JPH0927747A - ディジタルpll回路 - Google Patents

ディジタルpll回路

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JPH0927747A
JPH0927747A JP7175096A JP17509695A JPH0927747A JP H0927747 A JPH0927747 A JP H0927747A JP 7175096 A JP7175096 A JP 7175096A JP 17509695 A JP17509695 A JP 17509695A JP H0927747 A JPH0927747 A JP H0927747A
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frequency
division ratio
circuit
frequency division
clock
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JP7175096A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kubodera
淳 窪寺
Masahiro Ashi
賢浩 芦
Toyohei Horiuchi
豊平 堀内
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Hitachi Ltd
Hitachi Information Technology Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Communication Systems Inc
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いジッタ抑圧特性を持ったディジタルPL
L回路を提供すること。 【構成】 位相比較を正規化し、nbitの位相差デー
タとして比較周波数の時間間隔でサンプリングし、基本
時間の間データの加算平均を求め、この加算平均結果を
基本時間の位相差データとすることで、入力基準クロッ
クの位相変調を或る程度吸収する。次に、積分フィルタ
回路において、位相差データの時間積分を行なって、急
激な位相変調によって発生する基準クロックの揺れを吸
収する。次に、基本時間当たりの最大制御回数の確認を
行ない、この回数を上回る積分結果が得られたときは、
最大制御回数を出力する事で、分周比制御実行間隔の最
小間隔を保証する。次に、積分結果を入力された割算回
路は、本データによってもたらされる基本時間当たりの
分周比制御回数情報を、単位時間内に均等に設定した分
周比制御データを生成し、この制御データで分周比制御
回路を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非同期ディジタル通信
装置における基準クロック抽出用のディジタルPLL回
路に係り、特に、基準クロックが大きな位相変調を発生
するインタフェース回路の出力クロック抽出に用いて好
適なディジタルPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】「電子情報学会論文誌」;VOL.J78-B-I,
NO.1;january 1995 に掲載されている“非整数分周器を
用いた広帯域ディジタル位相同期ループ”に開示されて
いるように、従来技術におけるディジタルPLL方式
は、受信信号よりタイミングクロックを抽出し、装置内
のメモリに書き込み、装置内のクロックで読み直すとい
った、受信信号の再生用として用いられていたため、P
LL出力クロックに対して、厳しい制限を課していな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術によるディジタルPLL方式は、受信信号よりタイ
ミングクロックを抽出し、装置内のメモリに書き込み、
装置内のクロックで読み直すといった、受信信号の再生
用クロック生成用として用いられていたため、ディジタ
ルPLL出力クロックのジッタ規定に対して、格別の考
慮が払われていない。
【0004】すなわち、上記公知文献による従来技術に
おいては、分周比制御量に制限を与えていないため、発
生する最悪のジッタ振幅の規定が難しくなる。また、従
来技術において良く使われる方式に、random walk filt
erを用い分周回路を制御する方式があるが、この方式に
おいては、入力基準クロックに大きな位相変調が発生し
た場合、分周比変更制御の変動量を抑圧することが難し
く、バースト的に分周比切替制御が発生し、その結果、
出力クロックのジッタ特性の劣化を防ぐことができなく
なる。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、基準クロックから、ライン出
力に使用される平滑化タイミングクロックを生成し、出
力ジッタを抑圧し得るディジタルPLL回路を提供する
