JP4425480B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録ヘッドのノズルから記録用シートに対し微小なインク滴を噴射し所望の文字・図形等の画像を記録するインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドのノズル口形成面が記録用シートと近接する為に、湿気等によりカールした記録用シートが記録ヘッドによる記録領域内に搬送されると、記録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとが接触し、記録画像の品質が大きく損なわれたり、記録ヘッドが目詰まりすることがあった。
【0003】
対策としては、記録用シートのカールを予測した間隔まで記録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとの間のクリアランスを広げておくか、前記記録領域の近傍のプラテン上に記録用シートをプラテン側に付勢する手段を設けるか、このような付勢手段を前記記録領域の近傍に配置できない場合、前記記録領域から比較的離れた位置に記録用シートのカール方向と逆側にシートを矯正する機構を有し、シートのコシを利用して、記録領域内でも矯正効果をもたせる、のが有効である。または、プラテンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段を用いて発生させた吸引力により記録用シートをプラテンに密着させる構成もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録用シートのカールを予測した間隔まで記録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとの間のクリアランスを広げようとしても、インクジェット記録ヘッドにあっては、インク滴の噴射がノズル近傍のインクに微弱な圧力変化を加えることによってインク滴を噴射するため、インクの吐出力自体もそれほど強くなく、記録用シートと記録ヘッド間のクリアランスは数ミリ程度の間隔しか形成できない。さらに、記録ヘッドのノズルから吐出されるインク滴の重量は非常に微小であるため、記録ヘッドと記録用シート間のクリアランスが広がると、外的な風の影響などにより、ヨレ(インク滴の着弾位置ズレ)を生じてしまい、記録画像の品位を著しく低下させてしまう。
【0005】
記録領域近傍のプラテン上に記録用シートをプラテン側に付勢する手段を設ける場合、例えば、縁なし(余白なし)の全面記録が可能なインクジェット記録装置にあっては、記録用シートの先端と後端も印刷する為、記録領域近傍にプラテンは存在せず、付勢手段が構成できない。
【0006】
そこで、縁なし(余白なし)の全面記録が可能なインクジェット記録装置にあっては、記録領域から比較的離れた位置に記録用シートのカール方向と逆側にシートを矯正する機構を有し、シートのコシを利用して、記録領域内でも矯正効果をもたせるのが有効であるが、矯正機構により、記録用シートの本来カールしていなかった個所が記録ヘッドに接近してしまい、そこで記録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとが接触しまうことがあった。
【0007】
記録用シートをプラテンに密着させる構成の場合は、装置が大掛かりになり、コストが高く、また、吸気・排気音が大きいという欠点もあった。
【0008】
本発明の目的は、上記従来例に鑑みてなされたもので、縁なし(余白なし)の全面記録が可能なインクジェット記録装置においても、記録用シートのカールによらず、記録画像の安定した品位を確保するインクジェット記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、インク液滴を吐出して記録用シートに記録するための記録ヘッドと対向する位置に設けられ、該記録ヘッドによる記録領域内の前記記録用シートを案内支持するプラテンと、
前記記録ヘッドの、記録用シート搬送方向に関して上流側と下流側に前記記録用シートを送るローラを有し、該上流側と下流側のどちらか一方のローラと前記プラテンとによって前記記録用シートが保持されている状態で、前記記録用シートの最先端部もしくは最後端部を記録可能にする機構と、
前記記録ヘッドにて記録された前記記録用シートを排出する排出機構と、
前記排出機構近傍に配置され、前記記録用シート搬送方向に対して直交する幅の中央が前記記録ヘッドの側に向けて凸状になるように前記記録用シートを曲げるシート矯正機構と、
前記シート矯正機構と前記プラテンとの間の送り経路内に配置され、前記記録用シートに前記記録ヘッドのノズル面の側から付勢力を与える付勢手段と、
を備え、
前記付勢手段は、前記シート矯正機構によって形成された前記記録用シートの前記記録ヘッドの側に凸になる部分と前記記録用シートの前記幅の端部に対応して配されており、前記記録用シートの前記凸になる部分に対応する付勢手段の付勢力は、前記記録用シートの前記幅の端部に対応する付勢手段の付勢力に比べて弱いことを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、湿気などによりカールした記録用シートであっても、インクジェット記録装置内での記録時において、記録用シートを記録ヘッドに接触させることなく搬送させることが可能となり、記録画像の安定した品位を確保できる。
【0012】
前記付勢手段は前記記録用シートに追従して回転する回転体であることが好ましく、望ましくは拍車形状である。
【0013】
