JP2003124804A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2003124804A JP2001320719A JP2001320719A JP2003124804A JP 2003124804 A JP2003124804 A JP 2003124804A JP 2001320719 A JP2001320719 A JP 2001320719A JP 2001320719 A JP2001320719 A JP 2001320719A JP 2003124804 A JP2003124804 A JP 2003124804A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAW発振器を用いながら、発振周波数を容
易に制御でき、かつ発振器の温度特性を補正でき、高い
温度安定性を持つ発振信号を生成する発振回路を実現す
る。 【解決手段】SAW発振器10によって理想の発振周波
数から所定の周波数誤差を持つクロック信号CLKを生
成し、当該クロック信号を所定の分周比で分周した分周
クロック信号でレジスタ30を駆動し、分周クロック信
号の周期毎に所定の加算値Fを足した加算値Da に応じ
て直交信号SI と同相信号SQ を生成し、さらにこれら
の信号に応じてクロック信号CLKをIQ変調すること
によって、クロック信号CLKの周波数誤差が補正さ
れ、理想の発振周波数を持つ出力信号Sout が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路、例えば
SAW(Surface Acoustic Wave )共振素子を用いた発
振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SAW共振器を用いた発振回路は、位相
雑音(また、ジッタとも呼ばれる)を低いレベルに抑制
することができ、他の発振回路に較べて優れた位相雑音
特性が得られる。さらに、SAW共振器は機械的な振動
に強く、発振周波数が外部から与えられた機械的な衝撃
にほとんど影響されないので、携帯型の通信端末、例え
ば、移動電話などに広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SAW発振
器を用いた発振回路において、素子の構造上発振周波数
を調整することは困難である。例えば、SAW発振器を
用いた発振回路の負荷の容量を変化させてもその発振周
波数の変化範囲は狭い。このことから、負荷容量を調整
することによってSAW発振器の発振周波数を制御する
場合、周波数の制御可能な範囲は非常に狭いという不利
益がある。
【0004】また、SAW発振器は温度変化に従ってそ
の発振周波数が大きく遷移する、いわゆる温度特性が大
きいので、動作環境の温度変化に影響されることなく、
安定した発振信号を供給するために、何らかの補正回路
を用いて温度変化によって生じた発振周波数の変動を補
正する必要がある。しかし、上述した原因で、SAW発
振器の発振周波数の制御が困難であるため、温度特性の
補正は容易ではなかった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、SAW発振器を用いながら、発
振周波数を容易に制御でき、かつ発振器の温度特性を補
正でき、高い温度安定性を持つ発振信号を生成できる発
振回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発振回路は、発振信号を出力する発
振器と、上記発振信号を所定の分周値で分周して分周信
号を出力する分周回路と、上記分周信号に応じて入力デ
ータを取り込んで保持するデータ保持回路と、上記デー
タ保持回路から出力される保持データと所定の加算値と
を加算して上記データ保持回路に出力する加算器と、上
記保持データに応じて互いに直交する第1の信号と第2
の信号とを出力する直交信号生成回路と、上記第1の信
号と上記第2の信号とに応じて上記発振信号を変調して
上記直交信号の周波数分だけずれた出力信号を出力する
変調回路とを有する。
【0007】また、本発明の第2の発振回路は、発振信
号を出力する発振器と、上記発振信号を所定の分周値で
分周して分周信号を出力する分周回路と、上記分周信号
に応じて入力データを取り込んで保持するデータ保持回
路と、温度を検出するための温度センサーと、上記温度
センサーで検出した温度に応じて上記発振信号に対する
補正データを生成する補正データ生成回路と、上記デー
タ保持回路から出力される保持データと上記補正データ
とを加算して上記データ保持回路に出力する加算器と、
上記保持データに応じて互いに直交する第1の信号と第