ことにある。また、本発明の目的とするところは、大き
な位相変調を伴う入力基準クロックに対し、高いジッタ
抑圧特性を満足するディジタルPLL回路を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
PLL回路は、上記した目的を達成するために、周波数
帯域を分けて対策し、ジッタ抑圧規定を満足させる手段
と、高い周波数(fh)以上の周波数成分におけるジッ
タについて、分周比制御の実行間隔に制限を与える手段
と、ある低い周波数(fl)以上の周波数成分のジッタ
について、ある単位時間を基本周期とし、基本周期単位
に分周比変更回数を制御する手段と、上記fhとflの
間の周波数帯において、ジッタ抑圧特性をflにおける
ジッタ抑圧特性より小さくするため、分周比変更を基本
時間内に均等に配置する手段と、基本周期の切替の際に
行なう分周比変更の制御に積分特性を持たせる手段と、
を具備するように構成される。
【0007】
【作用】出力ジッタ抑圧規定は、特定の周波数帯域にお
いて、目的にあった抑圧曲線を描くことで与えられる
が、ある高い周波数fh以上について、分周比制御の時
間間隔に下限値(1/fh以上)を与えることで、周波
数fh以上の周波数成分におけるジッタ振幅は、最小の
分周比変更が1回発生したときのジッタ振幅以下に抑え
ることが可能となる。
【0008】また、ある低い周波数fl以上の周波数成
分のジッタ振幅について、分周比切替回数の変更量を、
基本周期単位に行なうことで、周波数fl以上の周波数
成分のジッタ振幅を、基本周期の切替時の分周比実行に
より発生するジッタ以下に抑えることが可能となる。
【0009】基本周期の切替は、積分特性を持たせた基
本周期切替演算処理を行なうことで、発生するジッタを
抑圧することが可能となる。
【0010】高い周波数fhと低い周波数flの間の周
波数帯におけるジッタ振幅については、基本周期の分周
比変更の間隔を等間隔にすることで、flにおけるジッ
タ振幅からfhにおけるジッタ振幅へ、なだらかに落ち
るジッタ特性を持たせることが可能となる。
【0011】fl以下の周波数帯において、fl〜fl
/m(mは正の整数)の範囲においては、flにおける
最大ジッタ振幅のm倍以下の振幅に抑えることが可能と
なる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した実施例によっ
て説明する。なお、本発明によるディジタルPLL回路
は、米国SONET同期多重装置において、SONET
同期網から分離される1.544MHzの非同期DS1
信号を処理するDS1インタフェース回路に適用するた
めに創案されたもので、DS1インタフェースのライン
出力タイミングクロックの生成を目的としている。従っ
て、ディジタルPLL回路に入力される基準クロックと
して、SONET同期網から抽出され、デスタッフィン
グ処理を施された大きな位相変調成分を含んだ信号(以
下、これをギャップドクロックと称す)が入力される。
ギャップドクロックにおける最大位相変調は、SONE
T同期網における位相吸収動作であるジャスティフィケ
ーション処理発生時であり、1.544MHz換算で8
bitの位相変調が発生する。また、ディジタルPLL
出力クロックで送信されるDS1ライン信号のジッタ振
幅規定は、10Hz〜40kHzで1.5UI以下、8
kHz〜40kHzで0.1UI以下である。
【0013】以下、本発明の1実施例を詳述する。図1
は、本発明の1実施例に係るディジタルPLL回路の構
成を示すブロック図である。同図において、101は位
相比較回路、102は平均フィルタ回路、103は積分
フィルタ回路、104は制御制限回路、105はセレク
タ、106は割算回路、107は分周比制御回路、10
8は自励発振器(CXO)である。
【0014】位相比較回路101は、ギャップドクロッ
クとPLL出力となる平滑クロックを入力とし、比較周
波数8KHzで位相比較を行ない、これを位相比較回路
101内の一時記憶のアドレス差で表示し、最大アドレ
ス差を8bit表示で算出している。
【0015】平均フィルタ回路102は、8KHz周期
で算出される位相差情報を入力とし、基本周期15.6
25Hzの間、加算平均を行ない、基本周期における位
相差平均を8bit表示で算出している。
【0016】積分フィルタ回路103は、基本周期の位
相差平均と、一回前の基本周期における積分出力を入力
とし、両入力の重み付き加算処理を行ない、時間成分を
含んだ位相差データの積分出力を算出している。
【0017】制御制限回路104は、基本周期における
積分出力情報を入力とし、あらかじめ与えられた最大制
御量256回を閾値として積分出力を監視し、閾値を超
えない時は積分出力情報を、閾値を超える時は最大制御
を、それぞれ選択するようにセレクタ105を制御し、
制御量情報として選択している。
【0018】割算回路106は、制御量情報を入力と
し、制御量情報で与えられる分周比制御回路107の制
御実行情報を、基本周期内に時間的に均等に配置した分
周比制御実行情報の算出を行なっている。