さらに、上記のインクジェット記録装置において、前記付勢手段の付勢力は、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせて設定されていることが好ましい。前記付勢手段が前記回転体である場合、前記付勢手段の付勢力は、前記回転体の直径を変化させたり、あるいは前記回転体の軸部に弾性部材を用いて弾性圧を変化させたりすることにより、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせて設定されていることが好ましい。
【0014】
さらに、前記付勢手段は前記記録ヘッドの近傍に設けられていることが、確実に記録用シートを記録ヘッドに接触させないようにできるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を表した側断面図、図2は図1の記録装置の上面図である。
【0017】
図1及び図2に示す記録装置では、複数枚の記録用シート(例えば記録用紙)100が積載されてカセットに収容されている。記録用シート100の上方には、回転することにより前記カセットから記録用シート100を取り出して供給する供給ローラ(ピックアップ半月ローラ)101が配置されている。供給ローラ101の近傍に、このローラ101の回転位置がホーム位置かどうかを検出するホーム位置センサ102が配置されている。
【0018】
前記カセットの底部には、前記カセットを上方向に付勢して、記録用シート100の残りが少なくなった場合にも、供給ローラ101と記録用シート100とが接触できるようにするホッパーアーム110が設けられている。ホッパーアーム110は、昇降部材114を図1中右方向に移動させることにより上昇して、記録用シート100を上昇させる。
【0019】
前記カセットから取り出した記録用シート100の搬送方向先にはインクジェット式の記録ヘッド200が記録用シート100の搬送方向と交差する方向(主走査方向)に往復移動可能に配されている。前記カセットと、記録ヘッド200による記録領域との間には、斜送ローラ103と搬送ローラ104が並列に配置され、この事によって、供給ローラ101により供給された記録用シート100はその斜送を矯正されつつ、記録ヘッド200による記録領域へと搬送される。記録ヘッド200による記録領域と、搬送ローラ104との間には、記録用シート100の到達を検知する搬送センサ112が設けられ、搬送ローラ104と斜送ローラ103との間に記録用シート100の斜送を検知する斜送センサ113が設けられている。
【0020】
記録ヘッド200はこの液滴吐出ノズルに供給するインクを収納したインクカートリッジ106を着脱交換可能に備えている。記録ヘッド200はガイドシャフト等に摺動可能に取り付けられ、記録ヘッド200の一部と係合するベルト105により移動可能になっている。このインクジェット記録装置の特徴としては、記録ヘッド200により記録を行う際、その記録ヘッド200に対向させて記録用シート100を支持するプラテン116が複数の仕切り(支持片)を並べて構成され、これら仕切りを共通に支持している軸116aを回転させることにより、このプラテン116が回転する仕組みとなっている。更に、この仕切りプラテン116の下には、記録ヘッド200の全ノズルからインクが吐出される場合に、記録用シート100の表面以外へ吐出されるインクを受ける為に吸収体118が入っている受け皿117が設けられている。
【0021】
記録ヘッド200の下部を通過した記録用シート100の搬送方向先には、記録済みの記録用シート100を収納する排出トレイ111が設けられている。排出トレイ111と、記録ヘッド200による記録領域との間には、記録済みの記録用シート200を排出トレイ111へ排出するための排出ローラ108、109が並列に配設されている。排出ローラ108,109の各々には、記録用シート100を排出ローラ108,109側に付勢するための拍車108’,109’が接触して配されている。
【0022】
排出ローラ109と拍車109’とによる搬送面近傍には、この間を通る記録済みの記録用シート100を排出トレイ111上に案内する排出ガイド122が設けられている。排出ガイド122には、記録用シート100に強制カールを付ける為の記録用シート強制コロ120が配置され、かつ排出ローラ109より搬送方向下流に位置し、排出ローラ108,109のニップ部よりも高い位置(図1中上方向)に記録用シートとの接触部を有している。
【0023】
拍車108’と同軸上には、拍車108’よりも直径が小さい、記録用シートに従動して回転する回転体である記録用シート押さえコロ121が配置されていて、プラテン116側に記録用シート100を付勢する付勢手段(もしくは押圧する押圧手段)として機能する。これにより、記録用シート強制コロ120の弊害により記録用シート100が記録ヘッド200と接触するのを防止する。
【0024】
ここで記録ヘッド200は、図1では図面に対して垂直方向に移動し、図2では上下方向に移動する。また記録用シート100は、図2の右側から左方向に搬送駆動されて記録ヘッド200による記録が行われる。
【0025】
図3は、本例で使用するカラーインクジェット記録装置における記録部の概略構成を示した図である。上記の記録ヘッド200は、図3で示すように例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の記録ヘッド202〜205が一体化されたものとなっている。そして記録部は、記録ヘッド200と、この記録ヘッド200を記録のために移動走査させるベルト105から構成される。各色の記録ヘッドはそれぞれ、600dpi(2.54cm当たりに600ドット)のピッチで吐出口(ノズル)を304個一列に配列したインクジェットヘッドである。これら各色の記録ヘッドはプラテン116に対向する記録領域まで搬送された後、インク吐出駆動信号にしたがって駆動され、記録ヘッド202〜205の対応するノズルからインクを吐出しながらA方向(図2では図の上方向)に走査される。これにより1回の走査で複数ライン分の記録を行うことができる。
