JP3275987B2 - 塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法 - Google Patents

塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装鋼板を用いた冷蔵
庫の扉外面板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫の扉は図8に示すような扉外面板
21と、この扉外面板21の後方に設ける図示されてな
い扉内面板(ドアバック)と、上下に被せられる樹脂製
の扉カバー22と、内部に充填される発泡性断熱材等か
らなる。扉外面板21には塗装鋼板が利用されている
が、この塗装鋼板はプレス成形による絞り曲げが困難で
あるため図示のような曲げ加工のみとし、上下に扉カバ
ー22を被せる構成になっている。なお、絞り曲げに関
する技術的検討は従来から行われていたが、実用になっ
たものはなく、従来の技術では、せいぜい数ミリ程度の
深さまでしか絞れず、これ以上深く絞ると表面に「し
わ」や「亀裂」が発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗装鋼板は
プレス成形後の塗装が省けるという利点がある反面、絞
り曲げを行うと上述のような「しわ」や「亀裂」が発生
し、外観を損なうという問題があった。しかしながら、
この問題点を解決しなければ扉カバーを不要にすること
ができないし、外観的にもすっきりした扉を得ることが
出来ない。したがって、本発明においては、絞り曲げを
おこなっても「しわ」や「亀裂」を発生させることのな
い塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、所定の大きさに加工
された方形状の塗装鋼板の四隅を切欠き、その中央に位
置する方形状の扉正面と、この扉正面に対してほぼ直角
に屈曲させる上下左右四つの側面と、これら四つの側面
の後端から内側にほぼ直角に屈曲させるフランジと、前
記四隅の切欠時に前記側面間に残された円弧状の端面を
有するコーナー面を一体に設けた被成形品を、プレスボ
ルスターに固定された成形ダイと、この成形ダイの中央
に設けられた凹部内で、複数のクッションピンに支持さ
れて上下動する下型パッドと、この下型パッドに対面し
て上下動する成形ポンチと、上部にバネ体を備え、前記
成形ダイに対面するブランクホルダーとから成る成形金
型により箱状にプレス成形するに際し、前記ブランクホ
ルダーの四隅の底面を他の底面よりも突出させた状態と
し、前記成形ダイに載置された被成形品の四つのコーナ
ー面を他の四つの側面よりも先に押さえ、各コーナー面
の絞り曲げを他の四つの側面の折り曲げより遅らせるよ
うにした。
【0005】
【作用】上記の製造方法であれば、「しわ」が発生し易
い扉外面板の各コーナー面の絞り曲げを他の四つの側面
の折り曲げよりも遅らせることができるのでコーナー面
の急激な形状変化がなく、しわの無い球面状に絞り曲げ
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7に基づ
いて説明する。塗装鋼板を用いた扉外面板の製造には複
数工程の加工を必要とする。図1の(A)は方形状に加
工された塗装鋼板の四隅aを切欠いてできた被成形品1
の平面図である。この被成形品1には方形状の扉正面2
と、この扉正面2に対してほぼ直角に屈曲させる上下左
右四つの側面3と、これら四つの側面3の後端から内側
にほぼ直角に屈曲させるフランジ4と、四隅aの切欠時
に側面3ー3間に残された円弧状の端面を有するコーナ
ー面5が一体に設けられている。なお、四つのコーナー
面5の寸法(側面3ー3間および扉正面2から円弧状の
端面までの寸法)は何れも絞り加工しても「しわ」や
「亀裂」が発生しないように設定されている。このよう
に形成された被成形品1は後述する絞り曲げの工程で図
1の(B)に示すような箱状に成形された後、別途用意
された金型により四隅にジョッグル加工が施され、図1
の(C)に示すような段差6が形成される。続いてフラ
ンジ4の曲げ加工が行われ、図1の(D)に示すような
形状の扉外面板1となる。なお、この扉外面板1の扉正
面2にはハンドルの成形加工等がなされるが、これにつ
いては説明を省略する。
【0007】以下、本実施例で使用される成形金型につ
いて説明する。図2は図1の(A)に示すような被成形
品1を図1の(B)に示すような箱状にプレス成形する
ための成形金型で、この成形金型はプレスボルスター7
に固定された成形ダイ8と、この成形ダイ8の中央に設
けられた凹部9内で、複数のクッションピン10に支持
されて上下動する下型パッド11と、この下型パッド1
1に対面して上下動する成形ポンチ12と、成形ダイ8
に対面し、上部に設けたバネ体13の作用で成形ダイ8
上に置かれた被成形品1の周縁部を押さえるブランクホ
ルダー14とからなる。この成形金型を平面図で表すと
図3の(A),(B)に示すような形状になる。ブラン
クホルダー14の四隅の底面14aは他の四つの底面14b
よりも突出させた状態にしてあり、その境界部には図4
に示すようななだらかな斜面14cが設けられている。ま
た、凹部9を有する成形ダイ8の内周上端面は直角では
なく、所定の丸みが設けられている。
【0008】成形ダイ8および下型パッド11に載置さ
れた被成形品1は図5,図6に示すように成形ポンチ1
2の移動(降下)に伴って図1の(B)に示すような箱
状に成形されて行く。この際、被成形品1の周縁部(側
面3とフランジ4とコーナー面5)は成形ダイ8とブラ
ンクホルダー14間に挟まれるが、ブランクホルダー1
4には先に説明したような段差Hが四隅の底面14aと他
の底面14bとの間に設けられているので、被成形品1の
コーナー面5は他の側面3およびフランジ4よりも先に
押されることになる。この時、成形ポンチ12は下型パ
ッド11上の被成形品1を押しながら更に降下するので
ブランクホルダー14による押さえが緩い四つの側面3
の折り曲げがコーナー面5より先行する形となり、コー
ナー面5の絞り曲げは徐々に進行することになる。そし
て、下型パッド11と成形ポンチ12が図6に示すよう
な位置に到達すると被成形品1の周縁部は完全に成形ダ
イ8内に引きずり込まれた状態となり、被成形品1は図
1の(B)に示すような箱状になる。
【0009】以上の成形が終わると、成形ポンチ12は
