JPH0970626A - 折曲フランジを有する絞り成形品の成形方法 - Google Patents
折曲フランジを有する絞り成形品の成形方法Info
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Abstract
歩留りを向上させる。 【解決手段】 ドロー工程(A)でブランクを絞り成形
する際に、皺抑えのためのビードBを成形品部位W1 と
非成形品部位W2 との境界に跨がって成形する。続くト
リム工程(B)で、ビードBの一部を成形品部位W1 側
に残した状態で非成形品部位W2 を切断除去する。次の
リストライク工程(C)で成形品部位W1側に残ったビ
ードBの一部を平坦に延ばした後、ベンド工程(D)で
成形品部位W1 の周縁部を折り曲げて折曲フランジFを
成形する。
Description
ンジを有する成形品を絞り成形するための方法に関す
る。
から成形品を絞り成形する際に、金型に設けたビード溝
及びビード突起でブランクを挟圧してビードを成形する
ことにより、絞り成形時におけるブランクの周縁部の滑
りを規制して成形品に皺や割れが発生するのを防止して
いた。
周縁の不要部を切断除去する際に該不要部の一部として
スクラップにされるため、ビードの面積分だけ材料の歩
留りが減少する問題があった。
で、絞り成形を行う際に材料の歩留りを向上させること
を目的とする。
に、請求項1に記載された折曲フランジを有する絞り成
形品の成形方法は、下型及び上型でブランクを挟圧して
絞り成形を行う際に、成形品部位及び該成形品部位の周
縁の非成形品部位に跨がるビードを成形するドロー工程
と、前記ビードの一部を成形品部位側に残して該成形品
部位から非成形品部位を切断除去するトリム工程と、前
記ビードの一部を含む成形品部位の周縁を折り曲げて折
曲フランジを成形するベンド工程とを備えたことを特徴
とする。
有する絞り成形品の成形方法は、請求項1の構成に加え
て、ベンド工程においてビードを延ばすと同時に折曲フ
ランジを成形することを特徴とする。
有する絞り成形品の成形方法は、請求項1の構成に加え
て、トリム工程とベンド工程との間に、ビードを平坦に
延ばすリストライク工程を備えたことを特徴とする。
有する絞り成形品の成形方法は、請求項1の構成に加え
て、トリム工程で成形品部位側に残されたビードの折り
曲げ角度が90°未満であることを特徴とする。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1はドロー金型の縦断面図、図2は図1に対応
する作用説明図、図3は各工程の説明図である。
り成形するドロー金型Dは、固定型である下型1と、こ
の下型1に対して昇降する可動型である上型2と、クッ
ションピン3,3を介して下型1の外周に昇降自在に配
置されたブランクホルダー4とを備える。下型1の上面
と上型2の中央部下面とに、相互に対向する成形面5,
6が形成されるとともに、ブランクホルダー4の上面と
上型2の周縁部下面とに、相互に対向する皺押え面7,
8が形成される。ブランクホルダー4の皺押え面7には
ビード溝71 が凹設され、また上型2の皺押え面8には
前記ビード溝7 1 に嵌合するビード突起81 が突設され
る。
の作用について説明する。
型Dの下型1及び上型2間にブランクSを配置して型閉
めすると、図2に示すように下型1の成形面5及び上型
2の成形面6間にブランクSが挟圧されて絞り成形され
る。このとき、ブランクSの周縁部をブランクホルダー
4の皺押え面7に設けたビード溝71 と上型2の皺押え
面8に設けたビード突起81 とで挟圧することにより、
ブランクSの周縁部が中央部に引かれて皺が発生するこ
とが防止される。
Wを示すもので、その成形品Wは中央の成形品部位W1
と周縁の非成形品部位W2 とからなり、成形品部位W1
及び非成形品部位W2 の境界は前記ビード溝71 及びビ
ード突起81 により成形された断面台形のビードBの略
中央に設定される。
いて成形品部位W1 から非成形品部位W2 が切断除去さ
れる。非成形品部位W2 を切断除去したとき、成形品部
位W 1 にはビードBの内側の一部が一体に残される。続
いて、図3(C)に示すリストライク工程において成形
品部位W1 に残ったビードBが平坦になるようにプレス
する。このとき、成形品部位W1 に残ったビードBの2
か所の折り曲げ角度α,βは共に90°未満とされてい
るため、前記リストライク工程を容易に行うことがで
