JP3415994B2 - 真空脱ガス装置の排気ダクト内ダスト除去構造及び方法 - Google Patents
真空脱ガス装置の排気ダクト内ダスト除去構造及び方法Info
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Description
気ダクト内に堆積したダスト除去構造及び方法に関す
る。
ス成分や溶鋼中の炭素を除去する方法として、減圧下で
溶鋼を処理する真空精錬法が用いられている。また、そ
の真空精錬時に、溶鋼の成分調整のための合金添加処理
が行われるのが一般的である。例えば環流式真空脱ガス
法又は循環脱ガス法と呼ばれるRH真空精錬法では2本
の浸漬管を備えた真空槽を用い、この真空槽の2本の浸
漬管を取鍋内の溶鋼に浸漬する。そして、真空槽の内部
を真空排気し、浸漬管を介して真空槽内を循環する溶鋼
の脱ガスを行う。真空槽と排気装置との間に通常ガスク
ーラと復圧用ガスの遮断弁が設けられており、ガスクー
ラは排ガスを冷却し体積を減少させることにより排気装
置の吸引効率を高めるものである。また、復圧用ガス遮
断弁は、排ガス処理後真空槽を復圧する際にガスが排気
装置に行かないようにするものである。
であるが、真空精錬法にはこの他に1本の浸漬管を備え
た真空槽を上下させながら真空精錬を行うDH真空精錬
法や、取鍋全体を真空槽の中に入れて真空精錬を行う取
鍋真空精錬法が良く知られている。これらの真空精錬法
でも、排気装置は上述した例とほぼ同様の構成である。
は、ダストが排気装置に流入するためにダクトの摩耗破
断やエゼクタノズルの詰まりという現象が発生してい
た。また、ダストが排気ダクトや排気装置内に堆積する
という問題があった。
開昭62−207820「吸上式真空精錬設備の排気
系」に記載されるような3段ダストセパレータ方法が提
案されている。
先ずガス流速を低下させてダストを分離する第1ダスト
セパレータを設け、この第1のダストセパレータの後に
ガスクーラを備えた第2ダストセパレータを設け、この
第2ダストセパレータの後に第3ダストセパレータ及び
復圧用ガス遮断弁を設け、最後に排ガス装置を設け、排
ガス中のダスト及び地金をダストセパレータで除去する
ことでガスクーラと遮断弁へのダスト付着防止と排気装
置へのダスト流入防止を図るものである。
方法では、真空槽と排気装置の間にダストセパレータを
直列に3段設ける必要があり装置が大規模になる。ま
た、遮断弁以降の排気ダクト内に堆積したダストを除去
するための作業が必要である等の問題点がある。
すると共に遮断弁以降の排気ダクト内に堆積したダスト
を効率的に除去することを目的とする。
するためのものでありその要旨は、 (1)真空槽と、多段エゼクタを備えた排気ポンプと、
前記排気ポンプを前記真空槽に連結する排気ダクトと前
記排気ポンプの所定のエゼクタと前記真空槽との間に設
けられた遮断弁と、前記遮断弁と前記所定のエゼクタと
の間に設けられた洗浄弁とを有する。
内ダスト除去構造において、ダスト除去をする排気ダク
トの排気ポンプの前記所定のエゼクタ側に第2の遮断弁
を有する。
(1)の真空脱ガス装置の排気ダクト除去構造を用い
て、前記真空槽側に設けられた前記遮断弁を閉め、前記
排気ダクトにつながる排気ポンプの前記所定のエゼクタ
を作動し洗浄弁を開にし、あるいは前記洗浄弁が弁が複
数の場合は、前記真空槽側から順次開閉する。
装置の排気ダクト内ダスト除去構造を用いて、前記真空
槽側に設けられた前記第1遮断弁を閉め、排気ポンプの
前記所定エゼクタ側に設けられた前記第2遮断弁は開
け、前記排気ダクトにつながる前記所定エゼクタを作動
し前記洗浄弁を弁が複数の場合は、前記真空槽側から順
次開閉する。
は真空脱ガス装置概略図を示したものである。
に、排ガス煙道2が接続されている。この煙道2に槽内
復圧弁3と、ガスクーラ4と、ダストセパレータ5が設
けられている。ダストセパレータ5の中には排気遮断弁
6が設けられている。ダストセパレータ5とスターティ
ングエゼクタ7とをつなぐ排気ダクト8に第1SE遮断
弁9と、第2SE遮断弁10と、排気ダクト8内に堆積
したダストを除去するための洗浄弁11が設けられてい
る。第1SE遮断弁9によりRH真空槽1と排気ダクト
8とを分離している。また、第2SE遮断弁10により
スターティングエゼクタと排気ダクト8とを分離してい
る。
2、6EB13、スターティングエゼクタ7とをつなぐ
主排気ダクト14に主排気ダクト14内に堆積したダス
トを除去するための洗浄弁15が設けられている。ま
た、IC16の後にSE吸入弁17と4E遮断弁18が
設けられている。SE吸入弁17により排気ダクト8と
主排気ダクト14とを分離すると同時にスターティング
エゼクタ7と主排気ダクト14とを分離している。ま
た、4E遮断弁18により6EA12、6EB13と主
排気ダクト14とを分離している。
したダストを除去するための方法を説明する。
