JPH06328798A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06328798A
JPH06328798A JP14543493A JP14543493A JPH06328798A JP H06328798 A JPH06328798 A JP H06328798A JP 14543493 A JP14543493 A JP 14543493A JP 14543493 A JP14543493 A JP 14543493A JP H06328798 A JPH06328798 A JP H06328798A
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recording
pinch roller
pinch
conveying
ink
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JP14543493A
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Inventor
Tetsuhiro Nitta
哲弘 新田
Makoto Kashimura
誠 鹿志村
Makoto Takemura
誠 竹村
Shinya Matsui
真也 松井
Toshiyuki Onishi
敏之 大西
Yasuhiro Unosawa
保弘 宇野沢
Masaru Sato
勝 佐藤
Hisashi Morioka
久始 森岡
Shinji Kanemitsu
伸二 金光
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピンチローラの押圧力を適正に調整すること
ができ、被記録材の搬送性を向上させた記録装置を提供
する。 【構成】 記録シートPを搬送する搬送ローラ5及びピ
ンチローラ6を有し、該搬送ローラ5を押圧する複数個
のピンチローラ6を軸支するピンチローラホルダー7
に、シート搬送方向に複数個のスリット10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンター等の記録装置
に関するものであり、特に、記録手段に被記録材を挟持
して搬送する搬送ローラとピンチローラを有する記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来プリンタ,複写機,ファクシミリな
どの記録装置は、記録情報に応じて、記録ヘッドのエネ
ルギー発生体を駆動することにより、紙やプラスチック
薄板等の記録シート(被記録材)に画像を記録するよう
に構成されている。上記記録装置は、記録方式により、
インクジェット式,ワイヤードット式,サーマル式,レ
ーザービーム式などに分けることができる。また、上記
記録装置で使用される記録シートは、普通紙の他、ハガ
キや封筒等の厚紙やプラスチック薄板等の特殊シート等
がある。
【0003】ここで、図7を参照して従来の記録装置の
構成について説明する。図7に示すように、前記記録装
置は一般に、自動給紙部51に配設された図示しない給紙
ローラを回転させて記録シートPを一枚ずつ分離給送
し、搬送ローラ52によって記録部に送り込み、記録を行
いながら間欠的に搬送する。記録後の記録シートPは、
搬送ローラ52によって記録部よりシート搬送方向下流側
に設けられた図示しない排紙ローラに送り込み、排紙部
へスタックするように構成されている。
【0004】上記記録シートPの搬送は、円筒状の搬送
ローラ52を複数個のピンチローラ53で押圧することによ
って記録シートPを挟持し、上記搬送ローラ52回転駆動
することにより行っている。上記搬送ローラ52の表面
は、ゴムもしくはウレタン等の摩擦係数の高い材質で形
成されている。上記ピンチローラ53の表面はSUS(ス
テンレススチール)若しくはテフロン等の摩擦係数の低
い材質で形成されている。また上記ピンチローラ53はP
OM(ポリアセタール)等により一体成形されたピンチ
ローラ保持部材(以後ピンチローラホルダー)54の一端
に回転自在に軸支されている。上記ピンチローラホルダ
ー54の両端に突設した支軸54aは、図示しないシャーシ
に回動自在に軸支されている。また上記ピンチローラホ
ルダー54は上面側に幅方向に複数個配置した捩じりコイ
ルバネ55により付勢されて、ピンチローラ53を前記搬送
ローラ52に圧接させている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述した従来の記録装置においては、ピンチローラホルダ
ー54がシート幅方向に一体成形されているため、成形時
の反り等により搬送ローラ52と各々のピンチローラ53が
片当たりを起こし易く、各ピンチローラ53の搬送ローラ
52に対する押圧力がばらつくおそれがあった。このため
各ピンチローラ53の押圧力の管理が困難になると、記録
シートPの搬送において斜行してしまう問題があった。
【0006】また上記各ピンチローラ53の押圧力を均一
にするために、複数個のピンチローラ53に各々一体のピ
ンチローラホルダー54を設けて独立懸架にする場合に
は、機構が複雑になり製造コストが上昇して組立性も低
下するおそれがあった。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、ピンチローラの押圧力を適正に調整することがで
き、被記録材の搬送性を向上させた記録装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される手段は、画像情
報に応じて被記録材に像を記録するための記録手段と、
前記記録手段に被記録材を搬送するための搬送手段と、
を有し、前記搬送手段は被記録材を挟持して搬送する搬
送ローラとピンチローラを有し、前記搬送ローラを押圧
する複数個のピンチローラを軸支するピンチローラ保持
部材に、被記録材搬送方向に複数個のスリット若しくは
切欠を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記手段によれば、搬送ローラを押圧する複数
個のピンチローラを軸支するピンチローラ保持部材に、
被記録材搬送方向に複数個のスリット若しくは切欠を設
けたことにより、各ピンチローラの動きを独立懸架に
し、ピンチローラの押圧力を任意に設定して被記録材の
搬送を行うことができる。
【0010】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図面を参照して本発明に係る記録
装置の一実施例について説明する。図1は記録装置の概
略構成を示す断面説明図、図2は自動給送部を示す斜視
説明図である。
【0011】図1において、1は被記録材である記録シ
ートPを自動給送するための自動給送部である。2は記
録シートPを積載する給送トレイであって、該給送トレ
イ2に積載された記録シートPは給送ローラ3により給
送される。この給送ローラ3は切欠部を有する半月状ロ
ーラが用いられており、円弧面によって記録シートPと
