JP2009184801A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 片面に記録する場合のUターン搬送と両面に記録する場合の反転搬送を同一のローラで実行することができ、簡単かつコンパクトな構成で両面記録が可能な記録装置を提供する。
【解決手段】 記録シートPに画像を形成する記録ヘッド7と、記録ヘッドの搬送上流側に配された紙送りローラ36と、積載された記録シートを給紙するための給紙ローラ82と、を備える。給紙ローラから紙送りローラへ至るUターンパス89と、画像を形成した記録シートを給紙ローラへ逆送りする逆送りパス91(96)と、を構成する。Uターンパスにおける記録シートの反転搬送を給紙ローラで行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、記録シートを表裏反転させて搬送するためのUターンパスを備えた記録装置に関する。
画像情報に基づいて記録ヘッドにより、記録媒体である記録シートに記録を行うプリンタ、ファクシミリ、複写機等の記録装置は、給紙部から給送される記録シートを画像形成部へ搬送し、画像形成部で記録した後に排紙部から排出する構成になっている。かかる記録装置として、記録シートの表面(第1面)に記録を行った後、該記録シートをUターンパスに沿って搬送することにより表裏反転させて裏面にも記録を行うように構成したものがいくつか提案されている。
特許文献1には、記録媒体をUターン給紙ローラから紙送り用の主搬送ローラまでの搬送経路と、反転搬送用のUターン搬送経路とを同一搬送経路で構成した両面搬送機構を備えた記録装置が開示されている。また、特許文献2には、記録紙をその第1面が記録面となるように搬送路へ給紙する給紙ローラと、第1面に記録されて給排紙トレイに排出された記録紙を搬送路へ再給紙する給排紙ローラと、を備えた記録装置が開示されている。特許文献2の記録装置は、給排紙ローラによって再給紙される記録紙を反転することにより、その第2面を記録面として記録ヘッドへ送給する記録紙反転機構を備えている。
特開2005−161839号公報 特開2001−083747号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、Uターン給紙の搬送経路と両面搬送の搬送経路とを共有している一方で、Uターン給紙ローラと両面搬送ローラが別のローラで構成されている。そのため、紙送りローラと両面搬送ローラとの間におけるUターン給紙ローラの配置構成や、紙送りローラから両面搬送ローラまでの搬送経路の配置構成に対する制約が多く、コンパクト化が難しいという課題があった。また、特許文献2の構成では、一度排紙した記録媒体を第2の給紙部に誘導する必要があり、記録媒体の斜送が発生しやすいという課題があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、片面に記録する場合のUターン搬送と両面に記録する場合の反転搬送を同一のローラで実行することができ、簡単かつコンパクトな構成で両面記録が可能な記録装置を提供することである。
本発明の記録装置は、記録シートに画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの搬送上流側に配された紙送りローラと、積載された記録シートを給紙するための給紙ローラと、該給紙ローラから前記紙送りローラへ至るUターンパスと、画像を形成した記録シートを前記給紙ローラへ逆送りする逆送りパスと、を備え、前記Uターンパスにおける記録シートの反転搬送を前記給紙ローラで行うことを特徴とする。
本発明によれば、片面に記録する場合のUターン搬送と両面に記録する場合の反転搬送を同一のローラで実行することができ、簡単かつコンパクトな構成で両面記録が可能な記録装置が提供される。
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る記録装置の斜視図である。図2は第1の実施形態に係る記録装置の縦断面図である。本実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例示する。記録装置1は、第1給紙部2、搬送部3、画像形成部5、排紙部4、クリーニング部6および第2給紙部8を備えている。本実施形態では、給紙手段として2つの給紙部2、8が構成され、第2給紙部8は積載された記録シートをUターンパスで反転させて給送するものである。第1給紙部2は記録シートの表面を記録面として給送するものである。
