JP2003264431A - 信号発生装置 - Google Patents
信号発生装置Info
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- JP2003264431A JP2003264431A JP2002063755A JP2002063755A JP2003264431A JP 2003264431 A JP2003264431 A JP 2003264431A JP 2002063755 A JP2002063755 A JP 2002063755A JP 2002063755 A JP2002063755 A JP 2002063755A JP 2003264431 A JP2003264431 A JP 2003264431A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 DDS発振器を含む信号発生装置において、
出力位相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの
増大を防止する。 【解決手段】 第1DDS発振器10に対して第2DD
S発振器(基準クロック発生源)20および発振器制御
手段40から基準クロックおよび周波数データを与えて
所定周波数の出力信号を発生させるにあたって、第2D
DS発振器20から出力される基準クロックの周波数を
発振器制御手段40により制御可能とし、基準クロック
がデフォルト周波数であるとした場合に、第1DDS発
振器10の出力信号がデフォルト周波数の整数分の整数
(例えば整数分の1)であるかどうかを判断し、整数分
の整数でない場合には、基準クロックをデフォルト周波
数に設定し、整数分の整数の場合には、基準クロックを
デフォルト周波数より所定周波数だけずらした周波数に
設定する。
出力位相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの
増大を防止する。 【解決手段】 第1DDS発振器10に対して第2DD
S発振器(基準クロック発生源)20および発振器制御
手段40から基準クロックおよび周波数データを与えて
所定周波数の出力信号を発生させるにあたって、第2D
DS発振器20から出力される基準クロックの周波数を
発振器制御手段40により制御可能とし、基準クロック
がデフォルト周波数であるとした場合に、第1DDS発
振器10の出力信号がデフォルト周波数の整数分の整数
(例えば整数分の1)であるかどうかを判断し、整数分
の整数でない場合には、基準クロックをデフォルト周波
数に設定し、整数分の整数の場合には、基準クロックを
デフォルト周波数より所定周波数だけずらした周波数に
設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCR測定装置な
どに好適なDDS発振器を含む信号発生装置に関し、さ
らに詳しく言えば、出力位相による振幅変動や特定周波
数のスプリアス増大を防止する発振制御技術に関するも
のである。
どに好適なDDS発振器を含む信号発生装置に関し、さ
らに詳しく言えば、出力位相による振幅変動や特定周波
数のスプリアス増大を防止する発振制御技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】DDSはダイレクト・ディジタル・シン
セサイザの略で、周波数データ(位相増加分)を設定す
るだけで任意周波数の出力が得られる発振器として知ら
れている。このDDS発振器を用いた信号発生装置の例
を図4に示す。
セサイザの略で、周波数データ(位相増加分)を設定す
るだけで任意周波数の出力が得られる発振器として知ら
れている。このDDS発振器を用いた信号発生装置の例
を図4に示す。
【0003】この信号発生装置には、DDS発振器1
0,基準クロック発生器11および発振器制御用CPU
(発振器制御手段)12が含まれている。DDS発振器
10は、nビットフルアダーからなるアドレス演算器1
11と、1周期分を波形データテーブルを有する波形メ
モリ112と、D/A変換器113と、ローパスフィル
タ114とを備えている。
0,基準クロック発生器11および発振器制御用CPU
(発振器制御手段)12が含まれている。DDS発振器
10は、nビットフルアダーからなるアドレス演算器1
11と、1周期分を波形データテーブルを有する波形メ
モリ112と、D/A変換器113と、ローパスフィル
タ114とを備えている。
【0004】基準クロック発生器11はDDS発振器1
0に所定周波数の基準クロックを与え、発振器制御用C
PU12はDDS発振器10に周波数データおよび位相
データそれに発振/停止を制御するためのデクリア/ク
リア信号を与える。これらの各データおよび信号は、基
準クロックに同期してDDS発振器10のアドレス演算
器111に取り込まれる。
0に所定周波数の基準クロックを与え、発振器制御用C
PU12はDDS発振器10に周波数データおよび位相
データそれに発振/停止を制御するためのデクリア/ク
リア信号を与える。これらの各データおよび信号は、基
