィードし、ファンフォールド紙100の搬送方向Hの先端部や、幅方向Xの左右両端部を押え部50で押える制御を行う。これにより、ファンフォールド紙100の先端部や左右両端部などの端部が、時間経過とともに、プラテン60の上面60aに対して反り上り、カールすることを抑制することができる。そのため、次に印刷を開始した場合、印刷ヘッド33のノズル面に干渉することでファンフォールド紙100が汚れることや、紙詰まり等を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
<変形例1>
印刷装置1は、媒体としてファンフォールド紙100を用いている。しかし、これには限られず、ロール状に巻回されたロール紙を用いることでもよい。ロール紙を用いた場合にも、ロール紙を構成する台紙に貼付されているラベルのつなぎ目の部分で台紙が浮き上がることを防止することができる。
<変形例2>
印刷装置1は、押え部50の弾性部材51の例としてコイルばね51Aを用いている。しかし、これには限られず、安定した押圧力Fを押え板52に加えられる弾性部材51であればよい。例えば、金属や合成樹脂による板バネでもよいし、ゴム部材をバネとして用いることでもよい。
<変形例3>
印刷装置1は、押え部50(押え板52)の平面部52aとオーバーラップするプラテン60の上面60aの領域には吸引孔を設けていない。しかし、これには限られず、用紙搬送ローラー70による搬送力、プラテン60による吸引力、押え部50による押圧力Fのバランスにより、決めることでよく、オーバーラップするプラテン60の上面60aの領域にも吸引孔を設ける構成としてもよい。
<変形例4>
印刷装置1において、プラテン60は、本実施形態では、空気を利用してファンフォールド紙100を吸引しているが、これには限られず、静電気を利用して吸引することでもよい。
以下に、上記実施形態から導き出される内容を記載する。
印刷装置は、媒体に印刷する印刷ヘッドと、印刷ヘッドに対向し、媒体を吸引する吸引プラテンと、吸引プラテンから、媒体が搬送される搬送方向の上流に位置し、媒体を挟持するニップローラーと、搬送方向において、印刷ヘッドとニップローラーとの間に設置され、媒体を弾性部材により押える媒体押え部と、を有し、媒体押え部は、搬送方向において媒体を平面で押える平面部を備え、平面部は、搬送方向において吸引プラテンとオーバーラップしていることを特徴とする。
この構成によれば、媒体に印刷する印刷ヘッドと、印刷ヘッドに対向し、媒体を吸引する吸引プラテンと、吸引プラテンから、媒体が搬送される搬送方向の上流に位置し、媒体を挟持するニップローラーと、を備えている。また、媒体押え部が、印刷ヘッドとニップローラーとの間に設置され、媒体を弾性部材により押えている。また、媒体押え部は、搬送方向において媒体を平面で押える平面部を備えている。また、平面部は、搬送方向において吸引プラテンとオーバーラップしている。
これにより、ニップローラーから送出された媒体は、吸引プラテンと、吸引プラテンとオーバーラップする平面部を有する媒体押え部とに挟まれて搬送されることになり、媒体が、印刷ヘッドの手前で座屈して浮き上がることを防止することができる。従って、座屈による浮き上がり分の紙送り誤差が発生しないため、印刷ヘッドからインクを吐出した場合、インクの着弾位置がずれることを防止でき、印字の乱れを防止することで、印字品質を向上させることができる。
上記、印刷装置において、平面部は、搬送方向における距離が、10mm以上、50mm以下であり、弾性部材により媒体を押える押圧力が、1gf/inch以上、10gf/inch以下であることが好ましい。
この構成によれば、ニップローラーの搬送力と、吸引プラテンの吸引力と、媒体押え部による押圧力とのバランスをとることができる。そのため、媒体が座屈することを防止することができると共に、媒体の紙送り精度を良好に保つことができる。
上記、印刷装置において、印刷ヘッドによる媒体への印刷終了後、媒体をバックフィードし、媒体の搬送方向の先端部を媒体押え部で押える制御を行う制御部を有することが好ましい。
この構成によれば、制御部は、媒体への印刷終了後、媒体をバックフィードし、媒体の搬送方向の先端部を媒体押え部で押える制御を行う。これにより、媒体の先端部が吸引プラテンの上面に対して反り上り、カールすることを抑制することができる。そのため、次に印刷を開始した場合、印刷ヘッドのノズル面に干渉することで媒体が汚れることや、紙詰まり等を防止することができる。
1…印刷装置、33…印刷ヘッド、50…媒体押え部としての押え部、51…弾性部材、52…押え板、52a…平面部、60…吸引プラテンとしてのプラテン、70…ニップローラーとしての用紙搬送ローラー、80…制御部、100…媒体としてのファンフォールド紙、102…台紙、103…ラベル、H…搬送方向、L…搬送方向における距離、F…媒体を押える押圧力。

Claims (3)

  1. 媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに対向し、前記媒体を吸引する吸引プラテンと、
    前記吸引プラテンから、前記媒体が搬送される搬送方向の上流に位置し、前記媒体を挟持するニップローラーと、
    前記搬送方向において、前記印刷ヘッドと前記ニップローラーとの間に設置され、前記媒体を弾性部材により押える媒体押え部と、を有し、
    前記媒体押え部は、前記搬送方向において前記媒体を平面で押える平面部を備え、
    前記平面部は、前記搬送方向において前記吸引プラテンとオーバーラップしていることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記平面部は、
    前記搬送方向における距離が、10mm以上、50mm以下であり、
    前記弾性部材により前記媒体を押える押圧力が、1gf/inch以上、10gf/inch以下であることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドによる前記媒体への印刷終了後、前記媒体をバックフィードし、前記媒体の搬送方向の先端部を前記媒体押え部で押える制御を行う制御部を有することを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115038589A (zh) * 2020-04-06 2022-09-09 惠普发展公司,有限责任合伙企业 具有滚动元件的安全组件

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