JP2907108B2 - 周波数合成回路 - Google Patents

周波数合成回路

Info

Publication number
JP2907108B2
JP2907108B2 JP9012696A JP9012696A JP2907108B2 JP 2907108 B2 JP2907108 B2 JP 2907108B2 JP 9012696 A JP9012696 A JP 9012696A JP 9012696 A JP9012696 A JP 9012696A JP 2907108 B2 JP2907108 B2 JP 2907108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
output
adder
value
phase increment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9012696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09260951A (ja
Inventor
聡 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP9012696A priority Critical patent/JP2907108B2/ja
Publication of JPH09260951A publication Critical patent/JPH09260951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907108B2 publication Critical patent/JP2907108B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直接ディジタル合成
方式の周波数合成回路に関し、特に、出力周波数のステ
ップ幅を小さくすることができる周波数合成回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】位相に応じた振幅値を波形データ記憶部
に格納しておき、位相増分値を変更することにより可変
周波数を得ることができるようにした直接ディジタル合
成方式の周波数合成回路は従来から知られている。
【0003】図5は従来のこの種の周波数合成回路の構
成例を示したブロック図であり、クロック発生器1と、
周波数設定器2と、加算器3と、波形データ記憶部4
と、DA変換器5と、低域通過フィルタ6’(LPF)
とを備えている。
【0004】周波数設定器2は、利用者によって設定さ
れた希望出力周波数に対応する位相増分値102を出力
する。周波数設定器2から出力された位相増分値102
は、加算器3に供給される。加算器3は、クロック発生
器1から周波数fCLK のクロック信号101が印加され
る毎に、位相増分値102と1クロック前の加算結果1
03とを加算し、加算結果103を出力する。この加算
結果103は、位相を示す。
【0005】波形データ記憶部4には、正弦波の各位相
に於ける振幅値が格納されており、加算器3の加算結果
103に対応した振幅値を出力する。波形データ記憶部
4から出力された振幅値は、DA変換器5でアナログ信
号に変換される。
【0006】ここで、希望出力周波数をfOUT とする
と、DA変換器5の出力には、希望出力周波数fOUT
他にm×fCLK ±fOUT (m=1,2,…)の不要成分
が含まれているので、低域通過フィルタ6’により上記
不要成分m×fCLK ±fOUT を低減させ、所望の出力周
波数fOUT を得る。
【0007】ところで、図5に示した周波数合成回路の
出力可能最高周波数fMAX を考えると、DA変換器5の
出力に不要成分m×fCLK ±fOUT が含まれていること
から、次式(1)を満たさなければならない。 fMAX <1×fCLK −fMAX … (1)
【0008】この式(1)を変形することにより、次式
(2)が得られる。この式(2)から判るように、出力
可能最高周波数fMAX は、クロック信号の周波数fCLK
に比例し、且つクロック信号の周波数fCLK の半分未満
となる。 fMAX <fCLK /2 … (2)
【0009】一方、図5に示した周波数合成回路の出力
周波数のステップ幅Sは、加算器3のビット数をNビッ
トとすると、次式(3)に示すものとなる。 S=fCLK /2N … (3)
【0010】この式(3)から判るように、出力周波数
のステップ幅Sを細かくするためには、クロック信号の
周波数fCLK を低くするか、或いは加算器3のビット数
Nを大きくすれば良い。
【0011】このように、出力周波数のステップ幅Sを
細かくするには、クロック信号の周波数fCLK を低くす
るか、或いは加算器3のビット数Nを大きくすれば良い
が、クロック信号の周波数fCLK を低くすると、出力可
能最高周波数fMAX が低くなるため、従来は、加算器3
のビット数Nを大きくする方法が一般に採用されていた
(例えば、特開昭64−34004号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、加算器のビット数を大きくすることにより、出力周
波数のステップ幅を細かくするようにしているが、直接
