JP2002211057A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002211057A
JP2002211057A JP2001008884A JP2001008884A JP2002211057A JP 2002211057 A JP2002211057 A JP 2002211057A JP 2001008884 A JP2001008884 A JP 2001008884A JP 2001008884 A JP2001008884 A JP 2001008884A JP 2002211057 A JP2002211057 A JP 2002211057A
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篤 高田
Mitsuhiro Mukasa
充浩 武笠
Kenichi Tsuburaya
健一 円谷
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0065Means for printing without leaving a margin on at least one edge of the copy material, e.g. edge-to-edge printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全面縁なし記録可能なインクジェット記録装
置においても、記録用シートのカールによらず、安定し
た記録画像の品位を確保するインクジェット記録装置を
提供する。 【解決手段】 記録ヘッド200による記録領域から離
れた位置に、記録用シート100がどんなカール状態で
搬送されてきても一定のカールに矯正する機構が設けら
れ、シートのコシを利用して、前記記録領域内でも矯正
効果をもたせている。さらに、記録ヘッド近傍に、シー
トを積極的にプラテン側に付勢する手段としての記録用
シート押さえコロ121が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録ヘッドのノズルから
記録用シートに対し微小なインク滴を噴射し所望の文字
・図形等の画像を記録するインクジェット記録装置は、
インクジェット記録ヘッドのノズル口形成面が記録用シ
ートと近接する為に、湿気等によりカールした記録用シ
ートが記録ヘッドによる記録領域内に搬送されると、記
録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとが接触し、
記録画像の品質が大きく損なわれたり、記録ヘッドが目
詰まりすることがあった。
【0003】対策としては、記録用シートのカールを予
測した間隔まで記録ヘッドのノズル口形成面と記録用シ
ートとの間のクリアランスを広げておくか、前記記録領
域の近傍のプラテン上に記録用シートをプラテン側に付
勢する手段を設けるか、このような付勢手段を前記記録
領域の近傍に配置できない場合、前記記録領域から比較
的離れた位置に記録用シートのカール方向と逆側にシー
トを矯正する機構を有し、シートのコシを利用して、記
録領域内でも矯正効果をもたせる、のが有効である。ま
たは、プラテンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段
を用いて発生させた吸引力により記録用シートをプラテ
ンに密着させる構成もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録用
シートのカールを予測した間隔まで記録ヘッドのノズル
口形成面と記録用シートとの間のクリアランスを広げよ
うとしても、インクジェット記録ヘッドにあっては、イ
ンク滴の噴射がノズル近傍のインクに微弱な圧力変化を
加えることによってインク滴を噴射するため、インクの
吐出力自体もそれほど強くなく、記録用シートと記録ヘ
ッド間のクリアランスは数ミリ程度の間隔しか形成でき
ない。さらに、記録ヘッドのノズルから吐出されるイン
ク滴の重量は非常に微小であるため、記録ヘッドと記録
用シート間のクリアランスが広がると、外的な風の影響
などにより、ヨレ(インク滴の着弾位置ズレ)を生じて
しまい、記録画像の品位を著しく低下させてしまう。
【0005】記録領域近傍のプラテン上に記録用シート
をプラテン側に付勢する手段を設ける場合、例えば、縁
なし(余白なし)の全面記録が可能なインクジェット記
録装置にあっては、記録用シートの先端と後端も印刷す
る為、記録領域近傍にプラテンは存在せず、付勢手段が
構成できない。
【0006】そこで、縁なし(余白なし)の全面記録が
可能なインクジェット記録装置にあっては、記録領域か
ら比較的離れた位置に記録用シートのカール方向と逆側
にシートを矯正する機構を有し、シートのコシを利用し
て、記録領域内でも矯正効果をもたせるのが有効である
が、矯正機構により、記録用シートの本来カールしてい
なかった個所が記録ヘッドに接近してしまい、そこで記
録ヘッドのノズル口形成面と記録用シートとが接触しま
うことがあった。
【0007】記録用シートをプラテンに密着させる構成