第1給紙手段を構成する給紙部2は、圧板21、給紙ローラ28、分離ローラ241および戻しレバー22などをベース20に取り付けて構成されている。圧板21には記録媒体である記録シートPが積載されている。給紙ローラ28は記録シートを画像形成部へ向けて給送する。分離ローラ241は給紙ローラ28と協働して給送するための1枚の記録シートを分離する。戻しレバー22は給紙ローラ28まで送り出された余分の記録シートを積載位置に戻す。給紙ローラ28の駆動は、後述する紙送りローラ36を駆動するLFモードを用いて行われる。圧板21上の記録シートは、可動サイドガイド23により積載位置を規制されている。また、圧板21は、回動可能であり、圧板バネ212により給紙ローラ28に付勢されており、不図示のカムによって給紙ローラ28に対する押圧位置および離間位置を規制される。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には、重送防止用の摩擦係数の大きい分離シート213が接合されている。
ベース20に回動可能に軸支されたホルダ24には、記録シートPを1枚ずつ分離するための分離ローラ241が軸支されている。分離ローラ241は、不図示のばねによりホルダ24を付勢することにより給紙ローラ28に押圧される。分離ローラ241は、その軸部にクラッチばねを有し、所定値を越えるトルク負荷で回転する。また、分離ローラ241は、不図示のリリースシャフトおよびコントロールカムによって給紙ローラ28に対する押圧位置および離間位置を規制される。戻しレバー22は、ベース20に回動可能に取り付けられるとともにばねにより解除方向に付勢されており、コントロールカム(不図示)で回動させることにより記録シートを積載位置に戻す。
通常の待機状態では、圧板28はリリースされ、分離ローラ241もリリースされ、戻しレバー22は積載口を塞ぐ位置にある。この状態から、給紙動作が開始されると、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に押圧され、次いで、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に押圧される。この状態で、記録シートPの給紙が開始される。積載された記録シートは、前段分離部で制限され、所定枚数の記録シートが給紙ローラ28と分離ローラ241のニップまで送られる。送られた記録シートPは、分離ローラ241により分離され、最上位の1枚が給送される。記録シートが紙送りローラ36とピンチローラ37のニップに到達すると、圧板21はリリースされ、分離ローラ241もリリースされる。戻しレバー22は積載位置に戻される。このとき、給紙ローラ28と分離ローラ241のニップに到達していた記録シートPは戻しレバー22により積載位置まで戻される。
記録シートPを搬送する搬送手段を構成する搬送部3は、紙送りローラ36と、紙送りローラ36に押圧されるピンチローラ37と、記録シートの先後端を検知するためのPEセンサ(紙端センサ)とを備えている。紙送りローラ36は、金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、シャーシ11に設けられた軸受38により両端部を軸支されている。紙送りローラ36には、安定した搬送を維持するために所定の回転負荷が付与されている。紙送りローラ36には複数のピンチローラ37が従動回転可能に圧接されている。ピンチローラ37は、シャーシ11に回動可能に軸支されたローラホルダ30に軸支され、ローラホルダ30をばね付勢することにより紙送りローラ36に圧接されている。ローラホルダ30には、記録シートPの先後端検知をPEセンサに感知させるためのPEセンサレバー31が設けられている。
紙送りローラ36の一端部には駆動伝達用のプーリ361が固定されている。紙送りローラ36は、DCモータからなる不図示のLFモータの回転をタイミングベルトを介してプーリ361に伝達することで駆動される。紙送りローラ36の一端部にはコードホイール362が設けられており、エンコーダセンサでコードホイール362の目盛りを読み取ることにより紙送りローラ36の搬送量を検知している。前述のPEセンサによる記録シートの先後端検知と紙送りローラ36の搬送量検知とから、画像形成部5における記録シートの記録位置を算出している。
記録手段を構成する画像形成部5は紙送りローラ36の搬送下流側に配されている。画像形成部5は、画像情報に基づいて記録シートPに画像を記録する記録ヘッド7と、記録ヘッド7を搭載して記録シートPの幅方向に移動(主走査)可能なキャリッジ50とを備えている。本実施形態に係る記録装置はインクジェット記録装置であり、記録ヘッド7は複数の吐出口からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドである。また、記録ヘッド7には、カラー記録のための複数色のインクタンク71が交換可能に装着されている。記録ヘッド7は、ヘッドセットレバー51により、キャリッジ50上に位置決め装着されている。キャリッジ50には、記録ヘッド7の装着を案内するとともにインクタンク71を保持するためのカバー部材53が取り付けられている。記録ヘッド7と対向する位置には、記録シートを支持するためのプラテン34が配設されている。プラテン34上の記録シートと記録ヘッド7の吐出面との間には、インク滴を飛翔させるための所定の隙間が設けられている。前述の紙送りローラ36は、記録位置でもある記録ヘッド7の搬送上流側に配されている。
