JPH0974499A - トラッキングフィルターおよびフィルターを使用した信号処理の方法 - Google Patents

トラッキングフィルターおよびフィルターを使用した信号処理の方法

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JPH0974499A
JPH0974499A JP8151395A JP15139596A JPH0974499A JP H0974499 A JPH0974499 A JP H0974499A JP 8151395 A JP8151395 A JP 8151395A JP 15139596 A JP15139596 A JP 15139596A JP H0974499 A JPH0974499 A JP H0974499A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 オーバーシュートおよびリンギングのない早
い整定と収束をおこなう安価なトラッキングフィルター
を提供する。 【解決手段】第1の積分器または第1のアキュムレータ
は、前の反復による出力32の符号が誤差識別器22に
よる入力26に与えられる誤差信号の符号と等しい限
り、識別器22の出力誤差値を増加または減少させるた
めに使用される。第1の積分器出力はリミッタ42によ
って最小および最大値の間の範囲に制限される。もし第
1の積分器の符号が入力の符号と異なると、第1の積分
器またはアキュムレータの内容がはき出される。第1の
積分器または第1のアキュムレータからの出力は、第2
の積分器50または第2のアキュムレータに加えられる
前に、その値をスケーリングするための2進スケーリン
グ44を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全般的にトラッキン
グフィルターに関し、特に誤差およびノイズが存在する
中で信号を平滑化するための長い時定数(低い帯域幅)
を有し、またステップ入力のような持続誤差に要求され
るオーバーシュート無しに短い整定時間を備えたトラッ
キングフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの制御システムの応用において、統
計的測定誤差とノイズを平滑にするために、長い時定数
(低い帯域幅)のフィルターが必要である。同時に、オ
ーバーシュートのない早い整定がステップ入力のような
持続誤差に対して要求される。平滑化の要求を取り扱う
ために、従来のアナログ・タイプ2(2次)トラッキン
グループは、任意の小さい帯域幅で作ることができる。
しかしながら、早い整定を得るためには、オーバーシュ
ートまたはリンギングが通過帯域中に存在する。ダンピ
ングを増加させると、オーバーシュートまたはリンギン
グを減少できるが、過渡応答に対する感受性を増加させ
てしまう。
【0003】2次ループの従来のデジタル的手段は少な
くとも3つの乗算器を必要とする。このデジタル的な手
段はハードウェア指向でありそして比較的高価である。
2次ループのアナログ的手段は少なくとも2つの演算増
幅器とそれに関するトリミング部品を必要とする。チェ
ビシェフ(Chebyshev )フィルターとして知られる1つ
の従来のアナログフィルターは、フィルターの伝送帯域
に非常に小さい等しいリップル状の特徴を有している。
多くの制御システムへの適用においてローパスフィルタ
ーとして適当であるが、高次のフィルターを利用せず
に、早い整定時間を達成することは非常に困難であり、
そのようなフィルターはハードウェア指向で高価であ
る。
【0004】テレビジョンおよびコンピュータグラフィ
ックターミナルのようなビデオ表示システムにおいて、
ディスプレーはビデオ信号の垂直フレームの速度に同期
されなければならない。同期の1つの方法は垂直同期V
SYNC期間の正確な測定を必要とする。VSYNC期
間はVSYNCパルス間に発生する基準クロックパルス
の数をカウントすることによって決定される。典型的に
は、VSYNC期間データはローパスフィルターを通過
させられ、信号上のノイズ、量子化およびチャンネルを
変えることによりまた新チャンネルから新VSYNCパ
ルスを得ることにより発生する特異性に関連する測定誤
差を平滑化する。
【0005】さらに、表示システムの入力源は、別々の
ソースが別々の表示速度を有している事実によって、可
変のVSYNC期間を有する。例えば、NTSCフォー
マット信号は60ヘルツの表示速度、従って16.67
ミリ秒の垂直同期期間を有する。PAL表示システムに
おいては、50ヘルツの表示速度、従って20ミリ秒の
垂直同期期間である。コンピュータグラフィック発生信
号においては、72ヘルツの表示速度が共通であり、そ
れは13.6ミリ秒の垂直同期期間に対応する。
【0006】例えばNTSC信号からPAL信号へのソ
ースの切り替えがあると、垂直同期期間は瞬時に16.