の場合は、装置が大掛かりになり、コストが高く、ま
た、吸気・排気音が大きいという欠点もあった。
【0008】本発明の目的は、上記従来例に鑑みてなさ
れたもので、縁なし(余白なし)の全面記録が可能なイ
ンクジェット記録装置においても、記録用シートのカー
ルによらず、記録画像の安定した品位を確保するインク
ジェット記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インク液滴を吐出して記録用シートに記録
するための記録ヘッドと対向する位置に設けられ、該記
録ヘッドによる記録領域内の前記記録用シートを案内支
持するプラテンと、前記記録ヘッドの、記録用シート搬
送方向に関して上流側と下流側に前記記録用シートを送
るローラを有し、該上流側と下流側のどちらか一方のロ
ーラと前記プラテンとによって前記記録用シートが保持
されている状態で、前記記録用シートの最先端部もしく
は最後端部を記録可能にする機構と、前記記録ヘッドに
て記録された前記記録用シートを排出する排出機構と、
前記記録領域で前記記録用シートに強制カールを形成さ
せる為に、前記排出機構近傍に前記記録用シートに凹凸
形状を付与するシート矯正機構と、を備え、前記シート
矯正機構以外に、前記記録用シートを積極的に前記プラ
テン側に付勢する付勢手段をさらに備えたインクジェッ
ト記録装置を提案する。
【0010】このような構成によれば、湿気などにより
カールした記録用シートであっても、インクジェット記
録装置内での記録時において、記録用シートを記録ヘッ
ドに接触させることなく搬送させることが可能となり、
記録画像の安定した品位を確保できる。
【0011】また、上記のインクジェット記録装置にお
いて、前記付勢手段は、前記シート矯正機構と前記プラ
テンとの間の送り経路内に配置されていることが好まし
い。
【0012】前記付勢手段は前記記録用シートに追従し
て回転する回転体であることが好ましく、望ましくは拍
車形状である。
【0013】さらに、上記のインクジェット記録装置に
おいて、前記付勢手段の付勢力は、前記シート矯正手段
により矯正された形状に合わせて設定されていることが
好ましい。前記付勢手段が前記回転体である場合、前記
付勢手段の付勢力は、前記回転体の直径を変化させた
り、あるいは前記回転体の軸部に弾性部材を用いて弾性
圧を変化させたりすることにより、前記シート矯正手段
により矯正された形状に合わせて設定されていることが
好ましい。
【0014】さらに、前記付勢手段は前記記録ヘッドの
近傍に設けられていることが、確実に記録用シートを記
録ヘッドに接触させないようにできるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1は、本発明のイ
ンクジェット記録装置の一実施形態を表した側断面図、
図2は図1の記録装置の上面図である。
【0017】図1及び図2に示す記録装置では、複数枚
の記録用シート(例えば記録用紙)100が積載されて
カセットに収容されている。記録用シート100の上方
には、回転することにより前記カセットから記録用シー
ト100を取り出して供給する供給ローラ(ピックアッ
プ半月ローラ)101が配置されている。供給ローラ1
01の近傍に、このローラ101の回転位置がホーム位
置かどうかを検出するホーム位置センサ102が配置さ
れている。
【0018】前記カセットの底部には、前記カセットを
上方向に付勢して、記録用シート100の残りが少なく
なった場合にも、供給ローラ101と記録用シート10
0とが接触できるようにするホッパーアーム110が設
けられている。ホッパーアーム110は、昇降部材11
4を図1中右方向に移動させることにより上昇して、記
録用シート100を上昇させる。
【0019】前記カセットから取り出した記録用シート
100の搬送方向先にはインクジェット式の記録ヘッド
200が記録用シート100の搬送方向と交差する方向
(主走査方向)に往復移動可能に配されている。前記カ
セットと、記録ヘッド200による記録領域との間に
は、斜送ローラ103と搬送ローラ104が並列に配置
され、この事によって、供給ローラ101により供給さ
れた記録用シート100はその斜送を矯正されつつ、記
録ヘッド200による記録領域へと搬送される。記録ヘ
ッド200による記録領域と、搬送ローラ104との間
には、記録用シート100の到達を検知する搬送センサ
112が設けられ、搬送ローラ104と斜送ローラ10
3との間に記録用シート100の斜送を検知する斜送セ
ンサ113が設けられている。
【0020】記録ヘッド200はこの液滴吐出ノズルに
供給するインクを収納したインクカートリッジ106を
着脱交換可能に備えている。記録ヘッド200はガイド
シャフト等に摺動可能に取り付けられ、記録ヘッド20
0の一部と係合するベルト105により移動可能になっ
ている。このインクジェット記録装置の特徴としては、
記録ヘッド200により記録を行う際、その記録ヘッド
200に対向させて記録用シート100を支持するプラ
テン116が複数の仕切り(支持片)を並べて構成さ
れ、これら仕切りを共通に支持している軸116aを回