シャーシ11には、キャリッジ50の往復移動を案内するための1対の平行なガイドレール52a、52bが設けられている。キャリッジ50は、キャリッジモータ54により、タイミングベルト55を介して駆動される。タイミングベルト55は、アイドルプーリ56によって張設されるとともに、その途中でキャリッジ50に連結されている。また、タイミングベルト55と平行にコードストリップ57が配されており、キャリッジ50上のエンコーダセンサでコードストリップ57を読み取ることにより、キャリッジ50の位置が検知される。以上の記録手段を構成する画像形成部5によれば、キャリッジ50を移動させながら記録ヘッド7で記録する主走査と、搬送ローラ36により記録シートPを紙送りする副走査とを交互に繰り返すことにより、記録シート全体の記録が行われる。
排紙部40は、排紙ローラ40と、排紙ローラ40に押圧されて従動回転する拍車42とを備えた排紙手段を構成している。排紙ローラ40はプラテン34に取り付けられており、紙送りローラ36と同期駆動される。拍車42は弾性部材を介して拍車ホルダ43に取り付けられており、弾性力により排紙ローラ40に押圧されている。画像形成部5で記録された記録シートPは、排紙ローラ40と拍車42のニップにより装置本体外へ排出され、排紙トレイ45上に載置される。
本実施形態に係る記録装置はインクジェット記録装置であることから、キャリッジ50の移動範囲内であって記録領域を外れた所定位置に、記録ヘッド7のインク吐出性能を維持回復するための回復手段であるクリーニング部6が設けられている。クリーニング部6は、記録ヘッド7の吐出口を覆うためのキャップ61と、吐出口面を拭き取り清掃するためのワイパーと、キャップに接続された吸引ポンプ60とを備えている。キャップ61で吐出口を密閉した状態で吸引ポンプを作動させることにより、吐出口からインクを強制的に吸引排出させ、吐出口内のインクをリフレッシュさせることができる。また、吐出口面を開放した状態で、キャップもしくはインク受けにインクを空吐出することにより吐出口内のインクをリフレッシュさせることもできる。
第2給紙部8は、第1給紙部2の下方に配されたUターン給紙手段で構成されている。このUターン給紙手段8は、記録シートPを積載する積載部87、積載された記録シートを給送する給紙ローラ82、記録シートを分離する分離部材81などをベース80に取り付けて構成されている。ベース80には、給紙ローラ82に駆動を伝達する給紙シャフト84と、給紙シャフト84を中心に回動可能な給紙アーム83が取り付けられている。給紙ローラ82は給紙アーム83の先端部に軸支されている。このUターン給紙手段8には、給紙ローラ82により給送される記録シートPを表裏反転させるための搬送経路を構成するUターンパス89が設けられている。図示のUターンパス89は、リアガイド85、第1給紙部2のベース20の下面、第2給紙部のベース80、切り替えフラッパ86およびローラホルダ30などで構成されている。なお、切り替えフラッパ86は、記録シートの搬送経路を開放する位置と、逆送りパス91の入口を開放する位置との間で切り替え可能である。ここで、搬送経路は、第1給紙部2および第2給紙部8から紙送りローラ36へ至る搬送経路である。また、逆送りパス91は、紙送りローラ36の逆転により逆送りされる記録シートを給紙ローラ82へ送り込むためのパス(搬送路)である。
積載部87に積載された記録シートは、給紙ローラ82の回転により、Uターンパス89を通して、紙送りローラ36とピンチローラ37のニップへ搬送される。このとき、紙送りローラ36は逆転(逆送り)方向に回転している。そして、給紙ローラ82により反転搬送されてきた記録シートの先端(第1面の先端)を紙送りローラ36のニップに突き当ててループを形成することにより、記録シートのレジ取り(先端揃え)が行われる。次いで、紙送りローラ36を正転(正送り方向の回転)させることにより、記録シートを記録開始位置へ搬送する。この記録シートはUターンパス89で表裏反転していることから、画像形成部5においては積載時の下面に記録される。本実施形態では,このようなUターン給紙手段8が設けられていることから、画像形成部5で記録シートの第1面(表面)に記録した後、さらに該記録シートの第2面(裏面)にも記録する両面記録を行うことができる。すなわち、第1面に記録した後、さらに第2面(裏面)にも記録を行う場合は、この記録シートを後述する逆送りパス91を通して給紙ローラ82へ送り込む。そして、この記録シートを給紙ローラ82によりUターン搬送し、表裏反転させて紙送りローラ36へ再度搬送し、画像形成部5でその裏面にも記録する。このような両面記録における第2面の記録は、第1給紙部2から給送される記録シートに対しても、積載部87から給送される記録シートと同様の方法で実行することができる。