当接して両者間の摩擦力によって記録シートPを給送す
るものである。4はシートガイドであって、上記給送ロ
ーラ3によって給送された記録シートPをガイドする。
【0012】5は搬送ローラであって、図示しない駆動
源より駆動力を伝達されて回転駆動し、記録シートPを
記録手段に搬送するものである。この搬送ローラ5は、
図2に示すように、円筒状のローラが使用されておりそ
の表面はゴムもしくはウレタン等の摩擦係数の高い材質
で形成されている。
【0013】6はピンチローラであって、上記搬送ロー
ラ5を押圧して従動回転する。このピンチローラ6は、
搬送ローラ5の軸方向に複数個設けられており、これら
は図1に示すピンチローラホルダー7の軸受部7aに回
動自在に軸支されている。上記ピンチローラ6の表面は
SUS(ステンレススチール)若しくはテフロン等の摩
擦係数の低い材質で形成されている。
【0014】また図2に示す上記ピンチローラホルダー
7の両端に突設した支軸7bは、図1に示すシャーシ8
に回動自在に軸支されている。また上記ピンチローラホ
ルダー7は上記シャーシ8の幅方向に複数個配置した捩
じりコイルバネ9により上面側から付勢されて、ピンチ
ローラ6を前記搬送ローラ5に圧接させている。また図
2に示すように、上記ピンチローラホルダー7の互いに
隣接するピンチローラ6間には各々スリット10が形成さ
れている。このためピンチローラホルダー7はその長手
方向において、矢印aの範囲では剛体、矢印bの部分は
弾性体に近い構造となる。即ち、各々のピンチローラ6
の押圧力は隣接するピンチローラ6と干渉し合うことな
く矢印aの範囲で独立した押圧力を得ることが可能とな
る。
【0015】前述した給送ローラ3によって給送された
記録シートPはシートガイド4に沿って、搬送ローラ対
5及びピンチローラ6間に送りこまれる。このとき、ピ
ンチローラホルダー7は記録シートPの浮きに対して抑
え込むようにガイドの役割をはたすため、記録シートP
は確実に搬送ローラ5とピンチローラ6の間に送り込ま
れる。記録シートPは、搬送ローラ5及びピンチローラ
6によって挟持されて後述する記録手段に搬送される。
【0016】11は記録ヘッドであって、上記搬送ローラ
5及びピンチローラ6によって搬送された記録シートP
にインク像を記録するものである。この装置における記
録手段としては、記録ヘッドからインクを吐出して記録
するインクジェット記録方式を用いている。即ち、この
記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフィス)、液路及
びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、該
作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発
生するエネルギー発生手段を備えている。
【0017】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0018】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0019】12はプラテンであって記録ヘッド11に対向
して配置されており、記録シートPを記録位置において
支持するものである。記録シートPは、搬送ローラ5及
びピンチローラ6によってプラテン12上を搬送されなが
ら記録が行われる。
【0020】13,14は排出ローラであり、記録後の記録
シートPを搬送して図示しない排出スタッカ等にスタッ
クする。
【0021】上記構成によれば、複数のピンチローラ6
を軸支するピンチローラホルダー7にスリット10が形成
されているため、各々のピンチローラ6の押圧力は隣接
するピンチローラ6と干渉し合うことなく独立した押圧
力を得ることが可能となる。これによって、ピンチロー
ラ6の押圧力を任意に調整することが可能となり、記録
シートPの斜行を防止してシート搬送性を向上させるこ
とでき、高画像品位を維持することができる。
【0022】〔第2実施例〕次に前記記録装置の他例に
ついて図3及び図4を参照して説明する。記録装置の概
略構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部材
には同一番号を付して説明を援用する。
【0023】図3及び図4は記録装置の自動給送部を示
すものであり、図3はピンチローラホルダー7が軸支す
る各ピンチローラ6間を薄肉部15を形成することで弾性
構造としたものである。また図4は各ピンチローラ6間
に複数の穴(丸穴若しくは角穴)16を形成することによ
り弾性構造としたものである。上記各構成によっても、
各々のピンチローラ6の押圧力は隣接するピンチローラ
6と干渉し合うことなく、独立懸架の効果が得られる。
【0024】〔第3実施例〕次に前記記録装置の他例に
ついて図5及び図6を参照して説明する。記録装置の概
略構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部材
には同一番号を付して説明を援用する。
【0025】ピンチローラホルダー7に形成される数個
の剛体部の範囲aは各々が必ずしも等しい必要はなく記
録装置の仕様により変更することが可能である。例えば
図5に示すように、シート基準がセンター、つまり記録
範囲がセンター振り分けであるなら最大幅のシート両端
部より剛体部の範囲a1,a2をa1=a2の関係を保
つように構成することにより、センターの剛体部の幅a
3は任意に設定でき設計および形状の自由度を広げるこ
とが可能となる。また搬送時の記録シートPに対する各
ピンチローラ6の押圧バランスは記録シートセンターを
中心に対称となるため斜行等の搬送性には影響しない。
また搬送性の劣る葉書などはセンターの剛体部の範囲a
3の押圧力を高めることにより搬送性を向上でき、記録
シートの種類に応じた安定した搬送性を実現することが
可能となる。
【0026】また図6に示すように、シート基準が片側
である場合も、記録シートサイズ、例えば、名刺サイ
ズ,葉書サイズ,A4サイズ,LTRサイズ,A3サイ
ズに応じ、各剛体部の範囲aに幅を設けることも可能で
ある。この場合必ずしも,a4=a5=a6=a7であ
る必要はなく、またa4,a5,a6,a7のそれぞれ
の押圧力も記録シートPの種類に応じて変えることが可
能である。上記各剛体部の範囲a4,a5,a6,a7
の押圧力をそれぞれf4,f5,f6,f7とすると、
図6に示す搬送系の場合、押圧力を例えば、 f4=f5,f6=f4+f5,f7=f4+f5+f
6 とすることで搬送時の記録シートPに対する押圧バラン
スが保て記録シートPの種類に応じて安定した搬送性を
得ることができる。