転させることにより、このプラテン116が回転する仕
組みとなっている。更に、この仕切りプラテン116の
下には、記録ヘッド200の全ノズルからインクが吐出
される場合に、記録用シート100の表面以外へ吐出さ
れるインクを受ける為に吸収体118が入っている受け
皿117が設けられている。
【0021】記録ヘッド200の下部を通過した記録用
シート100の搬送方向先には、記録済みの記録用シー
ト100を収納する排出トレイ111が設けられてい
る。排出トレイ111と、記録ヘッド200による記録
領域との間には、記録済みの記録用シート200を排出
トレイ111へ排出するための排出ローラ108、10
9が並列に配設されている。排出ローラ108,109
の各々には、記録用シート100を排出ローラ108,
109側に付勢するための拍車108’,109’が接
触して配されている。
【0022】排出ローラ109と拍車109’とによる
搬送面近傍には、この間を通る記録済みの記録用シート
100を排出トレイ111上に案内する排出ガイド12
2が設けられている。排出ガイド122には、記録用シ
ート100に強制カールを付ける為の記録用シート強制
コロ120が配置され、かつ排出ローラ109より搬送
方向下流に位置し、排出ローラ108,109のニップ
部よりも高い位置(図1中上方向)に記録用シートとの
接触部を有している。
【0023】拍車108’と同軸上には、拍車108’
よりも直径が小さい、記録用シートに従動して回転する
回転体である記録用シート押さえコロ121が配置され
ていて、プラテン116側に記録用シート100を付勢
する付勢手段(もしくは押圧する押圧手段)として機能
する。これにより、記録用シート強制コロ120の弊害
により記録用シート100が記録ヘッド200と接触す
るのを防止する。
【0024】ここで記録ヘッド200は、図1では図面
に対して垂直方向に移動し、図2では上下方向に移動す
る。また記録用シート100は、図2の右側から左方向
に搬送駆動されて記録ヘッド200による記録が行われ
る。
【0025】図3は、本例で使用するカラーインクジェ
ット記録装置における記録部の概略構成を示した図であ
る。上記の記録ヘッド200は、図3で示すように例え
ばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(K)の4色の記録ヘッド202〜205が一体
化されたものとなっている。そして記録部は、記録ヘッ
ド200と、この記録ヘッド200を記録のために移動
走査させるベルト105から構成される。各色の記録ヘ
ッドはそれぞれ、600dpi(2.54cm当たりに
600ドット)のピッチで吐出口(ノズル)を304個
一列に配列したインクジェットヘッドである。これら各
色の記録ヘッドはプラテン116に対向する記録領域ま
で搬送された後、インク吐出駆動信号にしたがって駆動
され、記録ヘッド202〜205の対応するノズルから
インクを吐出しながらA方向(図2では図の上方向)に
走査される。これにより1回の走査で複数ライン分の記
録を行うことができる。
【0026】図4(A)、図4(B)は、本例で使用す
るカラーインクジェット記録装置のプラテンを構成する
仕切りと記録用シートとの位置関係を示した図である。
この図を参照して、記録用シート横方向(記録用シート
の搬送方向に対して垂直方向)の余白無し記録(縁なし
記録)の場合について説明する。
【0027】図4(A)に示すように、プラテン116
を構成する仕切りは、このカラーインクジェット記録装
置で記録可能な定型サイズの記録用シートである名刺4
02、葉書(横)403、A4用紙404に対してマー
ジン401を持たせた位置に配列している。
【0028】図4(B)は、記録用シート100のサイ
ズが葉書サイズの場合における横方向の余白無し記録
(縁なし記録)を行う例である。葉書403に記録する
場合は、葉書サイズに対してひとまわり大きめの画像4
05を記録する。ここでプラテン116を構成する仕切
り116を、この葉書サイズに対してマージン401を
持たせて配列している為、葉書サイズより一回り大きめ
の画像405を記録しても、プラテン116を構成する
仕切り上を汚すことなく、葉書サイズの横方向の余白無
し記録を行うことができる。
【0029】図5〜図11は、本実施の形態に係るイン
クジェット記録装置の側断面の概略図であり、これらの
図を参照して、記録用シート100の縦方向(記録用シ
ートの搬送方向)における余白無し記録(縁なし記録)
の方法を説明する。
【0030】図5は、全面記録を行うための初期化状態
を示す図で、前述の図面と共通する部分は同じ番号で示
し、それらの説明を省略する。
【0031】この状態では、プラテン116をホームポ
ジションセンサ119により検知される位置まで回転さ
せて停止させる。
【0032】図6は、記録用シート100の供給動作を
開始させる前の状態を示し、この状態ではホッパーアー
ム110を上下させる昇降部材114を図中右方向に移
動させることにより、ホッパーアーム110が上昇し、
記録用シート100を上昇させている。
【0033】図7は、記録用シート100の供給動作を