【0019】分周比制御回路107は、自励発振器10
8の基準クロックと、制御実行情報(分周比制御実行情
報と制御方向情報)を入力とし、制御実行情報に従っ
て、基準クロックの分周を行ない、目的の平滑クロック
を出力している。
【0020】続いて、各部の動作を詳細に説明する。前
記したように、位相比較回路101には、ギャップドク
ロックとディジタルPLL出力となる平滑クロックが入
力され、位相比較を行なっている。図2は、この位相比
較回路2の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、201は書き込みアドレスカウンタ(ビットバッフ
ァメモリ書き込みカウンタ)、202は読み出しアドレ
スカウンタ(ビットバッファメモリ読み出しカウン
タ)、203は一時記憶(ビットバッファメモリ)、2
04は位相比較器である。
【0021】DS1インタフェース回路において、クロ
ックの乗せ替えに使用している一時記憶203の書き込
みアドレスカウンタ201および読み出しアドレスカウ
ンタ202は、それぞれ8bit 144進のカウンタ
であり、ギャップドクロックと平滑クロックを使用して
動作している。位相比較器204はそのアドレスデータ
を入力とし、書き込みアドレスカウンタ201と読み出
しアドレスカウンタ202の差分を算出し、ギャップド
クロックと平滑クロックの位相差を、一時記憶203の
アドレス差で表現している。
【0022】この位相差情報は、基準ギャップドクロッ
クに対する位相の進み,遅れの方向情報と、位相差の大
きさと、周波数偏差の大きさを示している。更に、本実
施例において、位相差情報の最大値として、アドレスカ
ウンタのアドレス値で、64bitとし、これを超える
位相差が発生した場合には、最大制御をかけている。ま
た、位相差情報を、0〜64bitの6bitの情報と
して算出し、処理上8bit表示の情報としている。こ
こで、算出される位相差情報をCD(i)(iは正の整
数)とすると、15.625Hzの基本周期内に算出さ
れる位相差情報CD(i)は、256個である。
【0023】次に、定常状態から位相進み方向にジャス
ティフィケーション処理が発生した場合の、本実施例の
ディジタルPLL回路の各部の動作を説明する。なお説
明の便宜上、本処理が発生したとき、周波数偏差は無い
とし、基本周期の第k回目に発生した処理とする。ま
た、ジャスティフィケーション処理は、基本周期の1/
2の時間において発生したと仮定し、各部の処理を説明
する。また、定常状態において発生している定常位相変
動等による位相変調は、上記ジャスティフィケーション
処理に比し小さな変動であるため、ここでは無視する。
【0024】以上の条件における、基本周期の第k回目
の位相比較回路101の出力CD(i)は、基本周期が
15.625Hz、比較周波数が4kHzであるため、
256個出力され、以下の通りとなる。また、ディジタ
ルPLL回路出力となる平滑クロックに対する基準ギャ
ップドクロックの位相進みの方向を、正の方向としてお
く。
【0025】 CD(i)=0 (i=1〜256/2) CD(i)=0+8 (i=256/2〜256) 平均フィルタ回路102は、位相比較回路101の出力
CD(i)を、基本周期に256個入力とし、基本周期
における位相差平均情報AV(k)を算出している。次
の式1は、平均フィルタ回路102の動作を示す。本実
施例におけるnは、256である。
【0026】
【数1】
【0027】図3は、上記の平均フィルタ回路102の
構成を示すブロック図であり、同図において、301は
加算器、302はゲート、303はラッチである。基本
周期毎に、ゲート302にクリア信号が入力し、加算器
301を0クリアする。位相比較回路101より入力さ
れる位相差情報CD(i)は、加算器301で4kHz
の比較周波数周期に加算される。基本周期の位相差情報
数は、256個であるから、256回加算処理の後、8
bit桁落ちさせることで、基本周期第k回目における
ギャップドクロックと平滑クロックの位相差平均情報A
V(k)を得る事となる。
【0028】基本周期第k回目における平均フィルタ回
路102の出力となる位相差平均情報AV(k)を、前
記条件で算出する。
【0029】 AV(k)=1/256×(ΣCD(i)) =4 但し i=1〜256 積分フィルタ回路103は、基本周期第k回目における
平均位相差情報AV(k)と、基本周期第k−1回目の
積分フィルタ回路103の出力W(k−1)を入力と
し、両情報の重み付き加算処理を行なう事で、位相差平
均情報に積分フィルタをかける処理を行なっている。ま
た、本実施例においては、位相差情報を算出している位
相比較回路101の一時記憶203における最大有効ア
ドレス差を±32bit、割算回路106における最大
制御量を256としている。従って、積分フィルタ回路
103の出力として、1bitの制御方向を示す制御フ
ラグ情報dir(k)と、32bitを256で正規化
した分周回路制御情報W(k)を算出している。