【0026】
図4(A)、図4(B)は、本例で使用するカラーインクジェット記録装置のプラテンを構成する仕切りと記録用シートとの位置関係を示した図である。この図を参照して、記録用シート横方向(記録用シートの搬送方向に対して垂直方向)の余白無し記録(縁なし記録)の場合について説明する。
【0027】
図4(A)に示すように、プラテン116を構成する仕切りは、このカラーインクジェット記録装置で記録可能な定型サイズの記録用シートである名刺402、葉書(横)403、A4用紙404に対してマージン401を持たせた位置に配列している。
【0028】
図4(B)は、記録用シート100のサイズが葉書サイズの場合における横方向の余白無し記録(縁なし記録)を行う例である。葉書403に記録する場合は、葉書サイズに対してひとまわり大きめの画像405を記録する。ここでプラテン116を構成する仕切り116を、この葉書サイズに対してマージン401を持たせて配列している為、葉書サイズより一回り大きめの画像405を記録しても、プラテン116を構成する仕切り上を汚すことなく、葉書サイズの横方向の余白無し記録を行うことができる。
【0029】
図5〜図11は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図であり、これらの図を参照して、記録用シート100の縦方向(記録用シートの搬送方向)における余白無し記録(縁なし記録)の方法を説明する。
【0030】
図5は、全面記録を行うための初期化状態を示す図で、前述の図面と共通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0031】
この状態では、プラテン116をホームポジションセンサ119により検知される位置まで回転させて停止させる。
【0032】
図6は、記録用シート100の供給動作を開始させる前の状態を示し、この状態ではホッパーアーム110を上下させる昇降部材114を図中右方向に移動させることにより、ホッパーアーム110が上昇し、記録用シート100を上昇させている。
【0033】
図7は、記録用シート100の供給動作を開始した状態を示す図である。この状態では、供給ローラ101を回転させて最上部に位置している記録用シート100aを取り出し、1枚ずつに分離する為の分離パット115に記録用シート100aを突き当てて本体内部へ供給している。この後、本体内部では、記録用シート100の斜送ローラ103を回転させて、その供給された記録用シート100aを搬送する。
【0034】
図8は、記録用シート100aの斜送を補正しながら記録領域方向に搬送する状態を示す図である。
【0035】
斜送ローラ103は必要に応じて、記録用シート100aの斜送を補正する為に数度傾けて取り付けられる。ここでは斜送ローラ103を回転させて記録用シート100aを搬送し、斜送センサ113で記録用シート100aの先端を検知した時点から一定時間通過するまで搬送ローラ104、排出ローラ108,109を回転させずに、搬送ローラ104に記録用シート100aの先端を押し付け、斜送ローラ103による送りをスリップさせることにより記録用シート100aの斜送を補正している。
【0036】
図9は、記録用シート100aの先端部に余白無しで記録する場合の動作を示す図である。
【0037】
記録用シート100aの斜送を補正した後、搬送ローラ104、排出ローラ108,109を回転させて記録用シート100aを搬送させる。いま搬送センサ112で記録用シート100aの先端を検知した時点から、プラテン116を搬送ローラ104の回転に同期して、図9に示す反時計回り方向に少しだけ回転させる。こうして記録用シート100aの先端部が1スキャン目の記録位置まで搬送され、プラテン116は図9のように位置付けされる。
【0038】
この図9に示した状態が、記録用シート100aの余白無し記録における1スキャン目の記録位置であり、この状態で、プラテン116は記録ヘッド200の視点から見ると、記録用シート100aで隠れた場所に位置している。この状態で記録ヘッド200よりインクを吐出して1スキャン目の記録を行うと、記録ヘッド200の上流側501に相当するノズルからのインクが記録用シート100a上に吐出され、下流側502のノズルからのインクは記録用シート100aの外に吐出されることになる。この時、記録用シート100aの外へ吐出されたインクは、インク受け皿117内に落下してインク吸収体118に吸収される。これにより、プラテン116を汚すことなく、記録用シート100aの先端部を余白無し(縁なし)で記録することが可能となる。
【0039】
図10は、記録用シート100aの途中部分(先端部、後端部近傍以外)を記録する際の状態を示す図である。
【0040】
この状態ではプラテン116を搬送センサ112による検知に同期して更に反時計回り方向に回転させ、プラテン116の中央部が記録ヘッド200の真下位置に来た時点で、プラテン116の回転を停止する。図10は、こうして記録ヘッド200の真下でプラテン116の回転を止めた状態を示しており、この状態で記録用シート100aの途中部分を記録する。
【0041】
図11は、図10の状態での記録処理が行われ、最後に記録用シート100aの後端近傍を余白無し(縁なし)で記録する状態を示す図である。