Uターン搬送用の給紙ローラ82の駆動は、紙送りローラ36の駆動を利用しても良く、独立した駆動源を用いても良い。ただし、紙送りローラ36が逆転(記録シートを搬送上流方向へ逆送りする回転)しているときには駆動伝達を遮断する必要がある。そのため、本実施形態では、クリーニング部6のPGモータの駆動を切り替えて給紙ローラ82を駆動する機構が採用されている。ただし、これに限定されずに、例えば、キャリッジ50の移動により駆動伝達のトリガーが掛かる機構など、他の駆動機構を用いても良い。
本実施形態においては、紙送りローラ36の搬送上流側(例えば、上流側の隣接位置)からUターン搬送用の給紙ローラ82へ至る経路を形成する逆送りパス91が設けられている。この逆送りパス91は、記録ヘッド7により画像を形成した記録シートPを、給紙ローラ82によりUターンパス89で表裏反転させて再度紙送りローラ36へ給送するために使用される。逆送りパス91を使用するときは、切り替えフラッパ86は逆送りパス91の入口を開放する位置(図5)へ切り替えられる。すなわち、紙送りローラ36により正送りされる記録シートPの第1面に記録した後、第1面の後端が紙送りローラ36のニップから抜ける前に紙送りを停止する。次いで、紙送りローラ36の回転方向を反転させ、紙送りローラ36の逆転により記録シートを逆送りする。そして、記録シートの第2面の先端部(第1面の後端部)が給紙ローラ82に到達するまで逆送りした後、給紙ローラ82の回転を開始する。給紙ローラ82の回転により、記録シートをUターンパス89で表裏反転させながら搬送し、再度紙送りローラ36のニップへ送り込む。
図3は記録シートをUターンパスで搬送するときの縦断面図である。図4は第1面に記録した記録シートの逆送りを開始するときの縦断面図である。図5は逆送りした記録シートの先端部がUターン搬送用の給紙ローラに到達したときの縦断面図である。図6は第2面に記録するために記録シートをUターンパスで反転搬送するときの縦断面図である。次に、Uターン給紙手段8を用いた一連の記録動作について説明する。LF(搬送)モータの駆動が給紙ローラ82に伝達される状態で、LFモータを逆回転させる。LFモータの逆回転により、紙送りローラ36を逆送り方向(搬送上流へ搬送する方向)に逆転させる。すると、給紙ローラ82が給送方向に回転し、積載部87に記録シートP1が積載されている場合は、該記録シートをUターンパス89へ向けて給送する。複数枚の記録シートが給紙される場合は、分離部材81に突き当たり、最上位の1枚のみが分離されてUターンパス89へ給送される。そして、図3に示すように、1枚の記録シートP2がUターンパス89を搬送される。
すると、PEセンサレバー31が記録シートP2の第1面の先端を検知することで、該記録シートの画像形成位置が求められる。さらに搬送すると、逆転している紙送りローラ36とピンチローラ37のニップに記録シートの先端が突き当たることで、レジ取り動作が行われる。その後、LFモータを正転に切り替えることにより、紙送りローラ36を正転に切り替え、記録シートP2を記録位置へ搬送する。このとき、Uターン搬送用の給送ローラ82は、LFモータの正転では回転しないため、フリーな状態となって記録シートP2とつれ回りする。その後の記録シートP2の記録動作および排紙動作は、前述したとおりである。こうして、記録シートの給紙、搬送、記録および排紙の一連の動作が行われる。
次に、記録シートPの表裏に記録する自動両面記録の動作について説明する。第1給紙部2もしくはUターン給紙部8から給送された記録シートP2の第1面に対する記録が行われ、記録シートの後端近傍まで記録したところで記録が終了する。本実施形態では、記録シートの第1面の記録が終了した時点で、図4に示すように、その後端部は紙送りローラ36のニップにより挟持されている。この状態で、第1面の記録動作を終了し、切り替えフラップ86を回転させて逆送りパス91の入口を開き、反転動作へ移行する(図4、図5)。切り替えフラップ86の開閉は、例えばキャリッジ50の特定位置で逆送りパス91を開く構成にしても良く、別の駆動源で開閉する構成にしても良い。
