JPH0978121A - 真空精錬装置及びその運転方法 - Google Patents

真空精錬装置及びその運転方法

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JPH0978121A
JPH0978121A JP26216195A JP26216195A JPH0978121A JP H0978121 A JPH0978121 A JP H0978121A JP 26216195 A JP26216195 A JP 26216195A JP 26216195 A JP26216195 A JP 26216195A JP H0978121 A JPH0978121 A JP H0978121A
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常雄 小関
Yoshihisa Tsuda
宣久 津田
Shigeru Niinuma
茂 新沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱ガス、脱炭等の真空精錬処理の効率を良くす
る。 【解決手段】排気ポンプを真空槽10に接続する連結ダ
クト15に排気遮断弁17を設け、バイパス管20によ
り真空槽10をスターティング・エジェクターSEに直
接接続する。真空精錬処理の開始前に、排気遮断弁17
を閉じた状態で、排気遮断弁17よりも排気ポンプ側の
排気系のみを事前排気する。排気系が所定の真空度に達
した時、この排気系の排気と並行して、通常は停止する
スターティング・エジェクターSEを用い、バイパス管
20を介して真空槽10を直接排気する。この時、真空
精錬処理を開始する。真空槽10が所定の真空度に達し
た時、均圧弁19を開き、真空槽10と排気系とを均圧
化する。しかる後、排気遮断弁17を開き、連結ダクト
15を介して真空槽10と排気系とを同時に排気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空精錬装置及びそ
の運転方法に関し、例えば、溶鋼の脱ガス処理や合金添
加処理等の真空精錬を行う場合に適用して特に好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶鋼中の水素、酸素、窒素等のガ
ス成分や溶鋼中の炭素を除去する方法として、減圧下で
溶鋼を処理する真空精錬法が用いられている。また、そ
の真空精錬時に、溶鋼の成分調整のための合金添加処理
が行われるのが一般的である。
【0003】図9に、環流式真空脱ガス法又は循環脱ガ
ス法と呼ばれるRH真空精錬法を実施するための従来の
装置を示す。
【0004】このRH真空精錬法では、図示の如く、2
本の浸漬管10a、10bを備えた真空槽10を用い、
この真空槽10の2本の浸漬管10a、10bを取鍋1
1内の溶鋼12に浸漬する。そして、真空槽10の内部
を真空排気し、浸漬管10a、10bを介して真空槽1
0内を循環する溶鋼の脱ガスを行う。
【0005】真空槽10は、ガスクーラー14及び連結
ダクト15を介して排気ポンプに接続している。排気ポ
ンプは、一般に、多段エジェクターを備えたスチーム・
エジェクター・ポンプで構成される。
【0006】本例の場合には、連結ダクト15が3段の
ブースター1B〜3Bを介してコンデンサー1Cに接続
され、コンデンサー1Cとコンデンサー2Cとの間に遮
断弁である吸入弁4EVを介してエジェクター4Eが設
けられている。また、コンデンサー2Cとコンデンサー
3Cとの間には、並列に2本のエジェクター5EA 、5
B が設けられ、エジェクター5EB に吸入弁5EVB
が設けられている。エジェクター5EA には吸入弁が設
けられていない。更に、コンデンサー3Cとアフター・
コンデンサーAC1 との間には、やはり並列に2本のエ
ジェクター6EA 、6EB が吸入弁6EVA 、6EVB
を夫々介して設けられている。更に、コンデンサー1C
とアフター・コンデンサーAC2 との間に吸入弁SEV
を介してスターティング・エジェクターSEが設けられ
ている。コンデンサー1C〜3C及びアフター・コンデ
ンサーAC1 、AC2 で凝縮された水蒸気はシールタン
クSLTに集められる。
【0007】次に、この真空精錬装置の運転方法を説明
する。
【0008】まず、真空槽10の浸漬管10a、10b
を溶鋼12に浸漬した後、排気ポンプを駆動して、真空
槽10の内部を排気する。この時、図示は省略したが、
浸漬管10a、10bの一方にアルゴンガスを導入し、
エアー・リフト・ポンプの原理によって溶鋼を吸い上げ
る。これにより、溶鋼は真空槽10の内部に流入飛散
し、脱ガスされた後、他方の浸漬管から自重により排出
される。
【0009】排気ポンプの駆動方法は、図3(b)に示
すように、大気圧760Torrから180Torrの間は、ス
ターティング・エジェクターSEとエジェクター6