【0030】本実施例における積分フィルタ処理は、基
本周期第k回目の位相差平均情報AV(k)と基本周期
第k−1回目の積分フィルタ回路103の出力W(k−
1)を、次の式2に示す重み付き加算処理を行なうこと
で実現している。以下に積分フィルタ機能の内容を説明
する。
【0031】
【数2】
【0032】基本周期第k回目の位相差平均情報AV
(k)は、位相変動量の単純平均であるため、急激な位
相変動が発生した場合、第k−1回目位相差平均情報A
v(k−1)に対する位相変動量が直接表れる。従っ
て、AV(k)を直接分周回路の制御情報として用いた
場合、目的の平滑クロックに大きな位相変調を発生する
ため、本積分フィルタ機能を有し、ディジタルPLL回
路出力クロックの位相変調量を抑圧するようにしてい
る。
【0033】本実施例における積分フィルタ回路103
において、分周比制御回路107を制御する事となる積
分フィルタ回路103の出力W(k)は、AV(k)と
第k−1回目の積分回路103の出力であるW(k−
1)に対し、前記式2に示される重み付き加算処理を行
なうことで、基本周期の32倍の時間で時間積分処理を
施したと等価の処理を行ない算出しているため、基本周
期第k回目における位相変動量の1/32が、基本周期
第k回目の分周回路制御に与えられる事となる。
【0034】本実施例において使用した重み付け加算の
式、すなわち、前記式2の回路実現手段を以下に示す。
本重み付き加算処理を実現するため、次の式3〜式7に
示す展開を行なった。
【0035】
【数3】
【0036】式3は、基本周期第k回目の平均位相差デ
ータAV(k)と基本周期第k−1回目の積分フィルタ
回路103の出力W(k−1)の加算平均であり、1回
目の加算平均情報W(k.1)を得る。
【0037】次に、基本周期第k−1回目の積分フィル
タ回路103の出力W(k−1)と1回目の加算平均情
報W(k.1)の加算平均を行ない、2回目の加算平均
出力W(k.2)を得る。この繰返し加算平均処理を、
式3〜式7に示す通り繰返し5回行なうことで、目的の
式2を得る。
【0038】図4は、積分フィルタ回路103の構成を
示すブロック図であり、同図において、401はセレク
タ、402は加算器、403,404はラッチである。
前記平均フィルタ回路102の基本周期k回目の出力で
ある位相差平均情報AV(k)は16bit表現で、セ
レクタ401に入力され、基本周期のタイミングで、加
算器402へ取り込まれる。一方、基本周期k−1回目
の積分フィルタ回路103の出力W(k−1)は16b
it表現で、加算器402へ出力されている。加算器4
02は、両入力を加算し、ラッチ403へ出力する。ラ
ッチ403は、基本周期の5倍のタイミングで、加算器
402の出力を取り込み、16bit中最下位bitを
切り捨てることで、1/2処理を行ないセレクタ401
へ、また、16bit中整数部分5bitと小数部分3
bitで8bit表現とし、ラッチ404へ出力してい
る。
【0039】セレクタ401は、基本周期のタイミング
以外は、ラッチ403の出力を選択している。その結
果、1回目の加算結果が加算器402へ取り込まれ、2
回目の加算処理を始める。以上の演算処理を5回繰返す
事により目的の演算結果を得、基本周期第k回目の積分
出力情報W(k)を算出する。この積分フィルタ出力
は、基本周期毎にラッチ404に取り込まれ、基本周期
k回目における積分出力情報W(k)として前記制御制
限回路104へ出力され、また、分周比制御方向情報d
ir(k)が前記分周比制御回路107へ出力される。
【0040】以上の方法で、積分フィルタ回路103
は、基本周期第k回目の積分出力として、変動方向を示
すdir(k)と、分周比制御実行量として、W(k)
を算出しているが、W(k)は、自励発振器108と、
ギャップドクロックの周波数偏差情報とギャップドクロ
ックとディジタルPLL出力の平滑クロックの位相変動
情報の32基本周期間における時間積分情報値である。
また、±32bitの位相変動情報を、分周比制御方向
情報と最大256に正規化した分周比制御情報として、
算出していることとなる。
【0041】基本周期第k回目における積分フィルタ回
路103の出力となる積分出力情報W(k),分周比制
御方向情報dir(k)を、前記条件で算出する。
【0042】 W(k)=(255/32)×(4×(1/32)+0×(31/32)) =1 dir(k)=位相進み 制御制限回路104は、分周比制御回路107における
分周比制御実行間隔に下限値を与えるために、積分フィ
ルタ回路103の出力を監視し、制御実行情報WS
(k)として出力している。積分出力情報W(k)が閾
値を超えないときは、積分出力情報を直接出力し、積分
出力情報W(k)が閾値以上となり後段の割算回路10
6の出力が、分周比切替制御の最小実行間隔以下になる
場合、分周比制御間隔が下限値となる固定値をセレクタ
105で選択出力している。
【0043】基本周期第k回目における制御制限回路1
04の出力となる制御実行情報WS(k)を、前記条件
で算出する。
