JPH0977431A - エレベータのかご室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータかご室の壁を構成する側板の組
立て作業は、かご外側から行う構造になっているため、
狭い昇降路内では困難な作業であった。この作業をかご
内側から行えるようにする。 【解決手段】 隣接する側板１、１同士の接続作業を、
側板端部にＵ字状折曲げ10、10 を設けこれをかご室内側
から目地11で連結するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はエレベータかご室を
構成する側板に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のエレベータかご室の側板の組立方
を図５〜図７を参照して説明する。

【０００３】縦に細長い複数枚の側板１をかご室周囲に
張巡らせてかご室２の壁を構成する。

【０００４】側板１の両端にコの字状の折り曲げ３を形
成する。かごの外側方向に折り曲げた部分にねじ締結の
ための穴４を開けておく。

【０００５】側板同士の接続作業は、かご外側から、穴
４にねじ５を通してナット６で締めて連結していく（図
６）。

【０００６】又、側板と側板の連結部分に目地７を介在
させる場合（図７）は、かご外側から、隣接する側板
１、１の間に目地７を挟み、穴４にねじ５を通し、ナッ
ト６を締めて連結する。

【０００７】このように側板１、１…を組込んで壁を構
成したのち、下部に幅木８を取付ける。これは（図
５）、幅木８のところどころに開けた穴を利用してかご
内側から取付けていく。側板１の組立が完成したら、天
井９を側板の上に下ろしてかご室を組立てる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、側板を
接続してかご室の壁を構成する作業は、かご室外側から
行っているため、狭い昇降路内では、手が届き難く困難
な作業だった。又、足場も悪く暗いため、作業員自身の
危険や、ねじ、工具類等の確保が困難などの問題もあっ
た。

【０００９】そこでこのような困難な作業を解消するた
め、もっと容易に安全に側板接続作業が出来るようにす
ることが強く要望されていた。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は次の手段のいず
れかを用いこれらの課題を解消するものである。

【００１１】第一の手段として、側板１の端部に折曲げ
１０を設ける。隣接する側板の折曲部１０、１０同士を
挟み込むコ字状の目地１１をかご内側から折曲げ部１
０、１０に嵌め込んで隣接する側板１、１を接続する。

【００１２】更に、この接続を確実にするため、上記の
目地１１の側面に突起１２を設けておき、この目地１１
を隣接する側板の折曲げ１０、１０間に嵌め込んだ際、
前記突起１２が側板の折曲げ部分に設けた切り欠き１３
に嵌まり込み、目地の抜け止めとなるようにする。

【００１３】第二の手段として、側板の端部にＺ字状曲
げ１４を設け、隣接するこれらＺ字曲げ１４、１４同士
を重ねて、側板をねじ締結する。このとき、接続により
形成された溝１７に目地１８を嵌め込みねじを隠す。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１〜図４
（参考に図５参照方）により説明する。

【００１５】第一の実施の形態（図１〜図３） 隣接する側板１，１の夫々の両端にＵ字状の折り曲げ１
０を形成する。この側板のＵ字折り曲げ１０、１０同士
を向かい合わせ、コの字状に折り曲げた目地１１をかご
側から挿入して側板１、１を接続する。

【００１６】この目地１０の挿入による接続だけでは、
目地１１が緩んでしまう恐れがあるので、目地の抜け止
めを施す。

【００１７】即ち、側板の折曲げた部分の複数箇所に切
欠き穴１３、１３…を開け、一方目地のこれに対応する
位置に、突起１２、１２…を設けておく。

【００１８】この突起１２のある目地１１を隣接する側
板１，１のＵ字折り曲げ１０、１０の間にかご内側から
挿入することにより、目地の突起１２が側板の穴１３に
入り込み抜け止めとなる。

【００１９】第二の実施の形態（図４） 側板の両端をＺ字状の折り曲げ１４を形成する。Ｚ字の
折り曲げ１４、１４同士が重ね合う部分にはねじ穴１６
を設けておく。このねじ穴１６にねじをかご内側からね
じ込み締結することにより固定する。さらに、この接続
により構成された側板と側板の間の溝１７は、コの字状
に折り曲げた目地１８を埋め込むことにより、ねじ締結
部分を見えなくする。

【００２０】

【発明の効果】本発明によりかごの側板の組付け作業が
かご内側から出来るので、作業が容易で、時間が短縮さ
れ、危険防止にもなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) −本発明による側板連結の説明断面図、
(b)-(a) 図の連結後の図、

【図２】(a) −図１と同一の連結の他の部分の説明断面
図、(b)、(c) −(a) 図の連結組立説明図、

【図３】本発明の目地の斜視図、

【図４】(a) −本発明の他の実施例による側板連結の説
明断面図、

【図５】従来のエレベータかご室の斜視図、

【図６】図５のVI- VI線矢視図

【図７】図６の他の実施例図。

【符号の説明】

１ 側板 ２ かご室 ３ コ字状折り曲げ 10 Ｕ字折り曲げ 11 コ字状目地 12 （目地の）突起 13 切り欠き 14 Ｚ字状折り曲げ 17 溝 18 目地

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の側板を順次連結してなる壁で構
   成したエレベータのかご室において、 前記隣接する側板の端部に夫々Ｕ字形の折り返しを形成
   し、このＵ字形折り返しの端部をかご室内に向けて側板
   を配置し、これら隣接する側板のＵ字形折り返しに、コ
   の字状の目地をかご室内側から嵌め込んで隣接側板同士
   を連結して壁を構成することを特徴とするエレベータの
   かご室。
2. 【請求項２】 前記側板端部のＵ字形折り返しの側面に
   切欠を設け、前記コ字状目地にこの折り返しの切欠部に
   対応する突起を設けて、この目地を嵌め込んだ際の抜け
   止めとしたことを特徴とする請求項１に記載のエレベー
   タのかご室。
3. 【請求項３】 複数枚の側板を順次連結してなる壁で形
   成したエレベータのかご室において、 前記隣接する側板端部をＺ状に折り曲げ、これらＺ字状
   端部同士を重ね合わせ、かご室内側よりねじ締結し、形
   成された溝に目地を嵌め込んで壁を形成したことを特徴
   とするエレベータのかご室。