A 、6EB のみを作動させ、真空度が180Torrにな
った時に、吸入弁SEVを閉じてスターティング・エジ
ェクターSEを停止し、新たにエジェクター5EA 、5
B を作動させる。そして、真空度が115Torrになっ
た時に、エジェクター4Eを作動させ、更に、真空度が
55Torrになった時に、エジェクター5EB 、6EB
停止し、ブースター3Bを作動させる。この時、エジェ
クター5EB の吸入弁5EVB は閉じるが、エジェクタ
ー6EB の吸入弁6EVB は開けたままとする。更に、
真空度が5Torrになった時に、ブースター2Bを作動さ
せ、真空度が2Torrになった時に、ブースター1Bを作
動させる。
【0010】以上に説明したのはRH真空精錬法の場合
であるが、真空精錬法には、この他に、1本の浸漬管を
備えた真空槽を上下動させながら真空精錬を行うDH真
空精錬法や、取鍋全体を真空槽の中に入れて真空精錬を
行う取鍋真空精錬法が良く知られている。これらの真空
精錬法でも、排気系は、上述した例とほぼ同様の構成で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したような
従来の真空精錬装置では、真空精錬の開始時に真空槽と
排気系とを同時に排気する構成であるため、真空槽内が
脱ガスや脱炭に特に有効な例えば10Torr以下の真空度
に達するまでの時間が比較的長く、その結果、脱ガスや
脱炭の効率が悪かった。
【0012】そこで、本発明の目的は、真空槽内を比較
的短時間で所望の高真空にすることができて脱ガスや脱
炭の効率の良い真空精錬装置及びその運転方法を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の真空精錬装置は、真空槽と、多段エジェクター
を備えた排気ポンプと、前記排気ポンプを前記真空槽に
連結する連結ダクトと、前記連結ダクトと前記真空槽と
の間に設けられた第1の遮断弁と、前記排気ポンプの所
定のエジェクターを前記連結ダクト及び前記第1の遮断
弁を迂回して前記真空槽に連結する第1のバイパス管
と、前記第1のバイパス管に設けられた第2の遮断弁と
を有する。
【0014】本発明の一態様では、前記第1の遮断弁を
迂回して前記連結ダクトと前記真空槽とを互いに連結す
る第2のバイパス管と、前記第2のバイパス管に設けら
れた第3の遮断弁とを有する。
【0015】また、本発明の真空精錬装置の運転方法
は、前記第1及び第2の遮断弁を閉じた状態で前記排気
ポンプを駆動して、前記第1の遮断弁よりも前記排気ポ
ンプ側の排気系を排気する第1の工程と、前記第2の遮
断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽とを並行して排
気する第2の工程と、前記第2の遮断弁を閉じ、前記第
1の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽とを同時
に排気する第3の工程とを有する。
【0016】本発明の一態様による真空精錬装置の運転
方法は、前記第1、第2及び第3の遮断弁を閉じた状態
で前記排気ポンプを駆動して、前記第1の遮断弁よりも
前記排気ポンプ側の排気系を排気する第1の工程と、前
記第2の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽とを
並行して排気する第2の工程と、前記第2の遮断弁を閉
じ、前記第3の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空
槽とを互いに均圧化する第3の工程と、前記第1の遮断
弁を開いて、前記排気系と前記真空槽とを同時に排気す
る第4の工程とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従って具体的に説明する。
【0018】図1に、本発明の第1の実施の形態による
真空精錬装置を示す。
【0019】図1に示すように、この第1の実施の形態
においては、図9に示したと同様のRH真空精錬法を実
施するための真空槽10に接続されたガスクーラー14
と連結ダクト15との間に排気遮断弁ボックス16が設
けられている。この排気遮断弁ボックス16の中には排
気遮断弁17が設けられ、この排気遮断弁17により連
結ダクト15が排気遮断弁ボックス16の内部から遮断
されるようになっている。連結ダクト15と排気遮断弁
ボックス16の内部とは均圧用バイパス管18で互いに
連絡しており、この均圧用バイパス管18に遮断弁であ
る均圧弁19が設けられている。
【0020】また、排気ポンプのスターティング・エジ
ェクターSEと排気遮断弁ボックス16との間に排気用
バイパス管20が設けられている。この排気用バイパス
管20には、2か所に遮断弁である吸入弁SEV2 、S
EV3 が設けられ、排気ポンプのコンデンサー1Cとス
ターティング・エジェクターSEとの間に遮断弁である