2の信号とを出力する直交信号生成回路と、上記第1の
信号と上記第2の信号とに応じて上記発振信号を変調し
て上記直交信号の周波数分だけずれた出力信号を出力す
る変調回路とを有する。
【0008】また、本発明では、好適には、上記加算器
は桁上げ信号を除いた加算値を上記データ保持回路に出
力する。
【0009】また、本発明では、好適には、上記変調回
路は上記第1の信号と上記第2の信号とに応じて上記発
振信号を位相変調する。
【0010】更に、本発明では、好適には、上記発振器
がSAW発振器であり、上記変調回路がIQ変調器であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る発振回路の第1の実施形態を示す回
路図である。図示のように、本実施形態の発振回路は、
SAW発振器10、分周器20、レジスタ30、加算器
40、三角関数ROM50、ディジタル/アナログ変換
回路(DAC)60−1,60−2、及びIQ変調器7
0によって構成されている。
【0012】以下、本実施形態の発振回路を構成する各
部分について説明する。SAW発振器10は、所定の発
振周波数で発振し、クロック信号CLKを出力する。ク
ロック信号CLKは、分周器20及びIQ変調器70に
それぞれ供給される。
【0013】分周器20は、クロック信号CLKを予め
設定された分周比mで分周し、分周クロック信号CKD
を出力する。ここで、例えば、SAW発振器10によっ
て出力されるクロック信号CLKの周波数f0 が31
5.2MHzで、分周器20の分周比mが64であると
すると、分周クロック信号CKDの周波数fd は、31
5.2/64=4.925MHzとなる。分周クロック
信号CKDは、レジスタ30に供給される。
【0014】レジスタ30は、分周クロック信号CKD
によって駆動される。即ち、レジスタ30は、分周クロ
ック信号CKDの周期毎に加算器40の出力データDs
を取り込み、次回の取り込みを行うまでに、取り込んだ
データを保持し、三角関数ROM50及び加算器40に
それぞれ出力する。なお、図1において、区別のため加
算器40からレジスタ30に出力される加算データをD
s と表記し、レジスタ30から出力されるデータをDa
と表記する。
【0015】加算器40は、外部から入力される加算値
Fとレジスタ30の出力データDaとの加算値Ds を算
出してレジスタ30に出力する。即ち、加算器40に入
力される入力加算値F、レジスタ30の出力データDa
に基づき、加算器40の出力データDs は、次式によっ
て計算される。
【0016】
【数1】Ds =F+Da …(1)
【0017】ここで、例えば、加算器40は12ビット
のデータ幅を持つとする。即ち、加算器40の出力デー
タDs は、最小値0から最大値4095までである。加
算器40の加算結果が最大値4095を越える、いわゆ
るオーバーフローが発生した場合、キャリー(桁上げ)
データが吐き捨てられ、加算結果は残りの下位ビット値
となる。このため、レジスタ30と加算器40によっ
て、分周クロック信号CKDの周期毎に加算値Fだけ増
加する12ビットの加算データDs が得られ、この加算
データDs は最小値0と最大値4095の間で繰り返さ
れる。同様に、レジスタ30も12ビットのデータ幅を
持ち、レジスタ30に12ビットの加算データDs が順
次取り込まれ、分周クロック信号CKDのタイミング
で、加算器40及び三角関数ROM50に出力される。
【0018】三角関数ROM50は、レジスタ30の出
力データDa に応じて、当該出力データDa が換算した
角度に対応するSIN関数値Dsin とCOS関数値D
COS を出力する。例えば、レジスタ30の出力データD
a を12ビットのデータとし、212=4096を角度3
60度に対応させ、任意の出力データDa に対応する角
度θが次式によって求められる。
【0019】
【数2】θ=360Da /4096 …(2)
【0020】式(2)によって求められた角度θに対応
するSIN関数値Dsin とCOS関数値DCOS はそれぞ
れ次のように計算できる。
【0021】
【数3】Dsin =sinθ DCOS =cosθ …(3)
【0022】実際の発振回路において、レジスタ30の
出力データDa に応じて、毎回式(2)及び式(3)に
示す演算でSIN関数値とCOS関数値を求めてもよい
が、図1に示す本実施形態の発振回路のように、予めす
べての出力データDa に対応したSIN関数値とCOS
関数値を求めて、SIN関数とCOS関数のテーブルを
作成して三角関数ROM50に記憶しておけば、レジス
タ30の出力データD a に応じて毎回演算することな
く、三角関数ROM50からそれぞれSIN関数値とC
OS関数値を読み出せばよい。