ディジタル合成方式の周波数合成回路の消費電力は、加
算器のビット数によって決まるため、加算器のビット数
を増やす従来の技術では、消費電力が大きくなるという
問題があった。
【0013】そこで、本発明の目的は、加算器のビット
数を多くすることなしに出力周波数のステップ幅を細か
くすることができ、且つ出力可能最高周波数を高いもの
とすることができる直接ディジタル合成方式の周波数合
成回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、入力された位相増分値と自ら1クロック前に
出力した加算結果とをクロック信号に同期して加算して
出力する加算器と、位相毎の振幅値を記憶し前記加算器
の出力に対応する振幅値を出力する波形データ記憶部
と、該波形データ記憶部から出力された振幅値をDA変
換するDA変換器と、該DA変換器の出力を入力とす
る、カットオフ周波数を変更可能な低域通過フィルタと
を備えた直接ディジタル合成方式の周波数合成回路であ
って、位相増分値とクロック信号とを入力とし、入力し
た位相増分値およびクロック信号の周波数で規定される
出力周波数が、前記クロック信号の周波数に応じて決定
される所定周波数より低い場合に、前記低域通過フィル
タの出力信号の周波数が前記規定される周波数と等しく
なる状態を保ち、かつ、前記DA変換器の出力に前記規
定される周波数よりも低域側の不要成分が発生しないと
いう条件を満たす中で、入力したクロック信号の周波数
可能な限り低減させて前記加算器に出力すると共に入
力した位相増分値を可能な限り増加させて前記加算器に
出力し、かつ、前記低域通過フィルタのカットオフ周波
数をより低域側に設定する制御回路を備えている。
【0015】上記した構成に於いては、制御回路が、入
力した位相増分値及びクロック信号の周波数で規定され
る出力周波数が、クロック信号の周波数に応じて決定さ
れる所定周波数より低い場合、低域通過フィルタの出力
信号の周波数が上記規定される周波数と等しくなる状態
を保ち、かつ、DA変換器の出力に上記規定される周波
数よりも低域側の不要成分が発生しないという条件を満
たす中で、入力したクロック信号の周波数を可能な限り
低減させて加算器に出力すると共に入力した位相増分値
可能な限り増加させて加算器に出力する。
【0016】また、本発明は、簡単な構成で、出力周波
数のステップ幅を細かくできるようにするため、前記制
御回路は、前記DA変換器の出力に前記規定される周波
数よりも低域側の不要成分が発生しない範囲で、前記入
力した位相増分値をその値が大きくなる方向にシフトし
てシフト結果を前記加算器に出力するシフトレジスタ
と、該シフトレジスタのシフト回数をカウントし、カウ
ント値を前記低域通過フィルタに出力して前記低域通過
フィルタのカットオフ周波数をより低域側に設定するカ
ウンタと、該カウンタのカウント値に応じて前記入力し
たクロック信号を分周して前記加算器に出力する分周器
とを備えている。
【0017】更に、本発明は、シフトレジスタを用いて
位相増分値を増加させる場合に比較して出力周波数のス
テップ幅を細かくできるようにするため、前記制御回路
は、予め設定されている、前記DA変換器の出力に前記
規定される周波数よりも低域側の不要成分を発生させる
ことのない位相増分値の最大値と、前記入力した位相増
分値とに基づいて前記入力した位相増分値に対する乗数
を算出し、算出した乗数を前記低域通過フィルタに出力
して前記低域通過フィルタのカットオフ周波数をより低
域側に設定する演算回路と、該演算回路で算出された乗
数と前記入力した位相増分値とを乗算して乗算結果を前
記加算器に出力する乗算器と、前記演算回路で算出され
た乗数に応じて前記入力したクロック信号を分周して前
記加算器に出力する分周器とを備えている。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。本実施例の周波数合成回路は、クロック発生器1か
ら出力される周波数fCLK のクロック信号101及び周
波数設定器2から出力される位相増分値102を入力と
し、クロック信号101の周波数fCLK と位相増分値1
02とによって規定される希望出力周波数fOUT の出力
信号108を出力するものであり、加算器3と、波形デ
ータ記憶部4と、DA変換器5と、低域通過フィルタ
(LPF)6と、制御回路11とから構成される。
【0020】制御回路11は、シフトレジスタ7と、比
較器8と、カウンタ9と、分周器10とを備えている。
【0021】シフトレジスタ7は、周波数設定器2から
出力された位相増分値102を取り込み、比較器8の出
力信号105が論理“0”の間、クロック信号101が
印加される毎に取り込んだ位相増分値102をその値が
大きくなる方向に1ビットずつシフトする。
【0022】比較器8は、シフトレジスタ7の出力10
4と予め定められている閾値Th1とを比較し、シフト
レジスタ7の出力104が閾値Th1未満の場合はその
出力信号105を論理“0”とし、閾値Th1以上の場
合は論理“1”とする。ここで、閾値Th1の値である
が、本実施例では周波数設定器2に出力希望周波数f
OUT としてfCLK /4を設定した時に周波数設定器2か
ら出力される位相増分値102と同じ値を閾値Th1と
している。つまり、DA変換器5の出力に希望出力周波