67ミリ秒から20ミリ秒に変化する。表示システムの
チューニング部分に使用される、この期間を表すアナロ
グまたはデジタルトラッキング信号は、16.67ミリ
秒を示す1つの安定レベルから20ミリ秒を示す第2の
安定レベルに『ステップ』する。ローパス帯域フィルタ
ーは、この過渡を平滑化しそしてこの過渡期間の特異性
への応答を避けるために使用される。ここでも、比較的
簡単な典型的で安価なローパスフィルターは遅い整定時
間、オーバーシュートおよびリンギングを有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】低コストで、簡単であ
り、そしてオーバーシュートまたはリンギングがなく、
整定時間が短い、低い帯域のトラッキングフィルターを
提供することが要求されている。低周波数信号の処理
で、オーバーシュートまたはリンギングのない整定時間
の短いフィルターが、表示システムを含む多くの適用に
適している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、オーバーシュ
ートのない早い整定のためにループ誤差がゼロに近づく
と、タイプ2ループからタイプ1ループに変化する安価
なトラッキングフィルターとして技術的利点を達成す
る。フィルター出力とフィルター入力間の誤差レベルを
−1、0または+1に量子化するように誤差識別器が利
用される。タイプ2ループの減衰利得は1にセットさ
れ、それによりデジタルの実施例においては、量子化お
よび1の減衰利得により、増加または減少のみを使用す
るアキュムレータ中の積分を行わせる。低い減衰利得は
早い収束に対し不足減衰ループ応答を与える。オーバー
シュートを防止するために、デジタル的実施例のアキュ
ムレータ、およびアナログ実施例の積分器はその出力お
よび誤差が調和しない時にその出力をはき出す。第2の
積分器(アキュムレータ)にスケーリングを加える前
に、第1の積分器(アキュムレータ)をスケーリング
(2n で割る)するために、切り捨てを含む2進スケー
リングが使用される。第1の積分器(アキュムレータ)
出力は制限されており、けっして十分なレベルまでは積
分しないので、ステップ入力による誤差が持続状態から
統計的状態(ノイズの変動)に変化するにつれ、スケー
リングの切り捨ておよびはき出しによってタイプ2から
タイプ1ループへの変化が起こる。フィルターは乗算器
を使用せず、持続した誤差状態に対する早い収束を有
し、そして長い時定数フィルタリング用のタイプ1であ
る。
【0009】本発明に従うフィルターはハードウェア中
で別個のアナログフィルターとして、または制御器を使
用したソフトウェア中でデジタル的に実施できる。フィ
ルターは、フィルター入力信号およびフィルターの出力
からのフィードバック信号を受信し、そしてその差を示
す第1の信号を提供する第1の回路を有する。誤差識別
器/量子化器が第1の信号の符号を示す第1の出力を提
供する。識別器の第1の出力を受信する入力を有する第
1の積分器が第2の信号をその出力に提供する。さらに
第1の積分器は、その第2の信号の符号が受信した第1
の信号の符号と異なる時に所定の値、好ましくはゼロに
その第2の信号をリセットする。デジタル式では、この
第1の積分器は、その出力の符号がその入力の符号と反
対の時にその内容をはき出すアキュムレータである。第
2の回路が第1の積分器からの第2の信号を誤差識別器
からの第1の出力に加え、そしてこの付加を示す第3の
信号を発生する。代替として、第2の回路は誤差の大き
さを示す誤差識別器からの第2の信号を加えることもで
きる。好ましくは、識別器の第2の信号の大きさは、第
1の回路の第1の信号が所定の値の範囲内にある時、第
1の回路の第1の信号に等しい。すなわち、第1の回路
へに入力信号とフィードバック信号との差(誤差)が大
きな差である時、第1の回路の第1の信号に関する識別
器の第2出力が、反復毎のフィルターの積分を制限する
ために所定の最大および最小値に制限される。第2の積
分器はこの第3の信号を積分し、そしてその出力をフィ
ルター出力に提供する。
【0010】本発明の実施例においては、フィルターは
さらにスケーリングを提供するために第1の積分器の第
2の信号を受信する切り捨てを備えた整数割り算回路を
有する。この回路は第2の信号を整数割り算し、そして
切り捨てした整数割り算第2信号を加算のための第2の
回路に出力する。これにより、第1の積分器(アキュム
レータ)のいくつかの反復が、整数割り算回路の出力が
増加する前に、要求される。
【0011】デジタル的実施例においては、このフィル
ターが、例えば、マイクロコントローラを使用したソフ
トウェア中で実現される時、本発明の方法は、フィルタ
ー入力の入力信号からフィルター出力のフィードバック
信号を減算してそれらの差に関する差(誤差)信号を発
生させる段階を有する。次に、この差信号の符号が決定
される。第1のアキュムレータはこの差信号の符号に対
応して増加または減少する。しかしながら、もし差信号
の符号がアキュムレータの前の出力信号の符号と異なる
ときには、アキュムレータは所定の値にリセットされ、
好ましくは、はき出され、そしてゼロに戻る。すなわ
ち、アキュムレータは、その入力信号の符号が前の反復
によるその出力信号の符号とは異なると決定されるま
で、切り捨てと共に累積を継続し、なおその時にはアキ
ュムレータはその内容をはき出す。
【0012】第1のアキュムレータ出力信号はこの差信
号に加えられ、そして合算が第2のアキュムレータに送
られる。第2のアキュムレータの出力はフィルター出力
に提供される。好ましくは、第1のアキュムレータ出力