引き上げられ、下型パッド11はクッションピン10に
より押し上げられる。この時、箱状に成形された被成形
品1は成形ポンチ12と共に上昇するが、成形ポンチ1
2側には被成形品1を離型させる複数のエジェクターピ
ン(図示せず)が設けられており、下型パッド11と成
形ポンチ12間に隙間ができた段階で被成形品1を離型
させるようになっている。このようにしてできた箱状の
扉外面板1は次の工程で前述のジョッグル加工が行わ
れ、四隅に図1の(C)に示すような段差6が形成され
る。四隅のジョッグル加工が終了すると次はフランジ4
の曲げ加工になるが、このフランジ4の曲げ加工に使用
される金型にも図7に示すような工夫がなされている。
【0010】フランジ4の曲げ加工に用いる金型は箱状
に成形された扉外面板1の側面内方に当接させる成形パ
ンチ15と、扉外面板1の側面3を押さえながらフラン
ジ4を内側にほぼ直角に屈曲成形する成形ダイ16とか
らなるが、扉外面板1の側面内方に当接させる成形パン
チ15の先端部にはなだらかな凸面15aが設けられ、一
方の成形ダイ16には、成形パンチ15側の凸面15aに
対応する凹面17aを有するパッド17がバネ体18を介
して設けられている。このパッド17の凹面17aを有す
る部位には弾性材(例えばウレタン発泡材)が使用され
ている。このような構成であれば側面3の逆反りを防止
ししながらフランジ4を所定方向に屈曲させることがで
きるとともに、板状の被成形品1が箱状にプレス成形さ
れた時にできた側面3の逆反りも修正できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したような成形金型を使用する
製造方法であれば、従来、ほとんど不可能であった四隅
の絞り曲げが、外観を損なうような「しわ」や「亀裂」
を発生させることなく可能となるため、従来の扉外面板
では必要不可欠であった大型の扉カバーは要らなくな
り、コスト的に有利になるとともに、外観上もすっきり
して商品価値が向上するとともに、扉の清掃も容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に従って成形される被成形品
の形状変化を表す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す成形金型の側断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示す成形金型の平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す成形金型の要部拡大斜
視図である。
【図5】本発明の一実施例を示す成形金型の動作説明図
である。
【図6】本発明の一実施例を示す成形金型の動作説明図
である。
【図7】本発明に係わるもう一つの成形金型の概略構成
図である。
【図8】従来例を示す扉外面板とその扉カバーの斜視図
である。
【符号の説明】
1 被成形品(扉外面板) 2 扉正面 3 側面 4 フランジ 5 コーナー面 6 段差 7 プレスボルスター 8 成形ダイ 9 凹部 10 クッションピン 11 下型パッド 12 成形ポンチ 13 バネ体 14 ブランクホルダー

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさに加工された方形状の塗装
    鋼板の四隅を切欠き、その中央に位置する方形状の扉正
    面と、この扉正面に対してほぼ直角に屈曲させる上下左
    右四つの側面と、これら四つの側面の後端から内側にほ
    ぼ直角に屈曲させるフランジと、前記四隅の切欠時に前
    記側面間に残された円弧状の端面を有するコーナー面を
    一体に設けた被成形品を、プレスボルスターに固定され
    た成形ダイと、この成形ダイの中央に設けられた凹部内
    で、複数のクッションピンに支持されて上下動する下型
    パッドと、この下型パッドに対面して上下動する成形ポ
    ンチと、上部にバネ体を備え、前記成形ダイに対面する
    ブランクホルダーとから成る成形金型により箱状にプレ
    ス成形するに際し、前記ブランクホルダーの四隅の底面
    を他の底面よりも突出させた状態とし、前記成形ダイに
    載置された被成形品の四つのコーナー面を他の四つの側
    面よりも先に押さえ、各コーナー面の絞り曲げを他の四
    つの側面の折り曲げより遅らせるようにしてなることを
    特徴とする塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ブランクホルダーの四隅の底面と他
    の底面との境界部になだらかな斜面を設け、境界部によ
    る被成形品の押さえを徐々に緩くするようにしてなる請
    求項1の塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形金型により成形された箱状の扉
    外面板の四隅にジョッグル加工を施した後、前記フラン
    ジの曲げ加工を行うようにしてなる請求項1記載の塗装
    鋼板を用いた扉外面板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フランジの曲げ加工に際し、前記箱
    状に成形された扉外面板の側面内方に当接させるパンチ
    の表面をなだらかな凸面にすると共に、フランジを屈曲
    成形するダイ側に、前記凸面に対応する凹面を有するパ
    ッドを設け、このパッドを扉外面板の側面に押しつけな
    がら前記ダイとパンチとによりフランジを屈曲成形する
    ようにしてなる請求項1および3記載の塗装鋼板を用い
    た扉外面板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記パッドの凹部に弾性材を用い、前記
    フランジの曲げ加工を行うようにしてなる請求項4記載
    の塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ジョッグル加工と同時、もしくは、
    前記フランジの屈曲成形終了後にハンドル下孔加工、ハ
    ンドル孔成形等を行うようにしてなる請求項1〜4記載
    の塗装鋼板を用いた扉外面板の製造方法。
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