準クロックに同期してDDS発振器10のアドレス演算
器111に取り込まれる。
【0005】波形メモリ112に、あらかじめ1周期分
の例えば正弦波データを書き込んでおき、基準クロック
発生器11を動作させた状態で、発振器制御用CPU1
2からDDS発振器10に対して周波数データおよびデ
クリア信号を与えることによりDDS発振器10が発振
を開始する。
の例えば正弦波データを書き込んでおき、基準クロック
発生器11を動作させた状態で、発振器制御用CPU1
2からDDS発振器10に対して周波数データおよびデ
クリア信号を与えることによりDDS発振器10が発振
を開始する。
【0006】すなわち、アドレス演算器111は発振器
制御用CPU30から与えられる周波数データを基準ク
ロックに同期して累積加算し、その累積加算値を波形メ
モリ112にアドレスとして与える。
制御用CPU30から与えられる周波数データを基準ク
ロックに同期して累積加算し、その累積加算値を波形メ
モリ112にアドレスとして与える。
【0007】これにより、波形メモリ112からそのア
ドレスに応じた正弦波データが読み出され、次段のD/
A変換器113にてアナログ信号に変換されるととも
に、ローパスフィルタ114により、そのアナログ信号
に含まれている基準クロックの周波数に依存するスプリ
アスが除去される。
ドレスに応じた正弦波データが読み出され、次段のD/
A変換器113にてアナログ信号に変換されるととも
に、ローパスフィルタ114により、そのアナログ信号
に含まれている基準クロックの周波数に依存するスプリ
アスが除去される。
【0008】発振中に出力信号の周波数を変更する場合
には、発振器制御用CPU12よりDDS発振器10に
周波数データを与えればよい。その周波数データはアド
レス演算器111に取り込まれ、これにより出力周波数
が変更される。
には、発振器制御用CPU12よりDDS発振器10に
周波数データを与えればよい。その周波数データはアド
レス演算器111に取り込まれ、これにより出力周波数
が変更される。
【0009】ここで、周波数データ(位相増加分)をf
data,アドレス演算器11のビット数(分解能)を
n,基準クロックの周波数をfref,出力周波数をf
outとすると、出力周波数foutは、次式(1)に
より求められる。 fout=(fdata/2n)×fref……式(1)
data,アドレス演算器11のビット数(分解能)を
n,基準クロックの周波数をfref,出力周波数をf
outとすると、出力周波数foutは、次式(1)に
より求められる。 fout=(fdata/2n)×fref……式(1)
【0010】このように、DDS発振器10によれば、
周波数データとして位相増加分の値を設定するだけで任
意の出力周波数を発生させることができる。また、基準
クロックと同等の安定度を有する出力周波数が得られ
る。基準クロックの周波数が固定であるため、出力周波
数に応じてローパスフィルタ114のカットオフ周波数
を変える必要がないため、ローパスフィルタ114の設
計が容易である。
周波数データとして位相増加分の値を設定するだけで任
意の出力周波数を発生させることができる。また、基準
クロックと同等の安定度を有する出力周波数が得られ
る。基準クロックの周波数が固定であるため、出力周波
数に応じてローパスフィルタ114のカットオフ周波数
を変える必要がないため、ローパスフィルタ114の設
計が容易である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発振器
制御用CPU12により設定される出力周波数が基準ク
ロックの整数分の整数(例えば整数分の1)である場
合、波形メモリ112から同じアドレスのデータを繰り
返して読み出すことになるため、図5に模式的に示すよ
うに、サンプリングする位相が固定となる。
制御用CPU12により設定される出力周波数が基準ク
ロックの整数分の整数(例えば整数分の1)である場
合、波形メモリ112から同じアドレスのデータを繰り
返して読み出すことになるため、図5に模式的に示すよ
うに、サンプリングする位相が固定となる。
【0012】これにより、正弦波データの量子化誤差や
D/A変換器113の非直線性の特性などにより、同じ
周波数を出力しても出力波形の位相により振幅が異なっ
てしまうことがある。また、上記した誤差分が平均化さ
れないため、特定周波数のスプリアスが増大してしまう
場合もある。
D/A変換器113の非直線性の特性などにより、同じ
周波数を出力しても出力波形の位相により振幅が異なっ
てしまうことがある。また、上記した誤差分が平均化さ
れないため、特定周波数のスプリアスが増大してしまう
場合もある。
【0013】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、DDS発振器を含む信
号発生装置において、出力位相による振幅の変動や特定
周波数のスプリアスの増大を防止することにある。
になされたもので、その目的は、DDS発振器を含む信
号発生装置において、出力位相による振幅の変動や特定