数fOUT よりも低域側の不要成分が発生することのない
位相増分値102の最大値の1/2の値を閾値Th1と
している。
【0023】カウンタ9は、比較器8の出力信号105
が論理“0”の間に印加されるクロック信号101の数
をカウントすることにより、シフトレジスタ7のシフト
回数をカウントする。
【0024】分周器10は、カウンタ9のカウント値M
に応じてクロック信号101を2M分周し、分周したク
ロック信号107を加算器3に出力する。
【0025】加算器3は、周波数設定器2から出力され
る位相増分値102を2M 倍したシフトレジスタ7の出
力104と、自らが1クロック前に出力した加算結果1
03とを分周器10から出力されるクロック信号107
に同期して加算する。
【0026】波形データ記憶部4は、位相毎の振幅値を
記憶しており、位相を示す加算器3の加算結果103に
対応する振幅値を出力する。
【0027】DA変換器5は、波形データ記憶部4から
出力された振幅値をDA変換し、振幅値に対応するアナ
ログ信号を出力する。
【0028】低域通過フィルタ6は、カウンタ9のカウ
ント値Mに応じてカットオフ周波数fCUT を次式(4)
に示すように変更する機能を有する。 fCUT =fCLK /2÷2M … (4)
【0029】図2は本実施例の動作を示すタイムチャー
トであり、以下各図を参照して本実施例の動作を説明す
る。
【0030】先ず、周波数設定器2に希望出力周波数f
OUT を設定する。これにより、周波数設定器2は設定さ
れた周波数に対応する位相増分値F1を出力する。尚、
位相増分値F1と希望出力周波数fOUT とには、次式
(5)に示す関係がある。式(5)に於いて、Nは加算
器3のビット数を示す。 F1=2N ・fOUT /fCLK … (5)
【0031】シフトレジスタ7は、周波数設定器2から
位相増分値F1が出力されると、それを取り込み、比較
器8に出力する。
【0032】比較器8は、シフトレジスタ7から出力さ
れた位相増分値F1と予め定められている閾値Th1と
を比較し、F1<Th1の場合は出力信号105を論理
“0”とし、F1≧Th1の場合は出力信号105を論
理“1”とする。今、周波数設定器2から出力された位
相増分値F1が次式(6)に示す範囲のものであるとす
ると、比較器8の出力信号105は論理“0”となる。 Th1/4≦F1<Th1/2 … (6)
【0033】その後、クロック発生器1が動作を開始
し、クロック信号101の出力を開始する。
【0034】シフトレジスタ7は、第1番目のクロック
信号101が印加されると、比較器8の出力信号105
が論理“0”となっていることから、保持している位相
増分値F1をその値が増加する方向に1ビットシフトす
る。これにより、シフトレジスタ7の出力104は、位
相増分値F1×2を示すものとなる。また、カウンタ9
は、第1番目のクロック信号101が印加されると、比
較器8の出力信号105が論理“0”であることから、
カウント値を+1して「1」にする。また、カウンタ9
のカウント値が「1」となることから、分周器10はク
ロック信号101を2分周したクロック信号107を加
算器3に出力し、低域通過フィルタ6はカットオフ周波
数fCUT をfCLK /4とする。
【0035】シフトレジスタ7の出力104が位相増分
値F1×2を示すものとなっても、閾値Th1の方が位
相増分値F1×2よりも大きいので、比較器8から出力
される信号105は論理“0”のままである。
【0036】その後、第2番目のクロック信号101が
印加されると、シフトレジスタ7は、比較器8の出力信
号が論理“0”となっているので、保持している位相増
分値F1×2を1ビットシフトする。これにより、シフ
トレジスタ7の出力104は、位相増分値F1×4を示
すものとなる。また、カウンタ9は、第2番目のクロッ
ク信号101が印加されると、比較器8の出力信号10
5が論理“0”であることから、カウント値を+1して
「2」にする。また、カウンタ9のカウント値が「2」
となることから、分周器10は周波数fCLK のクロック
信号101を4分周したクロック信号107を加算器3
に出力し、低域通過フィルタ6はカットオフ周波数f
CUT をfCLK /8とする。
【0037】シフトレジスタ7の出力104が位相増分
値F1×4を示すものとなると、位相増分値F1×4が
閾値Th1以上となるので、比較器8はその出力信号1
05を論理“1”とする。
【0038】比較器8の出力信号105が“1”となる
と、シフトレジスタ7はシフト動作を停止し、カウンタ
9はカウント動作を停止する。従って、これ以後は、加
算器3には、周波数fCLK /4のクロック信号107が
供給されると共に、位相増分値F1×4が供給される。
この結果、加算器3から出力される加算結果103は、
周波数fCLK /4のクロック信号107に同期してF1
×4,F1×8,F1×12,…というようにF1×4
ずつ増加する。
【0039】波形データ記憶部4は、加算器3の加算結
果が示す位相に対応する振幅値を出力し、DA変換器5
は、波形データ記憶部4から出力された振幅値をDA変
換し、低域通過フィルタ6は、DA変換器5の出力に含
まれる不要成分を低減させる。
【0040】このように、本実施例によれば、希望出力
周波数fOUT が1/4fCLK よりも低い場合には、加算