【0027】尚、前述した各実施例では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0028】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0029】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0030】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0031】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0032】更に、記録装置が記録出来る記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0033】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0034】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明をの効果を一層安定出来るので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加
熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記録
とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定し
た記録を行うために有効である。
【0035】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0036】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0037】このような場合のインクは、特開昭54-568
47号公報或いは特開昭60-71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物と
して保持された状態で、電気熱変換体に対して対向する
ような形態としても良い。上述した各インクに対して最
も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0038】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0039】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明の記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等の記録方式、或いはそれ以外の記録方式で
あっても適用し得る。またシリアル記録方式に限定する
必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は前述したように、搬送ローラを
押圧する複数個のピンチローラを軸支するピンチローラ
保持部材に、被記録材搬送方向に複数個のスリット若し
くは切欠を設けたことにより、各ピンチローラの動きを
独立懸架にし、ピンチローラの押圧力を任意に設定して
被記録材の搬送を行うことができる。従って、記録シー
トの斜行を防止して搬送性を向上させて高画像品位を維
持することができる。
【0041】また前記ピンチローラ保持部材の剛体部の
幅を被記録材のサイズ幅に応じて異なるようにしたり、
前記スリット若しくは切欠を介して隣接するピンチロー
ラのの押圧力が被記録材の幅方向で異なるようにするこ
とで、被記録材の種類に応じて安定した搬送性をもつ記
録装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る記録装置の概略構成を示す断
面説明図である。
【図2】自動給送部を示す斜視説明図である。
【図3】第2実施例に係る記録装置の自動給送部を示す
斜視説明図である。
【図4】第2実施例に係る記録装置の自動給送部を示す
斜視説明図である。
【図5】第3実施例に係る記録装置の自動給送部を示す
斜視説明図である。
【図6】第3実施例に係る記録装置の自動給送部を示す
模式平面図である。
【図7】従来の記録装置の自動給送部を示す斜視説明図
である。
【符号の説明】
P…記録シート 1…自動給送部 2…給送トレイ 3…給送ローラ 4…シートガイド 5…搬送ローラ 6…ピンチローラ 7…ピンチローラホルダー 7a…軸受部 7b…支軸 8…シャーシ 9…コイルバネ 10…スリット 11…記録ヘッド 12…プラテン 13,14…排出ローラ 15…薄肉部 16…穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 真也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大西 敏之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宇野沢 保弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 勝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森岡 久始 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金光 伸二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて被記録材に像を記録す
    るための記録手段と、 前記記録手段に被記録材を搬送するための搬送手段と、
    を有し、 前記搬送手段は被記録材を挟持して搬送する搬送ローラ
    とピンチローラを有し、前記搬送ローラを押圧する複数
    個のピンチローラを軸支するピンチローラ保持部材に、
    被記録材搬送方向に複数個のスリット若しくは切欠を設
    けたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ピンチローラ保持部材はモールド一
    体成形により形成されることを特徴とする請求項1記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ピンチローラ保持部材は被記録材の
    搬送をガイドすることを特徴とする請求項1記載の記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ピンチローラ保持部材の剛体部の幅
    は被記録材のサイズ幅に応じて異なることを特徴とする
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記スリット若しくは切欠を介して隣接
    するピンチローラのの押圧力が被記録材の幅方向で異な
    ることを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項1記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項7記載の記録装置。
JP14543493A 1993-05-26 1993-05-26 記録装置 Pending JPH06328798A (ja)

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