き、しかもリストライク工程におけるビードBの伸び率
を抑えて仕上がりを向上させることができる。
て、成形品部位W1 の周縁を直角に折り曲げることによ
り折曲フランジFが成形される。リストライク工程で予
めビードBを平坦に成形しているので、ベンド工程にお
ける折曲フランジFの成形に支障が生じることはない。
またビードBに対応する成形品部位W1 の周縁に僅かな
傷が残っても、そこに折曲フランジFを成形することに
より前記傷を目立たなくすることができる。
してスクラップにされていたビードBの一部を成形品部
位W1 側に残し、そこを成形品部位W1 の折曲フランジ
Fとして利用しているので、ビードBを全てスクラップ
にする場合に比べて材料の歩留りが向上する。
る。図3及び図4を比較すると明らかなように、第2実
施例はビードBの形状において第1実施例と異なってい
る。即ち、第2実施例は非成形品部位W2 に含まれるビ
ードBの一部が直角に折り曲げられているので、ドロー
成形時に非成形品部位W2 を強固に固定して皺抑え効果
を高めることができる。一方、成形品部位W1 に含まれ
るビードBの一部が緩く折り曲げられているので、リス
トライク工程においてビードBを平坦に延ばす加工が容
易である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことができる。
程との間にリトライク工程を設けているが、前記リトラ
イク工程を廃止し、ベンド工程において成形品部位W1
に含まれるビードBの一部を直接折り曲げて折曲フラン
ジFを成形することも可能であり、このようにすれば工
程数を削減することができる。
によれば、ドロー工程でブランクの成形品部位及び非成
形品部位に跨がるようにビードを成形し、続くトリム工
程で前記ビードの一部を成形品部位側に残して非成形品
部位を切断除去し、続くベンド工程でビードの一部を含
む成形品部位の周縁を折り曲げて折曲フランジを成形す
るので、ビードの一部を成形品の一部として利用するこ
とが可能となって材料の歩留りが向上する。またビード
の成形時に成形品部位の周縁に僅かな傷ができても、そ
こに折曲フランジが成形されるので前記傷を目立たなく
することができる。
ベンド工程においてビードを延ばすと同時に折曲フラン
ジを成形するので、工程数を最小限に抑えて加工コスト
を削減することができる。
トリム工程とベンド工程との間に、ビードを平坦に延ば
すリストライク工程を備えたことにより、ビードの影響
を受けずにベンド工程を容易に行うことができ、しかも
折曲フランジの仕上がりも向上する。
トリム工程で成形品部位側に残されたビードの折り曲げ
角度が90°未満であるため、リストライク工程におい
てビードを平坦に延ばす作業が容易である。
Claims (4)
- 【請求項1】 下型(1)及び上型(2)でブランク
(S)を挟圧して絞り成形を行う際に、成形品部位(W
1 )及び該成形品部位(W1 )の周縁の非成形品部位
(W2 )に跨がるビード(B)を成形するドロー工程
と、 前記ビード(B)の一部を成形品部位(W1 )側に残し
て該成形品部位(W1)から非成形品部位(W2 )を切
断除去するトリム工程と、 前記ビード(B)の一部を含む成形品部位(W1 )の周
縁を折り曲げて折曲フランジ(F)を成形するベンド工
程と、を備えたことを特徴とする折曲フランジを有する
絞り成形品の成形方法。 - 【請求項2】 ベンド工程においてビード(B)を延ば
すと同時に折曲フランジ(F)を成形することを特徴と
する、請求項1記載の折曲フランジを有する絞り成形品
の成形方法。 - 【請求項3】 トリム工程とベンド工程との間に、ビー
ド(B)を平坦に延ばすリストライク工程を備えたこと
を特徴とする、請求項1記載の折曲フランジを有する絞
り成形品の成形方法。 - 【請求項4】 トリム工程で成形品部位(W1 )側に残
されたビード(B)の折り曲げ角度が90°未満である
ことを特徴とする、請求項1記載の折曲フランジを有す
る絞り成形品の成形方法。
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-
1995
- 1995-09-08 JP JP23170995A patent/JP3547862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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