器3に印加されるクロック信号107の周波数がクロッ
ク発生器1から出力されるクロック信号101の周波数
CLK よりも低くなるので、前記した式(3)から判る
ように、出力周波数のステップ幅Sを小さくすることが
できる。上記したように、加算器3に印加するクロック
信号107の周波数を低減させても、その低減の割合に
応じて加算器3に供給する位相増分値を増加させている
ので、低域通過フィルタ6から出力される出力信号10
8の周波数は、周波数設定器2に於いて設定した周波数
となる。尚、上述した実施例に於いては、閾値Th1の
値をfCLK /4としたが、低域通過フィルタ6の遮断特
性や、周波数合成回路の使用目的に応じて閾値Th1の
値をfCLK /4よりも小さな値にするようにしても良
い。
【0041】図3は本実施例と図5に示した従来の技術
とを比較するための図である。同図(A)は、周波数
1.5MHzの信号波形を示している。同図(B),
(C)はそれぞれ図5に示した従来の周波数合成回路,
図1に示した本実施例の周波数合成回路に於いて、加算
器3のビット数Nを「3」、クロック発生器1が発生す
るクロック信号101の周波数fCLK を8MHz、周波
数設定器2に設定する希望出力周波数fOUT を1.5M
Hzとした時の低域通過フィルタ6の出力波形を示した
図である。
【0042】希望出力周波数fOUT =1.5MHzに対
応する位相増分値は「001.1」であるが、図5に示
した従来の周波数合成回路に於いては、出力周波数のス
テップ幅Sは前記した式(3)からS=8MHz/23
=1MHzであるので、加算器3には小数点以下を切り
捨てた「001」が位相増分値として加えられる。この
結果、図5に示した従来の周波数合成回路に於いては、
図3(B)に示すような周波数1MHzの信号が出力さ
れる。
【0043】これに対して図1に示した本実施例の周波
数合成回路に於いては、クロック発生器1から出力され
る周波数8MHzのクロック信号101を2分周した周
波数4MHzのクロック信号107を加算器3に印加
し、周波数設定器2から出力される位相増分値「00
1.1」を2倍(1ビットシフト)した位相増分値「0
11」を加算器3に印加するようにしているので、図3
(C)に示すような1.5MHzの信号が出力される。
【0044】図4は本発明の他の実施例のブロック図で
ある。本実施例と図1に示した実施例との異なる点は、
制御回路11に替えて演算回路12,乗算器13,分周
器14から構成される制御回路15を設けた点である。
尚、他の図1と同一符号は同一部分を表している。
【0045】演算回路12には、DA変換器5の出力に
希望出力周波数fOUT よりも低域側の不要成分を発生さ
せることのない位相増分値の最大値(出力希望周波数f
CLK/4を周波数設定器2に設定した時に周波数設定器
2から出力される位相増分値と同じ値)が閾値Th2と
して予め設定されており、周波数設定器2から位相増分
値102が出力されると、上記閾値Th2を周波数設定
器2から出力された位相増分値102で除算し、除算結
果の整数部分Dを示す出力信号109を乗算器13,分
周器14及び低域通過フィルタ6に出力する。
【0046】乗算器13は、周波数設定器2から出力さ
れた位相増分値102と演算回路12の出力信号109
によって示される値Dとを乗算し、乗算結果110を加
算器3に出力する。
【0047】分周器14は、クロック発生器1から出力
される周波数fCLK のクロック信号101を演算回路1
2の出力信号109によって示される値Dで分周した周
波数fCLK /Dのクロック信号111を加算器3に出力
する。
【0048】低域通過フィルタ6は、そのカットオフ周
波数fCUT を次式(7)に示すように、演算器12の出
力信号109が示す値Dに応じたものにする。 fCUT =fCLK /2÷D … (7)
【0049】このように、本実施例は、位相増分値10
2を乗算器13によってD倍にし、加算器3に印加する
クロック信号の周波数を分周器14によって1/Dにし
ているので、図1に示した実施例と同様に出力周波数の
ステップ幅を細かくすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力した
位相増分値とクロック信号の周波数とで規定される希望
出力周波数が所定周波数(クロック信号の周波数によっ
て決まる)よりも低い場合、低域通過フィルタから出力
される出力信号の周波数が上記規定される出力周波数と
等しくなる状態を保ち、かつ、DA変換器の出力に上記
規定される周波数よりも低域側の不要成分が発生しない
という条件を満たす中で、入力したクロック信号の周波
数を可能な限り低減させて加算器に出力すると共に入力
した位相増分値を可能な限り増加させて加算器に出力す
る制御回路を備えているので、加算器のビット数を多く
することなしに出力周波数のステップ幅を細かくするこ
とができる。尚、希望出力周波数fOUT が所定周波数よ
りも高い場合には、出力周波数のステップ幅を細かくす
ることはできないが、希望出力周波数fOUT が高い場合
には、周波数確度Δf/fOUT (Δfは希望出力周波数
fOUT と実際の出力周波数との差)は小さな値となるた
め、実用上何の問題もない。また、希望出力周波数が所
定周波数よりも高い場合には、加算器に印加するクロッ