信号の、切り捨てを伴う、整数割り算操作は、スケーリ
ングを提供するためにこの信号を差信号加算する以前
に、実行される。この差信号は減衰利得を提供する。ア
キュムレータは積分器として機能し、それにより、アキ
ュムレータの内容の符号が第1のアキュムレータの入力
に与えられる差信号の符号と異なる時に、第1のアキュ
ムレータの内容がはき出される。これはオーバーシュー
トを最小にし、それにより、整数割り算回路による切り
捨ておよびはき出しによって、フィルターがタイプ2ル
ープから長時間定数フィルター用のタイプ1ループに変
化する。乗算器は装置されず、そしてフィルターは維持
された誤差状態に対する収束を達成する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、アナログ回路
として実施される本発明の1実施例のトラッキングフィ
ルター10が示される。フィルター入力がライン12で
受信され、フィルターの出力は出力ライン14に得られ
る。フィードバック信号が出力ライン14からフィード
バックライン16に与えられ、ライン16のフィードバ
ック信号は18で演算増幅器を使用するようにライン1
2の入力信号から差し引かれる。これら2つの信号の差
(誤差)が誤差識別器/量子化器22に向かうライン2
0に提供される。誤差識別器/量子化器22は、ライン
20に与えられる差信号の符号に対応する符号−1、0
または+1を有する単位出力を与える。もしライン20
の差信号が正の符号の場合、+1単位の出力が出力ライ
ン24に得られる。ライン20に差信号が無いと、すな
わち、ライン12の入力信号とライン14の出力信号が
等しいと、誤差識別器22の出力は0である。もしライ
ン20の差信号の符号が負の符号の場合、−1単位の出
力が出力ライン24に得られる。
【0014】もしフィルター10が、ディスプレーシス
テムで処理されているデータに関する垂直同期VSYN
Cパルスの時間長を表すアナログを処理するために使用
される場合、誤差識別器/量子化器22によって提供さ
れる単位は同様に時間の単位である。もしライン12で
与えられる入力信号の値が約16.67ミリ秒のVSY
NC期間に対応する場合、なお、これは典型的なNYS
C信号で60ヘルツの表示速度に対応するVSYNC期
間であるが、ライン24の単位ステップ出力は約0.4
ミリ秒である。
【0015】このライン24の単位出力は、例えば差動
増幅器である第1の積分器30の入力26に与えられ
る。積分器30の出力はライン32に与えられ、出力は
ライン34上に比較回路38へのフィードバックとして
与えられる。回路38はまた図示のように積分器30の
入力26につながれる。回路38は第1の積分器30の
入力の符号と積分器30の出力信号の符号を比較し、も
し符号が適合しない時、すなわち互いに反対のときは、
第1の積分器30にその内容を捨てさせる、すなわちそ
の出力を所定の0値に戻させる。もし、反対に、ライン
26の入力信号の符号が積分器30の出力信号の符号と
同一の場合、回路38はなにもせず、積分器30に信号
積分を継続させる。
【0016】積分器30の出力はまず、1対のツェナー
ダイオードのようなリミッター42に向かうライン40
に与えられ、このリミッター42は積分器出力の範囲を
制限する。リミッター42の出力はつぎに、44で示
す、切り捨てを備えた整数割り算回路に向かうライン4
3に与えられる。好適実施例においては、この整数割り
算回路44は好ましくは4で割る回路である。したがっ
て、ライン48にのみ与えられる整数割り算回路44の
出力は、入力ライン40にあたえられる4毎の増加に対
して1単位を増加させる。この整数割り算回路44は切
り捨てとともに2進スケールを使用し、第1の積分器の
値が50で示す第2の積分器に加えられる前に、それを
スケーリングする。
【0017】ライン20の差信号の大きさと符号に関連
する出力信号が、誤差識別器22によって、単位減衰利
得を提供する単位利得増幅器54に向かうライン52上
に提供される。この出力は最大8単位、最小−8単位を
有し、この出力は、これがその範囲内に入っている場
合、ライン20の差信号に比例している。別の実施例に
おいては、所望の場合にはライン52に代えて、ライン
24が増幅器54に接続される。増幅器54の出力はラ
イン56に与えられ、60において整数割り算回路44
の出力と合算される。この合算出力はライン62から第
2の積分器50の入力に提供される。
【0018】図3のフロー図に関する簡単な例によって
示されるように、フィルター入力ライン12に大きいス
テップ入力が与えられると、フィルターの出力14は、
入力ライン48および56に与えられた値の合算60に
よって、入力に適合するように敏速に跳ね上がる。ルー
プの各反復に対して、ライン56で与えられる単位ダン
ピング利得により、少なくとも1単位が加えられる。出
力値への敏速な跳ね上がりを達成するために、積分器3
0は、制限を設けて、ライン26の入力信号を積分し続
け、この積分された信号がまず切り捨てによって整数割
り算回路44で割算され、そして60で合算される。結
局、ライン48の出力信号は、第1の積分器30が積分
することを許可される時に60における主要な信号とし
て寄与する、すなわち、これによって回路38は入力信
号および出力信号の符号が一致するか否かを判定する。
【0019】一度フィルター10が、はじめ、入力信号
と等しいかまたは通常僅かに大きい出力信号を達成する
と、フィルターライン16から18に与えられる出力は
誤差識別器22の値を変化させる。この時、ライン26
の入力信号および32に与えられる出力信号の符号は一