【0023】DAC60−1とDAC60−2は、それ
ぞれ三角関数ROM50から読み出したSIN関数値D
sin とCOS関数値DCOS をアナログ信号に変換する。
SIN関数値Dsin をアナログ信号に変換して、直交信
号SI が得られ、COS関数値DCOS をアナログ信号に
変換して、同相信号SQ が得られる。なお、直交信号S
I と同相信号SQ はそれぞれIQ変調器70に供給され
る。
【0024】IQ変調器70は、DAC60−1とDA
C60−2から供給される直交信号SI と同相信号SQ
に応じて、SAW発振器10から出力されるクロック信
号CLKに対してIQ変調、即ち位相変調を行う。IQ
変調器70における位相変調の結果、直交信号SI と同
相信号SQ に応じて、入力クロック信号CLKに対して
位相(周波数)の調整が行われる。即ち、IQ変調器7
0によってクロック信号CLKに対して位相変調を行な
うことにより、SAW発振器10によって発生されたク
ロック信号CLKの周波数を調整することができる。
【0025】以下、具体的に数値例を用いて本実施形態
の発振回路における周波数調整について説明する。ここ
で、例えば、理想の発振周波数をf=315MHzと
し、実際のSAW発振器10の発振周波数がf0 =31
5.2MHzであるとする。即ち、本実施形態の発振回
路の目的は、SAW発振器10の発振周波数315.2
MHzを調整し、理想の発振周波数315MHzの発振
信号を出力することにある。
【0026】分周器20から出力される分周クロック信
号CKDの周波数fd は、315.2MHz/64=
4.925MHzである。分周クロック信号CKDがレ
ジスタ30に出力されるので、レジスタ30は分周クロ
ック信号CKDの周期毎に加算器40の出力データDs
を取り込み、加算器40にフィードバックするととも
に、三角関数ROM50に出力する。
【0027】加算器40に入力される加算値Fは、レジ
スタ30及び加算器40の最大値D max 、SAW発振器
の発振周波数f0 と所望の周波数fとの差分Δf及び分
周クロック信号CKDの周波数fd に応じて、次式によ
って計算される。
【0028】
【数4】F=Dmax ・Δf/fd …(4)
【0029】ここで、レジスタ30及び加算器40が1
2ビットのデータ幅を持つとして、かつ、Δf=f0
f=(315.2−315)MHz=0.2MHz、f
d =4.925MHzとすると、式(4)によって、加
算値Fが次のように算出される。F=4096×0.2
/4.925≒166である。
【0030】即ち、加算値F=166を加算器40に入
力すれば、SAW発振器10の発振周波数と理想の発振
周波数とのずれを補正することができる。以下、これに
ついて説明する。
【0031】レジスタ30から、分周クロック信号CK
Dの周期毎に加算値Fずつ値が増加する加算データDa
が出力される。この加算結果Da が三角関数ROM50
に入力され、それに応じたSIN関数値Dsin 及びCO
S関数値DCOS がそれぞれ出力される。さらに、DAC
60−1とDAC60−2によって、SIN関数値D
sin 及びCOS関数値DCOS に応じた直交信号SI と同
相信号SQ がそれぞれ出力される。
【0032】直交信号SI と同相信号SQ の周波数fa
は、加算値F、データDa の最大値Dmax 及び分周クロ
ック信号CKDの周波数fd に応じて、次式によって計
算できる。
【0033】
【数5】fa =F・fd /Dmax …(5)
【0034】ここで、F=166、fd =4.925M
Hz、かつDmax =4096であるので、式(5)によ
って、周波数fa が199.6kHzとなる。IQ変調
器70において直交信号SI と同相信号SQ に応じて、
クロック信号CLKに対して位相変調した結果、周波数
a だけずれた発振信号が得られる。即ち、IQ変調器
70の出力信号Sout の周波数は、315.2MHz−
199.6kHz=315.0004MHzとなる。
【0035】このように、本実施形態の発振回路を用い
ることによって、SAW発振器10の発振周波数のずれ
に応じて加算器40に入力する加算値Fの値を適宜設定
することによって、発振周波数を補正し、所望の発振周
波数を持つクロック信号を生成することができる。
【0036】なお、上述した例は、SAW発振器10の
発振周波数が理想値より例えば、200kHzが高くな
る場合の周波数の補正例であるが、本実施形態の発振回
路は加算値Fの値を適宜設定することによって、任意の
周波数ずれを補正することができる。例えば、SAW発
振器10の発振周波数が理想値より200kHz低くな
っている場合、加算器40に入力する加算値Fを409
6−166=3930にすれば、三角関数ROM50に