ク信号を低減させないので、出力可能最高周波数を高い
ものにすることができる。
【0051】また、本発明は、シフトレジスタによって
入力した位相増分値を増加させ、分周器によって入力し
たクロック信号の周波数を低減させるようにしているの
で、簡単な構成で出力周波数のステップ幅を細かくする
ことができる。
【0052】また、本発明は、入力した位相増分値に対
する乗数を演算回路で求め、この演算回路で求めた乗数
に応じて加算器に出力する位相増分値を増加させ、加算
器に出力するクロック周波数を低減するようにしている
ので、シフトレジスタを用いて位相増分値を増加させる
場合に比較して出力周波数のステップ幅を細かくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図2は図1の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図3】図1に示した実施例の周波数合成回路の出力信
号と図5に示した従来の周波数合成回路の出力信号とを
比較するための図である。
【図4】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図5】従来技術を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1…クロック発生器 2…周波数設定器 3…加算器 4…波形データ記憶部 5…DA変換器 6,6’…低域通過フィルタ(LPF) 7…シフトレジスタ 8…比較器 9…カウンタ 10…分周器 11…制御回路 12…演算回路 13…乗算器 14…分周器 15…制御回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された位相増分値と自ら1クロック
    前に出力した加算結果とをクロック信号に同期して加算
    して出力する加算器と、位相毎の振幅値を記憶し前記加
    算器の出力に対応する振幅値を出力する波形データ記憶
    部と、該波形データ記憶部から出力された振幅値をDA
    変換するDA変換器と、該DA変換器の出力を入力とす
    る、カットオフ周波数を変更可能な低域通過フィルタと
    を備えた直接ディジタル合成方式の周波数合成回路であ
    って、 位相増分値とクロック信号とを入力とし、入力した位相
    増分値およびクロック信号の周波数で規定される出力周
    波数が、前記クロック信号の周波数に応じて決定される
    所定周波数より低い場合に、前記低域通過フィルタの出
    力信号の周波数が前記規定される周波数と等しくなる状
    態を保ち、かつ、前記DA変換器の出力に前記規定され
    る周波数よりも低域側の不要成分が発生しないという条
    件を満たす中で、入力したクロック信号の周波数を可能
    な限り低減させて前記加算器に出力すると共に入力した
    位相増分値を可能な限り増加させて前記加算器に出力
    し、かつ、前記低域通過フィルタのカットオフ周波数を
    より低域側に設定する制御回路を備えることを特徴とす
    る周波数合成回路。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、 前記DA変換器の出力に前記規定される周波数よりも低
    域側の不要成分が発生しない範囲で、前記入力した位相
    増分値をその値が大きくなる方向にシフトしてシフト結
    果を前記加算器に出力するシフトレジスタと、 該シフトレジスタのシフト回数をカウントし、カウント
    値を前記低域通過フィルタに出力して前記低域通過フィ
    ルタのカットオフ周波数をより低域側に設定するカウン
    タと、 該カウンタのカウント値に応じて前記入力したクロック
    信号を分周して前記加算器に出力する分周器とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の周波数合成回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、 予め設定されている、前記DA変換器の出力に前記規定
    される周波数よりも低域側の不要成分を発生させること
    のない位相増分値の最大値と、前記入力した位相増分値
    とに基づいて前記入力した位相増分値に対する乗数を算
    出し、算出した乗数を前記低域通過フィルタに出力して
    前記低域通過フィルタのカットオフ周波数をより低域側
    に設定する演算回路と、 該演算回路で算出された乗数と前記入力した位相増分値
    とを乗算して乗算結果を前記加算器に出力する乗算器
    と、 前記演算回路で算出された乗数に応じて前記入力したク
    ロック信号を分周して前記加算器に出力する分周器とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の周波数合成回
    路。