開始した状態を示す図である。この状態では、供給ロー
ラ101を回転させて最上部に位置している記録用シー
ト100aを取り出し、1枚ずつに分離する為の分離パ
ット115に記録用シート100aを突き当てて本体内
部へ供給している。この後、本体内部では、記録用シー
ト100の斜送ローラ103を回転させて、その供給さ
れた記録用シート100aを搬送する。
【0034】図8は、記録用シート100aの斜送を補
正しながら記録領域方向に搬送する状態を示す図であ
る。
【0035】斜送ローラ103は必要に応じて、記録用
シート100aの斜送を補正する為に数度傾けて取り付
けられる。ここでは斜送ローラ103を回転させて記録
用シート100aを搬送し、斜送センサ113で記録用
シート100aの先端を検知した時点から一定時間通過
するまで搬送ローラ104、排出ローラ108,109
を回転させずに、搬送ローラ104に記録用シート10
0aの先端を押し付け、斜送ローラ103による送りを
スリップさせることにより記録用シート100aの斜送
を補正している。
【0036】図9は、記録用シート100aの先端部に
余白無しで記録する場合の動作を示す図である。
【0037】記録用シート100aの斜送を補正した
後、搬送ローラ104、排出ローラ108,109を回
転させて記録用シート100aを搬送させる。いま搬送
センサ112で記録用シート100aの先端を検知した
時点から、プラテン116を搬送ローラ104の回転に
同期して、図9に示す反時計回り方向に少しだけ回転さ
せる。こうして記録用シート100aの先端部が1スキ
ャン目の記録位置まで搬送され、プラテン116は図9
のように位置付けされる。
【0038】この図9に示した状態が、記録用シート1
00aの余白無し記録における1スキャン目の記録位置
であり、この状態で、プラテン116は記録ヘッド20
0の視点から見ると、記録用シート100aで隠れた場
所に位置している。この状態で記録ヘッド200よりイ
ンクを吐出して1スキャン目の記録を行うと、記録ヘッ
ド200の上流側501に相当するノズルからのインク
が記録用シート100a上に吐出され、下流側502の
ノズルからのインクは記録用シート100aの外に吐出
されることになる。この時、記録用シート100aの外
へ吐出されたインクは、インク受け皿117内に落下し
てインク吸収体118に吸収される。これにより、プラ
テン116を汚すことなく、記録用シート100aの先
端部を余白無し(縁なし)で記録することが可能とな
る。
【0039】図10は、記録用シート100aの途中部
分(先端部、後端部近傍以外)を記録する際の状態を示
す図である。
【0040】この状態ではプラテン116を搬送センサ
112による検知に同期して更に反時計回り方向に回転
させ、プラテン116の中央部が記録ヘッド200の真
下位置に来た時点で、プラテン116の回転を停止す
る。図10は、こうして記録ヘッド200の真下でプラ
テン116の回転を止めた状態を示しており、この状態
で記録用シート100aの途中部分を記録する。
【0041】図11は、図10の状態での記録処理が行
われ、最後に記録用シート100aの後端近傍を余白無
し(縁なし)で記録する状態を示す図である。
【0042】図10に示す、記録用シート100aの途
中部分を記録中に、搬送センサ112で記録用シート1
00aの後端を検知した時点から、プラテン116を搬
送ローラ108の動作に同期して回転させながら記録を
行う。図11は、最終スキャンによる記録を行う記録用
シート100aとプラテン116の位置を示している。
この状態では、プラテン116は記録ヘッド200の視
点から見ると、記録用シート100aの下に隠れる。こ
の状態で記録ヘッド200からインクを吐出して最終ス
キャンの記録を行うと、記録ヘッド200の下流側50
3のノズルからのインクが記録用シート100a上に吐
出され、上流側504に相当するノズルからのインクが
記録用シート100aの外側に吐出される。こうして記
録用シート100aの外側に吐出されたインクは、イン
ク受け皿117内に落下し、インク吸収体118に吸収
される。こうしてプラテン116を汚すことなく、記録
用シート100aの後端部を余白無し(縁なし)で記録
することが可能となる。
【0043】図12は、記録用シート強制コロ120の
弊害により記録用シート100が記録ヘッド200と接
触するのを防止する記録用シート押さえコロ121の機
能を説明する為の記録用シート排出機構の周辺詳細図で
ある。図12において、前述の図と共通する部分は同じ
番号で示している。記録用シート強制コロ120、記録
用シート押さえコロ121は、記録用シートの定格サイ
ズに応じた適正な位置に配置されており、図12におい
ては、代表として名刺サイズの記録用シートが搬送され
た様子を示す。記録後半で、記録用シート強制コロ12
0の上部まで搬送された記録用シート100は、記録用
シート強制コロ120により、排出側から見て記録用シ
ート中央部が凸方向に強制される。これにより、たとえ
環境の影響によりカールした記録用シート100が搬送
されようとも、必ずこの状態に記録用シート100を強