【0042】
図10に示す、記録用シート100aの途中部分を記録中に、搬送センサ112で記録用シート100aの後端を検知した時点から、プラテン116を搬送ローラ108の動作に同期して回転させながら記録を行う。図11は、最終スキャンによる記録を行う記録用シート100aとプラテン116の位置を示している。この状態では、プラテン116は記録ヘッド200の視点から見ると、記録用シート100aの下に隠れる。この状態で記録ヘッド200からインクを吐出して最終スキャンの記録を行うと、記録ヘッド200の下流側503のノズルからのインクが記録用シート100a上に吐出され、上流側504に相当するノズルからのインクが記録用シート100aの外側に吐出される。こうして記録用シート100aの外側に吐出されたインクは、インク受け皿117内に落下し、インク吸収体118に吸収される。こうしてプラテン116を汚すことなく、記録用シート100aの後端部を余白無し(縁なし)で記録することが可能となる。
【0043】
図12は、記録用シート強制コロ120の弊害により記録用シート100が記録ヘッド200と接触するのを防止する記録用シート押さえコロ121の機能を説明する為の記録用シート排出機構の周辺詳細図である。図12において、前述の図と共通する部分は同じ番号で示している。記録用シート強制コロ120、記録用シート押さえコロ121は、記録用シートの定格サイズに応じた適正な位置に配置されており、図12においては、代表として名刺サイズの記録用シートが搬送された様子を示す。記録後半で、記録用シート強制コロ120の上部まで搬送された記録用シート100は、記録用シート強制コロ120により、排出側から見て記録用シート中央部が凸方向に強制される。これにより、たとえ環境の影響によりカールした記録用シート100が搬送されようとも、必ずこの状態に記録用シート100を強制することが可能となる。しかしながら、記録用シート強制コロ120により強制した弊害として、記録用シート100の排出方向から見て中央部を盛り上げて強制するため、記録用シート100が記録ヘッド200のノズル口形成面と接触してしまう。そこで、記録用シート押さえコロ121は、記録ヘッド200の極めて近傍に配置され、かつ記録用シート強制コロ120により形成した強制カール形状を損なうことなく、記録用シート100と記録ヘッド200のノズル面との衝突を防止する役割を担う。
【0044】
図13は、図12における、A−A線断面を示した矢視図である。拍車108’、記録用シート押さえコロ121a,121b,121cは、同軸上に配置されている。また、記録用シート押さえコロ121a,121b,121cについては、それぞれ直径が異なり、記録用シート100の強制カールを潰さないように配置される。この状態で、記録用シート100が強制カールを保持しながら、記録ヘッド200のノズル口形成面に接触することなく、記録ヘッド200の下を通過することが可能となる。
【0045】
(第2の実施の形態)
図14は、第1の実施の形態と異なる、記録用シート押さえコロの構成を説明した模式図である。
【0046】
拍車108’と同様の直径の記録用シート押さえコロ121a,121b,121cを保持する為の軸123a,123b,123cは、それぞれ独立した軸であり、各々の両端は、図示しないコロ保持ホルダによって1点鎖線B上に保持される。更に軸123a、123b、123cは、バネ性を持った材質であり、カールした記録用シート100が通過したとしても、排出ローラ108側に適度な圧接力で記録用シート100を圧接する。しかし、強制カールによって形成されたカールは崩さないよう、且つ記録ヘッド200のノズル口形成面に接触させないよう、軸123a,123b,123cのバネ力を強制カールに合わせて異なったものを選定している。軸のバネ圧の関係は軸123a<軸123b<軸123cとなるように設定され、記録用シートの強制カールの最も凸になる部分が最も弱く、端部に近づくにつれて強い保持力によって、排出ローラ108側に付勢する。図14では保持力の強さを矢印の長さで示している。
【0047】
以上より、強制カールを保持しながら、記録ヘッド200のノズル口形成面に接触することなく、記録用シート100を通過させることが可能となる。
【0048】
なお、上述した実施形態では記録用シート100の搬送とともに記録用シート搬送方向と交差する方向に記録ヘッド200を走査して記録を行ういわゆるシリアルタイプの記録装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、記録ヘッドが記録媒体の全幅に対応する吐出口列を備えたいわゆるフルラインタイプの記録装置にも適用できる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録領域から比較的離れた位置に記録用シートのカール方向と逆側にシートを矯正する機構を有し、シートのコシを利用して、記録領域内でも矯正効果をもたせると共に、記録ヘッド近傍にシートを積極的にプラテン側に付勢する手段を設けることで、湿気などによりカールした記録用シートであっても、インクジェット記録装置内での記録時において、記録用シートを記録ヘッドに接触させることなく搬送させることが可能となり、記録画像の安定した品位を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置における記録部の概略構成を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置のプラテンの仕切りと記録用シート(記録紙)の位置関係を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