【0044】W(k) =1<255 WS(k)=1 割算回路106は、制御実行情報WS(k)を入力と
し、分周比制御回路制御情報を基本周期内に時間的に均
等に配置した分周比制御実行情報AD(k)を算出して
いる。次に、割算回路106の機能を説明する。本実施
例における割算回路106は、目的のギャップドクロッ
クと自励発振器との間の周波数変調と、位相変調により
発生する分周回路制御情報を、基本周期内で時間的に均
等に分割し、分周比制御により発生する位相変調を、基
本周期内に均等に配置することで、ディジタルPLL出
力となる平滑クロックに対し発生する位相変調量を抑圧
している。その詳細を、図5を用いて説明する。
【0045】本実施例において、割算回路106は、読
み出し専用メモリを用いて実現している。本実施例にお
いて使用したメモリ情報を図5に示す。本実施例におい
て使用したメモリは、1Mbitであり、16進表示
で、アドレス0000($0000)から、アドレスF
FFF($FFFF)を、256バイト(FF)単位に
256のsegment0〜segment255に分
割している。各segmentは、1バイト単位に25
6のslot0〜slot255に分割されている。各
segmentの番号0〜255は、分周比制御実行回
数を示す。各slotの最下位ビットには、分周比制御
実行情報を“1;制御実行”,“0;制御否実行”のフ
ラグ形式で格納している。各segmentの中のsl
otに格納される分周比制御実行情報の配置は、実行情
報と次の実行情報の間隔が均等になるように配置してい
る。
【0046】本メモリを使用し、分周比制御実行情報W
S(k)の割算を行う。分周比制御実行情報WS(k)
は、8bitの情報であり、メモリアドレスの上位2b
itに対応させている。従って分周比制御実行情報WS
(k)は、メモリ上のsegmentを指定することと
なる。一方、基本周期に0〜255カウントするカウン
タ情報を、メモリアドレスの下位2bitに入力させて
おき、基本周期にsegment内のslot情報を読
み出すようにし、メモリ出力の最下位bitに基本周期
である64ms単位に、1bit シリアルの分周比制
御実行情報として出力している。
【0047】分周比制御回路107は、割算回路106
の出力である分周比制御実行情報AD(k)と、積分フ
ィルタ回路103からの制御方向情報dir(k)と、
自励発振器108の出力である基準クロックを入力と
し、基準クロックの分周制御を行うことで、目的の平滑
クロックを生成している。
【0048】以下に、図6,7を用いて、分周比制御回
路107の動作を説明する。図6は、分周比制御回路1
07の構成を示すブロック図であり、図7は、図6中の
エンコーダで用いられる真理値表である。図6におい
て、601はカウンタ、602はデコーダ、603はセ
レクタ、604エンコーダ、605は論理回路(クロッ
クデューティ補正回路)である。
【0049】分周比制御実行情報AD(k),制御方向
情報dir(k)は、エンコーダ604に入力され、図
7の真理値表に従って、エンコードされる。一方、カウ
ンタ601は、自励発振器108の18.528MHz
出力クロックで動作しており、セレクタ603の分周カ
ウンタロード信号に従って動作し、デコーダ602へカ
ウンタ値を出力している。デコーダ602は、目的の周
波数を得る分周カウンタロード信号12分周と、その前
後の分周カウンタロード信号11分周,13分周を出力
している。セレクタ603は、最小制御実行間隔である
4kHzでエンコーダ出力に従い入力の選択動作し、カ
ウンタ601の分周カウンタロード信号を選択出力して
いる。この分周カウンタロード信号によって、カウンタ
601を制御し目的の分周比制御を行っている。論理回
路605は、カウンタ601の平滑クロック情報出力
と、自励発振器108の出力クロックを入力し、平滑ク
ロックを生成出力している。
【0050】基本周期第k回目における本実施例のディ
ジタルPLL回路制御による出力クロックの位相変動量
を、前記条件で算出する。基本周期第k回目における分
周比制御実行情報の増加を、次に示す。
【0051】分周比制御実行情報AD(k)=1 従って、基本周期において1回の分周比制御回数が増加
する。以上の結果より、前記条件の大きな位相変調が発
生しても、以下の量の位相変調に抑圧した平滑クロック
を生成することが可能となる。
【0052】 位相変調=1(回)×(1/18.528MHz) =54ns 1.544MHzクロック換算0.084UI
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、与えられ
るジッタ抑圧特性の要求に対し、本発明で与えられる定
数を適当に選定するとで、目的の性能のジッタ抑圧特性
を持ったディジタルPLL回路を実現することができ
る。また、積分フィルタ回路を有することで、急激な位
相変動に対しても、高いジッタ抑圧特性をもつことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るディジタルPLL回路