よって出力されるSIN関数値とCOS関数値に応じて
生成した直交信号SI と同相信号SQ の周波数は、−1
99.6kHzである。これに応じてIQ変調器70に
よって、SAW発振器10の発振周波数を199.6k
Hzだけ高くずらした発振信号が得られる。
【0037】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、SAW発振器10によって理想の発振周波数から所
定の周波数誤差を持つクロック信号CLKを生成し、当
該クロック信号を所定の分周比で分周した分周クロック
信号でレジスタ30を駆動し、分周クロック信号の周期
毎に所定の加算値Fを足した加算値Da に応じて発生し
た直交信号SI と同相信号SQ を出力し、さらにこれら
の信号に応じてクロック信号CLKをIQ変調すること
によって、クロック信号CLKの周波数誤差が補正さ
れ、理想の発振周波数を持つ出力信号Sout が得られ
る。
【0038】第2実施形態 図2は、本発明に係る発振回路の第2の実施形態を示す
回路図である。図示のように、本実施形態の発振回路
は、上述した第1の実施形態の発振回路に温度センサー
80と補正値演算回路90を追加したものである。即
ち、本実施形態において、温度センサー80及び補正値
演算回路90を除く他の各構成部分は、上述した第1の
実施形態の発振回路の各構成部分とほぼ同じである。こ
のため、図2において図1と同じ構成部分に同じ符号を
付して表記している。
【0039】本実施形態の発振回路は、発振回路の動作
環境温度に応じてSAW発振器10の発振周波数のずれ
を補正することによって、温度変化にほとんど依存しな
い高安定性の発振信号を供給できる。
【0040】SAW発振器は、周波数ノイズが低く、安
定した周波数の発振信号を供給できる反面、温度変化に
よって発振周波数が大きく変動する温度特性を有する。
例えば、動作環境の温度変化に応じて、100ppm
(10-6)前後若しくはそれ以上の温度特性を持つこと
がある。このため、温度変化に依存性せず安定した周波
数を持つ発振信号を提供するために、SAW発振器に温
度補償回路を設ける必要がある。
【0041】図2に示すように、本実施形態の発振回路
において、温度センサー80及び補正値演算回路90を
設けることによって、発振回路の動作環境の温度を検出
し、この環境温度及び既知のSAW発振器の温度特性に
従って、SAW発振器の発振周波数を補正する補正値F
を算出し、これに従ってSAW発振器の出力クロック信
号CLKに対してIQ変調することによって、温度変化
による発振周波数の変化を補正し、ほとんど温度依存性
のない安定した発振信号を提供できる。
【0042】以下、本実施形態の発振回路の構成及び動
作について説明する。温度センサー80は、発振回路の
動作環境温度を測定し、環境温度に対応する温度データ
T を出力する。補正値演算回路90は、温度センサー
80によって得られた温度データDT に応じて、SAW
発振器10の発振周波数を補正するための補正値Fを計
算し、加算器40に出力する。
【0043】SAW発振器10の温度特性は、予め測定
することによって既知である。そして、この温度特性に
従って、現在の動作環境温度におけるSAW発振器10
の発振周波数f0 を推定することができる。現在の発振
周波数f0 と理想の発振周波数との誤差Δfを求めるこ
とができるので、上述した第1の実施形態の周波数補正
の原理に従って、補正値演算回路90によって補正値F
を算出して加算器40に出力すればよい。
【0044】例えば、SAW発振器10は、図3に示す
温度特性を有する。ここで、fC は温度TC における発
振周波数である。理想的には、SAW発振器10の発振
周波数は温度変化に依存せずfC に安定することが望ま
れるが、実際に温度Tに従って図3に示す曲線で発振周
波数が遷移する。補正値演算回路90において、まず、
温度センサー80によって検出された温度データDT
従って、現在の動作環境温度T0 における発振周波数の
ずれΔfを取得できる。そして、周波数ずれΔfに従っ
て、上述した式(4)に基づき、補正値Fを求めること
ができる。補正値演算回路90は、こうして求めた補正
値Fを加算器40に出力すれば、これに応じて温度変化
によって生じた周波数のずれΔfを補正する直交信号S
I と同相信号SQ がそれぞれ生成され、さらにIQ変調
器70によって、クロック信号CLKに対する位相変調
の結果、周波数のずれが補正され、理想の発振周波数f
C を持つ発振信号Sout が出力される。
【0045】なお、本実施形態の発振回路において、補
正値演算回路90は、演算手段、例えば、CPUなどを
用いるほか、予め温度データDT に対応する補正値Fの