、全面記録を行うための初期化状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、記録用シートの供給動作を開始させる前の状態の図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、記録用シートの供給動作を開始した状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、記録用シートの斜送を補正しながら記録領域方向に搬送する状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、記録用シートの先端部に余白無しで記録する場合の動作を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、記録用シートの途中部分(先端部、後端部近傍以外)を記録する際の状態を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の側断面の概略図で、図10の状態での記録処理が行われ、最後に記録用シートの後端近傍を余白無しで記録する状態を示す図である。
【図12】記録用シート強制コロの弊害により記録用シートが記録ヘッドと接触するのを防止する記録用シート押さえコロの機能を説明する為の排出機構の周辺詳細図である。
【図13】図12における、A−A線断面を示した矢視図である。
【図14】本発明の更なる実施形態に係わる、記録用シート押さえコロの構成を説明した模式図である。
【符号の説明】
100 記録用シート(記録紙)
101 供給ローラ(ピックアップ半月ローラ)
102 ホーム位置センサ
103 斜送ローラ
104 搬送ローラ
105 ベルト
106 インクカートリッジ
108、109 排出ローラ
108’、109’ 拍車
110 ホッパーアーム
111 排出トレイ
112 搬送センサ
113 斜送センサ
114 昇降部材
115 分離パット
116 プラテン
117 インク受け皿
118 インク吸収体
119 ホーム位置センサ
120 記録用シート強制コロ
121 記録用シート押さえコロ
122 排出ガイド
123a,123b,123c 軸
200 記録ヘッド
202 記録ヘッド(K)
203 記録ヘッド(C)
204 記録ヘッド(M)
205 記録ヘッド(Y)
401 マージン
402 記録用シートとしての名刺
403 記録用シートとしての葉書
404 記録用シートとしてのA4用紙
405 画像
501、504 上流側
502、503 下流側

Claims (7)

  1. インク液滴を吐出して記録用シートに記録するための記録ヘッドと対向する位置に設けられ、該記録ヘッドによる記録領域内の前記記録用シートを案内支持するプラテンと、
    前記記録ヘッドの、記録用シート搬送方向に関して上流側と下流側に前記記録用シートを送るローラを有し、該上流側と下流側のどちらか一方のローラと前記プラテンとによって前記記録用シートが保持されている状態で、前記記録用シートの最先端部もしくは最後端部を記録可能にする機構と、
    前記記録ヘッドにて記録された前記記録用シートを排出する排出機構と、
    前記排出機構近傍に配置され、前記記録用シート搬送方向に対して直交する幅の中央が前記記録ヘッドの側に向けて凸状になるように前記記録用シートを曲げるシート矯正機構と、
    前記シート矯正機構と前記プラテンとの間の送り経路内に配置され、前記記録用シートに前記記録ヘッドのノズル口形成面の側から付勢力を与える付勢手段と、
    を備え、
    前記付勢手段は、前記シート矯正機構によって形成された前記記録用シートの前記記録ヘッドの側に凸になる部分と前記記録用シートの前記幅の端部に対応して配されており、前記記録用シートの前記凸になる部分に対応する付勢手段の付勢力は、前記記録用シートの前記幅の端部に対応する付勢手段の付勢力に比べて弱いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記付勢手段は前記記録用シートに追従して回転する回転体である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記付勢手段は拍車形状である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記付勢手段の付勢力は、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせて設定された請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記付勢手段の付勢力は、前記回転体の直径を変化させることにより、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせて設定された請求項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記付勢手段の付勢力は、前記回転体の軸部に弾性部材を用い、弾性圧を変化させることにより、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせて設定された請求項のインクジェット記録装置。
  7. 前記付勢手段は前記記録ヘッドの近傍に設けられた請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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