周波数のスプリアスの増大を防止することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、DDS発振器,基準クロック発生源およ
び発振器制御手段を含み、上記基準クロック発生源と上
記発振器制御手段とから上記DDS発振器に基準クロッ
クおよび周波数データを与えて、上記DDS発振器より
所定周波数の出力信号を発生させる信号発生装置におい
て、上記基準クロックの周波数が上記発振器制御手段に
より制御可能であり、上記発振器制御手段は、上記基準
クロックがデフォルト周波数であるとした場合に、出力
信号周波数をFx,デフォルト周波数をFoとして、出
力信号周波数Fxが次の特定式、 Fx=Fo×A2/A1(A1,A2は正の整数で、か
つ、A2<(A1/2)) によるデフォルト周波数の整数分の整数であるかどうか
を判断し、整数分の整数でない場合には、上記基準クロ
ックを上記デフォルト周波数に設定し、整数分の整数の
場合には、上記基準クロックを上記デフォルト周波数よ
り所定周波数だけずらした周波数に設定することを特徴
としている。
め、本発明は、DDS発振器,基準クロック発生源およ
び発振器制御手段を含み、上記基準クロック発生源と上
記発振器制御手段とから上記DDS発振器に基準クロッ
クおよび周波数データを与えて、上記DDS発振器より
所定周波数の出力信号を発生させる信号発生装置におい
て、上記基準クロックの周波数が上記発振器制御手段に
より制御可能であり、上記発振器制御手段は、上記基準
クロックがデフォルト周波数であるとした場合に、出力
信号周波数をFx,デフォルト周波数をFoとして、出
力信号周波数Fxが次の特定式、 Fx=Fo×A2/A1(A1,A2は正の整数で、か
つ、A2<(A1/2)) によるデフォルト周波数の整数分の整数であるかどうか
を判断し、整数分の整数でない場合には、上記基準クロ
ックを上記デフォルト周波数に設定し、整数分の整数の
場合には、上記基準クロックを上記デフォルト周波数よ
り所定周波数だけずらした周波数に設定することを特徴
としている。
【0015】先にも説明したように、DDS発振器の出
力周波数foutは、周波数データをfdata,DD
S発振器のアドレス演算器のビット数(分解能)をn,
基準クロックの周波数をfrefとして、 fout=(fdata/2n)×fref により求められる。
力周波数foutは、周波数データをfdata,DD
S発振器のアドレス演算器のビット数(分解能)をn,
基準クロックの周波数をfrefとして、 fout=(fdata/2n)×fref により求められる。
【0016】ここで、デフォルト周波数について説明す
る。基準クロックの周波数frefは、本発明は別とし
て通常は固定された値であり、出力周波数foutの最
大値を考慮して決定される。この決定された値がデフォ
ルト周波数である。
る。基準クロックの周波数frefは、本発明は別とし
て通常は固定された値であり、出力周波数foutの最
大値を考慮して決定される。この決定された値がデフォ
ルト周波数である。
【0017】本発明では、DDS発振器の出力周波数が
デフォルト周波数の整数分の整数にならないように基準
クロックの周波数を制御する。すなわち、波形メモリか
ら同じアドレスのデータが繰り返して読み出されないよ
うにして、出力位相による振幅の変動や特定周波数のス
プリアスの増大を防止するようにしている。
デフォルト周波数の整数分の整数にならないように基準
クロックの周波数を制御する。すなわち、波形メモリか
ら同じアドレスのデータが繰り返して読み出されないよ
うにして、出力位相による振幅の変動や特定周波数のス
プリアスの増大を防止するようにしている。
【0018】本発明による好ましい態様によれば、上記
基準クロック発生源として、上記発振器制御手段により
制御される別のDDS発振器が用いられるが、要は上記
DDS発振器に与えられる基準クロックの周波数が可変
できればよく、したがって上記基準クロック発生源はP
LL回路もしくは分周回路であってもよい。
基準クロック発生源として、上記発振器制御手段により
制御される別のDDS発振器が用いられるが、要は上記
DDS発振器に与えられる基準クロックの周波数が可変
できればよく、したがって上記基準クロック発生源はP
LL回路もしくは分周回路であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図3により、本
発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0020】まず、図1のブロック図を参照して、この
信号発生装置には、第1および第2の2つのDDS発振
器10,20と、基準クロック発生器30と、発振器制
御用CPU(発振器制御手段)40とが含まれている。
信号発生装置には、第1および第2の2つのDDS発振
器10,20と、基準クロック発生器30と、発振器制
御用CPU(発振器制御手段)40とが含まれている。
【0021】第1DDS発振器10が出力信号発生用で
あり、先の図4で説明した従来例と同じく、nビットフ
ルアダーからなるアドレス演算器111と、1周期分を