吸入弁SEV1 が設けられている。
【0021】更に、真空槽10とガスクーラー14との
間に、真空槽10を大気圧に復圧するための復圧用エア
ーリーク弁13が設けられている。また、真空槽10に
は槽内真空計21が設けられ、排気ポンプのブースター
1Bの直前の連結ダクト15にはブースター前真空計2
2が設けられている。
【0022】その他の構成は、図9に示した従来の装置
と同様であり、図9に示した装置と対応する部分には同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0023】次に、この第1の実施の形態による真空精
錬装置の運転方法を図2のフローチャートに従い説明す
る。また、図3(a)に、この第1の実施の形態による
真空精錬装置の運転時の排気ポンプ各部の駆動状態を、
図4に、主要工程の概略図を夫々示す。
【0024】まず、ステップS1において、真空槽10
の浸漬管10a、10bを溶鋼12に浸漬する。
【0025】次に、ステップS2において、真空精錬を
開始する前に、吸入弁SEV1 、4EV、5EVB 、6
EVA 、6EVB を夫々開にし、排気遮断弁17、均圧
弁19及び吸入弁SEV2 、SEV3 を夫々閉じた状態
で、スターティング・エジェクターSE及びエジェクタ
ー6EA 、6EB を夫々作動させ、図4(a)に示すよ
うに、排気遮断弁17より排気ポンプ側の排気系のみを
事前排気する。
【0026】次に、ステップS3において、ブースター
前真空計22により、ブースター1Bの直前の真空度が
180Torrに達したか否かを検出し、180Torrに達し
た時点で、次のステップS4に進む。
【0027】ステップS4では、吸入弁SEV1 を閉
じ、次いで、ステップS5において、吸入弁SEV2
SEV3 を夫々開にし、エジェクター5EA 、5EB
夫々作動させる。これにより、図4(b)に示すよう
に、排気遮断弁17より排気ポンプ側の排気系と真空槽
10とが並行して排気される。即ち、真空槽10がスタ
ーティング・エジェクターSEにより排気用バイパス管
20を介して排気され、一方、排気系がエジェクター5
A 、5EB 、6EA 、6EB により連結ダクト15を
介して排気される。そして、この時、真空精錬が開始さ
れ、溶鋼の脱ガス及び脱炭が行われる。
【0028】次に、ステップS6において、槽内真空計
21により、真空槽10内の真空度が180Torrに達し
たか否かを検出し、180Torrに達した時点で、次のス
テップS7に進む。
【0029】ステップS7では、吸入弁SEV2 、SE
3 を夫々閉じ、次いで、ステップS8において、均圧
弁18を開にし、吸入弁4EVを閉じて、図4(c)に
示すように、真空槽10と排気系との均圧処理を開始す
る。また、スターティング・エジェクターSEを停止す
る。
【0030】次のステップS9では、真空槽10と排気
系との圧力差が50Torr以下になったか否かを検出し、
圧力差が50Torr以下になった時点で、次のステップS
10に進む。
【0031】ステップS10では、排気遮断弁17を開
にし、次いで、ステップS11において、吸入弁4EV
を開にし、エジェクター4Eを作動させる。これによ
り、真空槽10と排気系とがエジェクター4E、5
A 、5EB 、6EA 、6EB により連結ダクト15を
介して同時に排気される。
【0032】以下は、ステップS12において、従来と
ほぼ同様に真空精錬を続行し、真空度が55Torrになっ
た時点で、エジェクター5EB 、6EB を停止し、ブー
スター3Bを作動させる。この時、エジェクター5EB
の吸入弁5EVB は閉じるが、エジェクター6EB の吸
入弁6EVB は開けたままとする。更に、真空度が5To
rrになった時点で、ブースター2Bを作動させ、真空度
が2Torrになった時に、ブースター1Bを作動させる。
【0033】そして、ステップS13では、真空精錬が
終了した時点で、均圧弁18及び排気遮断弁17を夫々
閉じ、排気系を真空保持した状態で処理を終了する。
【0034】従って、連続操業時の2回目以降の真空精
錬では、排気遮断弁17より排気ポンプ側の排気系が或
る程度の減圧状態から排気を始められるので、排気の時
間を短縮することができる。
【0035】図5に、上に説明した運転時の時間と真空
度との関係を示す。
【0036】まず、の段階では、真空精錬開始前に排
気系のみを事前排気する。そして、排気系の真空度が1
80Torrに達した時点で、の段階に移り、真空精錬を
開始するとともに、排気系と真空槽とを並行して排気す
る。そして、真空槽の真空度が180Torrに達した時点
で、の段階に移り、排気系と真空槽とを均圧化する。
の時点で均圧化が達成された後は、排気系と真空槽と
を同時に排気しながら真空精錬を続行する。
【0037】図9において説明した従来の真空精錬装置
の運転時の排気ポンプ各部の駆動状態を図3(b)に、
また、運転時間と真空度との関係を図5に併せて夫々示