図5は、逆送りパス91を開いた状態で紙送りローラ36の逆転により、記録シートP2の先端部が給紙ローラ82に到達するところまで搬送した状態を示す。その際、逆送りパス91に配されたPEセンサレバーおよびPEセンサにより記録シートの第2面の先端(第1面の後端)を検知する。これにより、逆送りされてくる記録シートの位置が算定される。また、給紙ローラ82は、図5に示すように記録シートの先端が到達するまでは、回転を開始しない。その理由は、反転させたい記録シートP2が到達する前に給紙ローラ82を回転させると、積載部87に積載されている記録シートP1を給送してしまうおそれがあるためである。反転させたい記録シートP2が給紙ローラ82に到達した後、LFモータの逆回転を利用して給紙ローラ82を矢印で示す搬送方向に回転させ、Uターンパス89における反転搬送を開始する。
図6は、反転される記録シートP2の全体が逆送りパス91およびUターンパス89の経路中に入ってしまうまで搬送した状態を示す。この状態からさらに搬送すると、PEセンサレバー31およびPEセンサにより記録シートP2の第2面の先端を検知し、画像形成位置を算定する。さらに搬送し、逆回転している紙送りローラ36のニップにシート先端を突き当ててループを形成することでレジ取り動作を行う。その後、LFモータを正転に切り替えて紙送りローラ36を正転させることにより、記録シートP2を再び画像形成位置へ送り込み、第2面(裏面)の記録を行う。このとき、給紙ローラ82は、LFモータの正転によっては回転しないため、フリーな状態となり、記録シートの搬送に伴ってつれ回りすることになる。その後の記録および排紙の動作は前述のとおりである。
以上説明した実施形態によれば、片面に記録する場合のUターン搬送と両面に記録する場合の反転搬送を同一のローラ(給紙ローラ82)で実行することができ、簡単かつコンパクトな構成で自動両面記録が可能な記録装置が提供される。なお、本実施形態では、反転搬送における給紙ローラ82の回転開始を、記録シートの第2面の先端が到達した後とし、回転方向を異にする紙送りローラ36と給紙ローラ82との協働により反転搬送している。しかし、紙送りローラ36と給紙ローラ82との距離が大きい場合は、記録シートの第2面の先端が給紙ローラ82に到達していれば、該記録シートの第2面の後端が紙送りローラ36のニップから外れていても良い。その場合は、記録シートの反転搬送が給紙ローラ82のみで行われるので、ローラ間の増速や減速の相対関係を考慮する必要がなくなり、一層容易に高精度な反転搬送を実行することができる。
また、本実施形態では、記録シートの第1面の記録は、シート後端が紙送りローラ36のニップに挟持されている時点で終了させている。その理由は、シート後端が紙送りローラ36のニップより搬送下流側へ抜け出すと、逆送り(バックフィード)するときに記録シートを紙送りローラ36のニップに再び挟持させることが困難になるおそれがあるためである。ただし、本発明は、それに限定されるものではなく、例えば、ピンチローラ37を紙送りローラ36に対し離間圧接させる構成を追加することにより、記録シートが紙送りローラ36を通過しても、後端一杯まで記録することができる(例えばふち無し記録)。さらに、本実施形態では、逆送りパス91およびUターンパス89に給紙ローラ82以外の搬送ローラを設けない構成としたが、これは、必要に応じて搬送ローラやガイドローラ等を追加しても良く、本発明はかかる構成もその範囲内に含むものである。
〔第2の実施形態〕
図7は第2の実施形態において逆送りした記録シートの先端部がUターン搬送用の給紙ローラに到達したときの縦断面図である。本実施形態では、画像を形成した記録シートをUターン搬送用の給紙ローラ82まで逆送りするための逆送りパス96がプラテン34を貫通して形成されている。また、逆送りパス96の入口を開閉するための切り替えフラッパ97はプラテン34に取り付けられている。そして、切り替えフラッパ97は、記録ヘッド7で画像を形成するときは逆送りパス96の入口を閉じる位置となる。また、切り替えフラッパ97は、第1面を記録した記録シートを排紙ローラ40の逆転により逆送りするときは、逆送りパス96の入口を開くとともに、記録シートの第2面の先端(第1面の後端)を逆送りパス96内へ導入する位置となる。また、プラテン34内の逆送りパス96に配されたPEセンサレバーおよびPEセンサにより記録シートの先端(第1面の後端)を検知することで、逆送りされる記録シートの位置を算定している。図7は逆送りされた記録シートの第2面の先端部が給紙ローラ82に到達した状態を示す。第2の実施形態は、以上説明した以外の点では第1の実施形態と同じ構成を有し、図7中には対応する部分がそれぞれ同じ符号で示されている。