波形データテーブルを有する波形メモリ112と、D/
A変換器113と、ローパスフィルタ114とを備えて
いる。
あり、先の図4で説明した従来例と同じく、nビットフ
ルアダーからなるアドレス演算器111と、1周期分を
波形データテーブルを有する波形メモリ112と、D/
A変換器113と、ローパスフィルタ114とを備えて
いる。
【0022】第2DDS発振器20は、第1DDS発振
器10の基準クロック発生源として用いられている。第
2DDS発振器20も第1DDS発振器10と同じく、
アドレス演算器211と、1周期分を波形データテーブ
ルを有する波形メモリ212と、D/A変換器213
と、ローパスフィルタ214とを備えているが、ローパ
スフィルタ214の出力側には、正弦波形を矩形波のク
ロックパルスに変換して第1DDS発振器10に与える
波形変換回路215が設けられている。なお、説明の便
宜上、アドレス演算器211の分解能はmビットとす
る。
器10の基準クロック発生源として用いられている。第
2DDS発振器20も第1DDS発振器10と同じく、
アドレス演算器211と、1周期分を波形データテーブ
ルを有する波形メモリ212と、D/A変換器213
と、ローパスフィルタ214とを備えているが、ローパ
スフィルタ214の出力側には、正弦波形を矩形波のク
ロックパルスに変換して第1DDS発振器10に与える
波形変換回路215が設けられている。なお、説明の便
宜上、アドレス演算器211の分解能はmビットとす
る。
【0023】基準クロック発生器30は、第2DDS発
振器20のみに固定周波数の基準クロックを与える。発
振器制御用CPU40は、第1DDS発振器10と第2
DDS発振器20とに、周波数データおよび位相データ
それに発振/停止を制御するためのデクリア/クリア信
号を与え、各DDS発振器10,20を制御する。
振器20のみに固定周波数の基準クロックを与える。発
振器制御用CPU40は、第1DDS発振器10と第2
DDS発振器20とに、周波数データおよび位相データ
それに発振/停止を制御するためのデクリア/クリア信
号を与え、各DDS発振器10,20を制御する。
【0024】この実施形態において、発振器制御用CP
U40は次のように動作する。第2DDS発振器20か
ら波形変換回路215を介して第1DDS発振器10に
与えられる基準クロックをfoutck,第1DDS発
振器10の出力周波数をfoutとして、まず、発振器
制御用CPU40は、基準クロックfoutckがデフ
ォルト値(出力周波数foutの最大値を考慮して決定
された値)であるとした場合に、出力周波数foutが
基準クロックfoutck(デフォルト値)の例えば整
数分の1であるかどうかを判断する。
U40は次のように動作する。第2DDS発振器20か
ら波形変換回路215を介して第1DDS発振器10に
与えられる基準クロックをfoutck,第1DDS発
振器10の出力周波数をfoutとして、まず、発振器
制御用CPU40は、基準クロックfoutckがデフ
ォルト値(出力周波数foutの最大値を考慮して決定
された値)であるとした場合に、出力周波数foutが
基準クロックfoutck(デフォルト値)の例えば整
数分の1であるかどうかを判断する。
【0025】出力周波数foutが基準クロックfo
utck(デフォルト値)の整数分の1でない場合、発
振器制御用CPU40は第2DDS発振器20に対し
て、基準クロックfoutckがデフォルト周波数とな
る周波数データfckdataを次式(2)により算出
して第2DDS発振器20に与える。なお式(2)中、
fckrefは基準クロック発生器30から出力される
基準クロックの周波数(固定)である。 fckdata=foutck×2m/fckref……(2) また、発振器制御用CPU40は第1DDS発振器10
に対して、次式(3)より算出される周波数データfo
utdataを与える。 foutdata=fout×2n/foutck……(3)
utck(デフォルト値)の整数分の1でない場合、発
振器制御用CPU40は第2DDS発振器20に対し
て、基準クロックfoutckがデフォルト周波数とな
る周波数データfckdataを次式(2)により算出
して第2DDS発振器20に与える。なお式(2)中、
fckrefは基準クロック発生器30から出力される
基準クロックの周波数(固定)である。 fckdata=foutck×2m/fckref……(2) また、発振器制御用CPU40は第1DDS発振器10
に対して、次式(3)より算出される周波数データfo
utdataを与える。 foutdata=fout×2n/foutck……(3)
【0026】出力周波数foutが基準クロックfo
utck(デフォルト値)の整数分の1である場合、発
振器制御用CPU40は第2DDS発振器20に対し
て、基準クロックfoutckがデフォルト周波数の例
えば99%の値(この値をfoutck’とする。)と
なるような周波数データfckdata’を次式(4)
により算出して第2DDS発振器20に与える。 fckdata’=foutck’×2m/fckref……(4) また、発振器制御用CPU40は第1DDS発振器10