致せず、すなわちそれらは反対となり、第1の積分器3
0はそのリセット出力0を有する。この反復の間、−1
の単位値のみがダンピング利得増幅器54によって合算
回路60に印加され、整数割り算回路44が寄与しなく
なる。そこで第2の積分器50が1単位だけ14におけ
る出力を減少させる。
【0020】もしオーバーシュートがあると、誤差−1
が残り、そして16.67ミリ秒から20ミリ秒に出力
を跳ね上げた前述のアルゴリズムが、今度は同様に入力
および出力値が同一となるまで、すなわち、20ミリ秒
を示す単位値になるまで、出力を減少させる。第1の積
分器30および整数割り算回路44の重み付けによっ
て、出力14の値が20ミリ秒を僅かに越えて振れるか
もしれないので、出力が20ミリ秒に戻る前に、いくつ
かの反復が必要かもしれない。もし4回の反復が必要な
場合、4番目の反復で、44で示す4で割る整数器が実
行され、そして48の出力に寄与するが、それは56上
のダンピング入力単位のように負の符号を有している。
60からの出力は、積分器50が14の出力を20ミリ
秒を示す値に戻すように働く。平衡状態として、第2積
分器50の出力は、増幅器54からの減衰利得により、
20ミリ秒を示す値の前後でふれるであろう。第1の積
分器30は入出力信号の符号が反対であり続ける時は働
いていない状態を続ける。第1の積分器30が機能上作
動しないと、第2の積分器50のみが使用され、そして
フィルターはタイプ2ループからタイプ1ループに変化
する。
【0021】図2を参照すると、マイクロコントローラ
を使用し、80で示すデジタルで実施した好適実施例の
ブロック図が示されている。図1のアナログフィルター
に比較して、全ての信号処理がデジタル的にソフトウエ
アで行われ、アキュムレータ82が第1の積分器30と
して利用され、そして、アキュムレータ88が第2の積
分器50として利用されている。第1のアキュムレータ
は全体的に82で表され、84で示すアキュムレータ制
御器を有している。制御器84は−128から+127
の範囲にアキュムレータを制限し、そしてアキュムレー
タ82の内容の符号と85でその入力に与えられた誤差
の符号が反対である場合、アキュムレータ82の内容を
ダンプする。両アキュムレータ82および88はラッチ
を有する加算器から成る。アキュムレータ88は常に実
行され、そして90の合算値に依存して増加または減少
する。また、アキュムレータ82はその入力および出力
がその反復において一致する時にのみ増加または減少す
る。増加またはラッチのためにアキュムレータにより多
くの時間が許されると、出力ライン92から整数割り算
回路94への出力がより大きくなり、したがって、90
で合算される寄与がより大きくなる。
【0022】誤差識別器/量子化器96は、加算器98
によってライン99に与えられる差(誤差)信号に符号
およびスケール化された大きさが対応する出力信号をラ
イン97上に与える。ライン97上の出力の最小および
最大単位値はそれぞれ、−8と+8単位である。したが
って、もし99上の差が入力ライン20上の8単位より
も大きいかまたは等しいと、97の出力は8単位であろ
う。もしこの差が−8単位と等しいかまたは小さいと、
97の単位値は−8単位である。もちろん、これらの最
小および最大単位値は8以外であることもでき、本発明
においては制限は推論されるべきでない。むしろ、基準
増分/減分値がアキュムレータ88によって各反復毎に
合算されるように、最大および最小単位値が選択され
る。段階入力のように、フィルターの入力がかなり変化
すると、アキュムレータ88の累積の大部分がアキュム
レータ82の出力によって、その出力が整数分割回路9
4で分割された後に、与えられる。
【0023】図示のために、60ヘルツフレーム率に対
応する16.67ミリ秒のVSYNC期間を示している
デジタル入力信号について、もし各クロックパルスが
0.4マイクロ秒を示す2.5メガヘルツのクロックが
使用されるとすると、42,667単位のデジタル入力
信号が加算器98に与えられる。もし98の入力が20
ミリ秒のVSYNC期間を示すべき場合は、この例では
50,000単位のデジタル入力を示すことになるが、
14の出力はまずゆっくりと増分し、そして次にアキュ
ムレータ82の内容が最大累積値127まで増加するに
つれて、一層早くなる。4で割る回路94によって、9
0におけるアキュムレータ82からの最大増加寄与は3
1単位または12.4ミリ秒である。97上のダンピン
グループからの最大増加値は、15.6マイクロ秒の合
計増加について8単位または3.2マイクロ秒である。
【0024】フィルター80の変化応答をさらに示すた
め、フィルターの動作のフロー図を第3図に示し、以下
に詳しく説明する。ステップ102において、信号ER
RORが、加算器98によって、出力14のSMOOT
H信号の入力12の入力信号RAWとの差として決定さ
れる。ステップ104において、誤差識別器96が、E
RROR値がゼロに等しいか否かを決定する。もしER
RORの値がゼロの場合、SMOOTHのフィルター出
力はステップ105において前の値に加えて4で割られ
た切り捨てアキュムレータ82の値を含むように増加さ
れる。従って、もしRAW入力の値が変化しない場合、
14におけるSMOOTHの出力値は、アキュムレータ
82がゼロの値である時、すなわちACCがゼロの時、
同一のままである。
【0025】ステップ106において、ERRORの値
がゼロであることが判定できない場合、識別器96によ
って見られる99でのERRORの符号が決定される。
もしERROR符号が負の場合、ERROR値が−12