次に、第2の実施形態の動作について説明する。まず、第1給紙部2もしくは第2給紙部8から給送される記録シートの第1面に記録する動作は、第1の実施形態と同じである。本実施形態では、第1面を記録した記録シートP2は、シート後端を紙送りローラ36のニップを通過させた後、シート後端が切り替えフラッパ97と排紙ローラ40のニップとの間に到達するまで、正送り方向に搬送される。排紙ローラ40は、LFモータを駆動源とし、紙送りローラ36と同期して同方向に駆動される。これにより、ピンチローラ37を紙送りローラ36から離間させる構成を必要とせずに、記録シートP2の後端一杯まで記録を行うことができる。かかる状態で記録シートP2の第1面の記録を終了し、以下に説明する反転動作に移行する。
反転動作においては、まず、切り替えフラッパ97を図7中の矢印方向に回動させ、逆送りパス96の入口を開く。本実施形態でも、切り替えフラッパ97の開閉はキャリッジ50の特定位置への移動を利用して行う構成が採られているが、これは、他の駆動源もしくは動作を利用して行っても良い。そこで、図7のように、切り替えフラッパ97を開いた状態でLFモータを逆転させて排紙ローラ40を逆転させることにより、記録シートP2を逆送りパス96を通して給紙ローラ82へ逆送りする。このとき、逆送りパス96に配されたPEセンサレバー98およびPEセンサにより記録シートの第2面の先端を検知することで、逆送りされる記録シートの位置を算定する。そして、記録シートの第2面の先端部が給紙ローラ82に到達するまで逆送りする。給紙ローラ82は、記録シートの第2面の先端が到達するまでは回転させない。その理由は、反転させたい記録シートP2が到達する前に給紙ローラ82を回転させると、積載部87上の記録シートP1を給紙するおそれがあるためである。
記録シートP2の先端部が給紙ローラ82に到達した後、LFモータの逆回転させて給紙ローラ82を矢印で示す搬送方向に回転させることにより、Uターンパス89における記録シートの反転搬送を開始する。その後の記録シートの搬送、記録および排紙は、前述と同じ動作の流れで実行される。以上の一連の動作により、記録シートの表裏に対する自動両面記録が行われる。本実施形態によっても、片面に記録する場合のUターン搬送と両面に記録する場合の反転搬送を同一のローラ(給紙ローラ82)で実行することができ、簡単かつコンパクトな構成で自動両面記録が可能な記録装置が提供される。また、本実施形態では、第1の実施形態に比べ、ピンチローラ37を紙送りローラ36に対して離間させるリリース機構を設けなくても、記録シートの第2面に記録するための逆送りおよび反転搬送を容易にかつ高精度で行うことができる。
なお、本実施形態においても、PEセンサレバーおよびPEセンサにより記録シートの位置を検知しているが、これは別のセンサで検知しても良い。また、本実施形態でも、給紙ローラ82の回転開始を記録シートの第2面の先端が到達した後とし、回転方向を異にする排紙ローラ40と給紙ローラ82との協働により反転搬送を実行している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、排紙ローラ40と給紙ローラ82との距離が大きい場合は、記録シートの第2面の先端(第1面の後端)が給紙ローラ82に到達していれば、第2面の後端が排紙ローラ40のニップから外れていても良い。その場合は、記録シートの反転搬送が給紙ローラ82のみで行われるので、ローラ間の増速や減速の相対関係を考慮する必要がなくなり、一層容易に高精度な反転搬送を実行することができる。さらに、本実施形態でも、逆送りパス96およびUターンパス89に給紙ローラ82以外の搬送ローラを設けない構成としたが、これは、必要に応じて搬送ローラやガイドローラ等を追加しても良く、本発明はかかる構成もその範囲内に含むものである。
なお、以上の実施形態では、記録ヘッドを往復移動させて画像を形成するシリアルタイプの記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は、紙送りのみで1ラインずつ一括して画像を形成するラインタイプの記録装置にも同様に適用可能である。また、本発明は、インクジェット記録装置の他、熱転写式、感熱式、レーザービーム式、ワイヤドット式など、他の記録方式の記録装置にも同様に適用可能である。さらに、本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の単体の記録装置の他、複合機器やシステム構成などにおける記録装置に対しても同様に適用可能である。また、本発明は、記録媒体として、紙、プラスチックシート、写真調印画紙、布など、シート状の種々の材質を使用する場合にも同様に適用可能である。