に対して、次式(5)より算出される周波数データfo
utdata’を与える。 foutdata’=fout×2n/foutck’……(5)
utck(デフォルト値)の整数分の1である場合、発
振器制御用CPU40は第2DDS発振器20に対し
て、基準クロックfoutckがデフォルト周波数の例
えば99%の値(この値をfoutck’とする。)と
なるような周波数データfckdata’を次式(4)
により算出して第2DDS発振器20に与える。 fckdata’=foutck’×2m/fckref……(4) また、発振器制御用CPU40は第1DDS発振器10
に対して、次式(5)より算出される周波数データfo
utdata’を与える。 foutdata’=fout×2n/foutck’……(5)
【0027】次に、各発振器10,20の動作を説明す
る。第2発振器20のアドレス演算器211は基準クロ
ック発生器30の基準クロック(fckref)に同期
して周波数データ(fckdataもしくはfckda
ta’)を累積加算し、その累積加算値をアドレスとし
て波形メモリ212に与え、そのアドレスに応じた正弦
波データを読み出す。この正弦波データはD/A変換器
213でアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ2
14を介して波形変換回路215に入力されクロックパ
ルスに変換された後、第1発振器10の基準クロック
(foutckもしくはfoutck’)として与えら
れる。
る。第2発振器20のアドレス演算器211は基準クロ
ック発生器30の基準クロック(fckref)に同期
して周波数データ(fckdataもしくはfckda
ta’)を累積加算し、その累積加算値をアドレスとし
て波形メモリ212に与え、そのアドレスに応じた正弦
波データを読み出す。この正弦波データはD/A変換器
213でアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ2
14を介して波形変換回路215に入力されクロックパ
ルスに変換された後、第1発振器10の基準クロック
(foutckもしくはfoutck’)として与えら
れる。
【0028】第1発振器10のアドレス演算器111
は、第2発振器20からの基準クロック(foutck
もしくはfoutck’)に同期して周波数データ(f
outdataもしくはfoutdata’)を累積加
算し、その累積加算値をアドレスとして波形メモリ11
2に与え、そのアドレスに応じた正弦波データを読み出
す。この正弦波データはD/A変換器113でアナログ
信号に変換され、ローパスフィルタ214を経て正弦波
として出力される。
は、第2発振器20からの基準クロック(foutck
もしくはfoutck’)に同期して周波数データ(f
outdataもしくはfoutdata’)を累積加
算し、その累積加算値をアドレスとして波形メモリ11
2に与え、そのアドレスに応じた正弦波データを読み出
す。この正弦波データはD/A変換器113でアナログ
信号に変換され、ローパスフィルタ214を経て正弦波
として出力される。
【0029】第1発振器10の出力周波数foutは上
記の場合は次式(6),上記の場合は次式(7)で
表される。 fout=(foutdata/2n)×foutck……(6) fout=(foutdata’/2n)×foutck’……(7)
記の場合は次式(6),上記の場合は次式(7)で
表される。 fout=(foutdata/2n)×foutck……(6) fout=(foutdata’/2n)×foutck’……(7)
【0030】本発明においては、上記の場合、すなわ
ち出力周波数foutが基準クロックfoutck(デ
フォルト値)の整数分の1である場合、第1DDS発振
器10の基準クロックをデフォルト周波数から所定周波
数ずらして整数分の1になる状態を回避するようにした
ことにより、波形メモリ112から読み出される波形デ
ータのアドレスが常に一定ではなくなるため、図2に模
式的に示すように、サンプリングする位相が変化する。
ち出力周波数foutが基準クロックfoutck(デ
フォルト値)の整数分の1である場合、第1DDS発振
器10の基準クロックをデフォルト周波数から所定周波
数ずらして整数分の1になる状態を回避するようにした
ことにより、波形メモリ112から読み出される波形デ
ータのアドレスが常に一定ではなくなるため、図2に模
式的に示すように、サンプリングする位相が変化する。
【0031】したがって、例えば正弦波データの量子化
誤差やD/A変換器の非直線性の特性が平均化され、出
力位相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの増
大を防止することができる。なお、第1DDS発振器1
0の基準クロック周波数を低くした場合、D/A変換器
113の出力に含まれるサンプリングクロック(すなわ
ち基準クロック)によるスプリアスは、基準クロックの
変化幅に応じて出力信号に近づくが、その変化幅が数%
程度であればほとんど問題はない。