すが、その従来のものと比較して、本発明の第1の実施
の形態による真空精錬装置及びその運転方法によれば、
排気ポンプ各部の駆動状態は殆ど変わっていないにもか
かわらず、例えば10Torr以下の所望の真空度に達する
までの時間が大幅に短縮されていることが分かる。即
ち、真空槽内が所望の真空度に達するまでの時間は、排
気系のみを事前排気する段階から計っても大幅に短縮さ
れている。
【0038】図6に、真空精錬による溶鋼中の炭素濃度
の経時変化を示す。図6において、横軸は処理時間
(分)、縦軸は炭素濃度(ppm)を夫々示す。この図
6から分かるように、○で示す本発明の第1の実施の形
態による真空精錬では、実線で示す従来の真空精錬に比
べて、炭素濃度が急激に低下し、且つ、より低いレベル
にまで達している。即ち、本発明の構成により、短時間
での極低炭素鋼の安定溶製の可能となることが分かる。
【0039】以上に説明した本発明の第1の実施の形態
によれば、主として連結ダクト15からなる排気系と真
空槽10との間に排気遮断弁17を設け、且つ、排気用
バイパス管20により排気ポンプのスターティング・エ
ジェクターSEと真空槽10とを連結して真空槽10を
直接排気可能としている。そして、真空精錬開始前に、
排気系のみを事前排気し、排気系が所定の真空度に達し
た時点で、通常は停止するスターティング・エジェクタ
ーSEにより真空槽10を直接排気し、これにより、排
気系と真空槽10とを並行して排気する。更に、真空槽
10が所定の真空度に達した時点で、連結ダクト15と
排気遮断弁ボックス16との間に設けた均圧弁19を介
し、排気系と真空槽10とを均圧化する。しかる後、排
気遮断弁17を開け、排気系と真空槽10とを同時に排
気する。
【0040】このような構成により、真空槽10内を従
来よりも短時間で例えば10Torr以下の所望の真空度に
することができ、脱ガス及び脱炭の効率を向上させるこ
とができて、例えば、短時間での極低炭素鋼の安定溶製
が可能となる。
【0041】また、以上に説明した本発明の第1の実施
の形態においては、1回目の真空精錬終了後に、遮断弁
17から吸入弁4EVまでの間の排気系を高真空下で密
閉することができる。更に、排気用バイパス管20内の
吸入弁SEV2 とSEV3 との間を密閉することができ
る。従って、2回目以降の真空精錬時に、遮断弁17以
降の排気系及び真空槽10内を排気する時間を短縮でき
るという利点がある。
【0042】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第2の実施の形態による真空精錬装置及びその運転方法
説明する。
【0043】図7に示すように、この第2の実施の形態
による真空精錬装置は、均圧用バイパス管18及び均圧
弁19を設けていない以外は、図1で説明した第1の実
施の形態による真空精錬装置と実質的に同じ構成であ
る。従って、図1で説明した第1の実施の形態による真
空精錬装置と対応する部分には同一の符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0044】この第2の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法を、図8のフローチャートに従い説明する。
【0045】図8のフローチャートにおいて、ステップ
S1〜S7までは、図2で説明した第1の実施の形態に
よる運転方法のステップS1〜S7と同一であり、従っ
て、その詳細な説明を省略する。
【0046】この第2の実施の形態においては、均圧用
バイパス管及び均圧弁を設けていないため、排気系と真
空槽10との均圧処理は不要となる。即ち、並行排気に
よって真空槽10内の真空度が180Torrになった時点
で、吸入弁SEV2 、SEV3 を閉じる(ステップS
7)。
【0047】次いで、スターティング・エジェクターS
Eを停止するとともに、排気遮断弁17を開にし、エジ
ェクター4Eを作動させて、真空槽10と排気系とをエ
ジェクター4E、5EA 、5EB 、6EA 、6EB によ
り連結ダクト15を介して同時に排気する(ステップS
8′)。
【0048】以下は、ステップS9′において、第1の
実施の形態と同様に真空精錬を続行し、次いで、ステッ
プS10′において、真空精錬が終了した時点で、排気
遮断弁17を閉じ、排気系を真空保持した状態で処理を
終了する。
【0049】この第2の実施の形態においては、排気系
と真空槽10との差圧が大きな状態で排気遮断弁17を
開くため、排気遮断弁17として、大きな推力を持った
遮断弁装置が必要となる。従って、上述した第1の実施
の形態の場合と比較して、排気遮断弁17の設備費は高
くなるが、均圧処理を行わない分、処理時間を短縮でき
る(例えば、20秒程度)という利点がある。
【0050】以上、本発明をRH真空精錬法に適用した
例を説明したが、本発明は、DH真空精錬法や取鍋真空