7単位以下であるか否かを決定するために、ステップ1
08があらかじめ形成されている。もし−127以下な
ら、ERROR値はステップ110で−127である。
そうでなければ、ERROR値はそのままである。ステ
ップ112において、デルタ値DELが16で割ったE
RROR値に等しい−1にセットされる。ERROR値
の最小が−127であるので、DELの最小値は−8で
ある。アキュムレータ88のSMOOTH出力値はその
時には前の値にデルタ値DELを加えたものと等しくな
るようにセットされる。
【0026】次に、ステップ114で、アキュムレータ
82の内容ACCの符号が決定される。アキュムレータ
82の先の反復からのACCの符号が正であって、かつ
識別器96によって与えられるERRORの符号がその
時に負の場合、これら2つの間の符号には違いが存在す
る。したがって、アキュムレータ82中のACCの値が
0にセットされ、そしてその内容はステップ116では
きだされる。しかしながら、ステップ114で、先の反
復からのアキュムレータACCの符号がなお負の場合、
ステップ120が実行され、アキュムレータ内容ACC
が1単位だけ減分される。次に、アキュムレータ値AC
Cが許容最小値である−128単位以下であるか否かを
決定するために、ステップ122が実行される。もしそ
うなら、アキュムレータ値ACCは−128に維持され
る。もしそうでないと、アキュムレータ値ACCはその
ままに置かれ、ステップ105が実行される。4で割っ
たACCの整数値は端数を切り捨てられたSMOOTH
の前の値に加えられる。もしACCが4またはそれ以上
のとき、SMOOTHの新たな値が確立される。
【0027】ステップ106を再び参照すると、ERR
ORの符号が正であると決定されると、ERRORの値
が127より大きいか否かを決定するために、ステップ
130が実行される。もしそうなら、ERROR値はス
テップ132で127に維持される。次に、ステップ1
34が実行され、デルタ値DELがERROR割る16
に1を足した値となるように設定される。このように、
この値についての最大値DELは+8である。SMOO
TH値はその以前の値にこのデルタ値DELを加えたも
のに等しくなるまで増加する。次にステップ138にお
いて、前の反復によるアキュムレータ82のACCの符
号が決定される。もし今正であるACCの入力符号につ
いてそれが負の場合、ACCの値はステップ116にお
いてゼロになるようリセットされ、そして内容が掃き出
される。もし前の反復によるACCの符号がまた正であ
ると、アキュムレータ値ACCステップ140で1単位
増加する。ステップ142において、ACCの値が12
7単位以上か否かが決定される。もしそうなら、ACC
の値は127に維持される。もし違うなら、ACCの値
はそのままにされる。次に、SMOOTH値がそれに4
で割ったACCの整数値を加えたものに等しくなるよう
に、105が形成されている。
【0028】大きいステップ入力に対し、アキュムレー
タACCの値が増加し続けまたはフィルターの各反復毎
に減少し続け、SMOOTHの最大増加が39、すなわ
ち127を4で割った切り捨て整数値に、加算器90に
向かう97上の掃き出し利得部分による8単位を加えた
ものであることが理解できる。フィルター出力SMOO
THが入力値RAWまでまたはそれを越えるまで増加ま
たは減少してしまうと、つぎの反復の間に、アキュムレ
ータ制御器84は、86における入力の誤差符号が前の
反復によるアキュムレータ82中のACCの符号と異な
ることを決定し、したがってその内容を掃き出す。この
反復に対し、+8または−8単位のみが掃き出し利得部
分によってライン90上に加えられる。もしライン14
の出力SMOOTHが2−3単位以上入力値RAWを越
えて振れる場合、フィルターの次の反復により、ゼロで
ない値が整数割り算回路94によって与えられようにア
キュムレータ82の内容ACCが増加または減少させら
れ、このよううにしてライン14の出力SMOOTHが
ライン12の入力信号RAWにより早く等しくなるよう
に寄与する。
【0029】フィルターが、ステップ入力で表した場合
に、最小のアンダーシュートで如何に敏速に変化しそし
て立ち上がるかをしめすため、図4を参照する。時間T
0 からT1 で97上の減衰利得DELのみがフィルター
出力のみが増加に寄与する。時間T1 からT2 で、アキ
ュムレータ値ACCが最大値127まで増加し続け、そ
して立ち上がりに寄与する。時間T2 においてアキュム
レータ82の値ACCが127に等しくなり、そして切
り捨てがなされる整数割り算回路94の出力が31単位
である。これら31単位に97上の減衰利得による8単
位を加えた合計39単位、および時間T2 からT3 の傾
斜が39単位である。時間T3 において、SMOOTH
の出力値は入力値RAWに等しいかそれを越え、そして
次の反復において、アキュムレータ82の内容はダンプ
される。図示のように、前の反復の間にアキュムレータ
82の寄与が十分大きくてSMOOTHの新たな値が入
力値RAWを僅かに越えてしまう場合、フィルターの出
力値は僅かにオーバーシュートする。時間T3 からT4
で、SMOOTHの出力値が入力値RAWに等しくなる
まで、SMOOTHは減少する。出力値SMOOTHが
入力値RAWに適合するまで、アキュムレータ82が主
に寄与する。
【0030】図4から分かるように、変化曲線の傾きは
敏速に反復当たり39単位に到達し、したがって早い応
答時間を提供し出力信号の入力信号への収束を敏速に達
成する。この収束の期間はTt として示される。16.