誤差やD/A変換器の非直線性の特性が平均化され、出
力位相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの増
大を防止することができる。なお、第1DDS発振器1
0の基準クロック周波数を低くした場合、D/A変換器
113の出力に含まれるサンプリングクロック(すなわ
ち基準クロック)によるスプリアスは、基準クロックの
変化幅に応じて出力信号に近づくが、その変化幅が数%
程度であればほとんど問題はない。
【0032】参考までに、図3に第1発振器10のサン
プリング周波数(基準クロック)を変更した場合のパワ
ー特性の違いを示す。図中、黒四角がサンプリング周波
数が300MHzで出力周波数がその整数分の1のとき
のトレースで、黒菱形がサンプリング周波数を298M
Hzに変更した場合のトレースである。
プリング周波数(基準クロック)を変更した場合のパワ
ー特性の違いを示す。図中、黒四角がサンプリング周波
数が300MHzで出力周波数がその整数分の1のとき
のトレースで、黒菱形がサンプリング周波数を298M
Hzに変更した場合のトレースである。
【0033】なお、上記実施形態では、第1DDS発振
器10の基準クロック発生源として、第2DDS発振器
20を採用しているが、要は第1DDS発振器10に与
えられる基準クロックの周波数が可変できればよく、し
たがって基準クロック発生源はPLL回路もしくは分周
回路であってもよい。
器10の基準クロック発生源として、第2DDS発振器
20を採用しているが、要は第1DDS発振器10に与
えられる基準クロックの周波数が可変できればよく、し
たがって基準クロック発生源はPLL回路もしくは分周
回路であってもよい。
【0034】また、上記実施形態では、出力周波数fo
utが基準クロックfoutck(デフォルト値)の
「整数分の1」であるかどうかを判断するようにしてい
るが、出力信号周波数をFx,デフォルト周波数をFo
として、出力信号周波数Fxが、 Fx=Fo×A2/A1(A1,A2は正の整数で、か
つ、A2<(A1/2)) なる式を満たす場合には、出力信号周波数がデフォルト
周波数の「整数分の整数」であるかどうかを判断して、
上記と同様に基準クロックの周波数を設定するようにし
てもよい。
utが基準クロックfoutck(デフォルト値)の
「整数分の1」であるかどうかを判断するようにしてい
るが、出力信号周波数をFx,デフォルト周波数をFo
として、出力信号周波数Fxが、 Fx=Fo×A2/A1(A1,A2は正の整数で、か
つ、A2<(A1/2)) なる式を満たす場合には、出力信号周波数がデフォルト
周波数の「整数分の整数」であるかどうかを判断して、
上記と同様に基準クロックの周波数を設定するようにし
てもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DDS発振器に対して基準クロック発生源および発振器
制御手段から基準クロックおよび周波数データを与えて
所定周波数の出力信号を発生させる信号発生装置におい
て、基準クロックの周波数を発振器制御手段により制御
可能とし、基準クロックがデフォルト周波数であるとし
た場合に、DDS発振器の出力信号がデフォルト周波数
の整数分の整数(例えば整数分の1)であるかどうかを
判断し、整数分の整数でない場合には、基準クロックを
デフォルト周波数に設定し、整数分の整数の場合には、
基準クロックをデフォルト周波数より所定周波数だけず
らした周波数に設定するようにしたことにより、出力位
相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの増大を
防止することができる。
DDS発振器に対して基準クロック発生源および発振器
制御手段から基準クロックおよび周波数データを与えて
所定周波数の出力信号を発生させる信号発生装置におい
て、基準クロックの周波数を発振器制御手段により制御
可能とし、基準クロックがデフォルト周波数であるとし
た場合に、DDS発振器の出力信号がデフォルト周波数
の整数分の整数(例えば整数分の1)であるかどうかを
判断し、整数分の整数でない場合には、基準クロックを
デフォルト周波数に設定し、整数分の整数の場合には、
基準クロックをデフォルト周波数より所定周波数だけず
らした周波数に設定するようにしたことにより、出力位
相による振幅の変動や特定周波数のスプリアスの増大を
防止することができる。
【図1】本発明による信号発生装置の実施形態を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図2】上記実施形態での正弦波データのサンプリング
位置を示す波形図。
位置を示す波形図。
【図3】サンプリング周波数(基準クロック)を変更し
た場合のパワー特性の違いを示すグラフ。
た場合のパワー特性の違いを示すグラフ。
【図4】従来例としての信号発生装置を示すブロック
図。
図。
【図5】上記従来例での正弦波データのサンプリング位
置を示す波形図。
置を示す波形図。
10 第1DDS発振器
20 第2DDS発振器
111,211 アドレス演算器
112,212 波形メモリ