精錬法の場合にも殆ど同様にして適用が可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、真空槽を所望の真空度
にするまでの時間が従来よりも短縮し、従って、脱ガス
や脱炭等の真空精錬の効率及び能力が向上する。しか
も、排気ポンプ自体の運転方法は、大きく変更する必要
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による真空精錬装置
の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法及び従来の排気ポンプの運転パターンを示す
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法における主要工程を示す概略図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法及び従来の運転時間と真空度との関係を示す
グラフである。
【図6】本発明及び従来の脱ガス処理における溶鋼中の
炭素濃度変化を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態による真空精錬装置
の構成を示す概略図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による真空精錬装置
の運転方法を示すフローチャートである。
【図9】従来の真空精錬装置の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 真空槽 11 取鍋 12 溶鋼 13 復圧用エアーリーク弁 14 ガスクーラー 15 連結ダクト 16 排気遮断弁ボックス 17 排気遮断弁 18 均圧用バイパス管 19 均圧弁 20 排気用バイパス管 21 槽内真空計 22 ブースター前真空計 1B〜3B ブースター 4E、5EA 、5EB 、6EA 、6EB エジェクター SE スターティング・エジェクター 4EV、5EVB 、6EVA 、6EVB 、SEV1 〜S
EV3 吸入弁 1C〜3C コンデンサー AC1 、AC2 アフター・コンデンサー SLT シールタンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽と、 多段エジェクターを備えた排気ポンプと、 前記排気ポンプを前記真空槽に連結する連結ダクトと、 前記連結ダクトと前記真空槽との間に設けられた第1の
    遮断弁と、 前記排気ポンプの所定のエジェクターを前記連結ダクト
    及び前記第1の遮断弁を迂回して前記真空槽に連結する
    第1のバイパス管と、 前記第1のバイパス管に設けられた第2の遮断弁とを有
    することを特徴とする真空精錬装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の遮断弁を迂回して前記連結ダ
    クトと前記真空槽とを互いに連結する第2のバイパス管
    と、前記第2のバイパス管に設けられた第3の遮断弁と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の真空精錬装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した真空精錬装置の運転
    方法において、 前記第1及び第2の遮断弁を閉じた状態で前記排気ポン
    プを駆動して、前記第1の遮断弁よりも前記排気ポンプ
    側の排気系を排気する第1の工程と、 前記第2の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽と
    を並行して排気する第2の工程と、 前記第2の遮断弁を閉じ、前記第1の遮断弁を開いて、
    前記排気系と前記真空槽とを同時に排気する第3の工程
    とを有することを特徴とする真空精錬装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した真空精錬装置の運転
    方法において、 前記第1、第2及び第3の遮断弁を閉じた状態で前記排
    気ポンプを駆動して、前記第1の遮断弁よりも前記排気
    ポンプ側の排気系を排気する第1の工程と、 前記第2の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽と
    を並行して排気する第2の工程と、 前記第2の遮断弁を閉じ、前記第3の遮断弁を開いて、
    前記排気系と前記真空槽とを互いに均圧化する第3の工
    程と、 前記第1の遮断弁を開いて、前記排気系と前記真空槽と
    を同時に排気する第4の工程とを有することを特徴とす
    る真空精錬装置の運転方法。
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