JP9012696A 1996-03-19 1996-03-19 周波数合成回路 Expired - Lifetime JP2907108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9012696A JP2907108B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 周波数合成回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9012696A JP2907108B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 周波数合成回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09260951A JPH09260951A (ja) 1997-10-03
JP2907108B2 true JP2907108B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=13989821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9012696A Expired - Lifetime JP2907108B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 周波数合成回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2907108B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4520586B2 (ja) * 2000-02-10 2010-08-04 アンリツ株式会社 周波数シンセサイザおよびガウス雑音発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09260951A (ja) 1997-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456164B1 (en) Sigma delta fractional-N frequency divider with improved noise and spur performance
US6600378B1 (en) Fractional-N frequency synthesizer with sine wave generator
US5808493A (en) Rational frequency division device and frequency synthesizer using the same
US6396313B1 (en) Noise-shaped digital frequency synthesis
EP0800276B1 (en) A frequency multiplying circuit having a first stage with greater multiplying ratio than subsequent stages
SE515879C2 (sv) Fraktional-N-syntes med serierekombination utnyttjande flera ackumulatorer
RU98108892A (ru) Синтезатор дробных когерентных частот с фазовой синхронизацией
US5247469A (en) Digital frequency synthesizer and method with vernier interpolation
US6642800B2 (en) Spurious-free fractional-N frequency synthesizer with multi-phase network circuit
JP3611589B2 (ja) フラクショナルn分周器
US6700945B2 (en) Phase lock loop circuit
US6941330B2 (en) Feed forward sigma delta interpolator for use in a fractional-N synthesizer
JPH06177651A (ja) 周波数シンセサイザ
JP2907108B2 (ja) 周波数合成回路
EP0948138B1 (en) Frequency synthesiser
US20030058004A1 (en) Method and apparatus for direct digital synthesis of frequency signals
US5202846A (en) Prime number spur reduction for digital synthesis
JPH0832350A (ja) 周波数シンセサイザ
JP3404999B2 (ja) デジタルpll回路
JP2004080404A (ja) 半導体装置
JP3480885B2 (ja) アキュムレータおよびそれを用いた周波数シンセサイザ
JP2803587B2 (ja) 周波数合成回路
JP3389915B2 (ja) 位相同期ループ回路並びに位相同期ループ回路における周波数変調方法
JP2003264431A (ja) 信号発生装置
JP3019434B2 (ja) 周波数シンセサイザ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term