弁9およびSE吸入弁17を閉め、スターティングエゼ
クタ7を作動させる。次に第2のステップとして第2S
E遮断弁10を開にし排気ダクト8内を真空排気する。
そして第3のステップとして洗浄弁11を開閉すること
で排気ダクト8内に気体を吸い込むことでダストを吹き
飛ばし除去する。洗浄弁が複数の場合は真空槽1に近い
側から順次開閉する。最後に第4のステップとして第2
SE遮断弁10を閉にした後スターティングエゼクタ7
を止める。
でも排気ダクト8内のダストを除去することは可能であ
るが、一般にRH真空精錬装置の排気装置としてスチー
ムエゼクタを使用することが多いため、第2SE遮断弁
を設けてその閉を確認後にスターティングエゼクタを止
める方が排気ダクト8内への上記の逆流を防ぎダスト付
着を低減でき、より効率的にダストを除去できる。
ト14内の底面に堆積するため、洗浄弁11と洗浄弁1
5は排気ダクトの底面に設置する方がより効果的であ
る。
450Aの排気ダクト8の下面に80Aの洗浄弁11を
5m間隔で設置し、7chに1回の頻度で真空精錬処理
完了後に第1SE遮断弁9とSE吸入弁17を閉め、ス
ターティングエゼクタ7を作動させることで排気ダクト
8内を180torrまで真空排気した状態で真空槽に
近い洗浄弁11から順次5秒間づつ開けた。洗浄弁11
を開けることで空気が排気ダクト内に吸引させ排気ダク
ト8内底面に堆積したダストはスターティングエゼクタ
7側に吸い込まれ排気ダクト8内から除去する。第2S
E遮断弁10を閉にし、その閉を確認後にスターティン
グエゼクタ7を停止する。本発明を3か月間(約180
0ch)実施した結果、第1SE遮断弁9以降の排気ダ
クト8内のダスト除去効率を大幅に向上できた。
化を実現すると共に排ガス装置の圧力損失を低減する。
更に遮断弁以降の排気ダクト内に堆積したダストの除去
効率を向上する。
弁 11…洗浄弁 12…6EA 13…6EB 14…主排気ダクト 15…洗浄弁 16…IC 17…SE吸入弁 18…4E遮断弁
Claims (4)
- 【請求項1】 真空槽と、多段エゼクタを備えた排気ポ
ンプと、前記排気ポンプを前記真空槽に連結する排気ダ
クトと前記排気ポンプの所定のエゼクタと前記真空槽と
の間に設けられた遮断弁と、前記遮断弁と前記所定のエ
ゼクタとの間に設けられた洗浄弁とを有することを特徴
とする真空脱ガス装置の排気タクト内ダスト除去構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の排気ダクト内ダスト除去
構造において、ダスト除去をする排気ダクトの排気ポン
プの前記所定のエゼクタ側に第2の遮断弁を有すること
を特徴とする真空脱ガス装置の排気ダクト内ダスト除去
構造。 - 【請求項3】 請求項1記載の真空脱ガス装置の排気ダ
クト内ダスト除去構造を用いて、前記真空槽側に設けら
れた前記遮断弁を閉め、前記排気ダクトにつながる排気
ポンプの前記所定のエゼクタを作動し洗浄弁を開にし、
あるいは前記洗浄弁が複数の場合は、前記真空槽側から
順次開閉していくことを特徴とする真空脱ガス装置の排
気ダクト内ダスト除去方法。 - 【請求項4】 請求項2記載の真空脱ガス装置の排気ダ
クト内ダスト除去構造を用いて、前記真空槽側に設けら
れた前記第1遮断弁を閉め、排気ポンプの前記所定エゼ
クタ側に設けられた前記第2遮断弁は開け、前記排気ダ
クトにつながる前記所定エゼクタを作動し前記洗浄弁を
弁が複数の場合は、前記真空槽側から順次開閉し、最後
に前記第2遮断弁を閉めた後に前記所定エゼクタを停止
することを特徴とする真空脱ガス装置の排気ダクト内ダ
スト除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14704296A JP3415994B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 真空脱ガス装置の排気ダクト内ダスト除去構造及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH101715A JPH101715A (ja) | 1998-01-06 |
JP3415994B2 true JP3415994B2 (ja) | 2003-06-09 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3415994B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14704296A patent/JP3415994B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH101715A (ja) | 1998-01-06 |
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