制することが可能となる。しかしながら、記録用シート
強制コロ120により強制した弊害として、記録用シー
ト100の排出方向から見て中央部を盛り上げて強制す
るため、記録用シート100が記録ヘッド200のノズ
ル口形成面と接触してしまう。そこで、記録用シート押
さえコロ121は、記録ヘッド200の極めて近傍に配
置され、かつ記録用シート強制コロ120により形成し
た強制カール形状を損なうことなく、記録用シート10
0と記録ヘッド200のノズル面との衝突を防止する役
割を担う。
【0044】図13は、図12における、A−A線断面
を示した矢視図である。拍車108’、記録用シート押
さえコロ121a,121b,121cは、同軸上に配
置されている。また、記録用シート押さえコロ121
a,121b,121cについては、それぞれ直径が異
なり、記録用シート100の強制カールを潰さないよう
に配置される。この状態で、記録用シート100が強制
カールを保持しながら、記録ヘッド200のノズル口形
成面に接触することなく、記録ヘッド200の下を通過
することが可能となる。
【0045】(第2の実施の形態)図14は、第1の実
施の形態と異なる、記録用シート押さえコロの構成を説
明した模式図である。
【0046】拍車108’と同様の直径の記録用シート
押さえコロ121a,121b,121cを保持する為
の軸123a,123b,123cは、それぞれ独立し
た軸であり、各々の両端は、図示しないコロ保持ホルダ
によって1点鎖線B上に保持される。更に軸123a、
123b、123cは、バネ性を持った材質であり、カ
ールした記録用シート100が通過したとしても、排出
ローラ108側に適度な圧接力で記録用シート100を
圧接する。しかし、強制カールによって形成されたカー
ルは崩さないよう、且つ記録ヘッド200のノズル口形
成面に接触させないよう、軸123a,123b,12
3cのバネ力を強制カールに合わせて異なったものを選
定している。軸のバネ圧の関係は軸123a<軸123
b<軸123cとなるように設定され、記録用シートの
強制カールの最も凸になる部分が最も弱く、端部に近づ
くにつれて強い保持力によって、排出ローラ108側に
付勢する。図14では保持力の強さを矢印の長さで示し
ている。
【0047】以上より、強制カールを保持しながら、記
録ヘッド200のノズル口形成面に接触することなく、
記録用シート100を通過させることが可能となる。
【0048】なお、上述した実施形態では記録用シート
100の搬送とともに記録用シート搬送方向と交差する
方向に記録ヘッド200を走査して記録を行ういわゆる
シリアルタイプの記録装置を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限られず、記録ヘッドが記録媒体の全幅に
対応する吐出口列を備えたいわゆるフルラインタイプの
記録装置にも適用できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録領域から比較的離れた位置に記録用シートのカール
方向と逆側にシートを矯正する機構を有し、シートのコ
シを利用して、記録領域内でも矯正効果をもたせると共
に、記録ヘッド近傍にシートを積極的にプラテン側に付
勢する手段を設けることで、湿気などによりカールした
記録用シートであっても、インクジェット記録装置内で
の記録時において、記録用シートを記録ヘッドに接触さ
せることなく搬送させることが可能となり、記録画像の
安定した品位を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置における記録部の概略構成を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置のプラテンの仕切りと記録用シート(記録紙)の位
置関係を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面の概略図で、全面記録を行うための初期化
状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面の概略図で、記録用シートの供給動作を開
始させる前の状態の図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面の概略図で、記録用シートの供給動作を開
始した状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面の概略図で、記録用シートの斜送を補正し
ながら記録領域方向に搬送する状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の側断面の概略図で、記録用シートの先端部に余白
無しで記録する場合の動作を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るインクジェット記
録装置の側断面の概略図で、記録用シートの途中部分
(先端部、後端部近傍以外)を記録する際の状態を示す
図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るインクジェット記