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の位相比較回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】図1中の平均フィルタ回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1中の積分フィルタ回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1中の割算回路として用いられるメモリの格
納情報を示す説明図である。
【図6】図1中の分周比制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図7】図6中のエンコーダで使用する真理値表を示す
説明図である。
【符号の説明】
101 位相比較回路 102 平均フィルタ回路 103 積分フィルタ回路 104 制御制限回路 105 セレクタ 106 割算回路 107 分周比制御回路 108 自励発振器(CXO) 201 書き込みアドレスカウンタ 202 読み出しアドレスカウンタ 203 一時記憶(ビットバッファメモリ) 204 位相比較器(減算器) 301 加算器 302 ゲート 303 ラッチ 401 セレクタ 402 加算器 403,404 ラッチ 601 カウンタ 602 デコーダ 603,604 セレクタ 604 エンコーダ 605 論理回路(クロックデューティ補正回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 豊平 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地 日 立通信システム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的の周波数のn倍の自励発振器を用
    い、その分周比を制御することで、目的の周波数のタイ
    ミングクロックを生成するディジタルPLL回路におい
    て、 分周比制御間隔に制限を与える手段と、 ある単位時間を基本周期とし、その基本周期内の分周比
    変更間隔を等間隔にする手段と、 上記基本周期単位で分周比変更回数を切替る手段と、 上記基本周期の分周比変更回数を決定する演算を与える
    手段と、を具備したことを特徴とするディジタルPLL
    回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記した分周比制御間隔に制限を与える手段は、分周比
    制御間隔に下限値を与え、これによって、ある周波数f
    hより高い周波数成分のジッタの抑圧特性を与えること
    を特徴とするディジタルPLL回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記した基本周期単位で分周比変更回数を切替る手段に
    よって、ある周波数flより高い周波数成分のジッタ抑
    圧特性を与えることを特徴とするディジタルPLL回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記した基本周期内の分周比変更間隔を等間隔にする手
    段によって、第1のある周波数fhと第2のある周波数
    flとの間の周波数成分におけるジッタに対し、上記周
    波数flにおける最大ジッタ振幅から上記周波数fhに
    おける最大ジッタ振幅まで、ジッタ振幅をなだらかに減
    衰するジッタ抑圧特性を与えることを特徴とするディジ
    タルPLL回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、 前記した基本周期の分周比変更回数を決定する演算を与
    える手段と、その演算に積分特性を与える手段とによっ
    て、ある周波数fl以下の周波数帯において、一定のジ
    ッタ特性を与えることを特徴とするディジタルPLL回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載において、 前記した基本周期の分周比変更回数を決定する演算を与
    える手段と、その演算に積分特性を与える手段とによっ
    て、基準クロックの大きな位相変動によるジッタ増加を
    抑圧することを特徴とするディジタルPLL回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100336304C (zh) * 1998-06-12 2007-09-05 恩益禧电子股份有限公司 时钟控制方法及其控制电路
JP2013197808A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Fujitsu Ltd 位相同期回路および位相比較方法

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