67ミリ秒を表すデジタルカウントから20ミリ秒を表
すカウントに行くために、Tt の期間は約5.5秒であ
る。この早い収束時間が最小のオーバーシュートで達成
されることが理解できる。
【0031】以下の表1を参照すると、入力としての反
復毎のフィルター出力SMOOTHの値は16.67ミ
リ秒に対応する41,667カウントから20ミリ秒に
対応する50,000カウントに変わる。
【0032】最初、SMOOTHのカウント値が、図4
の時間T0 からT1 に対応する減衰利得によってのみ増
加することが分かる。この増加は時間T1 からT2 に対
応して、そして主に反復によりSMOOTHを39単位
まで増加させる時間T2 からT3 に対応して大きくな
る。最終の幾つかの反復の間に、出力SMOOTHが早
い収束のため入力RAWに等しくなるよう低下されるこ
とが分かる。
【0033】
【表1】 時刻(SEC) SMOOTHの期間 SMOOTHの期間 (カウント数) (MS) 0.00 41667 16.667 0.02 41675 16.670 0.04 41683 16.673 0.06 41691 16.676 0.08 41700 16.680 0.10 41709 16.684 0.12 41718 16.687 0.14 41727 16.691 0.16 41737 16.695 0.18 41747 16.699 0.20 41757 16.703 0.22 41767 16.707
【0034】
【表2】 表1のつづき 0.24 41778 16.711 0.26 41789 16.716 0.28 41800 16.720 0.30 41811 16.724 0.32 41823 16.729 0.34 41835 16.734 0.36 41847 16.739 0.38 41859 16.744 0.40 41872 16.749 0.42 41885 16.754 0.44 41898 16.759 0.46 41911 16.764 0.48 41925 16.770 0.50 41939 16.776 0.52 41953 16.781 0.54 41967 16.787 0.56 41982 16.793 0.58 41997 16.799 0.60 42012 16.805 0.62 42027 16.811 0.64 42043 16.817 0.66 42059 16.824 0.68 42075 16.830 0.70 42091 16.836 0.72 42108 16.843 0.74 42125 16.850
【0035】
【表3】 表1のつづき 0.76 42142 16.857 0.78 42159 16.864 0.80 42177 16.871 0.82 42195 16.878 0.84 42213 16.885 0.86 42231 16.892 0.88 42250 16.900 0.90 42269 16.908 0.92 42288 16.915 0.94 42307 16.923 0.96 42327 16.931 0.98 42347 16.939 1.00 42367 16.947 1.02 42387 16.955 1.04 42408 16.963 1.06 42429 16.972 1.08 42450 16.980 1.10 42471 16.988 1.12 42493 16.997 1.14 42515 17.006 1.16 42537 17.015 1.18 42559 17.024 1.20 42582 17.033 1.22 42605 17.042 1.24 42628 17.051 1.26 42651 17.060
【0036】
【表4】 表1のつづき 1.28 42675 17.070 1.30 42699 17.080 1.32 42723 17.089 1.34 42747 17.099 1.36 42772 17.109 1.38 42797 17.119 1.40 42822 17.129 1.42 42847 17.139 1.44 42873 17.149 1.46 42899 17.160 1.48 42925 17.170 1.50 42951 17.180 1.52 42978 17.191 1.54 43005 17.202 1.56 43032 17.213 1.58 43059 17.224 1.60 43087 17.235 1.62 43115 17.246 1.64 43143 17.257 1.66 43171 17.268 1.68 43200 17.280 1.70 43229 17.292 1.72 43258 17.303 1.74 43287 17.315 1.76 43317 17.327 1.78 43347 17.339
【0037】
【表5】 表1のつづき 1.80 43377 17.351 1.82 43407 17.363 1.84 43438 17.375 1.86 43469 17.388 1.88 43500 17.400 1.90 43531 17.412 1.92 43563 17.425 1.94 43595 17.438 1.96 43627 17.451 1.98 43659 17.464 2.00 43692 17.477 2.02 43725 17.490 2.04 43758 17.503 2.06 43791 17.516 2.08 43825 17.530 2.10 43859 17.544 2.12 43893 17.557 2.14 43927 17.571 2.16 43962 17.585 2.18 43997 17.599 2.20 44032 17.613 2.22 44067 17.627 2.24 44103 17.641 2.26 44139 17.656 2.28 44175 17.670 2.30 44211 17.684
【0038】
【表6】 表1のつづき 2.32 44248 17.699 2.34 44285 17.714 2.36 44322 17.729 2.38 44359 17.744 2.40 44397 17.759 2.42 44435 17.774 2.44 44473 17.789 2.46 44511 17.804 2.48 44550 17.820 2.50 44589 17.836 2.52 44628 17.851 2.54 44667 17.867 2.56 44706 17.882 2.58 44745 17.898 2.60 44784 17.914 2.62 44823 17.929 2.64 44862 17.945 2.66 44901 17.960 2.68 44940 17.976 2.70 44979 17.992 2.72 45018 18.007 2.74 45057 18.023 2.76 45096 18.038 2.78 45135 18.054 2.80 45174 18.070 4.86 49191 19.676
【0039】
【表7】 表1のつづき 4.88 49230 19.692 4.90 49269 19.708 4.92 49308 19.723 4.94 49347 19.739 4.96 49386 19.754 4.98 49425 19.770 5.00 49464 19.786 5.02 49503 19.801 5.04 49542 19.817 5.06 49581 19.832 5.08 49620 19.848 5.10 49659 19.864 5.12 49698 19.879 5.14 49737 19.895 5.16 49776 19.910 5.18 49815 19.926 5.20 49854 19.942 5.22 49893 19.957 5.24 49931 19.972 5.26 49967 19.987 5.28 50001 20.000 5.30 50000 20.000 5.32 50000 20.000 5.34 50000 20.000 5.36 50000 20.000 5.38 50000 20.000
【0040】
【表8】 表1のつづき 5.40 50000 20.000 5.42 50000 20.000 5.44 50000 20.000 5.46 50000 20.000 5.48 50000 20.000 5.50 50000 20.000
【0041】要約すると、本発明に従うフィルターは別
個のアナログ回路として、またはマイクロコントローラ
を使用するソフトウェア中にデジタル的に装填されて実
現される。第1の積分器、場合によってアキュムレータ
は、その積分器またはアキュムレータに与えられる誤差
の符号が先の反復によるその出力の符号に調和しなくな
ると、掃き出される。これはオーバーシュートを防止す
る。リミッターが積分器/アキュムレータ出力の範囲を
制限する。整数割り算回路が、第2の積分器またはアキ
ュムレータに加えられる前に、積分器またはアキュムレ
ータの値の2進スケーリングを、切り捨てとともに、提
供する。第1のアキュムレータまたは第1の積分器の出
力の掃き出しにより、識別器からの誤差がゼロに近づい
た時にタイプ2のループからタイプ1のループにフィル
ターを変化させる。正の誤差、負の誤差または誤差なし
のいずれかのレベルに量子化するために、誤差識別器が
また使用される。第1の積分器または第1のアキュムレ
ータがこの誤差符号に応答する。第2の積分器または第
2のアキュムレータがさらに使用されている。第1のア
キュムレータまたは第1の積分器は、図4に示しまた表
1に示すように、次の積分の間、大きな重みで大きい単
位ステップ入力に寄与する。
【0042】本発明のフィルターは容易にそして安価に
ハードウェアおよびソフトウェアに実現でき、表示シス
テム用のVSYNC入力のフィルタリングに良好に適合
し、また他の制御システムに適合する。
【0043】本発明は特定の実施例について説明された
が、本出願を読んだ当業者には多くの変更および修正が
明らかである。それゆえ、付随の特許請求の範囲は選考
技術に鑑みそのような変更修正を広く含むものである。
【0044】以上の説明に関して以下の項を開示する。 (1)入力および出力を有するフィルターであって、
(イ)前記フィルターの入力からの入力信号および前記
フィルターの出力からのフィードバック信号を受信し、
そしてその差を示す第1の信号を提供する第1の回路、
(ロ)前記第1の信号の符号を示す第1の出力を提供す
る誤差識別器、(ハ)前記識別器の第1の出力を受信す
る入力を有する第1の積分器であって、前記第1の積分
器は第2の信号をその出力に提供し、そして前記第2の
信号の符号が前記受信した識別第1出力の符号と異なる
時に所定の値に前記第2の信号をリセットする第1の積
分器、(ニ)前記第1の積分器からの第2の信号および
前記誤差識別器からの前記第1の出力を加え、そして前
記の付加を示す第3の信号を発生する第2の回路、およ
び(ホ)前記第2の回路から前記第3の信号を受信する
入力を有し、そしてフィルター出力に接続された出力を
有する第2の積分器を有する前記のフィルター。
【0045】(2)前記第1の積分器の第2信号を受信
しそして前記第2信号に整数割り算を実行し、そして前
記整数割りされた第2信号を前記第2の回路に出力する
整数割り算回路をさらに有する(1)記載のフィルタ
ー。
【0046】(3)前記誤差識別器の第1の出力がまた
第1の回路の第1信号の大きさに関連する大きさを有す
る(1)記載のフィルター。
【0047】(4)前記第1の回路の第1信号が所定の
値以下の時、前記誤差識別器の第1の出力の大きさが前
記第1の回路の第1信号の大きさに等しい(3)記載の
フィルター。
【0048】(5)前記第1の積分器の第2の信号の大
きさを所定の大きさに制限するリミッタ回路をさらに有
する(1)記載のフィルター。
【0049】(6)入力および出力を有するフィルター