録装置の側断面の概略図で、図10の状態での記録処理
が行われ、最後に記録用シートの後端近傍を余白無しで
記録する状態を示す図である。
【図12】記録用シート強制コロの弊害により記録用シ
ートが記録ヘッドと接触するのを防止する記録用シート
押さえコロの機能を説明する為の排出機構の周辺詳細図
である。
【図13】図12における、A−A線断面を示した矢視
図である。
【図14】本発明の更なる実施形態に係わる、記録用シ
ート押さえコロの構成を説明した模式図である。
【符号の説明】
100 記録用シート(記録紙) 101 供給ローラ(ピックアップ半月ローラ) 102 ホーム位置センサ 103 斜送ローラ 104 搬送ローラ 105 ベルト 106 インクカートリッジ 108、109 排出ローラ 108’、109’ 拍車 110 ホッパーアーム 111 排出トレイ 112 搬送センサ 113 斜送センサ 114 昇降部材 115 分離パット 116 プラテン 117 インク受け皿 118 インク吸収体 119 ホーム位置センサ 120 記録用シート強制コロ 121 記録用シート押さえコロ 122 排出ガイド 123a,123b,123c 軸 200 記録ヘッド 202 記録ヘッド(K) 203 記録ヘッド(C) 204 記録ヘッド(M) 205 記録ヘッド(Y) 401 マージン 402 記録用シートとしての名刺 403 記録用シートとしての葉書 404 記録用シートとしてのA4用紙 405 画像 501、504 上流側 502、503 下流側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 円谷 健一 茨城県水海道市坂手町5540−11 キヤノン アプテックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB13 EB44 FA10 HA28 HA29 HA30 HA34 JC10 JC13 2C058 AB17 AC07 AD01 AE02 AE09 AF04 AF17 AF18 AF20 AF25 AF31 AF37 AF45 AF54 DC02 DC04 DC13 3F053 HA03 HA06 HB01 HB11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液滴を吐出して記録用シートに記
    録するための記録ヘッドと対向する位置に設けられ、該
    記録ヘッドによる記録領域内の前記記録用シートを案内
    支持するプラテンと、 前記記録ヘッドの、記録用シート搬送方向に関して上流
    側と下流側に前記記録用シートを送るローラを有し、該
    上流側と下流側のどちらか一方のローラと前記プラテン
    とによって前記記録用シートが保持されている状態で、
    前記記録用シートの最先端部もしくは最後端部を記録可
    能にする機構と、 前記記録ヘッドにて記録された前記記録用シートを排出
    する排出機構と、 前記記録領域で前記記録用シートに強制カールを形成さ
    せる為に、前記排出機構近傍に前記記録用シートに凹凸
    形状を付与するシート矯正機構と、を備え、 前記シート矯正機構以外に、前記記録用シートを積極的
    に前記プラテン側に付勢する付勢手段をさらに備えたイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記シート矯正機構と
    前記プラテンとの間の送り経路内に配置された請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は前記記録用シートに追従
    して回転する回転体である請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は拍車形状である請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段の付勢力は、前記シート矯
    正手段により矯正された形状に合わせて設定された請求
    項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段の付勢力は、前記回転体の
    直径を変化させることにより、前記シート矯正手段によ
    り矯正された形状に合わせて設定された請求項3に記載
    のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記付勢手段の付勢力は、前記回転体の
    軸部に弾性部材を用い、弾性圧を変化させることによ
    り、前記シート矯正手段により矯正された形状に合わせ
    て設定された請求項3のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記付勢手段は前記記録ヘッドの近傍に
    設けられた請求項1から7のいずれか1項に記載のイン
    クジェット記録装置。
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