値を演算したテーブルをメモリ、例えばROMに記憶す
ることによって、温度センサー80で測定した温度デー
タDT に基づき、ROMから補正値Fを読み出して、加
算器40に出力することができる。これによって、CP
Uなどの演算回路及び演算のためのプログラムを作成す
る必要がなく、補正値を容易に取得できる。
【0046】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、温度センサー80によって動作環境温度に応じて温
度データDT を取得し、それに対応する補正値Fを補正
値演算回路90によって取得して加算器40に出力す
る。補正値Fに応じて温度変化によって生じたSAW発
振器10の発振周波数のずれを補正するための直交信号
I と同相信号SQ が生成され、IQ変調器70によっ
てSAW発振器10の出力クロック信号CLKの周波数
ずれが補正され、温度変化に依存せず、高い温度安定性
を持つ発振信号Sout を出力できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発振回路
によれば、SAW発振器の周波数のずれに応じて設定し
た補正値を用いて周波数補正用直交信号及び同相信号を
それぞれ生成し、これらの信号に基づきIQ変調によっ
て発振周波数を補正することで所望の発振周波数を持つ
発振信号を提供することが可能である。さらに、本発明
の発振回路によれば、温度センサーを用いて発振回路の
動作環境温度を計測して温度データを取得し、当該温度
データに基づきSAW発振器の発振周波数のずれを求
め、これに応じた補正値を算出してSAW発振器の出力
信号の周波数を補正することによって、動作温度の変化
によって生じた発振周波数のずれを補正することがで
き、温度変化に依存せず安定した発振周波数を持つ発振
信号を提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発振回路の第1の実施形態を示す
回路図である。
【図2】本発明に係る発振回路の第2の実施形態を示す
回路図である。
【図3】SAW発振器の温度特性の一例を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10…SAW発振器、 20…分周器、 30…レジスタ、 40…加算器、 50…三角関数ROM、 60−1,60−2…ディジタル/アナログ変換回路
(DAC)、 70…IQ変調器、 80…温度センサー、 90…補正値演算回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振信号を出力する発振器と、 上記発振信号を所定の分周値で分周して分周信号を出力
    する分周回路と、 上記分周信号に応じて入力データを取り込んで保持する
    データ保持回路と、 上記データ保持回路から出力される保持データと所定の
    加算値とを加算して上記データ保持回路に出力する加算
    器と、 上記保持データに応じて互いに直交する第1の信号と第
    2の信号とを出力する直交信号生成回路と、 上記第1の信号と上記第2の信号とに応じて上記発振信
    号を変調して上記直交信号の周波数分だけずれた出力信
    号を出力する変調回路と、 を有する発振回路。
  2. 【請求項2】発振信号を出力する発振器と、 上記発振信号を所定の分周値で分周して分周信号を出力
    する分周回路と、 上記分周信号に応じて入力データを取り込んで保持する
    データ保持回路と、 温度を検出するための温度センサーと、 上記温度センサーで検出した温度に応じて上記発振信号
    に対する補正データを生成する補正データ生成回路と、 上記データ保持回路から出力される保持データと上記補
    正データとを加算して上記データ保持回路に出力する加
    算器と、 上記保持データに応じて互いに直交する第1の信号と第
    2の信号とを出力する直交信号生成回路と、 上記第1の信号と上記第2の信号とに応じて上記発振信
    号を変調して上記直交信号の周波数分だけずれた出力信
    号を出力する変調回路と、 を有する発振回路。
  3. 【請求項3】上記加算器は桁上げ信号を除いた加算値を
    上記データ保持回路に出力する請求項1または2記載の
    発振回路。
  4. 【請求項4】上記変調回路は上記第1の信号と上記第2
    の信号とに応じて上記発振信号を位相変調する請求項1
    または2記載の発振回路。
  5. 【請求項5】上記発振器がSAW発振器であり、上記変
    調回路がIQ変調器である請求項1または2記載の発振
    回路。
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