を使用した信号処理の方法であって、(イ)フィルター
入力の入力信号からフィルター出力のフィードバック信
号を減算してそれらの差に関する差信号を発生させ、
(ロ)前記差の符号を決定し、(ハ)第1のアキュムレ
ータ出力信号を提供するために前記差の符号に対応する
第1のアキュムレータを増加または減少させ、しかし、
もし差の符号が前記前の第1のアキュムレータ出力信号
の符号と異なるときには前記第1のアキュムレータ出力
信号をリセットし、(ニ)前記第1のアキュムレータ出
力信号を前記差信号に加えて加算信号を発生させ、
(ホ)その入力に与えられる前記加算信号を有しそして
フィルター出力に出力を提供する第2のアキュムレータ
を増加させ、そして(ヘ)前記ステップ(イ)から
(ホ)を繰り返すことを有する方法。
【0050】(7)前記(ニ)のステップで前記差信号
に加算されるまえの前記ステップ(ハ)において前記第
1のアキュムレータ出力信号の整数割り算を実行するス
テップをさらに有する(6)項記載の方法。
【0051】(8)前記第1のアキュムレータ内容の符
号が前記第1のアキュムレータに与えられる前記差信号
の符号と異なるとき、前記ステップ(ハ)における前記
第1のアキュムレータの内容を掃き出させるステップを
さらに有する(6)項記載の方法。
【0052】(9)前記第1のアキュムレータ出力信号
の値を所定の値に制限するステップを有する(6)項記
載の方法。
【0053】(10)オーバーシュートおよびリンギン
グのない早い整定と収束のためにループ誤差がゼロに近
づくにつれタイプ2ループからタイプ1ループに変化す
るトラッキングフィルター10、80。フィルターはハ
ードウェア中のアナログ回路10で、またはソフトウェ
ア中でデジタル的80のいずれかで実施される。第1の
積分器または第1のアキュムレータは、前の反復による
出力32の符号が誤差識別器22、96による入力26
に与えられる誤差信号の符号と等しい限り、識別器2
2、96の出力誤差値を増加または減少させるために使
用される。第1の積分器出力はリミッタ42によって最
小および最大値の間の範囲に制限される。もし第1の積
分器の符号が入力の符号と異なると、第1の積分器また
はアキュムレータの内容がはき出される。第1の積分器
または第1のアキュムレータからの出力は、第2の積分
器50または第2のアキュムレータ88に加えられる前
に、その値をスケーリングするための2進スケーリング
44、94を有する。
【0054】関連出願 以下の同一出願人の出願を引用する。 出願番号 名称 出願日 TI-20669 低コスト位相ロックモータ制御法 95年6月13日 (代理人のケース番号) およびアーキテクチャー
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ回路として示された本発明の好適実施
例に従うトラッキングフィルターのブロック図。
【図2】マイクロコントローラを用いたソフトウェアで
実施したフィルターのデジタル式好適実施例のブロック
図。
【図3】図2に示したデジタルトラッキングフィルター
のフローチャート図であり、アキュムレータの入力およ
び出力の符号が異なる時、第1のアキュムレータの内容
がはき出される。
【図4】ステップ入力に比較したフィルター応答の図式
図であり、フィルター出力は入力信号に適合するように
敏速に立ち上がり、そして最小のオーバーシュートで早
い設定時間を有する。
【符号の説明】
10、80 トラッキングフィルター 22、96 誤差識別器 26 入力 30 第1の積分器 32 出力 42 リミッタ 44、94 2進スケーリング 50 第2の積分器 82 第1のアキュムレータ 88 第2のアキュムレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力および出力を有するフィルターであ
    って、 (イ)前記フィルターの入力からの入力信号および前記
    フィルターの出力からのフィードバック信号を受信し、
    そしてその差を示す第1の信号を提供する第1の回路
    と、 (ロ)前記第1の信号の符号を示す第1の出力を提供す
    る誤差識別器と、 (ハ)前記識別器の第1の出力を受信する入力を有する
    第1の積分器であって、前記第1の積分器は第2の信号
    をその出力に提供し、そして前記第2の信号の符号が前
    記受信した識別器第1出力の符号と異なる時に所定の値
    に前記第2の信号をリセットする第1の積分器と、 (ニ)前記第1の積分器からの第2の信号および前記誤
    差識別器からの前記第1の出力を加算し、そして前記の
    加算を示す第3の信号を発生する第2の回路と、 (ホ)前記第2の回路から前記第3の信号を受信する入
    力を有し、そしてフィルター出力に接続された出力を有
    する第2の積分器と、 を含むフィルター。
  2. 【請求項2】 入力および出力を有するフィルターを使
    用した信号処理の方法であって、 (イ)フィルター入力の入力信号からフィルター出力の
    フィードバック信号を減算してそれらの差に関する差信
    号を発生させる段階と、 (ロ)前記差の符号を決定する段階と、 (ハ)第1のアキュムレータ出力信号を提供するために
    前記差の符号に対応する第1のアキュムレータを増加ま
    たは減少させ、しかし、もし差の符号が前記前の第1の
    アキュムレータ出力信号の符号と異なるときには前記第
    1のアキュムレータ出力信号をリセットする段階と、 (ニ)前記第1のアキュムレータ出力信号を前記差信号
    に加えて加算信号を発生させる段階と、 (ホ)その入力に与えられる前記加算信号を有しそして
    フィルター出力に出力を提供する第2のアキュムレータ
    を増加させる段階と、 (ヘ)前記ステップ(イ)から(ホ)を繰り返す段階
    と、 を含む方法。
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