第1の実施形態に係る記録装置の斜視図である。 第1の実施形態に係る記録装置の縦断面図である。 記録シートをUターンパスで搬送するときの縦断面図である。 第1面に記録した記録シートの逆送りを開始するときの縦断面図である。 逆送りした記録シートの先端部がUターン搬送用の給紙ローラに到達したときの縦断面図である。 第2面に記録するために記録シートをUターンパスで反転搬送するときの縦断面図である。 第2の実施形態において逆送りした記録シートの先端部がUターン搬送用の給紙ローラに到達したときの縦断面図である。
符号の説明
1 記録装置
5 記録手段(画像形成部)
7 記録ヘッド
8 Uターン給紙手段
34 プラテン
36 紙送りローラ
37 ピンチローラ
40 排紙ローラ
42 拍車
50 キャリッジ
82 給紙ローラ(Uターン用)
86 切り替えフラッパ
87 積載部
89 Uターンパス
91 逆送りパス
96 逆送りパス
97 切り替えフラッパ
98 PEセンサレバー
P 記録シート(記録媒体)
P1 積載された記録シート
P2 搬送中の記録シート

Claims (10)

  1. 記録シートに画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの搬送上流側に配された紙送りローラと、積載された記録シートを給紙するための給紙ローラと、該給紙ローラから前記紙送りローラへ至るUターンパスと、画像を形成した記録シートを前記給紙ローラへ逆送りする逆送りパスと、を備え、
    前記Uターンパスにおける記録シートの反転搬送を前記給紙ローラで行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記逆送りパスは前記紙送りローラの搬送上流側から前記給紙ローラへ至る経路であり、
    前記紙送りローラにより正送りされる記録シートの第1面に記録した後に、前記紙送りローラで逆送りすることにより該記録シートの先端部を前記給紙ローラへ搬送し、
    次いで、前記記録シートを前記給紙ローラにより前記Uターンパスで表裏反転させて前記紙送りローラへ搬送し、
    次いで、前記紙送りローラにより正送りされる該記録シートの第2面に記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 記録シートの第1面に記録した後、該記録シートの第1面の後端が前記紙送りローラのニップから抜ける前に、該紙送りローラの逆転により前記記録シートを逆送りすることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 記録シートを前記Uターンパスで搬送するために前記給紙ローラを回転させるタイミングは、該記録シートの第2面の後端が紙送りローラから外れた後とすることを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
  5. 前記逆送りパスは、前記紙送りローラと前記記録ヘッドの搬送下流側に配された排紙ローラとの間から前記給紙ローラへ至る経路であり、
    前記紙送りローラにより正送りされる記録シートの第1面に記録した後に、前記排紙ローラで逆送りすることにより該記録シートの先端部を前記給紙ローラへ搬送し、
    次いで、前記記録シートを前記給紙ローラにより前記Uターンパスで表裏反転させて前記紙送りローラへ搬送し、
    次いで、前記紙送りローラにより正送りされる該記録シートの第2面に記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 第1面に記録される記録シートの後端が前記紙送りローラのニップを通過した後、該記録シートの第1面の記録が終了した後に、前記排紙ローラの逆転により前記記録シートを逆送りすることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 記録シートを前記Uターンパスで搬送するために前記給紙ローラを回転させるタイミングは、該記録シートの第2面の後端が排紙ローラから外れた後とすることを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置。
  8. 前記逆送りパスに、記録シートの第2面の先端を検知するための検知手段を配することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記逆送りパスを搬送される記録シートの第2面の先端が前記給紙ローラに到達した後に該給紙ローラを回転させることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 画像情報に基づいて記録ヘッドから記録シートへインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
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