113,213 D/A変換器
114,214 ローパスフィルタ
215 波形変換回路
30 基準クロック発生器
40 発振器制御用CPU
Claims (3)
- 【請求項1】 DDS発振器,基準クロック発生源およ
び発振器制御手段を含み、上記基準クロック発生源と上
記発振器制御手段とから上記DDS発振器に基準クロッ
クおよび周波数データを与えて、上記DDS発振器より
所定周波数の出力信号を発生させる信号発生装置におい
て、 上記基準クロックの周波数が上記発振器制御手段により
制御可能であり、上記発振器制御手段は、上記基準クロ
ックがデフォルト周波数であるとした場合に、出力信号
周波数をFx,デフォルト周波数をFoとして、出力信
号周波数Fxが次の特定式、 Fx=Fo×A2/A1(A1,A2は正の整数で、か
つ、A2<(A1/2)) によるデフォルト周波数の整数分の整数であるかどうか
を判断し、整数分の整数でない場合には、上記基準クロ
ックを上記デフォルト周波数に設定し、整数分の整数の
場合には、上記基準クロックを上記デフォルト周波数よ
り所定周波数だけずらした周波数に設定することを特徴
とする信号発生装置。 - 【請求項2】 上記基準クロック発生源が、上記発振器
制御手段により制御される別のDDS発振器からなる請
求項1に記載の信号発生装置。 - 【請求項3】 上記基準クロック発生源が、上記発振器
制御手段により制御されるPLL回路もしくは分周回路
からなる請求項1に記載の信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063755A JP2003264431A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063755A JP2003264431A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 信号発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264431A true JP2003264431A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29196871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002063755A Pending JP2003264431A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003264431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007525853A (ja) * | 2003-12-11 | 2007-09-06 | マーキュリー・コンピューター・システムズ・インコーポレイテッド | 広帯域ダイレクト・ディジタル・シンセサイザ |
JP2008199411A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Omron Corp | 周波数切替装置装置及びこれを利用したrfidシステム、距離測定装置 |
WO2012036157A1 (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | 住友電気工業株式会社 | ダイレクトデジタルシンセサイザ、光変調装置、光反射測定装置および光通信システム |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002063755A patent/JP2003264431A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007525853A (ja) * | 2003-12-11 | 2007-09-06 | マーキュリー・コンピューター・システムズ・インコーポレイテッド | 広帯域ダイレクト・ディジタル・シンセサイザ |
JP2008199411A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Omron Corp | 周波数切替装置装置及びこれを利用したrfidシステム、距離測定装置 |
WO2012036157A1 (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | 住友電気工業株式会社 | ダイレクトデジタルシンセサイザ、光変調装置、光反射測定装置および光通信システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080423 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080623 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090507 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |